波乱の続くG1「安田記念」、アーモンドアイは史上初8冠なるか?

単勝1倍台は不運に見舞われる? 史上初G1・8勝なるか

短距離、中距離、その両路線で一線級の活躍をみせる猛者たちが相見えるG1安田記念。1951年の創設当時から東京芝1600mを舞台に行われており、現在では上半期における古馬マイル王決定戦として位置付けられている。昨年、このレースでG1初制覇を飾ったインディチャンプは、秋にもG1マイルチャンピオンシップを勝ち、史上7頭目となる同一年春秋マイルG1制覇を達成してみせた。

 

単勝1.7倍の1番人気アーモンドアイ、単勝3.2倍の2番人気ダノンプレミアム、昨年のオッズは二強を形成しており、3番人気のアエロリットですら単勝は二桁オッズとなる12.5倍。しかし、競馬の難しさを改めて思い知らされたのが、スタート直後に二強を襲った不運だろう。武豊騎手騎乗の11番人気ロジクライが斜行し、有力馬たちに甚大な被害をもたらしてしまったのである。なお、2016年にも当時マイルG1を4連勝していたモーリス(単勝1.7倍・1番人気)が未曾有のスローペースに泣かされて2着に敗れるなど、安田記念には予期しづらい波乱が付き纏う。

一方、安田記念はリピーターレースとしても知られており、昨年2着のアエロリットも一昨年2着の好走実績を持っていた。ロゴタイプ(2017年2着、2016年1着)、モーリス(2016年2着、2015年1着)、グランプリボス(2014年2着、2012年2着)、ショウナンマイティ(2014年3着、2013年2着)、ストロングリターン(2012年1着、2011年2着)、スマイルジャック(2011年3着、2010年3着)など、過去10年だけでも7頭の馬が繰り返し馬券に絡んでいるほどで、すでにレース適性を示している馬には注意を払うべきだろう。

 

今年は出走する14頭のうち10頭がG1ウィナーという錚々たるメンバー構成だが、そのなかでも圧倒的な人気が予想される(5)アーモンドアイは別格の存在。年明け緒戦となった前走G1ヴィクトリアマイルでは役不足と言わんばかりの大楽勝で、改めて現役最強馬と謳われるに相応しい走りを見せつけていた。今年はアクシデントに見舞われた昨年の雪辱を果たすべく参戦するとともに、日本競馬史上初となるG1・8勝の大記録がかかった注目の一戦となる。

2019年度JRA賞最優秀短距離馬を受賞した(6)インディチャンプは、11年ぶり史上3頭目となる安田記念連覇を目論む。昨年は大本命を破るかたちでのG1戴冠となったが、走破タイムはレースレコードを更新するほか、先述の通り秋にもマイルG1を制するなど、新生マイル王として存在感を放つ一年になっていた。

ほか、昨年末のG1香港マイルで並み居る強豪を相手に古馬G1初制覇を果たした(9)アドマイヤマーズ、昨年は上位人気に推されるも致命的な不利を被った(1)ダノンプレミアム、東京芝1600mのレコードホルダーである(3)ノームコアなど、人気と実力を兼ね備えた面々が集う。

 

【安田記念】6月7日東京、G1・芝1600m、フルゲート18頭 発走15:40 サラ系3歳以上 オープン(国際)(指定) 定量

スクリーンショット 2020-06-05 12.55.07

歴代の名馬でも超えられなかったG1・8勝の壁。果たして(5)アーモンドアイは、前人未踏ならぬ前馬未踏の偉業を成し遂げるのだろうか。

text: シンヤカズヒロ

 

image by:Shutterstock.com

中抜き問題で安倍首相「10億以上は銀行手数料」大手銀行は否定?

新型コロナウイルス対策に関する「持続化給付金」支給事務を委託した法人の実態が不透明と指摘される問題について4日、参院厚生労働委員会で社民党の福島瑞穂党首の質問に答えた安倍首相。福島氏が「20億円の中抜き」と批判したのに対し、首相は「そのうち10億円以上は銀行に手数料として払っており、(批判の)前提自体どうなのかという感じだ」と反論したと時事通信が伝えている。しかし、振込手数料だけでそのような大金がかかるのか。大手銀行に直接、電話で聞いてみた。

どんな大金でも振込手数料は数百円

電話で問い合わせたのは三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の大手三行。政府への「忖度」などから回答を拒否されないよう、あくまで一般人として「法人で1億円を振り込む場合、手数料はいくらになるか? 」と尋ねてみた。

すると、どの銀行も「1億円でも10億円でも100億円でも振込手数料は同じ」との回答があった。

三菱UFJ銀行の場合、振込金額3万円以上で同行あてだと550円、他行あてだと880円。
三井住友銀行の場合、振込金額3万円以上で同行同一支店あてだと440円、同行本支店及び他行あてだと880円。
みずほ銀行の場合、振込金額3万円以上で同行あてだと660円、他行あてだと990円。
(※いずれも銀行窓口での振込の場合。インターネットバンキング等は異なる)

もちろん、今回問題となっているお金は3万円どころの話ではないので、安倍首相の答えた「10億円以上を銀行の手数料として支払った」という発言に疑問が生じてくる。

その場しのぎの安倍首相

一方、「中抜き」の指摘に対する安倍首相の答弁が「不自然」ということは差し引いたとして、給付金を個人や企業に給付する際の振込手数料に「10億円以上を銀行の手数料で払った」と理解した場合でも、

(給付する企業または個人数)×(振込手数料)=振込手数料総額:10億円以上~

ということになる。

テレビ朝日など一部の報道によると、「(振り込みには)みずほ銀行を利用した」とあったため、振込手数料を仮に990円と仮定すると、すでに約10万1000件へ振り込んだことになるが、そもそも「持続化給付金」が振り込まれていない企業や個人は多く、まだ申し込み自体を受け付け中の状態だ。振り込んだ件数が確定していないにも関わらず、「そのうち10億円以上は銀行に手数料として払っており」という安倍首相の答弁がおかしいことに変わりはない。

万が一、「すでに10万件以上に振り込んだ」というのであれば、その証拠として振込日を記載した入金リストを提出しないことには野党も国民も納得しないだろう。

この不可解な入札に始まり、委託した法人の実態が不透明な点、そして特定の企業にだけ利益を与えているように見える委託費のおかしな流れなど、「持続化給付金」にまつわる問題は疑惑が増すばかり。安倍首相からのさらなる詳しい説明が必要ではないだろうか。

【関連記事】●ネットは大激怒。コロナ「持続化給付金」769億円の不可解な入札

角栄以来か。河井夫妻「立件」なら安倍首相が問われる「交付罪」

昨年7月に行われた参院選を巡る買収疑惑により、国会閉幕の17日にも「立件」と囁かれる河井前法相夫妻。そもそもその1億5000万円とも言われる「買収資金」は、誰がどのような判断で河井夫妻に送り届けられたのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、自民党の資金の全ての動きを知るとされる人物の実名を上げるとともに、検察出身の弁護士が指摘する「党トップが罪に問われる可能性」、すなわち安倍首相に検察の捜査の手が及ぶ可能性についても言及しています。

河井前法相の買収疑惑はいよいよ自民党本部に波及か

いくつかのメディアの報じるところでは、河井克行・前法務大臣夫妻の公選法違反疑惑で、検察当局が自民党本部関係者への事情聴取をはじめたようである。

5月29日、テレ朝ニュースは「自民党本部の関係者」から任意で事情聴取したと伝えた。同じ日、時事ドットコムは「党本部を退職した元幹部職員ら数人」から任意聴取したと。

両方あわせれば、現自民党本部職員からOBにいたるまで、検察が積極的に接触しているものと想像される。いよいよ捜査は“本丸”をうかがい、外堀を埋める段階にさしかかったのだろうか。

いうまでもなく、本丸とは安倍官邸である。昨夏の参議院選を前に、自民党本部から1億5,000万円という大金が、広島県議から鞍替えする新顔の河井案里候補陣営に振り込まれた特別扱いは、河井候補に肩入れしていた官邸の関与抜きには考えられない。

同じ選挙区の自民党ベテラン、溝手顕正候補には1,500万円と相場通りだった。むりやり二人目の候補者として安倍官邸が押し込んだ河井案里氏は、その10倍。

潤沢な資金を手にした案里氏の夫、河井克行前法務大臣は、妻のために東奔西走した。広島県内の首長や地方議員、後援会幹部ら数十人にカネをばらまき、その総額は1,000万円をこえるのではないかという。

ウグイス嬢を集めるために法定の2倍もの報酬を支払い、案里氏の公設秘書と選対事務局長、克行氏の政策秘書が逮捕された。これは捜査の入り口であって、ゴールではない。

誰の力が働いて1億5,000万円もの破格の選挙資金が自民党本部から、ただ一つの陣営だけに投入されたのか。その黒幕こそが検察の真のターゲットであるはずなのだ。

河井陣営が地域の有力者に次々と買収工作をしかけ、「自民候補2人当選を」のスローガンなど、どこ吹く風の選挙戦で、溝手候補を沈没させてしまう結末は、その黒幕であれば、当然、予測できただろう。

黒幕の正体を知る人物を想像するのは容易だ。自民党本部の政治資金を実際に動かせるのは誰かを考えればいい。政治資金収支報告書の会計責任者は二階幹事長でも、実務にあたっているわけではない。

検察当局が事情聴取した自民党本部関係者のなかに、党事務総長、元宿仁氏が入っていないとしたら、ポイントがズレている。党の資金の出し入れは、この人を通さないとできないだろう。

自民党の政治資金を全て知る男。すなわち、政治の裏側を誰よりも見てきたのが元宿氏といえる。なにしろ、2000年以降、ある一時期を除き、自民党本部の事務方トップとして君臨してきたのだ。

幹事長は次々交代するが、汚れ仕事にもかかわる事務方のトップともなると、そうはいかない。まずなにより、口が堅いことが必須条件だ。やすやすと代わりの人材は見つからない。

さきほど「ある一時期を除き」と書いたが、実は元宿氏は民主党政権の誕生後にいったん自民党本部を退職し、安倍政権の復活後に呼び戻された経緯がある。安倍首相にとって、この人も「余人をもって代えがたい」のだろう。

党職員でありながら、退職のさいには新聞記事になった。筆者も2010年8月3日のブログ「永田町異聞」でこう書いた。

自民党の裏側を知り尽くす男が、7月31日付で退職した。この10年間、党事務のトップをつとめてきた元宿仁。64歳。もともとの肩書きは事務局長だったが、定年延長で事務総長となった。党職員でありながら、その退職が新聞記事になるのが、なにより政界における存在感を物語っている。

香港デモ同様の手口か。全米に広がる暴動の裏に中国「関与」の噂

燎原の火のごとく全米中に広がり、収集がつかない状況となっている大規模な暴動。各地で放火や略奪が多発していますが、その裏に「あの国」の関与が囁かれ始めているようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、「デモ隊のなかに中国からの指示を受けた工作員が紛れ込んでいてもなんら不思議ではない」としてそう判断する理由を記すとともに、日本に対しても尖閣海域でも不穏な動きを見せる中国への警戒を呼びかけています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年6月3日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】中国のアメリカ暴動への関与疑惑が出はじめた

トランプ大統領SNS投稿 暴動起こしている人たち「急進左派」

ミネソタ州ミネアポリスで白人警官が偽札使用の容疑で拘束した男性の首を圧迫し死亡させた事件をきっかけに、全米で大きな暴動が発生しています。抗議デモに便乗して店を襲撃、略奪を行う輩や破壊活動を行うアナーキストなども入り混じって、アメリカは大変な混乱状態にあります。

これほどまでに騒動が大きくなった一因には、新型コロナウイルスによる失業拡大で、貧困層のフラストレーションがたまり、人種差別による事件をきっかけにそれが一気に爆発したと言われています。

発展途上国など、コロナ災禍により多くの被害が生じた地域や国では、これから経済的なダメージが本格化すると見られており、このアメリカの混乱が他国へと広がれば、感染と同じくらい、あるいはそれ以上に世界情勢は大きなショック状態に陥ることが懸念されます。中国発の新型コロナの怖さは、負の連鎖がどこまでも続くことです。

この状況に、トランプ大統領はツイッターで、暴動を起こしている者を「アナーキスト」として、「野党・民主党が主導する都市や州は、ミネアポリスの州兵の鎮圧を参考にすべきだ」と述べました。

このようなアメリカの状況について、中国は積極的に国内で報道しています。香港での人権弾圧をアメリカから批判されているだけに、「アメリカも人のことをいえるのか」ということを、国内にアピールする狙いがあるのでしょう。

以前、アメリカがウイグルでの人権弾圧を批判し、人権侵害に関わった当局者に制裁発動をするための「ウイグル人権法案」を可決した際には、中国政府は「アメリカは先住民を虐殺したではないか、こんな法案をつくる資格があるのか」と反発しました。

ウイグル人権法案可決に激怒、「アメリカも先住民を虐殺した」と言い始めた中国

とはいえ、150~400年前の先住民弾圧と、現在の少数民族弾圧を同一に語るのは、明らかに欺瞞です。それならば清末のイスラム教大虐殺の洗回を中国はどのように考えているのか。そもそも中華歴代王朝は周辺民族をすべて野蛮な夷狄として扱ってきました。夷狄とは、その文字を見てもわかるように、禽獣のことです。

米中の民族問題は、それぞれまったく異なるものです。中国のほうは非漢族の言語を潰して漢化させる同化主義であり、民族浄化でもあります。

それはともかく、中国は自らの正当性を主張するために、とにかく屁理屈をこねて、相手の不当性を訴えます。

以前のメルマガで、中国ではアフリカ系の黒人が新型コロナ感染の第2波の元凶であるかのように目され、入店拒否や住居からの退避、さらには集団隔離が行われているということをお伝えしました。こうした黒人差別によって、中国はアフリカ諸国から抗議を受けています。

「銃殺してしまえ」…コロナ禍の中国で深刻な黒人差別が始まった

そうした批判を交わすため、さかんにアメリカでの黒人差別の様子や、それによって大きな暴動が起こっていることを報じているわけです。

外出自粛のストレスが続くと、体にはどんな変化が起こるのか?

新型コロナ対策としての外出自粛をストレスに感じている人が多くいます。そのストレスが体に与える影響はどういったものがあるのでしょうか。メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』著者の桑原弘樹塾長は、ストレスによる体の変化が2段階にわたって起こると解説。第2段階では心身に大きなトラブルを抱えることになるので、第1段階のアラートをキャッチする大切さを伝えます。そして、グルテンフリーなど外出を自粛しているからこそ試しやすいことにトライし、ストレスを楽しみに変えることを提案しています。

ストレスが与える体の変化

Question

shitumon

外出を自粛して、トレーニングも十分に出来ておらず、今後の仕事についても不安だらけの状態です。仮に自粛期間が解けたとしても、コロナの脅威が無くなるわけではありませんから、この先も長期戦の覚悟をもって臨まなくてはいけないと思っています。

一言でいえば今の状態はストレス以外の何物でもありません。ストレスが悪いというのは理解していますが、具体的に体内でどのような変化が起きているのでしょうか。何をしたら対策になりますか。(47歳、男性)

桑原塾長からの回答

非日常において入ってくるニュースや情報のほぼすべてが恐怖を感じさせるものですから、これはストレスそのものですよね。必要以上に不安を煽る必要は無いと思いますが、今は一般の人はなるべく動かないというのが最大の対策となっているため、敢えて不安を煽る情報を流して行動を抑制させているのかもしれません。

終息自体はまだ先かもしれませんが、幾つかの薬の効果やワクチンの進捗などがもう少し明確になってくれば多少は目処が見え始めてくるのではないでしょうか。

ストレスについてですが、このような負荷がかかることによって体内で幾つかのホルモンが分泌されていきます。ホルモンはその作用が現れるまでに数分から数時間かかるので、私たちの体はその手前で自律神経がすばやい調整をしてくれています。

自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、どちらも大脳の支配から独立をして意思とは関係なく自動的に機能をしています。すべての内臓にこの2つの神経は繋がっていて、双方が逆の働きをしています。簡単に言えば交感神経は高揚で、副交感神経は沈静の役割となります。例えば、交感神経は血圧を上げて、副交感神経は下げます。瞳孔は交感神経で開いて、副交感神経で縮小しますし、気管支や肺は拡張と収縮です。

ところが、胃や腸といった消化器官はその逆で、交感神経で抑制され副交感神経で活発になります。何かに驚いて興奮している時は食欲が無くなるのはそういった理由だったのですね。そして、交感神経からは副腎髄質に働きがいってアドレナリンが分泌され、また交感神経から直接ノルアドレナリンが分泌されるために起こる作用です。

一方、副交感神経はアセチルコリンが分泌されて、様々な沈静作用をもたらしています。この2つはどちらが大事というのではなく、双方のバランスこそが究極に重要なのです。

そして、ストレスがかかると、私たちはそれを危機と感じてしまいますから、どうしても交感神経が優位になってしまうという状態になります。問題はこの状態が長く常に続いてしまうという点にあります。

SNS誹謗中傷問題をメディアリテラシー教育の出発点とすべき理由

人気女子プロレスラーの木村花さんが、SNSでの誹謗中傷の書き込みにより死に追い込まれた事件を受け、法規制の検討をすべきという声とともにメディア教育の必要性が叫ばれています。しかし、メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』著者の引地達也さんは、教育現場がコロナ対応に忙殺され、この件に意識が向いていないと問題視。コロナ禍で「大切な人の命を守ろう」とのメッセージがSNS上で広がるいまだからこそ、人の命を奪いかねない誹謗中傷行為が同じSNS上で起こっていることをメディアリテラシー教育に生かすべきと伝えています。

SNS中傷で動くべき「教育」出発点のメディアリテラシー

SNS(交流サイト)の誹謗中傷の書き込みにより自死に追い込まれた22歳の女子プロレスラーの心境を思い量ると言葉がない。誰もが言葉に「生き生かされている」コミュニケーション世界を生きる私たちにとって、SNS上のコミュニケーションはもはや情報伝達だけの手段ではなく、心を動かし生死をも左右する重要かつ日常的な存在であるのは誰もが知っているはずだ。

なのに、傷つけてしまう行為が「日常的に」行われている現実があることが、この事件で気づかされる。政府はプロバイダー責任制限法の枠組みでネット上に匿名で権利侵害情報が投稿された場合に接続事業者(プロバイダー)が削除などの措置を取れる仕組みの強化を表明しているが、プライバシー保護の問題と整合性を付けつつの議論を望みつつも、私としては、メディアリテラシー教育の転換点と考え、コロナ禍を踏まえての新しいコミュニケーション行為を考える機会として捉えたいと思う。

高市早苗総務相は5月末にインターネット上の発信者の特定を容易にし、悪意のある投稿を抑止するため制度改正を「スピード感を持って対応したい」と明言し、武田良太・国家公安委員会委員長も治安維持の観点からの対応を表明しているが、これらの議論はそれとして、誹謗中傷の行為に至らせない教育領域での動きは聞こえてこない。目下、新型コロナウイルスの休校解除に追われているようで、メディアリテラシー教育への対応など眼中になさそうだ。

私自身、今年も昨年に引き続き文部科学省所管の障がい者の生涯学習の委託研究を行う立場で、市民と障がい者が学ぶ場を地域で作り、さらにコロナ禍の対応としてウェブでも広く結ぶ方向で事業を考えているものの、開催予定の県の教育担当者は休校解除やコロナ対策に追われ、手が回らない状況だと嘆く。そんな状況の中で、追い打ちをかけるような対応を求めるのは酷かもしれない。

重要なのは安定感。元ANAトップCAが伝授するチャンスのつかみ方

人間、チャンスを掴むためにはやはりたゆまぬ努力が必要なようです。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』に登場しているのは、皇室や各国の要人の特別機担当乗務員として活躍した里岡美津奈さん。里岡さんは今回、ご自身が実践してきた「チャンスを呼ぶ3つの習慣」を披露しています。

チャンスを呼ぶ3つの習慣

全日空(ANA)で24年間、客室乗務員を務め、天皇皇后両陛下や各国要人のVIP特別機担当として活躍してこられた里岡美津奈さん。CAとして最前線で活躍してこられた里岡さんには、チャンスを呼ぶ3つの習慣があったといいます。『致知』2017年11月号に掲載された記事の一部をご紹介します。

里岡美津奈(元ANAトップキャビンアテンダント)

入社9年目、平成6年に転機が訪れました。この年に全日空が初めて、皇族の方々や国賓クラスのお客様だけを接遇する客室乗務員の訓練制度をつくったんですけど、呑気な性格の私がその第一期生に選ばれたんです。

決して他のCA(キャビンアテンダント)と比べて美しいわけでもなく、出身校がいいわけでもないのに、どうして選ばれたんだろうと。自信が持てなかったので上司に聞きに行ったんです、私を選んでくださった理由を。

スラスラとこんなところが選ばれた理由ですよと言われるのかと思いきや、上司が「うーん」ってすごい悩むんですよ。「でも、何かありますよね」って聞いたら「……あまりミスがないよね」と。

私の周りのCAもミスしてないなと思って、「その他には何かないですか」って聞いたら、「いつも笑顔だよね」と。いや、皆だいたい笑顔だよなと思って、もう一回食い下がると、すごい悩んで、「いつもきちんとしてるね」と。

そこでさすがの私もこれ以上突っ込んでも出てこないなと諦めて、「ああ、そうですか。精いっぱい頑張らせていただきます。ありがとうございました」と言って退室しました。

がっかりしながらも上司の言葉を振り返る中で、私はすごいことに気づいたんです。というのは、その言葉の中に同じ単語がついていたんですね、「いつも」っていう。いつも笑顔でいつも身嗜みが整っている。これは点数が読める人なんだろうと思ったんです。

調子がいい時は120点のパフォーマンスが出せるけど、調子が悪い時は50点しか出せないというムラッ気のある人と、私のように120点は出せないけど、調子の波がなくどんな時でも80点を出せる人。自分が経営者だったら、どっちを天皇陛下の担当につけますかと。やっぱり点数の読める人、安定感のある人ですよね。

私は上司の言葉をきっかけに、そこが自分の強みなんだと気づくことができ、以来、「いつも」ということを意識して継続するようになったんです。

特に心掛けてきたことは3つあって、

「いつも笑顔でいる」
「いつも身嗜みを整えておく」

そしてもう一つは、

「いつも相手の期待より少し上を目指す」。

この3つをモットーに、周囲から里岡さんに頼んでよかったと思われる仕事を目指していきました。

image by: Yangxiong / Shutterstock.com

WindowsPCのキーボードにある、漢字の「目」みたいなキーの正体

普段、毎日のように使っている、もしくは目にしているものであっても、案外「細部」まで見ていないことは多いのかもしれません。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、「ずっと手元にあったはずなのにその存在すら見えていなかった」という意外なモノを取り上げ、調べてみて判ったその正体を紹介しつつ、改めて体感した「視界に入っていること」と「見えていること」の違いを記しています。

見えていなかったもの

F1~F7キーは、使うことがない倉橋竜哉です^^;

「おまえはいつからそこにいたんだい?」と思ったのは、昨夜のことでして、今、パソコンでこれを読んでいる方は、モニターから目を離して、手元のキーボードを御覧いただきたいのですが、いろんなキーがありますよね。エンターキー、スペースキー、シフトキー、デリートキー、変換キー…etc.もしかしたらMacのキーボードには無いかもしれないのですが(スミマセン)、キーボードの中に「メニューキー」があるのをご存知でしょうか?

……。

「ご存知でしょうか?」…なんて、上から目線で偉そうに書いておりますが、私がメニューキーの存在に気付いたのは昨夜のことであります(おいおい!)。今これを書いているパソコンは、使い始めてもうすぐ3年目になるのですが、昨日、パソコンで海外ドラマ『HEROES』を観ていた時、何気なくキーボードに目をやったときに、そのキーが見えまして、あれ、こんなキー、前からあったけなぁ…おまえ、いつからそこにいたんだい?と。今まで無かったキーが、知らぬ間にそこに生えてきたんじゃないか?と思うぐらい、それがあることすらも今まで気づきませんでした。

私のパソコンだと右のコントロール(Ctrl)キーの左隣にありまして、□の中に「三」が入っていて、漢字の目のような記号が表記がされています。それが気になってしまうと、海外ドラマどころではなくなってしまいまして、ネットで検索しようにも、この記号はどうやって調べたら良いのかがわからず、難儀しながらあれこれ探してわかったのが、「メニューキー」という名前だということでした。機能としては、マウスの右クリックと同じような操作ができるとのこと。

どれぐらいの人が、当たり前のようにご存知なのかわからないのですが、おそらく「存在は知っていたけど、その呼び名も機能も知らなかった」という人は多いでしょうし、もしかしたら私のように「その存在すら見えていなかった!今気づいた」という方もおられるかもしれないですね。

ずっと自分の手元にあったはずなのにその存在すら見えていなかった…という事実に驚いて軽いショックを受けております。

この驚きを誰かに伝えたい!と思うのですが、たぶん身内に言っても「ふーん…で?」で済まされてしまうと思うので、これを読んだ人の中で、一人でも共感してくれる人が嬉しいなぁ…と期待しつつ。ここで書いてみた次第であります。

「視界に入っていること」「見えていること」…同じことのようだけれども、ぜんぜん違うのだなと体感した出来事でした。

家や職場で見えるもの、近所の風景、今までも視界に入っていたはずなのに、ある日突然「そこにある」ことに気づく経験ってありませんか?これをお読みのあなたは、視界に入っていたけれど見えていなかった経験はありますか?どんなきっかけでそれが見えるようになりましたか?

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「見えていなかったものはありますか?」

image by: Shutterstock.com

マイナス52.6%の衝撃。コロナ直撃の首都圏中古マンション市場

さまざまな業界に大打撃を与えた新型コロナウイルスですが、不動産業界もその例に漏れないようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者の廣田信子さんが、先ごろ発表された4月の首都圏流通動向を紹介。殊に中古マンションの成約件数に関しては、衝撃的とすら言える数字となっていました。マンション管理士でもある廣田さんは、この現状をどう見るのでしょうか。

首都圏の中古住宅市場はどうなっているか

こんにちは!廣田信子です。

中古マンション市場がどうなっているか、マンション住民の方は気になっていると思います。特に、諸事情で買い換えを検討していた方、すでに次の新築物件の売買契約済みで、今の物件を近々売却しなければならない方は…。

コロナの影響が本格的に出るのは、まだまだこれからだと思いますが、今の状況を確認しておきます。

東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は5月15日に、4月の首都圏流通動向をまとめ、発表しました。それによると、首都圏の中古マンションの成約件数は1,629件で、前年比52.6%減の大幅減となり、減少率は90年5月の同機構発足以降過去最大となっています。

価格に関しても、成約平米単価は、前年比で4.5%下落、成約価格は3,201万円で5.8%下落。新型コロナウイルスの感染拡大による影響と見られています。

ただ、前年比の成約平米単価には地域差があり、東京都区部は、-1.6%にとどまり、横浜市・川崎市は、+0.1%と、価格を維持しています。逆に、千葉県は-11.3%、神奈川(横浜・川崎を除く)は-7.2%と大幅に下がっています。

また、売買市場への新規の登録件数は、5,132件で前年比-19.1%、前月比でも、-17.1%となっています。売りに出す物件は減っているが、成約に至らないため、在庫数は2万2,837件と、前年比で4.0%増加しています。

一方、中古戸建ての成約件数は686件で前年比41.5%減と、こちらも、減少率は過去最大となっています。成約価格は、2,722万円。前年比12.5%と二桁下落となり、3月に続いて前年を下回っています。

ただ…中古戸建ての成約価格が前年比で軒並み下がっている中で、なぜか、千葉県だけ+5.6%となっています(「週刊住宅」参照)。

緊急事態宣言で、人の動きも止まった時期の数字ですから、成約率が下がるのは当然です。今、市場に出すのは得策ではないと、抑えているケースも少なくないと思います。この数字を元に、5月以降の動向に注目したいと思います。

image by: Shutterstock.com

韓国製コロナ検査キットの人気急落。世界から「不要」とお断り

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、世界中から注目されていた韓国のウイルス検査キット。アジアをはじめ、北米や南米、中東、アフリカに輸出されていたが、予想より早く売り上げピークに達し下落傾向が始まっていると中央日報が伝えている。

韓国のウイルス検査キットの人気が大きく下落

世界中で感染が広がる中、韓国は小康状態になったこともあり、多くの国が韓国式の検査方法に関心を寄せていた。一時は生産が間に合わないほど好調で、すでに5月の時点で昨年の実績を上回る注文が入ったメーカーも多かったと聯合ニュースは伝えている。

しかし、今は悲観的な見方が強い。

韓国の産業通商資源部が発表した「5月の輸出入動向」によると、韓国の検査キット企業の輸出代金は1億3128万ドルで、前月の2億65万ドルより34.5%減ったという。

また、価格の下落も顕著で、供給価格は半分以下。現在は欧米企業も参入してきていて、受注競争が激しくなってきているのだ。

それだけではない。原材料の価格急騰も足かせとなっている。キットのメイン材料となる試薬と容器はほとんどが外部調達だといい、急激な需要増に合わせて価格が高騰。2~5倍ほど跳ね上がったという。

中央日報によると、一部企業では中国などから完成品を持ってきた後に、箱だけ変えて売っているという指摘もあるといい、業界関係者は「受注しながら生産量を合わせることができなかった企業が便法を使っている。結局韓国製品の質の低下につながり業界に良くない影響を与えるだろう」と話したと伝えている。