前農水相500万受領疑惑の闇。官邸のみならず霞が関にも飛び火か

12月に入り急遽浮上した、自民党の前農林水産大臣、吉川貴盛衆院議員の贈収賄事件。安倍前首相の「桜」問題同様、なぜ今になって自民の大物議員によるカネの問題が報道されたのでしょうか。9年に渡って小沢一郎氏の秘書をつとめた元・衆院議員の石川知裕さんは自身のメルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』の中で、今回の情報を第一報の前に得ていたとし、同じ北海道を地盤とする政治家という立場だから知り得た、吉川氏と周辺の動きについて詳述しています。

 

吉川元農水相の贈収賄事件は、官邸と霞が関の中枢に飛び火する!

「石川さん、吉川貴盛前・農林水産大臣を特捜部が狙っている、という情報が出ていますが、知っていますか?」

旧知の記者から連絡があったのが、11月26日だった。

すぐに私も、検察に強いジャーナリストとアングラ経済評論家に電話をして確認を取ったところ、「2週間前から出ていますがそろそろという感じですね」という回答だった。 12月1日未明に共同通信が第一報を出したことによって、本気で東京地検特捜部が動いていることが分かった。 

【関連】吉川元農水相が違法現金疑惑で入院。河井夫妻巻き込む政界スキャンダルに発展か

吉川貴盛衆議院議員は当選6回で、菅総理と同期当選だ。 菅氏の側近として知られている。 現在は二階派の事務総長で、自民党選挙対策委員長代行という総選挙を仕切る要職を務めている。 しかも、この役職は二階幹事長の使者として、新たに設置されたポストだ。 いかに二階氏から信頼されているかが分かる。 また自民党北海道連会長として鈴木知事を誕生させるなど、いま、北海道において最も権力を持つ政治家だ。

そしてもう一つの顔は農林水産族としての顔だ。 吉川氏の選挙区(北海道2区)は札幌市内なのだが、北海道の歴代政治家で札幌市内を選挙区とした大物農林水産族の議員となった人物は、私の記憶にはない。

理由は、選挙区内に農林水産業に従事する人が少ない、つまり票が少ないからだ。 しかし、吉川氏はTPP対策本部事務総長→農林水産大臣と、農林族としての地保を固めてきた。

その見返りは金となって返ってきていた。

JAグループと農林水産関係企業は実力をつけた吉川氏への依存を高め、見返りに献金額を増やしていった。 実際に私どもの選挙区でも、JAグループは地元の政治家である中川郁子氏を通さずに吉川氏へ陳情を繰り返しているので、中川氏は吉川氏を苦々しく思っていると聞いている。

今回の事件の発端は河井克行・案里夫妻による買収事件だった。

河井氏を支援していた鶏卵生産大手「アキタフーズ」を捜索した際に出てきた資料から、アキタフーズと農林水産族議員と農林水産省幹部との「ズブズブの関係」が取りざたされたのだ。 実際に広島県選出のある議員事務所は「うちもお世話になっておりますからね。 広島の自民党議員はアキタフーズにお世話になっている人が多いと思いますよ」と言うぐらい、アキタフーズは政界へのアプローチを怠っていなかった。

アキタフーズと政界との接点は亀井静香氏である。

就活アプリ「社長と晩ごはん」はパパ活の温床?性犯罪に繋がる危険性

OB訪問で女子学生が性的暴行を受ける事件が後を絶たないが、企業経営者と就活生を結ぶマッチングアプリが“パパ活”の温床になっているのではと、今ネットで騒然となっている。コロナ禍で学生の就職活動に影響が出ている中、大きな波紋を呼びそうだ。

就活アプリ「社長と晩ごはん」を不安視する声

就活生をめぐっては、スマートフォンの「OB訪問アプリ」を通じて誘い出した就職活動中の女子大生に睡眠薬を飲ませて乱暴した疑いで3日、リクルートコミュニケーションズ社員の丸田憲司朗容疑者(30)が逮捕されたばかり。

【関連】OB訪問アプリ悪用、就活女子大生のカラダを狙う「リクルート脳」の歪んだ欲望

そんな中、ネットを賑わせているのが、社長と学生を直接マッチングさせ、晩ごはんを食べながら就活ができるという就活アプリ「社長と晩ごはん」。

アプリ紹介のページには、「企業経営者と学生をつなぐ、お互いに『おいしい』出会いのキッカケを生み出す新しい就活マッチング支援スマホアプリです」と書かれている。

自分からアピールするだけではなく、社長からの直接スカウトがきて、なおかつおいしいごはんが食べられるということが売りのアプリだが、その危険性を指摘するツイートが続々と上がっている。

就活生がOB訪問で性的暴行を受ける事件が毎年のように起きており、企業側は安易に学生と接点を持たないように注意を呼び掛ける会社が増えているが、その流れに逆行するかのようなこのアプリ。

アプリのレビューには、「実際に会った2人の社長さんは学生に目線を合わせてくださってとても良かった」「今までとは違う就活スタイルでおもしろいと思いました」という本来の目的を達成できた声がある一方、「胡散臭い」「大丈夫かな」と警戒する学生もいるようだ。

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もちろん、真剣に学生と向き合ってくれる社長が大半だと推測するが、「パパ活」「就活セクハラ」「性被害」などのリスクも見え隠れする。

就活中の女子学生が性的暴行などの被害を受ける事件が多発する中、アプリの使用には十分注意をした方が良さそうだ。

image by : 「社長と晩ごはん」アプリ

80カ国に達した中国包囲網。バイデン新政権が狙う反中統一戦線

トランプ大統領の暴走に手を焼いていた各国が急速に「バイデン・シフト」へと舵を切り中国包囲網に加わる方向に進みつつありますが、当然ながら中国も手をこまねいているわけではありません。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では著者で元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、米国政権の端境期を突き勢力伸長を図る中国の動きを解説。さらに習近平国家主席の悲願でもある「台湾統一」に向けた武力攻撃の時期についても大胆な予測を記すとともに、アジア重視の方針を打ち出したとされるバイデン新政権のメッセージの読み解きを試みています。

 

米国の政治空白の隙を突く中国の企み?

アメリカ大統領選挙の混乱もバイデン氏勝利という“結論”で何とか収まろうとしています。それに呼応するように、欧州各国はバイデン氏にラブレターを送って4年間で冷え切った欧米関係を修復しようとしていますし、世界は一気に脱炭素に舵を切ろうとしています。

まさしく“バイデン・シフト”です。

ロシアのプーチン大統領はまだバイデン氏をPresident-Electとは認識していませんが、中国の習近平国家主席は民主主義国のリーダーたちに遅れること数週間、ついにバイデン氏を次のアメリカ大統領と認めました。

しかし、いみじくもプーチン大統領が繰り返し言っているように、【アメリカ大統領はトランプ大統領であり、バイデン氏ではない】というのは事実で、まだ短くても1か月半ほどはトランプ氏がアメリカの大統領として内政も外交も担っていることを各国は忘れてはなりません。欧州各国は少し浮かれているようですが、祝意は述べても習近平国家主席はそれを忘れてはおらず、任期少ない政権と、まだ成立していない政権の端境期を突いて、しっかりと勢力の伸長に勤しんでいます。

それはなぜか?

ただ力の空白を狙っているだけではなく、バイデン氏が率いる民主党の新政権は、ほぼ確実に原理原則を重視することから、トランプ政権に比べて中国に厳しくならざるを得ないと認識しているからです。

パリ協定や貿易については実利主義的な外交巧者として、バイデン新大統領は中国と協力の道を探るかもしれませんが、人権問題やコロナを巡る責任問題、そしてアジア太平洋地域および中東、北アフリカなど広範囲で進む一帯一路政策と軍事力を用いた中国の勢力拡大という、アメリカにとっての【国家安全保障問題】については、非常に厳しく、ビジネスライクに適宜妥協してきたトランプ大統領とは違い、交渉の余地がなく、外交上のハンドリングを間違えば、戦争に発展する危険性も見えてきます。

また、トランプ大統領の任期中に急に台湾に攻撃を仕掛けない限りは、トランプ大統領のアメリカが中国と戦火を交えることはないとの読みもあります。ゆえに台湾には圧力をかけつつも、直には手を出さないという方針が透けて見えます。

ただバイデン氏の場合、トランプ政権のアメリカ第一主義(America First)の裏返しのイメージを狙うため、国際的な協調と連携を用いて中国と対峙するという外交方針になるものと思われます。それは、新国務長官に指名されたブリンケン氏の最近の言動を見ても読み取れます。

「中国が最大の課題だと誰もが認識している」
「経済、軍事、技術面で米中は敵対的な側面がある」

その方向性を見て、アメリカの民主主義の同盟国は挙って中国包囲網に参加を表明し、12月3日の時点でその数は、程度の強弱はあるものの約80か国に達していると見られています。

その主たるものが、毎年11月に開催されるハリファックス国際安全保障会議で「中国vs.民主主義」というレポートが提出され、民主主義国家がいかに挙って中国の脅威に立ち向かうかについて論じています。そのラインに沿って、恐らくバイデン新政権では【反中国統一戦線】の形成が模索されることになるでしょう。

そしてその動きは半ばトランプ的とさえ揶揄される東南アジア諸国のリーダーたちにも広がってきました。ミャンマーやカンボジア、ラオスといった一帯一路と累積債務で手足を縛られた国々は別として、ASEAN諸国は挙って中国が主張する「中国が南シナ海のほぼ全域に主権または領有権を有する」との主張を完全否定し始めました。2016年に国際司法裁判所が出した判決が、今になってやっとアジアでもシェアされ、ついには南シナ海において直接的な領土問題を有さない国(例えばインドネシア)にも広がりました。

 

コツコツ貯めた預金や年金が不良債権に?日本総貧困化の悪夢を断ち切れ

新型コロナの感染拡大が止まらない中、経済面でも軍事面でも中国の存在感が増してきています。それに比べて、日本の景気は悪化の一途を辿り、デフレ脱却の目処も見えないのが現状です。メルマガ『j-fashion journal』の著者で、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんは、この状況を生み出した原因を米クリントン大統領時代の経済政策にまで遡って検証し、日本人が働いて貯めた年金や預金が今後「不良債権」に化けてしまう可能性を指摘。日本の貧困化を産むメカニズムに早く気づくべきだと警鐘を鳴らしています。

すっかり出来上がってしまった日本貧困化のメカニズム

米国民主党政権による中国ビジネスの拡大

1998年、当時のクリントン米大統領が訪中した際、同盟国であった日本に立ち寄らずに帰国した。当時はこれをマスコミは「ジャパンパッシング」と表現した。ジャパンバッシング(日本叩き)の次は、ジャパンパッシング(日本素通り)というわけだ。

なぜ、クリントン大統領は日本に立ち寄らなかったのだろう。それは、ウォール街による中国投資ビジネスが興味の中心であり、そこから自身も巨大な利益を得ることができるからだ。

当時の日本はバブル崩壊の影響で不況に喘いでいた。バブル経済の時には、アメリカ企業、アメリカの不動産を買い漁っていたが、それが米国政府の反感を買ったことは間違いない。現在の米中対立を見ていると、かつての日本を見るようだ。

しかし、日本の好景気は計画的、戦略的に潰された。1987年のリゾート法で無駄な投資を膨らませ、1990年の総量規制で一気にバブルを崩壊させた。バブル崩壊時にババをつかんだのは個人投資家であり、外国人投資家は日本を売り抜けた。この結果、日本は膨大な資産を一気に失った。

クリントン大統領の態度はあからさまだった。金を生まない日本には興味がない。これから金を生む中国こそ、重要なパートナーであるという認識だった。

そして、米国民主党政権は中国のWTO加盟の後押しをし、中国企業の米国での上場の便宜を図った。そして、ウォール街は中国投資に力を入れた。

日本政府も日本商社と共に中国投資を猛烈に推進した。

日本の衰退と共に、為替は円安に転じ、輸出産業は好景気となったが、消費者にとってエネルギー価格が上がり、デフレスパイラルで日本市場は収縮し、収入も下がっていった。

豊かになった中国人観光客は、貧しくなった日本に旅行に来て、きれいな空気と物価の安さ、最高のもてなしを楽しんだ。

嵐 松本潤に元浮気相手がまさかの逆襲?【2020年11月週間人気記事】

人気アイドルグループ「嵐」の活動休止まであと1か月を切りました。大晦日は生配信ライブに紅白歌合戦、さらにジャニーズカウントダウンと大忙しとなる予定ですが、ここへ来て松本潤さんにまつわる良からぬ噂が…。浮気相手とされた女性がとある計画をしているといいます。果たしてそれは何なのでしょうか?

今回は11月23日〜11月29日までのMAG2NEWSアクセスデータをもとにした、週間人気記事をご紹介!

政治ネタから社会ネタ、芸能の話題まで今週も盛りだくさん!芸能界きってのモテ男にまつわる疑惑から、揺れるエアライン業界で働くCAの本音、さらに急転した「桜を見る会」のリーク情報の黒幕まで、気になる話題を一挙に総ざらい。見逃していた記事を一気にチェックしてみてはいかがでしょうか?

2020年11月週刊人気記事ランキング(11/23~11/29)

第10位 菅総理はナチスか特高か?「公安顔」指摘に激怒、学術会議を襲う狼の本性

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日本学術会議の6人任命拒否問題で、大手メディアやSNSから大バッシングを浴びている菅義偉総理。官房長官時代から続く、あの「冷徹な眼差し」の奥にはどのような感情が秘められているのでしょうか。評論家の佐高信さんが菅総理の性格や顔の表情に関するエピソードを披露していきます。
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第9位 CAの本音は?経営破綻に採用中止、コロナで混迷極める航空業界の未来

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エアアジア・ジャパンが12月5日に事業を停止したり、ANAは2022年4月入社予定の新卒採用と大幅に減らすなど、新型コロナウイルスの影響で暗いニュースばかりが続くエアライン業界。内部で働く人たちはどのような目でこの現状を見ているのでしょうか?JALや外資系航空3社でCAを務め、通算13年のフライト歴がある高橋くるみさんが、元CAならではの目線でエアライン業界を考察していきます。
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第8位 竹中平蔵氏に逃げ道なし。元国税が暴くパソナと政府間「黒いカネ」の流れ

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竹中平蔵氏に囁かれているのは、住民税の脱税疑惑だけではないようです。今回、竹中氏が会長を務める人材派遣会社「パソナ」に政府の助成金が流れる仕組みを解説するのは、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは閣僚時代に利益相反の図式を作った竹中氏の政治家としての資質を問うています。
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第7位 戦犯は菅・二階。GoTo効果は再度の「緊急事態宣言」で吹っ飛ぶ

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遅きに失した感のある、菅首相によるGoToキャンペーン見直しの表明。そもそも「コロナ収束後」の開始が予定されていながら前倒しで実施された裏には、いかなる思惑があったのでしょうか。元全国紙社会部記者の新 恭さんがそのウラ事情を探るとともに、菅政権の現実を看破しています。
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在NY日本人も驚いた、日本とアメリカ2020年の新語・流行語ワードは?

先日発表された、年末恒例の新語・流行語大賞ですが、2020年は予想通り「新型コロナ」関連で半数近くが埋まってしまいました。では、海の向こうのアメリカでは、どのような言葉が選ばれたのでしょうか? NY在住の人気ブロガーりばてぃさんが『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の中で、アメリカの辞書出版社が選んだ「今年の言葉」を紹介。日本の新語大賞は絵文字でもおなじみ「ぴえん」でしたが、果たしてどんなワードがチョイスされたのでしょうか?

日米の2020年新語・流行語大賞を比較してみた

師走、12月に入り、早速、「今年の流行語」や、「今年の言葉」などが各所で発表されました。せっかくなのでみていきましょう。

まず、日本の三省堂が選んだ今年の新語と、アメリカの辞書出版社であるメリアム・ウェブスターの選ぶ今年の言葉をみていきましょう。どちらも辞書関連の出版社です。

まず、三省堂による今年の新語大賞は、「ぴえん」。

「ぴえん」とは、ウィキペディアの説明によると、泣いているさまを表す擬態語。 

泣き声の「ぴえーん」を省略し、SNS上やメールなどのやり取りで「(涙)」の意味でより汎用性の高い言葉として悲しい時にも嬉しい時にも使用され、深刻さは伴わないとのこと。

以下の目を潤ませた絵文字が「ぴえん」としてよく使われます。

訴えかける顔 絵文字

たまたまなのかわかりませんが、今年大ヒットした任天堂スイッチのゲーム、「あつまれどうぶつの森」の新キャラにひつじのちゃちゃまるというのがいまして、目がまさにこの「ぴえん」と同じでぴえん顔と呼ばれ話題になってました。

ちゃちゃまる

ちなみに「ぴえん」は、2019年の「ギャル流行語大賞」で2位、「JCJK流行語大賞」では1位になった言葉なのですが、今年、ギャルたちの間では「ぴえん」はもう古いそうで、「ぴえんこえてぱおん」に成長。

すべてひらがなだとわかりにくいのですが「ぴえん超えてぱおん」ですね。つまり、「ぴえん」以上の悲しさを表現していて、上位互換ワードとされています。

だとしても「ぱおん」とは一体何なのでしょう?(笑)

● 【2019年ギャル流行語トップ10

2019年、女子中高生の流行語は「ぴえん」「べびたっぴ」

「ぴえん」はもう古い!? “衝撃受ける”JC・JK流行語ランキング発表

ちなみに、今年「ぴえん」を選んだ三省堂は、辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2020」ということで、今後の辞書に掲載されてもおかしくないものなのだそうです。

「ぴえん」のほかには、「密」、「リモート」なども選ばれています。

今年の“新語”大賞は「ぴえん」 新型コロナ関連のワードも続々トップ10入り

それでは、三省堂同様に辞書出版社のメリアム・ウェブスター社が選んだ今年の言葉は!!??

法律で守られたはずの正社員を次々クビにする日本企業の恐ろしいカラクリ

世界中で感染拡大が止まらない新型コロナウイルス、その影響で「人員削減」をせざるを得ない企業も少なくありません。よく「日本は法律上、正社員をクビにできない」などと言われていますが、この未曾有のコロナ禍で複数の企業が大規模なリストラを実際に断行しています。日本企業はどのようにして社員を「クビ」にしているのか? 働き方改革コンサルタントの新田龍さんが、自身のメルマガ『ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿』の中で、コロナ禍の日本における「人員削減」のカラクリを暴露しています。

 

コロナ禍で人員削減、実際どうやってクビを切っているのか?

新型コロナウイルス感染拡大で、世界的に景気悪化が広がっている。国内でも上場企業の業績下方修正が相次ぎ、早期・希望退職の募集が増えているようだ。

実際、東京商工リサーチの調査によると、2020年に早期・希望退職を募集した上場企業は9月15日時点で60社に達し、対象人数も1万100人に上っている。対象人数が1万人を超えたのは前年より1カ月早く、募集企業数についてもリーマン・ショックの影響が残る2010年の85社に迫る勢いとなっている。

映画やマンガでは、ヘマをした部下に対して上司や経営者が「お前はクビだ!」などと宣告する場面をよく見かける。しかし、これができるのはあくまでフィクションの世界や、日本とは法律が異なる海外の話。日本ではそう簡単に、従業員のクビを切ることはできない。現実の世界でこれを本当にやってしまったり、もし冗談だとしても、言われた従業員が真に受けてしまったりしたら大変なトラブルになるだろう。

日本では、労働基準法をはじめとした法律によって、労働者の雇用は手厚く守られているからだ。

しかし、少し法律にお詳しい方であればこう思われるかもしれない。

「それはおかしい。民法には『期間の定めのない雇用契約はいつでも解約の申し入れをすることができる』と書いてあるじゃないか。退職も解雇も自由ってことだろ?」

「その労働基準法に、『30日前に予告するか、解雇予告手当を払えば、従業員はいつでも解雇できる』って書いてあるぞ!」

確かに法律上はそうなっているので、「お金を払えば自由に解雇できる」とお考えの方がいるかもしれない。しかし、法律とは別にもう一つのルールが存在するのだ。

それが「判例」である。これまで解雇にまつわる裁判が数多おこなわれてきた「歴史の積み重ね」があり、裁判所の判断によって築き上げられてきた判例が法理として現行の「労働契約法」による解雇の規定となっている。

労働契約法第16条 
解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。

ちなみに、「日本は世界的にみて解雇規制が厳しい」と言われるが、OECD諸国で比べた場合、日本は解雇規制が弱い方から10番目。アメリカより厳しく、欧州より弱い、という位置づけだ。しかしこれもまた「あくまで法律上では」という話であり、実際は過去の判例とこの労働契約法により、解雇に合理的理由がなければ解雇は無効となる。これを「解雇権濫用の法理」と言う。

したがって、会社が従業員を解雇するには、客観的に合理的な理由が必要となるわけだ。しかし、まさに現在進行中のリストラにまつわる報道では、実際に「○万人削減!」という具合に、クビが実行できている会社が存在している。解雇は困難であるにもかかわらず、人員削減ができてしまうカラクリとはどのようなものなのだろうか。くわしく考察していこう。

 

1個5万円の高級りんご栽培法が教えてくれた「強みづくり」のコツ

スーパーでは手軽に買えない、1つ数万円もする高級な果物。これらは一体どのように栽培されているのかご存知でしょうか? 今回のメルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では著者の浅井良一さんが、ひとつ5万円の高級りんごの栽培法を紹介し、そこから繋がる「人材づくり」の価値観について、トヨタの事例やドラッカーの言葉を引用して紹介しています。

人づくりの価値観 高級林檎のつくり方

長男から「高級品やで」の一言とともに林檎が送られてきました。旅行に行ったついでに買ったものだそうで、味わってみると確かにスーパーで買ったものより風味が勝ります。そこで、ふと妙に飛躍した思いがよぎったのです。それは、日本人が持つ「ものづくり」についての“こだわり”です。

ところで、林檎の最高価格をご存知でしょうか。それは奥州市特産の「江刺りんご最高級品種サンふじ」で、競り市での落札価格が28個入り1箱(10キロ)140万円という代物で、ご祝儀相場のこととはいえ実に1個当たり5万円なのです。そこでなお気になったのが、その高級林檎の栽培法なのでした。

<「江刺りんご最高級品種サンふじ」の栽培法>

昼夜の激しい寒暖差や石灰とリン酸分の多い土壌という自然と風土に恵まれているという条件があってのことですが、問題はそこからで“智恵”と心血をどれだけ注ぎ込んでつくりあげたのか。

“おいしさ”は日照時間によって決まるのだそうです。日照で作り出される養分の行き届かせ量にかかっています。そこで取られるのが「わい化栽培」というもので、約2.5m程度の高さに抑えられた「わい性台木」に接ぎ木し、育てるりんごの数も少なくして、りんごひとつひとつに養分を充分に行き届かせるのです。

さらに、ひとつの芽から複数できる幼果を摘み取り“かたちのいいもの”だけを残して、収穫が近づいた果実を覆っている葉を摘み取り、全体が赤く色づくように手作業で果実を回転させるのです。りんごの実を回し過ぎると取れてしまうので、丁寧に静かに少しずつ動かすのだそうで、ここまでくるとまさに“創作”とも言えそうです。

3カ月前の事件が関係か。イラン核科学者暗殺の真犯人は別にいる

イランの核開発で中心的な役割を担っていた科学者がテヘラン郊外で暗殺され、イラン国内ではイスラエルに対する報復を求める声が大きくなっています。果たして犯人は本当にイスラエルなのでしょうか。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんは、3カ月ほど前に起こった事件を思えば、あまりにも安易に犯行を許している、と疑問を投げかけています。小川さんが想像する「真犯人」とその狙いとは?

核科学者暗殺はイランのメッセージ?

11月27日、イランの首都テヘランの郊外で、核兵器開発で中心的な役割を担っていた科学者モフセン・ファクリザデ氏が暗殺されました。

当初の報道では、爆弾を荷台に隠したトラックがファクリザデ氏の乗っていた車の前で爆発、さらに他の車両から銃撃を受けたとされていました。その後、イラン革命防衛隊に近いメディア・ファルス通信は、現場でイスラエル製の遠隔操作式機関銃が回収され、3分間で作戦が終了したと伝え、イラン国内でイスラエルへの報復を求める声が高まっているそうです。

まるでCIA(米国中央情報局)の女性エージェントが主人公のNetflixの連続ドラマ『ホームランド』に出てきそうな展開ですね。しかし、これは現実です。

そして、ニュースを眺めていて、どうしても引っかかる点が残りました。11月19日号のセキュリティ・アイ「なぜアルカイダ首脳はイランで暗殺されたか」で西恭之さん(静岡県立大学特任准教授)が紹介した事件と重なる点があり、腑に落ちないというか、尾籠な話ですが残尿感があるというか…。

こちらは今年8月7日、米国とイスラエルの情報機関がテヘラン郊外でイスラム過激派アルカイダの序列第2位アブ・ムハンマド・アルマスリを射殺した事件です。8月7日は1998年にケニアとタンザニアで起きたアルカイダによる爆破テロ事件で224人が死亡した記念日です。車に同乗していたオサマ・ビンラディンの息子ハムザの未亡人でアルマスリの娘のマルヤムも一緒に射殺されました。

イラン政府は、この事件を否定する一方、イランの政府系メディアはレバノン人の歴史学教授ハビブ・ダウドと27歳の娘マルヤムが、オートバイに乗った犯人に射殺されたと、名前と国籍を変えて報道しています。

そこで疑問です。現場はテヘラン郊外、しかも襲撃は地上から行われました。それも最初の事件から3カ月半しか経っていません。イランの要人である核科学者の身辺警護が緩かったとは思われません。

同じような手口が連続することになりましたが、普通なら警備が厳しくて作戦は実行できませんし、やろうともしないでしょう。いや、そうした凡人の考えることの裏をかき、意表を衝いたのか、それともイラン国内に張り巡らされたイスラエルの情報機関のネットワークがすごいのか、核開発をめぐるイラン国内の路線対立によるものなのか…。

イランの国防・外交を統括する最高安全保障委員会のシャムハニ事務局長は、「首謀者はイスラエルで、在外の反体制派組織も加担した」と述べていますが、世界の情報専門家の間で一致している見方のひとつに次のようなものがあります。

「米国でイランとの核合意に復帰すると表明しているバイデン氏が大統領選挙に勝利したことを受けて、イランも従来の核開発の路線を軌道修正し、制裁解除を求めるメッセージとして中心人物を自ら手にかけた」

ますます映画のような展開で、謎解きが待たれるところです。ぬるま湯に浸かっている日本は、そんなことがないだけマシなのでしょうね。(小川和久)

image by:Fars News Agency, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

なぜスタッフに手の消毒を徹底させた店の売り上げはアップしたか

コロナ禍で苦戦を強いられている各種実店舗が多い昨今、さまざまな知恵を絞り売り上げの確保を図るショップの健闘ぶりも伝えられています。今回、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが取り上げているのも、そんな努力が実り前年超えの数字を売り上げている店舗。坂本さんは自身の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で、経営者の方から直接聞いたそのショップでの取り組みを紹介しています。

ボトルで変わる売り上げ

先日打ち合わせで同席していた経営者の方から少し面白い話を聞きました。

その方はハイブランドも含めて、数十店舗のお店を全国で経営している方です。ご本人も接客畑の方なので、スタッフの方にヒアリングをする機会が多いそうなのですが、コロナが流行り出してしばらくしてから、スタッフ全員に小さいボトルと消毒液を持たせて接客にあたらせるようにしたのだとか。お客様を接客する際、商品を触る前に必ずボトルを取り出してお客様の見ている前で消毒をしてから商品を触るように徹底したということなんですね。

そうするとどうなったかというと、接客時間が長くなったのだそうです。そして接客時間が長くなったことで、自然と客単価も上がり出し、今現在は前年超えの数字を取ることもしばしばだとおっしゃっていました。ミニボトルを出して目の前で消毒をするというたったそれだけの行動で、売り上げに影響が出ているというお話です。

これってとてもシンプルなことなんですけど、重要な話じゃないかと感じます。

こうした状況下でも、買い物に出る人は以前と比べてだいぶ増えてきました。中には、コロナが流行り出した頃と比べて危機感のようなものは薄れてきている人も多くいます。それはお客様だけの話ではなくて、スタッフ側もそうです。最近お店を見ていると、たまにマスクを鼻にかけずに中途半端に着用している人や、顎にかけて会話をしている人も見かけます。

4月5月あたりでは、そうはしていなかっただろう人も、時間が経って次第に気持ちが落ち着いてきたのか、なんとなく危機感を感じにくくなっているのかもしれません。そのことについてどうこう言おうということではないのですが、目の前で消毒をするというそれだけの行動が売り上げに影響を与えるということは、まだまだ気をつけるべきことはあり、お客様もそれを気にしているということでもあるように感じます。裏を返せば、ちょっとしたことで安心感を与えることができれば、売り上げが伸ばせる余地があるかもしれないのです。

ここ最近は第3波がきて、お客様の流れもまた変化が出てきています。これがまたいつまで続くかはわかりませんが、コロナとの付き合いがもうしばらく続くのは間違い無いでしょう。そう考えた時に、これから先少しでもお客様に安心感を与えられるような接客行動を取れているかどうか。マスクはちゃんとつけられているのか、消毒していることがきちんとわかるような配慮ができているのか。

2020年も終わろうとしていますが、この年末の1ヶ月間、もう一度お客様の安心や安全と向き合ってみてください。もっとやれることが見つかるはずです。

今日の質問です。

  • お客様に安心してこれからも買い物をしてもらうためには、どんなことができますか?

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