埼玉では病院周辺にクルド人100人の異常事態。難民受け入れで「ナイフ犯罪」激増のドイツは近未来の日本か?

EU加盟国内で最も多くの難民を受け入れているドイツ。そんな人道国家の治安が今、急激に悪化している事実をご存知でしょうか。作家でドイツ在住の川口マーン惠美さんは今回、昨年だけでナイフを用いた犯罪が2万件も発生したというドイツ国内の深刻な治安事情を紹介するとともに、その原因を解説。さらに難民の受け入れ推進を叫ぶ一部の日本人を、「周回遅れ」とバッサリ切っています。

プロフィール:川口 マーン 惠美
作家。日本大学芸術学部音楽学科卒業。ドイツのシュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了。ドイツ在住。1990年、『フセイン独裁下のイラクで暮らして』(草思社)を上梓、その鋭い批判精神が高く評価される。ベストセラーになった『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』、『住んでみたヨーロッパ9勝1敗で日本の勝ち』(ともに講談社+α新書)をはじめ主な著書に『ドイツの脱原発がよくわかる本』(草思社)、『復興の日本人論』(グッドブックス)、『そして、ドイツは理想を見失った』(角川新書)、『メルケル 仮面の裏側』(PHP新書)など著書多数。新著に『無邪気な日本人よ、白昼夢から目覚めよ』 (ワック)がある。

ナイフ犯罪の急増と移民犯罪グループ

ドイツでは昨年、ナイフを使った犯罪が約2万件だった。毎日、ほぼ60件が起こっている計算だ。ドイツ鉄道の発表では、昨年、列車内、および駅構内で起こった傷害事件は255件。一方、東京では一昨年、小田急線内で刺傷事件が起こり、10人が負傷したとして大騒ぎになった。日本人は、日本がいかに平和な国であるかに、あまり気づいていない。

アラブやアフリカなど、世界の多くの男たちは、日本の男がポケットにハンカチを持っているように、皆、ナイフを持っている。危険に遭遇する可能性が比較的高く、しかも警察や政府を信用していないから、当然、「自分の身は自分で守る」となる。興味深いことに、それは米国も同じで、こちらはナイフではなくピストル。しかも、女も例外ではない。ただ、接近戦の武器としては、ナイフはピストルよりも効果的だ。

しかし問題は、ドイツでは刃渡り8cm以上のナイフの携行が違法であること。ドイツと日本の共通点は、警察に対する信頼が大きく、皆が武装しないで歩くが、巷の危険はだんだん増えている。すでにドイツの都会の一角には、ドイツの法律になど一切興味を示さない移民たちの世界が形成されており、治安を極端に悪化させている。だからこの頃は、ドイツの若者の間でも、ナイフの傾向がトレンドとなりつつあるという。

ノートライン=ヴェストファレン州は、かつては広大な炭鉱地域を擁し、ドイツ産業の心臓部だった。それが今では、主に中東出身の、血縁で結集したマフィアのような犯罪グループの巣窟となっている。たとえばエッセン市には、70年代にレバノンの内乱を逃れてきたレバノン系クルドの移民が7,300人も住んでおり、今ではその一部が、プロフェッショナルな犯罪グループのメンバーとして暗躍する。彼らが根城にしている地域は、警察も足を踏み入れたがらない完全な無法地帯となっている。

6月15日、そのノートライン=ヴェストファレン州のエッセン市から20kmほど離れたカストロプ=ラウクセルという町で、レバノン系クルド移民とシリア系移民、合計50人ほどが衝突し、2人が重傷を負うという事件があった。衝突の原因となったのは、11歳のレバノン系の子供が、喧嘩で軽い怪我を負ったことだったそうだが、それが一気にナイフを持った男たちの戦いに発展するというのが、私たちの想像を超えるところだ。

しかも翌日、その報復として、200人ものレバノン系クルドがエッセン市のシリア・レストランを襲撃し、700人の警官が出動する騒ぎとなった。その時、レストランにはシリア人ばかりではなく、ドイツ人、トルコ人、それどころかレバノン人もいたというから、いい迷惑だ。警察は前日の捜索で、ピストルなど武器を押収していたこともあり、これらの事件を殺人未遂も視野にいれて捜査を進めているという。

常識にことごとく疑問を呈しデータによって新たな事実を突きつける、衝撃的な「お金の本」

お金を増やすにはどうしたら良いか、これは人間にとって永遠のテーマなのかもしれません。もし、自動的に富が増え続ける法則が存在したとしたら、知りたいとは思いませんか? 今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、そんな夢のようなお金と時間の法則を伝授する一冊を紹介しています。

『金持ち父さん』以来の衝撃⇒『JUST KEEP BUYING』

B0C36N3V18.01._SCLZZZZZZZ_SX500_

JUST KEEP BUYING

ニック・マジューリ・著 児島修・訳 ダイヤモンド社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、お金本の超ロングセラー『金持ち父さん貧乏父さん』『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』以来の衝撃の書。

著者は、全米屈指のデータサイエンティストで、パーソナルファイナンスの人気ブログ「OfDollarsAndData.com」の執筆者、ニック・マジューリ氏。

「収入の2割を貯金しよう」
「支出を減らせばお金持ちになれる」
「賃貸vs持ち家」

など、パーソナルファイナンスの常識にことごとく疑問を呈し、データによって新たな事実を突きつけています。

所得に対して一律に「何%貯蓄しよう」とアドバイスするのがなぜ間違いなのか、節約よりも収入を増やすことが大事な理由、収入がアップした場合、どの程度まで生活レベルを上げていいのかなど、気になるトピックに明確な答えを出しており、賢い人生設計を考える読者には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

ファイナンシャルプランナーの方は、本書の主張を知らずに従来の「常識」を振りかざしていると、職を失うことになるかもしれません。

もちろん、データのほとんどはアメリカを前提にしているため、そこは割り引いて考える必要がありますが、本気でFIREしたい方は、考え方として勉強になると思います。

日本でこの辺のデータをお持ちの方が書いたら、すごい本ができるかもしれませんね。

タイトルの『JUST KEEP BUYING』は、要するにドルコスト平均法のことですが、なぜこれが投資の正解なのか、なぜ個別株を買ってはいけないのか、詳しい説明が書かれています。

投資法としては目新しいものはないですが、これまでの常識を覆すパーソナルファイナンスの新常識が書かれた本ということで、一読の価値があります。

父親が30年間も売れなかったものを、息子が70倍も売上げた「世界的ロングセラー商品」

親子何代にもわたってビジネスを続けている一家は少なくないと思いますが、父親が成し遂げられなかった商売を、息子が「ある方法」に変えただけで、何十倍にも成長させたという事例があることをご存知でしょうか? 営業実務コンサルタントの島田安浩さんは、自身のメルマガ『売れる営業マンの常識は売れない営業マンの非常識!』の中で、あの世界的な大ヒットロングセラー商品を生み出した「息子」、出せなかった父親についてのエピソードを紹介しています。

まさか?そんなに簡単に…父親が30年間苦労して売れなかった商品を息子が売った話

父親は「殺菌消毒薬を売ろうと悪戦苦闘」

この話しは有名なので、もしかすると、あなたはすでに知っている話かもしれません。

もう、100年以上前の話なんですが、ある企業家の父親と息子の話しです。

父親は、私のようなイメージです。もしかすると、あなたも同じような感じなのかも知れません。事業を成功させようと、頑張って、頑張って、挑戦して、挑戦して、いろいろ試して成功しようとします。

でも、まあ、そこそこの成功しか手に出来ていない。食って行ける程度で、目指している成功は手に出来ないのです。

非常に、よく分かるというか、俺も一緒だよ!って、思うわけです。

頑張っていない経営者なんていません。みんな頑張っていますが、思うような成果が手にできない。

そこが、問題なんです!!

この父親も、ありとあらゆることを試すんです。少し、詳しくお話しします。

父親の名前は、「ジョーダン・ランバート」と言います。彼は化学者で、企業家でした。

自分で開発した殺菌消毒薬を売ろうとしていました。元々は、手術用の殺菌剤として開発したようです。

ただ、あまり需要が無く、それほど売れなかった!

「どうしよう?」と考えて、その商品を、どうすれば売れるのか?と、用途に着目していろいろ試したんです。

例えば、

1.医療用業務消毒剤

病院の中のあらゆるものを除菌できる!そういうイメージで売り出したわけです。ただ、これも、手術用同様さほど需要が無かったのです。

2.切り傷、擦り傷、抗菌剤

「それじゃ、傷薬だったらどうだろう?」と考えて、傷薬として、売ろうとします。これも、ヒット商品には成らなかったわけです。

3.フロアクリーナー 

「そうか、だったら床磨きだったら売れるだろう!?」そう考えて、床を消毒する商品として売り出します。まあ、これまたさほど売れなかったわけです。

4.シェイバークリーム

「おいおい、盲点があった!髭剃り用のクリームなら売れるはずだ!」もう、そもそもの除菌はどこに行ったのか?髭剃り用のクリームとして売りますが、これもダメでした。

5.フットクリナー

「そうだ、除菌という原点に立ち戻って、足を除菌する!これは、売れるはずだ!!」結構、ヤケになって来てますね、まあ、まあ、試してみたけど、これもまた、思うような成果は出なかった。

6.フケの治療薬

ここまでくると、凄い執念を感じますね!足がダメなら頭!と考えたのか、フケ防止薬として売るのです。この行動力というか執念には頭が下がりますが、これも、さほど売れなかったようです。

7.性病の治療薬

最後には、淋病薬として売るんですが、効果はあったんでしょうか?ドラマ『JIN-仁』の中では、ペニシリンでしたが、…ヤケクソ感を感じますね…。

ということで、いろんな薬として売ろうとしたわけです。

ナント、30年間悪戦苦闘したにもかかわらず、思うような成果を上げることはできなかったわけです。

多くの経営者は、彼のような人生を送っているのです。頑張っても、頑張っても、思うような成果は手にできず、毎月、支払に追われる!

そういう経営者が、私も含めて多いと思いま…す。

「部下が言うことを聞かない」。傲慢な後輩の勘違いを正す方法

「部下が自分の言うことを聞いてくれない」。そんな悩みを持つビジネスパーソンも多いかもしれません。しかし、たとえ仕事ができる後輩でも、上司としてけじめをつける必要があるでしょう。メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』の著者で世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとに届いた、「上司」としてのある“悩み”。赤羽さんはどのようなアドバイスをしたのでしょうか?

4年来の部下がだんだん傲慢になってきました。仕事はできるのですが、私の指示を頻繁に無視するようになってきています。どうしたらいいでしょうか

Question

shitumon

一部上場企業で精密機械メーカーに勤務しています。4年来の部下(2歳年下)がだんだん傲慢になってきて、私の指示を頻繁に無視するようになってきました。仕事はもともとできるので、周りからちやほやされた面もあると思いますが、人間性、リーダーシップスタイルに課題があり、昇進がやや遅れ気味です。フィードバックしていますが、本人は全く理解を示さず、逆に私に食ってかかっており、それもあって指示をさらに無視するようになってきました。表立って反抗するというよりは、なし崩し的に自分にやりたいようにやる、という感じで指摘もしづらいのが実情です。

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。ここは上司としてのけじめをつけ、責任を果たす必要があります。

その部下の方には大きな問題点があるのに、相談者さんがそれを野放しにし、悪化させ、顕在化させてしまった可能性が高いからです。

その方は、仕事はある面ではできるわけですが、人間性、リーダーシップスタイルの課題があるということは御社の人材としては問題があります。実際、昇進も遅れているわけです。

上司の指示を陰でも表でも無視するなど、あってはいけないことです。

雇用されているのに子どものような態度なわけで、ありえませんし、これまでの上司も、今の上司である相談者さんも、彼の勘違いを正すことができなかったと思います。

こういう方は、上司の態度を見ながら、やってはいけないことを少しずつやっていきます。どこまでやっても許されるのかを試していると思います。子どもと同じですね。

したがって、業績・成長目標合意書で本人の長所を十二分に認めつつ、成長課題については遠慮せずに指摘し、成長目標を厳しく設定して早期の改善を要求する必要があります。

● 部下を驚くほど育てる業績・成長目標合意書
https://www.instagram.com/p/Ce04xSdPOGe/?hl=ja

もちろん、厳しく接する前には、本人へのアクティブリスニングを徹底して、あるていど以上信頼されている必要があります。「どうせこの上司も私のことをバカにして」と否定的な気持ちでいるはずだからです。

信頼された後、業績・成長目標合意書を使ってその人の味方であること、それでも改善したほうがよいことがあることを伝えていきます。

一度では理解してくれないかもしれません。こちらの姿勢を疑ったままかもしれません。それでも、数度繰り返していると、猜疑心の強さが徐々に減り聞く耳を持ち始めます。

そうなってから初めて、

・建設的な意見、提案は大歓迎
・上司の指示を無視することは不可
・意見が違うなら、上司に頑張って伝える

ということを伝えます。相当感情的で幼児性が強いので、どんなに馬鹿げたことを言われて腹がたっても、乗せられてはいけません。

この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ

image by: Shutterstock.com

なぜロイヤルホストの業績はコロナ禍前を上回ったのか?炙り出された企業の強さ

ファミレス大手3社の一角を担うロイヤルホストの業績が、コロナ禍前を上回る好調さを見せています。何が同チェーンに顧客を惹きつけているのでしょうか。その分析を試みるのは、フードサービスジャーナリストの千葉哲幸さん。千葉さんは今回、ロイヤルホストが続ける「至極真っ当な努力」の数々を取り上げるとともに、取材を通して実感したファンと同チェーンの良好な関係性を紹介しています。

プロフィール千葉哲幸ちばてつゆき
フードサービスジャーナリスト。『月刊食堂』(柴田書店)、『飲食店経営』(商業界、当時)両方の編集長を務めた後、2014年7月に独立。フードサービス業界記者歴三十数年。フードサービス業界の歴史に詳しい。「フードフォーラム」の屋号を掲げて、取材・執筆・書籍プロデュース、セミナー活動を行う。著書に『外食入門』(日本食糧新聞社発行、2017年)。

なぜ、ファミレス「ロイヤルホスト」は業績がコロナ禍前の水準を上回ることができたのか?

外食企業にとって、コロナ禍が落ち着いてきた今日、コロナ禍とはその企業の本質的な“強さ”の部分をあぶり出す役目を果たしたのではないかと筆者は考えている。

それを象徴しているのがファミリーレストランの「ロイヤルホスト」(221店/2022年12月末)の動向だ。同チェーンの2022年12月期の売上水準が19年度を上回った。同社22年度の決算説明資料によると、19年度比で10月117.5%、11月106.9%、12月114.2%となっている。客単価は250円アップしている(実額は非公表)。

コロナ禍にありながら、その好調の要因はどのようなものか、同チェーンを展開するロイヤルフードサービス株式会社(本社/東京都世田谷区)の代表取締役社長、生田直己(なおき)氏へ取材したことから、そのポイントをここでまとめておきたい。ちなみの同社は、ロイヤルホールディングス株式会社の外食事業の中核となる事業会社である。

親子3人で破滅を選択。ススキノ“首切断”と市川猿之助事件という「2つの闇」

社会を震撼させ、そして大きな衝撃を与えたススキノ“首切断”事件と市川猿之助一家心中事件。なぜ彼らは「破滅の道」を選んでしまったのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、「仮説」として考え得る2つの原因を提示。その上で、両事件が処罰だけで済まされるべきではない理由を記しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年8月8日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

ススキノ“首切断”事件と猿之助一家心中事件に共通するもの

札幌のススキノで中高年の男性が殺害されて頭部を持ち去られた事件、歌舞伎俳優の市川猿之助(四代目)丈が父親の段四郎(四代目)さんと母親の3人で心中を図り、猿之助さんが生き残った事件については、どちらも、事件の詳細、特に動機の部分は全く解明されていません。

また、2つの事件は一見すると性格が異なります。札幌の場合は、定職につかず人間関係も限定されていた独身の長女が、男性と恐らくは異常な関係を持ってしまったと考えられます。そこで親子3人が自分たちが破滅しても構わないほどの恨みをその男性に抱いたというのが、現在推測できるストーリーです。

猿之助さんの場合は、パワハラ、セクハラの暴露に加えて、性的傾向に関するアウティングの被害に晒される中で、一門の将来を親子3人で悲観したということのように見えます。ですから、事件としては全く別のニュアンスで受け取られていると思われます。

ただ、親子3人が話し合いの上で破滅を選択したということでは、この2つの事件は見事に共通しています。

札幌の事件の場合は、仮に長女が性的に逸脱行動に出ていたとして、常識的にはそれは幼稚な衝動であっても、性的成熟による親の保護からの独立というニュアンスを伴うはずです。また、同意のないまま理不尽な行為の被害にあったのなら、本人が告発をし、両親はそれを支援するという話になりそうです。

一方で、猿之助さんの場合は、アウティングに関しては激しく抗議しつつ、パワハラ、セクハラの部分は謹慎や、場合によっては立件されるにしても、粛々と責任を取るのが筋でしょう。

ですが、この2つの事件では、そのような正々堂々とした行動には至りませんでした。どうして、この2組の親子が社会的に責任ある行動ではなく、破滅を選択したのか、ここからは勝手な想像に基づく仮説としてお話したいと思います。

1つの原因は、社会通念上の「恥」という概念です。猿之助さんの過去の行状に関する週刊誌の暴露、あるいは札幌事件で家に閉じこもっていた長女の特異な行動といったものが、「世間」に晒される、あるいは「世間」との接点を持った場合に、それは「イエとしての恥」だという不思議な「ミニ・ナショナリズム」のような心理状態の暴走を招いた可能性があります。

その負のエネルギー、つまり「イエの恥」を晒すぐらいなら、全員が破滅したほうがマシというのは、一体どこから来るのか、日本のカルチャーの中にそうした闇の部分があるのか、だとしたら、社会としてどう乗り越えていくのか、懸念は尽きません。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

業務で「人工知能」を使う前に理解すべき事は?世界的エンジニアが徹底解説

ChatGPTの登場で専門家以外の人々にもお馴染みとなったLLM(大規模言語モデル)。現在その業務への応用に向け、激しい開発競争が繰り広げられています。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』ではWindows95を設計した日本人として知られる中島聡さんが、LLMを本格的な業務に使う際に当たり最低限知っておくべき「基礎知識」を解説。理解なしではITゼネコンの食い物にされかねないとの注意も喚起しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)と呼ばれる人工知能を業務に応用するには?

OpenAIのGPTに代表される、LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)と呼ばれる人工知能が、実際の業務に使えることが明らかになって以来、より良いLLMを作ろうという試みから、LLMを活用したさまざまなアプリケーションを作ろうという試みまで、さまざまなレベルでの研究・開発が、世界中で激しい勢いで進んでいます。

LLMを活用したアプリケーションとしては、OpenAIのChatGPTが最も多くの人々に使われており、このメルマガの読者の中でも触ったことがある人も多いと思いますが、ChatGPTそのものは、あくまで「汎用的なチャットシステム」であり、文章の要約や、文章の生成には優れていますが、本格的な業務への応用となると、まだまだ不十分な点もあり、ここから先の進化が重要です。

こう言ってしまうと、(人工知能の開発に関わるエンジニアや研究者ではない)一般の人たちは、ChatGPT、もしくは、そのライバルたちの進化を待てば良い、と誤解してしまうかも知れませんが、それは間違いです。

人工知能は、これから、世の中のあらゆる業務で使われるようになりますが、その際には、ChatGPTのような汎用のチャットシステムではなく、特定の業種でビジネスを行うのに必要な知識(ドメイン・ノリッジ)を持ち、かつ、その企業だけが持っているデータにも精通した人工知能が必要なのです。

例えば、サケ・マス類の養殖、捕獲、加工、流通を行っている水産会社を考えてみます。そこで本格的な業務をするのであれば、

  • サケ・マス類に関する基本的な知識
  • 加工業務に関する深い知識
  • サケ・マス養殖に関する深い知識
  • サケ・マス漁法及び、それに関わる各国の規制に関する知識
  • 流通量と市場価格の推移
  • 各国の消費量の推移
  • サケ・マス業務に関わる様々な企業に関する様々なデータ
  • 料理店・鮮魚店・スーパーなど末端のビジネスに関するデータ
  • 各国の消費者が好むサケ・マス料理に関する知識

を持っている必要があるし、それに加えて、その水産会社だけが抱えている、

  • 所有・契約している船の過去の成績
  • 所有・契約している養殖場の過去の成績
  • 取引先に関する詳しい情報
  • その会社が結んでいる様々な契約の内容
  • 過去の失敗事例・成功事例
  • 従業員・契約社員・コンサルタントなどに関する詳しい情報

なども把握している必要があります。

人間であれば、この手の知識は、業務を通じて何年もかけて取得していくものだし、必要に応じて調べれば十分なものもありますが、人工知能を導入するのであれば、即戦力であることが期待されるし、莫大なデータを記憶しており、必要に応じて、瞬時に引き出してくる能力が必要です。

ChatGPT、もしくは、その後ろにあるGPTには、膨大な知識が詰まっているとは言え、あくまで汎用的な人工知能であるため、この水産業社で業務をするのに必要な知識を持っているわけではありません。人工知能を実際の業務で使うには、この手のサケ・マス事業に関わる様々なデータ(ドメイン・ノリッジ)を何らかの形で「覚えさせる」必要があるのです。

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

プライドが邪魔して「知りません」と言えない人が成長できないワケ

子どもの頃はなんてことなかった「わからない」と表明することが、あるときからなぜか言いづらくなって知っているふりをするか黙っているようになってしまう。「“そんなことも知らないの?”と思われたくない」や「“わからない”とは言いたくない」気持ちはどこからくるものなのでしょう。メルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』で、「知的生産」に役立つ考え方やノウハウについて探究を続ける文筆家の倉下忠憲さんは、「プライド」が関係していると考えます。そして、プライドに邪魔されていては人として停滞することになると伝えています。

プライドを手放す

今回は、プライドを手放すことについて考えます。

プライド

日本において「プライドが高い」という表現は、あまり褒め言葉としては使われません。“取っつきにくさ”や“傲慢さ”と近しい位置に感じられる表現です。ちなみに、7つの大罪の一つである傲慢もその英訳はprideです。戒められる対象であるのでしょう。

誇り・自尊心・自負などと書けば、少しはそのネガティブさが和らぎますが、ではそれらの言葉にどんな違いがあるのかはわかりません。だから言葉からではなく、もっと身近な話から考えてみましょう。

傷つくことへの恐れ

たとえば、「いや、ちょっとわかりません」や「それについては知りません」と答えられない状態があります。あるいは「すいません。私のミスです」と言えない状態もあります。そういうことを口にしてしまうことがどうしてもはばかれる。そんな状態です。

もちろん、占い師がお客さんに「私の将来を占ってください」と言われたときに「いや、ちょっとわかりません」と答えるのは問題があるでしょうが、そうでなければ何かを知らないこと、答えられないことが大きな問題になることは少ないでしょう。

にもかかわらず、素直にその答えが口に出せない状態は、きっと「プライド」が邪魔しているのでしょう。別の言い方をすれば、何かが傷つくのを恐れているのです。それは体面なのかもしれませんし、権威なのかもしれません。どんな言葉で表現してもいいのですが、ともかく何かしら情報的(あるいは記号的)なものが傷つくのを恐れています。

この記事の著者・倉下忠憲さんのメルマガ

“昭和レトロ”で再ブレイク。フラミンゴを見ながら食事をするレストラン「メヒコ」が繁盛する理由

メディアにもたびたび登場するシーフードレストラン「メヒコ」。同店は、お店で飼われているフラミンゴを見ながら食事をするという一風変わったスタイルが支持を集めています。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんは「メヒコ」が繁盛する理由を分析しています。

フラミンゴを見ながら、カニピラフ?昭和レトロな経営戦略で繁盛し続けるシーフードレストラン

ビルの屋上にあり、建物そのものが回転する展望レストラン。

海の魚を見ながら食事ができる水中レストラン。ポリネシアンダンスや歌謡ショー、マジックを見ながら食事が楽しめる観光ホテル。ベテラン歌手のディナーショー。

これらは、昭和の時代に流行った、食のシーンの数々です。

食とエンターテインメントの融合で、多くの人たちが楽しい時間を過ごしていました。

しかし、刻の流れは残酷で、いまや遠い過去の遺物として、面白おかしく紹介されるだけのものとなりました。

ところが、いまなお、この昭和なスタイルを貫き、繁盛しているレストランがあります。

福島県を中心に13店舗を展開する、シーフードレストラン「メヒコ」。

1970年の創業時から、ある変わったことで、お客さまを集めています。

20~30羽のフラミンゴが飼われており、その姿を見ながら食事ができるのです。

非常にユニークですが、発想は昭和そのもの。

昭和を知る人からすると、「いまどき、こんなレストランがまだ残っているの?」と驚きます。

しかし、昭和を知らない人からすると、「何、これ?変なの。でも面白い!」となります。

ここ数年の昭和ブームで、再ブレイクしたカタチになります。

それまでも地元民に愛され続け、繁盛していましたが、ここに来て注目されるようになり、新規出店が活発化しています。

ここで、疑問。なぜ、フラミンゴなのでしょうか。

当時、遠洋漁業の船団を率いていた創業者が、メキシコを訪れた際、日本では見ることのなかったフラミンゴの群れに遭遇しました。

その美しさに感動し、フラミンゴを眺めながら食事するレストランのアイデアを思いついたのです。

そして、帰国後に実現。

スペイン語の発音でメキシコを意味する「メヒコ」と名づけ、漁業で培った経験を活かし、シーフードレストランにしました。

この閃きは、ずばり的中。

高度経済成長期ということもあり、この昭和な経営戦略は大成功となったのです。

このお店の名物は「カニピラフ」で、お客さまの9割が注文しています。

旨味と甘味の強いズワイガニの出汁で、福島県会津産の米を炊いています。

ピラフの上に、殻つきか身をほぐしたズワイガニがのっており、お客さまが選ぶようになっています。

殻つきをのせるのは、見ための豪華さと殻から身を取り出す楽しさを提供するためでもあります。

これが、大ヒットの秘密なのです。

日本人にとって、カニは特別なもの。

そのカニを手軽に食べられるこのお店が、繁盛するのは当然のことなのかもしれません。

しかも、フラミンゴを見ながらというのが、さらに特別感を醸し出しているのです。

地元の人たちも「ちょっと特別な日のレストラン」だと言います。

日常使いとしては、ちょっと高めの価格設定なのですが、特別な空間で特別なカニを食べられると考えると、高いとは思わないのです。

庶民のちょっとした贅沢感を満足させているのです。

時代的には決して洗練されているとは言えませんが、優れた商品力があり、地元民の暮らしのワンシーンとして、溶け込んでいます。

食習慣として定着しているということです。

これは大きな強みです。

カニピラフという商品力が根底にあり、フラミンゴの話題性で、存在感を高めているのです。

 

image by: Shutterstock.com

ミスの告白に対してまずは「教えてくれてありがとう」と伝えるべき理由

例えば、部下が仕事でミスをした際、上司であるあなたはどんな反応をしますか?今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生は、こういう時に「怒る」という行動はNGだと語ります。では、具体的に何と声を掛ければ良いのでしょう?

ミスの告白にたいして、絶対怒ってはいけない理由

こんにちは。ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか。

さて今回は「ミス」の話です。

あなたは、何かの失敗を告げてきた人に対して、どう反応しますでしょうか?

これ、多くの人が、怒りたくなってしまうと思います。

しかしこれは逆効果。

相手は「怒られる」ことによって強いショックを感じます。

その結果「もうミスしないようにしよう」ではなく「もうこの相手に報告しないようにしよう」と考えてしまうものです。

これは人間には(というか生物全般に)「ついラクな方向に流れたくなる」という心理があるからです。

実際にミスをしないようにする、というのは大変なことです。

しかし「ミスを言わないようにする」というのは、とてもカンタンなことです。

よって「ミスを隠したくなる」方向に流れてしまうのですね。

くわえてあなたが怒ってばかりいると、「この人は怒る人だ」というイメージがつき、相手はあなたとのコミュニケーションをどんどん減らそうとしてきます。

吠えたり噛みついてきたりする動物がいたら、つい距離を取りたくなりますよね。それに似ています。

ですので、こんなときに大切なのは、とにかくまず「教えてくれてありがとう」と伝えること。

相手は「怒られるかも」と少し感じていますので、お礼を言われることで、予想外の嬉しさを感じます。

そしてその上で「ミスをしたのは、しょうがない。今度はこうするといいね」など、次からの対策を話したり、または「どうしてこうなってしまったのか」などの原因究明をするといいでしょう。

相手は、あなたに話して良かったと思い、今後もミスをしないように心がけたり、またはもっとあなたと話してくれるようになると思います。

ミスを伝える、失敗を告白する。

これはとてもとても勇気がいることです。

相手はそれを踏み越え、ちゃんと伝えてくれたんです。

だから、まずは優しく接してあげてくださいね。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

image by: Shutterstock.com