「天国に行きたくば金払え」統一教会と変わらぬキリスト教の過去

安倍元首相の銃撃死により、1990年代初頭以来途絶えていた旧統一教会に関する報道が堰を切ったようになされています。殊にその異常な献金の実態が再び注目を集めていますが、「宗教は太古の昔からお金に汚く政治に絡んできた」とするのは、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で今回、キリスト教の成立時から存在するという「教会税」がいかに世界中の人々を不幸にしたかを明らかにするとともに、霊感商法的なやり口が繰り返されてきた証拠を挙げています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』の2022年8月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

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宗教とお金と政治の問題

安倍元首相の銃撃事件以来、「宗教と政治」「宗教とお金」の問題が大きくクローズアップされるようになりました。この「宗教と政治」「宗教とお金」の問題というのは、実は今に始まったものではありません。

宗教は太古の昔から「お金に汚く」「政治に絡んでくる」という問題があったのです。それは一部のカルト教団だけではなく、キリスト教や仏教などもそうだったのです。そして、宗教は世界の政治経済に大きな影響を与え続けてきたのです。

今回はそのことについてお話したいと思います。

まずはキリスト教から。キリスト教には「教会税」(十分の一税)というものがあります。キリスト教徒たちは、教会に必ず収入の十分の一を税として払わなくてはならなかったのです。これは旧統一教会にもあるそうです。この教会税は、けっこうキリスト教徒たちの負担になっており、古代から現代までのキリスト教徒たちの生活に大きな影響を与えてきました。それどころか、ヨーロッパ諸国の歴史にも大きな影響を与えてきたのです。

この十分の一税は、旧約聖書にその起源があります。旧約聖書というのはもともとはユダヤ教の聖典ですが、キリスト教、イスラム教の聖典でもあり、この三つの宗教のもっとも基本的な教義を記したものです。この旧約聖書には、古代ユダヤ人たちが収穫の十分の一を教会に献納していたことが記されています。たとえば、創世記には人類の祖とされるアブラハムが分捕り品の十分の一を司祭王メルキセデクに捧げたと書かれています。またアブラハムの子孫たちも、収穫物の十分の一を司祭に貢納したと書かれています。

それらの記述により、ユダヤ人には、収入の十分の一をパレスチナの教会に納めるということが、だんだん義務になっていったのです。このように、ユダヤ人にとっては、十分の一税というのは、重要な義務だったわけですが、これがキリスト教にも引き継がれるのです。そしてキリスト教というのはユダヤ人のイエス・キリストがユダヤ人社会で広めた教えです。キリスト教は、ユダヤ教から大きく変革した部分もありますが、基本的な構造は似ていました。どちらも、同じ旧約聖書を聖典としていますので、当然といえば当然です。そして十分の一税も、そのまま慣習として引き継がれたのです。

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あまりに大きすぎる犠牲。台湾問題は解決しないことが正当な理由

習近平国家主席は武力による統一の意思を隠すことをせず、バイデン大統領は有事の際の関与を明言するなど、台湾を巡り緊張状態が続く東アジア情勢。先日非業の死を遂げた安倍元首相も「台湾有事は日本有事」と発言し中国を牽制しましたが、いわゆる台湾問題はどのように扱われるべきなのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、当問題については「解決しないことが当面は正当」としてその理由を解説。さらに中国の台湾侵攻作戦をシミュレートするとともに、日本が警戒すべきことについても言及しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2022年8月2日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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台湾に関する考察と思考実験

世界には、多くの問題があります。問題というのは「あるべき姿」があるのに、「実際はそうなっていない」というケース、その他には「ある団体とある団体が、異なった主張をして衝突し決着をつける必要」のあるケースなどがあります。いずれにしても、世界のどこであろうと、あるいは特定の国の国内のものであろうと、問題があれば解決する必要がある、通常私たちはそう考えます。

けれども、問題には「解決しない」ことが正しい場合があります。台湾の方々には申し訳ないのですが、台湾の国際的な地位をめぐる状態については、「あるべき姿」というものはあると思います。そして現状はそうなっていないのが現実です。ですが、解決することはできないし、適切ではありません。余りに犠牲が大きすぎるからです。

台湾の問題の「あるべき姿」というのは2つあります。1つは、台湾が独立し、中国と相互承認し、国連に加盟するというシナリオです。2つ目は、反対に台湾が1つの省として中華人民共和国の一部になることです。そのどちらも、不可能です。台湾の人々だけでなく、周辺国も含めた犠牲が避けられないからです。

従って、台湾は「独立したいが宣言はできない」存在であり、中国から見た台湾は「併合したいが当面は不可能な」存在という2つの側面を持ち、この2つの正反対のベクトルが拮抗することで、全体が危うい安定を構成しています。この現状をいかに維持していくかというのが課題であり、その他には課題の設定は難しいと思います。

それにしても、台湾の現状というのは理念的な矛盾に満ちています。大きく分けて、3つのパラドックスが成立していると言えます。

1つは、国民党と共産党の関係です。1949年に国民党の中華民国では、抵抗勢力である共産党の勢力が拡大していました。いわゆる国共内戦ですが、その結果として、自由経済を掲げた国民党は大陸を追われて台湾に逃げたのでした。そして、台湾の支配者となって共産党に対抗したのです。

この国民党は、いずれ共産党に勝って本土を回復するという主張は、蒋介石死去後もタテマエとしては残っており、「光復中華」(中華を取り戻せ)というようなスローガンが少なくとも1980年台末までは全国に掲げられていたのでした。

そんな中で、国民党の蒋介石にとっては「台湾独立」というのは危険思想でした。国民党に従って本土からやってきた「外省人」ではなく、台湾土着の「内省人」の間には、戒厳令を敷いて反対派を粛清していた「右のファシスト」である蒋介石は恐怖でしかありませんでした。その蒋介石は、内省人の中で「独立派」とみなした人物は拘束して処刑していたからです。

後に、初の公選された総統となった李登輝氏は、蒋介石の時代は「安心して眠ることはできなかった」と繰り返して述べていましたが、独立派であった李氏には蒋介石時代というのは暗黒だったのでした。その時代があまりに暗黒であったために、台湾では日本の植民地時代(1895年から1945年の50年間)については、比較するといい時代だという記憶が残る、それほどに蒋介石は悪道を極めていたのでした。

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「冬への備え」。日本メディアが伝えない米ロ外相会談の真の意図

7月29日、米国のブリンケン国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が電話で会談。ウクライナ侵攻後初の両外相による直接協議について、日本と欧米ではメディアの伝え方のニュアンスに違いがあったようです。「日本のメディアは善悪を決めるとそのストーリーから抜け出せない」と指摘するのは、メルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』著者で拓殖大学教授の富坂聰さん。欧米のメディアはウクライナ批判も少しずつ始めていると、流れの変化に応じた動きを紹介するとともに、米国側がアプローチして実現した会談の意図を解説しています。

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日本メディアが伝えない米ロ外相会談の真の意図

アメリカが外交攻勢をかけている。注目は何といってもロシアのウクライナ侵攻後途絶えていた米ロの動きと、米中首脳の接触だろう。アントニー・ブリンケン国務長官とセルゲイ・ラブロフ外相、そしてジョー・バイデン大統領と習近平国家主席のそれぞれ電話会談だ。

米ロ外相の電話会談では、その報じ方でニュアンスが大きく異なる。例えば日本側の見出しはこうだ。

●〈ブリンケン米国務長官、ロシア外相に警告…支配地域併合なら「重大な代償を払う」〉(『読売新聞』7月30日)
●〈米、ロシアのウクライナ併合計画に警告〉(『毎日新聞』7月30日)
●〈米露外相が電話会談 侵攻後で初 占領地併合「決して容認しない」〉(『産経新聞』7月30日)

一方、欧米メディアは少し違う。

●〈米ロ外相、ウクライナ侵攻後初の電話会談 ブリンケン氏「率直な会話」CNN7月30日〉
●〈米ロ外相が電話会談、拘束の米国人解放や穀物輸出など巡り協議〉(ロイター通信7月30日)

ヤフーの検索結果を並べてみたがニュアンスの違いは鮮明だ。やはり善悪をはっきり分けた日本のメディアは客観的とは言えない。

まず米ロの会談をロシアが積極的にアプローチした事実はない。中国メディアは、ブリンケンが「数日のうちにロシア側と会談」と語ったことに対し、ロシアが「聞いてない」(ラブロフ)とそっけなく否定したやり取りを詳細に伝えていた。

善悪を決めるとそのストーリーから抜け出せなくなる日本のメディアは、この先さらに複雑化する国際情勢に対応してゆけるのだろうか。

欧米のメディアは、専制主義の独裁者としてロシアを徹底的に叩く反面、流れの変化に対応して手のひら返しも得意だ。最近では暫く鳴りを潜めていたウクライナ批判にも少しずつ触れるようになっている。

イギリスBBCは、欧州連合(EU)がなぜウクライナのEU加盟にハードルを設けてきたのか、ニュース番組で特集。ウクライナが自国の身体障碍者施設で行ってきた人権侵害の実態を現地取材で詳しく報じた。

アメリカのテレビ・PBSは、今月27日、ウクライナの戦況を現地から伝えた。レポーターは同17日に攻撃を受けた倉庫前から伝えたが、その内容は予定調和ではなかった。

レポーターは「ウクライナ軍はここを民間施設と声明したが、現地で取材した結果、基地として使っていた証拠をつかんだ」と断じたのだ。理由は「遺体の運び出しを手伝ったボランティアが『ウクライナの将校や兵士が40人ほどいた』と証言した」からだった。

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「ただ運が強いだけのヒヒ爺」は本当か。徳川家康の真の姿に迫る

江戸幕府の開祖でありながら、登場する物語ではしばしば憎々しい人物として描かれる徳川家康。「権力を手にできたのは運が良かっただけ」とされることも少なくありませんが、果たしてその評価は妥当なものなのでしょうか。今回のメルマガ『ねずさんのひとりごとメールマガジン』では作家で国史研究家でもある小名木善行さんが、家康が成し遂げた偉業と彼が終生忘れることがなかった2つの思いを紹介。さらに家康に対する悪意ある偏見への反論を試みています。

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家康と日本文化

世界の大金持ちとして有名なビル・ゲイツさんの総資産は8兆円なのだそうです。たいしたものです。ところが日本には、その100倍の資産を持つ大金持ちがいました。それが徳川家康です。総資産は、いまのお金に換算してなんと800兆円。押しも押されもせぬ世界一の大金持ちでした。

しかも当時の日本は鉄砲大国です。世界の鉄砲のおよそ半数が日本にあるとされました。そしてその日本の3分の1の領土を自らの直轄地にしていたのが家康です。つまり家康は、当時の世界にあって、世界最大の大金持ちであり、同時に世界最強の軍事力を持つ人物であったのです。

ところがその家康、江戸に入城して10年後には、明日をもしれない超貧乏生活になっていました。とにかく当時の江戸は、広大な沼地であり、潮が満ちれば海になる、そんな土地でした。農作物も育たず、家屋敷も建てられない。しかも大雨が降れば、決まって洪水に襲われる。それら対策に莫大な予算を使わざるを得なかった家康は、辛抱すること10年、ついに財政も破綻状態に至るのです。

一方で、土地の改良に伴って江戸の人口も増えてくる。すると施政者としての責任も大きくなります。家康の偉いところは、そんな事態に至っても、決してあきらめなかったことです。常に民衆が少しでも豊かに安全に安心して暮らせる世にしていくことを最大の使命とし続けたのです。

そんな家康ですから、ついに天が動きます。佐渡に新たな金山が発見されるのです。埋蔵量は、当時の世にあって最大のものでした。そしてここから家康の天下人としての大きな働きが始まりました。家康はすでに59歳になっていました。

いまある東京の町並みも、関東の大型河川の流路も、すべて家康がその基礎を築いたものです。それだけの大事業を成し遂げた家康には、とても大切な思いが二つありました。

ひとつは、家康がまだ19歳のときのことです。今川義元の人質として育った家康は、このとき松平家の当主として居城である三河に帰りました。岡崎城で出迎えた三河の家臣たちは、誰もがみんな極貧生活でボロボロの姿でした。殿のお帰りを、晴れ着で出迎えたくても、その服がなかったのです。そんな彼らが、真っ黒に日焼けして皺だらけになった顔をくしゃくしゃにして、家康の帰りを喜んでくれました。

「この人たちを絶対に護り抜く」

それは若い家康にとって、生涯の誓いとなりました。

いまひとつは、初婚の相手の瀬名姫のことです。近年の小説等ではこの瀬名姫を、あたかもとんでもない女性であるかのように描くものが多いです。そうではないのです。瀬名姫と結婚したのは家康が16歳のときのことでした。瀬名はとても美しく聡明で、立ち振舞もみやびな最高の女性でした。家康は夢中で本気で真剣に瀬名を愛しました。詳細は本編でお話しますが、不幸にも家康は、その最愛の妻を処刑しなければならなくなったのです。

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世界中が思った“おまいう案件”。「文化の盗用」とディオールに抗議する中国人

世界的ブランド『ディオール』が中国人から大きな批判を浴びています。「文化の盗用」を声高に叫んでいますが、どうやらそれは“おまいう案件”と思われているようです。中国出身で日本在住の作家として活動する黄文葦さんが自身のメルマガ『黄文葦の日中楽話』の中で騒動を詳しく紹介。文化の盗用と流動について語っています。 

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ディオール騒動の例から考える文化の盗用と文化の流動

ディオール(DIOR)が2022年ウィメンズ・フォール・コレクションで披露したミドル丈のスカートが、中国の明時代の伝統的な衣服であるマミアンスカートに似ていると中国のネットユーザーの間で物議を醸している問題について、多くの現地の中国人留学生がパリのシャンゼリゼ通りにあるディオールの店舗前に集結し、抗議を行った。

抗議のために集まった学生の多くはマミアンスカートや漢服を着用し、ディオールからの謝罪と問題となったスカートの販売中止を求めた。この抗議の様子はウェイボー(Weibo)やウィーチャット(WeChat)でライブ配信され、数十万人が視聴したという。

中国のマスコミが直ちにディオールによる「文化の盗用(cultural appropriation)」を批判し始めた。「ディオールは、中国の伝統的なマミアンスカートを盗用し、自身のオリジナルなデザインとし、製品表示には中国要素に触れなかった。

世論の反発を受け、同ブランドは中国語サイトから商品を取り下げただけで、現在まで前向きな対応をしておらず、中国の消費者の気持ちを大きく傷つける行為となった」と強く批判した。

中国では、ディオールに抗議した中国人留学生たちはまさに英雄と見なされている。この抗議行動は、近年の中国伝統文化に関連する海外に向ける抗議行動の一つに過ぎず、共通するのは、それが中国人のナショナリズムの波を刺激した。

「文化の盗用」が中国ネット上で繰り返し言及されるようになったのは2015年で、2018年に注目のピークを迎えた。

当時、18歳のアメリカ人女子高生が中国のチャイナドレスを着てプロムに参加した写真をSNSに投稿し、中国系アメリカ人のネットユーザーから「私の文化はあなたのプロムドレスではない」と非難され、「文化の盗用」という概念で議論を巻き起こした。

今から見れば、アメリカ人女子高生が中国のチャイナドレスを着ることは、歓迎すべきではないか。「文化の盗用」ではなく、「文化の流動」だと言える。流動するからこそ、文化が広げていく。

文化の流動はいい刺激の相互作用であるはずで、ファッション・デザインが異なる文化要素の間を行き来し、敬意を払うこと。

遼・宋の時代にさかのぼり、明・清時代に流行したマミアンスカートのデザインコンセプトは、デフォルトで技術のパブリックドメインにあり、いかなる個人または組織団体によっても特許化されていない。権利の主体が存在しないため、知的財産の侵害にもならない。

逆に言えば、ディオールのいわゆる「マミアンスカートに似ているミドル丈のスカート」が定着されれば、ブランドはそのデザインを特許化する権利を有するということ。

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核リサイクル計画と同じ。捕鯨を辞められない日本が抱える大問題

今やほとんどの日本人が、日常生活で口にすることがなくなった鯨肉。それでも日本政府は調査という名目で鯨を獲り続け、2019年には商業捕鯨を31年ぶりに再開させました。なぜ我が国は、国際社会から非難を浴びながらも捕鯨を辞めないのでしょうか。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では「Windows95を設計した日本人」として知られる世界的エンジニアの中島聡さんが、核のリサイクル計画と同様、典型的な「一度始めたことを辞められない」状況に陥っていると指摘。さらに痛みを伴う中止決定に及び腰の自民党を批判するとともに、責任の一端は彼らを選挙で勝たせる日本国民にもあるとしています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

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一度始めたことを辞められない日本

NHKスペシャル『鯨獲りの海』を観ました。

3年前から、再開されている日本の商業捕鯨。今回私たちは、再開後はじめて、日本唯一の捕鯨船団の長期航海に密着を許された。古来から続く捕鯨。ある人は『残酷』だといい、ある人は『文化』だという。価値観が多様化する現代。なぜ鯨を獲り続けるのか。そして、そこに、何があるのか。知られざる鯨獲りの記録だ。

最近、ハワイで鯨に親しんでいる身としては、目を背けたくなるような場面も数多くありましたが、我慢して最後まで観ました。

色々と思うことはありましたが、作り手の意図がはっきりと伝わって来る、力強い映像でした。

「日本独自の文化を守る」というお題目の元に、大多数の国の反対を押し切り、IWCから脱退してまで続けている捕鯨は、本当に今の時代に必要なのか、一体何のために続けられているのかを問う、とてもメッセージ性の強い番組です。

昔のNHKスペシャルはもっと直接的に政府の批判をすることもありましたが、安倍政権時代に強められた報道規制により、表向きは政府の批判が出来なくなる中、あえて批判はせず、残酷な場面を含む捕鯨の現場だけを淡々と捉えた映像を流すことにより、視聴者の判断を仰ぐ姿勢は、同じく事実だけを描くことにより読む人の心の中に深く訴えかける「叙事詩」と同じ効果を持つ、素晴らしい作品だと思います。

この番組では一切触れられていませんが、「鯨肉ビジネス」は既に成り立たなくなっています。鯨肉が日本人の貴重なタンパク源だった時代は終わり、鯨肉の需要は下がる一方です(参考:「クジラを食べたかったネコ」)。

「鯨肉ビジネス」は、既に税金による補填がなければ成り立たないビジネスですが、需要を度外しして捕鯨を続けているため、流通在庫は増え続けています。そのため、さらに税金を投じて、鯨肉のプロモーションを行ったり、学校給食に使うなどの施策が採用されています(水銀含有量の多い鯨肉を成長期の子供達が接種することはとても危険です)。

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甘口、中辛、辛口。日本で最も売れているカレーの辛さはどれ?

夏はカレーの季節。昔からよく使われるこのフレーズですが、今やカレーも多種多様。味も見た目も具材も色々なバリエーションが増えています。とはいえ、変わらないのはカレーの辛さ。あなたはどの辛さのカレーがお好みでしょうか?そこで今回は、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住の人気ブロガー・りばてぃさんが、もっとも売れている市販カレーの辛さについて紹介しています。

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甘口?中辛?激辛?もっとも売れているカレーは何?

少年ジャンプのYouTubeチャンネルでは定期的に登録者アンケートをしてまして今朝出ていたのが、「カレーはやっぱり…」というもの。選択制の回答は甘口、中辛、辛口、激辛、その他。

つまりカレーの辛さの好みを聞いてるわけです。

近年、激辛ブームっぽい印象ですし、YouTubeでも激辛◯◯食べてみたという企画も多いです。

なので、多くが激辛を選ぶのかな?と思いつつ、辛いの苦手な私も中辛が一番なので選んだら、なんと、一番多かったのが中辛で半数もいました。

ご参考: ジャンプチャンネルのコミュニティ 
※ アンケートに答えると結果がみれます

で、ふと思ったんです。

「もしかして、激辛人気ないの??」

というわけで調べてみました。日本でもっとも売れているカレーについて。

少し古いですが、2016年9~11月版スーパーで売れ筋のカレールーランキングTOP10

1位 バーモントカレー <中辛> 230g
2位 バーモントカレー <甘口> 230g
3位 こくまろカレー <中辛> 140g
4位 ゴールデンカレー198G 中辛
5位 ジャワカレー <中辛> 185g
6位 プレミアム熟カレー 中辛 160g
7位 とろけるカレー 中辛 180g
8位 完熟トマトのハヤシライスソース 184g
9位 こくまろカレー 甘口 140g
10位 バーモントカレー 辛口 230g

トップ10中7つが中辛です。次に多いのが甘口で、辛口は1つしか入っていません。中辛大人気!

ご参考: 2016年9~11月版スーパーで売れ筋のカレールーランキングTOP10

なお、このデータはデータ会社TrueDataを使った様々なデータをとりまとめたウレコンを参照してるとのこと。

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韓国でも大打撃。コロナ禍の旅行会社、女性CEOが仕掛けた作戦とは

旅行業界に大打撃を与えた新型コロナウイルスの流行。今回は、韓国の旅行会社である『ハナツアー』女性CEOの宋美善さんが会社のためにどう動いたかを韓国在住歴30年を超える日本人著者がメルマガ『キムチパワー』の中で紹介しています。

コロナ発生と同時にハナツアーの代表となった宋美善代表の話

女性が安心して暮らせない社会というテーマで前号はお送りしたが、今回は女性CEOが活躍する話をお届けしたい(朝鮮日報ベース)。

旅行業界1位の「ハナツアー」の宋美善(ソン・ミソン)代表がその主人公だ。日本でもある程度知名度のある旅行会社である。

「昨年初め、職員の半分ほどを解雇せざるを得ず大変でした。それでも残りの社員とどうにか生き残り、前進しなければなりませんでした」

今月12日、ソウル鍾路区ハナツアー本社で会った宋美善(46)代表は、「コロナのような外部要因のせいにしたり、失望する代わりに、我々が『できること』に集中している」とし、このように話した。

宋代表は2020年3月、代表に就任した。コロナが本格的に拡散した時だった。彼女は「コロナが拡散しはじめた時はSARSやMERSのように6か月程度で回復すると見ていたが、長期化し予想シナリオが全て外れた」と話した。

結局、2019年6,000億ウォンを越えた会社の売上は昨年403億ウォンに減り、2020~2021年2年連続1,000億ウォンを越える営業損失を出した。だが、宋代表は「コロナは避けられなかった旅行業界の変化を加速化し、危機の時間を変身のための準備期間として活用した」と語る。

宋代表は、「3回の決定が自分の人生を変えた」と話した。

第一に、大学入試の浪人のとき理科から文科に変えたこと、第二に大学で学者を目標に博士課程に入ろうかと考えていたとき急遽コンサルティング会社のBCG(ボストンコンサルティンググループ)に入ったこと。3番目がハナツアーの代表になったことだ。

ソウル大学経営学科学士・修士、ペンシルベニア大学ワートンスクールMBA出身のソン代表は2001年BCGに入社し、20年近くコンサルタントとして働いてきた。

2019年12月、国産私募ファンドであるIMMプライベートエクイティ(PE)に筆頭株主が変わったハナツアーが、彼女に経営総括代表取締役社長を提案してきた。コンサルタント時代、ハナツアー、IMMとそれぞれプロジェクトをしたのが縁になったという。

宋代表は「一寸の迷いもなく、知人たちと相談もしなかった。ただ運命だと思った」と話した。ハナツアーの代表となった時、業界1位のこの会社が10年、20年後にも同じ位置を守れるように、必要なこと・やれることをやると誓ったという。

失墜する「熊本ブランド」。アサリの次はタケノコで偽装発覚、悪習を是とする罪意識の低さ

1月のアサリに続いて今度はタケノコ…。熊本の食品加工業者が中国産のタケノコの水煮を「熊本産」や「九州産」と偽り販売し、不正競争防止法違反の疑いで逮捕された。相次ぐ偽装で失墜寸前の熊本ブランド。なぜこうした事態が起きてしまうのだろうか。

アサリの次はタケノコ、蔓延する罪意識の低さ

今回摘発されたのは熊本県下益城郡美里町にある食品加工業者「砥用食品」。同・役員の榊勇一容疑者(51)と元役員の松野治美容疑者(53)は、中国産のタケノコの水煮を「熊本県産」や「九州産」だと偽って九州内にある複数の食品卸会社に販売していた。

去年6月中旬頃に外部からの情報提供があり、警察が捜査を進めており、二人は容疑を認めているという。

現在、国内に出回るタケノコの加工品はほとんどが中国産。それ以前にも加工用のタケノコはほとんど中国産だったが、2007年から2008年に発生した「中国毒ギョーザ事件」が起こり、中国産に対するイメージが悪化し、「中国産タケノコ」は売れなくなった。

そこで、国産を調達できなかった国内の山菜加工業者が中国産を国産と偽って販売したことで2008年に産地偽装が摘発され、30社以上の山菜加工業者が姿を消してしまった。

いまでは国産でタケノコを加工する業者はほとんどなくなり、ごくわずかだ。

そう簡単に国産タケノコの水煮を加工できるはずもないのというのは、業界では常識。最初から「砥用食品」は疑いの目で見られていたのかもしれない。

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信用を取り戻すのは至難の業、産地偽装の大きすぎる代償

「報道特集」(TBS系)の3年に渡る調査で、中国産アサリを干潟で短期間畜養しただけで熊本産だと偽り全国に販売されていたことが発覚。熊本県はアサリ業者に3年間の取引記録の保存の義務化や、産地証明の提示をする取り組みが始まっている。

一方、中国産を中国産とちゃんと表示し、安全を証明する取組みも行われている。しかし、消費者の「中国産」に対する不審感は根強く、中国産ならばアサリ自体を置かないというスーパーも多いようだ。

タケノコの産地偽装にしても、中国産だと全く売れないので、やむなく国産と偽ったと考える。不正が不正を呼ぶ負のループが止まらない。

ところが農林水産省のデータによるとアサリは中国産が約7割、タケノコの加工品は全消費量の83から90%が輸入品であり、そのほとんどが中国産だ。

現実的には中国輸入に頼っているのに、消費者自体は中国を敬遠するという矛盾が起きている。そのことが産地偽装を引き起こしている原因に繋がっているかもしれない。

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とはいえ、産地偽装を行えば信用は失墜し、ブランドが傷つくのは当たり前。失う代償が大きいことに、食品を扱う業界は改めて気付かなければならないだろう。

小栗旬、『鎌倉殿の13人』終了後にロス移住を計画?第4子誕生で絶好調、目指すはハリウッドリベンジ

視聴率は13%前後を推移し、評判も上々のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。主演の小栗旬に「今年の春頃に第4子が誕生していた」というニュースが突然飛び込んできました。まさに公私ともに順調といえる小栗、映画『ゴジラvsコング』で“ほろ苦デビュー”となったハリウッド進出を再び虎視眈々と狙っているといいます。一体、どのような計画があるのでしょうか。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

第4子誕生の小栗旬が再び狙うハリウッド

『鎌倉殿の13人』で熟練された演技を見せる小栗旬に、突如おめでたいニュースが流れ芸能関係者を驚かせています。

『NEWSポストセブン』によれば、今年の春頃、妻の山田優が第4子を出産していたというのです。普段からスタッフらに“子供は多ければ多い程、楽しいョ”と漏らしていたとはいえ、4人目が誕生していたとは…。

積極的に育児に参加すると言われている小栗ですから、妻を労いながら、今頃は嬉しい楽しい汗だくパパとして過ごしているのでしょうね。

この『NEWS~』を読んで少々腑に落ちなかったのは、山田の妊娠から出産までのプロセスが完全に抜け落ちているという事実でした。

妊娠して体形に微妙な変化が生じていれば、普段山田のことを見慣れている記者たちも“あれっ…もしかしたら…”と感じるのが普通だと思います。

それが一切無くいきなり第4子出産ですから、小栗ファミリーの定点観測が疎かだったのでしょうか、それとも記者が見抜けなかったのか、小栗側が報道しないでくれとお願いしていたのかのどれかでしょうね。

ブログもインスタグラムも、ツイッターでさえ予約投稿が出来ますから、お腹が大きくなった時に外出などせず、ちょっと前の写真を投稿しておけばそれが最新画像として刷り込まれるわけですからバレずに済むというものです。

第4子出産もそうですが、この記事で私が印象的だったのが、小栗がハリウッドへの挑戦をまだ諦めていないという事実でした。

『鎌倉殿~』が撮了し、コロナ禍が一段落したら、再度今度は家族6人でロスに移住する計画だと、この記事の中では芸能関係者がコメントしています。

大河ドラマの座長を見事に務め上げ、役者としてスケール・アップした小栗が、今後我々にどんな演技を見せてくれるのか…期待していただけに“移住”の2文字は少し残念な気がしました。

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