「指揮者は楽譜を見てはいけない」世界的マエストロ・小林研一郎氏が断言する訳

「炎のマエストロ」の異名を取り、80歳を超えてなお指揮台に立ちオーケストラを率い続ける小林研一郎氏。世界的指揮者と称される小林氏ですが、その支えとなっているのは強烈なまでのプロ意識でした。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、そんな小林氏自身が語った「指揮者としての信条」が紹介されています。

指揮者は楽譜を見てはいけない 小林研一郎

僕はいろいろなオーケストラで指揮をしていますが、一人ひとりの顔をじっと見ていなくては指揮ができないんです。指揮者の中にはメンバーを見なくても指揮ができるという人がいるかもしれませんが、僕にはできません。

となると、楽譜を見ることができないわけですから、全楽器の楽譜を全部覚えなきゃいけない。

先日もある地方の交響楽団の演奏会があったのですが、地方ですから何となくほのぼのとした空気が漂っている。そういう雰囲気を覆すためにも、僕は事前にメンバーのネームリストをいただき、楽譜をすべて覚えた上で練習に臨むんです。

演奏の途中、僕は指揮を止めることがあります。しかし、そこで一人ひとりを注意することはしません。そういうことをするとその人が受けるショックが周りにも伝わって、決していい演奏にはならないからです。ただ、止める時には全員がハッとするような、炎になれるような、そんな言葉を発しなくてはいけません。

そして、その時、指揮者は決して楽譜を見ちゃいけないんです。

楽譜をめくる僅か0.1秒という時間が彼らの意識を大きく後退させてしまうことがある。団員の顔を見ながら

「すみません。では594小節からお願いできませんか」

これって効くんですね。

そのようなニュアンスで僕はこの年齢になっても「失敗しても皆が許してくれるだろう」という甘えを一切はねのけて、まさに太平洋の真っ只中に一人でボートを漕ぎ出しているわけです。後戻りもできない、前に進むこともできない。そこにはただ死が待っている。そういう世界で生きているわけです。


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顧客増加のヒントは自分の中にある。「また会いたい」記憶に残る接客がその答え

営業マンや販売員にとって「いかに顧客を増やすか」は永遠の課題。そのテクニックについてはさまざまなノウハウが無限に語られていますが、今回ユニークな顧客増のヒントを紹介しているのは、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは自身の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で、「もう一度会いたい店員さんを思い出し、その理由を見つける」という方法をレクチャーしています。

もう一度会いたい人

いきなりの質問ですが、自分がこれまでに行ったお店の店員さんで、もう一度会いたいなと思う店員さんはいますか?

どんなお店でも結構です。

思い浮かべましたか??

さて、ではもう一度聞きます。

その店員さんにもう一度会いたいと思う理由はなんでしょうか?

私ももう一度会いたいなと思う店員さんは結構います。会える人には直接会いに行きますが、すでに住む場所が変わったため、簡単に会いに行くわけにはいかない人もいます。ですが、それでも「もう一度会ってみたいなぁ」と思う店員さんがいます。

例えば、パッと思いつくところだと、Stussy(ステューシー)というブランドの若い店員さんです。20歳を少し過ぎたくらいの方だったと思いますが、ある時、知人へのプレゼントを探しに行った時にとても良い接客をしてくれました。私が悩んでいる理由もちゃんと理解してくれましたし、数日考える時間もくれてとても親身になって接客をしてくれたのです。インスタも教えてもらってDMでやり取りもしたので、とても記憶に残っていて、これを書きながら今もちょっと会って話をしたいなぁと思ってしまいます。

これ、何が言いたいかと言うと、ここで出てくる理由というのが、顧客を作るためのヒントになるという話なんです。

顧客を増やしたいと思う時、

「こうすればお客様は喜んでくれるんじゃないか」
「こうすれば顧客になってくれるんじゃないか」

といったことは誰でも考えることができます。しかし、それが必ずしも正解かどうかはわかりませんし、販売員としての視点で考えるお客様の思考というのは意外とよく分からないものです。でも、自分が顧客になる理由であれば誰でもわかります。先ほどのStussyの店員さんを例に挙げれば、私の場合は、

  • 親身になって接客をしてくれたこと
  • インスタを通して連絡を取り合ったこと

などが、もう一度会って話をしてみたいと思う理由です。それだけ記憶に残っているわけですから、これが一つの顧客づくりのためのヒントになると言えます。

そう考えると、もう一度会いたいと思う人をたくさん思い浮かべて、その理由を見つけることができれば、それだけお客様に顧客になってもらえるような接客のヒントを手に入れられるということでもあるわけです。

顧客を作りたければ、まず自分が何をもって顧客になろうと思えるのかを知る。そこからスタートしなければ、なかなか答えは見えてきません。ぜひ普段から考える癖をつけておきたいですね。

今日の質問です。

  • もう一度会いたい、なぜか記憶に残っているといったお店の店員さんを何人も思い浮かべてみましょう。
  • そう思う理由はどんなものでしたか?

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ステーキは“濃厚な性欲”の象徴。夜の相性は食事に関する夢でわかる

正夢、逆夢、悪夢に吉夢。毎日見ているらしい夢でもすぐに忘れるものもあれば、心に引っかかってずっと覚えているものもあります。今回は「付き合ったばかりの彼がステーキに食欲を示さない」という夢を見た20代女性からの相談に、メルマガ『富田隆のお気楽心理学』著者の富田隆教授が回答。質問者が見ているのは、彼のどんな部分なのでしょうか?深い関係にあるか否かによっても意味合いが違うようです。

彼とステーキを食べる夢を見ました

Question

shitumon

広告会社で働く28歳の女性です。彼とレストランでステーキを注文しました。出て来たステーキを私は美味しく頂いて、もうすぐペロリと完食しそうな勢いなのに、彼の方ははあまり食が進みません。体調でも悪いのかと心配すると、彼は「ちょっと胃腸の具合が良くなくて」と言い出しました。

私のために、ステーキに付き合ってくれたのは嬉しいけれど、もっと遠慮せずに、体調のことを最初に言って欲しかったと思いました。そんな訳で、夢の中のデートは、気まずい雰囲気で終わってしまいました。

夢に出て来た彼とは付き合い始めたばかりで、深い関係にはまだなっていません。この夢、何を象徴しているのでしょう?気になったので、ご意見を伺おうと思いました。

富田隆先生からの回答

食欲に関係する夢は、セックスを象徴している場合が少なくありません。栄養豊富なステーキは精力的で濃厚なセックスを象徴しています。それをペロリと頂いた貴女に対して、彼は食欲が進みません。つまり、セックスの面で、彼はあまり精力的でも情熱的でもなさそうだと、貴女は無意識に判断したわけです。それが夢に反映されました。

いわゆる性的な「相性」は、男女のカップルにとって、無視することができない大切なファクターです。であるとすれば、この夢はある種の警告なのかもしれませんね。ただ、お二人がまだベッドを共にしていないのだとしたら、この夢に出て来た彼は、あくまでも貴女の「印象」や「直観」をもとに造られた彼のイメージであり現実の彼ではありません。

人は見かけによらぬもの。もしかすると実際の彼は、厚切りのレアステーキをペロリと平らげるような男性なのかもしれません。ですから、彼との未来をどうするかの判断は、実際にご試食いただいてからでも、遅くはないと思います。

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「残業すれば何とかなる」という日本の悪癖。タスク処理を“目的化”しない仕事術

ビジネスマンの悩みのタネといえば、いつまでたっても無くならない毎日の「残業」ではないでしょうか。この残業が「当たり前」になってしまうのは危険と説くのは、メルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』の著者で、Evernote活用術等の著書を多く持つ文筆家の倉下忠憲さん。上司から言われたことだけをこなしていれば定時で終われた昔に比べて、より複雑になってきている現代の働き方に対応するための「タスク管理術」とは?

 

残業が当たり前になってはいけない #タスク管理エッセイ

勤務先で大きなイベントが迫っているせいか、妻の残業が増えてきました。私は彼女の送り迎え担当大臣なので、彼女の勤務時間の変化はダイレクトに私の作業時間にも関わってきます。なので、非常に敏感なのです。

仕方がない残業というのは、たしかにあります。仕事と書いて、ルビに「トラブル」と振るのが仕事の本質といっても過言ではありません。特に、B to C な仕事をしていると、突発的な出来事(主にクレーム由来)はたびたび発生します。それに対処しつつ、日常の仕事のクオリティーを落とさないならば、残業することは避けられないでしょう。

とは言え、です。

残業は「仕方なし」でなければいけません。言い換えれば、残業時間を日常的作業の算段に加えてはいけません。「あぁ~、仕事が山積みだ~。でも、残業すればなんとかなる」が常態化し、その作業を片づけるために残業が常に付随するようになったら、それは危険な兆候です。

なぜならば、そこで思考は「タスクを片づける」ことにしか向いていないからです。本来残業が常態化している状態では、「いかにタスクそのものを減らすか」に思考が向けられるべきでしょう。そうした、ややメタなことを考えることによって、職場の環境は変わっていきます。逆に、それを考えない限り、タスクが減ることはないばかりか、「へぇ、この作業は完了できるんだ。だったら、もっと仕事を増やそう」などといった誤ったフィードバックが発生しかねません。極めて危うい状況です。

確認しますが、残業することが絶対的に悪なわけではなく、タスクを片づけることもいけないわけではありません。ただ、残業が当たり前になり、タスクを片づけることしか考えなくなるのが悪い状態なのです。

以上は、理屈の上では当たり前の話に聞こえるかもしれません。しかし、人間の精神は、「たくさん残業して仕事をしている」に充実感をおぼえてしまう危うい側面を持っています。特に、職場全体がそうした雰囲気に包まれているならばなおさらです。

そうした環境下では、上のような「当たり前」の考えは出てこず、逆に「残業して当たり前」な考えが支配的になります。だからこそ、意識的に注意を向けた方が良いのです。

元国税が指摘「日本の富裕層はフリーターより税金を払っていない」不都合な事実

先日掲載の「これも小泉・竹中“カネ持ち優遇”の一環。日本から『長者番付』が消えたワケ」等の記事で、富裕層ばかりが厚遇される日本社会の不平等さを非難し続けてきた、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは今回、自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、「日本でもっとも税金を払っていないのは富裕層」と断言しその証拠を列挙。斯様な歪んだ税制が、昨今日本で進む急激な格差社会化の大きな要因になっていると強く批判しています。

【関連】これも小泉・竹中“カネ持ち優遇”の一環。日本から「長者番付」が消えたワケ

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』の2021年9月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

 

金持ちの税負担はフリーター以下

実は今、日本でもっとも税金を払っていないのは富裕層です。こういうことを述べると

「日本の金持ちは決して優遇されてはいない」
「日本の金持ちは世界でもトップレベルの高い税金を払っている」

と反論する人もいるでしょう。インターネットの掲示板などでも、日本の富裕層は世界一高い所得税を払っている、というような意見をよく目にします。

しかし、これはまったくデタラメです。確かに、日本の所得税の税率は、世界的に見て高いです。しかし、これには、カラクリがあります。日本の富裕層の所得税には様々な抜け穴があって、名目税率は高いのだけれど、実質的な負担税率は驚くほど安いのです。むしろ、日本の富裕層は先進国でもっとも税金を払っていないといえるのです。

日本の税制では、富裕層の最高税率は50%です(所得税と住民税を合わせて)。最高税率50%というのは、先進国ではトップクラスであり、これだけを見れば日本の金持ちはたくさん税金を払っているように見えます。しかし、日本の金持ちの場合、税制に様々な抜け穴があり、実質的な税負担は欧米の先進国よりもかなり低いものとなっています。

というより、日本の超富裕層の実質的な税負担は、なんとフリーターよりも安いのです。下の表は、年収5億円の配当収入者と年収200万円のフリーターの実質的な税負担の比較です。配当収入者というのは、大企業の株などをたくさん持ち、多額の配当などを得ている人のことです。富裕層の多くはこういう形で収入を得ています。

年5億円配当収入者と年200万円フリーターの税負担の比較

 

         配当収入者  フリーター
所得税・住民税   約20%    約6%
社会保険料     約0.5%     約15%
収入に対する消費税 約1%     約8%
合計        約21.5%   約29%

これを見ると、富裕層はまず所得税、住民税自体が非常に安いことがわかるはずです。高額所得者の名目上の最高税率は50%なのですが、配当所得者は約20%なのです。日本には、配当所得に対する超優遇税制があります。配当所得は、どんなに収入があっても所得税、住民税合わせて一律約20%でいいことになっているのです。平均的サラリーマンの税率とほぼ同じです。

これは、配当所得を優遇することで、経済を活性化させようという小泉内閣時代の経済政策によるものです。先ほど述べましたように、富裕層の収入は持ち株の配当によるものが多いのです。だから富裕層の大半は、この優遇税制の恩恵を受けているのです。

また配当所得者に限らず、「経営者」「開業医」「地主」など富裕層の主たる職業ではだいたい税金の大きな抜け穴が用意されています。名目通りの高額の税率を払っている富裕層はほとんどいないといっていいのです。

 

子どもの自殺、2021年はすでに270名。コロナ禍の新学期、生きづらさにどう対応?

収束の見えないコロナ禍という非日常は、大人が考えている以上に子供たちの心を蝕んでしまっているようです。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、児童生徒の自殺者数が過去最高だった昨年を上回るペースで推移しているという深刻な現実と、コロナ禍で顕在化した教育格差に対する子供たちの悲痛な叫びを紹介。その上で、彼らの命を守るため大人たちが取り組むべきことを考察しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

 

子どもは親を選べない

「学校が死ぬほどつらい子は図書館へいらっしゃい」――。

数年前に、神奈川県鎌倉市立の図書館の公式ツイッターが、13時間で4万回以上リツイートされたことを覚えていますか?

“If you feel like shooting yourself , don’t .Come library for help instead.”

夏休み明けに自分を追いつめる子どもが増えることを知った図書館司書の女性が、米国の図書館に貼られている、ピストルを自分の頭に突きつけている男とその周囲に本がたくさん積まれているポスターに書かれていたフレーズを思い出し、「図書館には、問題解決のヒントや人生を支える何かがあるよ」との思いを込めてつぶやきました。

その後、東京都の上野動物園がTwitterの公式アカウントで「学校に行きたくないと思い悩んでいるみなさんへ」「もし逃げ場所がなければ動物園にいらっしゃい」と呼びかけられるなど、9月1日の子どもの自殺は社会問題として注目されるようになりました。

そして、今日。2回目のコロナ禍の「9月1日」をむかえました。

「9月1日問題」が起きていた背景には、

  • 学校でしんどい思いをしていた子どもが「学校に戻ること」のプレッシャーに耐えられなくなったり、
  • 夏休み中に元気を取り戻した子どもが「何も変わっていない現実」にショックを受けたり、

「生きていても仕方がない」――と自分を追いつめ、悲しい選択をしてしまうのではないか?と考えられていました。

しかし、コロナ禍で「いつもどおり」の学習の機会が制限され、友だちと遊ぶこともままならず、親の雇用問題などの影響を直接的に受けるようなり、子どもたちは日常的に追いつめられるようになってしまった。その原因も多様化し、「外」からは見えにくい事態が生じています。

厚生労働省によれば、2021年1月から7月までに自殺した児童生徒の数は暫定値で270人。年間で過去最多の499人となった去年の同じ時期を29人上回っています。

このうち、小学生は7人、中学生は75人、高校生は188人です。

対応策を検討した文部科学省の専門家会議は、在宅時間が長くなり、家庭に居場所を感じられない子どもがいる可能性の他、学校での活動を通して達成感を得る機会が失われたことや、悩みを相談することが難しくなったことが背景にあると分析しています。

 

まるで魔法。国語力が伸びるうえに親子関係も良くなる6つの方法

いつも仕事で忙しく、ついつい子供の勉強を見る際に叱ってしまうお父さんやお母さんは多いのかもしれません。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では、漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる親野智可等さんが、子供の国語力を伸ばしながら親子関係も良くする方法を「6つ」も伝授しています。

子どもの国語力を「グングン」伸ばし「親子関係も良くする」魔法の手法

子どもが「書くのを自分から好きになる」方法とは

お子さんの日記や作文を、お父さんたちは読んだことがあるだろうか。忙しくて、日頃子どもとあまり話す機会のないお父さんほど、子どもの書く文章を読んで「字が雑だ」「もっと漢字を使え」「意味がわからない」などと叱ってしまうのではないだろうか。

実は、お父さんが我が子の日記・作文に目を通したときこそ、子どもの国語力を伸ばす絶好の機会なのだ。学力を伸ばすだけでなく「親子関係も良くなる」、とっておきの方法を今回はお教えしよう。

書くという行為は、大人でも簡単ではない。わかりやすい文章を書いたり、自分の気持ちや感想を書くことは難しく、二の足を踏む読者も多いのではないか。だから子どもが自分の気持ちや感情を表現するというのは、とても高いハードルだ。

ここで「一所懸命書いたものを叱って」いては、子どもは書くことを嫌いになってしまう。一番大切なことは、書くことが好きになり、自信を持って、どんどん書けるようにしてやることだ。「好きこそものの上手なれ」というではないか。好きこそが、上達の一番の近道だ。

子どもの日記や作文はほめることに徹する

子どもや若者、女性に対し、批判したり小言を言いたくなるのが男性一般の性質だが、ここはひとつぐっと我慢。子どもの日記や作文をほめることに徹しよう。一切、否定的なことは言わない。どんな小さなことでも見つけ出し、共感を持ってほめる。

「とてもわかりやすく書けているね」
「自分らしい気持ちがよく出ているね」
「いつも面白い作文を書くね」
「文章を書くのがうまいね」
「読んでいて楽しくなったよ」
「様子が目に浮かぶように書けているね」
「会話の部分が活き活きとしているね」

などなど、どんなことでもいいからほめて、子どもに自信を持たせよう。大人だって文章や手紙をほめられると、妙にうれしいものだ。

内容についても批判しない。例えば日記に「今日、A君とケンカした」と書いてあっても、「ケンカなんかしちゃダメだろう」でなく、「お父さんも子どもの頃、けっこうケンカしたな」とか「今も職場でちょっとケンカ状態なんだよ」と自分の体験を話してやると、子どもは喜ぶ。

韓国とは対象的な結果に。なぜ日本のアフガン救出作戦は失敗したのか

タリバンが権力を掌握したアフガニスタンから日本人と日本人の協力者を救出する作戦は、自衛隊輸送機の到着直後にテロが発生した影響もあり、思ったような成果を上げることができずに米軍の撤退期限を迎えてしまいました。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川さんが、前回「遅すぎた日本の自衛隊機アフガン派遣。決心のできぬ政府が国を滅ぼす」と案じたままの結果に終わったのは、ただ派遣が遅かっただけに留まらない根本的問題があるようです。小川さんは過去の失敗を平気で繰り返してしまうこの国の統治機構の有り様を嘆き、国の行末をますます憂えています。

アラブの春を教訓にしていない日本政府

せっかくアフガニスタンに自衛隊機を3機も投入したのに、そのまわりを固めていなかった結果、思ったような成果が上がっていないのは残念な限りです。

政府がC-2(1機)とC-130(2機)の自衛隊輸送機を出発させたのは、15日にアフガンの政権が崩壊した8日後の23日になってからでした。自衛隊機は命令が出れば即応できる態勢にあるのですが、政府の決心が遅れに遅れたからです。その結果、26日に旧アフガン政府関係者14人、27日に日本人女性1人を隣国パキスタンに出国させるにとどまっています。

政府の決心の遅れとともに、カブール空港までの移動について手を打っていなかった問題は大きいと思います。明らかに日本政府の失態です。

今回は出国希望者がカブール空港に詰めかけて身動きできない状態だったところに爆弾テロが発生し、日本人女性が空港まで自力で移動できたのが奇跡と思われるような状況でした。これではいかに自衛隊が迅速に現地入りしようとも、そして、自衛隊の誘導部隊が空港の外で活動できるように法改正が行われたとしても、どうしようもありません。

日本と対照的だったのは韓国です。25日の段階で国民と関係者390人全員を出国させるのに成功しています。韓国政府はアフガンの政権崩壊直後に輸送機と特殊部隊を現地に向かわせると同時に、現地の大使館員が米軍と交渉して米軍が押さえていたバス6台に350人あまりを乗せて空港まで運びました。米軍のバスはタリバンとの合意で空港との間を移動できることになっており、韓国側は米軍人をバスに同乗させてタリバンの検問所を通過したのです。

これが可能になったのは、韓国大使館が自国民と関係者の現状を把握し、連絡網の構築と避難訓練を怠らず、集合場所なども明確になっていた結果です。ほとんど把握していなかった日本大使館とは雲泥の差があります。

日本の危機管理を見ると、現地駐在の社員と家族ばかりでなく、現地従業員の現況を把握することが形式に流れている例に事欠きません。きちんと把握している状態とは、連絡を取るべき全員に通知を発信した場合、1時間以内にアンサーバックがある状態で、それを義務づけることから始めなければなりません。避難・脱出の訓練も、ルートと手段について幾通りもの代替案を準備し、繰り返し実動訓練を重ねておかなければなりません。

2011年3月、アラブの春に揺れるリビアから中国政府は自国民4万2600人を10日間で安全地帯に脱出させました。空路や海路だけでなく、大部分の中国人は使える陸上交通手段によって国境を越えることを最優先させたのです。韓国も1400人が脱出しました。このとき日本政府は23人の在留邦人を脱出させられませんでした。同じことを繰り返す日本。コロナ対策も大丈夫なのか心配になります。(小川和久)

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小型犬の息遣いが「ガーガー」なら注意。獣医が教える疑うべき病気と予防法

犬や猫の健康管理は飼い主の義務ですが、言葉で伝えられない彼らの体調の変化は気づきにくいもの。病気になる前に、個体それぞれがかかりやすい病気を知って、予防法を実践することが大切です。今回のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤先生が、小型犬に多いという「気管虚脱」という病気について、その症状と3つの予防法を伝えています。

小型犬に多い「気管虚脱」について

犬が「ガーガー」息遣いが異常に荒い時ありませんか?これは「気管虚脱」の可能性があります。気管支は、鼻や口と肺をつなぐ、空気の通り道です。ホースのような形状になっており、チューブ状の気管の外側をC形の軟骨が覆うことで、丸い形を保っています。

気管虚脱は、何らかの原因で軟骨が歪んだために気管が潰れたような形になり、呼吸が苦しくなる病気です。はっきりとした原因はわかっていませんが「小型犬」に多いと言われている病気です。

予防法(1)「肥満にさせないこと」

一番は、肥満にさせないことです。身体が重いと心臓に負担がかかり、さらには気管支にも影響が出てきます。太らせすぎないということは予防の1つになります。

予防法(2)「興奮させないこと」

ドックランや、家の中でのチャイム等で、吠えすぎや興奮に注意するようにしてください。興奮は「息遣い」が荒くなります。気管支に負担がかかりますので注意して下さい。

予防法(3)「お散歩はハーネスにする」

気管に負担をかけないように「首輪」ではなく「ハーネスタイプ」のものを使用してください。

★まとめ
「待て」や「おすわり」などで落ち着くように、日頃のしつけが重要です。興奮させないようにすることは気管虚脱に限らず大切なことです。息苦しそうだったり、異常な呼吸音を発したりしていたら獣医師にご相談、診察を受けてください。

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技術力偏重時代は終わった。国内の縫製工場よ、「メーカー」になれ

我が国の縫製工場といえば世界に誇る高い技術力で知られていますが、もはやそれだけでは生き残りを賭けた戦いに勝利することは難しいようです。今回のメルマガ『j-fashion journal』ではファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、衣料業界を取り巻く環境を紹介するとともに、日本の縫製工場が今後進むべき方向を考察。人件費の高い先進国で製造業を成立させる方法を独自の目線で探っています。

 

多くの日本の縫製工場はアパレルメーカーとは言えない。工場からメーカーへの途(みち)

1.縫製工場はOEMメーカーか?

現在、多くの日本の縫製工場はアパレルメーカーとは言えない。アパレルメーカーとは、生地や付属を仕入れ、それをアパレル製品に加工して販売する業態である。縫製工場は生地を仕入れていないし、アパレル製品の企画(デザイン、パターンメーキング、サンプル作成)も行っていないし、営業や販売も行っていない。

それなら、OEMメーカー(相手先ブランド商品の生産を請け負う業態)なのか。中国等でOEMメーカーと呼ばれているのは、サンプルを自社で作り、それを展示会等でブランド企業に提案し、受注生産する業態である。この業態は日本ではODMと呼ばれており、OEMとは区別されている。

しかし、日本の布帛(ふはく)の縫製工場は加工賃を受けとる加工業である。もし、生地を仕入れて、製品に加工し、製品を販売する業態ならば、OEMメーカーと呼ぶことができるだろう。その意味では、生地を自社で仕入れるカットソー工場、糸を自社で仕入れるニッターはOEMメーカーと呼ぶことができる。しかし、布帛の縫製工場は厳密に言えば、OEMメーカーではない。

したがって、現在の布帛の縫製工場がアパレルメーカーになるには、まずOEMメーカーになり、次にODMメーカーになり、最終的にアパレルメーカーになるというステップが必要になる。

2.テキスタイル調達でOEMメーカーに

縫製加工業からOEMメーカーへと脱皮するには、素材と付属の仕入れが条件になる。素材と付属を指定されたとしても、自社で仕入れるとなると、在庫管理、原価管理の業務が発生し、更には、先に仕入れが発生するので資金繰りも考えなければならない。資金力が問われるということだ。

縫製加工の仕事ならば、設備を揃え、技術を磨けば、資金力がなくても高額な商品にも対応できたが、自社で高額な生地を仕入れるには資金が必要だ。

必然的に取り扱い商品の絞り込みも必要になる。様々な素材を駆使した製品を作るには、それだけの資金と生地の在庫負担、そして、仕入れ先管理や在庫管理という業務も発生するからだ。

OEMメーカーを経営するには、素材の絞り込み、仕入れ先の絞り込みにより、仕入れの太いパイプを作ることが重要になる。逆に、販売先はある程度拡大しておかないと、リスクヘッジができない。

縫製加工ならば、その反対に得意先を絞り込んで太いパイプを構築しないと仕事が途切れてしまうだろう。それには、どんな素材でもデザインでも縫いこなす技術力と対応力が問われる。

つまり、縫製加工業とOEMメーカーとは経営に対する姿勢が全く異なるのである。

したがって、これまで技術力を訴求してきた縫製加工業はOEMメーカーに転身するのは非常に困難である。もし、許されるならば、縫製加工業として生き抜く方が有利だろう。しかし、肝心の得意先が淘汰されてしまえば、それで終わってしまうリスクも高いのである。