アルコール依存症の「薬物療法」で有効な方法はあるのか?海外の研究結果は

世界中で問題となっている「アルコール依存症」の問題。自助グループへの参加が最も有効であることが知られていますが、では「薬物療法」で有効な方法はあるのでしょうか? 今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、海外の研究で「比較的有効」であるとの結果が出た薬物療法の方法を伝えています。

アルコール依存症に対する薬物療法で比較的有効な方法は何か?

アルコール使用障害(アルコール依存症)に対する薬物療法の効果は限定的と言われており、併存する精神状態の悪化に対して薬物療法が行われる場合にも、自助グループへの参加等、非薬物療法の併用がすすめられます。

今回は、アルコール使用障害に対する、薬物療法で比較的有効な方法は何かを調べた分析結果(メタ・アナリシス)をご紹介します。

Pharmacotherapy for Alcohol Use Disorder
A Systematic Review and Meta-Analysis
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2811435
アルコール使用障害に対する薬物療法(システマティック・レビューとメタ・アナリシス)

アルコール使用障害に対する薬物療法を内容として含んだ118の臨床試験(20,976人の参加者)が分析に含まれました。

結果として、以下の内容が示されました。

  • アルコール使用障害に対して、比較的有効だったのはアカンプロサート(商品名:レグテクト)とナルトレキソン50mg/日(内服)でした。
  • ナルトレキソン5mg/日(内服)は偽薬と比較して重度の飲酒に戻りにくく、注射剤の同薬は治療期間内の過剰な飲酒日を減少させていました。
  • 副作用としては、アカンプロサートで消化器症状(下痢が中心)、ナルトレキソンで嘔吐の報告が多くなっていました。

要約:『アルコール使用障害に対する薬物療法としてはアカンプロサートとナルトレキソンが有効である可能性がある』

アルコール使用障害に関しては、自助グループへの参加が最もすすめられる点は変わりませんが、飲酒欲求を軽減する選択肢として薬物療法も検討されるべきかもしれません。

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亭主を疎かにする妻たちへ。瀬戸内寂聴さんが伝えた「一期一会」の考え方

2021年に亡くなった作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん。彼女の人気は亡き今も変わることはありません。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、寂聴さんが生前語った「一期一会」についてのインタビューを紹介しています。

瀬戸内寂聴が一生貫いた人生哲学「一期一会」

『夏の終り』や現代語訳『源氏物語』などを著した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん。

その一生を貫いた人生哲学とはいったいどんなものだったのでしょうか。

『致知』1989年10月号特集「旅と人生」に掲載された記事をご紹介します。

「一期一会」 瀬戸内寂聴(作家)

人を愛することは本当に喜びだけど、喜びの何倍か苦しみですものね。

その意味では、いまが一番自由。

自分の心から解き放たれたって感じで。

私は出家してから一瞬も、後悔したことはないです。しまったと思ったことない。

他のことじゃ、年がら年中、しまったと思うことはありますが、出家したことに対しては一度もない。これは本当に有り難いことですね。

出家したって、腹の立つことも不合理なことも起こります。

そのときに、昔だったら、いちいち、カーッとしてた。

いまはね

「これは仏がいま、私にこういうふうにする方がいいと思うから与えてくれてるんだ」

というふうに思えるんです。

そうすると楽ですよ、とても。

なぜ、幕末の佐宗一斎が残した『言志四録』は現代でも“指導者のバイブル”になるのか?

現在の東京大学にあたる昌平黌。そこで儒学を教えていた教師である佐宗一斎という学者がいます。無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』の著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんは、この佐宗一斎が残した書物が指導者のためのバイブルとなるとしてその内容を綴っています。

幕末の儒学教師、佐宗一斎の『言志四録』から人生を学ぶ

1.言志四録とは

佐宗一斎をご存知でしょうか。

江戸幕末期に、現在なら東京大学に当たる、昌平黌の儒学教師です。

門下生は6千人を超える、人気学者でした。

佐藤一斎に影響を受けた有名人はたくさんいます。

たとえば、勝海舟、西郷隆盛。坂本竜馬、佐久間象山、山田方谷、河合継之助、横井小楠、渡辺崋山、吉田松陰といったところです。

その佐藤一斎が書いた本に「言志四録」があります。

人としてのあり方、学問の仕方、政治のありかた、仕事の心得といったことについて、書かれた書物です。

今では、指導者のためのバイブルとも言われています。

言志四録は、「言志録」246条、「言志後録」255条、「言志晩録」292条、「言志耋(てつ)録」292条、からなるもので、全部で1133条です。

「言志」とは、「志を述べる」という意味で、

論語から来ていると言われています。

さて、現在ウクライナとロシア、イスラエルとハマスで戦争が起こり、世の中が乱れて大変な状況です。

どうして、こんなことになってしまっているのでしょう。

宗教によるものでしょうか。

それとも、政治によるものでしょうか。

私は、この戦争を引き起こしているのは、人間の欲によるものだと思っています。

つまり、人としてのあり方に問題があるのではないかと考えているのです。

古典や歴史書の多くは、そのことを教えてくれます。

そこで、今回は日本の古典、「言志四録」から幾つかの言葉を選んで、教えてもらうことにしました。

中には、ご存知の言葉があるかもしれません。

2.欲と人との接し方

まずは、人としての生き方やあり方について書かれた条を取り上げます。

●人は欲無きこと能(あた)わず。欲はよく悪を為す。

欲は果たして何の用ぞや。

唯だ聖人はその欲を善処に用いるのみ。

この言葉の意味は、人間は誰も無欲になることはできない。

だが、この欲が悪をする。

はたして欲は何の役にたつのか。

聖人はみな、欲の本来の意味を十分に理解して、良い方面に利用したのである、ということです。

つまり、欲には善い欲と悪い欲があり、善い欲を用いて、人間や社会を発展させよ、と言っています。

ロシア、イスラエル、ハマスに必要なのは、善い欲ですね。

二つ目の条を紹介します。

●春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら粛(つつし)む。

意味は、春風の暖かさをもって人に接し、秋霜の厳しさをもって自らを慎む、ということです。

言志四録の中でも、有名な言葉です。

こんな人になりたいですね。

難しいのは、「自ら粛む」ということではないでしょうか。

次も、人の生き方の言葉が続きます。

漫画とあなどるなかれ。メンタルマネジメントを学ぶ最適な一冊『メンタル強め美女白川さん』

メンタルマネジメントを学ぶうえで読むべきものは自己啓発書だけではありません。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者土井英司さんは、シリーズ累計70万部を突破した大人気漫画の最新刊をとりあげ、メンタルマネジメントの極意を説いていると驚いています。

【大人気漫画に学ぶ、メンタルマネジメント】⇒『メンタル強め美女白川さん5』

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メンタル強め美女白川さん 5

獅子・著 KADOKAWA

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、シリーズ累計70万部を突破した、底抜けに明るいポジティブ漫画、『メンタル強め美女白川さん』の第5巻。

1巻から読んでいる方はお気づきかもしれませんが、この人気漫画、最近自己啓発書化してきて、名台詞が連発しているんです。

特にこの第5巻は、メンタルマネジメントの極意を説いたもので、仕事がつらい、人間関係がつらい人にとっては、効果てきめんの一冊です。

とにかく明るいキラキラ系女子の白川さんが、同僚たちの悩みに、思わぬ切り口から解決策を示す。

目をキラキラさせながら話す、そのメンタル強めな発言に、悩みがあっという間に吹っ飛んでしまう、恐ろしい漫画です。

「でもね、気付いちゃったんです 終業後に仕事のことで悩んでも残業代は出ないなって」

「頑張るのは元気になってからが一番!」

「本当の強さって『誰にも負けない』ってことじゃなくて 誰かに負けたとしても『自分のことが好き』って言えることだと思う」

過去に嫌なことがあった人、職場の人間関係で躓いている人、仕事で頑張り過ぎちゃう人……。あらゆる人に向けてメンタルマネジメントのコツが示されており、ハッと気づきを与えられます。

これはもはや漫画を超えた自己開発書ですね。

日本で報じられぬプーチンの「北方領土」観光地化。年間9万人近いロシア人が押し寄せている現状

ロシアによる不法占拠が続く北方領土。そんな我が国固有の領土の「返還」は、叶わぬ夢に終わりそうです。安全保障や危機管理に詳しいアッズーリさんは今回、北方領土支配の既成事実化を進めるロシア政府のさまざまな手口を紹介。さらにこの先、「北方領土はロシア領」とする国際的意見が広がる可能性を懸念しています。

ウクライナ戦争からもうすぐ2年。これまでになく遠くなる北方領土

筆者はこの秋、仕事仲間の誘いを受け、根室と知床半島を訪問した。特に、知床半島の羅臼側からは北方四島で最も人口が多い国後島が目の前に映る。北海道側から国後島まで最も短いところだと16キロほどしかなく、船ですぐに行けるところだ。しかし、そこには“超えられない分断”があり、以前に筆者が知床半島を訪れた時よりも、その分断は明らかに大きくなっているように感じた。

来年2月で、ロシアがウクライナに侵攻してから2年となる。侵攻直後から、日本はロシアの侵略を強く非難し、欧米と足並みを揃える形で経済制裁を強化し、日露関係は冷戦後最悪なレベルにまで冷え込むこととなった。ロシアに進出していた日本企業も相次いでロシア市場から撤退し、その冷え込みは2年が経つ今日でも続いている。そして、それによって日本外交の悲願である北方領土の返還は夢のまた夢となり、ウクライナ侵攻によって最短16キロほどの間を大きな壁が遮ることとなった。米国や中国、ロシアなど大国間対立が激化する中、北方領土は民主主義と権威主義の最前線にあると言えよう。

北方領土は地理的には北海道の目の前に位置しているが、政治的には日本にとってこれまでになく遠いものになっている。そして、プーチン大統領はそれを利用する形で、北方領土の経済的、軍事的な既成事実化を積み重ねている。

国民の北方領土訪問を促進し「ロシア化」押し進めるプーチン

最近、モスクワなどではシベリアやロシア極東の観光や自然をアピールする催しが積極的に開かれている。ウクライナ侵攻により、欧米諸国を中心にロシアへの経済制裁が強化されるなか、海外旅行するロシア人の数は大きく減少傾向にあるが、プーチン大統領はそれを上手く利用した。すなわち、海外旅行は難しいが国内旅行はどうですか?と国民にロシア極東地域の国内旅行を強く推奨し、その中で国民の北方領土訪問を促進し、北方領土のロシア化をいっそう押し進めているのだ。

たとえば、ロシア観光当局は国後島や択捉島の温泉や海岸、山々の魅力を積極的にアピールし、北方領土とサハリンを結ぶフライトを増便するなどし、現地を訪れるロシア人の数は近年増加傾向にある。国後島や択捉島には豪華なホテルや温泉施設も建設されるなど観光化が進み、2021年には8万3,000人、去年には8万8,000人あまりのロシア人が北方領土を訪問し、今後も増加するとみられる。

また、今後は中国との共闘関係も利用し、北方領土の開拓をいっそう強化すべく、中国企業を積極的に誘致し、中国人の北方領土観光も現実味を帯びてくる可能性があろう。

岸田政権を葬るか?元明石市長・泉房穂氏が訴える「救民内閣創設」への期待感

打ち出す政策すべてが国民の不興を買い、低支持率に沈む岸田政権。しかしながら野党サイドからは、政権交代を目指す積極的な動きが感じられないのが現状です。我が国の政治にはこの先も、有権者の声が反映されることはないのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野さんが、「岸田政権を葬る力」がどこから湧き上がってくるかを考察。有力候補として、元明石市長・泉房穂氏の名を挙げています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年11月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

自民党内からか、野党の側からか、既存の政界枠組の外からなのか。岸田政権を葬る力と設計図の出どころ

岸田政権の命脈はほとんど尽きようとしている。岸田文雄首相にとってせめてもの救いは、自民党内に積極的に「岸田下ろし」を仕掛けて取って代わろうとする派閥指導者が不在であり、党外を見ても今すぐにでも総選挙に持ち込んで政権交代を実現しようとする野党勢力が不在だということである。この政権がまだ続いているのは、岸田の強さの現れではなく、野党も含めた政界全体の無気力状態の裏返しに過ぎない。

あまりに低すぎる内閣支持率の要因

内閣支持率の下落が余りにも酷い。

■【NHK11/13】29%:前月比7ポ減で内閣発足以来最低、というより2012年12月の第2次安倍政権発足以降、21年8月の菅義偉内閣と並ぶ最低水準。不支持は52%で前月比8ポ増。
■【読売11/19】24%:前月比10ポ減で内閣発足以来最低。不支持は62%で前月比13ポ増。
■【毎日11/20】21%:前月比4ポ減で、菅直人政権末期の11年8月以来の低さ。不支持は74%で、前月比6ポ増、麻生内閣時代の09年2月の73%に次ぐ高さ。
■【朝日11/21】25%:前月比4ポ減で、2012年12月以来11年間で最低。不支持は65%で前月比5ポ増。
■【日経11/26】30%:前月比3ポ減で、2012年12月以来最低。不支持は62%で、前月比3ポ増。

参院自民党のドンと言われた故・青木幹雄のいわゆる「青木の法則」、すなわち「内閣支持率+自民党支持率の合計が50%を切ると政権はどん詰まり」に照らせば、NHK66.7%ではまだまだ安泰だが、読売で52%、毎日で45%、朝日で52%と、既にギリギリの線に近づいている。

その大きな要因としては、経済政策の根本がどこにあるのか定まらず、最初に唱えた「新しい資本主義」はとっくに行方不明であるのに加えて、アベノミクスの「デフレ脱却」策をまだ続けるのか、円高を主因とする「物価高緩和」策に転じるのか、正反対の方向性を整理して説明することができないという痴呆状態に嵌まり込んでいることがある。

この記事の著者・高野孟さんのメルマガ

米中の接近を敏感に察知。三カ国外相会議を実現させた日韓の動き

11月26日に韓国の釜山で開催された、実に4年ぶりとなる日中韓外相会談。日韓と中国との距離感を伝えるメディアも少なくありませんでしたが、識者はこの会談をどう見たのでしょうか。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、著者で多くの中国関連書籍を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さんが、この外相会談の意義と意味を解説。さらに東アジア安定のために焦点となる「次なるステップ」を考察しています。

日中韓の首脳会談へとつながるのか。意味ある三カ国外相会談の開催

サンフランシスコ郊外ファイロリで行われたアメリカのジョー・バイデン大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談は、米中対立に変化をもたらしたのだろうか。

それを確かめる最初のチャンスが早速めぐってきた。11月26日、日中韓の外相会談が韓国・釜山(プサン)で開催されたからだ。前日、25日には三カ国会談に先駆けて上川陽子外相と王毅外相の会談も実現した。

日本の新聞各紙は、上川が「両首脳から示された方向性に沿って、日中関係を発展させるべく、緊密に連携したい」と述べたのに対して、王が「(両首脳の)共通認識は、重要な政治的指針だ。中日関係が健全かつ正しい軌道に沿って発展するよう推し進める」と答えたことを報じた。

二人の外相の会話は予定調和で、日中間の距離を感じさせた。しかし日中韓の外相会談そのものが、2019年8月以来約4年間も開催されてこなかったことを考慮すれば、大きな進展とみて間違いはない。

長期にわたり会談が行われなかったのは、「新型コロナウイルス感染症のため」と説明されるが、それだけではない。

コロナ禍によって米中関係が急速に悪化したのに加え、2020年の米大統領選挙を戦うドナルド・トランプ大統領(=当時)が対中強硬姿勢をアピール。二大国の関係は史上最悪と表現されるまでに落ち込み、日本の対中外交にも逆風となった。アメリカという要素を抜きに、説明はできないことは多言を要しない。

また22年にロシアがウクライナに侵攻すると、欧米vs中ロという対立の構図がここに加わる。アメリカは「自由主義か専制主義か」、旗幟を鮮明にせよ、と同盟国・友好国に迫り、対中デカップリングを進めた。

これが東アジアの従来の関係に大きく影を落としたことは言うまでもない。

翻って考えれば、日中間の関係が今後改善するか否かも、アメリカが中国をどう扱おうとしているかにかかっているとみて間違いないだろう。

もちろん日中間には二カ国の難題もさまざま横たわり、関係改善の障害となっている。記憶に新しいところでは福島第一原子力発電所から放出される処理水に反発した中国が日本産水産物を輸入停止にした問題。尖閣諸島沖周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)に中国が設置した大型ブイの問題がある。

いずれも外相会談で取り上られ、両者の応酬も伝えられた。しかし、これが現状での進展を期待した行いなのかと言えばそうではない。むしろ国内向けの「アリバイ」だ。

こうしたある種のプロレスが成立する現実は、見方によっては「進展」であり、アメリカの介入が緩んだ証左なのかもしれない。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

64.5%の日本人が経験。なぜ今「カスハラ」が急増しているのか

自分が客であることのみを盾に、サービスの提供者に対して常識を超えた苦情を投げつける人々。そんな人間による「カスハラ」が我が国でも問題視されていますが、なぜかような事態が頻発するようになったのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合さんが、その原因を考察。問題の本質を探るとともに、早期の対策への取り組みを強く求めています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

なぜキレる?いま「カスハラ」が増えている原因

20年近く、のべ900人以上の多種多様なビジネスパーソンをインタビューする中で、「これほどしんどい仕事はない」と痛感したのは、カスタマーセンターなどに勤務する電話オペレーターです。

なにせ電話してくるのは「なんらかの問題」を抱えた人なので、最初から怒っている人が多数を占めます。対面であれば「ありがとう」と言われることがあっても、「声」だけのコミュニケーションだと、その“瞬間“は滅多にありません。

そのオペレーターという職業に就く会社員が、突然亡くなったのは「カスハラが原因」だとして、遺族が労災認定を求めて提訴しました。

報道によると、男性社員(当時26歳)は、2015年9月から2年間、通信販売の問い合わせやクレームの電話受付を担当していたそうです。その際、顧客から「回りくどい説明しやがって、ボケ」「お前なんか向いてないわ、その仕事」「死ね」といった暴言を受けることがあり、17年10月にうつ病と診断されて休職。月100時間ほどの残業もあったとされ、その翌年、亡くなりました。

これを受け遺族が労災申請したところ、労働基準監督署は「心理的負荷は強くなかった」として認めず、訴えを取り下げるよう求めています。

これまでも、商品にクレームをつけて客が店員に土下座を強要したり、ICカードが切符投入口に入らず、逆ギレした客が駅員さんに暴力を振るったりと、カスハラは問題になったことはありましたし、コロナ禍ではトイレットペーパーやマスクを買えなかった客が、ドラッグストアの店員に暴言を吐く“カスハラ”も度々報じられました。

また、最新の調査では「過去1年間にカスハラを受けた人」が、64.5%に上るとの調査結果が出たとか(「エス・ピー・ネットワーク」が27日に発表)。

回答者の半数以上は「執拗な言動」「威圧的な言動」をそれぞれ経験。自由記述には「土下座を強要」「2時間近く居座り」「3時間以上の拘束」などもあったそうです。

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年末恒例「芸能人の駆け込み婚」に、吉高由里子はあり得ないと芸能記者が断言したワケ

今年も芸能人の恋愛、離別、そして電撃婚などが数多く報じられましたが、毎年の「年末恒例」となっているのが「駆け込み婚」です。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、すでに報じられている「佐藤健と綾瀬はるか」「吉高由里子」などの候補について、過去の取材などから独自の分析で考察。さらに、予想される“デキ婚”、“ダーティー・イメージ払拭婚”が本当の愛による結婚なのか疑問を投げかけています。

今年の“駆け込み婚”、“ダーティー・イメージ払拭婚”は…

いよいよ今年も“駆け込み婚”の時期がやって来ました。

年末の忙しい最中、鬼の居ぬ間に…というやつです。

早速『ピンズバNEWS』が、少し前に佐藤健と綾瀬はるかの“駆け込み婚”を堂々と報じてきました。

しかしこの2人、“駆け込み婚”には3年連続でエントリーされているのです。

3年前、JR品川駅新幹線乗り場で撮られた親密ショットと、肯定派の芸能記者たちの「綾瀬が佐藤を“タケちゃ~ん!”って呼んでいた」が動かぬ証拠と言われていました。

これに取材に動いた私は、次の年明け(2年前)早々に控えていた『義母と娘のブルースFINAL』の港区赤坂のテレビ局界隈と、目黒区下目黒の芸能プロダクション周辺が中心となったリークだったのを知りました。

共演して真剣に交際が始まったのか、プロモーションのためのイメージ戦略なのかまではわかりませんが、もし後者だったとしたら…と、何となく不快感を感じたものでした。

佐藤と綾瀬に続いたのは『日刊大衆』の吉高由里子に関する記事でした。

今年6月に熱愛が報じられた吉高の、来年の大河ドラマ『光る君へ』オンエア直前の“駆け込み婚”を報じているのですが、これは少々ハードルが高過ぎるような気がします。

来年2月には3年半ぶりとなる『風よ あらしよ』の公開も控えている吉高は、仕事以外の話題が優先してしまうような事態はマネージメントする側にとっては可能な限り避けたいわけですから。

“駆け込み婚”には必ずそうしなければいけない理由があります。

米国の権威ある医師会雑誌が、乳ガン・大腸ガン・心血管疾患に関して「脂肪悪玉説」を否定していた

脂肪は「悪玉」だ、そう考えて疑わない人は多いのではないでしょうか。今回のメルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』では、糖質制限食の提唱者として知られる糖尿病専門医の江部康二医師が、米国の権威ある医師会雑誌に発表された論文をエビデンスに、脂肪悪玉説が否定されていたことを紹介。さらに別の論文から、脂肪が体に悪いどころか多く食べるほど体に良いとする研究結果についても明かしています。

脂肪悪玉説は否定されている

脂肪悪玉説が、戦後、先進国を席巻して、「大腸ガン、乳ガン、心筋梗塞などの元凶は脂肪摂取過剰である」という(根拠のない)定説がまことしやかに信じられてきました。

しかし、これに対して、大変興味深い研究結果が発表されています。

RCT論文と前向きコホート研究があります。

まずは、RCT論文です。

<RCT論文>

米国医師会雑誌、2006年2月8日号に掲載された3本の論文*において、

「<低脂肪+野菜豊富な食生活>は乳癌、大腸癌、心血管疾患リスクを下げないし、総コレステロール値も不変であった」

という報告がなされたのです。

*Journal of American Medical Association(JAMA)誌

2006年2月8日号の疾患ごとにまとめられた3本の論文で報告。

Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer

Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Colorectal Cancer

Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Cardiovascular Disease: The Women’s Health Initiative Randomized Controlled Dietary Modification Trial JAMA ,295(6):629-642. 643-654. 655-666.

米国医師会雑誌は、インパクトファクターが高く、ニューイングランドジャーナルに次ぐ権威有る医学雑誌です。

RCT研究論文ですので、エビデンスレベルも信頼度が高いです。

5万人弱の閉経女性を対象に、対照群を置き、平均8年間にわたって追跡した結果です。

高額の費用をつぎ込んだ大規模臨床試験で、二度とできない高いレベルの研究です。

2万5千人ずつにグループ分けをして、一方は、脂肪熱量比率20%で強力に低脂肪食を指導しました。

残るグループは脂肪制限なしなので、米国女性平均なら30数%の脂肪摂取比率です。

平均的米国女性に対して、約半分近くまで、脂肪摂取比率を厳格に減らして臨床試験を実施したわけです。

研究をデザインした医師は、

「高脂肪食が大腸ガン、乳ガン、心血管疾患のリスクを増大させる=脂肪悪玉説」

という従来の定説を掲げて、それを証明するためにこのRCTを実施したと思います。

すなわち、

「低脂肪食実践により、大腸ガン、乳ガン、心血管疾患のリスクが減少する」

と信じてこのRCTを開始したと考えられます。

ところが、豈図らんや、低脂肪食は、乳癌、大腸癌、心血管疾患リスクを全く下げなかったのです。

これは、即ち、脂肪悪玉説が根底から否定されたということです。

結論です。

「5万人を8年間追跡したJAMA掲載のRCT研究論文で、少なくとも乳ガン・大腸ガン・心血管疾患に関しては、脂肪悪玉説は否定された」

ということになります。

脂肪悪玉説を根底から覆す良質の信頼度の高いエビデンスですね。

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ