自衛隊「強制わいせつ」事件への怒りを増幅させたSNS上の誹謗中傷

YouTube動画をきっかけに明らかになった陸上自衛隊内の女性自衛官に対する性暴力事件では、検察審査会が3人の元自衛官に対する不起訴を不当と議決。検察の再捜査を経てようやく「強制わいせつ」の罪で在宅起訴されました。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で、健康社会学者の河合薫さんは、この事件で怒りを覚えたこととして、SNSでの誹謗中傷コメントの酷さをあげ、セクハラや性暴力を生む社会構造の問題を指摘。災害時には国民を助け頼りになる自衛隊がその象徴になっていることを嘆き、今回の起訴が変化のきっかけになることを期待しています。

認められた「強制わいせつ」。すべての自衛隊員が生き生きと働ける日

やっと、本当にやっと「罪が罪」と認められました。元自衛官の女性が、自衛隊の訓練中に性暴力を受けた問題で、福島地検は17日加害者とされる男性の元自衛官3人を「強制わいせつの罪」で在宅起訴しました。

この事件は、2021年8月に、男性隊員十数人がいる部屋に呼ばれた部屋で起きました。女性は酒を飲んでいる輪の中に座らせられ、男性隊員に格闘技の技をかけられ、ベッドに押し倒された。そして男性隊員は、脚を無理やりこじ開け腰を振り陰部を押し当てた。周りは笑って見ているだけ。女性は、他の男性隊員2人からも同様のことをされました。

女性は被害届を提出し、3人は強制わいせつの疑いで書類送検されたものの不起訴となっていました。しかし、去年9月に郡山検察審査会が「捜査が十分に尽くされたとは言い難い」などとして「不起訴不当」と議決し、検察が再捜査していました。

で、今回、在宅起訴が決まったのです。女性は在宅起訴を受け、自身のTwitterで、「一時は全員不起訴になり、私がされたことを考えると何故そうなるのか到底納得できないまま、長い時間が経ちました。(中略)関係した方には自分たちのやったことは犯罪なのだということをしっかり認識し、きちんと反省し罪を償って頂きたいと思います」とコメントしています。

私は女性が昨年6月29日に投稿したユーチューブ動画をきっかけに、この事件を知りました。それを見た時の切なさは半端じゃなかった。いったいなぜ、被害者がこんな思いをしなければならないのか。いったいいつまで女性は、「性の対象」として扱われなきゃいけないんだ?なぜ、被害者なのに、「夢」を諦め、退職をしなきゃいけないんだ?まだ22歳。まだ22歳です。

私が怒りを覚えたのは、自衛隊の対応だけではありません。女性の動画が公開されるやいなや、彼女へのバッシングが始まったのです。

女性のツイッターに目を覆いたくなるような卑劣なコメントが多数書き込まれ、9月29日に、防衛省は「複数のセクハラ行為が確認できた」として女性に面会して謝罪したあとも続いたのです。

「自衛隊に対する侮辱罪」「その程度のことも切り抜けられないで自衛官なんて務まるか」「血気盛んな男たちの場所に入る意味をちゃんと考えろ」だのに加え、容姿に関わるものやらなんやら、あることないこと目を覆いたくなるようなコメントの数々がSNSにかきこまれていたのです。

11月19日には女性自身も「私に対して誹謗中傷の件は必ず捕まえます」とツイートしています。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

「公務員は年金が高い」は過去の話?共済年金と厚生年金の現実

昭和の時代によく聞かれた、公務員の年金の高さを羨む声。令和も5年を迎えた今、そのような事実はあるのでしょうか。今回のメルマガ『事例と仕組みから学ぶ公的年金講座』では著者で年金アドバイザーのhirokiさんが、かつて公務員が受け取っていた共済年金の歴史を振り返りつつ、その真偽を検証。さらに共済と厚生年金を巡る「注意を要する事例」を紹介しています。

共済と厚年期間がある人で平成27年10月以前に65歳になった人とは貰う年金が違う事例

1.昔は本当に良かった?共済年金

共済からの年金を受給できる人は主に公務員だった人です。

昔から時々、公務員は年金が高いからいいなあという話がありますが、それは本当だったんでしょうか。

確かに昭和61年3月31日までの制度であれば結構違いがありました。

何が違っていたのかというと、厚生年金は定額部分(加入期間に比例した年金)+報酬比例部分(過去の給与の比例した年金)を受給するというのが基本の形でした。

なお、過去の給与記録は原則としてすべての期間を用いるため、新入社員の時のように低い給与の時も使うので、全体の平均が抑えられてしまうというものです。

逆に共済はどうだったかというと、報酬に比例した年金のみを支給していました。

昭和61年3月までの旧年金制度時代の厚生年金のように加入に比例した年金である定額部分というのは無く、完全に報酬に比例した年金のみを支給するという形でした。

更に、厚生年金のようにすべての加入期間の給与を使うのではなく、退職するまでの過去1年間とか3年間の給与記録を使うというようなものだったので、年齢的に給与が高い時の記録を共済年金は使っていたために相対的に高い年金になっていました。

なお、昭和48年に厚生年金が男子の平均賃金の60%以上の年金価値を維持するという大幅な年金水準の改善をしたので、この時に共済も厚生年金のマネをして厚生年金の計算のやり方を導入しました(共済年金が1階部分の定額部分を導入し始めた)。

昭和48年改正までは年金価値の考えは無く、いくらの年金額(例えば20年加入したら月額10万円とか)を設定し、そのための保険料を決めるというやり方でした。

男子平均賃金の60%以上の年金価値を維持するというようなものではありませんでした。

よって、昭和48年からの共済年金は厚生年金の計算のやり方で計算した年金を支給するか、それともいつもの報酬に比例した年金のみを支給するかの選択が可能になり、どちらか多いほうを支給するという形に変わりました。

さらに、共済と厚年の違いは共済は55歳から支給(早く貰いたい場合は50歳あたりから貰えたり)されるけども、厚年は60歳からという違いもあったのでそういう違いも批判が昭和50年代頃から強くなっていきました。

他に、今は常識ですが遺族年金とか障害年金は過去の年金加入記録にあまり未納期間があったら請求不可という制限がありますが、共済にはそのような過去の保険料納付記録などは見ませんでした。

まあ、初診日や死亡日が共済加入中であれば、過去の保険料がどれだけ未納があろうが構わないというものでした。

他にも細かな違いがありましたが、共済は上記のような厚年や国民年金より有利な点が多く、国民からの共済への批判も強くなっていったので昭和61年4月1日からの基礎年金導入時に年金計算が厚生年金と共済年金は統一されました。

この記事の著者・hirokiさんのメルマガ

「社員に甘すぎる」と感じる経営者の会社がうまくいく深い理由

あなたは、“自分にも他人にも厳しい人”と“自分にだけ厳しい人”のどちらになりたいですか?「努力をして結果を出す優秀な人は大きくこの2つのタイプに分かれる」と語るのは、経営コンサルタントで関東学園大学講師の菊原智明さんです。今回、菊原さんは自身のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の中で、2つのタイプの特徴と理想のリーダー像について解説しています。

”自分に厳しく他人に優しい”という人を目指す

私のお付き合いのあるグルーブで“能力もレベルも高い”といった人たちの集まりがある。今でいう“意識が高い人”と呼ばれている人たちだ。

この会に参加する時はかなり緊張する。ほとんどの人はノーアルコール。お酒を飲む人もいるが、けっして乱れたりはしない。常に冷静。

もちろんスポーツやゴシックなどの話はしない。聞いた人がメリットのある話をする。ちょっとしたセミナーより内容が濃い。会話についていくのに精いっぱいだ。

先日は“会社を上場させるか?もしくは売却するか?”というテーマの話で盛り上がった。これはほとんど経験がない。さすがにこの時は話に混ざれず孤立状態に。こういった時は勉強不足、経験不足を実感する。

ただ、こういった環境で“自分をストレッチ”させることも大切だと思っている。これは筋トレと同じ。時には荷重をしっかりかけてトレーニングする。こういったことも必要だ。

このグループの人たちは結果を出している。当たり前だが非常に能力が高い。努力もしている。この人たちだが、大きく2つの種類に分かれる。

・自分にも他人にも厳しい
・自分にだけ厳しい

という人。ちなみに、この中に“自分に甘い”といった人はいない。

・目標を立てたがそのまま放置
・朝起きられず半日無駄にする
・「今日くらいはやらなくていいよね」と思ってダラダラする
・ダイエットをしているが誘惑に負けて食べてしまう

などなど。「まぁ、よくやっちゃうよね」という内容だ。こういった甘さを許さない。だからこそ結果を出せるのだ。

どちらかというと“自分にも他人にも厳しい”といった人が多い。他人に厳しいため、話の論点がズレると「そういったことを聞いていません」と突っ込まれる。

こういった人とのやり取りは緊張する。しかし、自分が一番成長できる。

この手のタイプは会社では社員に厳しい。営業会社の社長であれば、有能な社員に“リーダーシップと実績”の両方を求める。かなりのプレッシャーをかけている。それに耐えられず、退職する人も少なくない。ただ、ここで育った人材はスバ抜けた能力がある。

もうひとつの人たちは“自分にだけに厳しい”という人。こちらのタイプは自分には厳しいが、人には優しい。私のミスに対しても「まあ、誰でも同じようなことをしますよ」と言ってくれる。

穏やかで接しやすい。この人たちがいるから救われる。

一度、このタイプの社長の会社で研修をさせて頂いたことがある。まず会社に伺って思ったのは「みんな明るい」ということ。

社員同士の仲もいい。上手くコミュニケーションも取れている。非常に研修がやりやすかった。

一見すると「社員に甘すぎるのでは」と思うこともある。甘くすると緩み結果が出ない、といったイメージがある。しかし、そんなことはまったくない。社長から信頼された社員は自ら動く。そしてしっかりと結果を出していた。

その理由は社員が社長を尊敬しているから。自分に厳しい社長を見て「あの社長のために結果を出したい」と思っている。理想的なリーダー像だ。

この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ

 

「日本のハーレム」で起きた女たちの壮絶な戦いとは?江戸城「大奥」裏エピソード

江戸城に存在した女性たちの居所である大奥。日本随一のハーレムともいえるこの場所では、多くの女性たちの戦いが行われてきました。メルマガ『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ』では、時代小説の名手として知られる作家の早見さんが「絵島生島事件」など大奥でのエピソードを詳しく紹介しています。

絵島生島事件

大奥のドラマが人気を呼んでいますね。

これまでにも手を変え、品を変え、大奥は様々な描かれ方がされてきました。大奥人気も手伝ってか江戸城見学ツアーも評判です。

意外にも江戸時代、つまり徳川幕府の本拠地として機能していた頃にも江戸城の見学は行われていました。ちなみに、拠城を庶民に開放して見学を許したのは織田信長の安土城が初めてとされています。

江戸城の場合、幕末になってからですがお金を払って通行手形を受け取れば、案内役に従って城内を見学できました。老中たちが苦しい財政の足しにしようとしたのかどうかはわかりませんが、お金を払えば将軍様の居城に庶民でも入ることができたのです。

しかも見学できたのは政治が行われている表向きの施設ばかりではありません。日本のハーレムである大奥の見学もできたそうです。

一般に大奥といえば、将軍以外の男は立ち入ることのできない女の世界、飼い猫も雌しかいないと言われていました。実際はどうだったかというと、老中などはよく訪れていましたし、大奥の事務を司った広敷役人も出入りしていました。

そうは言っても、金を払えば庶民までもが大奥を見学できたとは、幕府の衰微を思わせますね。

では、将軍は自由に出入りできたのかというと、出入りできない日もありました。歴代将軍の命日の前日です。身を清めて命日を迎えるためでした。ということは、代を重ねるごとに大奥に行ける日は少なくなります。後代の将軍ほど禁欲を強いられたことになったのですね。

そのせいでしょうか、性豪で知られる十一代家斉は側室とセックスする際には大きな声を上げ、獣のような激しさであったとか。お蔭で、万が一に備えて脇で眠る奥女中は寝不足であったそうです。

将軍と側室や将軍が目をつけた奥女中と夜伽をする際、監視役の女性がいました。寝物語で将軍に私的なおねだりをしないようにという用心です。

代が下り、最後の将軍十五代慶喜に至っては大奥に出入りしたのはただの一度だけでした。歴代将軍の命日が増えたからではありません。慶喜は京都で将軍宣下を受けたため、江戸城を留守にしていました。

たった一度の訪問は、和宮に鳥羽伏見の戦いに敗れたことの報告と朝廷への取り成しを頼むためでした。慶喜は大奥で側室を持つことができませんでしたが、静岡に隠居してから正室と二人の側室と暮らし、十男、十一女をもうけました。

なぜ、仕事が速い人は失敗しても“すぐ”気持ちを切り替えられるのか?

あなたが仕事で失敗をした時、気持ちの切り替えは早いほうでしょうか? 今回のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の著者、石川和男さんは「仕事が速い人は失敗しても引きずらない」と語っています。どうすれば切り替えを早くできるのか? 方法を解説します。(この記事は音声でもお聞きいただけます。

失敗したくないと、最初の一歩が踏み出せないあなたへの対処法

もし、あなたが仕事で失敗をしたとします。そのとき、気持ちの切り替えは早いですか?仕事が速い人は、失敗しても引きずりません。習慣的に切り替えが早いのです。

では、一体どのように考えて、気持ちを切り替えているのでしょうか。

自分の仕事に自信が持てず、なかなか行動できない人がいます。「失敗したらどうしよう」「売れなかったらどうしよう」「契約できなかったらどうしよう」ついネガティブなことが頭をよぎり、行動することができなくなる。

一方、仕事が速い人は、悩む前に行動してしまいます。武器は走りながら拾う、動きながら考えるのです。そして失敗してもあまり落ち込まないし、引きずらない。切り替えが早い。

そもそも仕事なんて、失敗して当たり前。失敗は次に活かす成果。そう考える習慣を持っています。

そんなことを言っても、急にそんなに強いメンタルになんてなれないもの。そんなときは、目標を切り替えてみてはいかがでしょうか。

「成約が取れるかどうか不安で動けない」という人は、成約率ではなく、回数を目標に変えてみてみる。1ヵ月に5件の成約を取るではなく、午前中に30本の電話セールスをかけることなら、ある意味ルーティンワークです。

あるいは、週に50件の顧客訪問を目標にしてみる。数が目標になるので、自分の頑張りしだいで達成することができます。不安で動けない人でも、とにかく行動することができます。

この記事の著者・石川和男さんのメルマガ

コロナで借金が膨れ上がった人たちへの「真の救済策」が登場?専門家が詳しく解説

コロナで膨れ上がってしまった借入金。返済できない人々の救済法については、なかなか ”これだ”というものが見つかっていませんでした。しかし、メルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんは、今月頭に発表された、新しくなった「資本性劣後ローン」が使えると、イチ推しする理由を紹介しています。

コロナ融資の借り換えがしやすくなった

ゼロゼロ融資など、いわゆるコロナで膨れ上がった借入金の返済に悩み、据置期間の延長を銀行にお願いしたり、1月から始まったゼロゼロ融資の借換保証を申し込んだりしている会社は、かなり多いと思います。

しかし、1月から銀行界隈でよく言われてきたことですが、ゼロゼロ融資の借換保証は、保証協会の審査が厳しく、落とされやすい傾向にありました。また、その他の融資についても、これといった救済策がなかなか見つからないのが実情でした。(但しリスケは除く)

そこで出てきたのが、3月7日の経済産業省プレスリリースです。

年度末における事業者に対する金融の円滑化等について要請しました

要約すると、次のような内容になります。

1.金融機関への要請

・借り換えの相談には親身になって応じてあげること
・延長された真水融資も積極的に受けてあげること
・売上減少要件の緩和など、条件が緩くなった制度への説明
・資本性劣後ローンの活用促進(借換、要件緩和)

2.コロナ資金繰り支援継続プログラム
・公庫のスーパー低利融資を9月まで延長
・公庫の資本性劣後ローンも9月末まで延長(民間の協調支援を促す為に)
・保証協会の創業者向け融資に、経営者保証のいらない新制度が誕生
・コロナ資金繰り支援継続プログラムの具体的内容はこちら参照

いかがでしょうか。

ちなみに、「資本性劣後ローン」はこれまで審査が厳しかった上に、利用条件も独特なものがあり、使える会社はごく一部に限られていました。

ところが、コロナ版の資本性ローンになってから随分と使いやすくなり、さらには、今回のマイナーチェンジでもっと使いやすくなりました。以下、Before After的に、その違いを箇条書きにしてみます。

この記事の著者・吉田猫次郎さんのメルマガ

裁量労働制を悪用する企業。働きすぎた人は残業代が貰える可能性も

実際の労働時間にかかわらず、事前に定めた時間数を労働したものとみなす「裁量労働制」。上手に使えば雇用主・労働者ともにメリット多数ですが、この「裁量労働制」を安易に導入しトラブルになるケースがあると、無料メルマガ『採用から退社まで!正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』の著者で社会保険労務士の飯田弘和さんは語ります。企業の採用担当者、そして全労働者「必読」の注意点とは?

安易な裁量労働制の導入には注意

裁量労働制という働き方があります。これは、実際の労働時間に係わらず、一定の時間を働いたものとみなすものです。

労基法の原則は、実労働時間に対して賃金を支払います。この原則に対し、裁量労働制は特例といった扱いになります。

特例ですから、当然、導入のための要件は厳しくなります。今回は、裁量労働制のうち専門業務型裁量労働制についてお話しします。

裁量労働制とは、実際の労働時間数に係わらず、事前に定めた時間数を労働したものとみなすものです。

事前に定めたみなし労働時間数が8時間であったとすれば、たとえ5時間しか働かなくても、たとえ10時間働いたとしても、一日8時間働いたとみなすことになります。

これは、労働者自らの裁量で仕事の進捗具合をコントロールできる働き方なのですが、これを悪用して労働者に長時間労働を強いる事業主がいます。

したがって、導入のための要件は大変厳しくなっています。

まず、専門業務型裁量労働制が適用される業務が限られています。

新商品・新技術の研究開発や情報処理システムの分析・設計など、法令等により定められた19業務に限られています。

この19業務については、業務遂行の手段や方法・時間配分等を大幅に労働者の裁量に委ねる必要があることから裁量労働の対象業務とされています。

したがって、業務遂行の手段や方法・時間配分について、事業主が具体的な指示をすることは許されません。

また、労使協定の締結が必須条件になっており、労使協定の労基署への届け出も必要です。

ところで、労働時間の配分を労働者に委ねるといっても、事業主は、各労働者の労働時間を把握し、記録する必要があります。

そして、休日労働や深夜労働については、割増賃金を支払う必要があります。また、休憩もきちんと与える必要があります。

労使協定で定めたみなし労働時間が法定労働時間を超える場合には、残業代を支払う必要もあります。

もし、法令で定める要件を満たす労使協定が結ばれていなかった場合、そもそも裁量労働制が適用されないことになります。そうなれば、通常通り、実労働時間に応じて残業代を支払うことになります。

現在、賃金請求の時効は3年です。過去3年分の未払い残業代を支払う必要があるという事です。

特に、協定で定めたみなし労働時間よりも実労働時間が大幅に多いような場合、相当多額の残業代を支払うことになります。

変形労働時間制や裁量労働制を、制度の仕組みをよく理解もせず安易に導入して、後々、多額の残業代を請求される事例を多くみてきました。

このような制度は、上手に使えばメリットを享受できますが、当然、デメリットやリスクもあります。それを十分に理解のうえ、御社で導入すべきかどうかを判断してください。

社労士等が、「変形労働時間制にすれば残業代を節約できますよ」とか「裁量労働制にすれば残業代を支払わなくて済みますよ」などと言ってきても、その言葉を鵜呑みにせず、事業主自らが制度について理解した上で導入の判断をしてください

また、すでに裁量労働制を導入している事業所については、法令に則ってきちんと運用されているか、定期的に確認することが重要だと思います。

導入から時間が経つにつれ、自社の都合のいいように勝手に制度を変えて運用している事業者が多くみられるからです。

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高市早苗の「首」より大問題。放送法を歪曲する国家と戦わないTV局の腰抜け

高市早苗経済安保大臣の進退に大きな注目が集まっている、総務省の行政文書騒動。しかしこの問題の本質はかくも浅いものなのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、一連の報道を見て感じたというテレビ各局に対する率直な気持ちを吐露。総務省文書が問題になっている今こそが、放送における「政治的公平」を国民とともに考える好機であるにもかかわらず、その素振りも見せぬ日本メディアを強く批判しています。

敵は高市にあらず。放送法を捻じ曲げる政治権力と戦わぬテレビ局

総務省文書をめぐるテレビの報道を見ていて、つくづく感じるのが反骨精神のなさである。

「捏造」と主張する高市早苗大臣の進退に焦点が当たるのは仕方がないが、本質的な問題は別にある。かつて安倍官邸が政権批判を封じるため、「政治的公平」の名のもとに、放送法の解釈を捻じ曲げる工作をしていたということである。それが公文書で明らかになっても、解釈を正常に戻すよう求める論陣を張ろうとしない。

あるテレビ局のたった一つの番組でも政府が政治的に公平ではないと断じたら、行政指導はもちろん、電波をとめることさえあると総務大臣に脅しをかけられ、そのために、現在の事なかれ主義的な放送につながっている。なぜ、政府にそんな権利があるというのか

メディアは、公共の電波を使用するテレビであろうとも、たえず政権に厳しい目を向け、問題点があれば、確たる情報に基づいて批判するべきである。それこそが政治的に公平な報道といえる。

政治権力は、歴史を振り返ってもわかるとおり、国民に真実を知らせず、権力を維持するのに都合がいいように、世論を誘導するものだ。

どんな政策でも、全ての人々を納得させることはできない。だが、カネや票や権限を握る一部の層を利するための政策や、憲法に反してこの国の平和主義をゆがめる政策には、強く「ノー」を突きつけるのが、メディアとしてあたりまえの姿である。

もし、メディアが市民的立場でのパブリックの精神を持たず、政権の意向を恐れ、十分に批判することを回避したなら、国民は情報欠乏のまま唯々諾々としていなければならない。それこそ不公平ではないか。

そのことへの反省も批判も、テレビ各局の報道に見られない。反省したうえで、放送の自由を不当に束縛し続ける政治権力に反対の意思を示し、是正を求めるべきである。放送における「政治的公平」とは何なのかを国民に問いかけるべきである。総務省文書が問題になっている今がチャンスではないか。

そう思っていたところに、映画監督、是枝裕和氏の以下のTwitter投稿(3月15日)がネットのニュースに報じられた。

93年のテレ朝の椿局長事件というのは、自民党政権を打倒する為に特定の政治家を応援したと彼が会合で発言したことを発端に、行政指導が行われ局への政治介入が一気に進んだ事件ですがその時に椿局長に名指しで「テレビのおかげで当選した」と言われた1人が高市早苗さんで巡り巡ってその自らの当選の正当性を否定した自民党に入り、総務大臣になって、今度は自ら、放送局に対して停波や、行政罰に言及するようになるという、ね。

 

是枝氏は2015年から16年にかけて、第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の委員だったが、そのころ政府自民党が放送法4条の「政治的公平」に対するスタンスを変えたように感じたという。

Twitterでは「今回の総務省の文書を契機に放送と政治の距離についての議論を期待します」とも述べている。筆者は是枝氏によるテレビ局への叱咤激励だと受け止めた。

この記事の著者・新恭さんのメルマガ

「マスク意味無し論文」を潰した“エビデンス界の最高権威”の重罪

私たちがこの3年、常に着用し続けてきたマスク。そんなマスクを巡って今、世界的大論争が起きていることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、その騒動を詳細に紹介。もはや地に落ちた「エビデンス界の世界最高権威」の実態を伝えています。

この3年間はなんだった?「マスクに感染予防効果なし」は本当か

医療情報の評価を世界的に展開しているコクランから、今年1月末、「マスクをつけた場合とつけない場合を比較して、インフルエンザやコロナにかかる人の数にはほとんど差がない」とする論文が発表された。

コクランは、イギリスに本部を置く国際組織で、「根拠に基づく医療(EBM=Evidence Based Medicine)」を掲げ、急速に発展する治療や予防に対して、その内容を査定する活動を行っている。

活動をまとめた論文が収録される『コクラン・レビュー』は、“エビデンス界の世界最高権威”とされ、これまで世界の医学界の教科書として専門家たちから重要視されてきた。

そこに、さんざん珍重されていたはずのマスクに意味がなかったという内容が掲載されたことで、今、世界的に大きな物議を醸している。

61万人以上が参加した調査で判った「マスクに意味無し」

コクラン・レビューは、2011年、2020年にもマスクに関する論文を発表しており、いずれも「マスクをつけてもつけなくても差がない」という結論だった。

今回の論文では、世界各国でこれまで行われた78件の研究──2009年、2016年のインフルエンザ流行期/非流行期、2020年以降のコロナ禍において、病院、学校、家庭、職場、地域社会などで61万人以上が参加したマスクに関する調査を評価。

複数のデータを吟味したうえで、「マスクに感染予防効果がある」と結論づけられた論文は「信頼性が低い」と指摘し、「マスクをつけた場合とつけない場合を比較して、インフルエンザやコロナにかかる人の数にはほとんど差がない」「N95マスクと医療用・手術用マスクを比較して、おそらくほとんど差がない」と判断した。

ただし、「手指衛生(手洗い)」については、呼吸器系ウイルスの感染拡大を抑制するのに有効かもしれない、としている。

コクラン・レビューを全力で無視した日本の専門家

ところが、コクラン・レビューが1月30日に発表された直後、これをまるっと無視したのが日本の「専門家」だ。2月8日、厚労省アドバイザリーボードに、西浦博からマスクに関する資料が提出されているのだが、そのタイトルは…

「マスク着用の有効性に関する科学的知見」!

そのスンバラスィ~知見→ マスク着用の有効性に関する科学的知見

内容は、世界各国のマスク着用政策に関連した研究を引用したもので、さも「マスクの有効性は明らかである」かのような書きぶり。しかも、インフルエンザや従来の風邪の感染経路は勝手にさておいて、コロナについてのみ「無症状の感染者から2次感染が起こり、また、多くの感染者が発病前に感染性を有するとき、自宅以外での屋内空間で他者を感染させる性質があるため」、マスクは有効だと展開していた。

10日前に発表されたばかりの“エビデンス界の世界最高権威”であるコクラン・レビューには、どういうわけだか一切触れず、真逆の見解で押し通したひどい内容である。

この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ

中国のお家芸が復活か。VWビートル“パクリ”のEVを「独特」と主張の噴飯

EV先進国の先頭集団を激走する中国ですが、「好ましからざる癖」は完治していないようです。日刊で中国の自動車業界情報を届けてくださるメルマガ『CHINA CASE』では今回、大手メーカーの長城汽車が発表したVWビートルそっくりのEVを紹介。さらにそんなデザインに対して、あまりに肯定的なコメントをリリースする同社の姿勢に疑問を呈しています。

【関連】「トヨタが日本政府と結託」と言いがかり。EVに“有毒物質使用”がバレた中国の逆ギレ

普通に言えばパクリ。長城「欧拉(ORA)」、香港・マカオで「VWビートル似」車種を発表

中国民間OEMの長城汽車によるEVブランド「欧拉(ORA)」は2023年2月16日、香港クーロン湾国際展示貿易センターのORAフラグシップ店で、開業式典とORAブランド発表会を開催した。翌17日にはマカオでもORAを正式発表した。

中国勢によるASEAN(東南アジア諸国連合)諸国や欧州各国でのEV発表は珍しくなくなったが、香港・マカオは珍しい。

香港での反応

香港におけるORAフラグシップ店開業及びORAブランド発表会のテーマは「ALWAYS READY , ALWAYS ON」。

長城汽車のプレスリリースによれば、「会場は熱気に包まれ、人流は寄せては返す如く」だったという。香港クーロン湾国際展示貿易センターは香港でも繁華街の一つ、つまり地価は高い。

地価は高くても、最初は繁華街ど真ん中に出店、最初の流血を挽回できるよう販売が伸びていく、テスラのショールーム戦略がいまだに引き継がれている。各国でも成功事例が多く、ほとんど正式に各社が採用する戦略となっている。

長城汽車のプレスリリースによれば当日、「現地の主要メディア数十社が駆け付け、ORAグッドキャットを高く評価、その独特の新奇性ある造形や、インテリジェント化に対して人々に印象付け、来場者は先を争ってORAグッドキャットとの記念写真に勤しんだ」という。

ORAグッドキャットはどう見てもフォルクスワーゲン・ビートルに似ている。普通に言えばパクリ、よく言えば参考にしたことは間違いない。

それを臆面もなく「独特の新奇性ある造形」と言ってしまうところに、BYDなど同じ民間OEMと比べて、昨今はやや低調な販売成績に沈んでしまっている長城の苦境が現れている可能性がある。

香港・マカオ展開の狙い

マカオではNOVA MallでORAグッドキャットの発表式典が行われた。「同様に、各方面から公表で、現地ユーザーのORAグッドキャットに対する歓迎が示された」としている。

長城汽車は2003年に香港証券取引所に株式を上場、いわゆるH株として現在に至るまで取引されており、もともと香港との関係は深い。長城汽車は今回のORAグッドキャット発表をきっかけに、電動化、インテリジェント化のモビリティ製品により、香港に貢献していきたい、としている。

香港・マカオではインチケープ・ドッドウェルと市場開拓していく。

出典:欧拉好猫正式登陆港澳市场 长城汽车智能新能源版图再扩张!

この記事の著者・CHINA CASEさんのメルマガ

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