大型補強も水の泡。孫正義が作り上げた「金満」ソフトバンクが新庄剛志の日ハムに喰われる日

現在、プロ野球では「今年も最下位」という下馬評を覆して頑張っているチームがある。北海道日本ハムファイターズだ。今季開幕前「優勝」を宣言した新庄剛志監督だったが、平均年齢22.5歳と超若手の同チームは、戦力的に小粒感が否めなかった。しかし、現時点でパ・リーグ4位、交流戦順位は同率首位と大健闘しているのだ。この躍進に「実は有能だった」と、新庄監督を評価する関係者も多い。

一方、「ほぼ間違いなく優勝」と思われていた、パ・リーグを代表する金満球団・福岡ソフトバンクへの関係者の評価はすこぶる低い。今、プロ野球で何が起きているのか?

ハムとは対照的な“元王者”

パ・リーグの順位を見ると、4位の日本ハムと3位の福岡ソフトバンクとは4.5差。開きがあるようにも思えるが、スポーツ紙の記者は「これは射程圏内」と話す。

「チームの勢いが違います。“逆輸入ルーキー”加藤豪将の活躍は凄まじいですし、若き主砲・万波、野村は、新庄監督と相性が良い。まだまだ粗削りだけど、経験を積めばさらに良いバッターに成長するでしょうし、今季のキーマンであることは間違いない。一方、ソフトバンクは柳田悠岐と中村晃以外、元気がないですよね。ハムとは真逆と言ってもいいチーム状況だと思います」

ソフトバンクといえば今季、日本ハムから入団した近藤健介と超大型契約を結んだことで話題になった。その他、昨シーズン防御率0点台のロベルト・オスナや有原航平、コートニー・ホーキンスにウィリアン・アストゥディーヨと大型補強に成功している。

「まず、オスナ以外の補強選手が機能していませんね。ハム時代は高い打率を誇っていた近藤も、現在.258と、正直〈期待外れ〉と言われても仕方のない状態です。有原やホーキンス、アストゥディーヨは2軍でもどうか?というレベルですから、藤本監督も頭が痛いと思いますよ。勢い勝る新庄監督のハムが一気に飲み込むこともあるはずです」

実は若手の育成ができていない?

プロ野球で初の4軍制を導入するなど、戦力が充実しているイメージがあるソフトバンク。しかしこの記者は、「戦い、そして育成とすべてが嚙み合っていない印象」だと言う。

「柳田と共に〈チームの顔〉になるべき栗原陵矢はまだまだ物足りない。見ごたえがあるのは大卒4年目の柳町達くらいでしょうか。野村大樹、佐藤直樹、増田珠、リチャードらの若手はとても戦力とは言えません。元々3軍制で選手が豊富にもかかわらず、近年は若手の育成がほとんどできていないイメージがありますね」

これくらいなら自分も書ける?村上春樹の文章は何がすごいのか

小説家を目指す人は年々増えているといいます。メルマガ『前田安正の「マジ文アカデミー」』著者で朝日新聞の校閲センター長を長く務め、ライティングセミナーを主宰する前田安正さんは、文章を書いていきたい人に向けて、村上春樹や寺山修司が高級ブランド店のような書き手であるなら、あなたは「コンビニの棚」を目指せばいいと語っています。

文章は「コンビニの棚」を目指せ!村上春樹は「文章で商売ができる」人だ

文章のプロを目指す人がどれだけいるのかは、わかりません。年々小説家を目指している人は増え、小説のコンテストの応募数も増加しているそうです。

小説家は、文章を使って商売をする人だと思います。これは、揶揄しているわけではなく、読者を獲得できる大きな技術を持っているということだと思うからです。ただこれは技術だけでは駄目なんですね。いまの社会やこれからの社会に潜んでいる問題を独自の視点で描くという「眼」が、より重要になります。

村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』を読んだとき、この程度の話なら自分にも書ける、と思った人は結構多かったと思うのです。かく言う僕もそうでしたし、友人も同様の感想を持っていました。「絶対、こんな文章は書けない」という話は、失礼ながら聞いたことがなかったのです。

村上春樹は「文章で商売ができる」人だ

ところが、僕は「この人は商売人だ」と思ったのです。そのデビュー作から僕が当時思っていたモヤモヤしたやりきれない気持ちとか喪失感が、晩夏の夕暮れに吹く風のように心に響いたのです。グッと心をつかまれたのです。あっと言う間にファンにさせられたのです。

その後、次々発表される小説を読んでいくうちに、当初の「自分にも書ける」という感覚はどんどん遠のいていきました。これは、かなわない。絶対に太刀打ちできない。

作家としての成長速度が、速いのです。彼の方が先輩ですが、ほとんど同時代に生きて、同じような空気を吸っていたはずなのに、感覚がまるで違う。

むしろ同様の感覚を持ちながら生きているはずなのに、僕にはそこに沈潜する問題点を表現する術がありませんでした。書かれていることを「そう、そう、その通り」と、後追いしながら確認するしかありませんでした。

別に、小説家になろうと考えていたわけではありませんでした。文章を書くことが上手かったわけでもありません。ところが、同世代を引き込む感性や視点が僕にはない、という挫折感のようなものを味わったのです。

この記事の著者・前田安正さんのメルマガ

長過ぎる会議で実務が進まない。摩擦なく解決する方法はある?

毎回2時間以上会議に費やしていて、実務がまったく進みません……そんなビジネスパーソンからのお悩みが、メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとに届きました。どうすれば、摩擦なく問題を解消することができるのでしょう?

部内の会議が長く2時間はざら、長いものは3時間を超え実務が全く進みません。会議を短くすることができるでしょうか

Question

shitumon

老舗の中堅メーカーですが、部内の会議が長く2時間はざらです。週に1回ならいいほうで2回以上のこともあります。長いものは3時間を超えます。午後1時に始まって午後4時を超えるのはざらです。部長が議論好きで、私を含む課長5人を集めたり、部下の主任15人も加えたりで、皆、実務が全く進みません。何度か問題点をお伝えしても、ほとんど聞いてもらえません。どのようにすれば、会議を短くすることができるのでしょうか。18時を過ぎると部長は帰ってしまい、残された課長や主任はそれからやっと仕事にかかれるので、連日21時を過ぎます。

 

 

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。こういうのは本当に困りますね。部長は活発な議論をして、自分がよい上司だと思っていると思います。多分議論の質も低くて、KPI達成につながる議論ではないのではないでしょうか。

取り得る一番効果的な手段は、課長5人で話して合意後、誰かが代表して部長の上司に内密に話し、会議時間削減運動を事業部全体あるいは全社で始めてもらうことです。

これが一番摩擦がなく、実効性が高いと思います。部長の上司はこの問題を把握していない可能性が大きいので、実態がどうひどいのか、それで業務がいかに遅れているのか、それを挽回するために皆がどれほど残業をしなければならないのかをよく説明します。

苦情を伝えるというよりは、実態を知っていただくということですね。

そういう部長を放置しているということは、会社全体がスピードや生産性、即断即決、即実行などに全く疎い可能性が高いので、事業部全体あるいは全社で始めることは意義があります。

この活動が始まるとき、課長5人の画策であるということを部長に絶対知られないようにする必要があります。部長の上司はそのへんはわかってくれると思いますので、自分たちの間から漏れないようにお互いしっかり確認してください。

次善の策は、部長に直接言うことですが、多分、これだけ議論過ぎでスピードや生産性などに鈍感な部長に問題提起してもあまり響かないか、一時的に短縮してすぐまた戻ると思います。

他の策としては、会議の議事進行を5人の課長が持ち回りでやると提案し、議事を速やかに進めることです。部長というむずかしい存在があるものの、5人が一致団結し、ロールプレイングなどで練習もしておけば、あるていどは改善できる可能性があります。

相手の気持ち、立場がすぐ理解できるロールプレイングのやり方

この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ

image by: Shutterstock.com

ついに中国が「不況の時代」へ突入。なぜこんな事態に陥ってしまったのか?

中国の経済が悪化し始め、不景気に悩む中国アパレル経営者が増えてきているそうです。メルマガ『j-fashion journal』の著者でファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんは、そんな中国アパレルの経営者に向けて、デフレなどをいち早く経験した日本人の立場から、低成長時代を乗り越えるための戦略を語っています。

低成長時代を乗り越えるための戦略

こんにちは。

中国の経済が悪化しています。コロナが明けて、中国アパレルの経営者向けのセミナーの打診があったのですが、これだけ景気が悪いと有効なアドバイスができないと考えて、お断りしました。

断ってはみたものの、何となく心に引っかかっています。バブル崩壊後の不景気の経験を元に、不景気時代の戦略についてアドバイスできるのではないか、と考えたりしています。

自分の考えをまとめるために、不景気に悩む中国アパレル経営者に向けた戦略について考えたいと思います。

1.低成長時代への戦略転換

世界中が好景気で、給料が上がり続ける中で、日本はデフレと不景気に苦しんできました。コロナ禍が収束した現在、これまで好調だった中国は景気減速に苦しみ、希望を失っているように見えます。

そこで、デフレと低成長時代をいち早く経験した日本から中国アパレル経営者に助言を送りたいと思います。

高成長時代は、明るく積極的な気分が主流です。お金持ちは成功者であり、リッチであることをアピールすると、周囲もそれを讃えるムードがあります。

経済成長の時期は、昨日より今日、今日より明日がより良くなります。将来に明るい展望があるので、ローンを組むことにも抵抗がありません。欲しいものがあれば、売り切れる前にクレジットカードで買物をします。そういう積極さを持っていないと時代に取り残されると考えています。

市場が拡大しているので、企業も常に新規顧客を獲得できます。市場シェアを拡大するには、積極的に広告宣伝に投資することが必要です。ブランド知名度を一気に上げ、顧客を囲い込む戦略が有効です。

低成長時代は、堅実で消極的な気分が主流です。お金持ちでも、自分がお金を持っていることを周囲にアピールせず、慎ましく振る舞います。それが上品であると評価されます。

経済が成長しないので、昨日も今日も明日もあまり変わらず、むしろ悪くなることさえあります。高望みはせず、借金も極力避け、収入に見合った支出を心がける賢い生活者を目指すべきであると考えます。

市場は拡大しないので、リピート顧客の獲得を目指すことが重要になります。商品の品質、アフターサービスに注力することで、顧客との関係性を高めることが必要です。

広告宣伝への投資より、品質を向上させる設備投資や人材への投資がより重要になります。

この記事の著者・坂口昌章さんのメルマガ

詰んだプーチン。ついに「核兵器使用」以外の報復手段が無くなった窮地の独裁者

ウクライナへの軍事侵攻により、21世紀最悪の戦争犯罪者に成り下がったプーチン大統領。そんなロシアの独裁者もいよいよ以て最大の窮地に立たされているようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、ウクライナが反転攻勢に向けて開始した「形成作戦」の狙いとその進捗状況を解説。さらにロシア国内でも進む「プーチン大統領の孤立化」という現状を伝えています。

汚職と腐敗にまみれた独裁に絶望。露国内で広がる反プーチンの波

ウ軍は、形成作戦を行っているようだ。ウクライナは、専守防衛ではなく積極防衛であり、ロシア領内への攻撃も加速させている。

形成作戦の1つの目的は、ロシア全体を混乱にして、クーデターなどの体制崩壊を目指すロシア人達を立ち上げらせることである。

そして、もう1つがウ軍は、後方基地の破壊と、突破する地点を見つけて、そこに一点集中攻撃することだ。

このため、ロ軍占領地の後方基地をストームシャドーで攻撃し、ロシア領内には、UJ-22ドローンを用いて攻撃、ベルゴロド州などの国境地域には、自由ロシア軍団やロシア義勇軍団などの親ウ派軍団を侵攻させている。

モスクワ方面

5月30日、32機のドローンがモスクワを目指し、内8機がプーチンが住むモスクワ市の高級住宅街に飛来した。5機を撃墜し、3機を制御不能にしたとロ軍は発表したが、2機はレーニン通り内側で爆発した。

この高級住宅街の近くのフラシハには、戦略ロケット部隊の司令部があり、そこを狙った可能性もある。このドローンは、UJ-22ドローンであり、航続距離は800kmなので、ウクライナ領内から飛ばした可能性が高い。しかし、速度は120Km/hと遅いし、載弾量は20kgと少ない。GPS誘導では、モスクワ近郊はGPSを狂わせる「スプーフィング」があり、誘導方式でも北斗やグローナス誘導の可能性もある。

このドローンをモスクワまでに発見できないということは、ロシア国内での防空体制はスカスカのようだ。S-400などの防空システムを前線に配備しているので、国内では配備がないようである。しかし、ベラルーシ方向からドローンが飛んでくると、敵認識ができなかった可能性がある。

これに先立ち、5月3日には、クレムリンに2機のドローンが到達して、防空体制の強化をプーチンは指示していたにも関わらずに、またしても、ドローン攻撃を受けたことになる。

プーチンは、「ウ軍はテロ攻撃をしてきた」と述べて、報復を示唆したが、大量のミサイルやドローンなどのキーウ攻撃は既に行っているが、ほとんど迎撃されている。核攻撃以外に報復の手段がない。

しかし、このモスクワ攻撃に対して、ポドリャク大統領顧問は「直接の関与をしていない」としている。

しかし、5月24日に前回のドローン攻撃を「ウクライナの特殊軍事部隊か情報部隊が計画した可能性が高い」との複数の米当局者の新たな分析をしたことが報道されている。この秘密工作の背後にいるとみられているのが、キリロ・ブダノフ国防省情報局長である。

自由ロシア軍団のベリヤ・ポノマリョフ氏は、「最終的には、モスクワを解放する」としたように、自由ロシア軍団が関与した可能性はある。そして、ポノマリョフ氏は、「プーチンはキーウに攻撃ができます。なぜウクライナがモスクワを攻撃することがだめなのでしょうか。(このような西側の要望は)愚かであり、偽善的です」と述べている。

モスクワ郊外の蒸留所でも火災があり、モスクワ市内でバスなど32台が火災にあっている。こちらは放火のようである。これにも自由ロシア軍団が関与している可能性がある。

この自由ロシア軍団には、ロシアで数千人の応募があるという。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

もはや前世紀の遺物。それでもG7にしがみつくニッポンの無知蒙昧

ゼレンスキー大統領の電撃来日もあり、世界中の注目を集めることだけには成功したG7広島サミット。しかしそもそもG7は、21世紀の国際社会において重要な役割を果たすに足る枠組みと言えるのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、「G7が世界の問題を解決できると思うこと自体が幻想」と一刀両断。その枠組はもはや20世紀の遺物との厳しい見解を記しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年6月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

西側のみが世界の問題を解決できるという幻想。もはや異物と化したG7にしがみつく日本

岸田文雄首相が精一杯に演出を盛り上げて、あわよくば会期末解散への踏み切り台にしようとまで企んだG7広島サミットだったが、何ら目覚ましい成果をあげることもなく終わった。もし岸田が本気でウクライナ戦争の泥沼化に歯止めをかけるつもりであれば、ゼレンスキーだけでなくプーチンも呼んでその場で停戦交渉を始めさせるくらいの芸当が必要だったろう。しかしそんなものは何もなく、「ウクライナ支援」と「ロシア非難」の合唱を繰り返しただけだった。

他方、せっかく広島を会場に選んだのだから、「核なき世界」への覚悟を世界に示す機会にすることを被爆者はじめ国民も期待したけれども、原爆資料館の見学の様子さえ非公開にしなければならないのほどのズッコケぶりで、被爆者たちを怒らせてしまった。

おそらく岸田には、国民も世界も目に入っておらず、ひたすら米国のご機嫌を伺って、バイデンが旗を振る「西側先進国=民主主義国vs東側共産陣営=専制主義国」の対立構図を際立たせ、インドやインドネシアやベトナムなど地域の有力国をロシア・中国の影響から引き離そうと図ったのだろうが、そもそも21世紀の今日では、「西側」というものが存在せず、「先進国」の観念も半ば崩壊しているし、そうであれば「東側」もまた存在せず、ロシア、中国、北朝鮮など元と現の共産国が1つの陣営を成して西側に挑んでくるといったこともない。

しかも冷戦最中の1970年代半ばにG7が始まった時には、その経済規模は世界の7割にも達していたのに、今は4割程度までに縮んでいて、G7が協議すれば世界の問題を解決できると思うこと自体がもはや幻想なのである。

さらに、その西側の「盟主」気取りの米国は、政府債務の上限を外さないと政府自体が債務不履行に陥ってしまうという問題で議会と折り合いがつかず、一時はバイデンはサミットに来られないかもしれないとまで言われた。何とか出席はしたものの、彼は上の空で、一部の会合や晩餐会を途中退席してワシントンに電話をかけまくっていた。超大国の衰退を絵に描いたような有様だった。

この記事の著者・高野孟さんのメルマガ

英国では“首相辞任”の引き金に。岸田バカ息子「忘年会」写真の非常識

首相公邸での「忘年会悪ノリ写真」流出当初は処分に否定的だったものの、世論の厳しい反発に抗いきれず、首相秘書官を務める長男・翔太郎氏の更迭に踏み切った岸田首相。その問題の本質はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では伊東さんが、一連の騒動の経緯を振り返るとともに、海外で起きた同様の問題を紹介。その上で、翔太郎氏の行動に対する各メディアの甘さを批判しています。

「親の顔が見てみたい」岸田首相“息子テロ”更迭。そもそも首相公邸とは何か?同じ問題は海外でも

5月29日、岸田文雄首相は長男で政務担当の首相秘書官でもあった翔太郎氏(32)を、6月1日付で交代させると発表した。事実上の更迭である。

翔太郎氏は、昨年末に首相公邸で親族らと忘年会を開くなどした問題が、与野党から批判を浴びていた。後任には、昨年10月に翔太郎氏と交代した山本高義氏(51)を充てる。

岸田首相は記者団に対し、

「公邸での昨年の行動が政務秘書官として不適切で、けじめをつけるため交代させる」(*1)

と説明。自身の任命責任においては、

「私自身にあり、重く受け止めている」(*2)

と強調。さらに、

「先送りできない課題一つ一つに答えを出すことにまい進することで、職責を果たしたい」(*3)

とも語った。

翔太郎氏をめぐっては、昨年10月の政務担当の首相秘書官として起用された際も、野党を中心に批判が相次いだ。今年1月に首相のヨーロッパ訪問に同行した時には、公用車で観光するなどの疑惑が報じられた。

目次

  • 問題の概要
  • 首相公邸とは
  • 海外の場合 イギリス、フィンランド、アメリカ

問題の概要

週刊文春は、翔太郎氏が昨年12月30日、首相公邸で10人以上の親族と忘年会を開いた際に撮影された写真を複数枚、掲載。

掲載されていたものは、内閣改造の時に新閣僚の写真撮影で使われる階段で翔太郎氏を最前列に、同じように整列して撮影したものや、親戚とみられる男女が外国の賓客に接遇で使うホールで記者会見のポーズをとっていたもの。

橋本龍太郎首相の政務秘書官を務めた立憲民主党の江田憲司衆院議員は、東京新聞の取材に対し、岸田首相が歴代の首相と異り、経済産業事務次官経験者の嶋田隆氏に加えて、翔太郎氏も政務秘書官に据えている時点で、

「二人というのは異例中に異例で、長男は仕事がないのでは」(*4)

と指摘。一時、続投を判断させた首相の判断については、

「明らかに後継含みの箔付けとして政務秘書官に登用しており、更迭すれば傷がつくのでできないのだろう。いずれ世論が忘れると高をくくっているのでは」(*5)

との見方を示していた。自民党の閣僚経験者は今回の事態に対し、

「意識が低いとしかいえない。選挙のつらさを知っていたら、こういうことはしない」(*6)

と語っていたものの、結局は辞任に追い込まれる。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

梅雨の時期に必要なのは「攻撃的防御」。個性的な季節の楽しみ方

頭痛や関節痛、めまいや倦怠感に不快感やイライラ。さらには、カビやダニなどによるアレルギー反応など、体調が悪化しやすく、鬱やノイローゼなどの精神障害も発症しやすい梅雨の季節。そんな難敵から心身を守るには、ポジティブに楽しむ姿勢が良いようです。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』で、心理学者の富田さんは、「ウキ雨季大作戦」と題して、梅雨の季節が楽しくなるアイテムやおでかけスポットを紹介し、この時季を乗り切るコツを伝えています。

ウキ雨季大作戦:攻撃は最大の防御

タイトルに「ウキ雨季大作戦」(あまりにも昭和風?)とあるように、今回は「いかにして雨季(梅雨)を楽しむか」がテーマです。孫氏の兵法にも「攻撃は最大の防御」とありますから、「梅雨のジメジメ低気圧」に負けないために、むしろ積極的な反転攻勢に出て、逆に梅雨という季節を楽しんでしまおう、というわけです。

心理学的に言えば、これは「コーピング(coping)」ということになるでしょう。コーピングとは、「ストレスに対処する(cope)ための行動」という意味です。と言うのも、梅雨時というのは、私たちのメンタルにとって、かなり危ない季節だからです。放っておけば、いつの間にかストレスが溜まって、精神が蝕まれかねません。

天候というものは、私たちの肉体や精神に様々な影響を与えます。梅雨の時期には当然雨の日が多くなります。そして、雨の日は気圧が下りますから、「頭痛」や「関節痛」などが出やすくなります。こうした肉体的な不調は精神面にも影響を与え、「不快感」が積み重なり、「ストレス」が増加します。

また、梅雨時には「高温多湿状態」が長く続きます。汗が渇きにくくなり、体温が内にこもることで「熱中症」が生じる場合もあります。そこまで行かなくとも、「めまい」や「倦怠感」などが生じやすくなり、「不快感」や「イライラ」も酷くなり、これもまた「ストレス」を増加させる原因となります。

さらに、「高温多湿状態」はカビやダニなどを繁殖させます。これらによる「アレルギー反応」は、健康問題を抱えている人には要注意ですが、たとえ健康な人でも、「慢性的な不快感」や「疲労」の原因となりますから、これらもまた「ストレス」を増加させます。

こうした「体調の悪化」や「ストレスの増加」は、「睡眠障害」や「鬱(うつ)病」、「ノイローゼ(神経症)」などの精神障害を発症しやすくします。そこまで酷くなくとも、ストレスの蓄積は「否定的感情」を刺激し、「攻撃性」を高め、「不適応な行動(親しい人とケンカをするとか)」の原因となります。放置すれば、仕事や人間関係にも悪影響をおよぼしかねません。

梅雨ストレスを溜め込み過ぎて、こうなってしまう前に、「攻撃は最大の防御」、梅雨という「個性的な季節」を逆手に取って、これをポジティブに楽しむ工夫をしようではありませんか。

この記事の著者・富田隆さんのメルマガ

岸田家の「父子バカ」に聞かせたい。“平民宰相”原敬と息子の話

岸田一族による官邸での「大はしゃぎ」に対して世間の批判の声は厳しく、庶民の感覚がわからない世襲議員の岸田首相は、慌てて長男で首相秘書官の翔太郎氏を更迭しました。一連の騒動を「父子バカ」と評すのは、辛口評論家として知られる佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、大正時代に“平民宰相”と呼ばれた原敬元首相について、その息子が語った逸話を紹介。狭量だと思った父の言動が、実は重い公職にある者としての信念と覚悟によるものだったとの話に、岸田首相とはあまりに違う姿を見ています。

父子鷹ならぬ父子バカ

5月27日付の『朝日新聞』に「どれだけの恥か気付かぬ親子かな」という川柳が載っていた。岸田の息子の論外の首相公邸での忘年会騒ぎを指してである。「世襲です泣いて馬謖を斬りませぬ」ともあったが、最初、岸田は首相秘書官の翔太郎を更迭しないつもりだった。

平民宰相の異名をとった原敬の養子の奎一郎が父について書いている。

奎一郎が小学生の頃に、隣に同年輩の遊び友だちがいて、彼の父親が国技館の相撲を見に行くのに誘ってくれた。奎一郎は行きたくて、母親に尋ねたら、「いいと思うが、一応父親に訊いてみる」。すると敬は「隣家の主人は何をする人か」と問い、「商人です」と答えると、「断れ」と言われた。

それで母親は「今日は都合が悪いから折角ですが御一緒できませんと言って断りなさい」と奎一郎に伝えたという。残念に思った奎一郎の回想を引く。

「子供心に僕は父を狭量だと思わざるを得なかったが、そのとき僕は母から政治家としての父が実業家から不当な恩恵をこうむることを極度に避けなければならないという意味のことを説明されてやや納得した」

書き写していて、原と岸田のあまりの違いに空しくなる。岸田自身も二世だから、公職私有を当然のように思っているのだろう。

原の遺言の中に、ある人から贈られた数万円(当時の金額である)の銀行預金を、自分の没後直ちに返却しろという一項があった。原は何度も断ったのだが、どうしてもと言われてやむをえず手元に置いたが、この人のために何らかの尽力をした覚えがなく、受納すべき理由がないから、没後直ちに返すべしというのだった。

奎一郎は「僕が遺言状のこの一節に接して、子供のとき隣家の一行に加われなかった理由を、今更の様に思いおこしたことは言うまでもない」と記している。

原が遺言状を書いたのは、原の身辺を狙う者があるという警報がしきりに伝えられる頃だった。原は護衛を極度に忌避した。「十重二十重にしていたって、やられる時にはやられる。護衛などしなくても、やられない時にはやられない」と常々、原は言っていた。

奎一郎はイギリスに留学したが、母親に、「イギリスから帰って来たら、お父さんは僕を秘書官にでもして下さるつもりかな」と尋ねると、彼女は笑って言った。「お前さんなんかにお父さんの秘書官がつとまるものか」。

浜口雄幸も犬養毅も軍人政治に待ったをかける軍縮を推進して凶弾に倒れた。軍拡の岸田との決定的な違いである。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

image by: Shutterstock.com

発売3日間で20万食を販売。丸亀製麺「シェイクうどん」が大ヒットした当然の理由

軽快な音楽に乗り躍動する若者たちのCMが印象的な「丸亀シェイクうどん」。5月16日の販売開始から3日で20万食を売り上げたという大ヒット商品は、いかにして生まれたのでしょうか。その秘訣を探るのは、フードサービスジャーナリストの千葉哲幸さん。千葉さんは今回、「丸亀シェイクうどん」誕生のキーパーソンを紹介するとともに、丸亀製麺の企業文化を深く掘り下げ解説しています。

プロフィール千葉哲幸ちばてつゆき
フードサービスジャーナリスト。『月刊食堂』(柴田書店)、『飲食店経営』(商業界、当時)両方の編集長を務めた後、2014年7月に独立。フードサービス業界記者歴三十数年。フードサービス業界の歴史に詳しい。「フードフォーラム」の屋号を掲げて、取材・執筆・書籍プロデュース、セミナー活動を行う。著書に『外食入門』(日本食糧新聞社発行、2017年)。

丸亀製麺の強みが全面に出た「丸亀シェイクうどん」は何が凄いのか?

全国に約830店舗を展開する「丸亀製麺」(本社/東京都渋谷区、代表/山口寛)では5月16日からテークアウト商品の「丸亀シェイクうどん」を全店で発売している。

これはプラスチックの容器にうどんと具材、そして出汁が入れてあり、食べるときに容器を“シェイク”して、うどんに出汁を絡ませるというもの。発売当初はサラダうどんも2種類あったが、今は「梅おろしうどん」390円(税込、以下同)、「明太とろろうどん」390円、「ピリ辛坦々うどん」490円の3種類をラインアップしている。

この容器は自動車のドリンクホルダーにすっぽりと入るような設計になっていて、自動車の中でうどんを食べるシーンが想定されている。ちなみに同チェーンではコロナ禍まったただなかの2021年4月よりテークアウト商品の「丸亀うどん弁当」を販売して、苦戦する同業他社が多い中で業績を大きく伸ばすことに成功している。販売は継続されて累計3,400万食(2023年4月末)となっていて、同チェーンにおけるテークアウトは有力な販売チャネルとなっている。

ちなみに「丸亀シェイクうどん」の初日売上は「丸亀うどん弁当」のそれと比較すると1.3倍、5月16日から19日の3日間で20万食を販売したという。