ヒカキンも歯が立たず?V tuberを多数抱えるANYCOLORの成長性と収益性が異常に高い理由

有名YouTuberの所属先として国内でもっとも有名なUUUM株式会社ですが、同じYouTubeを主戦場にしていながら、同社の8倍以上の時価総額を誇る会社をご存知でしょうか。そんな絶好調な企業を取り上げているのは、財務コンサルティング等を行う株式会社ファインディールズ代表取締役で、iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授の村上茂久さん。村上さんは今回、V tuberを多数抱えるANYCOLOR株式会社のビジネスモデルを紹介するとともに、UUUMとの大きな違いを解説。さらにANYCOLORが今後もこれまでのような成長を続けられるのか否かついて考察しています。

プロフィール:村上茂久(むらかみ・しげひさ)
株式会社ファインディールズ代表取締役、GOB Incubation Partners株式会社CFO。iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。経済学研究科の大学院(修士課程)を修了後、金融機関でストラクチャードファイナンス業務を中心に、証券化、不動産投資、不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務等に従事する。2018年9月よりGOB Incubation Partners株式会社のCFOとして新規事業の開発及び起業の支援等を実施。加えて、複数のスタートアップ企業等の財務や法務等の支援も手掛ける。2021年1月に財務コンサルティング等を行う株式会社ファインディールズを創業。

時価総額はUUUMの8倍。多くのV tuberを抱えるANYCOLORはなぜ営業利益率が30%もあるのか

今最も勢いのあるスタートアップ企業といえばどの企業を思い浮かべるでしょうか。色々あるかと思いますが、時価総額という点でいうと間違いなく注目すべきはANYCOLOR株式会社(以下、ANYCOLOR)です。ANYCLORは2017年に創業したV Tuberプロダクションの「にじさんじ」を運営する会社です。V tuberとは、バーチャルYouTuberのことであり、2Dや3Dのアバター(自分の分身となるキャラクター)を使っているYouTuberのことをいいます。

YouTuberといえば、ヒカキン、はじめしゃちょー、フィッシャーズといったトップYouTuberをイメージする人も多いかと思います。これらYouTuberを抱えるマネジメント会社であるUUUM株式会社(以下、UUUM)の時価総額は、229億円(2022年7月29日時点)です。

それに対して、多くの人気V tuberを抱えるANYCOLORの時価総額は1,841億円(2022年7月29日時点)。なんとUUUMの時価総額の8倍以上です(図表1)。それだけではありません。東証グロース市場の時価総額ランキングでは、ビズリーチを運営する人材会社のビジョナルに次いで2位に位置するほどです。

図表1

ANYCOLORとUUUMは、同じYouTubeを主戦場にしているものの、なぜこれほどまでに時価総額の差があるのでしょうか。今回は会計とファイナンスを武器に、ANYCOLORとUUUMのビジネスモデルの違いを考察します。

売上高ではUUUMの方が上だが、利益額と利益率はANYCOLOR

時価総額ではANYCOLORの方が上ですが、売上高や利益はどうでしょうか。図表2及び図表3は、ANYCOLORとUUUMの過去3期分の売上高と営業利益を比較したものです。

図表2

図表3

売上高でみるとUUUMは、ANYCOLORの1.6倍以上あります。しかしながら、営業利益では、ANYCOLORの方がUUUMの4倍以上もあるのです。実際、営業利益率について、ANYCOLORは30%とUUUMの4%強の7倍の水準です(図表4)。

図表4

さらに売上高の成長率をみても、UUUMはこの3年間220~240億円台で推移しています(図表2)[1]。一方、ANYCOLORは毎期増収しており、この3年間で4倍近くも売上が増えています(図表3)。

なぜこれほどまでにANYCOLORは成長性と収益性が高いのでしょうか。その理由は、ANYCOLORとUUUMとでは根本的にビジネスモデルが違うためです。

[1]なお、UUUMの決算説明資料によると、直近期は、会計基準の変更による影響を除けば増収になっていたとのことです。

仕事とは“お金を稼ぐこと”なのか?「生涯現役」という言葉の違和感

自分のため家族のため一生懸命勤めて定年を迎えた後、何をしていいかわからなくなる人が少なからずいるようです。「仕事」以外の時間の使い方を知らず、お金にならないことは「仕事」ではないと考えていると、シルバー人材センター等に登録して働く“偉い”老後を過ごすか、定年離婚や引きこもりという少し残念な老後を迎えることになると考えるのは、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんです。今回のメルマガ『j-fashion journal』では、定年後20年はある「自由な時間」の使い方次第で、“幸せな老後”になるか否かが決まると綴っています。

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自分の本当の時間

1.与えられた仕事は無駄と思わない

子供の頃、自分の好きなことをしている時間が最高に楽しかった。でも、そんな時に言われるのが「勉強しなさい」「宿題しなさい」だった。勉強も宿題もつまらない。なぜ、好きなことをしてはいけないのか。好きなことをするのは面白いし、充実しているのに。

大人になって、会社に入ると、今度は仕事が待っている。仕事に慣れると、自分で考え、自分で仕事を組み立てたくなる。上司からの理不尽な指示は受け入れがたい。それでも勝手は許されない。最終的に、私の場合は上司と意見が対立して組織から飛び出すことになってしまった。良識ある人達は組織の中で定年を迎えるのに。

会社では仕事が与えられる。与えられた仕事をしている時は、仕事に疑いを持たないのが普通だ。人生の中で、仕事をしている時間は有意義なのか、無駄なのかとは考えない。

歳を重ねると、ふと思うことがある。我々にとって、有意義な時間とは他人から指示されて勉強したり、仕事をすることなのか。それでいいのだろうかと。私の場合、独立してフリーランスになってから、比較的自由に仕事ができるようになった。誰からも具体的な指示はされず、結果だけ出せばいい。全ては自己責任だ。自己責任は大変だが、一方で気楽でもある。誰かを巻き込むことがなく、自分で完結できるからだ。

フリーランスになると、会社の仕事には無駄が多いことが見えてくる。多くの会議は無駄だし、無駄な組織も存在する。でも、当事者にとっては無駄な仕事であるはずがない。本人にとっては大切な仕事。外部からみると無駄な仕事。第三者だから見えることもある。

2.お金になる仕事は善?

組織の中で真面目に働いてきた人ほど、定年を迎えると戸惑いを覚えるようだ。誰からも指示されなくなり、仕事も与えられない。そして、組織の仲間とも離ればなれになる。会社に勤めている時は、「自分の本当の時間は仕事をしている時間」と思っている人が多いだろう。その本当の時間が強制的に奪われるのだから、戸惑うのも無理はない。

会社員の人生は、生れてから死ぬまでの約半分を会社中心で過ごす。4分の1の時間は、社会人になるための準備に使う。定年後の4分の1は、誰にも管理されずに自分の時間が持てる期間だ。しかし、この人生の最後に与えられた最良の時間を生き生きと過ごす人は意外に少ないようだ。

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統一教会はどう世界に浸透したのか?ナチスの初期を真似た異端の全貌

安倍元首相銃撃事件がきっかけとなって、広く知られることとなった旧統一教会の実態。そもそも韓国に本部を置く彼らは、いかにして海外で勢力を拡大していったのでしょうか。今回のメルマガ『辺真一のマル秘レポート』では著者でコリア・レポートの編集長を務める辺真一さんが、旧統一協会を全面検証。教祖である文鮮明氏が自ら語ったイエス・キリストから啓示を受けた瞬間のエピソードや、宣教師の密入国から始まった日本の旧統一教会の歴史、さらにその布教に力を貸した「大物日本人」たちの実名を紹介しています。

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「統一教会」の全貌! 知られざる「対米・対日コネクション」

「統一教会」を全面検証

安倍晋三元首相の銃撃事件との関連で俄然注目されている「統一教会」(現:世界平和統一家庭連合)は一体どのような宗教団体で、過去にどのような活動を行い、また、米国及び日本とどのように結び付いたのか、全面検証してみる。

遡ること、今から46年前の1976年。米国の「ワシントン地区韓国人協議会」が9月に、「米国カトリック新旧及びユダヤ教教職者代表会議」が12月に、相次いで「統一教会」を批判する声明を出した。

前者は「洗脳方法と軍隊式命令によって宣伝している統一教会は宗教団体か、事業団体なのか正体を明らかにせよ」と詰問し、後者は「統一教会はナチの初期を真似た詐欺的で抑圧的で全体主義的で、個人の自由を破壊する非民主的で、キリスト教の基本原理とは全面的に矛盾する異端である」と断じた声明だった。

同じ韓国人キリスト教徒から、また米国の権威ある宗教団体から非難された「統一教会」の教祖が北朝鮮生まれの文鮮明(ムン・ソンミョン)氏であることはすでに広く知られている事実である。

文鮮明氏が「宗教家として目覚めた」のは16歳の時で、本人曰く「復活祭の朝、キリストが現れて『自分の未完の仕事を成し遂げよう』のお告げがあった」のがきっかけのようだ。

文氏は1974年、米国のあるテレビ番組のインタビューに応じ、啓示を受けた時のことを以下のように答えていた。

質問 「いくつの時にイエスから啓示を受けたのか?」
回答 「16歳の時にイエスから啓示を受けた」
質問 「その時、通訳がついていたのか?」
回答 「いいえ、私一人だった」
質問 「それではイエスは朝鮮語で話したのか?」
回答 「そうだ。ヘブライ語なまりの朝鮮語だった」

<中略>

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なぜ、人は洗脳されてしまうのか。日本に存在する洗脳集団の手法とは

安倍元首相の銃殺事件で再度スポットライトを浴びることになった統一教会。合同結婚式や破産するほどのお布施など、異常な行事や行為はなぜ起こるのでしょうか。今回のメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、著者である本のソムリエさんが ヤマギシ会という組織の洗脳手法について語られた一冊の本を紹介。なぜ、人は洗脳されてしまうのかという謎を解き明かしています。

【一日一冊】洗脳の楽園─ヤマギシ会という悲劇

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洗脳の楽園─ヤマギシ会という悲劇

米本和広 著/宝島社

安倍首相の暗殺で注目された統一教会では、合同結婚式を行っています。どうすればこのような異常な行事を行えるのか、洗脳について興味を持ち、手にした一冊です。

この本ではヤマギシ会という農業・牧畜をしながら共同生活を行っている組織の洗脳の手法を紹介しています。1997年と古い本なので、現在のヤマギシ会がどうなっているのかわかりませんので、洗脳の手法だけ紹介していきましょう。

ヤマギシ会に入るためには、特別講習研鑽会(以下特講)に参加する必要があります。「特講」を受けると、人が変わったようになり仕事も財産も家族をも投げ捨ててヤマギシ会に入る人が出てくるというのです。著者も実際に、自分で「特講」を受けてみることにしました。

著者が受けた「特講」には男53人、女36人の89名が参加しました。男性のほとんど46人は、妻がヤマギシ会にハマリ、妻から特講を受けなければ離婚すると言われて、しぶしぶ参加した人だったといいます。

8日間の「特講」では、食事は一日二食。寝るときは一つの布団に二人で寝る。この布団に二人で寝るのが曲者で、著者は隣の人が気になって寝不足になったそうです。

また、持ち物を没収され、係から指示されそれに従う生活をしていると、不安になり、集団に溶け込みたいという気持ちになったというのです。そのためか、自分の頭で考えることができなくもなったという。

あなたはいつも腹を立てている。その性格を直すために「特講」に行って欲しい。気持ちが楽になるし、幸せになれる。(p111)

「特講」では係が質問して、参加者一人ひとりが質問への答えを発言するという形で進みます。

まず、「嫌いな食べ物を出し合ってみましょう」と質問され,嫌いな食べ物をあげていきます。そして、「それは嫌いなものですか」と係が質問を続けるのです。「嫌いなものは嫌い」と答えても、「それは嫌いなものですか」とひたすら質問し続けられるのです。

そのようなやりとりをひたすら続けていると、「卵を嫌いといいましたが、卵は卵であって、卵が嫌いなのは自分に原因があるのではないか」と言う人が出てきたり、別の人は「ゴキブリがただのゴキブリに見えてきました」という人も出てきたといいます。

次は「腹が立つ」ことについても、同じことを繰り返すのです。「なぜ、腹が立つのですか」とひたすら聞かれていると、不安になり、寝不足の中で、そこに答えを出さなければという心理になってしまうのでしょう。「腹を立てても問題は解決しない」と発言する人がでてくるのです。

また、「角が取れた」「楽になった」と発言する人もあり、そうした人に後でインタビューすると、「仕事をやめようと思えばやめられる、やろうと思ったら何でもできると満足感を味わい、同時に快感が走り、心が軽くなった」といいます。

他の人は、意識が宇宙に飛び出したり、観音様が登場したり、お腹に光が生まれたなど涙を流しながら、こうした超常現象を感じていたというのです。

意識が宇宙に飛び出し、観音様が背中に登場する。食器が踊り、お腹に光が生まれる。彼らの話は驚きの連続だった(p219)

その他には、ヤマギシのテキストを読み上げて、参加者に感想を求めるというワークもあります。これは、ヤマギシのテキストの内容を頭の中にイメージとして残すことを目的としているようです。例えば「世界革命実践の書」では「幸福一色・快適社会」を輪読し、そのイメージがヤマギシ村で暮らしたいという希望をインプットさせるのです。

チアリーダーに浴びせられる男たちのエロ目線。高校野球で盗撮被害が続出、学校側の対策は?

いよいよ8月6日から甲子園球場で開幕する全国高等学校野球選手権大会。球児たちによる熱戦が繰り広げられる一方で、毎年頭を悩ませる問題がある。それは応援の花であるチアリーダーの盗撮被害。“デジタルタトゥー”により一生の傷にもなりかねないこの問題、生徒を守るため対策に乗り出した学校もあるようだ。

被害が増加する高校野球のチアリーダー盗撮

露出の多いチアリーダーは常に盗撮の的となり、狙われている。2010年以降スマートフォンが普及してからは簡単に撮影ができ、ネットやSNSで拡散されるようになり盗撮被害が急増。

チアリーダーの中には盗撮画像と共に、顔と名前を公開されて、アダルトサイトに有料で販売されるケースもあるという。

1度ネットで晒されてしまえば必ずどこかに痕跡が残る。それだけに看過できない問題ではあるが、撮影機材の進歩などもあり、これまでは手をこまねいている状態だった。

そんな中、多くのプロ野球選手を輩出している強豪、大分県の明豊高校がある対策に乗り出したという。

ハフポストによると、明豊高校チア部は数年前、春の選抜大会の応援中にアルプススタンドで、保護者席にいた男にスマートフォンで部員のスカート内を撮影されたという。

大会本部に通報して被害届を出したが、男の行方は分からずじまい。同校はその事件を重くみて、ユニフォームの見直しを部員と保護者に提案したそうだ。

スカートの下にアンダーパンツという従来のスタイルを見直し、現在は夏はスカートの下に黒いレギンス、冬はスカートではなくスキニーパンツに変更しているという。

白球を追いかける球児たちに必死に声援を送るチアリーダーたち。その隙を狙って盗撮を行おうとする許せない犯罪者たちがいる。今回の取り組みが盗撮問題に一席を投じることになることを望みたい。

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女子アスリートを食い物にしようとする男たち

チアリーディングと同じくらい「性的消費」の対象として狙われているのが女子の陸上選手だ。

近年の女子選手のユニフォームは露出度が高い。ヘソ出しで胸や尻の形がくっきりと分かり、男性なら目が釘付けになってもおかしくない。その傾向は世界のトップが競う世界陸上だけではなく、地方の一大会でも同じだ。

そのためチアリーディングと違い、陸上競技はただの試合の記録映像でさえも、見る人によっては性的消費物として見えてしまうという。なぜこんなにも女子陸上選手のユニフォームがセクシーになったのだろうか。

1990年代のユニフォームはここまで身体のラインが強調されていなかったが、空気の抵抗をより少なくするために改良が重ねられ、より露出度が高くなっていったのだ。

しかし、そんなユニフォームにも変化が起きている。

2021年7月に行われたビーチハンドボール選手権では、ノルウェー選手が規定であるビキニの着用を拒否し、連盟は選手に罰金と警告を与えた。これが世界的に波紋を呼び、ルールは改正されてショートパンツも認められた。

また、2021年の東京五輪の女子体操ではドイツ代表チームはレオタードから露出の少ないユニタードで出場した。

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世界中の女子から「性的消費」に対するノーの声が上がっている。扇情的な映像や画像が世界から消える日はくるのだろうか。

「不自然な死」が続く韓国民主党代表の周辺。“嘘つき”李在明の深すぎる闇

韓国民主党の党代表候補である李在明氏の周りで起こる謎の死。それについて彼自身が言及し、多くの物議を醸しています。韓国在住歴30年を超える日本人著者がメルマガ『キムチパワー』の中で李在明氏の発言に何を思ったのでしょうか。詳しく語っています。

嘘つき李在明

共に民主党の党代表候補である李在明(イ・ジェミョン)議員は夫人キム・ヘギョン氏の法人カード流用疑惑と関連して調査を受けていた参考人が最近亡くなったまま発見されたことについて、「わたしと何の関係があるのか」と主張し物議を醸している。

李議員は30日、江原道江陵市(カンウォンド・カンヌンシ)のグリーン都市体験センターで、党員や支持者らとトークコンサートを開き、「この韓国が『ムダン(巫女)の国』になったせいか、何の関係もないことを特定の人(李在明)になすりつけているのではないか」とし、このように語った(ムダンというのは、韓国独自のシャーマニズム文化で日本でいえば陰陽師のようなイメージ捉えることができるだろう)。

李在明は「(私と)何の関係もない人が検察・警察の強圧捜査に耐えられず、『マスコミと検察が私を殺そうとしている』と亡くなった人もいる」と話した。

李在明のこのような発言は、大庄洞開発関連捜査のうち、柳漢基(ユ・ハンギ)前城南都市開発公社開発事業本部長など、自身の疑惑と関連した人物が死亡することに対して与党などからの攻勢が続くと、自分は無関係だという点を主張したものと解釈される。

さらに、大統領選挙当時から尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領夫妻の意思決定にムダンたちが影響を与えていると(李在明は執拗に発言してきた経緯があるが、それとこじつけることで間接的に尹錫悦批判を狙ったものとみられる。

ネガティブな言葉として使われる『諦める』に隠された本来の意味

時には発することをためらってしまう「諦める」という言葉。誰しもこの「諦める」にはネガティブなイメージを抱いてしまう人が多いのではないでしょうか。そこで今回は、メルマガ『岡本浩和の「ZEROコミュニケーション術」~感覚にアクセスできれば人間関係は今よりずっと良くなる~』の著者・岡本浩和さんが、本来の『諦める』の意味をご紹介。コロナ禍の今だからこそ持つべき心構えについても語っています。

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「諦める」は本来ネガティブな言葉ではない

こんにちは、岡本浩和です。毎日暑い日が続きますね。こう暑いと、考えることもうざくなりますが、そんな中でも人間というものつい余計なことを考え、悩みのループに入ってしまいがち。そういうときは、諦めが肝心ですね(笑)。

先日の新月の日にふと思いました。新月は新たなスタートを切るに当たってリセットすると良いといわれる日です。

科学的根拠は皆無ですが、古来言われる「迷信」のようなものも信じてみるのも時には良いかもしれません。言葉にせよ物にせよ淘汰されず長らく残る物には何にせよ相応の意味があると思うからです。

「諦める」ということについて考えてみました。「諦める」というと、どうしても中途半端であるとか、途中で物を投げ出すとか、ネガティブな印象がついて回ります。しかし、ググってみると本来の意味がわかります。

例えば、「諦観(たい(てい)かん)」、「諦聴(たい(てい)ちょう)」といった熟語の「つまびらかにみる、聞く」にみられるように、「つまびらかにする」「明らかにする」が、本来の意味です。

そして、漢語の「諦」は、梵語のsatya(サトヤ)への訳語であって、真理、道理を意味する。あるいは、(少し古いですが)東洋経済オンラインの記事には次のようにあります。

多くの人が知らない「諦める」の本当の意味

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「天国に行きたくば金払え」統一教会と変わらぬキリスト教の過去

安倍元首相の銃撃死により、1990年代初頭以来途絶えていた旧統一教会に関する報道が堰を切ったようになされています。殊にその異常な献金の実態が再び注目を集めていますが、「宗教は太古の昔からお金に汚く政治に絡んできた」とするのは、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で今回、キリスト教の成立時から存在するという「教会税」がいかに世界中の人々を不幸にしたかを明らかにするとともに、霊感商法的なやり口が繰り返されてきた証拠を挙げています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』の2022年8月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

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宗教とお金と政治の問題

安倍元首相の銃撃事件以来、「宗教と政治」「宗教とお金」の問題が大きくクローズアップされるようになりました。この「宗教と政治」「宗教とお金」の問題というのは、実は今に始まったものではありません。

宗教は太古の昔から「お金に汚く」「政治に絡んでくる」という問題があったのです。それは一部のカルト教団だけではなく、キリスト教や仏教などもそうだったのです。そして、宗教は世界の政治経済に大きな影響を与え続けてきたのです。

今回はそのことについてお話したいと思います。

まずはキリスト教から。キリスト教には「教会税」(十分の一税)というものがあります。キリスト教徒たちは、教会に必ず収入の十分の一を税として払わなくてはならなかったのです。これは旧統一教会にもあるそうです。この教会税は、けっこうキリスト教徒たちの負担になっており、古代から現代までのキリスト教徒たちの生活に大きな影響を与えてきました。それどころか、ヨーロッパ諸国の歴史にも大きな影響を与えてきたのです。

この十分の一税は、旧約聖書にその起源があります。旧約聖書というのはもともとはユダヤ教の聖典ですが、キリスト教、イスラム教の聖典でもあり、この三つの宗教のもっとも基本的な教義を記したものです。この旧約聖書には、古代ユダヤ人たちが収穫の十分の一を教会に献納していたことが記されています。たとえば、創世記には人類の祖とされるアブラハムが分捕り品の十分の一を司祭王メルキセデクに捧げたと書かれています。またアブラハムの子孫たちも、収穫物の十分の一を司祭に貢納したと書かれています。

それらの記述により、ユダヤ人には、収入の十分の一をパレスチナの教会に納めるということが、だんだん義務になっていったのです。このように、ユダヤ人にとっては、十分の一税というのは、重要な義務だったわけですが、これがキリスト教にも引き継がれるのです。そしてキリスト教というのはユダヤ人のイエス・キリストがユダヤ人社会で広めた教えです。キリスト教は、ユダヤ教から大きく変革した部分もありますが、基本的な構造は似ていました。どちらも、同じ旧約聖書を聖典としていますので、当然といえば当然です。そして十分の一税も、そのまま慣習として引き継がれたのです。

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あまりに大きすぎる犠牲。台湾問題は解決しないことが正当な理由

習近平国家主席は武力による統一の意思を隠すことをせず、バイデン大統領は有事の際の関与を明言するなど、台湾を巡り緊張状態が続く東アジア情勢。先日非業の死を遂げた安倍元首相も「台湾有事は日本有事」と発言し中国を牽制しましたが、いわゆる台湾問題はどのように扱われるべきなのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、当問題については「解決しないことが当面は正当」としてその理由を解説。さらに中国の台湾侵攻作戦をシミュレートするとともに、日本が警戒すべきことについても言及しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2022年8月2日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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台湾に関する考察と思考実験

世界には、多くの問題があります。問題というのは「あるべき姿」があるのに、「実際はそうなっていない」というケース、その他には「ある団体とある団体が、異なった主張をして衝突し決着をつける必要」のあるケースなどがあります。いずれにしても、世界のどこであろうと、あるいは特定の国の国内のものであろうと、問題があれば解決する必要がある、通常私たちはそう考えます。

けれども、問題には「解決しない」ことが正しい場合があります。台湾の方々には申し訳ないのですが、台湾の国際的な地位をめぐる状態については、「あるべき姿」というものはあると思います。そして現状はそうなっていないのが現実です。ですが、解決することはできないし、適切ではありません。余りに犠牲が大きすぎるからです。

台湾の問題の「あるべき姿」というのは2つあります。1つは、台湾が独立し、中国と相互承認し、国連に加盟するというシナリオです。2つ目は、反対に台湾が1つの省として中華人民共和国の一部になることです。そのどちらも、不可能です。台湾の人々だけでなく、周辺国も含めた犠牲が避けられないからです。

従って、台湾は「独立したいが宣言はできない」存在であり、中国から見た台湾は「併合したいが当面は不可能な」存在という2つの側面を持ち、この2つの正反対のベクトルが拮抗することで、全体が危うい安定を構成しています。この現状をいかに維持していくかというのが課題であり、その他には課題の設定は難しいと思います。

それにしても、台湾の現状というのは理念的な矛盾に満ちています。大きく分けて、3つのパラドックスが成立していると言えます。

1つは、国民党と共産党の関係です。1949年に国民党の中華民国では、抵抗勢力である共産党の勢力が拡大していました。いわゆる国共内戦ですが、その結果として、自由経済を掲げた国民党は大陸を追われて台湾に逃げたのでした。そして、台湾の支配者となって共産党に対抗したのです。

この国民党は、いずれ共産党に勝って本土を回復するという主張は、蒋介石死去後もタテマエとしては残っており、「光復中華」(中華を取り戻せ)というようなスローガンが少なくとも1980年台末までは全国に掲げられていたのでした。

そんな中で、国民党の蒋介石にとっては「台湾独立」というのは危険思想でした。国民党に従って本土からやってきた「外省人」ではなく、台湾土着の「内省人」の間には、戒厳令を敷いて反対派を粛清していた「右のファシスト」である蒋介石は恐怖でしかありませんでした。その蒋介石は、内省人の中で「独立派」とみなした人物は拘束して処刑していたからです。

後に、初の公選された総統となった李登輝氏は、蒋介石の時代は「安心して眠ることはできなかった」と繰り返して述べていましたが、独立派であった李氏には蒋介石時代というのは暗黒だったのでした。その時代があまりに暗黒であったために、台湾では日本の植民地時代(1895年から1945年の50年間)については、比較するといい時代だという記憶が残る、それほどに蒋介石は悪道を極めていたのでした。

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「冬への備え」。日本メディアが伝えない米ロ外相会談の真の意図

7月29日、米国のブリンケン国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が電話で会談。ウクライナ侵攻後初の両外相による直接協議について、日本と欧米ではメディアの伝え方のニュアンスに違いがあったようです。「日本のメディアは善悪を決めるとそのストーリーから抜け出せない」と指摘するのは、メルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』著者で拓殖大学教授の富坂聰さん。欧米のメディアはウクライナ批判も少しずつ始めていると、流れの変化に応じた動きを紹介するとともに、米国側がアプローチして実現した会談の意図を解説しています。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

日本メディアが伝えない米ロ外相会談の真の意図

アメリカが外交攻勢をかけている。注目は何といってもロシアのウクライナ侵攻後途絶えていた米ロの動きと、米中首脳の接触だろう。アントニー・ブリンケン国務長官とセルゲイ・ラブロフ外相、そしてジョー・バイデン大統領と習近平国家主席のそれぞれ電話会談だ。

米ロ外相の電話会談では、その報じ方でニュアンスが大きく異なる。例えば日本側の見出しはこうだ。

●〈ブリンケン米国務長官、ロシア外相に警告…支配地域併合なら「重大な代償を払う」〉(『読売新聞』7月30日)
●〈米、ロシアのウクライナ併合計画に警告〉(『毎日新聞』7月30日)
●〈米露外相が電話会談 侵攻後で初 占領地併合「決して容認しない」〉(『産経新聞』7月30日)

一方、欧米メディアは少し違う。

●〈米ロ外相、ウクライナ侵攻後初の電話会談 ブリンケン氏「率直な会話」CNN7月30日〉
●〈米ロ外相が電話会談、拘束の米国人解放や穀物輸出など巡り協議〉(ロイター通信7月30日)

ヤフーの検索結果を並べてみたがニュアンスの違いは鮮明だ。やはり善悪をはっきり分けた日本のメディアは客観的とは言えない。

まず米ロの会談をロシアが積極的にアプローチした事実はない。中国メディアは、ブリンケンが「数日のうちにロシア側と会談」と語ったことに対し、ロシアが「聞いてない」(ラブロフ)とそっけなく否定したやり取りを詳細に伝えていた。

善悪を決めるとそのストーリーから抜け出せなくなる日本のメディアは、この先さらに複雑化する国際情勢に対応してゆけるのだろうか。

欧米のメディアは、専制主義の独裁者としてロシアを徹底的に叩く反面、流れの変化に対応して手のひら返しも得意だ。最近では暫く鳴りを潜めていたウクライナ批判にも少しずつ触れるようになっている。

イギリスBBCは、欧州連合(EU)がなぜウクライナのEU加盟にハードルを設けてきたのか、ニュース番組で特集。ウクライナが自国の身体障碍者施設で行ってきた人権侵害の実態を現地取材で詳しく報じた。

アメリカのテレビ・PBSは、今月27日、ウクライナの戦況を現地から伝えた。レポーターは同17日に攻撃を受けた倉庫前から伝えたが、その内容は予定調和ではなかった。

レポーターは「ウクライナ軍はここを民間施設と声明したが、現地で取材した結果、基地として使っていた証拠をつかんだ」と断じたのだ。理由は「遺体の運び出しを手伝ったボランティアが『ウクライナの将校や兵士が40人ほどいた』と証言した」からだった。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

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