お願いベースの自粛に効力なし。政府には「絶対に」の豪胆さが必要だ

約半月にわたった緊急事態宣言とオリンピック開催という矛盾した状態を経て、すぐにお盆休みがあり、24日にはパラリンピックが開催されます。現在のコロナ対策で、首都圏を中心に続く感染拡大を抑えることはできるのでしょうか。メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんは、政府や自治体が打ち出す「お願いベース」の自粛では五輪という「祭り」で緩んだムードを変えることはできないと主張し、政府に「覚悟」を求めています。

祭りのあとのこと

オリンピックが終わった。片足を五輪という熱い湯に、もう片方はコロナという冷たい水につけていたかのような2週間余りが過ぎ、今いきなり熱い湯だけが取り上げられてしまった。残ったのは水の冷たさだ。震えるほどの冷たさだ。日々更新される「過去最多」の感染者数、この現実の冷たさを無視できる者などこの世にはいまい。

この事態に政府は既に機能不全に陥っていると言っていい。いよいよ短絡的な発想ばかりが出て来るようになったからだ。例えば、約一年前にはCOVID19を指定感染症2類相当から5類相当へと格下げすることが検討された。そして先週は先週で重症患者以外は入院対象としない、といった方針が発表された。

こうして並べると、どちらもともに感染者数のインフレーション的増加を暴力的に解決するためのデノミ政策に過ぎないということがよく分かると思う。そして、もう一つの共通点はどちらも朝令暮改案件ということである。

大体、通貨のゼロと同じように患者を切り捨てるなど世の人に受け入れられよう筈もない。暮改せざるを得ないことをわざわざ朝令するのである。一体、何がしたいのか、言いたいのか、理解できないのは当然のことであろう。

こういったことは「改めたから許される」といった類のものでは決してない。その余波は必ず幾ばくかの被害を現場当事者に与える。実際、本件に関しての知事たちの困惑は明らかであり、そこで失われた数日は取り返しがつかないのである。

そんな中でオリンピック組織委は「当該大会におけるコロナ対策は十分機能した」と自己評価している。これを聞いて、何だか別次元の話を聞いているように感じたのは自分だけか。これも比喩的表現にはなってしまうが、さんざんに台所を荒らされた挙句に火事まで起こされて「今日の料理はうまくできた」と言われているようなものではないか。しかもその火事は今や家全体にまで広がっている始末である。どうやって消火するつもりなのか。

もちろん今世界中で発表されている研究論文の中には、現在のデルタ株による世界的な感染爆発は季節的なものではないか、といった主旨のものも多数ある。そういった主張を丸呑みしたとしても、やはりこの五輪開催が国民心理に対して期間限定的に免罪符のようなものを与えたことは無視できない。

「五輪」という裏支え的な保証があったからこそ開催できたイベントも多かった筈だ。「五輪」という免罪符があったからこそそういった場所へも堂々と参加できた人も多かった筈だ。そもそも五輪会場周辺の混雑がテレビ等で報道されている以上、その他の場所での抑制など利く道理がなかろう。

さらに今後危惧されるのは、五輪という心理的期間限定がだらだらと締まりなく伸びて行くかもしれないということである。開会式の4連休、閉会式の3連休、その余韻のままにお盆休みに突入し、8月24日からはパラリンピックが始まる。そうなると最長で9月5日までは心理的免罪符の効果で人流は減らないかもしれない。

にもかかわらず、国も都も「できるだけ」「可能な限り」の一点張りである。お願いベースの自粛というものは一旦その堰が切られれば容易に元に戻るものではない。全ての基準が個々人の中にある以上、緩めようと思えば際限なく緩めることができるからだ。

今、政府に必要なのは「絶対に」と言える豪胆さである。もちろん批判も出るだろう。しかし同じ批判を受けるにしても姑息な朝令暮改案件よりは遙かにましではないか。オリンピック云々、ワクチン云々、そういったつまらぬ自慢話はもういい。そろそろ揺るがぬ覚悟を見せてほしいものである。

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政府とマスコミが奪った「日常生活」を取り戻すためには何をすべきか?

新型コロナウイルスの感染拡大に対し、政府がしてきたことは国民の自由な生活を奪うことばかり。マスコミはそれに加担し不安を煽るばかり。どうしたら、いつになったら制約のない「日常生活」が戻ってくるのか、その道筋は一向に示されません。メルマガ『j-fashion journal』著者で、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが懸念するのは、日々の営みの絶妙なバランスが完全に失われてしまうこと。制限に心血を注ぐのではなく、例えば新型コロナをインフルエンザ並の扱いに変えるなど、日常生活を維持するための政策の必要性を説いています。

日常生活という絶妙のバランス

1.日常生活は動き続ける

新型コロナ感染症を防ぐために、一般市民の日常生活が制限を受けている。最近は、それが当たり前になっていて、誰も疑問に持たないようだ。しかし、考えてみれば不思議な話だ。我々がパンデミックを恐れるのは、日常生活が破壊されるからだ。それなのに、簡単に日常生活を制限するのは本末転倒ではないか。

パンデミックを収束させることと、日常生活を維持することを両立させなければならない。もし、日常生活を制限するにしても、最小限度に抑えるべきだ。人の流れを制限するのではなく、如何に人の流れを維持できるのかを考えなければならない。

政府や政治家は、市民の日常生活の重要性を十分に理解していない。国の経済は、政治や法律が動かしているのではない。日常生活の活動こそ、経済を動かす活動なのだ。

日常生活とは、ある種の予定調和の世界である。毎日の生活は少しずつ異なるが、全体的には昨日と同じ生活が今日も続き、明日も続く。それが日常だ。

人は、朝起きてから、夜寝るまでの間、何をすべきかを知っている。誰に命令されなくても、自分で起床時間を決め、ほぼ同じ時間に起きる。そして、歯を磨き、顔を洗い、着替えて、朝食を取り、トイレに行って、会社や学校に出かける。

ほぼ同じ時間に家を出て、最寄りの駅に向かい、ほぼ同じ時間の電車に乗る。駅に行く道で見かける人も、電車の中で隣り合わせになる人も、大体同じはずだ。もちろん、毎日の小さな変化はある。しかし、その変化もある程度の確率で起きているに過ぎない。全体としては同じように動いているのだ。

会社に着いて、仕事をするのも日常だし、上司や同僚、部下との人間関係も日常だ。仕事のミスで悩んだり、上司のパワハラに腹を立てたりと、毎日変化はあっても、それも日常の範囲内である。多くの場合、問題はあっても会社の経営は成り立っているし、給料も支払われる。そして日常生活を維持している。

会社の帰りに同僚と共に居酒屋に行って、酒を飲みながら、愚痴を言い合いながらストレスを発散するのも日常だ。周囲を見渡せば、様々な人がいる。その人達もそれぞれの日常生活を過ごしている。現場の仕事では私語を禁じられていることは多い。そういう人にとって、仕事が終わって、一杯飲みながら会話をするのが、唯一のコミュニケーションであり、自分を確認する時間だ。その人にとっては、それが日常だ。

居酒屋で働いている人にも日常生活があり、居酒屋に酒や食材を卸している人にも日常生活がある。それらの活動こそ、経済を動かしているのだ。

東京には一千万以上の日常生活があり、それが自律的に動いている。全ての人間が自分のやることを理解して、自分で行動している社会を客観的に見れば、高度なシステムで動いていることが分かるだろう。もちろん、交通事故にあったり、病気になる人もいる。当事者にとっては、非日常的な出来事だが、大きな視点で見れば、それらを含めて日常生活が動いているのである。

お菓子メーカー湖池屋に学ぶ、価格よりも「食べる人ありき」という姿勢

日本で初めてポテトチップスの量産に成功してからおよそ60年、スナック菓子のトップメーカーとして業界の牽引役を果たし続けている湖池屋の業績が好調です。その秘訣はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』では著者でMBAホルダーの理央 周さんが、考えうる理由として同社のスローガンを上げるとともに、その方針が具現化された商品を紹介。さらに業界誌での社長のコメントから読み取れる「食べる人ありきの姿勢」を高く評価しています。

 

食品メーカーが価格の安さよりもこだわるべきことは何か?~湖池屋「JAPANプライドシリーズ」の事例

ポテトチップスの湖池屋の業績が好調です。2021年6月期の上半期は前年同期比で、売り上げが8.8%増えて、営業利益は約3倍にもなっています。私は元々、ポテトチップスが好きでよく食べますが、湖池屋のちょっと小さめで、味にコクがある感じが特に好きです。

業界では、カルビーに続いて売り上げ2位ですが、ここ数年、明確な方針を打ち出しています。それは、価格の安さで勝負するよりも、「美味しさ」で勝負しよう、というスローガンです。確かにここのところ、湖池屋の新商品は、ユニークで面白いという印象があります。

少し前に「工場直送便」という商品が話題になりました。読んで字のごとく、生産してから3日以内のポテトチップスを配送します、という商品です。湖池屋のホームページによると、販売累計で300万食を超えたとあり、まさに大ヒット商品です。

サイトでの表現もユニークで、大きく「揚げたて!」とあり、見るからに美味しそうです。限定数量での販売で、予定数が売り切れることもありますが、次の生産予定と出荷予定も、ホームページに明記されています。

そのホームページの説明も秀逸で、おすすめの食べ方が載っています。まずは、そのまま食べてポテトの美味しさを感じ、次に付属している鰹節と焼き海苔をつけてください、とあります。ポテトチップスにトッピングするというのが美味しそうで、思わず試したくなります。ありそうでなかった発想です。そして3つ目の食べ方として、「温めても美味しいですよ」とあります。これも意外な食べ方です。

湖池屋は、ポテトチップスを買おうとする顧客に、食べ方を提供することで、自分の姿を想像させることができています。これによって、価格の安さではないところで、顧客側に選ばれる、ということになります。実際に価格は、1箱に6袋入って1,480円とあります。けして、安い値段ではありませんが、工場からの直送なので、ちょっと食べてみたいな、という気持ちになります。

 

熊田曜子がウーマナイザー不倫騒動から復帰。3000万円消滅もあの業界が熱烈オファー?SNSは“夜の玩具”いじりで大荒れ

離婚協議中のタレント・熊田曜子(39)が今月6日、およそ2か月ぶりに自身のインスタグラムをを更新した。一連の“不倫疑惑騒動”には触れず、9月に行われるイベントの告知をした熊田。夫婦をめぐっては泥沼の離婚劇が繰り広げられる中、さまざまな事実も明らかになってきた。

熊田曜子が不倫疑惑騒動から復帰も賛否の声

熊田曜子に突き付けられた離婚疑惑。そもそものきっかけは、熊田が夫からDVを受けたとして被害届を提出し、今年5月に夫が逮捕されたことに始まる。その後、釈放された夫が熊田の不倫疑惑を暴露し、収拾がつかない状態となっていた。

「当初は熊田さんに同情的な声が多く聞かれました。しかし、テレビ局関係者との不倫疑惑が報じられると、熊田さんが“大人の玩具”を持って密会していたとの情報まで出て、話題が一気に“熊田さんの不倫”に向かってしまいました」(芸能事情に詳しい週刊誌記者)

熊田サイドは否定したものの、大人の玩具から女性の体液だけでなく、男性の体液も付着していたとまで報じられ、夫婦関係は一気に泥沼化。真偽は不明なものの、熊田のイメージはどん底まで落ちてしまった。

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一連の騒動を受けて熊田は沈黙。姿を見せない状態が続いていた。

だが、2カ月ぶりにSNSを更新したことで、ファンからは「応援してます」「元気そうで良かった」「大変そうだけどがんばってください」など、熊田を応援するコメントが相次いでいる。

一方、「不貞って楽しい?」「ウーマナイザーめちゃ売れてるらしいです」といったスキャンダルをイジるコメントもみられ、投稿されては削除されるといういたちごっこが続いている。

繰り広げられる泥沼の離婚劇で夫婦が対立

まずは自身のインスタントグラムで発信し始めた熊田曜子。

「EXIA Presents KANSAI COLLECTION 2021AWへの出演が決定したよ」と綴ったことから、9月5日に開催されるファッションショーへの出演で本格的な復帰を果たすとみられる。

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しかし、離婚に関しては難航しているようで、両者ともに3人の子供の親権を取ろうとしているという。熊田は夫のDVを主張して被害届を取り下げず、対する夫は熊田の不貞行為の証拠を出して戦っているとフライデーが報じた。

「お互いがお互いの足を引っ張るという泥沼劇になってしまっています。DVにしても不倫にしても、本当のことは当事者にしかわかりませんが、パートナーの音声を隠し録りしている時点で、健全な信頼関係は終わっていたといえるでしょう」(前出・芸能記者)

熊田の友人でもあるタレントの若槻千夏(37)が4日に放送されたラジオ番組『フワちゃんのオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)にゲスト出演し、熊田についての近況を語った。

「くまよう(熊田)とは昔からほぼ同期だから、面白がってとかじゃなく純粋に心配してる」としたものの、「LINEしてるけど既読スルーです(笑)」と返信がないことを明らかにした。

騒動以来、熊田は友人たちとの関係も一体断っているとみられ、精神的にもかなり危険な状態にあるようだ。

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とはいえ、自身のSNSのコメント欄でわかる通り、熊田を応援する声はたくさん寄せられている。熊田の姿が見られなくなって2カ月、そろそろ元気な姿をファンたちに見せても良いかもしれない。

スマホゲームでもOK。心が辛いときの「逃げ場所」を持っていますか?

何かとストレスフルな現代社会に生きる私たちにとって、自身の心のマネージメントは想像以上に重要なようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、メンタルが限界に達する前に自分なりの「逃げ場」を確保しておくべき理由を解説。さらにその設定に関して留意する点をレクチャーしています。

心が辛いときのために逃げ場所を持っておく

現代というのはストレスとの戦いでして、これを戦略的にマネージすることが心が壊れないためにどうしても必要になるんです。

特に仕事の自由度が低く、成果に対するプレッシャーが高い仕事をしている人は、どこかで仕事から離れられるスペースなり、時間を持てるようにすべきなんです。

できればこれは、仕事だけではなく、日常生活全般からも逃れられる方が効果が高いと思います。特に家族関係が微妙だという人にとっては、家庭が安らぎの場とは言えなかったりしますからね。

元々スターバックスってそういう場を提供するという目的もあるんです。それをサードプレイス(第三の場)と呼ぶわけですが、第一が家庭、第二が仕事、そのどちらでも無い場所という意味です。

その際に、この場所に成果とか、効率とか、厳しいルールみたいなものを課さない方が良いんです。例えば、スマホのゲームみたいなおカネにもスキルにもならない、タダの時間潰しにしかならないモノで十分なんです。

それをやっている時には、日常生活のあれこれを全部忘れられると言えるのなら、それがあなたにとっての逃げ場になるんです。これが薬物とかアルコールとか風俗とか犯罪行為というのなら、それはマズいんですけどね。

誰にも迷惑を掛けず、できればそれほどおカネが掛からず、やっている間は非日常に没頭できる、そんな何かを「あなたの心が健康で健全なうちに」作っておくのです。

辛くなってから、現実から逃げ出したくなってから作ろうとしても遅いんです。だからまさに今、そういうモノを作るということに着手すべきなんです。

読者さんや塾生のみなさんを観察していると、

 ▼ 猫カフェだったり
 ▼ マラソンだったり
 ▼ オンラインゲームだったり
 ▼ 電車に乗ることだったり
 ▼ 温泉に浸かることだったり
 ▼ 美味いモノを食べ歩くことだったり

みなさんそれぞれに工夫をして、自分の避難場所を作っています。そしてそれを持っている人は、心の平安を維持しやすいのです。メンタルが壊れてしまう人は、それを持っていないのです。

怠慢と職務放棄。五輪閉会式で「何も伝えなかった」メディアの無責任

8月8日、17日間に渡る熱戦の幕を閉じた東京五輪。200を超える国旗がはためき各国選手たちの笑顔が溢れる閉会式の光景は、五輪が平和の祭典であることを改めて認識させてくれるものでした。しかしそのテレビ中継を視聴し「悔しい気持ちを抱いた」と綴るのは、要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」を運営する引地達也さん。引地さんはメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』で今回、多様性が表現された式典の情報を言葉で伝えきることができなかったメディアを批判するとともに、「責めないこと」と常に強調している自身がメディアを責める理由を記しています。

 

東京五輪で何を伝えるか、が定まらないメディアの声

東京五輪の閉会式のテレビ中継を見ながら、だんだんと悔しい気持ちになってきた。

世界への視野を広げ、融和や多様性を考えられるよい機会のはずなのに、「伝えること」を託されたメディアは、その4年に一度の1秒1秒を無駄に浪費しているのではないかと思うくらいに、伝える言葉は何の情報も思いも持っていなかったようだ。

競技を終えてリラックスした様子で入場する多民族の選手たちと各国の国旗は私たちに世界の融和の可能性を示す貴重な時間。

それが実況の言葉に他国の文化や示された国旗の意味合いや、コスチュームのカラーリングの文化的背景にはまったく触れていなかった。

メダルを獲得した選手が競技中とは打って変わっての優しい表情でカメラに手を振っているのにも気づかない。

いろいろあった五輪だからこそ、未来に向けて国際理解への情報を示してほしかったのは私だけではないはずだ。

世界の国旗がそれぞれの国の人の手に持たれて一堂に会する機会はなかなかない。

多彩な色、そして形やマークなどが画面の所狭しと広がっている光景は華やかだ。

開会式ではこれから始まる競技への緊張があるが、閉会式はその緊張から解放された場であるから、どの表情も温和。

その表情を伝え、そして各国の色彩を解説するのにメディアにとってこれほどの舞台はない。

こんなことを私が訴えてしまうのは、五輪を国際理解の機会と捉えて、障がい者と市民の学びの場や子供向けの講義をこの3年間続けてきたからである。特に無観客になった五輪でせめてテレビ中継で多くの民族や国旗と国歌に出会ってほしいと思い、子供たちにもそんな思いで「学び」を提供してきた。

しかし、いざテレビ中継を見ていても、日本の外に広がる未知の世界への扉を開いてくれる言葉はあまりに少なかった。

その象徴が閉会式の実況中継だったのではないかと思う。

特に私が見ていた実況はアナウンサーの声を手話通訳者が忠実に訳していたが、情報が少ないから通訳者が手持無沙汰の様子だ。

画面には次から次へと国の情報が発信されている。

国旗だけではなく、国の違う有名選手どうしが記念撮影する様子。

五輪前から前橋市で合宿を続けた南スーダンの選手団の表情、難民選手団の様子、次回開催都市のパリの上空を飛ぶジェット機が吐き出すトリコロール。

めくるめく映像の中にどれほど貴重な情報が詰まっているのだろう。

国際社会の中で生きる自分を意識して、広い視野で活動したいと思う瞬間を与えるのもメディアの仕事のひとつ。

だから、わからないことに近づき、わかろうとして、今ある情報を最大限に迅速に伝えようとするエネルギーがわく。

それが社会の知識と教養を支えて、人々が生きる上での選択肢を増やしていくのだ。

 

NHKの“ワクチンデマ”検証番組に「真っ当な不安まで無視」「世論をミスリード」異論が噴出、問われる公共放送の中立性

ワクチンによる副反応はすべて“デマ情報”なのか?

新型コロナウイルスのワクチン接種に関して、若者の接種率が低いことが指摘されている日本。その理由のひとつとして、「ワクチンを打つと流産や不妊になる」「遺伝子が組み替えられてしまう」「マイクロチップが埋められて5G通信で操作される」といったデマの影響が指摘されている

そんな中、NHKは10日に放送した番組『フェイク・バスターズ~新型コロナワクチンと誤情報~』で、専門家と協力してSNSのビッグデータを分析。「ワクチン」と「不妊」という言葉が含まれるツイッターの投稿を調べた。

それによると、デマ情報の発信源となったのは、ごく少数のいわゆる“陰謀論”系アカウントだったという。

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NHK「デマ拡散者は一部のアカウントに集中」と報道

対象となったのは去年12月から6月までの投稿で、リツイートを含めて約20万件。全体で数万のアカウントの中、上位20の発信者の投稿だけで全体の約4割を占めていたといい、限られた少数のデマ発信者が大きな影響力をもっていることがわかったと番組は報じた。

厚生労働省や医師が「ワクチン接種で不妊になる科学的根拠はない」と否定するにも関わらず、一部の拡散者によって広がっていくデマ情報。

NHKによれば、デマ拡散者のアカウントの傾向を分析したところ、アメリカ大統領選にまつわる陰謀論などを普段から投稿していたり、リツイートする傾向が見られたという。

番組では「デマは必ず存在する。柔軟に情報に向き合うことが必要」とし、「多くの専門家が同じことを言っている部分、“最大公約数”を見つけることが重要」だと結論付けている。

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多くの国民の不安を、国立感染症研究所の発表は否定しない

しかし、ワクチン接種後にさまざまな副反応が指摘されていることも事実だ。痛みや発熱、だるさ、吐き気など短期的な影響は特に多く報告されているが、では中長期的な影響はどうなのか。

国の感染症研究の機関である国立感染症研究所の発表によると、ワクチン接種によるメリットはデメリットを上回るとしながらも、長期的な安全性は明らかにはなっていないとし、どのような影響を与えるかは不明としている。

ワクチン開発のペースが極めて速く、追跡調査がまだ1年程度しかできていないことを考えれば、長期的な観点から「安心安全」を断言することができないのは当然とも言える。

同発表は「いずれのCOVID-19ワクチンもヒトでは初めての試みですので、どのような副反応がどの程度の頻度でみられるのかを理解し、接種後の健康状態をよく観察しておくことが重要です」ともしている。これを“壮大な治験”と捉える国民や、ワクチンに対して不安を抱く国民が一定数いたとしても、それをデマと斬り捨てることはできないだろう。接種するしないの判断は、個人の自由意志に委ねられるべきだ。

こうした長期的リスクに関して、その安全性を証明するようなデータや資料は現時点で示されてはいないのが現状だ。

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ワクチン副反応の現状は「長期的リスクは不明」

ワクチン接種における副反応をいくら「何の科学的根拠もないデマ」「一部の人間が拡散させた悪質な情報」と論じても、長期的リスクを不安視する声の反論にはならない。

否定すれば否定するほど、ワクチン接種に真っ当な疑問を抱く人たちの不信感を高めて逆効果となり、接種率の低下につながるとの見方もある。

今回放送されたNHKの番組は「デマ情報」という一面だけを切り取ったもので、国民の本質的な不安を解消するには至らなかった。

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偏った意見に集約したことで、「NHKは公共放送としての役割を果たしていないのでは」という声も視聴者からは上がっている。

世界的エンジニアが提言。深刻な「救急患者たらい回し」を解消する最適解

新型コロナ感染症が猛威を振るう中、救急患者の搬送先が決まらない「救急搬送困難事案」の増加が深刻化しています。このような事態の解消法についての考察を巡らすのは、「Windows95を設計した日本人」として知られる米シアトル在住の世界的エンジニア・中島聡さん。中島さんは自身のメルマガ『週刊 Life is beautiful』で今回、プロの目線でもっとも現実的なアプローチ法を提示するとともに、医療界におけるデジタル・トランスフォーメーションのあり方を説いています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

 

救急搬送支援アプリ

東京都で、自宅療養中の人が症状が悪化したので救急車を呼んだところ、受け入れ先が見つかるまで、救急隊員が100箇所以上に電話をしなければならず、結局入院先が見つかるまで8時間かかった、という記事を受けて、Twitterで次のようにつぶやいたところ、大きな反響がありました。

残念なことに、コメントの多くが「医療のことを理解していないエンジニアの独りよがり」というネガティブなもので、日本のインターネット特有の「嫌な部分」を象徴する典型的な「炎上」でした。

ブログを長年書いていて、「炎上」には慣れっこなので、精神的に傷つくことはありませんが、それだけ日本には他人を傷つけることでしか自分の存在意義を見つけられない不幸な人が多いのかと思うと、とても悲しくなります。

しかし、そんな中にも、「こんなアプリが既にある」「アプリはあるけど使われていない」などの建設的な情報も集まって来て、とても良い勉強になりました。

統合救急搬送情報共有システム(fujitsu.com)」は富士通が開発したクラウドを利用したアプリです。ウェブサイトを見る限りは、一見しっかりと作られているようですが、実際にどのくらい利用されているのか、役に立っているのかは不明です。

大阪府救急医療搬送支援・情報収集・収集分析システム(ORION)の開発と課題(mhlw.go.jp)」は、大阪市で2013年に導入されたORION(Osaka emergency information Research Intelligent Operation Network system)というシステムにより、搬送困難例(=たらい回し)の回数を実際に減少させることが可能になったという、良い事例の紹介です。

救急車の“たらい回し”を解消せよ!佐賀県のiPadを使った取り組み」は、佐賀県で救急車50台にiPadを配備し、ネット経由で病院の受け入れ状況を把握できるようにした仕組み(99さがネット)の紹介です。これが導入されるまでは、救急車は片っ端から病院に電話をかけて受け入れてもらえる病院を探すしかなかったのが、この仕組みの導入で、その手間が大幅に減ったそうです。

素晴らしいのは、病院側の手間を省略するため、過去24時間の搬送実績から、病院の受け入れ状況を予測する仕組みを導入している点で、これはとても参考になります。このシステムの導入により、「搬送時間を平均で1分短縮した」「運営費を年4,000万円節約した」などの結果を出しており、他の自治体の人たちにとっても良い教材になると思います。

 

菅首相を待つのは地獄のみ。支持率30%切りで始まる自民“菅おろし”

菅首相が抱いていた「長期政権の夢」は、もはや風前の灯といった様相を呈しているようです。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、菅政権がごくごく近い将来に終焉を迎えるとし、その要因を列挙し各々について解説。さらに各週刊誌による次期衆院選の当落予想を紹介するとともに、この選挙で野党は何を目標とすべきかについても考察しています。

 

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年8月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

さあどうなる?8月の内閣支持率/それ次第で迫りくる菅政権の天国と地獄の分かれ目

菅義偉首相は五輪開幕直前の7月20日に米紙WSJのインタビューを受け、「日本国民の約3分の2が五輪を楽しめると思っていない(中でそれでも開催するのか)」
と問われ、「競技が始まり、国民がテレビで観戦すれば考えは変わる」と自信のほどを示した。さて、本当に国民の考えは変わったかどうかが、今週にも発表される各社世論調査の内閣支持率の数値に端的に表れる。

すでに朝日は7~8日に調査を行い9日付で発表したが、内閣支持率は28%で初めて30%を割り、不支持率も53%で、7月の31%、49%からいずれも悪化した。他の調査も軒並みこのような結果となるに違いない。

その数値を起点として、8月から10月に向けての世の中の流れがどうなるか、菅から見て《天国舞い上がり》コース、《地面這いずり》コース、《地獄転がり込み》コースのどれになるかの分岐が生じる。

天国コースはすでに消えた!

菅が事前に抱いていたイメージでは、五輪前にはワクチン接種もかなり進んで世間の空気も少し落ち着いてくる中で、五輪を有観客で開催できればそれなりに盛り上がり、「それで池江璃花子が金メダルでもとれば国民はすっかり夢中になって」(と実際に菅は側近に漏らしたという)雰囲気が変わり、内閣支持率の下血状態も止まる。そこから反転攻勢に出て、9月5日パラ閉会式直後、五輪・パラ熱が冷めないうちに総選挙断行、そこそこの結果を出せば自民党総裁選は「無投票再選」となり、そこまで行けば長期政権……というのが、お得意の「希望的観測」の連鎖による《天国舞い上がり》コースだった。が、これはすでに五輪開幕を待たずして消えていた。

その何よりの前提は、ワクチン接種の広がりで感染拡大を下火に導いて人々に少しでも安心を与えることで、菅は「これ一本に賭ける」とまで言って発破をかけたが、河野太郎ワクチン担当大臣の無能もあって肝心のワクチンが現場に届かない。そうこうするうちに首都圏、大阪、沖縄ではかつてない勢いの感染大爆発が起き、開会式に前後してこれらの都府県への緊急事態宣言の発布もしくは延長、さらに13道府県への蔓延防止措置の適用をせざるを得なくなるというドタバタである。

これだけですでに、「人類がコロナウイルスに打ち勝った証として東京五輪を開催する」「安全安心の大会を開く」という安倍政権以来の世界公約が破綻したことは明らかだが、菅は「人流は減っている。問題ない」「高齢者で少なくとも1回接種を終えた人が8割超で、東京の感染者に占める高齢者の割合が低下した」と頓珍漢なことを言い募った。

「五輪をやっているんだから、少しくらい街に出てもいいのかなと思って」とテレビカメラに向けて言い放つ若者が溢れている中で、一体何を以て「人流が減っている」と言えるのか。確かに一部の統計でそこまでの数日間に人流の増加率が減っているという数字はあったようだが、それと人流そのものが減っているのとは別である。もちろんその後、増加率は増加したが、菅は発言を訂正していない。

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ギネスも認定「91歳OLの総務力」世界最高齢のパソコン仕事術とは?

大阪市の専門商社で、ギネスが「世界最高齢の総務部員」として認めた女性社員がお元気に働いていることをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、そんな91歳のスーパー総務ウーマンの働きぶりを綴るとともに、彼女が語った「自身が会社に存在している意義」を紹介しています。

パソコンも使いこなす、91歳女性会社員の仕事ぶり

大阪のとある商社に、91歳の女性社員がいます。入社65年目。「世界最高齢の総務部員」として、ギネスブックにも認定されています。

この女性は、15歳の時に父親を亡くし、3人の兄弟を養うために働き出します。25歳の時に、知り合いの紹介でいまの会社に入社。総務部一筋で働いてきました。

55歳で一旦定年となったものの、担当する取引先が多く、社内の信頼も厚かったことから、嘱託社員として残り、現在に至っています。

9時~5時半のフルタイム勤務。仕事は、社内の報告書をまとめたり、取引先への手紙を書いたりすること。

その仕事の中で、パソコンを使うこともあります。表計算ソフトも若い後輩に教えてもらいながら、使いこなせるようになりました。

また、40年に渡って、新入社員の研修も担当しています。規則やマナー、心の持ちようなど、会社員にとっての「いろは」を丁寧に教えています。

口調も大きな声でハッキリとし、背筋も伸び、しっかりとした足取り。とても91歳には見えません。朝5時半に起床し、30分ほどのヨガストレッチを行うそうです。

しかし、この方が元気な理由は他にあります。パソコンを使いこなすことからもわかるように、いくつになっても新しいことにチャレンジする姿勢です。たとえゆっくりであっても、憶えようとする気概があるのです。

わからないことを恥ずかしがらずに、ひ孫ほどの年齢の後輩にも教えを乞う、積極性です。それほどの気力があるからこそ、91歳になっても、現役で働き続けることができるのです。

本人曰く、「必要とされること。誰かの役に立てるのが、私が会社に存在している意義」。元気で働けるのは、この心構えがあるからではないでしょうか。

こんな人が会社にいれば、他の社員にも良い影響を与え、業績を伸ばすことができるはずです。

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