楽天ポイント付与上限引き下げへ。ヘビーユーザー離れは防げるのか?

楽天グループは、12月1日から楽天ポイントの付与上限を見直すと発表。上限ポイントが大幅に引き下げられる決定に、SNSではちょっとした騒ぎになっています。今回の改定でユーザーにはどのような影響があるのでしょうか。メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さんは、「改悪」になる人はそれほど多くないと解説。楽天プレミアムカードを使い、楽天経済圏での消費額が大きいヘビーユーザーには「改悪」でも、そうした人が別のサービスに丸ごと移動するのは容易ではなく、楽天モバイルユーザーを増やす戦略としては間違っていないと分析しています。

楽天グループ「SPU」が「モバイルユーザー」優遇にシフト──ポイント付与上限見直しで、ヘビーユーザーはどこへいく?

楽天グループは12月1日よりSPU(スーパーポイントアッププログラム)を改定すると発表した。詳細は割愛するが、ぶっちゃけて言えば、ヘビーユーザーへの優遇を見直し、楽天モバイルを契約していれば、ライトユーザーでも毎日、多くのポイントをもらえるようになるというものだ。

楽天銀行や楽天カードなどを組み合わせ、毎月、かなりの金額を楽天市場で購入してポイントを上限いっぱいまで貯めていた人には「改悪」になるかもしれないが、楽天モバイルを契約している人であれば幅広く貯めやすくなったという改定と言えそうだ。

楽天プレミアムカードでも海外のラウンジが使える「プライオリティ・パス」が使い放題だったのが、2025年以降は「年間5回まで」という制限がついてしまった。プライオリティ・パスを安価に所有したいがために楽天プレミアムカードを契約している人も多いだろう。そんな中での「5回しか使えないのか」と改定に一瞬、落胆したが、そもそもプライオリティ・パスは自分の場合、年間1~2回程度しか出番がない。

海外出張にいく機会は多いが、ほとんどがANAがメインでスターアライアンスのラウンジを使っており、たまに「スターアライアンスじゃない航空会社に乗る時にお世話になる」程度だったりするのだ。海外に出張で頻繁にいく人であれば、どこかのアライアンスの会員になっているだろうから、ほとんどが「年間5回」で事足りるのではないか。

一方でLCCを使って海外旅行している場合、乗り継ぎをすれば1回の旅で4回、ラウンジを使うこともある。そうしたユーザーからすれば今回の改悪によって、別のクレジットカードに乗り換えるということも検討するかもしれない。

ただ、今回、「楽天経済圏は改悪ばかりだ」とネットで炎上しているものの、だからといって、他の経済圏に丸ごと移れるかといえば結構、微妙だ。これまでどっぷりと楽天経済圏に浸ってきた人こそ、そう簡単に他の経済圏に移行するのは困難なのではないか。その点においては、すでにそうしたユーザーは囲われた状態であるし、多少、改悪されても楽天を使い続けてくれる優良顧客のような気がしてならない。

実際、今回の改定で影響を受けるのはごく一部のようで8割以上のユーザーがポイントの付与が変わらないか、増えると楽天では説明する。

そもそも、これまでの上限設定が高めであったため、上限に達するまで使い倒しているという人はかなり限られているのではないか。それであれば、逆に乗り換えしやすい楽天モバイル側を中心に、他の経済圏からユーザーを引っ張ってくるという戦略もあながち間違っていないのかも知れない。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

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何のために理事長になった?日大アメフト部事件でバレた“林真理子の本性”

アメフト部の薬物事件を巡り文科省から第三者委員会による調査結果の提出を求められ、10月31日に調査報告書を公表した日本大学。そこに並んでいたのは同大執行部を断罪する厳しい言葉の数々でした。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、第三者委の報告書で明らかになった多くの「呆れて口が塞がらないような事実」を紹介。林真理子氏に対して、「何のために理事長を請け負ったのか」という偽らざる疑問をぶつけています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

日大アメフト部の薬物事件、プライドはカネ?

日大アメフト部の薬物事件をめぐる第三者委員会の報告書が公表されました。いったい日大はなんのために、著名な女性識者を理事長に招聘したのでしょうか。何のために林真理子さんは、理事長を請け負ったのでしょうか。…期待していたのに。私の脳内は「???」だらけです。

調査報告書には、7月の大学の調査で、寮から大麻とみられる植物片が発見された7月6日以降の対応が詳細に記されています。その内容は呆れて口が塞がらないような事実のオンパレード。第三者委員会は、組織運営に関わる人たちの責任を断罪しています。

警視庁に報告するまでの12日間、澤田副学長が保管していたのは「隠蔽体質を疑わせ、信用を著しく失墜させた最大の原因」と指摘。また、林理事長に報告がいったのは7月13日と、発見から1週間以上経過していました。

さらに、林理事長ら執行部についても、薬物問題について報告を受けたあと学内調査の指示や理事会を開催せず、8月2日にネットニュースで「アメフト部員の大麻使用について大学側が調査してる」との情報が流れたあとの対応も、事実を矮小化させる不適切なものだったとしています。

2日の夜の報道番組で囲み取材に応じた林理事長が、「違法な薬物が見つかったとか、そういうことは一切ございません」と発言したことについては「失言に近い」と指摘。

「理事長という立場にある者の発言としては、正確な広報を行うという職務上の義務に反する行為と評価せざるを得ない」としました。

しかも、酒井学長は澤田副学長から報告を受けながらも、自ら問題に向き合うわけではなく、澤田副学長に委ねました。

そういえば林理事長は8月8日の記者会見で、「就任してから、スポーツの方には遠慮があり、そちらに手を付けられなかった。文系の方々とは親しく話せても、スポーツ関係とは距離を置くというような私の心理があった。スポーツの方は後回しにしていたのは事実であります」と述べていましたが、林理事長ってアメフト問題で招聘されたわけじゃなかったということでしょうか。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

えっ!あのファミレスって全国にないの?“ご当地ファミレス”が持つ無限の可能性

全国展開ではなく、一部の地域だけで展開しているレストランチェーン。そんな「ご当地レストランチェーン」が愛される理由を、今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんが紹介しています。

地域の人に愛されている、ご当地レストランチェーンの重要な役割とは?

全国各地に、その土地ならではの食文化があり、その味を糧として、地域の人びとの生きる力が育まれています。

暮らしの中で食べものの重要性は高く、モノでは満たされた現在、より一層、食への関心が高まっています。

美味しいもの、珍しいものがあると知ると、遠くからでも足を運びます。

旅行の目的が、観光ではなく、ご当地グルメである場合が多いのです。

それほど、食に執着する人が増えているのです。

このことに目をつけ、地域おこし・町おこしに、食をアピールする自治体もあります。

それだけ、集客力があると見ているのです。

ご当地グルメの掘り起こし、あるいは、新しいグルメの創作が求められるところですが、私はあるものに着目しています。

「ご当地レストランチェーン」です。

全国チェーンではなく、一部の地域だけで展開している、こじんまりとしたレストランチェーンのこと。

全国いろんな場所に、数店舗から数十店舗のご当地チェーンがあります。

全国の人がまったく知らなくても、地元の人に愛され続け、長年営業しています。

地元の人なら誰もが知っている、大切なお店です。

たとえば、群馬県をはじめ、北関東・長野に展開する和風レストラン「いっちょう」。

いわゆるファミレス的なお店ですが、そのメニュー数は驚くもので、軽めのランチから、懐石膳風の豪華なものまで、ありとあらゆる要望に応えられるようになっています。

日常使いはもちろん、誕生日や記念日などのお祝い事にも利用できるようになっているのです。

この地域の人にとって、“外食と言えば、ココ”という存在なのです。

こうしたお店は歴史が長く、子どもの頃から利用している人が、ずっと通い続け、大人になっても、子どもや孫を連れてやって来るのです。

まさに、地域の人の暮らしとともに、そこに存在することが、当たり前となっているのです。

地域に溶け込んでいるお店なので、当然、ご当地グルメもあり、その土地の食文化を知ることもできます。

ディズニーシーに行って気づいた。「また来てください」では足りないということを

何度も何度も足を運びたくなるディズニーリゾート。それにはキャストたちのホスピタリティが貢献していることは言うまでもありません。今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、ご自身がディズニーシーで感じた接客の極意を語っています。

ディズニーシーで感じた「遠慮なく伝える」ということ

かなりの私事ですが、昨日4歳になった息子を連れてディズニーシーへ行ってきました。

連休中日ということで、えらい人手ではありましたが、相変わらず素晴らしき夢の国でした。

ディズニーシーには、キャラクターグリーティングというものがありまして、そこではミッキーやミニーやドナルドといった人気キャラと一緒に写真が撮れます。

息子はなぜか知りませんが異様なほどミニーちゃんが好きみたいで、1度息子と妻とで並んで撮影した後に、「もう1回行きたい」と言い出しました。

妻もえらく気に入ったみたいで、今度は僕も一緒に並んで撮影に行くことに。

いざ自分たちの番になると、ミニーはもちろんしゃべれませんが、周りにサポートのスタッフ(キャスト)さんがたくさんいました。

まず最初に言われたのが、「お帰りなさいかな~」です。

少し前に息子が来たことを覚えてくれていたお姉さんが、こう声をかけてくれました。

さらに「今度はメンバーがひとり増えましたね」と僕が増えたことも言及していました。

「あの人数ですごいな…」と僕はびっくりしていたのですが、ミニーとの撮影を楽しんだ後にお姉さんはこう言っていました。

「3回目も待ってますよ」

うん、本当にすごい。

ディズニーに慣れている人はどうか知りませんが、僕みたいなタイプからすると、2回並んでいる時点で、「何回も行くのはちょっとな」みたいな気持ちがどこかにあります。

人の目を無駄に気にしてしまうので、「なんか悪いな」とか、「なんか恥ずかしいな」という気持ちがどこかに生まれるのです。

でもディズニーリゾートでは、そんなことを気にさせない工夫がたくさん存在しています。

なので僕もあまり気にしなくなりますが、「3回目も待ってますよ」という言葉にはまたもう一度行きたくさせられました。

ついに出る!任天堂が「ゼルダの伝説」実写映画化を電撃発表でネット上はお祭り状態。あふれる期待と不安の声「名作の予感」「ポリコレ大丈夫?」「ディスクシステム懐かしい」盛り上がるキャスティングと作風予測

出る、出る、出る、出る、ついに出た…といったところだろうか。ゲーム大手の任天堂は8日午前7時、人気アクションアドベンチャーゲームシリーズ『ゼルダの伝説』を実写映画化すると発表した。公開時期やキャスティングなどは未定だという。映画の制作は任天堂とArad Productions Inc.で、監督は「メイズ・ランナー」シリーズで知られるウェス・ボール氏が務めるとしている。しかも、映画制作費の50%以上を任天堂が出資し、全世界配給と共同出資をソニー・ピクチャーズが行なうという気合いの入ったもの。ネット上は、早くも新旧ファンたちによる期待と不安の声であふれかえっているようだ。

全世界で1億3,000万本以上を売り上げる伝説的ゲーム

「ゼルダの伝説」シリーズは、1986年の初代『ゼルダの伝説』の発売以来世界中のゲームユーザーから熱い支持を得ている、任天堂のアクションアドベンチャーゲーム(もしくはアクションRPG)。プレイヤーの分身である主人公のリンクが、強敵からお姫様のゼルダを助けるという物語だ。

初代『ゼルダの伝説』が、宮本茂、手塚卓志、中郷俊彦、近藤浩治各氏などのわずか数人により、「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」の登場と同時に発売される「ローンチソフト」として開発されたことも、今や語り草となっている。

最新作は2023年5月12日に発売されたNintendo Switchの『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』。現在までに30種類以上のシリーズ作品がリリースされ、今年の時点で世界累計売上本数が1億3,000万本を超える大人気ゲームだ。

アラフィフ世代にとっては上記の通り、初代『ゼルダの伝説』が「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」の第1作であったことが昨日のことのように思い出されるのではないか。

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image by: Evan-Amos, Public domain, via Wikimedia Commons

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image by: Poirier273 at English Wikipedia, CC BY-SA 2.5, via Wikimedia Commons

当時の子供たちにとって、始めてのフロッピーディスク体験が「ディスクシステム」だった。

「ゼルダの生みの親」宮本茂氏も自らX(旧Twitter)に投稿

今回の実写映画化発表では、任天堂代表取締役フェローで初代『ゼルダの伝説』開発者である宮本茂氏と、マーベル・スタジオの設立者兼元CEOであるArad Productions Inc.代表のアヴィ・アラッド氏が、共同でプロデューサーを担当することが明らかになっている。この発表に伴い宮本氏は、「今回Aviさんに共同プロデューサーをお願いし、任天堂自ら制作に深く関与して正式に開発をスタートしました。完成まで時間がかかりますが、楽しみにお待ちください」とコメント。監督は人気作「メイズ・ランナー」シリーズでメガホンを取ってきたウェス・ボールが務めるという。


早くもネット上で飛び交う期待の声と盛り上がるキャスティング予想

「ゼルダ実写化」という大ニュースを受け、ネット上は早くも期待と不安の声が入り交じる状態となっている。

迷路に閉じ込められた若者たちの不条理を描く「メイズ・ランナー」シリーズを手掛けたウェス・ボール氏の監督就任には肯定的な意見が多く、ゲームの世界観がどこまで再現されるのかに注目するファンも多数。宮本茂氏と任天堂が作品に直接関わる「本気度」への期待感も高いようだ。キャスティング予想も話題となっており、早くも俳優の名前をあげるネットユーザーたちの投稿で盛り上がりを見せている。

「ポリコレの餌食」による世界観の破壊を懸念する声も

一方、昨今の映画業界で重視される「ポリコレ」(ポリティカルコレクトネス:人種、性別、国籍、宗教、年齢、障がいなどを理由とした差別的な表現を正すという考え方)の影響で、作品世界が大きく変えられてしまうのではないかという不安を綴った投稿も多く見られる。「世界観の破壊」を危惧する声だ。しかしこのような懸念に対しては、任天堂やソニー・ピクチャーズがここまで深く関わっていることを考えれば、「安心しても大丈夫なのでは」という見方も示されている。

「ゼルダの伝説」と聞いてアラフォー世代が思い浮かべるのは、スチャダラパーが歌う『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のCMソングではないだろうか。このダンス動画のような、楽しくワクワク感のある実写映画を期待したい。実写化ゼルダの伝説、出る、出る、出る、出る、ついに出る。

過食性障害(むちゃ食い障害)に「薬物療法」は有効なのか?海外の研究結果は…

どうしても食べ過ぎてしまう人は「過食性障害」という病気の可能性があります。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、この過食性障害(むちゃ食い障害)の治療法について調べた海外の論文を紹介し、認知行動療法のほかに、薬物療法の有効性について紹介しています。

過食性障害に対する治療の有効性

今回は、成人の過食性障害(むちゃ食い障害)について調べた複数の研究を分析した結果(メタ・アナリシス)をご紹介します。

Binge-Eating Disorder in Adults
A Systematic Review and Meta-analysis
https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M15-2455?articleid=2531704
成人の過食性障害

9本の対照群を置いた心理療法の試験、25本の偽薬を対照群とした薬剤か、薬剤と組み合わせた試験が、分析に含まれました。

結果として、以下の内容が示されました。

  • 治療者が介入した認知行動療法+リスデキサンフェタミン+抗うつ薬の組み合わせでは、むちゃ食いの頻度が減少し、症状のない期間が延長していました。
  • リスデキサンフェタミン+抗うつ薬ではむちゃ食いに関連したとらわれと強迫性が軽減していました。
  • 抗うつ薬ではうつ症状が軽減していました。
  • リスデキサンフェタミンでは頭痛、消化器症状、睡眠障害が偽薬よりも多く生じていました。

要約:『過食性障害(むちゃ食い障害)の症状には認知行動療法、リスデキサンフェタミンと抗うつ薬を含んだ薬物療法が有効である』

実際の臨床では、効果が実感できない場合も多いのですが、抗うつ薬などの薬物療法も、心理療法と組み合わせると有効であることが考えられました。

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一億総「ハァ?」状態。経済オンチ岸田文雄は“支持率低下の原因”さえ理解していない

共同通信とJNNが行った世論調査で、それぞれ28.3%、29.1%という過去最低の支持率を記録した岸田政権。国民の信頼を完全に失ってしまった岸田首相ですが、この先政権はどのような道をたどることになるのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野さんが、「首相は支持率下落の理由を理解できず、ここから政権の崩壊が始まる」と断言。さらに「首相の経済に対する基礎的な知識不足」を事ここに至った原因として上げるとともに、現政権が講じるべきだった対策を解説しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年11月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

人気取りのつもりが命取りに。経済自体を理解できない悪手連発の岸田

岸田文彦首相は先の所信表明演説で「経済、経済、経済」と芝居がかった連呼を発し、どこぞの新聞社の計測ではそれを含めて29回その言葉を吐いたのだそうだが(私は数えていない)、残念ながら、彼が一番分かっていないのは「経済」そのものである。だから、せっかく苦心惨憺して練り上げたつもりの「供給力の強化」と「国民への還元」を両輪とした総合経済対策が、自民党内からも批判が出るほど評判が悪く、おそらく来週末から再来週にかけて発表される各社世論調査でさらに支持率の下落を招くであろうことが、彼自身、キョトンとしてしまうくらい理解できないに違いない。ここからこの政権の崩壊が始まっていく。

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石油ビジネス優先。アラブ諸国に見殺しにされるハマスとパレスチナ人の不幸

イスラエルからの激しい攻撃にさらされているパレスチナのガザ地区。現地では10分に1人の子供が命を落としていると伝わりますが、イスラエルにその手を緩めるつもりは毛頭ないようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、同国ネタニヤフ政権の最終目的と、アラブ諸国の今後の動きを解説。さらに国際機関の無力化が進む中にあって、いかにして集団的安全保障体制を構築してゆくべきかを考察しています。

アラブでパレスチナ人をジェノサイドする、欧州でジェノサイドに遭ったユダヤ人

イス軍はガザを南北に分断した。中部から侵攻したイス軍は海岸線まで到達した。このため、ガザ市内を包囲したことになる。しかし、イス軍も350名以上が戦死している。

ハマスもトンネルを利用して反撃をしているが、ガラント国防相はトンネルを解体する有効な方法があるとして、ハマス殲滅を徹底的に行うという。

ハマス軍事部門報道官は、このイス軍のトンネル攻撃により人質60人以上が死亡。瓦礫の下に23人の死体が埋まっていると発表した。真偽のほどはわからない。

それ以上に世界が反発するのが、イス軍が、ジャバリア難民キャンプへの爆撃を3日も実行し、400人以上の死者を出していることだ。

そして、ガザ包囲後、イス軍はガザを攻撃して、ガザ市民の死者が増え続け、食料や水は枯渇し、医療も崩壊している。

ネタニヤフ政権は、「ガザ全住民をシナイ半島に排除」という政策文書を作成して、そのシナリオを実行するようである。ガザ住民を難民化することになる。

このため、米政府内および議会からイス軍による民間人に対する攻撃に厳しい声が上がっている。レイヒー法により、米政府は重大な人権侵害をした外国軍への軍事支援を禁じられているので、支援はできないことになる。

これを受けて、ブリンケン国務長官がイスラエルに飛んで「人道的停戦」をネタニヤフ首相に要求しているが、「人質解放が含まれないハマスとの人道的停戦を拒否するとブリンケン国務長官に伝えた」と述べた。

日本の上川外相も「人道目的の一時的な戦闘の休止」をイスラエルに求めたが、ブリンケン国務長官と同じように無視されている。

このため、イスラエルの国際社会での孤立化が鮮明となっている。

イスラエルは、ロシアの敵対的な発言で、シリア空爆の際のロシアへの事前警告をやめると発表した。ロシアも敵に回した。このため、ロシアのワグナー軍がミサイルなどを持ち、ヒズボラを支援するようである。とうとう、ロシアも入ってきた。ウクライナと停戦して、イスラエルとの戦いに向ける可能性も出ている。

シリアに展開するイラン系民兵組織もレバノンに入って、ヒズボラを支援するようである。

イエメンのフーシ派は、10月31日に宣戦布告し、ボリビアは断交し、チリとコロンビア、ホンジュラス、ヨルダン、トルコは大使を召喚した。エジプトは、ガザ地域との国境線に戦車と装甲車を配備した。

このフーシ派をけん制するために、米空母アイゼンハワーはスエズ運河を渡り、東地中海から紅海に入った。

この状況で、トルコのエルドアン大統領も、イスラエルを支援する米国を非難している。イスラエルとは険悪な関係になっている。

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完全に閉ざされた中国「民主化」の道。李克強は誰に殺されたのか?

10月27日、上海のホテルで急死した李克強元首相。エリートと言われ続けた李氏の68歳という若さでの突然の死に、中国ではさまざまな「噂」が飛び交っているようです。今回のメルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』ではジャーナリスト・作家として活躍中の宇田川敬介さんが、そうした多々ある噂の一部を紹介。さらに語られている内容もさることながら、こうした現象が起きてしまう背景に注目することこそが重要だとしています。

李克強は暗殺されたのか?

さて今回は「李克強は暗殺されたのか」ということをお話ししたいと思います。

普段ならば、他の陰謀を行う内容を行っていると思います。

しかし今回はあえてここで行うようにしたいと思います。

10月27日に、上海において今年の3月まで中華人民共和国の国務院総理をしていた李克強が亡くなったという知らせが来ました。

まず亡くなったということから、そののちに中国の国内で言われているネット上の「噂」を見てみましょう。

もちろんここに書くのは「噂」の範囲でしかありません。

私はここに書いた内容の真相はすべて現地に問い合わせて聞いていますが、その内容に関してはここでは出すことはやめておきましょう。

それよりもこのような「噂」が出てしまうということの現象を見てみたほうが良いのかもしれません。

  • 李克強は習近平と政治的な確執がありその確執によって今年の3月に政治の表舞台から去ることになった。
  • 習近平が独裁するために、李克強の後継者とみられる胡春華が完全に外されてしまった。そのことを李克強はかなり失意であった。
  • 李克強がいることで、習近平は自分の独裁が進まず、反対派が増えてゆくということになるので、李克強は、2か月前くらい(つまり8月前後)から完全に幽閉されていた。そのことによって今年の北戴河会議にも李克強は、出席できなかった。
  • 李克強は、上海のホテルに軟禁されており、その間面会などもあまりできなかった。
  • 李克強は、10月26日に薬を盛られまたは何ものかにプールに入っているときに暗殺された。
  • 李克強は、すぐに処置すれば回復したにも関わらず、手を出すなと習近平に命令されたホテルの人々や救急救命士は、わざと死ぬのを待っていた。
  • 李克強の次は、胡春華が狙われているが、その次は胡錦涛であろう。
  • 李克強の死によって、習近平の独裁が進み、民主化の道は完全に閉ざされた。
  • 李克強がいたことで習近平は、台湾への軍事侵攻を行わないでしたが、これで誰にも構わず台湾進攻ができるようになった。
  • 李克強が死んだことで米中戦争は手は第三次世界大戦が近い。

あえてもう一度言いますが、これはあくまでも「噂」でしかありません。

この中には、中国の「百度」などの内容も含まれていますが、私が検索して見える内容ばかりですので、かなり目に付く場合が少なくないということになるでしょう。

つまり、もっとひどいものもあるし、真実も少なくないということになります。

この記事の著者・宇田川敬介さんのメルマガ

「青春を返せ裁判」での驚愕証言。オウムと変わらない“統一教会の危険度”

1980年代後半から2000年代前半にかけて、統一教会の元信者が強引な勧誘や教化行為によって信教の自由を侵されたなどとして、相次いで教団を提訴した一連の裁判は「青春を返せ裁判」と呼ばれました。その裁判記録をまとめた書籍『青春を奪った統一協会』を紹介するのは、メルマガ『佐高信の筆刀両断』著者で評論家の佐高信さん。「教祖に命令されれば人殺しもやったと思う」などの衝撃的な証言を引き、オウム真理教とまったく変わらないと旧統一教会を断罪。信者が内部に入り込んでいる自民党への厳しい言葉も付け加えています。

青春を返せ裁判

2000年に『週刊宝石』(光文社)で青春を返せ裁判(東京)原告団、弁護団編著『青春を奪った統一協会』(緑風出版)の書評をしたことがある。

そのころ私は東京工大新入生歓迎会で続けて4、5年講演をしていた。あなた方は受験戦争の勝者かもしれないが、ということは、一番批判力をなくしていることだと強調して、新入生より多い感じの親に苦い顔をされていた。

何よりも疑うことからスタートせよ、と力説したのは、入口でもらった『工業大学新聞』に「原理研に御注意!!」と書いてあったからでもある。原理研は正式名称を「全国大学連合原理研究会」といい、統一協会の下部組織で、毎年、新入生が入って来る時になると、勧誘活動が活発になる。とりわけ東大、東工大、早稲田等で盛んだった。

大学内における原理研のメンバー獲得の典型的な手口は、アンケートを口実に住所、氏名、電話番号などを聞き出し、原理とは名乗らずに「ビデオセンター」に誘い込み、さらに修練会に参加させる。当時はオウム真理教の蔭に隠れた感じになっていたが、オウム信者と同じく、スナオでマジメな学生こそが吸い込まれていく。

この本は、それと闘った人たちの裁判記録で、その裁判は「青春を返せ裁判」と名づけられた。

神体験で文鮮明のロボットになった人たちは、たとえば「人を殺せ」という指示があったらどうするのかと尋ねられると、こう答える。「文鮮明の指示だから、地上天国実現のためとか、原理的な意義とか位置づけをされたら、自分も葛藤はあったとしても、それを押し殺してやっていたと思います」

文鮮明はメシヤなのだから、人を殺せと言うはずはないと思わないかとの問いには、「むしろ、地上天国実現のためであるならば、それに反対する者は、イコール、サタンですから、そういうことはあり得るんじゃないかと思います」という答が返ってきて、その指示で殺されるサタンの人の立場はどうなるのかと突っ込むと、「結局、地上天国実現のために、メシヤの行く手を阻むようなことであったならば、生きているよりも、霊界に送り届けたほうがその人の救いになるというような教えですから」と、唖然とする信仰理論になる。

つまり、オウム真理教とまったく変わらないのである。「ポアせよ」と命じた麻原彰晃はすなわち文鮮明だと言っても過言でない。

この統一協会と自民党は一体化している。平野貞夫は「統一協会と一緒に自民党を解散させろ」と叫んでいたが、自民党の外に統一協会があるのではない。秘書が入り込んだり、議員が信者だったりしていることから見ても、自民党の中、つまり内部に統一協会があるのである。平野の言うように、自民党を解散させなければ統一教会も解散させられないかもしれない。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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