「商品の良さを知ってもらいたい」気持ちだけで商品は売れるのか?

商品を販売するテクニックがよく紹介されるように「技術である程度はどうにかなる」とメルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは語ります。しかし、本当にその商品に対する愛がある人から接客を受けた時の購買意欲には叶わないのだとか。今回は、それを実感したエピソードを紹介しています。

好きをひとつ見つけよう

販売は技術である程度どうにかなります。

販売テクニックなどと呼ばれるように、それ相応の技術は存在していて、これらを駆使することができればそれなりにお客様に魅力的に商品を紹介し売ることはできるわけです。

でもそれはあくまで「ある程度」の話。

本当にその商品に対する愛がある人の言葉や情熱と比べられてしまうと、叶うことはないものです。

つい昨日、家電量販店で接客を受けました。先日メールマガジンでも書いたように、僕は家電量販店を回るのが好きなのですが、今回もなんとなく店へ立ち寄っただけです。

そこで音楽関連の新製品を見ていたら、近くにいたメーカーの販売員の方が近づいてきて声をかけてくれたんですね。

最初は普通に接客をしてくれていましたが、僕が商品に対して少し興味を持っていることがわかったのか、そこからは多分売ろうという気持ちは無くなっていたようでした。なぜならその時点で在庫がないことがすでにわかっていたからです。

でも、とにかくその商品の良さを知ってもらいたいという気持ちが伝わってきたのです。

販売テクニックも何もあったものではなかったのですが、話を聞いているととにかく楽しくなり、僕の興味はどんどん強くなりました。多分近いうちに買ってしまうでしょう。

中小企業の60時間超の残業代が引き上げに。詳しい内容と注意点とは

2023年4月1日からすべての企業で、1か月60時間を超えた際の残業代が引き上げられます。これまで大企業でのみ適用されていたこの法について、無料メルマガ『採用から退社まで!正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』の著者で社会保険労務士の飯田弘和さんが解説します。

60時間超の残業代の2023年4月の取扱い

2023年4月1日から、すべての会社で、法定時間外労働の時間数が1か月60時間を超えた場合には、残業代の割増率が50%となります(今までは、大企業だけに適用されていました)。

また、割増率25%分だけを残業代として支払い、残りの25%分は、労働者に代替休暇を取らせるという事もできるのですが、これは、管理が複雑になるので、あまりお勧めしません。

そもそも、長時間労働が常態化している会社では、代替休暇など与える余裕はないでしょう。

この“法定時間外労働時間数(以下、残業時間数という)”のカウントは、原則、賃金の締日に対応した形で算定します。

月末〆の会社では、毎月“1日~末日”までの1か月間で、残業時間が60時間を超えた場合に、その60時間を超えた残業に対しては割増率50%の残業代を支払います。

15日〆の会社では、毎月“16日~翌月15日”までの1か月間で、残業時間が60時間を超えた場合に、その60時間を超えた残業に対しては割増率50%の残業代を支払います。

しかし、中小企業については、2023年4月だけは、少し異なる取扱いとなります。

上記の15日〆の会社では、“4月1日~4月15日”の15日間での残業時間が60時間を超えた場合に、その60時間を超えた残業に対しては割増率50%の残業代を支払います。

20日〆の会社では、“4月1日~4月20日”の20日間での残業時間が60時間を超えた場合に、その60時間を超えた残業に対しては割増率50%の残業代を支払います。

それ以降は、通常通り1か月ごとでみていきます。

中小企業では、2023年4月1日から法が施行されるため、このような取扱いとなります。

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教育費を削って大軍拡?狂った岸田政権が加速させる「公立学校ブラック化」

国の未来を大きく左右すると言っても過言ではない公教育。しかし日本においては、その質の担保が困難な状況になりつつあるようです。今回のメルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』では投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹兵輔さんが、我が国の公立学校の教員を取り巻く厳しい現実を紹介。その上で、彼らの待遇を改善することなく軍拡に走る岸田首相を強く批判しています。

過労死ライン超の残業時間でも手当なし。教師をブラック職業にした「悪法」と公教育を見捨てた自民党政権

一般に教育費には、各家庭が支出する分と、国や自治体が税金から支出する分の2通りがあります。

後者の支出を「公的教育費」といいますが、なんとGDPに占める割合で比較した公的教育費で、日本はOECD(経済協力開発機構)加盟38ヶ国の中でも、ほぼ最低ランクに位置しているのです。

ちなみに、これは各国のGDPに占める割合ですから、金額の大小を表してはいません。あくまでも国力(国内総生産)における比率を表したものなのです。

2022年の10月3日にOECDが発表した2019年時点の教育機関への公的支出では、日本はGDPのたったの2.8%でした。

最下位は2.7%のアイルランドでしたが、前年の2018時点では、日本が最下位のビリだったので、最下位争いのドングリの背比べの数字となっています。

OECD加盟38ヵ国の平均は、4.1%ですから、いかに日本が公教育にカネをケチっているかがわかります。

最も高かったのは、ノルウェーの6.4%で、デンマーク、アイスランド、スウェーデンなどの北欧諸国が上位を占めています。

教育は、国家の屋台骨を形成する重要な使命を帯びた分野です。

政府が真剣に取り組まなければならない分野でありながら、日本の文科省の対応は非常に鈍いものになっているのです。

この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ

「愛子さまお相手リスト」デマ記事を何度も掲載する『週刊新潮』の差別体質

一部で加熱する、愛子内親王殿下の「お相手」を巡る報道。しかしそのどれもがスキャンダル記事の域を出ないどころか、悪質な「差別」を助長するものも存在するようです。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、漫画家・小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、昨年からリライトを重ね「お相手記事」を掲載し続ける「週刊新潮」と、その記事の内容を強く批判。「門地による差別」を商売に利用する同社の悪質さを糾弾しています。

「愛子さま」やんごとなき「お婿さんリスト」という連続やっつけリライト記事で差別を助長する『週刊新潮』

今週発売の「週刊新潮」3月30日号掲載『「愛子さま」やんごとなき「お婿さんリスト」』なる特集記事を読んで、あまりの内容に仰天したので記録に残しておきたいと思う。

「週刊新潮」は、2週間前の3月16日号でも『「愛子さま」御所でお見合い!?』という特集を組んでいるが、この記事は、男系デマ大好き団長(略してDDD団)八木秀次が巻き散らかすトンデモ妄想を元に製作されている上に、同誌が1年前の2022年2月3日号に掲載した「旧宮家の『男系男子』皇籍復帰の最筆頭『賀陽家』とは」(デイリー新潮2022.2.3)という記事のほぼ焼き増しで、取材は一切なしという酷さだった。

■「皇室ジャーナリスト」の発言

「週刊新潮」2023年3月16日号

 

「旧11宮家の中で独身の若い男系男子を有するのは賀陽家、久邇家、東久邇家、竹田家の4家で、計10人ほどとみられます」

 

「そのうち賀陽家には、現在の皇室に最も近い20代の男系男子が二人いるのです」

 

「週刊新潮」2022年2月3日号

 

「11宮家のうち、現時点で独身の若い男系男子がいるのは賀陽家、久邇家、東久邇家、竹田家の4家。 あわせて10人は下らないといいます」

 

「4家のうち、現在の皇室に最も近い男系男子を擁するのは、賀陽家なのです」

■「賀陽家親族」の談話

「週刊新潮」2023年3月16日号

 

兄弟と対面したことのある賀陽家の親族によれば、「二人とも見栄えがよく、身のこなしもきちんとしています。ちょうど年も釣り合うので、将来もし愛子さまのお相手になるようなことがあっても恥ずかしくないのではと思います」

「週刊新潮」2022年2月3日号

 

兄弟と対面したことのある賀陽家の縁戚も、「きちんとして見栄えもする坊ちゃんたちです。二人とも、もし皇室に入って愛子さまのお婿さんになるようなことがあっても、決して恥ずかしくない振る舞いが身に付いています」

そもそも記事に登場する「皇室ジャーナリスト」が、ジャーナリストでありながら匿名という時点で信用性ゼロ。そんな人物が実在するのかどうかもわからない。

おまけに、1年前の記事ではそのジャーナリストの発言としてカギ括弧で引用していた部分が、今年の記事では編集部による地の文にそっくり変わっているなど、新要素がない上に、まったくテキトーにリライトしただけというプロ意識の欠片もないものだった。

ライジング前号の「ゴーマニズム宣言 第492回」で伝えられているが、八木秀次は、週刊誌が自分への電話取材だけで、その発言をある時は「宮内庁関係者」、ある時は「官邸関係者」によるものとして勝手に使っていて、たとえカギ括弧で引用された発言だとしても正しいという訳ではないとあっさり自白していたらしい。

そんな八木が次々と登場する「週刊新潮」の内容など、一切信用できない。

この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ

坂本龍一氏から届いたメール。原発事故の後に世界的音楽家から頼まれた事

日本を代表する音楽家として、常に世界のミュージックシーンをリードし続けてきた坂本龍一氏ですが、彼はまた社会活動家としての顔を持ち合わせていたことも広く知られています。そんな坂本氏から直接メールを受け取った経験を持つのは、人気ブロガーのきっこさん。きっこさんは今回の『きっこのメルマガ』で、福島第一原発事故の数カ月後に届いたというそのメールの内容を明かすとともに、坂本氏が音楽活動以外の行動を起こし続けてきた理由を考察しています。(この記事は音声でもお聞きいただけます。

【関連】「本物」だから為せる技。なぜ坂本龍一氏の作品は世界で通用するのか?

坂本龍一さんから届いたメール

疲れが溜まっていたあたしは、4月2日の日曜日、晩ごはんを食べてすぐに、夜8時頃には寝てしまいました。そして、ハッと目が覚めると、日付けの変わった深夜2時でした。あたしは基本的にショートスリーパーなので、6時間も寝れば十分なのです。そして、せっかく目が覚めたのだから朝まで原稿書きをしようと、PCを立ち上げ、ラジコでNHK『ラジオ深夜便』を選局しました。すると、ちょうど深夜2時のニュースが始まり、坂本龍一さんの訃報が伝えられたのです。

あたしは、あまりにも突然の訃報に、自分がまだ寝ぼけているんじゃないのか?と思い、急いでネットニュースを見ると、それは事実でした。坂本龍一さんの訃報は、4月2日の夜に報じられていたようですが、早く寝てしまったあたしは、この時まで知りませんでした。

1月11日に70歳で亡くなった高橋幸宏さん、1月29日に74歳で亡くなった鮎川誠さんに続き、坂本龍一さんも71歳という若さで3月28日に亡くなってしまったのです。あたしは、坂本龍一さんが癌で闘病中だったことは知っていましたし、そうとう厳しい状況であることも報道レベルで知っていました。でも、高橋幸宏さんの時もそうでしたが、どれほど厳しい状況だと聞かされても、「絶対に元気になって帰って来る!」と信じているファンにとって、訃報は常に「突然」です。

あたしは、悲しさよりもショックが大きく、とても原稿どころではなくなり、次々と流れて来るニュースやいろいろな人のコメントを読み続けました。スポーツ紙などのWEBニュースの多くは、坂本龍一さんの音楽家としての功績を讃えるだけでなく、反原発や辺野古の新基地反対、喫緊では神宮外苑の再開発を考え直すように小池百合子都知事に手紙を送ったことなど、平和や環境に対する活動家、言論人としての一面にも触れていました。

あたしが初めて坂本龍一さんからメールをいただいたのは、12年前、福島第1原発事故の数カ月後でした。2012年から『NO NUKES』という反原発をテーマにした音楽イベントを開催するので、メッセージを依頼したいという内容でした。あたしは、福島第1原発事故の何年も前から、反原発の集会やデモなどのアクションに参加したり、原発や再処理施設に反対するエントリーを『きっこのブログ』で発信していたので、それを見ての依頼でした。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

伝わらない本気度。結局、やってます感で終わりそうな「こども家庭庁」

4月3日、鳴り物入りで開庁したこども家庭庁。「こどもまんなか社会」の実現を大きな目標に据えていますが、デジタル庁以来の新省庁はその役割を果たすことが出来るのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、発足式を見て嫌な予感を抱いてしまった理由を解説。これまでの政府の取り組み同様「やってます感」だけで終わってしまう可能性を危惧しています。

プロフィール河合薫かわい・かおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

「やってます感」だけで終わらせないで!

子ども政策の司令塔である「こども家庭庁」の業務が、本格的にスタートしました。HPのトップには次のように書かれています。

こどもがまんなかの社会を実現するために
こどもの視点に立って意見を聴き
こどもにとっていちばんの利益を考え
こどもと家庭の、福祉や健康の向上を支援し
こどもの権利を守るための
こども政策に強力なリーダーシップをもって取り組みます。

3日の発足式には、岸田文雄首相や小倉将信こども政策担当相らの他、子どもや若者6人が参加。最大の“ウリ”は「こどもの意見を政策に反映させること」。

2021年10月~11月に、約60名のこども・若者たちから意見を聞き、政府に取り組んで欲しいことや、どのような仕組みなら意見がいいやすいのか?などのアイデアをもらったそうです。

現在、こども家庭庁のスタッフは430名。妊娠期からの子育て支援のほか、虐待やいじめ、貧困などの課題にも子どもの目線を重視して対応し、全省庁に対して「勧告権」を持ちこども政策について対応が不十分な場合には必要な対応を求める「勧告」もできます。

当事者であるこどもが、「意見が言える」のはとても大切だし、政策実現に関わった経験が、政治への関わりや、「1票」の大切さの理解につながればいいなぁと心から思います。

しかしながら、これまでも散々問題視されてきた幼保一元化は見送られましたし、政府が本気で「こどもまんなか政策」を目指すなら、庁ではなく省にすればよかったと思います。

それに今回の発足式を見ていて、なんかデジャブ感がありありで。「いつか来た道」になりそうな予感…がよぎりました。

安倍政権時代に、「ほにゃらら推進室」と書かれた縦書きを看板を、「ほにゃらら担当大臣」が安倍首相(当時)と掲げていた“あの頃”。すっかり忘れてしまった方もいるかもしれませんが、「一億総活躍推進室」「働き方改革実現推進室」「人生百年時代構想推進室」「統計改革推進室」などなど、スローガンばかりが先行し残念ながら“すべて”キャンペーンで終わりました。

「骨太の方針」だの「3本の矢」だのなんだのというのがありましたが、どれもこれも中途半端なままで立ち消えになり、“すべて”問題の解決には至っていません。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

お硬い記事を会話文にも。世界的エンジニアが伝授する「プロンプトエンジニアリング」の基礎知識

今やメディアで話題に上らない日がないほどの注目を集める、ChatGPTをはじめとする生成型AI。しかしながらまだまだ使いこなせていない人が大半というのが実状でもあります。そのような中、メルマガ『週刊 Life is beautiful』内でAIを操る「プロンプト・エンジニアリング」のテクニックを紹介しているのは、Windows95を設計した日本人として知られる中島聡さん。中島さんは今回、文章生成にフォーカスした極めて実践的なプロンプト作りをレクチャーしてくださっています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

ソフトウェア業界で最近注目を集めている「プロンプト・エンジニアリング」

そろそろ目にした方も少なからずいるだろうと思いますが、ソフトウェア業界で最近注目を集めているのが、「プロンプト・エンジニアリング」です。

「プロンプト」とは、GPT3やDall.Eに代表される、自然言語(特定のプログラミング言語ではなく、人間が話す言葉という意味)で書かれた文章を入力することにより、人工知能に仕事をさせて、文章や画像を出力させる際に用いる「入力する文章」のことです。日本では一時的に「プロンプト」のことを「呪文」と呼ぶことが流行っていましたが、適切な言葉を入力すると、魔法のように期待した以上の結果がえられるため、そう呼ばれていたのだと理解しています。しかし、世界でも広く使われている「プロンプト」と呼ぶのが一番良いと思います。

従来型の「プログラミング」と違って、仕様が厳密に決まっているわけでもないし、ソフトウェア・エンジニアでなくても使えるため、さまざまな人が実験をした結果、ネット上にノウハウが蓄積しており、それを解説するYoutubeビデオやブログの記事もたくさん作られています。

プロンプトの作りのテクニックは、GPT3のように文章を生成する場合と、Dall.Eのように画像を生成する場合とでは、少々異なります。ここでは文章を生成する場合に着目して、(GPT3 を提供している)OpenAI自身の「Best practices for prompt engineering with OpenAI API」を参考に解説します。

1.文章の要約をする際には、下のように文章の始まりと終わりを ””” を使って明確にします

以下の文章を要約してください。

 

Text:”””

 

昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが暮らしていました…

 

”””

例文として、「JOLEDが民事再生法を申請 負債337億円で今年最大 ソニー、パナソニックの有機ELパネル統合会社」という記事を要約すると、以下のようになります。

(株)JOLEDは3月27日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けた。負債総額は約337億円で、有機ELディスプレイの開発や量産化体制を目的にソニーやパナソニックなどの出資を受けて設立された。2021年3月期の売上高は59億円であったが、2022年3月期は売上高が減収に転じ239億円の赤字を計上し、債務超過へ転落したため、民事再生による再建を選択した。

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

28年の歴史に幕を下ろしたPHS。超えられなかった「500万の壁」とは

日本発の通信規格「PHS」が、3月末日をもってサービスを完全に終了。28年の歴史に幕を閉じました。定額通話やスマートフォンの先駆けとも言えるような端末など、その歴史を懐かしむのは、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、PHSがメジャーになり切れなかった理由として、日本のユーザーが一番に求めるものが利用料の安さではなかったと指摘。加えて通信市場には、楽天モバイルもまだ超えられない「500万の壁」があるとの見方を示しています。

PHS、進化と紆余曲折を経ながら28年の歴史に幕──日本の通信市場にうっすらとある「500万の壁」とは

2023年3月31日、PHSがサービスを終了した。すでに個人向けは2021年1月末にサービスを終えているが、今回、機器向け通信も終えることとなった。

これまで様々な通信規格があったが、28年間もサービスを提供し続けてきたというのはかなりまれだ。ケータイWatchにも関係者インタビューが掲載されていたが、コアネットワーク部分において改良が続けられ、時代に合わせて生き延びてきたという感じが強い。先日、寺尾さんと話す機会があったが、「当時はNTTはとても協力的だった」ということだった。

個人的にも、学生時代にPHSに出会ったことが、通信に興味を持つきっかけだったかも知れない。当時、日経トレンディでは「PIAFS」という通信規格を熱心に取り上げていて、食い入るように読んでいた記憶がある。

外ではPHS通信、自宅ではコードレス電話的に固定回線につながったりするのが魅力であった。NTTドコモ「P-in Comp@ct」といった通信カードとPDAを組み合わせて遊んでいた。

その後、ウィルコム「W-ZERO3」なんかも登場し、とにかくPHSは世間的にはメジャーになれなかったが、個性的な端末と、通話定額や「W-SIM」など世界の先を行くサービスで、楽しい印象しかない。

やはり、キャリア自身が技術を開発し、改良を加えつつ、ネットワークを生かす端末を自社で企画してしまうという「垂直統合型」だったというのが、面白いサービス、端末が出てきた理由なのだろう。

ただ、PHSの歴史を振り返ってみると、とにかく日本のユーザーはどんなに通信料金が安くても、とりあえず「通信がつながるか」という品質重視だというのがよくわかる。DDIポケットやウィルコムも出力を上げて電波を飛ばしたり、ハンドオーバー時の瞬断をなくそうと努力してきたが、やはり料金が高めでもしっかりとつながる携帯電話には勝てなかった。

ウィルコム時代、「HONEYBEE」や音声定額で勢いを復活させるものの、500万弱というところで頭打ちとなってしまった。ちなみに、ウィルコムと同じくソフトバンク傘下となったイー・モバイルも、契約者数で見ると400万台で、あっさりと売却された。

そう考えると、日本における第4の勢力は500万契約を超えるかどうかが、結構な壁と言えるかも知れない。日本のユーザーを分析すると、コストパフォーマンスが良ければ飛びついてくれる「賢いユーザー層」が500万弱ぐらいいるものの、そこを超えるのが大変だ。

イノベーター理論みたいなものだが「500万の壁」を超えられれば、一気にメジャーな存在になれるのではないか。その点、楽天モバイルも2023年1月末現在で452万契約と言うことで、この「500万の壁」を早期に超えられるかが、ポイントと言えそうだ。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

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マーケティングのプロが確信する「AI時代に求められる力」とは

3月10日から19日にかけて、米オースティンで世界最大級のクリエイティブ・カンファレンスイベント「SXSW2023」(サウス・バイ・サウスウエスト2023)が開催されました。ニューヨーク在住で人気ブロガーのりばてぃさんが働く会社では、2019年創業の「NWO.ai」というAIを活用したデータ会社に注目したようです。今回の『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』では、「NWO.ai」によるプレゼンテーションを紹介しながら、高度化したAIが多くのレポートを提示してくれる時代に、どんなビジネススキルが必要になるのか、考えを示しています。

SXSW2023 AIで未来予想

シリコンバレーバンクの経営破綻ニュースによってすっかり話題が影に隠れてしまった印象の今年のSXSW(サウスバイサウスウェスト)ですが、今話題のChatGPTの創業者が登壇したこともありAI関連の話題もあったようです。

その中から私が勤務するデータサイエンス会社でも話題にあがったNWO.aiというスタートアップ会社が興味深かったので取り上げたいと思います。

NWO.aiは2019年にNY市で創業したAIを使ったデータ会社で、あらゆるデータを分析し予測することで消費者の潜在ニーズを話題になる前に見極めていけるサービスを提供しています。B2Bです。

SXSW 2023ではRedditのマット・クレインさんとコスメ会社のピエールファーブルからの3人で、AI & Cultural Trends: How Data Forecasts Futures(AIと文化のトレンド:データがどのように未来予測するのか)という題目で登壇しました。

音声のみですが実際の講演内容を以下ページより聴けます。
AI & Cultural Trends: How Data Forecasts Futures

この講演によると、現在、私たち人間はメガトレンドと言われる、健康、レジャー、ライフスタイル、環境問題といった世界的にみられる大きな動きやパターン、トレンドが40項目あるそうで、それらを分析した調査レポートが各種調査会社やコンサル会社から出ていますが、たいがいの場合は人間がそれらを精査し、情報として発信しています。

NWO.aiも同様にこういったメガトレンドを分析しているわけですが、大きな違いは分析をAIにまかせ、かつ、その結果をかなり信頼しているとのこと。で、AIによって導かれた結果を1つのレポートに落とし込み、予測は未来12ヶ月間までできますよ、という話でした。

例えば、The Meta Trend 2023というトレンドレポートを出してまして、ヘルスケアに関してのトレンドキーワード、何が原因か、何を求められてるか、などがまとめられています。
The Meta Trend 2023

あとはB2Bサービスなので、契約するともっと細かいデータを見れるようになってまして、商品開発やPRに活用できるというわけです。

この記事の著者・りばてぃさんのメルマガ

「ホテルに入る写真」はある?腕が良い探偵と悪い探偵の見分け方

浮気を始め、日々様々な調査を行う探偵。私たちにとって普段あまり馴染みはありませんが、いつか自分が探偵に調査を依頼する立場になるかもしれません。今回のメルマガ『探偵の視点』では、著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、腕が「良い探偵」と「悪い探偵の」見分け方を解説しています。

探偵の実力はどこで測る?

YouTubeを開けば“探偵の選び方!”なるものはたくさん出てきますが、内容はほとんどが「見積もりを貰えるところにしましょう」「公安委員会に届け出をしているところにしましょう」というものばかりで、探偵の“実力”に触れているところは多くありません。

実際の調査には、張り込み、尾行、撮影、聞き込み、ディレクションと言った“スキル”が重要になってきます。

では、そういったスキル=実力は、どこで測るのが良いのでしょうか?

個人的には、ある程度の指標になると思っているのが「調査報告書のサンプル」を見せてもらうことです。

調査報告書というのは、どのような調査でも基本的にはお客さんに納品するものです。例えば浮気調査で、結果がシロ(浮気していなかった)としても、稼働した時間分の調査報告書は必ず納品します。そして、その調査報告書こそが、裁判資料になったり、“証拠”の原本になるものなのです。

なので、その調査報告書の出来が良ければ依頼の目的達成に近づきますし、悪ければ遠のきます。実力不足な撮影、尾行をしている所であれば、調査報告書も低レベルなものになりますので、その調査報告書で、ある程度のレベルが測れるのです。

では、素人が見てその線引きをする為の“報告書の見方”はどのようなものがあるでしょうか。

チェック事項としては、

・動きが無い時間も、1時間に一度は写真と文章が載っているか
・対象人物の顔が正面から写っているか
・尾行の写真があるかどうか
・ホテルであれば、入るところ、出るところの写真が載っているか

などです。

探偵事務所がサンプルで出すぐらいですから、自分たちがした調査の中でも良い出来栄えの調査報告書をサンプルにしています。なので、上記はクリアできているものをサンプルとして出すところが多いと思います。

逆に言うと、サンプルでさえもそこがしっかりクリアできていないのであれば、実力を疑ったほうがよいかもしれません。

今回は調査報告書について書きましたが、探偵の選び方で一番良いのは“弁護士に紹介してもらうこと”です。弁護士が認めているのであれば、実力はまず問題ないでしょう。

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

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