マスクには罪なし。酷評のアベノマスクで夏場をしのぐ賢い方法

「届くのが遅い」「サイズが小さい」「税金の無駄」等々、散々な評判のアベノマスク。しかしこれからの時期、ひと手間加えるだけで意外な働きぶりを見せてくれるようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者の廣田信子さんが、「手元に届いたら騙されたと思ってやってみてほしい」というアベノマスク活用法を紹介しています。

「アベノマスク」の意外な使い道

こんにちは!廣田信子です。

先日、検察庁法改正案の強行採決を危惧する記事を書きました。

不信感を抱かせる状況での決議は更なる不信感を呼ぶ

表題にも入れていませんし、ハッシュタグもつけていませんでしたが、通常の2倍のアクセスがあり、関心の高さを改めて知りました。

5月18日、政府・与党は、検察庁法改正案の今国会成立を断念したとのニュースが入りました。ツイッター等で広がった世論の「反対」の声に後押しされ、最近足並みが揃わないことが多かった野党が武田国家公務員制度担当相の不信任決議案を結束して提出。松尾元検事総長ら検察OBまで反対の意見書を提出するに至り、公明党、自民党が世論の反応に危機感を持ち、安倍総理に断念を促し、ようやく断念に至ったようです。

世論が、政府・国会を動かしたという点では、とても大きな出来事ですが、ここまでにならないと世論が分からなかった安倍総理の記者会見は情けないものでした。せめて、緊急事態宣言一部解除の記者会見で、国民の気持ちを配慮した決断を語れたら、少しは反応が違ったでしょうが…。

デモも集会も出来ない状況で、絶対数を持つ与党のごり押しを世論で止められたのは、ネット時代の新しい議会制民主主義の始まりとも思えます。SNSでの世論形成には、危うさも伴いますが、いざという時には機能することを私たちが知ったのは、大きな成果だと思います。

政府は、あきらめたわけではなく、秋に予定される臨時国会での成立を目指すといいますから、しっかり監視をし続け、それが、次の選挙の結果に反映すると、政党に緊張感を与え続けることが大事だと思います。ここまで国民が正しく関心を持ち行動したことに、コロナ危機が影響しているとしたら、これも、未来への希望になります。

非常時に迷走する安倍総理の求心力の低下は、国民的不評の「アベノマスク」から、始まったとも言えます。その「アベノマスク」…手元に届いたら、それなりに活用しようと思っていたのですが、不良品の検品作業に手間取り、偏りはあるものの市場にマスクがあふれ出しした今も、自宅に届きません。まだ、ほとんどの国民に届いていないようです。

ところが、実は、東京都中央区の私の事務所には、だいぶ前に届いていたのです。住民票はありませんし、郵便受けには会社名が記載されているのに…。受け取っていいのか…と迷い、事務所にそのままにしておいたのですが、一つ、考えが浮かび、いざとなったら、自宅に届いたものを返せばいいと、開封して、試してみることにしました。

先日、今年一番の暑さの中、買い出しに出かけ、サージカルマスクの中が熱くてクラクラしそうで、とても、この状態で、真夏に外出できない…と憂鬱な気分でいたとき、テレビで、布マスクの内側に保冷剤を入れるポケットをつけたものが紹介されていました。「アベノマスク」はガーゼが折り畳まれて重なっているのだから中に保冷剤を入れられるポケットが自然に形成されているのではと思って…。

で、試してみました。一般的な小型の保冷剤がぴったり入るポケットがあり、それを入れたマスクをかけると、ひんやりとして気持ちがいいのです。重さが出ても顔にフィットして気になりませんし、サージカルマスクのような息苦しさもありません。その分、ウイルスを防ぐ効果は、低いのかもしれませんが、真夏は、そんなことも言っていられません。

見た目は、あの「アベノマスク」ですが…。届くのが夏になってしまって、もう使い道がないかと思った「アベノマスク」もこんな使い方ができるんだ…ということがわかり、少し憂鬱が和らぎました。「アベノマスク」が届いたら、騙されたと思って、一度やってみてください。

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貧困家庭を多く抱える小学校教諭が明かす児童虐待のリアルな実態

新型コロナウイルスの影響で休校期間が長引く中、家庭内における児童虐待が問題となっています。子供たちの心に深い傷を残す虐待を防ぐためには、どのような対策が必要となってくるのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で健康社会学者の河合薫さんが、自治体やNPOの取り組みを紹介するとともに、「私たちにできること」を探っています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2020年5月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

家にいたくない子と苦悩する親のリアル

学校再開が待たれる中、虐待のリスクがあったり、家にいたくない子供にどうアプローチし、支援するかの試行錯誤が続いています。

静岡県内では、4月に起きた児童虐待の認知件数が少なくとも90件以上で、前年同月比で40件以上増加したといいます(15日現在)。また、広島県警によれば、4月に児童虐待の相談受理件数が前年同期より約2割増加していたそうです。

一方、千葉市児童相談所に寄せられた3月の児童虐待疑いの通告が151件と前年同期と比べて28件減少。長期休校の影響により学校で虐待が発覚しにくくなり、潜在化している可能性があると報じられています。

「家にいる」「ステイホーム」は感染拡大を防止するには、必要な対策ですが、「家にいる」=虐待されるリスクが高まる、という現実は悲しすぎます。

ただ、以前、不登校の子どもたちを持つお母さんたちの相談会をした時に、

「夫との関係が悪くなり、ストレスがたまり子どもを叩いてしまった」
「何度言っても約束を守らない子供に苛立ち、暴言を吐いてしまった」

と、後悔を口にする母親が数名いたのです。

人間、誰しも感情をコントロールできず、ついて手が出てしまうことはある。もちろんいかなる状況でも、虐待が許されるわけではありません。

でも、虐待をさせない支援をもっと手厚くする必要もあるのではないでしょうか。

「妥協してまで結婚したくない」人ほど妥協の人生を歩んでいる訳

理想の相手を求めて婚活に励んでもなかなか実を結ばない。そのうち「理想が高すぎるんじゃ?」「少しは妥協したら?」などの声が周りから聞こえてきて悩むという人は少なくありません。ところが、「私の周りでは妥協して結婚した人は1人もいません」と語るのは、メルマガ『結婚につながる恋のコンサルタント山本早織があなたの恋のお悩み解決し、最高の結婚生活の作り方も教えます』著者の山本早織さんです。山本さんは「妥協しない婚活」のために必要な3つのポイントを伝えます。

周りから高望みだと言われます

結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。最近、かなりアクティブに婚活市場が動き出し、多くの人が誰かと一緒にいたいと感じているのかなと感じています。そんな中いただいたお悩みです。

周りから高望みだと言われます。 結婚したいと思いながらも気持ちは動かず、 結婚するなら妥協すべきなのかなと感じています。

 

仕事以外のことがうまくいかず 悩んでいます。

ありがとうございます。相談者さんの素晴らしい素直なお悩み嬉しいです。妥協してまで結婚したくないです。と、言っている方は多いです。

私の周りでは妥協して結婚した人は1人もいません。その時、その瞬間、最善の相手だと感じ結婚しています。女性は男性の未来の可能性を信じれる人こそアゲマン! 男性は女性の今の瞬間瞬間を守れる人こそホンモノ!

ちょっと厳しいことを言ってしまうと、「妥協してまで結婚したくない」と言っている人自身が、私は妥協の人生を選択していると感じます。妥協してきたことを認めないように自分を守ってきた人だからこそ、「妥協」という言葉の引き出しを持っています。

そして、妥協してまで結婚したくないと言う人は、まだまだ、人に愛を与える素晴らしさを知らないのではないでしょうか。愛することの素晴らしさを知ることができたなら、他人に対して妥協という言葉は使えないはずです。本当に愛される素晴らしさ、そして人に愛を与える事こそ結婚には必要不可欠だと私は思っています。

妥協し続けてきたかもしれない人生の帳尻合わせに、妥協しない結婚をしようとしていませんか?妥協しなかった完璧な結婚をしたら、全てが完璧な人生になるわけではありません。

今まで選んできた道は全て正解なはず。今の自分で充分魅力的なはず…。そして、もし、妥協をして結婚をしたのなら、その妥協の人生に付き合わされたお相手はどう感じるでしょう。さらに、何かトラブルや苦しいことがあった時には「妥協した結婚だからだ」という気持ちになるでしょう。

だからこそ、私は、「妥協しない婚活」をすすめています。妥協した結婚をしたら、一生、「妥協した結婚」という言い訳を自分がすることになります。

妥協しない婚活!をするために、

  • 人に愛を与える喜び
  • 自らを認めるための成長
  • 自分自身の本当に求めている価値観

を自らが理解する必要があると私は伝えています。

素敵な男女ばかりが出会いを求めています。成長と気づきとタイミングで最高の幸せを育てあいましょう。今の自分の本当の現状を知ることができたら、妥協せずとも結婚は必ずできます。ぜひ前向きに出会いを大切にしてみてくださいね。

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三菱UFJ銀行、店舗数を4割削減へ。ネット「もう銀行いらない」

三菱UFJフィナンシャル・グループは20日、三菱UFJ銀行の店舗数を2023年度末に300程度にする計画を明らかにした。2017年度末と比べて40%減となる。スマートフォンアプリの機能を充実させてインターネットバンキングの利用者を増やし、運営経費のかかる店舗を段階的に減らすと共同通信時事通信が伝えている。

三菱UFJ銀行、200以上の店舗数を削減

三菱UFJ銀行によると、銀行サービスのデジタル化が進んだことから、店舗への来店者数が減少することを踏まえ、業務の効率化を推進。また、低金利の長期化による国内業務の収益力低下も背景のひとつとみられる。

当初の計画では20%減としていたが、1年前には35%減に修正。削減幅をさらに拡大することで経費削減を徹底するとしている。また、フルバンクと呼ばれる、窓口で様々な取引を扱う従来型の店舗は、3分の1の約170にするという。

この報道を受け、ネット上では減少させる数の多さに驚きつつ、「無駄な店舗は不要」「リストラは大丈夫? 」など様々な声が聞こえてくる。

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source: 共同通信

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山田孝之「クルーズ」真剣佑「密着デート」自粛GWに沖縄を満喫

緊急事態宣言が発令された今年のゴールデンウィークは、日本中にが委縮自粛要請が出され、みんな「ステイホーム」…のはずだった。しかし、人気俳優の山田孝之(36)と新田真剣佑(23)の姿は沖縄にあったようだ。山田は「美ら海クルーズ」を、真剣佑は「美女密着デート」を楽しんでいたと文春オンラインが伝えている。

山田はクルーズ、真剣佑は密着デート

記事によると、山田と真剣佑は友人らとともに5月2週目から沖縄に滞在。借り切っていたヴィラに宿泊していた真剣佑は、そこから美女を連れて、沖縄料理が楽しめる居酒屋で、寄り添うように密着しながら時間を過ごしていたという。

一方の山田は、真剣佑らとは別の一軒家に宿泊。那覇空港からもほど近いマリーナで、知人男性が所有するクルーザーに乗り込み、美しい沖縄の海を満喫したとみられる。

県知事からも「沖縄には来ないで」

ゴールデンウィーク期間の沖縄といえば、例年多くの観光客が訪れる。昨年は10連休という超大型大連休だったこともあり、59万人もの観光客が訪れたという沖縄。しかし、今年は沖縄県の玉木デニー知事がツイッターで「どうか今の沖縄への旅はキャンセルして受け入れ可能な時期までお待ち下さい。stayhome weekして下さい。」と訴えていた。

NHK「あさイチ」近江友里恵アナに結婚報道。気になるお相手は?

20日配信のデイリー新潮で、NHKの近江友里恵アナウンサー(31)が昨年春に結婚していたことが報じられた。気になるお相手は15歳年上で、現在は仙台放送局に勤務しているプロデューサー職の男性だという。

実は1年前に結婚していた近江アナ

近江友里恵アナは1988年(昭63)7月26日生まれで高知県出身、東京都育ちの31歳。早大政治経済学部卒業後の2012年にNHKにアナウンサーとして入社。熊本放送局、福岡放送局を経て16年春に東京アナウンス室へ異動。同年4月より「ブラタモリ」のアシスタントを担当して人気を博し、18年4月からは「あさイチ」のMCに就任。今や押しも押されぬ、NHKを代表する人気アナウンサーだ。

ちなみに、20日の「あさイチ」では特に結婚に触れることはなく、左手の薬指にも指輪は見られなかった。

近江屋アナ②

Twitterの声

この報道を受け、ネット上では突然の結婚情報に驚きつつも、祝福する声が多く上がっている。

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source: デイリー新潮

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富裕層は逃げホームレス増加。コロナ後に都市部で起こる負の変化

これまで遅々として進まなかったものの、皮肉にも新型コロナウイルスの流行が一気に導入を推し進める形となったテレワーク。しかしその流れが、日本の企業が持ち続けていたある「常識」を覆すきっかけともなったようです。世界的エンジニアの中島聡さんは自身のメルマガ『週刊 Life is beautiful』で、今回のコロナ騒動は人々の働き方に大きな変化もたらし、その変化に対応可能な企業のみがコロナ後に活躍できると記す一方、都市部で起こりうる「負の変化」についても考察しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2020年5月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

コロナ後の世界:オフィスは必要か?

新型コロナ対策として、世界各地で行われている都市のロックダウンや外出禁止令により、リモートワークを強いられている人が増えていますが、反応は様々です。

Business Insiderの「テレワーク拡大も6割が『従業員のストレス増加』企業はメンタルケアが課題」という記事によると、80%以上の企業が従業員の一部または全員にリモートワーク(記事中ではテレワーク)を採用しているそうですが、多くの企業が、仕事上のストレスが増えた、部署間の連携がとりにくくなった、従業員同士の意思疎通が難しくなったと感じているそうです。

記事中に、「Zoomなどのオンラインツール」を活用している企業は6割弱との記述がありますが、私のようにオンラインツールなしでは仕事が出来ない人間にとっては、驚異的に低い数字で、企業間のデジタル・デバイドの大きさが分かります。

同じくBusiness Insiderに「ハンコ、意識、自宅Wi-Fiない…大企業若手が感じる『在宅ワークの壁』」という記事がありますが、リモートワークをしていない人のうち、リモートワークをしない理由が、「自宅にWi-FiやPC環境が整っていない」が8割というのも笑えない話です。

私の知り合いでも、自宅にリモートワークに必要なWi-Fi環境がないため、親の家から仕事をしている人がいますが、21世紀の今になって、まともなWi-Fiを持たずに暮らしている人がいること自体が私にとっては驚きです。

日本では、パソコンを一度も触らずに社会人になってしまう人が増えているというデータもあるし、4Gネットワークに繋がったスマホがあれば、大抵のことが出来てしまうのが、逆にWi-Fiやパソコンの普及を頭打ちにしてしまったのだと思います。

一方で、「【サイボウズ社長・青野慶久】全員オンラインで気づいた情報格差。『僕はもう出社しちゃダメだ』と大反省」(同じくBusiness Insider)という記事に紹介されているように、リモートワークに大きなメリット(この場合は、多拠点ビジネスにおける、拠点ごとの情報格差の解除)を感じている人もいます。

さらに、NHKニュースの「テレワークでオフィス解約の動き」には、

東京都心部のオフィス物件を多く手がける不動産会社によりますと、先月中旬以降ベンチャー企業などから、都心部のオフィスの賃貸契約を解約したいという相談が、ことし1月の4倍あまりのペースで寄せられているほか、大手企業の間でも、オフィス面積を広げる計画を取りやめる動きが出ている。

と興味深い動きが紹介されています。

普段からオンラインツールを使いこなすベンチャー企業が、「リモートワークだけでも十分にビジネスが出来る」ことに気がつき、これを機会にオフィスの解約に踏み切っているのです。

そもそも、十分な運営資金を持たないベンチャー企業にとっては、オフィスは大きな負担です。それにも関わらず、ベンチャー企業が無理をして都心にオフィスを構えるのは、それがビジネスをする上で「便利な上に信用に繋がる」し、優秀な人を雇うのに「都心の方が有利」だったからです。

しかし、一旦リモートワークに切り替え、それでビジネスが回ることに気が付いてしまえば、そんな無駄なことにお金を使う理由はなくなります。

つまり、今回のコロナ騒動で「ちゃんとした企業は都心にオフィスを構えるのが当たり前」という常識が、(少なくともベンチャー界隈では)覆ることになったのです。

実際、ドワンゴやTwitterのように、コロナ後も社員に原則在宅勤務を認めることを公式に発表した会社もあり(「ドワンゴ、コロナ後も原則在宅勤務に 全社員1000人」、「Twitter says it will allow employees to work from home ‘forever’」)、これが人々の働き方の「大きな変化の始まり」のように私には見えます。

在米作家が大胆提言。9月入学をやるなら「2年半で卒業」を目指せ

新型コロナウイルス流行防止のため休校を余儀なくされ大幅に授業時間をロスした子供たちの救済策として、入学時期の9月移行や早急なICTの導入などが議論されています。しかしそこでは、「子供たちの置かれた立場」は充分に考慮されているのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者でプリンストン日本語学校高等部主任を務める米国在住作家の冷泉彰彦さんが、「学習の遅れをどうするのか」を考えることが大切とした上で、その解決法を教育者としての目線で考察しています。

危機の中で、若者の教育をどう考えるか?

まず、今回のコロナ危機では「英語による知的生産性の習得」ということが、これからの若い世代には生きるためのベースとなるスキルとして大切だということが痛いほど立証されたと思います。

勿論、日本が全面的に英語圏になる必要はありませんが、経済のリアルな空間というのが、英語とテックによるヴァーチャルな空間にどんどん移行し、そこに対応する人材を育てるのが、国家的な急務ということは間違いないと思います。

いつまでも日本語、ペーパー、ハンコ、会議、通勤などにこだわっていたら、結局は明治維新が終わったのに、昔のカルチャーに固執している「不平士族」と同じで、そこに未来はありません。

ですから、ICTも大事だし、9月入学も大事なのです。改革にはコストが掛かります。ですが、正しい改革であれば、そのコストは何倍にもなってリターンとして返ってきます。反対に間違った改革を行えば、そのコストはカネをドブに捨てるだけです。

具体的には、次のようなイメージを持っています。

東京などの休校明けが遅れたので、この際だから9月入学にして学事歴を欧米に合わせるというのは、そのままやっていては「現在、学齢期にある子供たちが半年時間を浪費するのを黙認」するという、国家的なマイナスを認めることになります。その分、学費がかかるとか、教員をどうするとかいう議論がありますが、それ以前にマクロとしての「学習の遅れ」をどうするのか、ここが大切です。

一つ考えられるのは、例えば中高の場合に、3年のところを「コロナ休校」があったので3年半で卒業ということにして、それで次の大学なり高校なりに9月に入れるというのでは、とにかく個人も国家全体としても「半年ムダ」になってしまいます。そこで「2年半での卒業」を目指すようにカリキュラムを組み替えるのです。

例えば、当面の間は社会的距離を置く必要などから、部活はできても限定的になると思います。色々な行事も簡素化されたり、中止になったりします。ということは、時間的余裕があるということです。と言いますか、4月から今までもう50日近い時間が子供たちにはあったわけです。

こうした余裕時間を使って、教科内容をどんどん先へ進める工夫をすべきです。その際に、学校を開けない地区は一気に端末を投入し、そこに一気に最高レベルの教え方、ビジュアル、トークの内容を持ったソフトと、リモートの指導体制を入れて、教育水準の遅れを取り返す教育をすべきです。

文科省ができないのなら、民間の機関でもいいですし、場合によったら海外の教育機関でも構いません。とにかくリモートなら、物理的な距離などスッ飛ばして、何でもアリなのですから、前途有為、自身として健全な野心と動機を持った若者が、どんどん伸びていけるようにすべきです。

基本は、「家篭り」の期間に例えば数学を、例えば英語を、例えば生物を、物理を、化学を、中高それぞれのレベルでジャンジャン先へ先へ進める、国語だったら、青空で漱石と鴎外の全作品を読む位させればいいのです。英語なら、毎日新聞やニュースサイトをガンガン読みまくればいいわけで、その結果として、例えばですが「2年半」で大学レベルの知的議論ができるように自分を鍛えていって欲しいし、そのように大人は支援すべきということです。

そう考えると、今、大人がすべきことというのは、保守的な日本の中でも悪い意味で保守的な組織体質を持った文科省が変わるように批判したり、議論したりするという「回り道」をするのではなく、直接的に将来のある若者に対して、何をどう学んだらいいのか、を指針として示してゆくことなのだと思います。

とにかく、現在という時間は、若者にはとても大事な時間です。何よりも、世界が変わっていくことが手に取るように見える、その中から本当の21世紀の国際社会というのは、どんな形になっていくのかを考えていけるからです。これに加えて、時間があるというのはとても良いことです。若者たちが、思い切りこの時間を活用して、世界に飛躍するだけの学習に集中すること、そのために何ができるのか、そうした問題を考えることが、日本の未来を考えることなのはないでしょうか?

そう考えると、遅れていいから9月入学だとか、いや9月入学よりICTだとかいう議論は、やはりバカバカしいとしか言えないと思うのです。ドンドン若者を勉強させて、国際社会における知的生産活動に参加できるように鍛える、その視点が何よりも大切です。

宣言を遅らせろ。世界の30万人の命を奪った習近平「1本の電話」

新型コロナウイルスを巡っては、中国による隠蔽の疑いや初期対応の遅れ等に批判が集まっていますが、またしても新たな疑惑が明るみになりました。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、ドイツメディアが報じた、WHOのテドロス事務局長に習近平国家主席が入れたという1本の電話の内容を紹介。その報道が真実であるならば、世界のかなりの国が「コロナ中国責任論」を唱えるトランプ大統領に追随する可能性もあるとしています。

習近平、電話1本で世界を滅ぼす(韓国紙)

新型コロナウイルス、16日の感染者数は、前日比で59人増えました。一方で、この日の退院者数は、262人。入院患者の数が、劇的に減少している。うれしいことです。

一方、世界の感染者数は470万人を超えました。死者は、31万5,000人。経済は、1929年からはじまった世界恐慌並のひどさ。人々は、自問します。「嗚呼、何でこんなことになったのだ…」と。

答えはでません。

地震や台風の災害に慣れている日本人は、思います。「誰もわるくない。新型コロナ禍は、ただ起こったのだ」と。しかし、この答えで納得しない人たちも、たくさんいる。たとえば韓国の中央日報は、「習近平がWHOにした電話1本が、世界を滅ぼした」という話を掲載しています。どういうことでしょうか?

世界を滅ぼした習近平の電話とは?

世界を滅ぼした習近平主席の電話1本…WHOに「パンデミック宣言を遅らせてほしい」

中央日報5/11(月)8:15配信

 

米国と中国の間で新型コロナウイルス感染症責任論をめぐる攻防が続く中、中国の習近平国家主席が今年1月、世界保健機関(WHO)に新型コロナのパンデミック(大流行)宣言を遅らせてほしいと自ら要求したという疑惑がドイツメディアを通じて提起された。

ドイツといえば、「世界有数の親中国家」として知られています。一体何が報じられているのでしょうか?

10日の英デイリーメールなどが独シュピーゲルを引用して報じた内容によると、シュピーゲル紙はドイツ連邦情報局(BND)の諜報文書を入手したという。この文書によると、習主席は1月21日、WHOのテドロス事務局長に電話をかけ、「コロナウイルスの人の間の伝染関連情報を統制し、パンデミックのような世界レベルの警告を延期してほしい」と要請したということだ。
(同上)

これが、いわゆる「世界を滅ぼした電話」です。結果、どうなったのでしょうか?

WHOが新型コロナパンデミックを宣言したのは3月11日であり、昨年12月31日に中国湖北省武漢市で「原因不明の肺炎」が発生したと明らかにしてから約70日後だ。3月11日にはすでに世界110カ国で約12万人の感染者が出ている状況だった。
(同上)

皆さん、3月11日のこと思い出せますか?私はニュースを見て、「WHO、遅すぎ!」といい、となりにいた妻と「苦笑」したのを覚えています。

RPEでは2月5日から「中国全土からの入国を制限してくれ!」と主張していました。そして、読者の皆さんに、「官邸にメールしてください」と何度もお願いしました。その後の日本を見ると、2月27日に総理の休校要請中国、韓国からの入国制限は3月9日から始まりました。私たちは、「遅すぎる!」と憤っていました。ところが、WHOのパンデミック宣言は、日本政府よりもさらに遅かった。過去と比べても、遅すぎたそうです。

2009年の新型インフルエンザの場合、74カ国で3万人の感染者が発生した時点でパンデミックを宣言したのと比較すると、今回の新型コロナのパンデミック宣言はかなり遅いという批判の声が多い。
(同上)

これは、習近平が、テドロスさんに電話して、「遅らせろ!」と要求したからなのですね。

BNDは文書を通じて「中国の隠蔽式情報政策で世界がコロナウイルスに対応できる時間を4-6週浪費した」と批判した。一方、親中派として知られるテドロス事務局長は1月28日、習近平主席に会って中国の対応を称賛した。テドロス事務局長はその後も「中国が武漢を封鎖したことで危機を避けることができた」などと中国を擁護する発言を繰り返した。
(同上)

危機、全然避けられてないですが…。それに、中国政府は春節の時、何百万の中国人が外国にでるのを止めなかった。これが、全世界に感染が広がった理由と考えられます。

こう考えると、トランプさんの「中国が全部悪い説」には、かなり説得力がありそうです。アメリカは賠償金を請求する意向を示しています。世界中のかなりの国が、アメリカに追随する可能性もあるでしょう。

image by: Tedros Adhanom Ghebreyesus - Home | Facebook

ロックダウンのNYで日本人社長はなぜダイエットに成功したのか?

長期にわたる自粛生活により、生活や内面、外見に変化は起こっていますか?ロックダウンが2ヶ月になろうとしているニューヨークに住む『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さんは、この期間に6kgの減量に成功するなど、さまざまなポジティブな変化があったと、メルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』で報告。2度とは来ないであろうこの自宅待機の時間を「人生の棚卸し」に利用しない手はないと、前向きに呼びかけています。

人生の棚卸し

どうしても、今週もロックダウンの話題になってしまいます。すいません(汗)読者のみなさまもウンザリだと思います。僕もです(笑)。でも、やっぱり、いちおう世界の中心と呼ばれる街が、史上最大の都市封鎖をしているその渦中で、他のことをあえて書くのもあまりに不自然かなとも思っています。

毎週のように、日本の方々と、オンラインでのセミナーや飲み会をして、気づかされることも多くあります。たまたま僕がお話しした方々に限ってのことですが、割とのんびり構えている方が多かったのも事実でした(もちろん例外も多くあります)。

語弊を恐れず言えば、今回の外出自粛をそれなりに楽しんで過ごしている方も結構な割合でいらっしゃいました。もちろん、それ以外の方法がないので、せめてもの気持ちのリセットだとは思います。それでも、中には、堂々と「嫌な会社に行かなくて済むので、もう少し(自粛期間)長引いてくれないかなぁ」と堂々とおっしゃられている方がいたのには、少し笑ってしまいました。

確かに、前述の方以外でも、今回のコロナ禍によって、むしろラッキーだったと思う人も少なからずはいるはずです。本音として。もちろん今の世の中的にそんなことは公言できませんが。

僕自身も、日常生活において、今回の件が「よかったかも」と思わないこともないかもしれない。もちろん、冷静に俯瞰で見れば、経営危機、経済危機というとてつもなく大きな壁にぶつかっています。まったく笑えないダメージを人生において受けています。

ただ、日々の生活で常に暗い顔をしているわけにはいかない。なによりこの20年間では、考えられないほどの「自分の時間」ができました。先日のオンライン飲み会。関西の後援会が開いてくれた「高橋克明を励ます会」と、大袈裟に銘打った、ただの飲み会で、参加してくださった数十人と一人ずつ話しました。

その最後、締めの言葉で「ここだけの話。不謹慎な言い方だけど、今日ここにいるメンバーだけでも、“自粛期間があって逆によかったね”、“この時期、いろいろやれなかったことをやれたね”って、次回、オンラインでなく、リアルに再会した際、お互いに言えるようにがんばりましょう」と伝えました。「これだけの歴史的なシャットダウン期間があったわけだから、みんな、その前と後とで何も変わってなかったら、嘘だよね」と。我ながら、いいこというなぁと思ったのでした。

偉そうなことを言いつつ、それはつまりは、自分に言い聞かせているようなものでした。僕自身、このロックダウン期間中も、おかげさまでオンラインセミナーなど多くの依頼を頂いていますが、だとしてもビフォー・ロックダウンに比べれば、考えられないくらいの時間の余裕ができました。それまでの日々、ゆとりは一瞬もなかった。それにより、今まで考えることもなかったことまで、考えるように、いや、考えられるようになりました。