一律給付10万円と間違える人続出。雇用保険の「追加給付」とは?

「雇用保険に関するお知らせです」という手紙が送られてきたという声を耳にするようになった。黄色い封筒に入ったその手紙、差出人は「厚生労働省職業安定局雇用保険課」となっているはずだ。実はこれ、2019年1月に発表された「毎月勤労統計の不適切な取扱い」に関する「追加給付」のお知らせ。MAG2NEWSでも『まるでコント。厚労省「追加給付」の税金ムダ使いぶりが笑えない』でご紹介したが、この追加給付について改めて見ていこう。

追加給付って何?

そもそも追加給付とは何なのか? 厚労省が所管する統計について、2019年に不正が発覚。そのため、雇用保険や労災保険などで、多くの受給者に給付金が支払い不足となってしまった。そこで、厚生労働省が追加給付が必要な人を対象に、雇用保険の追加給付が必要になる時期にさかのぼり、追加で給付しているのだ。

厚生労働省のHPによると、対象者となるのは「基本手当」、「再就職手当」、「高年齢雇用継続給付」、「育児休業給付」などの雇用保険給付を、平成16年8月以降に受給された人のうち、一定の条件を満たす人。対象となりうる給付と、対象とならない給付は以下の通り。

対象となり得る給付

  • 基本手当、高年齢求職者給付金、特例一時金
  • 個別延長給付、訓練延長給付、広域延長給付、地域延長給付
  • 傷病手当(雇用保険法によるものに限る)
  • 就業手当、再就職手当、常用就職支度手当、就業促進定着手当
  • 早期就業支援金、早期再就職支援金
  • 教育訓練支援給付金
  • 高年齢雇用継続給付、育児休業給付、介護休業給付
  • 失業者の退職手当(国家公務員退職手当法)
  • 就職促進手当(労働施策総合推進法) 等

対象とならない給付

  • 技能習得手当(通所手当、受講手当)、寄宿手当
  • 移転費、求職活動支援費(広域求職活動費、短期訓練受講費、求職活動関係役務利用費)
  • 教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金
  • 日雇労働求職者給付金

支払を受けるには?

「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い(口座確認)」、「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い(ご本人確認)」いずれの場合も必要事項を記載し、返送する。ちなみに、お知らせには支給額が書かれていないため、あらかじめ厚生労働省が提示している「失業等給付(基本手当)の追加給付簡易計算」で、大まかな追加支払額の目安を計算しておきたい。

東京湾震源の地震が相次ぐ。「首都直下地震の予兆?」と不安の声

気象庁によると、20日午後2時54分から21日午前3時5分までの間に、東京湾を震源とする地震が5回も相次いで発生しました。これらの地震発生に、ネット上などでは不安の声が拡がっています。

 

気象庁の「地震情報(各地の震度に関する情報)」をご覧ください。21日午前11時の時点で、東京湾を震源とした地震が頻発していることがわかります。

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image by: 気象庁

20日から21日現在までに発生した東京湾震源の最大震度は2、地震の規模を示すマグニチュード(M)は最大で3.5と大規模な地震ではありません(2020年5月21日午前2時7分発生)。しかし、短期間でこれだけの地震が連続で発生すると不安になるのも確かです。

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image by: 気象庁

国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)が公開している「Hi-net自動処理震源マップ」を見ると、東京湾の千葉寄りの地点で地震が連続で発生していることがわかります。これは21日午前10時45分までの過去7日間で発生した地震を示しています。

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image by: Hi-net自動処理震源マップ(国立研究開発法人防災科学技術研究所)

最近では、19日に岐阜県飛騨地方と長野県中部で地震が相次ぎ、ネット上でも話題になっていましたが、今度は「東京湾」。「首都直下地震」の発生については、たびたびマスコミで話題にあがっていますが、今回はあまりにも都市部に近い震源のため、巨大地震を不安視する声が多く投稿されています。

Twitterの声

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: 気象庁

黒川検事長が辞任へ。賭けマージャン報道で安倍政権に大きな痛手

東京高検の黒川弘務検事長(63)は20日、辞任する意向を固めた。複数の政府・与党関係者が明らかにしたと時事通信が伝えている。新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の発令下に賭けマージャンをしていた疑いがあると週刊文春の電子版に同日報じられたためで、安倍政権にとって大きな打撃となりそうだ。

黒川検事長に賭けマージャン報道

週刊文春によると、黒川氏は今月1日に産経新聞記者宅で朝日新聞社員も交えて翌日未明までマージャンをし、記者が用意したハイヤーで帰宅したと報じている。法務・検察当局は本人から事情を聴くなど事実関係の調査を進めることにしていて、黒川氏は21日にもコメントを出すものとみられている。

この報道を巡り、公明党の石田祝稔政調会長は記者会見で「事実であれば職務を続けられる話ではない」と批判し、辞任を要求。菅義偉官房長官は記者会見で「事実関係については詳細を承知しておらずコメントは差し控えたい。法務省で適切に対応する」と述べるにとどめていた。

韓国は大揺れ。元慰安婦女性の爆弾発言で晒された支援団体の真実

韓国が今、元慰安婦による支援団体への突然の「爆弾発言」に大きく揺れています。「騙され利用された」と訴えた元慰安婦女性と支援団体の間に、一体何があったのでしょうか。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、当地での報道内容を改めて紹介するとともに、韓国の慰安婦支援団体の「矛盾をはらんだ存在意義」についても考察しています。

イ・ヨンス ハルモニの爆弾発言

今韓国は、コロナよりも李容洙(イ・ヨンス)ハルモニの爆弾発言で大騒ぎだ。ハルモニはご存じの通り、韓国語で「おばあさん」の意。

韓国メディアによると、元慰安婦の李容洙ハルモニは5月7日、韓国南東部の大邱市で記者会見し、支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(=正義連)が集めた資金が「どこに使われたか分からない」、「自分たちは騙されるだけ騙されてきた、利用するだけ利用されてきた」、「義援金や基金などが集まれば被害者に使うべきなのに被害者に使ったことはない」と述べ、不透明な会計処理を指摘。ソウルの日本大使館付近で毎週水曜に開かれている同団体主催の抗議集会について、「憎悪だけを教えている。なくすべきだ」と訴え波紋を広げている。抗議集会には今後参加しない考えだ。

正義連代表を務め、4月15日の総選挙で与党の比例代表として当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏に関しても、「国会議員になってはならない人だ。慰安婦問題を解決すべきだ」と批判した。

尹氏は8日、自身のフェイスブックで「正義連の活動と会計は徹底して管理し、監査も受け報告している」と反論。抗議集会は「平和、人権教育を体験する現場になっている」と重要性を強調しているが、尹氏の不正はこれからまだまだ出てきそうだ。「正義記憶連帯」という名前をもつ団体の代表なら、本人がまず正義漢であってほしいところだが。

すでに報道されている内容の中で主なものを紹介すると、「正義連は、国税庁に極めて杜撰な会計報告を行い、その内容には数々の疑問があるが支出の詳細を明らかにしようとしていない」「国庫補助金を受け取りながら、そのうちの多くの金額を申告せず隠している」「受け取った寄付金のうち慰安婦に支給されたのはごく一部分に過ぎない」「正義連前理事長の尹美香氏は、個人口座で寄付を受け取り、それを娘の米国留学資金に使った疑いがある」「現代重工業から受けた寄付金で住居を購入し、慰安婦に提供することなく正義連の活動家がペンション代わりに使っており、尹元理事長の父親を管理人として住まわせ、管理費まで支払っていたが李氏の告発後、買値より大幅に安い金額で売却した」などなどだ。

尹美香の不正がこれから検察の手で白日のもとに晒されることになると思う。それはゆっくり、検察にまかせることにして、今回ここで筆者は、李容洙ハルモニの発言を受けて考えさせられたことをいくつかご紹介しようと思う。

日本もそうかと思うけど、何かを支援する団体というものがいくつも存在する。こちらでは慰安婦を支援する団体というものが数十、数百も存在するという記事を見たことがある(実際何個あるか筆者は掴んでいないけど)。そうした団体の中で超有名なのが上に出てきている「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(=正義連)である。これは以前は、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)と言っていた。

その名も「正義記憶連帯」である。凄まじい名前だ。もちろんその意味するところは、日本軍による性奴隷という卑怯な歴史を解決するために自分たちは正義の名のもとに断罪するそういう団体なのだ、という意味だ。この団体の親分(尹美香)が、今回慰安婦のおばあちゃんたちを騙すような格好で不正をやっていたということだから、あきれて開いた口が塞がらないとは、こういう時のために用意されている慣用句であろう。

問題は、尹美香代表が慰安婦ハルモニらに送られてくる支援金などを自分のために使っていたという部分ではなく(そんなのはどうでもよい。検察がこれからじっくり調べてくれるであろう)、こういう団体というのは、そもそも、慰安婦問題がなくなってしまえば存在理由(レーゾンデートル)がなくなり、解散に追い込まれ、メシのタネがなくなってしまうため、いつまでも問題の解決を遅らせようとする意志を、本来的に持つ団体だという点。つまりこういう団体があるからこそ、慰安婦ハルモニらをそそのかして「10億円なんていらない」と言うようにさせたりする。すると政府は、慰安婦ハルモニたち(当事者)の意見が「10億円なんていらない」というのだから、2015年の合意は御破算にせざるをえないと、なにか政府の責任ではなく、当事者(慰安婦ハルモニ)の意見を尊重してそうせざるをえないんです、みたいな態度で出てくることになり、そうすると国民も政府が言っていることだから、そうなんだろうと思いこみ、慰安婦問題の解決を妨げることになる。

賭け麻雀疑惑も飛び出した検事長問題、「法改正」見送りの大誤算

政府与党により採決が強行されると見られていたものの、一転して今国会での成立が見送られることとなった検察庁法改正法案。先日掲載の「小泉今日子ら『#検察庁法改正に抗議します』きゃりーは削除」等でもお伝えしたとおり、多くの国民が巻き起こした「うねり」を無視することはできなかった安倍政権ですが、現行案のまま成立めざす姿勢に変わりは見られません。当の黒川弘務東京高検検事長については20日に文春オンラインに賭けマージャン疑惑が報じられるなど、さまざまな思惑が蠢いているようにも受け取れる検察庁法案周辺ですが、新聞各紙は今回の「見送り」をどのように報じたのでしょうか。ジャーナリストの内田誠さんが自身のメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』で、詳細に分析・解説しています。

検察庁法改正見送りを、新聞各紙はどう伝えたか

ラインナップ

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…検察庁法改正 今国会断念
《読売》…検察庁法案 今国会見送り
《毎日》…検察庁法改正見送り
《東京》…検察庁法案 今国会断念

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…民意 見誤り打撃
《読売》…政府 強気から一転
《毎日》…怒りのツイート 政権直撃
《東京》…人事介入なお懸念

プロフィール

各紙、今国会での検察庁法改正案成立を政権が断念したことを大きく伝えています。この問題をどう捉えているのか、各紙の「論」を検証します。その前に、記事文中、「法案」を主語とする場合に、各紙はどのように形容してきたか、まずはこの欄で触れておきたいと思います。法案をどのように呼ぶか。ここに問題の捉え方のエッセンスが含まれていると思います(《朝日》は昨日の紙面から拾っています)。

  • 《朝日》:「政府の判断で検察幹部の定年延長を可能にする検察庁法改正案」
  • 《読売》:検察官の定年を65才に引き上げる検察庁法改正案
  • 《毎日》:内閣の裁量で検事総長や高検検事長らの定年延長を可能とする特例を盛り込んだ検察庁法改正案
  • 《東京》:検察官の定年を政府の判断で延長できるようにする検察庁法改正案

ご覧の通り、《毎日》が一番丁寧で正確ですが、《朝日》《東京》も言わんとするところは同じです。《読売》は、国会でこの点の改正には野党も反対していないということから考えても、ほぼ「間違い」のレベル。少なくとも、これでは問題の意味が全く分かりませんね。

国民の政治意識は高まっていた

【朝日】は1面トップ記事の末尾に国会取材キャップ・蔵前勝久記者による「視点」が点いている。1面トップ記事の見出しから。

  • 検察庁法改正 今国会断念
  • 政府、世論の反発受け
  • 定年特例 撤回せず継続審議
  • 問題点そのまま国民軽視

「視点」はまず、今回の「断念」の背景には「新型コロナウイルスの危機にさらされる国民の政治意識の高まりがあった」とする。検査は受けられるのか、給付金は届くのかと政府対応に疑問を感じながら、自粛を求められるばかりの国民。他方、政府は野党の質問にもまともに答えず、国会もその機能を果たしていないという不満。そのような不満が「#検察庁法改正案に抗議します」のもとに噴き出したとする。

政府は、恣意的な検察人事を可能とするような法案を出しながら、特例の対象とする際の基準さえ示さない。コロナ禍に広がった意識が、政治の傲慢さを見過ごさず、世論のうねりにつながったと。

uttiiの眼

冒頭の指摘は非常に重要。コロナ禍の最中だからこそ、強引に通せるだろうと高を括っていた政府に対しては、「火事場泥棒」という批判がなされたのだが、市民の側からすれば、「火事」(コロナ禍)でむしろ危機感が高まり、警戒感も鋭敏になっていたところに、「泥棒」(検察庁法改正案)がノコノコとやってきたことになる。政権は、国民をなめきっていた。政権からすれば、特定秘密保護法のことを見ても、批判は一時的であり、すぐに忘れてくれるという“成功体験”があり、その記憶にすがって強行しようとしたことになる。

記事の末尾。記者は政府・与党がこの法案を先送り、引き続き「世論の反発を受けてもほおかむりして逃げ切る」手法を繰り返そうとしていることを、正しくも批判している。

米企業開発の新型コロナワクチンがスピード治験に成功した理由

5月18日、新型コロナウイルスワクチンの開発を進めるアメリカのバイオテック企業モデルナ社が、少人数に対する初期段階の治験で有望な結果を得たと発表しました。1~2年は要すると言われるワクチン開発で、初期段階とはいえこれほど早くに成果を上げられたのはなぜなのでしょうか?メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者で米国在住の医学博士・しんコロさんが、モデルナ社によるRNAワクチンと従来のワクチンの違いと、開発の次の段階に待ち受ける課題を解説しています。

ハチに追われてプールに飛び込む感じ

日本では部分的に緊急事態宣言が解除されたそうですが、皆さんの生活にはどのような変化が生まれましたか? 感染者の増加率が減少したとしても、感染者の絶対数はまだまだ多いです。感染拡大の第二波には本当に気をつけなければなりません。マサチューセッツも感染と確認された数が9万人近くになりましたが、徐々に経済を再開させる動きになっています。

アメリカは失業者の増加が止まらず、3600万人を超えました。感染拡大を防ぐことも重要である一方で、このままだと経済の破綻で命を落とす人も出てくるほど状況が悪化しています。ハチに追われてプールに飛び込んだけれど、息が苦しくなって水面に顔を出すような感じです。顔を出せば当然また刺されますが、かといって水の中にいても息ができません。今の状況は本当にそんな感じです。

ワクチンのグッドニュース

一方、明るいニュースもあります。ケンブリッジにあるバイオテック企業「moderna」は、RNAという「DNAの写し」を使ったテクノロジーで様々な創薬をしています。コロナウイルスのワクチンも、世界で最も最初にクリニカルトライアル(治験)にまでこぎつけた会社です。今朝のニュースで、ワクチンを接種された被験者の血液に、コロナウイルスを無毒化する抗体が検出されたという報告がありました。まだ被験者の数が少ないので初期データですが、ウイルスを中和する抗体ができたことはポジティブなニュースです。

それにしても、modernaは何故こんなに早くワクチン開発ができたのでしょうか? それはRNAを使ったテクノロジーにあります。過去これまでに行われるワクチンは、無毒化・弱毒化したウイルスに免疫反応を強化するアジュバントという添加物を組み合わせたものが主流でした。無毒化・弱毒化したウイルスを用いたワクチンは、開発に時間がかかります。無毒化・弱毒化したウイルスを接種することで、生きたウイルスを撃退するに足る抗体ができるのか、免疫記憶ができるのか、それを検証するのには時間がかかります。

時間がかかる理由の一つは、無毒化・弱毒化したウイルスがどれだけ毒性があるかを確認しなければならない点が最も時間を要しますが、ワクチン効果がない時にその理由をつきとめるのが簡単ではないという点もあります。かなりのトライ&エラーを要します。

もう一つの理由としては、体の免疫システムがワクチンに対してちゃんと反応をして、抗体ができるまでに時間がかかるということもあります。通常、体に異物や病原体が侵入した時に、すぐに抗体ができるわけではありません。マクロファージや樹状細胞という「免疫の第一線」の細胞が病原体を食べて分解し、その情報をTリンパ球に伝えます。Tリンパ球はさらにBリンパ球に司令を送ると同時にサポートをして、Bリンパ球の分化を促進します。Bリンパ球が分化してプラズマ細胞ができ、抗体が産生されます。簡単に書いてもいくつものプロセスがありますが、実際には非常に複雑な細胞ネットワークの末に抗体が出来上がるのです。

コロナ時代に生き残る。スポーツショップの戦術から学ぶべきこと

プロ野球の開幕は大きく遅れ、Jリーグの再開も未定と、新型コロナウイルスの影響を大きく受けているスポーツ業界。当然ながらスポーツグッズを取り扱うショップの苦戦も続いています。この状況を打破するため、そして「ウィズコロナ時代」を生き抜くため、スポーツショップはどのような手を打つべきなのでしょうか。経営コンサルタントの梅本泰則さんが、自身の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』でその方法を探っています。

コロナ時代のスポーツ店の役目

コロナ禍で、プロもアマチュアもスポーツ活動が止まっています。スポーツ産業にとっては大きな痛手です。もちろん、スポーツ用品業界にとっても経済的な打撃があります。このような状況で、スポーツショップが果たす役目は何でしょうか。

アパレルショップの苦境

アメリカでは、大手の百貨店やアパレルチェーンが次々と倒れていっています。J.Cペニー、ニーマン・マーカス、J.クルー。コロナ禍で急激に売上が減り、資金繰りに詰まったことが原因のようです。

日本でも、レナウンが倒産しました。百貨店やショッピングモールの休業、閉店が、それまでの悪い業績に追い打ちをかけたのでしょう。百貨店やショッピングモール自身も業績が悪化していますので、この先まだまだアパレル業界の倒産が続くかもしれません。本当に今回の新型コロナウイルスは恐ろしいですね。

では、倒産や業績悪化の企業にアパレルショップが多いのはなぜでしょう。もちろん経営のまずさや百貨店頼みといったことにも原因があるとは思います。その一方で、売っている商品そのものにも原因があるように思うのです。

つまり、アパレルショップが売っているのは「ファッション」だということが言えます。言い換えれば「流行」のことです。アパレル企業は、その流行を作りだしたり、流行を追いかけながら衣服を販売しています。流行の変わるスピードは速いですから、読み間違えると悲惨な結果です。

「ファッション」こそが、アパレルショップの強力な武器なのです。その武器が通用しなくなったときに、破綻がやってきます。「ブランド」や「顧客ロイヤルティ」も武器と言えるでしょうが、今回の倒産劇をみていると、それも大して役に立たないようです。いずれにしても、「ファッション」が中心の売り物であることが、大きな弱点だと言えます。

では、ひるがえって、スポーツショップの場合はどうでしょう。アパレルショップと同じように、武器(売るもの)が少なければ、同じ運命をたどってもおかしくはありません。

スポーツショップの武器

そこで、一つおさえておきたいことがあります。それは、スポーツ用品は「ファッション」ではないということです。「アスレジャー」とか言って、スポーツ用品をファッションとして売っているお店もあります。しかし、ファッションは移っていきますから、やがてアスレジャーも表舞台から姿を消すことでしょう。その運命は、アパレルショップに任せておけばいいです。

では、スポーツショップが売るべきものは何でしょうか。そして、どれくらいの数の武器を持っているのでしょうか。それを考える前に、スポーツの本質について考えてみます。あなたは、スポーツの持つ魅力は何だと思いますか。

  • 人々に勇気や感動や夢を与えてくれる
  • 真剣に戦っている姿に心をひかれる
  • ヒーローになったり、ヒーローに会うことができる

といった心情的な面も魅力です。また、スポーツをすることを通じて、

  • 壁を乗り越える経験が重ねられる
  • 規律を守る習慣が身につく
  • メンタルの整え方をトレーニングできる
  • 相手を尊敬したり、思いやったりするようになる
  • 目標を達成するための努力を続けるようになる

といったことも、スポーツの持つ魅力でしょう。

そうなのです。スポーツには、このようにたくさんの魅力があります。そして、それこそがスポーツ用品の武器になるのです。つまり、スポーツショップはスポーツ用品を通じてスポーツを愛する人たちにスポーツの魅力を届けています。素晴らしいではありませんか。そんな素晴らしい役目を持ったスポーツショップが、世の中に不要であるはずがありません。

スポーツは私たちの生活にはなくてはならないものです。そのスポーツの魅力を届けるためのスポーツ用品は、「生活必需品」だといえます。そして、このコロナで委縮している生活を元気にしてくれるのがスポーツであり、スポーツ用品なのです。

だからといって、単にお店にある商品を売っていくだけでいいのでしょうか。いえ、いけません。今こそ、スポーツショップはスポーツの持つ魅力を発信するときです。それがスポーツショップの役目だと思います。では、どんな発信をするといいのでしょう。

マスクには罪なし。酷評のアベノマスクで夏場をしのぐ賢い方法

「届くのが遅い」「サイズが小さい」「税金の無駄」等々、散々な評判のアベノマスク。しかしこれからの時期、ひと手間加えるだけで意外な働きぶりを見せてくれるようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者の廣田信子さんが、「手元に届いたら騙されたと思ってやってみてほしい」というアベノマスク活用法を紹介しています。

「アベノマスク」の意外な使い道

こんにちは!廣田信子です。

先日、検察庁法改正案の強行採決を危惧する記事を書きました。

不信感を抱かせる状況での決議は更なる不信感を呼ぶ

表題にも入れていませんし、ハッシュタグもつけていませんでしたが、通常の2倍のアクセスがあり、関心の高さを改めて知りました。

5月18日、政府・与党は、検察庁法改正案の今国会成立を断念したとのニュースが入りました。ツイッター等で広がった世論の「反対」の声に後押しされ、最近足並みが揃わないことが多かった野党が武田国家公務員制度担当相の不信任決議案を結束して提出。松尾元検事総長ら検察OBまで反対の意見書を提出するに至り、公明党、自民党が世論の反応に危機感を持ち、安倍総理に断念を促し、ようやく断念に至ったようです。

世論が、政府・国会を動かしたという点では、とても大きな出来事ですが、ここまでにならないと世論が分からなかった安倍総理の記者会見は情けないものでした。せめて、緊急事態宣言一部解除の記者会見で、国民の気持ちを配慮した決断を語れたら、少しは反応が違ったでしょうが…。

デモも集会も出来ない状況で、絶対数を持つ与党のごり押しを世論で止められたのは、ネット時代の新しい議会制民主主義の始まりとも思えます。SNSでの世論形成には、危うさも伴いますが、いざという時には機能することを私たちが知ったのは、大きな成果だと思います。

政府は、あきらめたわけではなく、秋に予定される臨時国会での成立を目指すといいますから、しっかり監視をし続け、それが、次の選挙の結果に反映すると、政党に緊張感を与え続けることが大事だと思います。ここまで国民が正しく関心を持ち行動したことに、コロナ危機が影響しているとしたら、これも、未来への希望になります。

非常時に迷走する安倍総理の求心力の低下は、国民的不評の「アベノマスク」から、始まったとも言えます。その「アベノマスク」…手元に届いたら、それなりに活用しようと思っていたのですが、不良品の検品作業に手間取り、偏りはあるものの市場にマスクがあふれ出しした今も、自宅に届きません。まだ、ほとんどの国民に届いていないようです。

ところが、実は、東京都中央区の私の事務所には、だいぶ前に届いていたのです。住民票はありませんし、郵便受けには会社名が記載されているのに…。受け取っていいのか…と迷い、事務所にそのままにしておいたのですが、一つ、考えが浮かび、いざとなったら、自宅に届いたものを返せばいいと、開封して、試してみることにしました。

先日、今年一番の暑さの中、買い出しに出かけ、サージカルマスクの中が熱くてクラクラしそうで、とても、この状態で、真夏に外出できない…と憂鬱な気分でいたとき、テレビで、布マスクの内側に保冷剤を入れるポケットをつけたものが紹介されていました。「アベノマスク」はガーゼが折り畳まれて重なっているのだから中に保冷剤を入れられるポケットが自然に形成されているのではと思って…。

で、試してみました。一般的な小型の保冷剤がぴったり入るポケットがあり、それを入れたマスクをかけると、ひんやりとして気持ちがいいのです。重さが出ても顔にフィットして気になりませんし、サージカルマスクのような息苦しさもありません。その分、ウイルスを防ぐ効果は、低いのかもしれませんが、真夏は、そんなことも言っていられません。

見た目は、あの「アベノマスク」ですが…。届くのが夏になってしまって、もう使い道がないかと思った「アベノマスク」もこんな使い方ができるんだ…ということがわかり、少し憂鬱が和らぎました。「アベノマスク」が届いたら、騙されたと思って、一度やってみてください。

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貧困家庭を多く抱える小学校教諭が明かす児童虐待のリアルな実態

新型コロナウイルスの影響で休校期間が長引く中、家庭内における児童虐待が問題となっています。子供たちの心に深い傷を残す虐待を防ぐためには、どのような対策が必要となってくるのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で健康社会学者の河合薫さんが、自治体やNPOの取り組みを紹介するとともに、「私たちにできること」を探っています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2020年5月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

家にいたくない子と苦悩する親のリアル

学校再開が待たれる中、虐待のリスクがあったり、家にいたくない子供にどうアプローチし、支援するかの試行錯誤が続いています。

静岡県内では、4月に起きた児童虐待の認知件数が少なくとも90件以上で、前年同月比で40件以上増加したといいます(15日現在)。また、広島県警によれば、4月に児童虐待の相談受理件数が前年同期より約2割増加していたそうです。

一方、千葉市児童相談所に寄せられた3月の児童虐待疑いの通告が151件と前年同期と比べて28件減少。長期休校の影響により学校で虐待が発覚しにくくなり、潜在化している可能性があると報じられています。

「家にいる」「ステイホーム」は感染拡大を防止するには、必要な対策ですが、「家にいる」=虐待されるリスクが高まる、という現実は悲しすぎます。

ただ、以前、不登校の子どもたちを持つお母さんたちの相談会をした時に、

「夫との関係が悪くなり、ストレスがたまり子どもを叩いてしまった」
「何度言っても約束を守らない子供に苛立ち、暴言を吐いてしまった」

と、後悔を口にする母親が数名いたのです。

人間、誰しも感情をコントロールできず、ついて手が出てしまうことはある。もちろんいかなる状況でも、虐待が許されるわけではありません。

でも、虐待をさせない支援をもっと手厚くする必要もあるのではないでしょうか。

「妥協してまで結婚したくない」人ほど妥協の人生を歩んでいる訳

理想の相手を求めて婚活に励んでもなかなか実を結ばない。そのうち「理想が高すぎるんじゃ?」「少しは妥協したら?」などの声が周りから聞こえてきて悩むという人は少なくありません。ところが、「私の周りでは妥協して結婚した人は1人もいません」と語るのは、メルマガ『結婚につながる恋のコンサルタント山本早織があなたの恋のお悩み解決し、最高の結婚生活の作り方も教えます』著者の山本早織さんです。山本さんは「妥協しない婚活」のために必要な3つのポイントを伝えます。

周りから高望みだと言われます

結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。最近、かなりアクティブに婚活市場が動き出し、多くの人が誰かと一緒にいたいと感じているのかなと感じています。そんな中いただいたお悩みです。

周りから高望みだと言われます。 結婚したいと思いながらも気持ちは動かず、 結婚するなら妥協すべきなのかなと感じています。

 

仕事以外のことがうまくいかず 悩んでいます。

ありがとうございます。相談者さんの素晴らしい素直なお悩み嬉しいです。妥協してまで結婚したくないです。と、言っている方は多いです。

私の周りでは妥協して結婚した人は1人もいません。その時、その瞬間、最善の相手だと感じ結婚しています。女性は男性の未来の可能性を信じれる人こそアゲマン! 男性は女性の今の瞬間瞬間を守れる人こそホンモノ!

ちょっと厳しいことを言ってしまうと、「妥協してまで結婚したくない」と言っている人自身が、私は妥協の人生を選択していると感じます。妥協してきたことを認めないように自分を守ってきた人だからこそ、「妥協」という言葉の引き出しを持っています。

そして、妥協してまで結婚したくないと言う人は、まだまだ、人に愛を与える素晴らしさを知らないのではないでしょうか。愛することの素晴らしさを知ることができたなら、他人に対して妥協という言葉は使えないはずです。本当に愛される素晴らしさ、そして人に愛を与える事こそ結婚には必要不可欠だと私は思っています。

妥協し続けてきたかもしれない人生の帳尻合わせに、妥協しない結婚をしようとしていませんか?妥協しなかった完璧な結婚をしたら、全てが完璧な人生になるわけではありません。

今まで選んできた道は全て正解なはず。今の自分で充分魅力的なはず…。そして、もし、妥協をして結婚をしたのなら、その妥協の人生に付き合わされたお相手はどう感じるでしょう。さらに、何かトラブルや苦しいことがあった時には「妥協した結婚だからだ」という気持ちになるでしょう。

だからこそ、私は、「妥協しない婚活」をすすめています。妥協した結婚をしたら、一生、「妥協した結婚」という言い訳を自分がすることになります。

妥協しない婚活!をするために、

  • 人に愛を与える喜び
  • 自らを認めるための成長
  • 自分自身の本当に求めている価値観

を自らが理解する必要があると私は伝えています。

素敵な男女ばかりが出会いを求めています。成長と気づきとタイミングで最高の幸せを育てあいましょう。今の自分の本当の現状を知ることができたら、妥協せずとも結婚は必ずできます。ぜひ前向きに出会いを大切にしてみてくださいね。

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