なぜ「笑いが起こるプレゼン」ほど中身が人の頭に残るのか?

プレゼンテーションの成否は、聞き手の興味をどれだけ惹きつけられるかにかかっていると言っても過言ではありません。聴衆から笑いが起きたらそれは高確率で成功に近づいたともいえます。そんな、「笑いを取る」ことが得意というのは、外資系企業で活躍する澤円(さわ まどか)さん。澤さんは自身のメルマガ『澤円の「自分バージョンアップ術」』で、そのテクニックを惜しげもなく披露してくださっています。

プレゼンで笑いを取るテクニック

皆さんこんにちは、澤円(さわまどか)です。

今回は、ボクの得意分野のプレゼンテーションをテーマに書いてみます。その中でも、もっとも難易度が高い「笑いを取る」というアクションについてです。

TEDなどを見ていても、どのプレゼンテーションでも、ちょっとした笑いが起きるシーンがあります。プレゼンテーションにおける笑いは「アイスブレイク」なんて呼ばれたりもしますが、場の雰囲気をよくするためにはとても大事な要素です。実際、笑いがちょこちょこ起きるプレゼンの方が、集中力をもって最後まで聞けたりするものです。

プレゼンにおける笑いを、ボクは「息継ぎ」と呼んでいます。プレゼンは何かしらの情報を提供し相手に行動を促すものであるべき、とボクはいつも言っています。ただ、ずっと情報を提供され続けてしまうと、聞いている側はどうしても疲れてきてしまいます。なので、途中で笑いを入れることによって、思考の緊張感を和らげる息継ぎができるのです。そして、緊張が少し緩んでいる分、脳に情報が入りやすくなります。

ボクが笑いのエッセンスを挟むタイミングは、何種類かあります。まず、「最初の挨拶の時」です。相手にリラックスして聞いてもらうために、挨拶の時にちょっとした冗談を言います。ボクの場合は

「こう見えてもサラリーマンです」
「ミュージシャンとよく間違われます」
「名前が女性っぽいので、メールだけで連絡していた担当者の方は姿を見た時にえらく驚きます」

こんな感じで大体最初のアイスブレイクは仕上がります。

次のパターンが、「トピックの切り替えの時」です。これは、頭を切り替えてもらうきっかけになるように、少し内容からずれた話をします。そうすることで、「あ、違う話題になったな」と明確に感じて頭のギアを切り替えてもらえます。

他にもいくつかあるのですが、それはまた別の機会に。

笑いにはメカニズムがある

つい先日、元お笑い芸人のビジネスパーソン、中北朋宏さんにお会いしました。さすがは元芸人、とても面白い方で、そして非常に言語化能力にたけた方で、すっかり仲良くなってしまいました。

その方がおっしゃっていてとても印象的だったのは「笑いのカツアゲ」という言葉です。これは、たいして面白くもない話をした後で「これ笑うところなんですけれど」というやつですね。

時々、このセリフを口にする、社会的ポジションの高い方がいたりします。そうすると、周囲の人たちは致し方がなく「ははは…」と力なく笑うしかないわけです。まさに「笑いのカツアゲ」ですね。

さて、中北さん曰く「笑いにはメカニズムがある」とのこと。その中でも重要なポイントが「緊張と緩和」とのこと。ある一定期間緊張を与えた後で、それをふっと緩和させると、笑いが起きるのだそうです。

実際、ボクがプレゼン中の笑いを「息継ぎと定義しているのと同じ理屈ですね。ずっと逆ばかり言っていても、お笑いは成立せず、なにかしらの「緊張」を伴うようなストーリーのなかに、「緩和」の瞬間を挟み込むことで笑いが出るわけです。

緊張、と言っても何も怖い話をするとかいうわけではありません。製品の機能を説明したり、数値データを示したり、新聞の記事を引用したりして話している間は、ある程度の緊張感が発生します。

「この製品の特長は、前のモデルと比べて操作性がアップしたことです」というような説明は、別に怖い話をしているわけではありませんが、単なる「説明」になっているので、緩和を得ることはありません。では、どうすれば緩和を加えられるのでしょうか?

キック歴2年の広瀬すず、高速右ストレートでロウソク21本を消す!

現在、話題の朝ドラ「なつぞら」でヒロインを演じている広瀬すずさんが、実はキックボクシング歴2年だということはご存知でしたか?そんな意外な趣味をもつ広瀬さんが、21歳の誕生日を迎える今日6月19日に、バースデーケーキの上に立てられた21本のロウソクの火を右ストレートで消す挑戦を描いたWEBムービーが公開されました!日ごろからキックボクシングで鍛えている広瀬さんの繰り出す高速右ストレートで、ロウソクの火は全部消えるのか…!?広瀬さんのキレッキレのキックボクシング姿に、注目です!

広瀬すず、バースデーチャレンジ!21本のろうそくを消せるか?

Web動画1

グローブをつけた広瀬すずさん。さすが、かなり慣れている様子です。

Web動画2

こ、こんなにいっぱい!?本当にパンチで消せるんだろうか…そんな不安そうな表情は一瞬で消え、しっかり呼吸を整え、次第に集中していく広瀬さん。繰り出すパンチは、想像のはるか上の高速スピードでした!!

全部消せたかどうかは、ムービーでご確認ください!

CMでは、強烈キック&パンチが炸裂ー!

新TVCMでは、広瀬さんが経験2年のキックボクシングを披露しています。広瀬さんは真剣な表情でキレのあるキックや力強いパンチを連続するミット打ちに取り組み、「誰かにじゃなくてジブンに対して負けたくないって思う。」というメッセージを投げかける内容。自分の限界までハードなトレーニングをやりきる広瀬さんの姿と爽快感溢れる三ツ矢サイダーがベストマッチ。

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見晴らしのいいビル内のジムでスパーリング中の広瀬さん。

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真剣そのものの表情!

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苦しいスパーリングを限界まで頑張る姿、キラッキラしてます。

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厳しい練習を終え、やりきった達成感でこぼれる笑顔。

撮影スタッフ驚愕、トレーナーも絶賛の腕前!

トレーニングウェアに身をつつんだ広瀬さんは、リラックスした表情で撮影に臨みました。撮影が始まるやいなや、真剣な表情で高さのある強烈なキックやパンチの連打を披露し、ジム内に快音を響かせ、スタッフからは驚きの声が。
力強いミット打ちを受けたトレーナーからも称賛の声が挙がりました。ハードなトレーニングに、広瀬さんは疲れをみせつつも、最後まで爽やかな雰囲気のなかで撮影がすすみました。

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ゾクっとするような真剣なまなざし

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素早いキックが快音を響かせます。スタッフも驚き。

「やりきったという達成感が半端じゃない!」広瀬さんインタビュー

Q.撮影の感想を教えてください。

interview

ここまで一日中キックボクシングをやり続けることがなかったので、ある意味気分転換になりました。体力的には、やっぱりキックボクシングって疲れるなと思いました。2分3分が長く感じるのですが、モニターチェックするとあっという間に終わるので、今日一日がいい意味で長く感じています。

Q.キックボクシングにハマッた一番の理由は?

アクション映画です。私の兄がアクション映画好きで、その影響で強くなりたい戦えるようになりたいと思うようになりました。そうしたらたまたま事務所の先輩が行っていたので、ついていきました。

Q.キックボクシングを始めて変わったことはありますか?

セリフ覚えがすごくよくなりました。一日しか休みがないときでも午前中に必ずキックボクシングに行ってから、午後セリフを覚えるのですが、キックボクシングをすることでリセットされます。脳が活性化するのかもしれないですね。

Q.広瀬さんが「やりきった」と感じるときはどんなときですか?

作品によって練習するものが多くて、役によって競技かるたやチアダンスやヴァイオリンなど、練習するものがあるとやりきったという達成感が半端じゃないです。

Q.今回で21歳の誕生日ですが、今までで一番印象的な誕生日は?

やっぱり20歳です。朝ドラの現場北海道でお祝いしていただきました。ハタチの誕生日なのに一人でホテルにいたのですが(笑)、逆にリセットされていろんなことを考えられる時間になったので、ハタチも頑張ろうと思えました。現場では北海道の酪農をイメージしたケーキをつくってくださって、すごく嬉しかったです。

 

キックボクシングを始められたのは、アクション映画が好きなお兄さんの影響だったとのこと。妹っぽい一面が垣間見えました。キックボクシング以外にも、役作りでトライされたチアダンスやヴァイオリンなどの話もあり、広瀬さんはお稽古事を練習するのがとてもお好きなようです。ぜひこれからもいろんなお稽古事にチャレンジして、女優としての幅をますます広げていってもらいたいですね。HAPPY BIRTHDAY!

Source: 三ツ矢サイダー新TVCM PR事務局

カネカの次はアシックスが大炎上。日本企業がパタハラ地獄な理由

育休取得後の男性が社内で不当な扱いを受けるという「パタニティ・ハラスメント(パタハラ)」が続々発覚し、話題となっています。かねてから日本企業における「育休」の取りづらさは問題視されていますが、なぜいつまで経っても改まる気配すらないどころか、パタハラなどという事態が発生してしまうのでしょうか。米国在住の作家・冷泉彰彦さんが自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で分析・考察しています。

育休明けのパタハラ、悪いのは人事部だけでない可能性

育児休業を取得後に子会社への出向を命令されたとして、スポーツ用品メーカー「アシックス」の男性社員が「不当な配置転換」であるとして、会社を訴えているそうです。その、出向先での職務内容は「倉庫で段ボールを運んだり靴の部品を袋詰めしたりする業務」だったそうです。

この男性ですが、記事によれば2011年にアシックスに入社し、スポーツのプロモーションを担当。長男が生まれて、15年2月から約1カ月半の育休を取得。更に、15年5月から16年6月にも育休を再び取ったそうです。出向命令は、その直後の6月末のことでした。

また、その後に次男が生まれると、2018年3月から2019年4月に再び育休を取得したそうですが、その後は就業規則を英語に翻訳する仕事など、必要性の低い作業をするよう指示されているそうです。

カネカに続きアシックスでもパタハラ? 育休後の不当な配置転換などに男性社員が抗議

このニュース、ちょっと見ただけですと「男性育休にしては期間が長い」という印象を与えるかもしれません。ですが、恐らく家庭内では、夫も妻と同等に育児を担当する中で、核家族の中だけで2人の乳幼児を育てるには、当然これだけの期間は必要です。ですから、これを「長すぎるとか2回も取ったなどとして例外的なケースにしては絶対にダメだと思います。

ちなみに「2回」という問題ですが、ある国が人口を維持していくには、合計特殊出生率は最低でも2.1は必要です。つまり、基本的には一家庭で子供を2人育てないと、その社会の人口は維持できません。にも関わらず、男性育休2回が多いなどというのはそれ自体が国家滅亡への直行思想なのです。

では、この問題、この会社の人事部が悪質なのかというと、そうかもしれませんが、それだけではないと思います。3つ指摘したいと思います。

1つ目は、年功人事の問題があるかもしれません。スポーツ関連産業ということで、体育会的なカルチャーが反映していると、先輩後輩の間に厳格な上下関係がある可能性があります。

そうなると、1年育休で休んだ先輩が、その間にプロジェクトに起きた「複雑な経緯や、苦闘と解決」などをすっ飛ばして、元の先輩のポジションに戻るようですと、組織は上下関係がおかしくなるわけです。

更にもう一回1年の育休を取って戻ると、本人にとって後輩の人々が、社歴や経験の幅などで「逆転」してしまいます。ですが、入社は本人の方が早いので先輩扱いしなくてはならないとなると組織は混乱します。一般に日本の人事部は、そのような負荷を現場にかけるのを嫌うので、今回のような無茶な外し方」をしてしまうのです。

それ自体はダメダメですが、問題を解決するには年功人事とか、先輩後輩の序列というのを全部廃止して、お互いがお互いをリスペクトするようなフラットで成熟した組織に変えないとダメです。単に「育休明けの出向がブラック」だというような表面的な批判をするだけでは、先へは進めません。

イラク戦争と同じ構図か。ホルムズ海峡タンカー攻撃の「真犯人」

6月13日に発生したホルムズ海峡石油タンカー砲撃事件は、米国が早い段階で「イランの仕業」とする証拠動画を公開しましたが、英国を除く主要国からは疑問の声も上がっています。これを受け、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、米国が過去に捏造した「2つの罪」で国際社会から失った信頼は大きなものであり、同盟国日本も認識すべきであると論じています。

タンカー攻撃、信じてもらえないアメリカ

皆さんご存知だと思います。

6月13日ホルムズ海峡付近を航行するタンカー2隻が攻撃されました。この事件、それだけでも衝撃ですが。

  • 安倍総理のイラン訪問中に起きた
  • タンカーは日本の海運会社が運航していた

ということで、衝撃度が増しました。いったい、誰がやったのでしょうか?トランプさんは即座にイランがやった!」と断定しました。

日本の海運会社が運航するタンカーなど2隻が原油輸送の要衝、中東ホルムズ海峡付近のオマーン湾で攻撃された事件で、トランプ米大統領は14日、「イランがやった」と述べた。
(朝日新聞DIGITAL 2019年6月14日)

ポンペオさんも、「イランがやった」としています。

ポンペオ米国務長官も13日の会見で、収集した情報や使用された武器などを総合的に分析した結果、「イランに攻撃の責任がある」と断言。「この地域にイランの他にこれだけ高度に洗練された攻撃を実行できる勢力はいない」とし、5月12日にホルムズ海峡付近でサウジアラビアなどの石油タンカーが攻撃された事件などにも触れて、「イランや傘下の武装勢力による米国や同盟国への一連の攻撃の最新事例」と語った。

しかもアメリカは、「証拠を出してきました

タンカー攻撃、「機雷除去するイラン軍」の映像 米が公開

6/15(土)6:04配信

 

【AFP=時事】中東のオマーン湾(Gulf of Oman)でタンカー2隻が攻撃を受けた問題で、米政府は、イラン革命防衛隊(IRGC)がうち1隻の攻撃に関与したことを示すとする低画質の映像を公開した。米中央軍(US Central Command)のウェブサイトで13日に公開された映像は、イラン巡視船の乗組員が不発の吸着型機雷を船腹から除去する様子を捉えたものとされる。船体についているマークは、攻撃を受けた日本のタンカー「コクカ・カレイジャス(Kokuka Courageous)」を撮影した過去の映像や写真と一致しているように見える。

公開された映像、↓から見ることができます。

イラン艦艇、船体の機雷除去=日本タンカーに接舷-米軍が動画

この映像なんですが、「違うんじゃないか?」という声がアメリカでも出ています

米国はイラン革命防衛隊がタンカーから不発の機雷を除去した様子が映像に示されていると主張。しかし、同タンカーを所有する日本の国華産業の社長は、タンカーに向かってきた「飛来物」が海面よりの部分にダメージを与えたため、魚雷による攻撃との見方は考えられないと述べている。
(ブルームバーグ 6月15日)

一方、イランは、「やってない!と完全否定

イランは、タンカー2隻を攻撃したのは同国だとする米国の主張を「根拠がない」と一蹴。
(同上)

では、国際社会はどうなのでしょうか?「イランがやった!」とアメリカに同調しているのは現状イギリスです。

タンカー攻撃、イランの責任は「ほぼ確実」 英外相

6/15(土)11:47配信

 

【AFP=時事】ジェレミー・ハント(Jeremy Hunt)英外相は14日、中東のオマーン湾(Gulf of Oman)で13日発生したタンカー攻撃について、英国独自の情報評価により、「ほぼ確実」にイランの責任であるとの結論に達したと述べた。

しかし、全体的には、「誰がやったのかようわからん」という感じ。グテレス国連事務総長は、「独立調査を要求しています。

タンカー攻撃、独立調査を=「責任明確に」-国連総長

6/15(土)6:25配信

 

【ニューヨーク時事】グテレス国連事務総長は14日、日本の海運会社が運航するタンカーなど2隻に対する攻撃に関し、独立調査を要求した。国連本部で記者団に語った。タンカー攻撃をめぐっては米国がイランの関与を主張する一方、イランは否定し、双方の対立が深まっている。グテレス氏は「真実を知ることや責任を明確にすることが非常に重要だ。それには独立した団体が事実関係を検証するしかないのは明白だ」と指摘。

「独立調査」、とてもいいアイディアですね。私も実現を望みます。

なぜ、すっきりしないのか????

それにしても、なぜ「証拠を提示した」にも関わらず、アメリカの主張は、信じてもらえないのでしょうか?一番の理由は、「イランの動機がわからん」ということでしょう。

日本とイランの関係は悪くない。日本の首相が、険悪になっているアメリカ―イラン関係を修復するために来ている。なぜその時に、「日本企業が所有するタンカーを攻撃する??????????????意味わかりませんね。

もう一つは、「アメリカが提示した証拠説得力がイマイチ」ということでしょう。このこと、指摘している人もいます。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで中東政治を専門とするファワズ・ゲルゲス教授は「まだ明確な証拠はない。指紋もない。米軍が不確かな証拠を提示しているにもかかわらずだ」とコメント。「イランの指導者がトランプ政権内の強硬派をあおるほど向こう見ずだろうか?あるいはペルシャ湾岸の米国の同盟国に対して計算ずくの危険な動きに関与しているのだろうか」と語った。
(ブルームバーグ 6月15日)

日本のマスコミがちっとも伝えない「確定拠出年金」のメリット

金融庁が発表した「老後2千万報告書」を巡り、公的年金の悲観的な行く末が大きくクローズアップされ報じられましたが、世界的エンジニアでアメリカ在住の中島聡さんによれば、米国においても年金はあまり期待できない状況だそうです。しかし、「401K」と呼ばれる個人年金となると話は別で、「自然に大きな老後資産が築けるようになっている」とのこと。今回中島さんはメルマガ『週刊 Life is beautiful』でその401Kの優れた仕組みを紹介するとともに、日本のマスコミも国民が老後に備えた行動を取ることができるよう、「確定拠出年金」のメリットを宣伝すべきではないかと記しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2019年6月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじまさとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

年金vs.401K

日本では、年金不足が大きな問題になっているようです(参照:「『老後資産2000万円』問題、私的年金の議論に冷や水」)。

しかし、こうなる運命は、日本の年金を「自分たちの世代が支払ったお金が戻ってくる」貯蓄型から「若い世代が高年齢層を支える」(悪く言えば)ネズミ講型に変えた時から決まっていたように思えます。長期的なビジョンを持った国家戦略を進める政治家よりも、短気的な政策で国民を満足させる政治家の方が選挙で勝つという民主主義の典型的な弱点が露呈した形になっています。

米国も年金にはあまり期待できない状況ですが、一つだけ大きな違いがあります。401Kと呼ばれる個人年金の普及です。税制がとても上手に設計してあるため、そのシステムを上手に利用すると、自然に大きな老後資産が築けるようになっているのです。

例えば私の場合、Microsoftからの給料のうち6%までは401Kに入れることが出来て、さらにMicrosoftがその半分まで(つまり3%まで)プラスアルファで支給してくれるというボーナス付きでした。

そのボーナスだけでも素晴らしいのですが、その収入分(6%+3%)の所得税が引退して引き出す必要が生じるまで免除されるという画期的な税制がありました。所得税は累進課税なので、働いているときは税率が高いですが、引退した後であれば所得が低いので、税率も低いのです。

さらに凄いのは、401Kの口座で生じた利益(利息、配当、株の売買によるキャピタルゲイン)全てに対する課税も、引き出すまで免除というシステムなので、資産が税引き前の複利で増えていくため、その効果は絶大です。

結果として、私がMicrosoftの米国法人で働いていた10年間(1989年末から10年間)で貯めた401Kの資産が、今では90万ドル弱日本円だと9,000万円強)にまで増えています。

私の場合、サラリーマンだったのはわずか10年間ですが、30年ぐらい真面目にサラリーマンをして401Kを活用していれば、1~2億円の老後資産を貯蓄することが十分に可能なシステムなのです。

遺言書に名前がなくても相続できる取り分を、お金で請求する方法

「仲の良かった兄弟が、遺産相続で争うようになってしまった」というケースは珍しい話ではありません。そんな相続に関する法律は色々と複雑で、素人にはわかりにくいものでもあります。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、相続法が改正され2019年7月1日から施行されることになった新しい遺留分制度について、詳しく説明してくださっています。

遺留分侵害額請求権とは

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

昨年、相続法が改正になり、段階的に施行されています。もうすぐ7月1日にも多くの規律が施行されます。そのうちの一つに、「遺留分制度の改正があります。

「遺留分」という言葉は聞いたことがあると思いますが、遺言書があっても守られる権利のことです。たとえば、長男と次男がいて、父親が長男に遺産の全部である自宅土地建物を相続させる遺言を書いても、次男は、遺産の4分の1は確保できる、という制度です。

これまでは、遺留分確保の方法として、遺産である自宅土地建物の4分の1の権利を次男は確保できる、ということになっていました。しかし、今回、相続法改正で、制度が変わりました。

これまでは、「自宅土地建物の4分の1」という物自体に関する権利だったのですが、今後は、それを金額に計算しなおしたお金を請求できる、という制度に代わりました。つまり、遺留分制度がお金だけの問題になる、ということです。専門的には、「遺留分侵害額請求権という制度になったということです。

不動産が共有名義になったりすると、その後が大変だったのですが、お金の精算の問題になるだけで、随分と解決しやすくなると思います。

遺留分侵害額請求権は2019年7月1日以後に開始する相続について適用されますが、その前の相続でも、現行の遺留分制度がありますので、もし、相続が発生していて、遺言により、自分の取り分が全然ない、というような場合には、「遺留分」という権利がありますので、一度見直してみましょう。

お問い合わせは、こちらから。

● 弁護士が教える法律ガイド(社会人が知っておくべき法律知識)

今日は、ここまで。

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「いきなりステーキの業績改善策は?」人気コンサルに聞いてみた

読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、「いきなりステーキ」が打ち出した業績改善策に疑問を感じる読者からの「永江さんならどんなコンサルをするか」という質問に答えます。永江さんは、「いま肉を熱心に食べている人の属性をよく分析」することが大切とアドバイス。その人たちを意識した改善案を披露しています。

わたしが「いきなりステーキ」のコンサルをするなら

Q. タイのバンコクで起業している者です。1年ほど前からメルマガに登録し毎週拝読しております。さて、私が永江様に伺いたいのは「いきなり!ステーキ」の業績悪化についてです。

J-CASTニュース(全文表示 | いきなり!ステーキが「肉離れ」? 今後は「牡蠣」投入、メニュー拡充の意図は)では、同グループの業績が厳しさを増し、19年3月は前年同月比73.3%にまで落ち込んでいると報じられています。

要因として挙げられている主なものは「競合他社の参入」。この状況で同社は、他社との差別化を図るため打開策として「メニューの拡充」を掲げました。拡充するメニューとは「子どもや女性、年配客をターゲットとした「わんぱくワイルドステーキ」「わんぱくハンバーグ」を、5月16日からは「生牡蠣」「焼き牡蠣」を一部店舗で販売開始」したそうです。

ステーキに特化した「専門性」をウリにした『いきなり!ステーキ』が、牡蠣やハンバーグをメニューに加え拡充すると、いままで培ってきた「専門性」が薄れ、ブランディング力を低めてしまい、地盤沈下につながるように感じます。

もし永江さんが「いきなり!ステーキ」のコンサルをするならば、「次の一手」は何を打ちますか?

永江さんからの回答

わたしがコンサルするなら、まず最初にサラダやワインなどのメニューを拡充します。次にWeb予約ができるようにして店舗の利便性を高め、居心地を良さを向上させますね。

順番に説明しますと、まず1つ目はいま熱心に肉を食べに来ているのは健康志向で体作りをしている人なので、その人たち向けのサービスを向上するんです。1~2か月に1度来るファミリー層を狙っても儲かりません。

具体的には、まず何よりサラダバーを始めるか大きなサラダメニューを用意します。健康観点では肉とご飯だけ食べるのは超致命的で、まず野菜をたくさん食べなきゃいけないのに、いきなりステーキには小さなレタスサラダくらいしかないので足が遠のいてしまうんです。

よく肉を食べている健康志向のお客さんのトレンドを完全に外しているわけですね。競合のステーキガストもご飯の代わりに野菜と肉だけ食べられるようになりましたし、筋肉食堂もバケツみたいなサラダがあって、まず野菜を摂ってから肉を食べられます。

それから1つしかないソースの種類を増やして、わさび醤油とかシーズニングなど健康志向の人に向けて味の種類を広げることも重要です。

ワインの種類も増やし、安いハウスワイン以外を楽しめるようにしてつまみも揃え、まずはワインを飲みながらサラダとおつまみを食べてもらってから肉を出す、といった流れで飲み食いしてもらった方が満足度も高いし儲けも出ると思います。

破綻?崩壊?年金のプロは「老後2千万必要」報告書をどう見たか

 大きな話題となっている、金融庁が発表した「老後に2,000万円が必要」という報告書。「年金破綻も間近」などとセンセーショナルに報道するメディアもありますが、年金のプロは今回の報告書をどう見たのでしょうか。無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』著者のhirokiさんは、議論開始の第一段階として、「そもそもの年金制度」を今一度振り返っています。

そもそも年金は生活資金の全てを賄うように出来てはいない

金融庁の年金だけでは老後資金が2,000万円足りないの発表で世間の話題になってますよね。さらに話が飛躍して年金破綻だの崩壊してるだのと騒がれる。もうお決まりの流れというか。

なんていうかもうちゃんと読む気も考える気も起こらなかったんですが、金融庁が発表してたのは「将来の年金水準を維持する事が難しい」という事ですよね。だからより一層自助を求めるという話。その額が2,000万円足りないという。人により持ってる個人資産はバラバラなのに、支給されてる年金額もみんなバラバラなのに、なんだかすごくザックリした数字だなと思いました。

年金額は満額の老齢基礎年金、障害基礎年金や遺族基礎年金や一定の加算金などの支給額が定額となってる年金を除いては、誰一人として同じ年金額という人はほぼ見た事無い。まあ、そう安心できる年金額という人もそうそう見た事はないですが…2,000万円という大金が独り歩きして、そこだけであーだこーだと大騒ぎされてる。

まず、公的年金は生活資金のすべてを賄うものだという誤解も多いですが、公的年金ができた昭和20年前後の頃から生活のすべてを賄う事を目指して作られていない。そこはハッキリさせておきたかったから今までも記事でちょくちょく言ってきた事ではあります。

あくまで終身年金としての公的年金は生活資金の有力な足しにはなるが足りない分は自分で資金を用意する事が望ましいというもの。その考えは昔も今も変わっていない。

だから、大半の企業には退職金や企業年金が用意されてたし(厚生年金基金は公的年金と私的年金を無理矢理繋ぎ合わせていたから失敗した。適格退職年金は受給権保護の仕組みが脆弱だったから廃止された)、今も企業年金や退職金制度がありますよね。

昔は終身雇用や年功序列で長期勤務を奨励するために昭和10年頃から退職金制度が普及していきましたが、今現在は退職金制度は徐々に縮小し非正規雇用が増えて個人の企業年金(確定拠出年金とかの積立)が普及しています。とはいえ受給者の約6割くらいの人は全体収入が年金だけで暮らしている

また、年金が下がる方向になるというと年金崩壊に向かってると早合点してしまう人がいますが、年金が物価や賃金の変動で上がったり下がったりするのはもう50年ほど前からそういう仕組みになった事です。これは経済の伸びに取り残されないためです。物価変動や賃金変動という経済変動に合わせるっていうのが年金制度であり、もちろんそういうのが下がれば年金は下がる。そんなの決まり切ってた事であります。

熱帯地方の人より日本人が多く汗をかく理由はビジネスに活かせる

予測不可能な事態が起こった時のとっさの対応力は、どうすれば身に付けられるのでしょうか。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では現役教師の松尾英明さんが、日本人と熱帯地域に暮らす人々の適応能力の違いを例に挙げ、わかりやすく解説しています。

仕事への「適応能力」を高める

「とっさ!のうまい対応」について。今年出た新刊のタイトルの一部である。「とっさの対応」はどう身に付くのかという話。

以前にも書いたが、今大学の授業で、健康教育について学んでいる。面白い話を知った。日本人と熱帯地域に暮らす人々の暑さへの適応能力の比較である。

両者の「汗腺の数に差があるか。汗腺とは、身体から汗を出す腺のことである。これは、差がある。熱帯地域の人々の方が約2割増しで多いという。では、汗をより多くかくのはどちらか。これは意外にも、日本人の方である。暑さへの反応が強いため、すぐに汗をかく。そうなると、何のために熱帯の人々の汗腺数が多いのかということになるが、これは後述。続いて、同じ量の汗の塩分濃度。どちらが濃いか。これも、日本人の方が濃いらしい。

総じて、これらの特性は「暑さへの適応能力」ということで説明される。つまり、暑さという環境要因に上手に対応できる能力の高さである。

普段からちょっとした暑さに敏感に反応していると、水分も塩分も出切ってしまう。だから、熱帯地域の人々の身体には、水分も汗も節約する機能がある。

一方で「突然の異常な暑さ」に適応する能力もある。これが、汗腺の数の多さである。普段すべての汗腺がフル稼働している訳でなく、余裕がある。「とっさの対応」用として、他が控えているという状態である。

ちなみに、これらの身体的機能は、遺伝性ではなく後天性であるという。日本人の赤ん坊を熱帯地域で育てれば、そのようになるということから証明されている。よくできたものである。

話を戻すと、つまり、とっさの対応能力というのは、「普段からの無駄の排除余裕の多さ」に関係するともいえる(お金の話に似ている)。普段が全力100%でいっぱいいっぱいだと、それに加わる緊急の事態に対応できない。

それはとりもなおさず、より良くするためのプラスアルファにかける力も残っていないということでもある。「緊急で重要」という事態に苦労する上に、「緊急でないが重要」というレベルアップのための活動もできない。常に「今すぐやるべきこと」ばかりに追われ続けることになる。

これを防ぐには、働き方を変えて、余力、余裕を生み出す工夫が必要である。方向は、大きく二つ。

一つは、減らす捨てる方向。暑さの適応の話でいうと「節約機能」の方である。無理・無駄をなくし、環境自体を快適にするという方向である。仕事術の本などを参考に、モノの廃棄や仕事の精査をすることがこれに貢献する。

もう一つは、増やす余裕をもつという方向。暑さの適応の話でいうと、「汗腺の数を増やす」の方である。普段から余力を残し、対応できる幅自体を増やす。リラックスタイムと勉強の両方がこれに貢献する。

勉強の時間すらもろくに取れないという状態は、常に「ジリ貧」が続き、がんばっているのに後退することになる(レベルアップなしで常に同じレベルの相手と戦い続けている状態である。常に苦戦が続き、いずれ体力が尽きる)。

仕事へも「適応能力」という視点で見つめ直すと、見えるものがあるかもしれないと感じた次第である。

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F-35の導入は「トランプ大統領の圧力」という批判が正しくない訳

『現代ビジネス』の6月8日号に掲載された東京新聞の半田滋氏の原稿について、軍事アナリストの小川和久さんが「正しくない」とツイートし、議論が盛り上がったようです。これについて、小川さんが自身のメルマガ『NEWSを疑え!』で、ツイッターでは説明しきれない発言の根拠を解説。日本がF-35の調達を決めたのは決してトランプ政権の圧力によるものではないことや、F-35の真に重要な役割について説明しています。

安倍が憎けりゃF-35まで憎い

6月8日号の『現代ビジネス』は、「日本がF35を『爆買い』のウラで、米軍はF15の大量購入を決めた やはり、騙されているのか…?」という刺激的なタイトルで、半田滋氏(東京新聞論説兼編集委員)の原稿を配信しました。

これについて、私が「正しくない」とツイートしたことで、ネット上で盛り上がることになってしまいました。火をつけた手前、ネットの議論をそのままにしておくわけにはいきませんので、半田さんの記事で気になる点を以下に記しておきたいと思います。

1)米国防総省が2020年度予算案で、2024年度までの5年間にF15EX戦闘機80機を調達するとしていることを取り上げ、半田さんは「日本が退役させると決めたF15を米国は80機も購入するというのだ」としています。

半田さんも、米国が80機の調達を決めたF15EXは優れた対地対艦攻撃能力を備え、日本が退役させていくF15とは違う機種だということには触れてはいます。しかし、F-35の導入が気に入らないようで、次のように海兵隊出身の統合参謀本部議長の見解を引用してみせます。

「ダンフォード統合参謀本部議長は3月にあった米上院軍事委員会で『機体価格でF15EXはF35と比べて少し安い程度だが、維持管理費の面では、F15EXはF35の半分以下である。機体寿命の面では、F15EXはF35の2倍以上である』と明快に説明した」

価格の高いSTOVL(短距離離陸垂直着陸機)のF-35Bを導入する海兵隊にとっては、その通りだと思います。しかし、米国の空軍、海軍、海兵隊による航空戦力が、多様な機種によって重層的に構成されていることがすっかり忘れられています。「F-35かF15EXか」というのは、子供じみた議論なのです。