NHK女性キャスターが教える「相手の心」を本気で掴み打ち解けるためのワザ

新しい環境になることの多い4月が始まりましたが、コミュニケーションの難しさを感じる面もあるかもしれませんね。そんな時だからこそ、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが今回紹介するのは、NHKのキャスターを17年勤めている矢野香さんが手がけたコミュニケーションのコツをまとめた一冊です。

【心を掴む話し方】⇒『最初の15秒でスッと打ち解ける大人の話し方』

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最初の15秒でスッと打ち解ける大人の話し方

矢野香・著 日本経済新聞出版

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、NHKのキャスター歴17年、要人のスピーチコンサルタントをやりながら、長崎大学准教授も務める、矢野香さんによる注目の新刊です。

矢野香さんといえば、『その話し方では軽すぎます!』や『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法』などの話し方本が有名ですが、本書は、どちらかというと人心掌握に重きを置いたコミュニケーション本。

その話し方では軽すぎます!

【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法

2015年にプレジデント社から刊行された『「きちんとしている」と言われる「話し方」の教科書』を、文庫化にあたって大幅加筆・再構成・改題したもので、広くビジネスパーソンに役立つ内容になっています。

アナウンサーという職業は、有名人やタレント、政財界の大物、局内の人間関係に気を配らなければならない「気配り業」だと思っていますが、本書では、著者が経験から培った気配りのコツと人心掌握術が書かれています。

・食事は、相手と同じものを頼む

・飲み物の温度を合わせる

・着席したら、相手との間には何も置かない

・「秘訣は何ですか?」と直接聞かず、「秘訣があるのでしょうね」と質問

最近は、人付き合いでも自分のスタイルを貫くのが良いとされていますが、本気で相手の心を掴もうと思ったら、それだけではダメ。

いかに相手とペースを合わせるか、いかに相手の負担を減らすコミュニケーションをするか、本書で書かれていることを実践するだけで、特に大物には好かれると思います。

小林製薬「紅麹」の健康被害は10年前に予言されていた!サプリを飲むほど寿命が縮む理由…安倍「負の遺産」ここにも

小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」による健康被害が、さらに広がる可能性が出てきました。大阪市は3日の対策会議で、同社の「紅麹コレステヘルプ」が、全国129の自治体、約2万3000店舗で約86万個販売されたと明らかに。各地の保健所が確認を急いでいますが、回収のメドはついていません。これに関して「健康被害への強い懸念は10年前からあった」と指摘するのは、『きっこのメルマガ』著者で人気ブロガーのきっこさん。なぜ故・安倍元首相は有識者や消費者団体の反対を無視し、国民を危険にさらす「機能性表示食品制度」を創設してしまったのでしょうか?
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:被害拡大必至の紅麹事件

令和最大級の健康被害「事件」

あえて「事件」という言葉を使いますが、小林製薬の「紅麹事件」は、この原稿を書いている3月29日現在で、死者5人、入院者114人、通院者は通院希望者も含め680人以上に上ると発表されました。

しかし、この数字はあくまでも「現時点までに判明した人数」として小林製薬が発表したものなのです。

同社には全国の消費者や取引先から相談の電話が殺到しており、「窓口を110回線に増やしたが全体の3割ほどしか対応できていない。今後は280回線に増やす」とのこと。つまりこれは、その「全体の3割ほど」の声からの数字なのです。

また、小林製薬ではなく厚労省や消費者センターの相談窓口への電話も急増していると報じられたので、今後、被害者数が増加することは必至でしょう。

まず、根本的な点をおさらいしておきます。多くの消費者は「紅麹」が問題だと勘違いしていますが、「紅麹」という菌は古くから天然着色料として一部の食品などに使われてきたもので、これまで日本では特に危険性は指摘されていませんでした。

しかし、小林製薬が製造・販売した「紅麹の一部のロット」に何かが混入し、それを使った製品を摂取した消費者に被害が出ている、ということなのです。

帝国データバンクの調査によると、小林製薬から直接「紅麹」を仕入れている事業者は225社、この225社から仕入れている1次販売企業は873社、この873社から仕入れた原料を加工・販売している1次仕入加工企業は3878社に上るそうです。そして、この3878社から仕入れた商品を販売している2次仕入販売企業まで含めると、最終的には全国の3万3000社超に小林製薬の「紅麹」を使用した製品が流通しているといいます。

サプリの「習慣性」がアダに

しかし、今回もっとも問題視され、小林製薬が自主回収を始めたのは、同社が「悪玉コレステロール値を下げる」という謳い文句で製造・販売している機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」などのサプリメントなのです。

たとえ一般の食品に小林製薬の「紅麹」が使われていたとしても、同じ食品を来る日も来る日も朝昼晩の3回、食べ続ける人はいないでしょう。でも、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」は「45粒15日分」「60粒20日分」「90粒30日分」などのパックで販売されているのです。健康診断で医師から「コレステロール値が高いですね」と言われた人がこのサプリを購入した場合、必ず朝昼晩の3回、飲み続けるでしょう。これが問題なのです。

健康食品は粗悪品だらけ。驚きの研究結果

世の中では相変わらずサプリメントを始めとした健康食品がもてはやされていますが、あたしはこうした類の市販品をいっさい信用しておらず、絶対に摂取しないようにしてきました。

それは今から20年近く前に、現在も続いている「ダイエット&ビューティーフェア」に参加した時、プロユースの美容製品の専門メーカーの開発者から「市販のサプリは大半が粗悪品」と教えられたからです。

当時はサプリを始めとした健康食品の一大ブームで、市場規模は1兆2850億円と過去最高を記録しました。中でも酸化防止効果によるアンチエイジングを謳い文句にした「コエンザイムQ10」のサプリが流行しており、店頭から通販まで数々の商品が溢れていました。

しかし、ブームが起こると粗悪品が混じり始めて玉石混交となるのです。

あたしは、当時「コエンザイムQ10」のサプリの中で最も売れていた上位10商品を某大学の研究室が分析したデータを見せてもらったのですが、「コエンザイムQ10」がまったく含まれていなかったサプリが2商品、含有量が表示の半分ほどだったサプリが5商品、表示通りに含まれていたサプリはわずか3商品だったのです。

この事実がキッカケとなり、以来あたしは「市販のサプリを始めとした健康食品の謳い文句は信じない」というスタンスを取ってきました。

しかし今回は、肝心の成分が入っていなかったどころか、死亡リスクまである余計な成分が混入していた疑いがあるのです。

そこで今回は、3月29日放送のTBSラジオ『荻上チキ Session』の冒頭に電話出演した、科学ジャーナリストの松永和紀(まつなが わき)さんが指摘した問題点を列記したいと思います。

松永さんは「食品安全委員会」でリスクコミュニケーションを担当する委員でもあり、市販のサプリのリスクや「機能性表示食品」の安全性の問題を以前から訴えてきたジャーナリストで、あたしはとても信頼しています。

いつものように文字起こしすると書ききれなくなってしまうため、発言の要点を簡潔にまとめて、以下、挙げていきます。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

このままでは「佐藤さん」しか存在しない国に。選択的夫婦別姓を導入しない日本で500年後に起こること

「選択的夫婦別姓にしないと…500年後は全員『佐藤』?」。4月1日付の朝日新聞に、エイプリルフールのジョークのような見出しの記事が掲載され話題となりました。そんなニュースを取り上げているのは、健康社会学者の河合薫さん。河合さんはメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、東北大高齢経済社会研究センターが公表した試算結果を紹介するとともに、圧倒的に女性が不利となる「夫婦同氏制」を未だ法の定めとしている日本政府の姿勢を疑問視しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

このままでは日本国中が「佐藤さん」になる危険性

ちょっとばかりおもしろい試算結果が公表されました。

もし、選択的夫婦別姓が導入されない場合、約500年後の2531年に、日本人の全員の名字が「佐藤さんになる?!」というのです。

推計したのは、東北大高齢経済社会研究センターの吉田浩教授です。現在、国内で最も多い名字は「佐藤」で、全体の1.5%を占めます。結婚した場合、ほとんどの妻が夫の姓を名乗るので、「このままいくと佐藤さんだけになるかもしれない」との仮説を検証したところ、2446年に日本人の50%が「佐藤」になり、2531年に「佐藤」の占有率が100%に。一方で、選択的別姓が導入された場合は、2531年時点でも佐藤姓の占有率は7.96%にとどまり、多様な名字が保たれるという結果だったそうです。

2531年…って。笑

かなり先の話なので、このとき「結婚」という制度があるかどうかはわかりませんが、全員が「佐藤さん」だと苗字自体が意味をもたず、苗字という概念(?)はひょっとすると消滅してるかもしれません。これはこれでややこしい気もしますが。

いずれにせよこの試算結果が意味するのは、これだけ多様性だのなんだと謳われているのに、「結婚」という制度だけが多様性から切り離されているという“不自然”を数字で示した点にあります。それは同時に「男性優位社会」への警鐘であり、「個人の尊厳とはなにか?」という
問いかけではないでしょうか。

そもそも法律で規定された「夫婦同氏制」をいまだに採用してるのは世界で日本だけ。ほとんどの国がいくつかの選択肢を持たせています。

アメリカでは1970年代に選択的夫婦別姓を導入し、ドイツも1993年に民法を改正し同制度を導入。2005年にはタイ、2013年にはオーストリア、スイスが選択的夫婦別姓を導入しています。

何度も本メルマガでは書いてきましたが「選択的」なのです。「各々の姓を名乗り続けろ!」と強制してるわけじゃないのですから、私には「選択的夫婦別姓」に反対すること自体、全く理解できません。

世界はとっくに「姓」の問題から「性」の問題に推移し、同性だろうと何だろうと「2人が幸せならいいじゃない」という認識が広がっているというのに。いまだに日本では「子供がかわいそう」という思考停止ワードで議論すら行われていません。

【関連】「家族の一体感」という呪縛。夫婦別姓と犯罪を結びつける人々

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

水上恒司を若手トップ俳優に引き上げた「超目利き社長」が記者に語ったこと。退所・独立相次ぐ芸能界で光る「スター発掘の嗅覚」

ドラマ『ブギウギ』や映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で次々と成功をおさめ、いまや若手トップ俳優の代表格となった水上恒司さん(24)。NHKと民放各局が、連ドラ起用をめぐって争奪戦を繰り広げているとも噂されていますが、そんな水上さんにも不遇の時代がありました。一時は芸能界から消えかけた水上さんを救った「超目利き社長」と事務所が果たした役割とは?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが詳しく解説します。

芸能人の「事務所離れ」「独立ブーム」は時代の流れ?

新年度、新学期、新生活を迎えるこの時期に芸能人の事務所退所、独立が立て続けに発表されました。

多部未華子、黒木華、佐々木蔵之介、佐藤隆太、田中哲司…等々。

多部は、2021年12月に第一子出産後に子育てと仕事を両立させるように少々仕事は減らしたものの、『マイファミリー』『いちばんすきな花』に番手出演、CMも『花王』『日清製粉』『森永製菓』という大手と契約、コスパの非常に高い女優のひとりです。

それは黒木についても同じで、不満を抱えるようなものは見当たらないように思うのですが…。

もちろんそんな原因を「実は…」なんて公にするほどバカではないでしょうから、色々と詮索したところで真実は出てこないわけで、“時代は変わったなぁ…”とスルーするのがいいような気もします。

内山理名が退所した事務所『スウィートパワー』の社長ってどんな人?

立て続けの退所、独立に私の目が止まったのは、26年間在籍した『スウィートパワー』生え抜きの内山理名の退所でした。

『スウィート~』はこれまでにも様々なトラブルが報じられてきた事務所ですが、私は漠然と“内山だけは退所、独立はないだろうな…最後まで社長と添い遂げるんだろうなぁ”と思い込んでいました。

事務所設立当初、社長が私に漏らしていた「タレントは遊びを覚えるとダメになってしまう」という名言も虚しく、『スウィート~』の存続さえ危ぶまれる危機を迎えていなければいいのですが…。

【関連】毎熊克哉さん大チャンスですよ!『光る君へ』直秀ロスに隠された“世にも奇妙な偶然の一致”36歳大躍進説を芸能記者が解説

不遇の水上恒司を若手トップ俳優に引き上げた「超目利き」

『スウィート~』の社長は、タレントの管理術においては色々と後ろ指を指されることも多いかもしれませんが、私個人が思うに“スターになる原石を見出す眼力”の高さは、並外れた能力を持っていらっしゃるのは間違いないでしょう。

これまで堀北真希、黒木メイサ、桐谷美玲を発掘し育て上げた社長ですが、最近その眼力に改めて驚いてしまうのは水上恒司の活躍でしょう。

2021年の旧・岡田健史という芸名使用の存続を含め、契約解除や独立問題は裁判にまで発展しました。

暫く不遇をかこっていた水上は、昨年7月期の『真夏のシンデレラ』をきっかけに露出も増え、朝の連続テレビ小説『ブギウギ』ではその存在感が一気にクローズアップされた活躍で、昨年12月に公開された『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は約44億8,000万円を突破中です。

現在、NHKと民放各局で連ドラに起用したい男優としてNo.1…と思うくらいに水上の争奪戦が水面下で繰り広げられているとも言われています。

12年前、『スウィート~』の社長が、福岡に住む野球漬けの泥まみれの中学生に声を掛けなければ、こんな金の卵は埋もれていたのかもしれないと、彼を見る度私は思ってしまいます。

もちろん本人の努力と持っている運もあるでしょうけれど、その後はどうであれ、声を掛けた事実、芸能界に誘い入れた眼力は間違いなくこの社長のなせる業でしょう。

【関連】水上恒司に山﨑賢人は負けるのか?記者も驚いた『あの花』vs『ゴールデンカムイ』新春映画対決ウラ事情

転職先の上司が10歳も年下。未熟で尊敬できない人間の下で働く40歳の会社員男性へコンサルが送るアドバイス

転職が当たり前となった今、新たな職場の上司が年下というケースも珍しくありません。しかし人によってはそれが耐え難く苦痛に感じるという話もよく耳にします。そんな状況を「好転」させる方法はあるのでしょうか。今回のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』では、世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんが、読者からの質問に答える形で年下上司との関係構築法をレクチャーしています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

転職したら上司が10歳くらい年下になってしまいました。わかってはいたことですが、彼の未熟な言動を見るにつけ、だんだん我慢できなくなってきました

Question

shitumon

社会人になって18年、2度目の転職先で上司が10歳くらい年下になってしまいました。採用面談で会っていたのでわかってはいたことですが、2ヶ月くらいしてだんだん我慢できなくなってきました。面談時は特に気がつかなかったのですが、切った貼ったという状況では、いろいろ未熟な言動が多発しています。他部門との交渉で、押すべきところを躊躇したり、感情的になりすぎて引かれたり、なんだんだ、これは、という感じです。頭は悪くないのですが、マネジメント経験が乏しいし、器の小ささが非常に気になります。40歳にもなって、こういう若造の言う通りにしないといけないのかと嫌になります。どうしたらいいでしょうか。

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。わかっていても嫌ですよね。比較的、尊敬できる上司でも10歳も年下だとあまりいい気分はしないでしょう。未熟な上司だと我慢しづらいのはよくわかります。

ただ、もう転職してしまったので、いったんその気持ちを横におくしかありません。人を見て未熟と思う気持ちは、本当に未熟かどうかよりも、実は自分への腹立ちと、あせり、それに嫉妬などから来ます。

未熟と決めつけて、心のバランスを取ろうとすることが多いように感じています。

確かに他部門との交渉で、押すべきところを躊躇したり、感情的になりすぎて引かれたり、うまく行っているところで余計な一言で大きな魚を逃したり、10歳年下だと思うと、余計気になることでしょう。

ただ、5~10歳年上の上司が同じような傾向を示すこともよくありますが、そのときも未熟と思うのでしょうか。

だめな上司だなあとは思うものの、今ほど不愉快ではないのではと想像します。その差は10歳も年下の上司の下にいなければいけないという、「自分への腹立ち、あせり、嫉妬」から来ているように思います。

そもそも、自分の正義、自分の物差しで測って、人を非難したり、低く見たりしても、いいことは何もありません。

気分が悪いだけです。上司に働きかけて改善してもらうことも、あまり現実的ではありません。

年下かどうかではなく、ご自身のタスクがどれほど順調に進んでいるのか、KPIが確実に達成できているのか、上司に報連相をきちんとして、それなりに納得してもらいながら進められているのか、だけしばらく気にしてみてはいかがでしょうか。

結果が出て、好循環が生まれてくると、上司の未熟さなどはあまり気にならなくなります。むしろ、年下のよさもあって、多くを任せてくれることもあり、いつの間にか建設的、生産的な関係になっているかもしれません。

この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ

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中国の大臣が大衆の前で激おこ。名指しで非難された「EVでテスラに敵わぬ」国有企業の社名

2023年の新車販売台数が3,000万台を突破し、15年連続世界一となった中国。新エネルギー車(NEV)の年間販売数も1,000万台に迫っていると伝えられていますが、そのNEVをめぐり、国有自動車メーカーに中国政府から注文がつけられたようです。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』は今回、国有企業3社に対して大臣が大衆の前で激怒したことを伝える記事を紹介。そこから見て取れる習近平政権の「焦り」を解説しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

テスラ、BYDに敵わない国有NEVに中国政府も激おこ、各社対応

東風集団は2024年3月14日、新エネルギー車(NEV)に関する新たなブランド「奕派」の初弾となるモデル「eπ007」を発表した。

中型セダンで、BEVの他、REEVも設定している。今までリリースしてきた「嵐図(VOYAH)」「猛士」と同様のパワートレイン技術ルートを採用、BEV一辺倒を避ける。

VOYAH、猛士が必ずしも絶好調とは言えない中で、もう一つブランドを立ち上げる東風、その背景には何があるのか。

「eπ007」とは

「eπ007」の価格は15.96-19.96万元、日本円で約320~400万円。

このサイズのセダンにおいて、極めて競争力が高く、同タイプ/サイズのNEVの売れ筋の中でも、米テスラModel 3、BYD漢、XpengのP7と比べてももちろん、やはり価格引き下げ手この分野にチャレンジしている吉利(Geely)の「銀河E8」よりもさらに安い。

正直うまくいくかどうかわからないが、「奕派」では今後3年、10以上の車種をリリースしていく。国有メーカーのこうした極めて激しい「巻き」は、中国政府からのプレッシャーのすさまじさが挙げられる。

大臣が企業を叱責

国有資産監督管理委員会の張玉卓は2024年3月5日、全人代の記者会見で、一汽、長安とともに東風を名指。

「これら国有の何社のNEVの成長は極めて遅い。テスラにも、BYDにも敵わない。我々は政策を調整して、これら中央企業3社のメーカーに対して、NEVを単独の成果指標とする」と宣言した。

中国において、大臣クラスが、国有企業に対して、大衆の面前で非難するのは極めて珍しい。中国政府にも国有資産のバリュー維持・増加に対する危機感があるのだろう。

また、これに続き、同委員会の苟坪副主任も、「同委員会は今後、中央企業のNEV発展において存在する差や不足な点に対して、大規模なリソース投入を検討している」とも語った。

なぜこの3社だけ?

一汽は紅旗を主軸にしてNEV転換を進めているが、長安は阿維塔(AVATR)、深藍(DEEPAL)、啓源のNEVブランドをリリース、DEEPAL、啓源は相応に売れ始めている。

東風を含め、大分速いテンポでNEV化を進めているようにも見えるが、なぜこの3社だけが標的になっているのか不明。

NEV化に成功している広汽はともかく、上汽はうまくいっているとは言い難い。北汽は財務的には壊滅的、との見方もある。

長安が倒産寸前の高合(HiPhi)に出資する、というのも、国策的な意味合いが強い可能性がある。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/F8jSLAXQzP9kgAtLFK7BAw

CHINA CASEは株式会社NMSの商標です。

この記事の著者・CHINA CASEさんのメルマガ

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画期的な新しいがん治療法「光免疫療法」その開発者はどんな人物なのか?

進化し続ける医療。がん細胞だけを破壊し免疫細胞を活性化する画期的な治療法が実用化され、保険適用となっています。今回、メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』は、その「光免疫療法」を開発した小林久隆さんとその活動を支援する北尾吉孝さんのインタビューを掲載しています。

人類の未来を拓く「がん治療」への挑戦

がん細胞だけを破壊し、免疫細胞を活性化する──そんな夢のような画期的治療法が既に実用化されています。

「第五のがん治療」と呼ばれる「光免疫療法」です。世界に先駆けて日本で承認され、保険適用が始まりました。

4月1日発刊の最新号では、開発者である小林久隆さんとその活動を支援する北尾吉孝さんに、光免疫療法の現状と今後の可能性、開発に至るまでの道のり、成否を分けるものについて語り合っていただきました。

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<小林> 
尊敬する北尾社長と対談の機会をいただけて光栄です。

<北尾> 
こちらこそ。お忙しいところ、わざわざ関西からご足労いただきありがとうございます。

昨年12月には、弊社の会員制健康管理医療サービス「SBIメディック」の交流会で小林先生にご登壇いただき、皆さん喜んでくださってすごく反響がありました。

<小林> 
ありがとうございます。そう言っていただけると、ホッとします(笑)。

<北尾> 
確か小林先生に初めてお会いしたのは、私がナビゲーターを務めるBSフジの『この国の行く末2』という番組でゲストにお招きし、対談した時でしたね。

<小林> 
あれは2018年ですからもう6年も経つんですね。

まるでアニメ。「清楚なお嬢様の毒殺魔」と「貴族女性の吸血鬼」は実在した!

毒殺魔と吸血鬼、どちらもフランスに「実在」していたそうです。今回のメルマガ『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ」』では時代小説の名手として知られる作家の早見俊さんが、清楚なお嬢様の毒殺魔と貴族の娘の吸血鬼だった彼女たちの背景を紹介しています。

毒殺魔と吸血鬼貴族女性

イギリスのミステリ作家ディクスン・カーの代表作の一つに、「火刑法廷」があり、作中には実在した毒殺魔が登場します。マリー・ブランヴィリエ侯爵夫人、十七世紀フランスに実在した貴婦人でした。

マリーは司法官を務める父親の下、厳格に育てられます。家は裕福で、マリーは良家の清楚なお嬢様でした。しかし、それは表の顔、実際の彼女は父親への反発なのか、生まれ持った淫乱の血がそうさせたのか、弟たちと近親相姦に耽っていました。連日連夜セックス三昧の日々が収まったのは二十一歳の時でした。陸軍士官だったブランヴィリエ侯爵と結婚したのです。

侯爵との結婚生活は決して幸福ではありませんでした。夫にとってマリーとの結婚は持参金目的、彼は大のギャンブル好き、浮気もし放題でした。弟たちとのセックスで熟したマリーの体は火照り、性欲は抑えられず、大勢の男を漁ります。

その中から気に入ったのが夫の友人、ゴーダンでした。ゴーダンとの不倫は父親の耳に入り、怒った父親はゴーダンを投獄しました。

ゴーダンは獄中で知り合った犯罪者から毒薬の調合を教わります。出所後マリーに伝え、ここに稀代の毒殺魔が誕生したのでした。

マリーは父親を毒殺し財産を奪おうと企てます。毒の効果を確かめるため慈善病院の患者を実験台にしました。差し入れた菓子の中に毒を入れ、致死量を確認してから父親を毒殺。巧妙なことに、一度に殺さず、少しずつ食事に毒を混入し病死したように装いました。次に弟たちも毒殺して財産を独り占めにし、野望の仕上げに夫を殺そうとします。

しかし、夫毒殺はゴーダンに反対されました。実はゴーダンと夫は男色の関係にあったのです。

やがて、ゴーダンは事故死し、遺品の中からマリーとの殺害計画を記した手紙が見つかり、彼女は修道院に逃げ込んだものの、警察に逮捕されます。

犯行を否認しましたが、魔女、毒殺犯を火刑に処する火刑法廷で口に漏斗を咥えさせられ、水を飲まされ続けるという拷問により白状しました。マリーは斬首刑に処せられ、遺体は火で焼かれました。火刑に処せられる法廷で水責めにされ、毒にも薬にもならない水に屈した毒殺魔でした。

意外と“やっちゃってる”!? どんな人でも「必ず不幸になる思考」とは

どんな人でも、必ず不幸になってしまうおそろしい思考。意外とやっている人も多いその考え方をメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が紹介しています。

他人と比較したら、みんな不幸になる!

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか?

どんな人でも、必ず不幸になる方法を知っていますか?

それは「自分が幸福か不幸か判断するのに、他人と比較すること」です。

他人と比較すると、必ず絶対100%不幸になります。

なぜなら、人は他人と比較するときに、相手の「いい面」しか見ていないからです。

「あぁ、あの人はあんなにモテてる」

「あの人はあんなにお金持ちだ」

「あの人は、こんなにも恵まれてる…!」

そんなふうに、ついつい、いい面だけを見て比較してしまいます。

しかしどんな人でも、幸せな面もあれば、不幸な面もあります。

お金持ちだって、大変な苦労をしていたかもしれません。

または現在進行系で、大変な目にあっているかもしれません。

大人気の芸能人だって、色々なストレスがあるかもしれません。

逆に他人と比較するとき、比較対象の「あなた」は、まさに不幸なとき、ダメなときのあなたです。

ある意味、他人は全力で90~100%の状態、あなた自身は調子が悪い0~10%の状態で、比較しているわけです。

それはあなたにとって勝ち目はありません。

とはいえ、誰にとっても、比較したくなってしまうのは本能。

ですのでもしあなたが比較したくなったら、過去の自分と比較してみることです。

そして少しでも、過去に比べて優れていること、変化や成長したこと、または今日できたことをポジティブに誇りましょう。

一つでも二つでも、何か見つかることがあるはずです。

これを繰り返していくだけでも、気持ちはどんどん前を向いていくはずです。

何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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居酒屋100店を経営する企業が「年収500万」を実現するために取り組んでいること

人手不足を理由に店じまいの張り紙を出す店をよく見かけるようになりました。原材料費や水道光熱費が高騰するなかでも賃金を上げ、人を確保するには何をすればいいのでしょうか。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんが、居酒屋100店舗を経営し「“最頻値”として年収500万円」を意識する企業の取り組みを紹介。賃上げの原資となる「儲け」を出し続けるため、妥協せずにしていることを詳しく伝えています。

平均年収500万円を実現するために100店舗企業がやっている事

賃上げ。これはどの企業でも重要なテーマですね。これから労働者人口は激減の一途。持続した成長には採用・教育・定着が大前提になりますがそのハードルが右肩上がり。しかも飲食業だけの比較ではなく、全産業と比較してのそれが重要。

その中で100店舗以上居酒屋を展開するご支援先では最頻値として「年収500万円」が今の重要なテーマになっています。

平均値や中央値だと一部の異常値で良くなるので、あくまでも会社としての土台として、最頻値を重視している訳ですね。これを実現していくためのプロセスを今日は書いていこうと思います。

大前提:無い袖は振れない

儲かっていないのに賃上げをする企業。これって集客が鈍った地点で終わります。儲ける自力がないのに賃上げしても、それに持続性なんてないですよね。そのため、こちらの企業においても「生産性の向上」が絶対的なテーマ。

逆に言えば、毎年生産性を高め賃上げ原資があれば、毎年の賃上げをやり続ける事ができる訳ですね。無い袖は振れない。だからこそ毎年より儲けていく。これが大前提になります。

儲ける為に:1.継続した粗利改善

粗利あってこその賃上げです。安さ合戦で集客して売上が伸びても、粗利が伸びなければ貧乏暇なし状況。粗利を増やすために毎年戦略を練ります。

i)継続した値上げの実施
粗利改善で絶対に避けられないのは値上げです。こちらも年1回は必ずそれを実施。その際、社員さんに何故値上げが必要なのか?を毎回説明されているのは印象的です。

ii)常に新規仕入先探し
仕入先開拓部隊を作り、その人たちが常に交渉をされています。もちろん同じ仕入先さんと信頼持ってやっていくのも一つの形だと思います。

ただこちらの企業さんの店舗数であれば、やはり競争の原理も必要となります。