子どもの理由なき「学校行きたくない」を認めても良いのか?

新学期が始まり、子どもたちは新しい環境に馴染むのに必死です。その疲れが出て、「特に理由はないけど学校を休みたい」などと言い出すことも。そんな子どもに対して親はどのように対応すべきなのでしょうか。無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』に、すべての親御さんの頭を悩ます問題の意外な対処法が記されています。

学校、休みたい

新学期が始まりましたね。

子どもたちは、クラス分けや担任の先生の発表に喜んだり、渋い顔をしたりする季節ですね(笑)。新しい教科書を眺めてワクワクしたり、持ち物を揃えたり記名したりで忙しく過ごしていることと思います。

そんなフレッシュな時期ではありますが、今号のテーマは「学校行きたくない」について。

子どもがそう言い出した時に、まずは学校・友人関係などで何か問題を抱えていないか、考えてあげましょう。「困っていることがあったら、いつでも言っていいからね」と、子どもが話し出しやすいように声をかけてあげることも重要です。

今日お伝えしたいのは、特に大きな問題がないのに単に行きたくない」と言っている時の対応について。

問題がなく、ただダラけて行きたくないだけなら、「そんなこと言ってないで、行きなさい」と子どもを送り出す──というのが、常識的な対応なのかも知れません。ですが、私のお勧めはそっかじゃ休もうか」。そのまま休ませてしまうという選択肢です。

子どもが張り切っている時、意欲満々の時、がんばっている時に認めて、励ましてあげるのは簡単です。でも、誰にでも、弱気になっている時、怠けたい時、がんばれない時はあるものです。

子どもがそんな低調な時にどう対応するか、というのがポイントです。

お酒の強さは「飲めば鍛えられる」って言うけどホントなの?

新人歓迎会があったり、花見があったりと、何かとお酒を飲む機会が増える春。

大勢で集まってお酒を飲むと、しばしば話題になるのが「お酒の強さ」。

「お酒の強さは鍛えられる」などといわれることもあるようですが、本当なのでしょうか?

今回は、「お酒の強さ」について解説していきます。

アルコールの分解

まずは、私たちがお酒を飲んだとき、身体の中でアルコールがどのように分解されるのかをお話していきましょう。

体内に摂取されたアルコールは、おもに胃や小腸で吸収されます。

また、吸収とともに、肝臓でアルコール分解が始まります。

胃や小腸で吸収されたアルコールは、おもに「ADH(アルコール脱水素酵素)」によって「アセトアルデヒド」に分解されます。

さらに、アセトアルデヒドは、いくつかの酵素によって分解されます。

このとき、とくに「ALDH2(2型アセトアルデヒド脱水素酵素)」という酵素が中心となってアセトアルデヒドが酸化され、酢酸になります。

さらにその後、分解されて最終的に水と二酸化炭素になり、体外へと排出されます。

では、お酒の強さは何で決まるのでしょうか?

「お酒の強さ」は何で決まる?

ご存知の方も多いと思いますが、お酒の強さは体質が大きく関係しています。

そして、この体質を決めているのが「ALDH2遺伝子」です。

ALDH2遺伝子は、大きく活性型と不活性型に分けられ、さらに不活性型は部分欠損型と欠損型に分けられます。

お酒の強さは、以下の3タイプのうち、どの遺伝子を持っているかで決まります。

活性型(NN型)

ALDH2を正常に活性させられるタイプ。活性型の遺伝子を持っている人は、いわゆる「お酒が強い」「酒豪」といわれる。白人や黒人のほとんどがNN型を持っているが、日本人を含むモンゴロイド(黄色人種、モンゴル人種)の場合、NN型を持っている割合はおよそ56%ともいわれている。

部分欠損型(ND型)

不活性型のひとつ。NN型に比べてALDH2の活性が16分の1程度のタイプ。ある程度のお酒は飲むことができる。モンゴロイドのおよそ40%がこのタイプともいわれている。

欠損型(DD型)

不活性型のひとつで、ALDH2の活性がないタイプ。このタイプの人はほとんど飲むことができず、一般的に「下戸(げこ)」と呼ばれる。モンゴロイドのおよそ4%が該当するともいわれている。

このうち、不活性型である部分欠損型と欠損型の人は、アルコールを摂取するとアセトアルデヒドの分解に時間がかかるため、顔面の紅潮、吐き気、頭痛、眠気、動悸といった症状が現れやすくなります。

このような反応のことを専門的には「フラッシング反応」といいます。

また、肝臓の大きさや年齢もアセトアルデヒドが分解されるスピードに影響を与えていて、一般的に肝臓が小さい女性、年齢が高い高齢者などは分解のスピードが遅く、フラッシング反応も出やすくなります。

このように、お酒の強さは生まれつきの体質などに大きな影響を受けています。

では、お酒を飲む量を増やすことで強くなることはないのでしょうか?

「飲めば強くなる」はホント?

最初にお話ししたように、摂取されたアルコールの大部分は、ADLやALDH2によって分解されますが、ほかの酵素によって分解されるものもあります。

そのひとつが「MEOS(ミクロソームエタノール酸化系酵素)」です。

MEOSには、もともと薬物などの身体にとって異物とされるものを代謝したり、たんぱく質を合成する働きがありますが、アルコールを分解する働きもあります。

MEOSは、慢性的にアルコールの摂取量が増えるほど、活性が誘導される酵素です。

そのため、お酒を飲むことでMEOSによるアルコールを分解するスピードが速くなることはあります。

ただ、MEOSによってアルコールが分解されるスピードが上がって一時的に飲める量が多くなっても、アセトアルデヒドを分解するALDH2の量が増えたり、働きが活性化されるわけではありません。

そのため、アセトアルデヒドが体内に蓄積され、フラッシュ反応や二日酔いを引き起こします。

また、MEOSはアルコールを分解する過程で活性酸素を発生させます。活性酸素は増えすぎると、肝細胞を傷つけるため、MEOSの働きが活性することは決して良いことではないのです。

こんなリスクもあるので注意を!

慢性的にアルコールをたくさん摂取すると、アルコールへの耐性がつき、これまでと同じ量を飲んでも酔いを感じにくくなります。

同じ量でも満足いかなくなると、自分がお酒に強くなったような感覚に陥るかもしれませんが、次第に酒量が増し、最終的にアルコール依存症を発症する危険性があります。

アルコール依存症になると、時間帯に関係なく飲酒することで社会生活に支障をきたすこともありますし、肝機能障害のリスクも高くなります。

これまでお話ししたように、お酒の強さは、年齢や先天的な体質が大きく影響するものであり、無理に飲んで鍛えるという考え方はキケンです。

ですから、安易な考えのもとに酒量を増やしたり、他人に強要することは、絶対にやめましょう。

厚生労働省の「健康日本21」では、適切な飲酒量について、「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」と記しています。

これを種類別に換算すると、ビール(中ビン)では1本、日本酒では1合、チュウハイ(アルコール濃度7%)では350mL缶1本に相当します。

お酒が飲む機会が増える季節、適切な飲酒量を心がけ、楽しく健康に過ごしたいものですね。

参考
・国税庁『あなたはお酒が強い人?弱い人?
・厚生労働省『健康21(アルコール)』

 

執筆:吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
医療監修:株式会社とらうべ
 

<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
助産師・保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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いじめ自殺の生徒を「転校した」と説明。担任教師の軽すぎる処分

満開の桜の下、笑顔で登校する子どもたちがいる一方で、いじめが原因で学校に通えないでいる子どもたちもいます。このような不登校児を救うべく成立したのが「教育機会確保法」ですが、無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』の著者で「いじめから子供を守ろうネットワーク」の代表・井澤一明さんは、「不登校児を救い、公立校をより良いものにするためにも、これを機に教育の自由化を認めるべき」と強く求めています。

教育は自由であるべきだ

4月、桜が満開です。入学式、始業式が始まり、希望にあふれる新年度がはじまりました。

しかし残念ですが、学校に通えない子たちも数多くいます。この子達の支援を目的にした法律、「教育機会確保法」が昨年末に成立し、2月から施行されています。この法律は、「不登校の子の支援」を目的に議員立法によって制定されました。主な内容としては、

  • 全ての子供が安心して教育を受けられる学校環境の確保
  • 不登校の子の学習支援の必要性
  • 「不登校特例校」、「教育支援センター」の整備に向け必要な措置を講ずる
  • 休養の必要性を認める
  • フリースクールなどの情報を提供する
  • 戦後の混乱で義務教育を修了できなかった人などへの就学機会の提供

などが盛り込まれています。この法律は「理念法」であり、具体的な中身はこれからです。

当初、自宅学習や、フリースクールなど学校外での学習を「義務教育として認める」という制度も検討されていたことが話題になりました。しかし、「学校に行かないことを安易に認めるべきではない」、「学校教育の根本を揺るがす」、「不登校を助長する」等々の反対意見が相次いだために、「学校外の学習で義務教育と認めるという案は削除されたと報道されています。

とはいえ、現実には、法律が制定される以前から、学校が認めればフリースクールは出席扱い」になり、「卒業できます。従って、この法律の制定によって「フリースクール」の実際上の「義務教育認定」がより進むことが予測されます。

そうであるならば、渡部昇一先生が提言していたように「塾を学校と認めても良いのではないかと思います。そうなれば、学校と塾の競争がより鮮明になり、公立学校もいじめ問題に対処せざるを得ない状況になるでしょう。

「いじめを止めない」、「いじめを放ったらかし」にする学校より「塾」に通わせたほうが、学力もつく、「不登校」にもならないし、安心もできる、となれば塾がさらに人気を集めることになります。子供たちも「ダブルスクール」に通う必要もなくなり、「塾」に一本化できます。

「塾」が学校よりも優位な立場になりそうですが、ここまでくれば公立の学校、つまり文科省もほっておけなくなるはずです。「教育の自由化」が進み、それぞれの子に適した学校に進めるようになることは、日本の未来のためにも有効ではないかと思います。

ヒントはテレビ。3万本ものストローが作り出すアートな写真

みなさんは普段写真を撮る機会がありますか?近年では携帯もますます進化し、お馴染みのInstagramなど、携帯で撮った写真をアプリで簡単に加工し、すぐにSNSにアップし、世界中の人々とシェアすることも一般的になってきました。私もそんな手軽な写真撮影を楽しむうちの一人ですが、もはや社会現象となりつつあるカメラの世界に登場したのは、なんと3万2千本の黒いストローでできた大きなカメラです。なぜ今の時代に敢えてアナログスタイルなカメラが脚光を浴びているのでしょうか?

2人の芸術家が生涯をかけてこだわった「ストローカメラ」

2人の芸術家が生涯をかけてこだわった「アート」が形になったストローカメラとはアートと呼ばれるものは数知れず存在しますが、どのアーティストも思いつかなかった、このストローを使ったカメラを考案したのは、スコットランド人アーティストMichael Farrell氏と、イギリス出身のCliff Haynes氏。

15歳もの年の差ながら、同じアートを追求するパートナーとして、共にこのカメラの完成に至ったのです。

Farrell氏のアートの原点は石材彫刻。その後、写真家へ転身した彼が追求したかったのは、フォトグラフィーと彫刻との融合でした。

同じく写真家として活躍していたHaynes氏とともに、それを形にしようと思いついたのが、このストローカメラ

ストローカメラは、多重視点を生み出す、3万2千の黒いストローでできています。

長さ10インチの3万本以上のストローレンズが、口径127mmのカメラの役目を果たし、ストローのうしろにある感光紙に、光がダイレクトに露光する仕組みです。

何度もの試行錯誤を経て、完成させたそう。

ドリンク用の黒いストローの他は、見事に木材のみで作られたそのカメラが映し出す風合いはなんとも絶妙で、被写体となる人物の表情とは無関係に、その人物の持つ儚い一面や醸し出す哀愁を見事に表現しているようで、つい引き込まれてしまいます。

今回、Haynes氏へ行った取材によると、まだテレビが新しい電化製品として進化を遂げていた時代に、史上初めて動く物体をテレビで遠距離放送することに成功し、特許を取得した技術者John Logie Barid氏の功績にヒントを得たのがきっかけ。

同じくその技術に興味を抱いたFarrell氏とともに今からおよそ10年前にその研究に着手し、このストローを用いたカメラ作りへと発展させていったとのこと。

具体的には3種類のストローと、波状の床材を用いた4つのバージョンを作ったのだそうです。

残念ながら、一昨年前にこの世を去ったFarrell氏の意志を継いで、現在もなおアートの世界に従事しているHaynes氏。

あらゆるものが進化を遂げ、現実とバーチャルの境界線すら見えにくくなっている現代において、彼らのような存在はとても貴重であり、物心ついた頃にはすでタッチパネルを使いこなしていたような現代の若者たちにとっては、ある意味「新しい」のかも知れません。

文明の進化はいつの時代も変わらずそこにあるものですが、アーティストたちの情熱もまた、時代に左右されずそこに存在しているもの。

これまでに築き上げてきたアナログの世界とうまく調和していけば、より一層、魅力的で唯一無二なアートが現れるのかも知れませんね。

Strawcamera 公式サイト

 

取材協力:Strawcamera

取材・文/貞賀 三奈美

中国が外国人就労者を人質化する、恐怖のランク付け制度を導入

中国でこの4月から導入された、「中国での就労許可を申請する外国人を3段階にランク付けする制度」が波紋を呼んでいます。台湾出身の評論家・黄文雄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』の中で、この新制度と悪名高い「民事訴訟法231条」により、中国の外国企業に対するスパイ行為が今後さらに加速し、有能な外国人は人質となると警告しています。

【中国】有能外国人を人質化し、外国企業をスパイし放題の中国新制度

中国 就労許可申請の外国人をランクづけする制度導入

中国政府は4月1日より、中国での就労許可を申請する外国人に対して、その能力や年齢、年収などによってABCの3段階にランク付けする制度(外国人来華工作許可)を開始しました。

Aランクはノーベル賞など国際的な賞の受賞者や大企業の幹部、Bランクは大卒以上で2年以上の実務経験がある外国企業の管理職や専門技術者、その他をCランクに位置づけました。

加えて点数制も導入し、中国語の能力や年齢、年収などの要素で点数をつけて、その合計点が85点以上ならAさん、60点以上はBランクというように、ABCに振り分けるとしています。年齢は26~45歳が15点と高く、逆に60歳を超えると0点扱いとなります。

Aランクの外国人は就労手続きが簡素化される一方、Cランク人材と認定されると中国政府から受け入れ拒否されたり居住地から追い出される可能性があるということで、現地の日本企業でも戦々恐々となっているようです。

以前、「中国に不法滞在するアフリカ人は、なぜ中国嫌いになるのか」で解説したように、たしかに中国にはいまアフリカからの移民が増えています。これは中国政府がアフリカ援助のためにビザ取得を緩和したことで起きたことですが、人材のランク付けは、働き口を求めて流入してくるアフリカ人などを追い返すための目的もあると思われます。

中国人「アフリカ系移民は声が大きくて態度が傲慢」と嘆く

かつて中国では改革開放後、上海の女性がアフリカ人と結婚し、アフリカを転身基地として欧米に移民することが流行りました。もちろん家族や親族も一緒ですから大量移民です。それが現在はアフリカからの移民が増加しているのですから、時代は変わったものです。

中国政府は以前には、人材、ことにエンジニアを得るために、日米欧の定年退職者を大歓迎してきました。そうして海外の技術を盗み獲得してきたわけですが、もはや頭打ちになったということなのでしょう。

台湾からは一時、約200万人近い企業幹部が大睦に渡り、約1,000万人近い雇用を生んできました。現在では企業幹部よりも台湾の黒道ヤクザや倒産して夜逃げする者たちが大陸に行くことが多くなっています。こうした人材も中国から駆逐したいという思いがあるのでしょう。

「日本は借金大国」という大ウソを報じた、政府とNHKの罪と罰

前回「なぜ日本人の給料は上がらないのか? 武田教授が暴露する巨大なウソ」で、財務省とそれに従う御用学者の嘘を論理的に暴いた中部大学教授の武田邦彦先生。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では、前回に続き「日本には膨大な借金がある」という、もはや一般常識となりつつある認識について、日本の連結決算などを引きながら真っ向から反論。「本当は消費税ゼロも可能」という、衝撃の持論を展開しています。

日本国全体には本当に膨大な借金があるのか?

読者の方は、財務省やNHKという権威のあるところが、ここ10年以上も繰り返し「日本国には膨大な借金がある」「そのツケを子供に回してはいけない」「だから消費税を上げて、財政を立て直す必要がある」というのを聞いているのだから、おいそれと著者の言うことに納得するはずもない。

確かに政府には借金がないのかも知れないが日本国全体には借金があるのではないか? と思うのが素直な日本人だろう。

そこで、何段階かに分解して、収支決算をしてみる。

まずは日本政府の連結決算だ。企業に単独の決算(子会社などを含まない決算)と、連結決算(その会社が支配している子会社などを含めて決算)の2種類があり、本当にその会社の状態を知るには連結決算を見てみなければ分からないことは誰でも知っている。

日本政府の大きな子会社は日銀だが、その外にも政府が財産を自由にできる機関は多い。それらを合計すると、資産が900兆円、国債が350兆円、徴税権が750兆円で合計約2000兆円だ。政府単独が約1000兆円だから連結にすると約2倍の資産を持っていることになる。

これに対して負債は国債が1350兆円、日銀券が350兆円で1700兆円だ。日銀券は負債のように感じられないかも知れないが、現実には日銀が「金などの裏付けなし」に発行しているので、負債は負債である。

単純な引き算でわかることだが、連結ベースの場合、資産が2000兆円、負債が1700兆円だから、差し引き300兆円だけ「余っている」。つまり連結した日本政府は赤字どころか300兆円も余っているし、日銀は日銀券をさらに発行して国債を買い上げたりできるので、利子を払わなければならない国債を自分の意思で減らすことすらできる

日本のスズキが大国インドで異常に愛される理由

以前掲載の記事「インドの自動車、2台に1台が日本車の「マルチ・スズキ」になっていた」では、インド国内の自動車メーカーシェアの約半分が「スズキ」であるという衝撃の事実をお伝えしました。なぜインドという遠く離れた異国の地で、ここまでスズキの車が愛されているのでしょうか。無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』で、その理由が明かされています。

世界を駆ける「中小企業のおやじ」~スズキ会長・鈴木修

鈴木修がスズキに入社したのは、昭和33(1958)年だった。大学卒業後、別の企業に勤めていたのだが、2代目社長の鈴木俊三の娘婿となるのと同時にスズキに入社したのである。28歳だった。鈴木は入社した時の印象を、こう語っている。

オートバイの生産工場に行って大変なショックを受けました。工場といっても木造の平屋、いや、そんな立派なものではなく、むしろ掘っ立て小屋といったほうが正確でしょうか。…

 

組み立てラインも、ベルトコンベアーではありません。工場では、オートバイを載せた手押しの台車を組長の笛の合図で従業員が押していました。「手動コンベヤー」で動いていたのです。
(『俺は、中小企業のおやじ』鈴木修 著/日本経済新聞社)

当時は、日本全国に30社以上のオートバイメーカーがあり、その多くが浜松に集中していた。地元の浜松工業学校(現・静岡大学工学部)の卒業生が、戦争からの復員後、ホンダに続けとばかり、次々に会社設立をしていたのである。スズキもその一つだった。

ホンダの本田宗一郎もやはり作業服を着て、どう見ても町工場のおやじさんとしか見えないのに、「今にウチは世界一の二輪車メーカーになる」と事もなげに言っていた頃である。日本の自動車業界の夢多き少年時代であった。

「あると便利な」アルト

社長の娘婿だからといって、鈴木修は甘やかされたりはしなかった。逆に30歳の若さで新工場を建設するプロジェクトを任されたりして、苦労が続いた。しかし、同年配の同僚たちと力を合わせて、難関を乗り切っていった。

昭和531978社長に就任。低価格の軽自動車は、日本が貧しかった60年代には大きく伸びたが、高度成長が進むにつれて、本格的な乗用車が求められ、軽のシェアは新車市場の13%程度まで落ち込んでいた。軽自動車の市場がこのまま無くなってしまったらスズキの商売の大半が消失してしまう

「本当に軽自動車の時代は終わってしまったのか」と考え続けていたある日、かなり多くの人が「荷台のついた軽トラックで通勤しているのに気がついた。「おい、なんでトラックなんかで通勤しているんだ」と聞くと、「そんなこと言ったって修さん、乗用車に乗れるような給料をくれんじゃないか」と答える。このあたりは、まさに中小企業の社長と従業員のやりとりそのままである。

よくよく聞いてみると、社員の多くは休日に畑で野菜を作り、出荷する時に軽トラックを使う、という。また奥さんが店をやっていて、仕入れを手伝うのに軽トラックが便利、との由。

高度成長の頃には、乗用車があこがれの的で、商用車やトラックなどかっこ悪い、と思われていたのだが、この頃には、気軽に実用的なクルマを求めるニーズが広がっていたのである。

そこで、ちょうど乗用車として開発されていたアルトを後部に荷物を置くスペースをひろくとって商用車として売り出すことにした。当初の企画では、「アルト」という名は、「秀でた」という意味のイタリア語からとっていたが、鈴木は発表会で「あるときはレジャーに、あるときは通勤に、またあるときは買い物に使える、あると便利なクルマそれがアルトです」とやって、会場を沸かせた。

当時、軽自動車といっても60万円以上だったのが、47万円とし、それで利益がでるよう、徹底的にコストダウンをした。乗用車にかかる物品税15~30%が商用車ならゼロになるのも効いた。47万円という価格は発表会で大歓声を呼んだ。

アルトは大ヒットし、消えゆく運命にあると思われていた「軽自動車市場を蘇らせた

素人が自分の本を出すにはどうすれば良いか。経験者に聞いてみた

ジャンルを問わず「いつか自分の本を世に出したい」と考えている方、意外と多いのではないでしょうか。無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者で現役小学校教諭の松尾英明さんは、自身が「本を出したい」と考え始めてから実際に出版に至るまでの流れを振り返り、最低限必要な「2つのステップ」を紹介しています。

本を出したいあなたへ

これまで様々な出版社の方々と話をした。出版社は本や雑誌の原稿を書ける人を常に探している。枠はあるが、それを書ける人がいないというのが出版社の現状である。つまり、市場にチャンスはいくらでもある。問題は書けるかどうかである。

教師の仲間にも、本を書きたいという人は多い。しかし「もう書いたのある?」と聞くと、9割強の人はそれはまだ」という。私のように「普通のレベルの人」ならば、それじゃダメなのである。

いつか書きたいのではなく、今何か書いておかないとチャンスは掴めない。稀に才能に溢れた人がいて、待っていても「書きませんか」と声がかかる人がいる。非常に優れた実践家であり、周りが放っておかない人である。自分がそれに当てはまるなら、待っていても大丈夫である。しかし、そうでないなら、予め書いておくことであるこれが第一のポイント

「注文の多すぎる料理店?」ベル鳴らして飯を要求する猫が激カワ

お皿と呼び鈴を前に、テーブル席に座るキジトラ猫とブチ猫。

目は爛々と輝き、何かが待ちきれないような期待に満ちた表情だが、呼び鈴さえ押せばご主人様がカリカリとご飯をくれる。

そんな料理店のような猫動画が話題になっている。

 

 

実はこの猫ちゃんたち、以前に『注文の多い料理店』として話題になった動画と同じ猫コンビ。

手慣れた様子でベルを鳴らすブチ猫と、ちょっと不器用なキジトラ猫との対比も楽しい。

動画のような芸を覚えさせる方法を“クリッカートレーニング”と呼ぶのだが、特に犬をお飼いになっている方なら聞いたことがあるかもしれない。

クリック音を発する“クリッカー”という道具を鳴らすことで、用意したご褒美を動物に与え、特定の芸などを覚えさせるトレーニング法である。

 

 

それにしても、この様子では猫とご主人様、どっちが芸を覚えさせられているのかよくわからない・・・。

(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Free Room Escape)
参照・画像出典:YouTube(RM Videos)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供:ViRATES

やっぱり気になる「加齢臭」。自分で気づける? どんなニオイ?

 

中高年に特有な体臭の「加齢臭」。

“オヤジ臭”とも悪口をいわれますが、女性にもあります。

現在、脂肪酸が常在菌や過酸化脂質によって分解された「ノネナール」という成分が、臭いのもとだといわれています。

この加齢臭、いったいどんなニオイなのでしょうか?

今回はこのニオイについて、考えてみようと思います。

加齢臭の基礎知識

加齢臭は男女差に関係なく、40歳以降に増加が認められるといわれます。

2000年に某大手化粧品メーカーが、原因物質を「ノネナール」と発表しました。

「9-ヘキサデセン酸(脂肪酸の一つ)」が皮膚の常在菌や過酸化脂質によって分解されることから、加齢臭は発生するとのこと。

加齢による身体の老化や代謝の衰え、コレステロールの増加なども、このプロセスを促進するそうです。

ほかにも、飽和脂肪酸「ベルラゴン酸」や「ジアセチル(有機化合物)」の影響を指摘する説もあります。

いずれにしても、加齢とともに現われる代謝の衰えとホルモンバランスの変化が、皮膚上に脂質と老廃物を増やし、酸化や菌の繁殖を促進することで、体臭と混じって加齢臭は強くなっていくのです。

加齢臭ってどんなニオイ

加齢臭がどんなニオイなのか、ウェブサイトから記述を集めてみました。

ニオイは見えないので、客観的に「これ」と示すことはできません。

次のような言いまわしがみられました。

・酸化した油のニオイ
・数日経過した天ぷらのニオイ
・腐った油や魚のようなニオイ
・ブルーチーズ
・青臭いニオイ
・押し入れの中のニオイ
・ろうそく
・古本
・新聞紙
・古いタンス
・カメムシのニオイ
・スイカのニオイ

全体には、「青臭さ(漬物くささ?)」「酸っぱさ」「鼻を刺すような臭い」「古ぼけた臭い」が表現されているといえるでしょうか。

ところで、加齢臭は体臭の一つです。

人間にはさまざまな体臭があります。汗臭さ、口臭、ワキガ、足のにおいなどに加え、ふだんから使用している香水や整髪料、デオドラントなどのニオイが加齢臭に加わって、その人独特の加齢臭を醸しだすことになります。

また一般には、男性の方が皮脂腺から分泌される皮脂量が多いことや、女性ホルモンが加齢臭のもとを発生しにくくするという理由から、男性の方が女性よりも臭いはキツイようです。

嗅覚の順応(鼻バカ)

ニオイは目に見えないことに加え、鼻は、通称「鼻バカ」とも呼ばれる「順応」という現象を起こします。

これは、当初はかなり強いにおいでも、慣れてしまうとニオわなくなるという経験です。

体臭、衣服や枕・布団などについたニオイ、自室のニオイなど、自分のニオイが感じられなくなってしまい、無臭であるかのように錯覚してしまいます。

しかし、家族や知人、他人など周囲の人にはニオってしまうので、相手に不快な思いをさせたり、恥をかいたりすることもよく起こります。

加齢臭:嗅覚と感情

ニオイは漢字では、「匂い」か「臭い」と書きます。

匂いは「香(かぐわ)しい匂い」のように快適なニオイのとき、一方、臭いは「くさい臭い」のように、不快なニオイのときに用いられます。

また、匂いは「香り」と呼ばれることもあります。

このように、ニオイはこれを感じ取る人にとって快適なのか不快なのかという、嗅ぎ手の価値観や感情に強く影響されます。

加齢臭はその意味で、“オヤジ臭”と呼ばれるように快適だというイメージほとんどありません。

ですから、加齢臭がすると、その人に対して不快だという感情を増長するような傾向もあるでしょう。

それが、“オヤジ臭”といわれるゆえんだと言えそうです。

加齢臭対策:清潔と関係性

自分には順応してしまうので、つい、放置しがちにもなる「加齢臭」。

しかし、相手にとっては不快に感じられていることがよくあります。

しかも、周囲の他人は、不快だということを表現してくれないで、だまっていて、遠ざけられてしまうことも少なくありません。

ですから、年をとればとるほど、こまめに清潔をこころがけ、周囲の親しい人から、気がついていない自分の臭いを注意してもらえるような関係性をつくっておきたいものです。

 

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
 

<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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