【中島聡×夏野剛】真のキャッシュレス時代の到来を阻む日本的事情

メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で、「Windows 95を設計した日本人」として知られる世界的エンジニアの中島聡さんと、「世界初のモバイルインターネット i-mode を世の中に送り出した男」こと夏野剛さんが、共同で立ち上げたNPO法人「シンギュラリティ・ソサエティ」。先日その設立一周年を記念し、早稲田大学 日本橋キャンパスにて創立者のお二人による対談イベントが開催。「シンギュラリティ世代の経済とテクノロジー」をテーマに、闊達な議論を交わしました。今回は、その対談の模様の一部をMAG2NEWSに特別掲載いたします。

テクノロジーを受け入れる欧米と拒絶する日本

夏野 ……まぁ東京なら、だいたいどの店でもキャッシュレス決済ができるようになりましたけど、まだ時々やっぱりね。この日本橋の近くにも、すげー美味い立ち食いそば屋さんがあるんですよ。「よもだそば」っていうんだけど、マジで美味い。で、そこは何故かインドカレーがまた美味い(笑)。でも、そこは現金しか払えない。

だから、社会がちゃんとITに適合してきてるなというか、社会のシステムの中に普通のことのように取り入れてるのがヨーロッパだったりアメリカだとすれば、無理やりテクノロジーを社会の中に溶け込ませないようにしてるのが、日本のような気がして。

中島 そうですね。日本のコンビニなんかでチケットを買う時でも、機械からバーコードが出るんだけど……。

夏野 それをレジに持って行かないといけない。

中島 アレも変ですよ。あそこでもう払わせて欲しいですよね。

夏野 まったくその通りです。しかも、そういうインターフェイスもあるんですから。BluetoothにWi-Fiも赤外線も付いてるし、一部のコピー機にはNFCも付いてますし。それなのに、やんないっていう……。

中島 日本の銀行もすごいですよね。この前、一時間半ぐらい待たされて、もう怒っちゃいました。

夏野 何をしようとしてたんですか?

中島 前に頼んでた海外移住者向けのお留守番サービスっていうのを、取り消そうと思って。でも、それで一時間半ですよ。もう、ねぇ……。

夏野 そういえば、どこかのケータイショップは、いま予約制になったんですけど、なんと解約手続きの予約はできないんですよ(笑)。「並べ」ってことで。ちょっとした嫌がらせですよね。

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……ちなみに僕、ベネチアでiPhoneをスられたっていうか、盗られたんです。ポケットに入れてたのをさっと盗られて、うわって怒ったら、ぶわぁって逃げられて。で、最初は追っかけたんだけど、こっちは子ども連れだから追いかけると危ないじゃないですか。だから、子ども連れを狙ってるんでしょうけど。

中島 あぁ、なるほど。

夏野 で、盗られたけど位置とかが全部分かるじゃないですか。「あぁ、ベネチアのこの辺にいる」っていうのが分かるんですけど、そこに行ったらヤバいじゃないですか。だから「しょうがねぇなぁ」って思いながら、銀行のカードとクレジットカードを止めて、iPhoneもデリートしてすべて消去したんです。

それで日本に帰って来て、速攻AppleストアでiPhoneを買ったんだけど、よく考えたらSIMがない。SIMがないとさすがに電話番号が入らないので、SIMを再発行してもらうためにDoCoMoショップに行ったら、5時間も待たされるっていう。しかも、その時間はまだDoCoMoショップは空いてないというか、窓口応対が始まっていなくて。お客さんは誰もいないんですよ。「だったら、やってくれりゃいいじゃん」「SIMの発行なんて一発なのに……」って怒り狂って、そのことをツイートしたら、炎上しちゃいました。

中島 (笑)

夏野 それで「そんな人には構ってられない」とか色々言われたんですけど、それを構わなきゃって話ですよ。スマホの使い方をわからない人が、操作の仕方を教わりに来てるのとはワケが違って、ケータイを無くしたんだから至急対応してくれたっていいし、それが価値なんじゃないですか。で、窓口には人はいないけど、案内の人が2人立ってて、その2人は暇なんですよ。

中島 それなのに、なんで5時間もかかるんでしょうね。

夏野 だから、それは予約の順番ですよ。でも、まだお客さんは来てないんです。だったら「お前がいるじゃねーか」って話じゃないですか。でも「いや、私たちは案内の者ですから」って言うんですよ。「あぁ、もう日本は終わってる……」みたいな。

中島 まぁ、でも日本は人を切れないっていうか、人を切る圧力があんま掛かんないから。アメリカなんかは、とにかくコストを減らそうってことで……。

夏野 確かに。アレはだから、コストを減らそうとしてないから、ああなるんですかね。「時間を掛けて対応する」みたいな。

中島 そういえば、夏野さんのいまの話で思い出しましたけど、Appleのクレジットカード。アレはすごくいいですよ。

夏野 え、どこがどう違うんですか? 日本では発行されてないですよね。

中島 まだ日本では発行されてない。で、カードが僕のApple IDと紐づけされてるんです。だから、何かちょっと問題があったりした時に、iMessageでコンタクトするんですけど、まず本人確認がないんです。いきなり「中島さん、どうしましたか」ってなるんですよ。

夏野 あぁ、Apple IDと紐づけされているから……。

中島 それで「おとといの何十ドルってやつは一旦取り消したいけら、取り消してくれる?」とか言うと、「はい、わかりました」みたいなのが、チャット上のやり取りでできるんです。

夏野 あぁ、なるほど。それってしかも、どこまでが人でどこまでがAIかが分かんないっていうのがいいですね。

中島 そうそう。たぶん、ある程度のところまでAIがやって……。

夏野 AIが振り分けをしたりして。でも、僕は最近、チャットボットの話は面白いなぁって思っっていて。テクノロジーが進化して、Siriのような音声入力が一度主流になったように見えたんだけど、実際はみんな使わない。結果的にAIでいろいろ処理しようと思うと、チャットのほうがいいんですよね。テキストだから間違えないし、認識能力も高いし。で、それ故にいいサービスが提供できるんで、いまはチャットのほうがだいぶ盛り返しましたよね。

だから、eコマースのサイトに行くと、必ずチャットボットがいるじゃないですか。で、どこで人に切り替わってるのかが、全く分からない。アレは最近のITのなかでも面白いなって思います。

中島 そもそも電話って面倒臭いじゃないですか。待たされたり、向こうから掛かってきたり……。でもチャットなら、仕事しながらでもできますから。

夏野 そうなんです。「ながら」でもできる。で、すぐに返ってこなくても怒りが沸かない。だから皆さん、チャットはぜひあえて使ってみてください。ECサイトとかに行くと出てるし、使ってみるとすごく便利だから。

中島 電話だと面倒なところを一瞬ですからね。

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夏野 ……でも、そのAppleのクレジットカードですけど、そういうのってやっぱりみんな「マイルが貯まるんじゃないか」とか、そういう邪な考えを持ってるじゃないですか。

中島 あぁ。これはキャッシュバックがあって、それもいきなり付くんです。

夏野 あぁ、Amazonのポイント方式ですか。全然貯まらないってやつ。

中島 Appleカードが面白いのは、ポイントがAppleキャッシュに貯まるんです。で、そのキャッシュはiMessageで誰にでも送れる。

夏野 それ、すごくラクでいいじゃないですか。

中島 だから割り勘にした時とかはすごく便利。まぁ、iPhone同士しか通用しないけど。

夏野 でもiPhone同士でいいですよ。Androidとか使ってるやつとは、付き合わないですから。美学が合わない(笑)。あと、Windows使ってるやつとも。

……ていうか、いまウチのマインクラフトが大変なことになっていて。ホント、中島さんの古巣をバカにして申し訳ないんですけど、僕の古巣もバカにして全然構わないんで(笑)。あのMicrosoftアカウントが、ものすごく使いにくいんですよ

中島 あぁ、アカウントが。

夏野 いまマイクラをやろうとすると、Microsoftアカウントと紐づけしないとダメなんですけど、なんか認証が全然上手くいかなくて。なんであんなに使いづらいんだろうって。で、分かんなくなったんで、パスワードを再発行したりと、ループ状態に陥っていて、いま我が家ではマイクラが使えない状態になってるんです。

Apple IDがすごくよくできてるのは、本当に全部紐づけるじゃないですか。Microsoftアカウントは、セキュリティホールをすごい気にして、ああいう使いにくいものになってるのかなって。よく分からないですけど。

中島 ただMicrosoftもいまや分裂状態で、あそこは、本当はエンタープライズに集中するのがいいんですよ。稼いでるし。ただ、マイクラとかXboxはちょっとズレてるけど。

夏野 でもマイクラって、子どものプログラミング教育の第一弾としては、最高なんですよね。

中島 そうですね。それは確かに。

夏野 えー、じゃぁ分離して欲しい(笑)。Microsoftアカウントから分離して欲しい、とりあえず。……でも、Appleのクレジットカードの話ですけど、今後に期待ですね。「ユーザーインターフェースで、どこまで金融を支配できるか」っていう、新たなテーマですね。

中島 その上、後ろがゴールドマンサックスで、そのゴールドマンサックスは、店舗を持ってないじゃないですか。だからコレって、実は殴り込みなんです。バンカメとかチェースとか、そういう店舗を持ってるところに対しての。だから、もう異常なんですね。ゴールドマンサックスっていう巨大な資本を持ったフィンテックが、Appleと組んで、ユーザーインターフェースを担当させてっていう。だから、手数料とかべらぼうに安い。

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夏野 へー。

中島 僕はいままでアメリカのクレジットカードは日本で使わなかったんですよ。手数料を取るから。でも、ココは取らないんです。……なんか為替レートの宣伝をしてるみたいだけど(笑)。

夏野 いいですね。コレって、日本で発行できる日が来るんですかね?

中島 たぶんするんじゃないですかね。ゴールドマンサックスがどう出るかですけど、もし出たら日本の銀行はヤバいですよ。だから、UFJとかに就職したがっている子どもたちの気持ちが、僕はよく分かんないんだけど。

夏野 バカですね(笑)

中島 店舗を持ってる日本の銀行はみんなヤバいですよ。こういうのが出てきたら。

夏野 金融庁は認可しないかもしれないですね、そうすると。

中島 そうですね、日本の銀行を守りたいから。でも、アメリカはそういうことがないから、こういうのが現れて、新陳代謝がバッと起こるんですよ。

夏野 ちょっと……欲しいですね、Appleカード。

中島 今日は自慢のために持ってきたんです(笑)

夏野 で、日本でも使えるんでしょ?

中島 はい、全然使えます。為替レートもいいですよ、108円ぐらいかな。で、どこで使ったのがGPSで出るから、よくレストランとかで覚えてない時ってあるじゃないですか、どこで使ったのか。履歴を見た時に「なんだ、この店は?」って思った時に、地図が出るから「あ、あの店か」って分かるんですよ。

夏野 ほう。でも、テクノロジー的に見れば、何も大したことがない。

中島 そう。組み合わせただけなんですよね。

夏野 何にも新しくないんだけど、全部が組み合わさるとめっちゃ新しいですよね。……で、iPhoneですべて管理出来て、最終的には銀行から引き落とすと?

中島 そう。それに自動引き落としじゃなくて、いつ引き落とすかを自分で決められるんです。そこも気持ちよくて……。日本のクレジットカードって、勝手に引き落とすじゃないですか。

夏野 じゃぁ、チェックを払うような感じで?

中島 そう。iPhoneを見ながら「コレとコレとコレはいいや」って感じで。それで「いま払うと金利が掛かりませんよ」「何日後に払うと、これだけ金利が掛かりますよ」っていうのがグラフで出てきて。もう、iPhoneですべて完結。だから、iPhone好きの人にはたまらないですよ。

夏野 ほしーい(笑)。でも、僕はそういう世界を作りたかった。ケータイにすべてを集約させたくて、ケータイに色々と機能を付け始めたんですよね。で、ケータイひとつあれば、どこでも生きていける。災害があった時でも、ケータイさえ持って出れば、それで生きていけるっていう世界を作りたくて、それでいろいろおサイフケータイとかやったわけですけど、それをやってくれた感じがありますね。……終わった、俺の夢は終わりましたよ(笑)

中島 でも、やっぱりiモードはすごかったですよ。

夏野 いやいや。でも、何か引き継がれたような感じはします。

中島 iモードの魂がね。

夏野 うん。そういえば、Appleの最初のiPhoneのデベロップメントチームの人には、すごく言われました。「すげー、iモードを研究したから」って。

中島 そりゃ、そうですよ。

夏野 すごく引き継いでもらった感があって、うれしいですよね。だから、先月iPhone無くして新しいのを買ったばかりなんだけど、もう明日にはiPhone11を買う予定(笑)。もうしょうがない、これは。

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でも、そうやって理想の社会がやって来たというのに、地下鉄はみんなSuicaじゃないといけないとか、チケットは必ず発券しないといけないとか……。日本のそういうところは、もうそろそろ止めにして欲しいですね。

香港デモや米中貿易戦争は序の口。習近平を追いつめる貿易法改正

GDPで世界第2位となった後、一旦は通信やAIの世界首位も射程にとらえた中国に、米中貿易戦争や香港デモなどで急ブレーキがかかったことは明白と言えますが、国内外からの反発はそれだけではないようです。数々のメディアで活躍中の嶌信彦さんは今回、自身の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』で、中国が強硬に推し進める数々の政策と、それらに対する各国の反応を紹介。さらに中国の「強硬路線」の今後についても言及しています。

強硬路線変えない習近平政権

香港市民の反発に習近平政権は、少したじろいだかにみえる。

香港市民で犯罪を起こした人物を中国本土に送り裁判にかける、という香港行政府の発表した「逃亡犯引き渡し」条例は市民の大デモの反発に遭い、香港政府が遂に引っ込めた。このところ強硬路線で中国を引っ張ってきた習政権にとっては珍しい妥協的対応だった。ただ建国70周年を祝った今年の軍事パレードでは数十万人の軍と民衆を動員して過去最大級の規模で盛り上げ、習氏は「中国は70年で世界が目を見張る偉大な成果を成し遂げた。建国100周年には世界一流の軍隊を建設しアメリカに匹敵する大国を築く」と演説、共産党を核とした“中国の夢”を追い求め続けている。

中国は2010年にGDPで日本を抜き世界第2位となった。1950年代は300億ドル(約3兆2,400億円)程度だった中国のGDPは、2018年に400倍以上の13兆ドル(約1,400兆円)を突破した。2020年代にはアメリカを抜くといわれ、次世代の通信規格の5G、人工知能(AI)などのハイテク分野でもアメリカと肩を並べてきた。中国軍の当面の課題は台湾や南シナ海、東シナ海などでアメリカ軍を上回ることで、かつては陸軍国だった中国を習政権は2015年頃から海、空軍を増強。サイバーや宇宙分野の軍改革にも力を入れてきた

中国では言論、人権などに厳しい統制

ただ、その一方で、自由な発言人権の尊重政治批判などには厳しい取締りを行ない、これに嫌気がさした高所得者層や知識層の人々は海外に移住したり、厳しい外貨規制に中国を離れ、東南アジアなどに移転する企業も増えている。

また、リーマン・ショック(2008年)後は、率先して国内のインフラ整備や海外に資金を貸し付け国際経済の成長に協力したが、今日では財政事情などが悪化しておりかつてのような大判振る舞いは出来なくなっている

それどころか、アジア、太平洋だけでなくインド洋でも覇権を握る意図をみせ、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ミャンマーなどに資金援助を行ない、西アフリカの産品を安く手に入れ、東南アジアの鉄道建設に協力して輸出入物資を中国へ運び入れたり、港の建設資金を支援する代わりに港の使用権や租借契約を次々と結んだりしてきた。

日本も第二次大戦で敗戦した後、焼け野原となった国土を再建するためアメリカや世界銀行などの資金を仰いでインフラ整備に力を注いだが、東南アジア、インド洋周辺国、西アフリカなどで中国は資金を貸し付けた見返りに港湾などの使用を自由にできる契約も結んでいるのだ。こうした中国のやり方に警戒心を持つ国も増えており、選挙で親中国派の政権がひっくり返ったりする現象も起こっている。

大統領選挙も絡み高関税で対立

トランプ政権の支持層は農村や「ラストベルト」といわれる中西部地域とされている。このため、次の大統領選挙に向けて、トランプ政権は同地域が関心を持つ製品に高関税をかける貿易戦争を仕掛けている。

トランプ氏は「賢い指導者は常に自国民の利益を考える。それがアメリカ・ファースト(米国第一主義)だ。未来はグローバル主義者のものでなく愛国者のものだ」と訴え、中国や日本の対米黒字製品に高関税をかけ、中国の産業補助金は不公正貿易の源泉だと批判を強めている。

万能ではない。それでもインフルエンザワクチンを打つべき理由

首都圏ではすでに流行が始まっているインフルエンザですが、そのワクチン接種に関しては様々な議論があり、打たないという選択肢を取る方も多く存在します。しかし、ワクチンは「社会全体を守るためのもの」であるとするのは、現役科学者のくられさん。くられさんは自身の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』で今回、データを示しつつ「ワクチンを接種すべき理由」を記しています。

ワクチンを打つべきなのはどうしてか?

インフルエンザのシーズンですね。インフルエンザのワクチン受けましたか?

特にどこかの寒い中並ぶ神社やコミケのような大人数のイベントに行く人は必ず受けましょう。いや、帰省する人でさえ受けておくべきです。

インフルエンザワクチンに限っては、受けたからといって必ずインフルエンザにかからなくなる…というわけではありませんが、それでも受けるべき理由があります。

まず、重症化する危険性と死亡率がぐっと下がることで、この時点でメリットはゼロではないわけですが、実は個人のそういう都合だけでなく、実は一番重要なのが、ワクチンというものは「社会全体を守るためのものである」ということ。この認識が極めて大事なのです。

それというのも、例えばインフルエンザワクチンは卵アレルギーの人や乳幼児には打つことができません。卵アレルギーの人や乳幼児はインフルエンザウイルスに晒されると当然ワクチン未接種の人より感染率は高くなります。乳幼児の場合はそれが生涯残る脳の後遺症などになることさえあります。

感染…というのがピンとこない人が多いと思うので実際に流行マップをみてみましょう。

インフルエンザ流行レベルマップ

このURLは2017~2018年のインフルエンザの流行分布です。

まず最初に新潟でインフルエンザがありますね。本来ならば陸続きで感染は広がりそうなものですから、新潟の次は隣の富山か山形、群馬…という感じですが、実際は宮崎県にいきなり発生しています。

新潟と宮崎を移動する人というのは極めて限られると思うので、おそらく一人二人の罹患者が飛行機で宮崎県にピンポイントでウイルスを運んだことを示してると思ってもよいでしょう。もちろん厳密に調べたわけではないので偶発的な可能性はありますが。

そしてあとは人の流れのまま一度広がりだしたインフルエンザウイルスは瞬く間に日本中を真っ赤に染めていきます。

なので、「別に打っても打たなくてもかかるし、お金もかかるから俺はいいや」みたいな感じで、打たずに罹患して、それをワクチンが打てない人に感染させてしまうリスクの部分がヤバいのです。

インフルエンザはワクチンで100%押さえ込める病気ではないので、ワクチンが万能とは言えないのですが、それでも毎年200~300人の乳幼児が重い後遺症体が不自由になるなどになるインフルエンザ脳症になっています。もしかしたらその中の何人か、何十人かは、誰かがワクチンを打っていればなってなかったかもしれないわけです。

それがインフルエンザなら運否天賦の部分もありますが、麻疹はしかだと別次元です。今、ワクチンの効能で忘れられるくらいに撲滅に成功していたヤバい病気、麻疹がこの国にまた広がりつつあるわけです。しかも反ワクチンとかいう病原体の味方まで湧いてきて非常によろしくないですね。

はしか感染で免疫システム「リセット」、米研究で明らかに

麻疹(はしか)に関しては免疫をリセットするというとんでもない副作用が最近発見されています。つまり他のワクチンやなんとか持ちこたえた病気に対する免疫情報を白紙に戻すというにわかには信じられないとんでもない能力です。

アリエナイ理科ポータルのこの記事をお読みになりたい場合は、こちら

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販売のプロも称賛、お客様に「欲しい!」と思わせる商品説明テク

お客様に気持ちよく、そして納得して商品をお買い上げいただくため心を砕く販売員。しかし、肝心な商品販売が「流れて」しまっているため買い手側にきちんと伝わらず、結果につながらないというケースもままあるようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、そんな状況に陥らないための簡単なテクニックを紹介しています。

商品説明を流さない

日々、商品のことを勉強している販売員ですから、お客様にとって、有益な情報はたくさん持っている人が多いと思います。歴史の長い会社や商品であること、一流の職人さんが作っていることによって、信頼がある商品であること、そういった商品知識を仕入れることには、きっと余念がないことでしょう。

しかし、そうした商品知識も、伝え方を誤ると、価値が薄れてしまうこともあります。特にそうなってしまうのは、商品説明が流れてしまうような人です。

「こちらの商品は良いですよ。一流の職人が1つ1つ手作業で作っています。メンテナンスもできますから、いかがですか?」

こうした商品説明になってしまうと、せっかくアピールできるポイントがあるのにも関わらず、お客様にはうまく伝わりません。本当はその説明だけで欲しくなってしまうかもしれないのに、とてももったいないのです。

では、どうすればいいかというと、やることはとてもシンプルです。商品説明の重要な場面で、その情報が重要であることをアピールするための方法を入れ込むことで、お客様にも、商品知識がきちんと伝わります。

例えば、多くの人がやっているのは、タメを作ることです。先ほどのように、一連の流れで商品説明をさらっと伝えるのではなくて、あえて、その説明の前にタメを作るためのキーワードを差し込みます。

「実は、こちらの商品には、大きな特徴があるんです」
「この商品、素晴らしいポイントがあるんですよ」

あえてこうして、重要な情報を伝える前にタメを作ることで、お客様は、「なんだろう」という期待が湧きます。そのタイミングで情報を伝えられればお客様にきちんと届くということです。

ほんのちょっとした伝え方の違いだけで、同じ商品説明でも、受け取られ方が大きく変化するのですね。

あくまでもこれは一例ですが、お客様に重要な情報だと受け取ってもらうための方法は色々とあるでしょう。ぜひ、ご自身に合った方法を見つけて、お客様に伝えてください。

今日の質問です。

  • お客様に伝えるべき重要な商品情報には、どんな情報がありますか?
  • その情報をきちんと伝えるためには、どんな方法が考えられますか?

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文科省のアンケートを見ていたら気がついたちょっと残念なコト

「早寝をして、早起きをし、朝食を毎日食べましょう」と正しい生活習慣などの学校での「正しい」と思われる教育行為は、学力テストの結果に影響はあるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師の松尾英明さんが、文科省が掲載している全国学力状況調査の結果からわかった少し残念なことを紹介しています。

教育と習慣が全国学力テストの点数へ与える影響は?

世を騒がせ続けている、全国学力状況調査の結果についての考察。

最近、必要に迫られて、統計学を学び始めている。その中で「相関係数」というものが出てくる。要は、二つの事柄の間に、関係性があるかないかというものを1から-1までの数値で表したものである(計算式や方法はややこしいので省略)。目安として

  • 0.7~1.0 かなり強い相関がある
  • 0.4~0.7 相関がある
  • 0.2~0.4 弱い相関がある
  • 0~ 0.2 ほとんど相関がない

と読む。ちなみに「+」だと正の相関、「-」だと、負の相関になる。

Wikipediaにある例によると、先進諸国の失業率と実質経済成長率は強い負の相関関係にあり、相関係数は-1に近くなるという(失業率が上がるほど、確実に経済成長率が落ちる傾向。一次関数でほぼ直線右下がりのグラフ)。このようにして、次の文科省のページにある全国学力状況調査の結果を見てみる。

平成31年度(令和元年度) 全国学力・学習状況調査 調査結果資料【全国版/小学校】

以下は、このページの最下部の方にある、相関係数の入ったエクセルデータである。

相関係数(児童質問紙-教科)全国【表】

見るのが面倒な人もいると思うので、見ないでもわかるように結論から。

この結果を見ると、残念ながら、ほとんどすべての項目において、国語や算数の点数とは「相関がない」と読める。相関が見られたのは、算数、国語が「わかる」と答えた子どもと、それぞれの教科の点数に「弱い相関がある」という程度である。他は、生活習慣や学校での教え方、環境等のあらゆる「正しい」と思われる教育行為が、思った以上に点数と相関がないようである。

直接的に国語と算数の学力テスト対策の勉強をする、ということが最も効果があるのかもしれない。事前対策テストの頻度でも聞いたら、おそらく強めの相関が出るのではないかと思う(これは、体力テストでも同様。実施回数を増やすほど、確実に数値が上がる)。学校調査の方なら「事前テストをするように学校へ何らかの圧力がありましたか」ときけば、きっと相関が出るだろう。

相関係数という視点から見ると、単純な点数と、生活習慣や教育方法との相関はなさそうである。残念無念である。

なぜ65歳以上の高齢者が障害年金を請求しても断られるのか?

病気や怪我で働くことが困難になった場合に請求することができる障害年金制度ですが、65歳以上の方々の障害年金新規請求は原則として不可なのだとか。今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者のhirokiさんが、障害年金の詳細な説明と高齢者の新規請求について、そして65歳以降でも請求ができるケースについても説明しています。

65歳以降に新規で障害年金を請求する事は原則として不可になってしまう

年金には病気や怪我で働くのが困難になった場合の保障として、障害年金制度が用意されています。最近は障害年金の周知が広まってきた事もあり、すこーしずつ知ってる人が増えてきたのかなと思います。とはいえほとんどの人が知らないのが現状。しかしその存在は知っていても年金制度自体が複雑すぎるために、理解自体はそんなに進んでいないです。

さて、障害年金は重い病気や怪我になると、初診日初めて病院行った日から1年6ヶ月経てば請求できる(例外はいろいろありますがこの記事では割愛)という話にはなりますが、請求にはリミットがあります。歳を取って体が不自由になったら障害年金を…という事をたまに言われたりしますが、高齢になってからの障害年金の請求というのはごくごく一部の例外を除いて不可。65歳になると障害年金の新規の請求というのはできなくなる。

なので高齢になって例えば要介護状態になったからといって、障害年金は請求できない。それを考えると障害年金は若い世代のために作られてるともいえる。比較的に若い時に重い病気や怪我で働くのが困難になっても、社会保障で社会に復帰させれるようにするため。

なぜ65歳以上になると請求できないかというと、65歳になると老齢の年金(国民年金から老齢基礎年金や厚生年金から老齢厚生年金)が大半の人は受給する事になりますよね。もう65歳になると老齢の年金がその人の生活資金としての年金を支給するから、障害年金を請求するというのは不可になるわけです。

ちなみに昭和61年4月から複数の種類の年金を貰える権利を持っていても、1人1つの年金の種類を受給するという原則ができたために、複数の年金を同時に受給するという事ができなくなった(遺族厚生年金と老齢基礎年金などの一部の年金は可能です。遺族年金は残された遺族の老後保障の役割もあるから)。なぜかというと、老齢年金も遺族年金も障害年金も結局は生活保障を目的としているから。どれか1つが支給されているのに、他の年金も支給したら社会保障の過剰給付になってしまう。

たとえば遺族年金や障害年金で生活保障されてる人に、65歳になったからといって更に生活費がかかるようになるという事は必ずしもそうならないですよね。冒頭で言ったように、もう老齢の年金が支給される年齢になったら、老齢の年金で生活保障するから障害年金を新規で請求する事はできなくなる。

【書評】防災用具に入れよ。警視庁災害対策課のツイートが本に

 ツイッターで80万人を超えるフォロワーがいる警視庁災害対策課のアカウントをご存知でしょうか。そんな、もしものときに役立つ便利な技のツイートが、一冊の本にまとまったようです。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では、編集長の柴田忠男さんがその本を徹底レビューしています。

偏屈BOOK案内:『警視庁防災対策課ツイッター 防災ヒント110』

91vJyMYJyuL警視庁防災対策課ツイッター 防災ヒント110
日本経済新聞出版社

オレンジ色の表紙が大目立ち。警視庁警備部災害対策課の人気ツイッターを編集し、人気&有用性が高い(という)110項目にまとめた防災ヒント集。むりやり110編という感じもしないではないが、「もしものとき」にも日常生活にも一応役には立ちそうだ。基本1ページに1ツイートと、写真、解説の構成。

警視庁警備部災害対策課は、警備部に所属する課のひとつで、地震や豪雨などにより災害が発生した際に、警察として必要な対策を行う部署である。救出救助部隊を被災地域に投入して、迅速な救援活動にあたるほか、必要な情報収集や部隊支援活動を行なう。このツイートは2011年の3.11東日本大震災の際に、ネット上のデマ情報の打ち消しと、正しい情報の発信のために始められた。

SNSを使っての情報発信・拡散・交流の中で、特に拡散力のあるツイッターを用い「警視庁警備部災害対策課」のアカウントから「正しい情報」を発信し、フォロワーの力で拡散していくことを目的に、2013年1月にツイートを開始した。リツイートが初めて1万件を超えたのが「ツナ缶で簡易ランプ」だった。7月9日現在、反響1位は「10円玉で袋を簡単に開ける方法」。しょぼい……。

お菓子の袋など、素手で開けられない時、袋上部の閉じた部分を2枚の10円玉で挟み込み、こすりあわせるようにスライドさせると簡単に開く。「水でカップ焼きそばを作ってみた」「水でカップ麺を作ってみた」なんてのも上位。カップ麺は15分、カップ焼きそばは20分、麺の固さと味はバッチリだという。袋麺は開けた袋に水を直接注いで15分。これらは簡単、試してみようと思った。

新聞紙はオールマイティだぞ。生ゴミを包み水分を吸収させ、ポリ袋に入れ密閉。ニオイは激減、見た目に不快感はなくなる。新聞紙で薪を作る方法(写真入り)、水でふやかし、形を整えて乾燥させる。木のような安定した火力を得られる。くしゃくしゃに丸めた新聞紙を70リットルポリ袋に入れる。そこに足を入れれば保温効果でとても温かく、避難所での防寒対策としてとても有効。

実践ロープワークは、災害時だけでなく日常でも使える。基本的な、もやい結び、巻き結び、本結びは、大人も子どももマスターしておかなければなるまい。針金ハンガーの左右先端をつぶしてペットボトルを差し込む。洗濯物をかければ空間ができているから乾きやすい。ホット用ペットボトルに沸騰前の湯を8割程度入れてふたをする。タオルをまいてゴムでとめれば湯たんぽになる。

ラップはスマホの防水に活用できる。食器にラップを巻いて使えば洗い物が出ない。ラップでおにぎりを握れば衛生的で手も汚れない。ラップを丸めてスポンジ代わりにすると少量の水でもきれいになる。ラップは新聞紙、ガムテープと並んでオールマイティだから、必ず防災用品に入れておくこと。和式トイレの使い方も絵入りで解説されている。もう和式を知らない世代も多いのだ。

ツイートは課員のうち30~40名が交代で行っている。いま現在、80万人を超えるフォロワーがいる。メディアでの反響などからも好評らしい。災害による混乱が予想される中、必要な情報をタイムリーに発信することが使命だ。最近では動画も使ってより分かりやすい発信をしていて、本よりわかりやすい。しかしSNSなんかうざったいと思う偏屈老人(わたし)は、絶対に近づかないのだ。

編集長 柴田忠男

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辛酸なめ子の心が震えた、映画『YOGMATA』の壮大すぎる世界観

メルマガ『ヒマラヤ聖者ヨグマタ相川圭子の「本当の自分に出会う旅」』を発行するヒマラヤ大聖者・ヨグマタ相川圭子さん。最近、ヨグマタさんの半生をモチーフにした映画『YOGMATA』がインドのボリウッドで制作され、日本各地でも公開されています。漫画家・コラムニストとして活躍する一方、『次元上昇日記』などの著書もありスピリチュアル系の世界でも暗躍中の辛酸なめ子さんは、その作品をいち早くご覧になったということで、その気になる内容をレビューしてくださいました!

インドで制作されたヨグマタ相川圭子さんの映画

インドでは聖者がスターのような存在です。2019年2月、「世界最大の平和の集会」としてユネスコの無形文化遺産にも登録されている「クンブメーラ(Kumbh mela)」に行ってまいりました。

5000年も前からインドの聖地で開催されている祭で、今年の開催地はアラハバード。マンハッタン程ある広大な土地(ふだんは更地)に祭の期間だけ聖者がキャンプを立てて、弟子や巡礼者、サドゥーたちがお参りします。その規模と人気の度合いは、例えるなら、三社祭と祇園祭、節分と浅草サンバカーニバルとディズニーランドのパレードとフジロックフェスティバルを合体させて10倍くらいにしたもの、と申せばスケールが伝わるでしょうか。

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何万人もの聖者たちがインド中から集まって、チャリアットと呼ばれる御神輿のような乗り物に乗ってパレードします。その御神輿が果てしなく大渋滞していてインドの聖者の多さに驚かされました。この中で誰を信じてついていけば良いのか素人には見当がつきません……。

でもそんな聖者の行進の中でも他の聖者から拝まれたりリスペクトを集めていたのが、日本の誇るヨグマタ・相川圭子さんです。インドでは出家修行者が1億人もいるそうですが、ヨグマタさんとパイロット・ババさんのお二人は、サマディ(悟りの境地)に達したトップオブ聖者のような存在。クンブメーラ会場で連日何万人もの人々が聖者に一目会いたくて行列していました。

インドのボリウッドでそんなヨグマタさんの映画が制作されていると聞き楽しみにしておりました。前置きが長くなりましたが、先日その映画が完成し、めぐろパーシモンホールにて上映会が開催されました。

タイトルは『YOGMATA』。ヨグマタさんがパイロット・ババさんと出会い、運命に導かれてヒマラヤで修行。ついにサマディに達するという壮大なストーリー。ヨグマタさんの若い頃をアジア系の外国人女優さんが熱演されていました。

スクリーンからほとばしる「悟りのバイブレーション」

インドに到着し、パイロット・ババさんと、チェッタンババさんという聖者と会ったヨグマタさん。このチェッタンババさんは見た目が若くて20代くらいなのですが実は結構年がいっていて、「ヨガを極めると年齢を操れます」というセリフに心をつかまれました。何百歳何千歳の聖者がヒマラヤで生きているという説も。ヨグマタさんも年齢不詳の若さを保たれています。

ヨグマタさんは聖者二人に、サマディの修行をしたいと強い意思を伝えます。「ヨガの修行は簡単ではありません。成功するより命を落とす人が多いです」などと最初は止められますが、「真理を知ることができないのならこの人生、何のためにあるのでしょう」と本気度を見せて、ついにヒマラヤ奥地に向かう修行の旅へ……

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ヒマラヤの大自然の映像が美しく、「ヒマラヤ山脈はヨギのように横たわって瞑想し、川や滝はマントラを唱えている」というヨグマタさんのセリフも詩的で、天国のような世界観が伝わります。

一行はヒマラヤの高地を何日もかけて歩いて、ヨグマタさんは雪の渓谷の中、多くの聖者が修行した祠に入ることになります。「この過程で失敗したら気が狂ったり亡くなって魂がさまようことになります」などと聖者から警告されますが「私は無用な心配はしません。この体に対する執着もありません」と言い切って祠に入る姿がかっこよすぎです。

瞑想を始めるとヨグマタさんのお体は赤い光を放出し、魂が離脱。そして宇宙空間へ……。「東西南北がなくなり過去も未来もなく、すべての万物が一体になり、マインドが永遠の今にある」感覚だそうです。スクリーンからも悟りのバイブレーションがほとばしります。かなり順調すぎる展開です。

この映画のホーリーなクライマックスは、高次元のアセンデットマスター、聖者たちの会議のシーン。天上界の神秘的な蓮の池を囲んで、地球の未来や人類の今後について真剣に話し合われます。マハ・アヴァター・ババジの姉、シャンティ・マーが人類の現状に業を煮やし、聖者達に招集をかけたのです。その聖者連盟の中にはヨグマタさんとパイロット・ババさん(現在のお姿の実写)もいらっしゃいます。

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「たくさんの文明が現れては消え、何度も水中に没するのを見てきました」と、嘆くシャンティ・マー。もしかしてノアの大洪水とかでしょうか……。

「今、人類はまた同じことを繰り返そうとしています。科学は醜いものになりました。気候変動も激しくなっています。人々を目覚めさせなければなりません」

えっ? もしかして、このままだと滅亡するんですか? 数々の滅亡予言がよぎり、畏れがわきおこります(その前にシャンティ・マーさんが何歳なのかという話も)。有事の時は聖者様が私達を救ってくださるのでしょうか……。集まった聖者の方々十数名については、かなり上級レベルの聖者マニアの方々なら名前がわかるのでしょうか。お二人以外ではババ・サンダーナースしかわかりませんでした。さらに上空にシヴァ神、クリシュナ神、ヴィシュヌ神らしき方々も三柱登場され、画面越しに高い波動を放っていました。

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観る者の「魂のレベル」が試される作品

波動が高いといえば聖者たちのセリフです。脚本にパイロット・ババさんも入っているようですが、セリフがIQ500くらいありそうな深遠で叡智にあふれた言葉ばかりで、それもスピーディにやりとりされるので、一回観ただけではなかなか頭に入ってきません。脳のレベルが追いついていない感じです。ボリウッドというと歌や踊りのイメージがあり、一瞬歌い出さないか期待したのですが、歌はなくても言葉だけでも詩的で芸術的で、心の琴線が震えます。

しかし、「人間の行動やマナーは汚れてしまいました」「人類は不道徳の道を歩き大惨事の崖っぷちに向かっています」といった戒めの言葉からは、とにかく人類がやばいということが伝わってきました。なんでも二度の世界大戦で地球は傷付いていて、三度目は持ちこたえられないそうです……。聖者会議を経て世界平和のためにヨグマタさんとパイロット・ババさんが地球に派遣され、使命を果たされることに。ありがとうございます。

映画の聖者の心配が現実になってしまうかどうかは私達次第。観た人は、世界平和や環境保護のために何かしなくては、という責任感を覚えるのではないでしょうか。聖者の会議シーンを拝見できたのは貴重な体験で、映画史上初公開かもしれません。波動が高すぎて脳波に作用したのか途中で意識が飛ぶ瞬間もありました。内容の理解度などで魂のレベルもチェックできそうで、繰り返し観たい映画です。(文/辛酸なめ子)

叩かれるベネッセ。元社員が見抜いた入試民間委託を引き受けた訳

以前掲載の「落胆の三木谷氏。ゴリ押し英語民間試験『身の丈』発言への恨み節」でもお伝えしたとおり、導入見送りとなった大学入試への英語民間試験の活用ですが、一部野党は国語の「記述式」の採用についても反対の姿勢を見せています。両科目に「深く関わっている」とされ批判的な報道の的となっているのが、ベネッセコーポレーション。そもそもなぜベネッセは、民間委託事業を引き受けるに至ったのでしょうか。米国在住の作家で同社の前身企業「福武書店」に在籍経験のある冷泉彰彦さんが、メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、ベネッセが最終的に請け負った要素を考察しています。

大学入試の民間委託、業者も好きでやっているとは思えない理由

英語の民間試験構想が政治的思惑で潰されたかと思ったら、今度は改革への反発は国語の入試にも向かっているようです。つまり、新テストの国語科目における「記述式の導入にあたって採点を民間委託するという構想に対して、「ついでに叩こう」という動きです。

この件に関して、批判のターゲットになっているのはベネッセ・コーポレーションですが、ここで一つお断りをしておこうと思います。ベネッセというのは、その前身福武書店といって岡山市に本社のある教育出版社でした。私は、1993年3月までこの会社に在籍しており、その意味で全く客観的に論評はできません。批判も応援も過度になるなど、社会一般とは異なる判断が入るかもしれません。

そうではあるのですが、今回の批判が眼に余るということと、現在のベネッセとしては反論ができる立場にないということもあって、あえて参考意見として申し述べたいと思います。

まず、現在はともかく、福武書店の創業者である福武哲彦(1915~1986)という人は、教育出版社という「出入り業者」と学校現場の間の「線引きには非常に厳格でした。業者はあくまで現場を補完する存在であり、現場の問題に意見を挟んだり、現場より優越な態度を取るようなことは厳しく禁じていたのです。

それは自身が教員であった経験から、公教育の権威が揺らぐということは社会の秩序が揺らぐことだという信念というより体感のようなものを持っていたからだと思います。哲彦氏とはかなり密度の濃い形で一緒に仕事をした時期がありましたが、とにかく原理原則に厳しい人であったことを今でも覚えています。

仮の話ですが、哲彦氏であれば、またその後継者として会社を大きくした第二の創業者とも言うべき總一郎氏であれば、「民業」がリアルな大学入試の一部を請け負うというような危険極まるビジネスにはゴーサインは出さなかったでしょう。

福武父子のことを持ち出す以前に、英語の検定試験に関しても、国語の採点業務にしても、ベネッセ・コーポレーションにとってはリスクの大きな仕事です。伝統的な本業であった参考書や模擬試験の事業との間では「利害相反」を起こす危険もありますし、何よりも入試や検定でミスを発生させたら本業への信頼にも傷がつくからです。

そうなのですが、それでも最終的に引き受けたのには、様々な要素があると思います。

まず英語検定に関しては、私は今でも本命はTOEFLだと思っていますが、TOEFLには受験料が高過ぎるという難点があります。一回230ドル、円換算で2万5,000円というのは問題です。また、TOEFLには「先進国で教育水準の高い日本で途上国並みの平均点しか出ない」という問題があります。つまり、日本人の音声認識や記憶法などとは相性が悪いのです。

かといって、日本や韓国の受験生に配慮して別コンセプトで作ったTOEIC(結局は民間試験参加を辞退しましたが)では易しすぎるし、ということで改めて日本市場向けに白紙からの開発をしたのがベネッセのGTECなのだと思います(私はその内容を精査はしていないので、日本人向けということが過度になると、結局は高得点を出しても話せない、聞き取れないということになる懸念は持っていますが)。