安倍も麻生も欠席。自民党は「原稿棒読み」すら放棄して10月総選挙へ

「形だけ」と揶揄されるもそれなりに注目を集める自民党総裁選の裏で、その長さのみしか誇るところのない安倍政権のトップの二人が、最後まで「国民無視」の姿勢を決め込んでいるようです。今回のメルマガ『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、9月3日に開催された現政権最後の予算委員会に安倍・麻生両氏が欠席した事実を紹介。新型コロナ対策が労働者にも企業にも全く届いていない中でのあまりの無責任ぶりを糾弾するとともに、それを引き継ぐのが菅内閣の実態であると批判的に記しています。

安倍内閣から菅内閣へ引き継がれる無責任政治

9月2日の衆院予算委員会に続き、翌3日、参院でも予算委員会が開催されました。この9月3日の参院予算委員会は、7年8カ月も続いた歴代最長の第2次安倍政権における「最後の予算委員会」となりました。しかし、自分の長期政権の最後の国会だったというのに、安倍晋三首相は出席しませんでした。その上、予算委員会であるのにも関わらず、担当大臣の麻生太郎財務大臣も出席しませんでした。

この人たちの頭の中にあるのは、目の前で困窮している国民のことではなく、党利党略と政権維持、つまりは「権力の保持」だけなのです。御用マスコミを使ってヤラセの世論調査で菅義偉官房長官の支持率を捏造しつつ、結果の決まっている総裁選を密約通りに行なって次の首相に祀り上げ、「国民の信を問う」というカビの生えた大義名分を掲げて9月末に解散し、10月25日の総選挙へ突入する。あまりにも国民を無視した傍若無人で我田引水なシナリオです。

企業都合で労働者のクビを切りやすい社会にした安倍首相

安倍首相は8月28日の辞任会見の中で、この7年8カ月の政権の成果の1つとして、「三本の矢によって400万人を超える雇用を作り出した」と自画自賛しました。しかし、これは先週(「“菅総理”リーク情報と13年前のウソ。自分の歴史まで修正する安倍の虚言癖」)も解説したように、正規雇用を減らして非正規雇用を大量に増やしただけ。ようするに安倍首相は、企業の都合で労働者のクビを切りやすい社会に変えたわけです。そして、この安倍首相の作り出した「不安定な雇用形態」が、新型コロナ禍の今、大ピンチを迎えているのです。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、解雇や雇い止めになった労働者は、8月末の時点で5万人を超えました。しかし、これは氷山の一角で、申告のない企業や見込みまで入れると、この何倍もの人数に上ると推測されています。そして、このままの状況が続くと、今年の年末までに100万人を超える労働者が職を失うと指摘されています。こうした解雇や雇い止めの大半は、安倍首相がこの7年8カ月で急増させた非正規雇用者なのです。

気象庁は謝るな。台風10号「特別警報見送り」に批判殺到の異常事態

2名が死亡し4名が安否不明、15県で100名以上の怪我人を出すなど、各地に大きな被害をもたらした台風10号。気象庁のこれまでにない注意喚起の呼びかけに多くの方が避難行動を取りましたが、予告されていた「特別警報」に至らなかったこと、予測より発達しなかったことについて一部で批判的な意見が聞かれ、気象予報士が謝罪するという「異常事態」も見られています。この状況に異を唱えるのは、「ニュースステーション」に気象予報士として出演していた健康社会学者の河合薫さん。河合さんは自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、天気予報の役割が防災である以上、決して空振りを恐れてはいけないと強く主張しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

「空振り」したっていいじゃない~

気象庁が「特別警報」を予告し、最大級の警戒を求めた台風10号は各地に暴風や猛烈な雨をもたらし、停電や家屋の損壊に加え、避難所の窓ガラスが割れるなど、被害が相次ぎました。

私は1994年に気象予報士第一号となって以来、何度も気象庁が行う台風会見を見てきました。しかし、今回ほど切迫した緊急記者会見を見たのは初めてです。近年、自然災害が増え、たくさんの大切な命が奪われているので、おそらく気象庁のみなさんは「とにかく命を守ってほしい」という願いを込めて、早くから警戒を呼びかけたのだと思います。

九州の人たちも、ここ数年、さまざまな地域で台風の暴風や突風で屋根が飛ばされたり、電柱が倒れたり、河川が氾濫し家が流されたり、土砂崩れで家が潰れたりする被害をメディアを通じて見ていたので、気象庁の呼びかけを真摯に受け止め、積極的に避難しました。

その様子はメディアでもくりかえし伝えられていましたが、これだけの人たちが避難したのも初めてだったのではないでしょうか。

今回話題となった「特別警報」は、2013年8月30日から運用が始まりました。

  • 1万8,000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災における大津波
  • 5,000人以上の死者・行方不明者を出した「伊勢湾台風」の高潮
  • 紀伊半島に甚大な被害をもたらし、100人近い死者・行方不明者を出した「平成23年台風第12号」の大雨

などの気象現象が予想される場合に発令されます。

台風10号は、水温がかなり高い海域を北上することが予想されていたため、気象庁は「特別警報発令」の可能性が高いと判断したのです。

しかし、台風が通り過ぎてみれば予想したほど台風は発達せず、「特別警報」の発表には至りませんでした。というか、そもそも「予報」なので空振りはつきものです。「見逃し」は甚大な被害をもたらしますが、「空振り」は「思ったほどじゃなかったね」で終わるだけ。

天気予報の役割が「防災」であることを鑑みれば、空振りを恐れないことが基本なのです。

ところが、なんとテレビでは気象予報士の人が、「予想より発達しなかった理由」をばつが悪そうに説明したり、謝っていました。

これって…何なのでしょうか?

もちろん過剰に不安をあおるような「予報」はだすべきではありません。しかし、台風予報はほんの少しコースがずれるだけで、風の強さも雨の強さも大きく変わります。

そういったありとあらゆる可能性を、気象庁の人たちはスーパーコンピューターの予測、海外の気象庁の予測、実況、さらには、長年予報業務に携わる中で培われた暗黙知を駆使して、「そのとき最良だと思われる予報」を発表するのです。

“商品を売らない”接客で急成長!カナダ発『ルルレモン』人気の秘密

コロナ禍でリアル店舗が苦境に立たされ、いわゆるECショップに活路を見出す小売店が増えました。確かにこのような環境の中では、ネットでの買い物は便利で需要もあります。しかし、リアル店舗にしかない接客を求めているお客さんも多いはず。そこで今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では、著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが『ルルレモン』というブランドの接客方法を例に挙げ、リアル店舗が必要とされる理由を述べています。

リアル店舗とECショップ

EC販売に力を入れる小売店が増えています。しかし、お客様にとってECショップだけでは満たされないものがあるようです。やはり、リアルなお店で買いたいというお客様も多くいるのでしょう。

今回はそんなことを教えてくれるお店の話です。

リアル店舗とECショップ ルルレモン躍進の秘密

今回のコロナの影響で、多くの小売店がダメージを受けています。お客様が来ないからです。そこで、EC販売に活路を見いだした小売店もたくさんあります。スポーツショップもそうです。

ところが、いざEC販売をしてみると、何かまどろっこしい気がします。リアルなお店で行っているような「接客」が出来ないのです。

確かに、ECショップにも「WEB接客」のような仕組みが開発されています。しかし、それは単に商品を探すための仕組みです。来店されたお客様にあわせて、丁寧で臨機応変な対応が出来る仕組みにはなっていません。

やはり「接客」はリアルなお店の方に圧倒的な分があります。ですから、ECショップに対して、リアル店舗の強みは「接客」だということが確認できたお店も多いことでしょう。

つまり、EC販売に力を入れることも大切ですが、それだけで今のお店が繁盛するわけではないのです。リアル店舗が頑張らなければ、お客様に信頼されませんし売上も増えては行きません。

そんな「接客」の大切さを改めて教えてくれるお店があります。

ルルレモンというブランドをご存知でしょうか。ヨガウエアからスタートしたブランドなので、スポーツ業界の方にはよく知られています。そのルルレモンは1998年にカナダで創業した歴史の浅いメーカーです。

とはいえ、2019年の売上は約4,260億円、営業利益は約951億円。もう立派な大企業です。そして、売上も営業利益も、昨年より20%以上伸びています。急成長の企業と言っていいでしょう。

どうして、そんなに伸びているのでしょうか。いくつもの秘訣はありますが、その一つが「接客」です。

武器は手間ひま。135年の老舗が売る「国産ごま」が売れまくる訳

効率化や時短こそ美徳とされがちな現代にあって、その逆の「手間ひま」の価値が顧客から高く評価されているメーカーが大阪にあります。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』でMBAホルダーの青山烈士さんが紹介しているのは、国産ごま取り扱いシェア日本一の「和田萬」。創業130年を超える老舗企業の戦略と戦術を、青山さんがプロの視線で丁寧に分析・解説しています。

手間ひまをかけることの価値

今号は、国産ごま取り扱いシェア日本一の企業を分析します。

株式会社和田萬(ごまを主とする食品の製造加工および販売)

ごまを楽しみたい方をターゲットに「歴史や想い、独自の焙煎技術」に支えられた「香りと風味が豊かで旨みたっぷり」「豊富な品揃え」等の強みで差別化しています。

ごまのことは和田萬に聞けば、なんでもわかるという存在であることが安心感を与え、ごまの重要性を丁寧に伝えることで、顧客の支持を得ています。

■分析のポイント

いま世の中では時短ニーズが高まっています。ものを作っている企業も効率化を追求して自動化などが進んでいます。そういった流れの中で、和田萬は手間ひまかけて自家焙煎をしたり、畑でごまを栽培したりしているわけです。

多くの企業が手間ひまをかけないのであれば手間ひまをかけることは差別化につながります。差別化とは、他社と異なる考え方や行動の結果ですからね。

手間ひまをかけることで美味しくなるという効果を見込むことができますが、手間ひまをかけるということはよりコストがかかるということも意味しますので、そのコストを回収できなければ、手間ひまをかけることに魅力を感じないでしょう。ですので、多くの企業が割に合わないと感じてしまうということです。

これは重要なポイントですが、多くの企業がやりたがらないことをやるというのは差別化を考える上で非常に有効です。

そして、和田萬の場合、手間ひまをかけていることをしっかりと伝え、顧客に手間ひまをかけることの価値を認識してもらうことに力を入れています。顧客は価値に対して対価を支払いますので、ここをおろそかにしてしまうと価格競争に巻き込まれてしまい、まさに割に合わなくなってしまうのです。手間ひまは、顧客からは見えにくいものだからこそ伝えることが大切、ということですね。

また、和田萬の手間ひまを厭わない姿勢は素晴らしいですがこの姿勢はごまと向き合い続けてきた歴史が支えていると感じます。歴史に支えられた強みは、強固であり、手間ひまをかけることが差別化につながるということを示した好事例だと思います。

今後、和田萬がどのような存在になっていくのか注目していきたいです。

PC歴40年のベテランも苦戦。マイナポイント手続きの複雑怪奇と謎仕様

対象となるキャッシュレス決済サービスと紐付けることにより、上限5,000円分のポイントが還元されるマイナポイント事業。しかしその手続は、複雑極まりないようです。今回の無料メルマガ『おやじのための自炊講座』では著者のジミヘンさんが、実際に試みてみたPayPayとの紐付け作業の様子をリポートしています。

マイナポイント

皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

テレビを見ていると、俳優・舘ひろしがうさぎの着ぐるみに入っている政府総務省のCMが流れている。曰く、「マイナンバーカードでマイナポイント!」。果たして、このCMを見て、何%の人が内容を理解しているだろうか。

マイナポイント事業とは、マイナンバーカードを使って予約・申し込みを行い、選んだキャッシュレス決済サービスでチャージや買い物をすると最大5,000円分のポイントを還元するという国の政策だ。コロナ対策で決まったと誤解している人もいるようだが、これは昨年決まっており、景気対策の一環で考えられたものだ。

 

(「『マイナポイント』」でまさかの貧乏一直線!?節約のつもりが逆効果の罠」)

例によって、あれもこれも絡めて何とかしろという現政府のやり方だ。

国は、消費増税による購買意欲低下への対応として消費喚起を目指すとともに、キャッシュレス決済の促進、さらに中小企業の支援も目的とするなど、同時に複数の成果を狙っている。結果、制度は複雑化し、利用者には混乱もみられる。

 

(「20年実施検討中の『マイナポイント』 25%還元だが複雑さに懸念も」)

先にマイナンバーカードを取得した小生は、試しに「マイキーID」を取得してPayPayと紐付けすることにした。

iPhoneの“App Store”からアプリ「マイナポイント」をダウンロードして、申し込もうとしたが、入口で拒絶された。

「iOS13以上じゃないと、使えません」。

仕方がない。auショップへ行って、機種変更を申し込む。廉価な最新機種のiPhone SEを入手して、さて条件は整った。いざ、マイキーIDの申し込みだ。

ところが、何度試してもカードの内容を読み取ってくれない。エラー表示は「利用者証明用電子証明書が発行されていません」。「市役所で手続きをしてください」とある。段々、腹が立ってきた。手続きは完了している筈なのに、また市役所か。

数日後、市役所の窓口で相談すると、担当の女性が申し訳なさそうに、「なかなかうまく読み込めないようです。わたしもカードの上に10分間ほど置いていました」と言う。どうやら、エラーが出るのは手続き不備ではなく、カードに入っているICチップをスマホでうまく読めないハード的な問題らしい。

市役所のフロアの端に特設コーナーがあり、担当の男性職員が親切に作業を手伝ってくれた。先ずPCにマイナンバーカードを置き、暗証番号を(小生が)入力。何とか8桁の「マイキーID」を取得。更に、次は小生のスマホからPayPayを立ち上げ、紐つけ作業。この複雑怪奇な作業を多くの国民が果たしてやっているのだろうか?

何とか終了し、「分からないことがあったらこの番号(マイナンバー総合フリーダイヤル)に電話してください」と言われた。「その際には、必ず8桁のマイキーIDと電話下4桁を言ってください」。フーッ、みんな大変だ。

担当者に確認すると、PayPayの場合、9/1~3/31の間に2万円以上のチャージをすると25%(=5,000円)が還元されるとの事。パソコンを40年近く触っている小生が理解に苦しむシステムを、本当に多くの国民が使えるのだろうか?先ず、アベやアソウやスガやタカイチ各氏が自分でやってみて、これなら良いだろうと、確認すべきである。作業は役人任せにして、自分は利権のことしか考えないからこんなシステムばかり生まれる。市役所の彼や彼女が可哀想だ。こんな(理解に苦しむ)仕事をするために公務員になった訳ではないだろう…。

※ 調べてみると、今年8月現在の「マイナンバーカード普及率」は18%で、2,300万人ほどが取得。しかし、「マイナポイント申込者数」は8月末現在、377万人。政府は、4,000万人分の予算を計上しているそうだが、5,000円のニンジンにそれほど食いつくと思ったのであろうか?

image by: 総務省 マイナポイント事業

石破は堂々、菅チラ見、岸田ゆらゆら。総裁選「演説」をプロが辛口分析

辞任を表明した安倍晋三首相の後を引き継ぐ、次期首相を決める自民党総裁選の立候補者が3人出揃い、論戦がスタートしました。8日に自民党本部で「立会演説会」がおこなわれましたが、石破、菅、岸田各氏のスピーチは、「話し方のプロ」の目にはどのように映ったのでしょうか。経営者やトップアスリートにスピーチトレーニングをおこなっている「スピーチのプロ」森裕喜子さんは、自身のメルマガ『スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」』の中で、今回の立会演説会を「言葉」と「話し方」という視点から徹底分析。御三方のスピーチから、どのような人柄とリーダーとしての資質が垣間見えたのか、称賛と批評を織り交ぜながら解説しています。

自民党総裁立候補者3人「立会演説会」徹底レビュー

9月8日午後、自民ポスト安倍総裁選の「立会演説会」「共同記者会見」が行われました。仕事の合間を縫ってなんとか観ることができたので、まぐまぐでレビューをしよう!と思いまして、即レビューの号外をお届けします。

「NHKプラス」という便利な機能がありまして、そこに登録すれば見逃した放送も観ることができるんですね。誠にありがたい限りです。

今回の演説で最も大切なことは「政策」ですが、このメルマガでは「トップリーダーを目指すお三方がどんな風に何を話したか」、その最も記憶に残った「言葉」と「話し方」について考察します。

ですので、政策内容を重視する方や、立候補者選びを実際にされる方には、ほぼお役に立たない記事かもしれませんので、その点、あらかじめお伝え申し上げます。

一国民として、国を担おうとするリーダーは国民にどう語るのか、またリーダー層のスピーチをマンツーマントレーニングする立場として世のリーダーの皆様に何かお役に立てれば、という視点でお届けするものです。

立候補されるすべての方に敬意を払いながら、「伝わるリーダーとは」の視点で書いてまいります。何卒よろしくお願いいたします。

それぞれのスピーチは? プロの目線で批評

場所は永田町、自民党本部の上階にある講演会場です。かつて私も足を運んだことがありますが、それほど広くはなく、小さめの公会堂のような雰囲気で、ちょっとレトロさも感じました。

テレビ放送を見る限り、席にはディスタンスを取った関係者がパラパラと座っている感じですね。決して聞き手が詰めかけている熱い雰囲気ではありませんが、登壇されるお三方にとっては人生を掛けた1時間。マグマがふつふつ燃え上がるような気分で登壇されたことでしょう。

お一人の持ち時間は20分。1分過ぎるとベルが「チーン」と鳴る仕組み。プロンプター無し、演壇に手元資料を持ち込んでの演説でした。

そもそも「スピーチ」ではなく「演説」と命名されているところが政治の世界らしいですね。

窪塚洋介が瑛人『香水』に毒づくもファン歓喜! 自由すぎる生き様に学ぶヒント

俳優の窪塚洋介(41)が6日に自身のインスタグラムで生配信を行い、瑛人が歌う大ヒット中の『香水』を大批判したとSNSで話題となっている。窪塚はライブ中に、ベロンベロンの酩酊状態になりながら、「クソみてえなリリック書きやがって」と吐き捨て、痛烈に『香水』をディスった。瑛人ファンから非難の声が上がっても良さそうだが、なぜか不思議とその声は聞こえてこない。

窪塚洋介が瑛人『香水』を激しくディスる

窪塚はライブを始める前から酒に酔っていたとみられ、「自分の娘があんな男連れてきたらオレがドルガバのスーツ着てガンジメですよ」、「オレらやっぱ昭和時代なんでね。いろいろ言いたいことがある」と窪塚節全開で『香水』を激しく批判。

その一方、好き勝手に暴言を言い放った後、自らがDJとなり音楽を流し始めると、レゲエバージョンの『香水』をかけてノリノリに。言動と行動が一致しない奇妙な振る舞いをした。

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ライブを視聴していたユーザーからは「香水かけてるじゃん」と総ツッコミ。窪塚らしい破天荒なインスタライブが繰り広げられたようだ。

これだけ相手を名指しで批判をしたり、ディスったりすれば逆にバッシングを浴びそうなものだが、なぜか許されてしまうのが窪塚洋介の凄いところ。

「またやってるよ」「何か騒ぎ出したぞ」という言葉が躍り、むしろ窪塚のそんな姿をファンたちも楽しんでいる。

なぜこれほどまでぶっ飛んでいるのに、窪塚洋介はこんなに愛されるのか?多くの人たちが許容してしまう、窪塚が放つ謎のオーラとは一体何なのか?そんな窪塚キング洋介の魅力と凄さを分析してみたい。

「アイキャンフライ」で不死身の男

窪塚といって忘れてはいけないのが、2004年の『マンションからのダイブ事件』。約26メートルの高さの自宅マンション9階から転落。9メートルも先にある植え込みに落下し、大怪我を負うものの奇跡的に一命をとりとめた。

窪塚が主演した映画『ピンポン』で、橋の欄干の上に立ち、「アイキャンフラ~イ!」と絶叫しながら川に飛び込むというシーンがあるが、まさにこれをリアルにやってしまったことから、窪塚伝説として語り継がれている。

当時は自死説や薬物説など、さまざまな憶測が飛び交ったが、本人の記憶が失われているため、未だに真相は不明のままだ。

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これだけの問題を起こせば、芸能界から干されたり、役者生命が終わってしまってもおかしくないはずだが、翌年には映画でちゃっかりと復活。

その後もマイペースながら映画や舞台、CMに出演し、ミュージシャンとしても活躍。2017年には『沈黙-サイレンス-』でハリウッドデビューも果たしている。

男の憧れ「やんちゃな愛されキャラ」

41歳ながら「やんちゃな愛されキャラ」として独自の道を突き進む窪塚。普通の人から見たら、いい歳した大人の男が好き勝手にやり、他人に迷惑を掛けたりもしているのに、なぜ窪塚洋介は憎まれたり嫌われたりしないのか、不思議でしかたがないだろう。

願わくば自分もそんな男になりたい、自由に生きていきたいと思う人もたくさんいる。では、窪塚洋介のような「やんちゃな愛されキャラ」に、普通のおじさんたちもなれるのだろうか?具体的に検証していこう。

日本のコロナ対策は一億玉砕?ワクチン確保で製薬会社のリスク買い取り

加藤厚労大臣は去る8月28日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチンを確保するためには、ワクチン接種により健康被害が生じた際に、国が製薬会社に代わって賠償するための法整備が必要で、閣議了解も得たと話しました。この件について、報じるメディアの論調も含めて異を唱えるのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんです。山崎さんは、製薬会社側のリスクがなくなれば倫理感のタガも外れると危惧。コロナ対応において他力本願ばかりのわが国の政府に嘆息しています。

ワクチン開発のこと

製薬会社にとって経営上の一番の懸案事項は自社の薬による健康被害とそれに伴う裁判そして賠償である。世界的なファーマスーティカル・カンパニーともなると、それらの損金をある程度見越して一事業年度当たり相当額の訴訟・賠償準備金を用意している。逆にこういった恐れがないとすればその企業倫理は莫大な利益を前に容易に消えてなくなってしまうに違いない。

今、創薬の現場で一番ホットなのは新型コロナウィルスに対抗するワクチンであろう。開発に成功するや確実にブロックバスター・ドラッグとなるからだ。ただ、ブロックバスターはその反作用も恐ろしい。売れまくっているだけにひとたび薬害が出ると経営破綻レベルの損失が出るからだ。しかしながら、このリスクあればこそ製薬会社はうっかりすると薄れて行きがちな倫理をすんでのところで忘れないでいられる。自らを律することができるのである。

今仮に当該ワクチンの開発に成功したとしたら言うまでもなく売り手市場となる。各国による争奪戦になるからだ。そうなると終始売り手に主導権を握られたままの交渉となる。何が何でも欲しいとなれば相手にとっておいしい条件を提示するしかない。そこで免罪符の登場である。

「ワクチンを原因とする健康被害の訴訟・賠償の一切はこちらが国として引き受ける」

よく考えるとこれは恐ろしい提案である。逆に製薬会社にしてみれば一番槍さえ立てれば後は売りっ放しの超好条件である。しかもこれを報ずるにほとんどが「国民に安心感を与えるものだ」といった論調である。一体何が安心なのか。国民が原告としてその健康被害を訴えた時、国が被告となって国民の金(つまりは税金)をもって法廷闘争をするのが安心とでも言うのか。国の持久力をもって最高裁まで行かれたら、今日明日が大切な健康被害者はじり貧ではないか。

いや、まだこれはましかもしれない。ワクチン接種後、健康被害が出る前に法律を整備されてしまうようなことになると事実上の泣き寝入りとなるかもしれない。例えばこんなふうにである。

  • 死亡は1000万円
  • 障害が残る場合は500万円
  • 重症例は300万円
  • その他軽症例は100万円

法の下、こう一律化されては手も足も出ない。

昭和が復活?イオンのドライブインシアターに学ぶ一挙両得の経営術

車を持って恋人を助手席に乗せて屋外の大スクリーンで映画を観る。若者たちがそんな姿に憧れる時代がありました。都会の若者の車の所持率が下がり、映画はシネコンで観るのが当たり前になったいま、コロナ禍によりまさかの復活を遂げようとしているのが「ドライブインシアター」です。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』では今回、ドライブインシアターを積極的に展開するイオンの取り組みを紹介し、コロナ時代の経営資源の使い方のヒントを探ります。

なぜ、今ドライブインシアターなのか?~ウイズコロナ・アフターコロナのヒントになる経営資源の使い方

最近、ドライブインシアターが再注目されています。ドライブインシアターは、今少なくなりましたが、広大な場所に駐車場をもうけ、そこに特設のスクリーンを設置し、映画を写し車の中から見る、というものです。

私も子供がまだ小さいころに、親子3人でドライブインシアターに行き、「タイタニック」をみに行ったのを覚えています。息子が途中で飽きても、寝かせていればいいし、ぐずっても車内なので、他のお客さんの目も気になりません。車なのでお酒は飲めませんが、食事もできるし、意外とゆっくりできます。そのまま、帰りも楽だし、意外と便利ですよね。

今なぜ、日本でドライブインシアターなのか?

土地が広いアメリカでは昔からあったと思いますが、日本でもバブル時代の80年代後半くらいから、1990年代に流行りました。日経新聞によると、その後映画を見るスタイルが、一箇所に多くの映写場がある、「シネマコンプレックス」の形式に移行していったので、このようなドライブインシアター形式が減っていった、ということです。

イオンモールでは、ここのところ一部の店舗で、ドライブインシアターをやっているとのことです。イオンのホームページによると、鑑賞料金は、1台につき税込みで3000円、ポップコーン、ドリンク付き、1台あたりの鑑賞人数は、乗車定員以内、とのこと。複数の人数で行けば、通常の映画と同じか、それ以下のリーズナブルな価格で、映画を鑑賞することができます。

イオンのドライブインシアターは、他と何が違うのか?

イオンの場合、今まであったドライブインシアターと異なるのは、イオンの屋外駐車場を利用して車を止めること、そして、ショッピングモールの壁面を、スクリーンとして使うことです。その仮設のスクリーンに映写して、車の中から見るという感じで、映画のセリフや音楽は、FMラジオを通して聴けるということになります。

ドライブインシアターの形式であれば、不特定多数の人たちと一緒に、閉じた空間で映画を見る、というわけではないので、密を避けて鑑賞ができる利点があるため、映画好きだけれど、ここ最近映画館の、大スクリーンで映画を見ることができていない、という人たちのニーズに合っています。

雨が降ったりすると中止になったり、暑い時は、エアコンをかけっぱなしにしなければならない、ということはありますが、ウィズコロナ、またアフターコロナの「新常態」での映画鑑賞にとって、1つ見直されていくスタイルかと思われます。

意外にやるじゃんGoToトラベル。「台風ホテル避難」で本領を発揮

台風10号の接近を前に多くの方が早めの避難行動を取ったこと、さらにその避難先にこれまでになくホテルが選択されたことが大きく報じられています。批判の声も多く聞かれた「Go Toトラベル」も、「台風ホテル避難」を後押しするひとつの要因となったようです。この流れを、「避難所の混雑緩和と地元のホテルを助けることにつながるのであれば意味あること」とするのは、無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』著者の廣田信子さん。さらに廣田さんは、本格的な台風シーズンまでに東京都も「Go Toトラベル」対象に加え、都民にもホテル避難の選択肢を用意すべきとしています。

早めのホテル避難に「Go Toトラベル」が役立った

こんにちは!廣田信子です。

最大級の警戒をした台風10号が、各地に爪痕を残して去りました。九州では、まだ停電が続いている地域が多数あり復旧が急がれています。猛暑の中、冷蔵庫も冷房もなしで過ごされている方々、復旧工事に取り組まれている方々はほんとうに大変だろうと思います。

早くから厳戒態勢をとったことで、台風の被害は、最悪の予想ほどにはならなかったことが、せめての救いです。高波や河川氾濫による水害もぎりぎり起こりませんでした。

災害は、多くの人が最悪の事態を想定して備えると、最悪の事態が遠のく…といわれます。人が意識を向けることで起こる現実が変わるという、量子力学の世界の不思議を感じました。

今回、早めに予約してホテル避難をした方が多くて、台風進路に当たる地域では、ホテルが満室だったところも多いと言います。ホテルに避難しようという発想は、昨年までは一般的ではなかったと思います。

今年、ホテル避難が急増したのは、甚大な被害が予想されるとして、早めの避難が呼び掛けられていたこと、コロナ禍で、人が集まる避難所に行くことに躊躇する気持ちがあったこと、が大きいのでしょうが、

ここまで進んだのは、「Go Toトラベル」の影響もあったようです。避難目的の宿泊であっても「Go Toトラベル」の対象ですから、宿泊費が35%引きになることも、ホテル避難への背中を押したのです。

台風襲来が予想されると、観光地のホテルは旅行客のキャンセルが相次ぎますが、その穴を、避難目的の地元の方々が埋めた形になります。ホテルに避難される方が増えると、避難所の混雑も、その分解消されます。

観光客が東京などから来ることを心配して、「Go Toトラベル」に反対した地元の人たちから、今回は、「Go Toトラベル」に感謝という声が上がったといいます。

マイクロツーリズムと言われる地元や近距離への旅行、宿泊が、今の厳しいホテル・旅館業界を何とか支えているようです。さらに、災害時の心強い避難先としての役割が加わることで、「Go Toトラベル」参加の可否を巡って、地元住民とホテル・旅館がぎくしゃくしたことが解消され共に地域の経済復興を頑張ろうという絆が結び直せたら…と思います。

こらから10月中旬に掛けて、本格的な本州襲来型の大型台風がやってくることが考えられます。今後も、「Go Toトラベル」を利用して、早めのホテル避難をしていただきたいと思います。

水害や土砂崩れの心配がある地域にお住いの高齢者の方は、特に…です。ご自身の安全のために…はもちろんですが、それが、離れて暮らす親族の安心につながり、避難所の混雑緩和にも役立ち、地元のホテルを助けることにもなるとしたら…ものすごく意味がある行動だと思います。

友人が、もし、田舎の親のところを台風が直撃しそうだったら一番近くの街のホテルに私が替わりに予約を入れて、早めに行ってもらうように頼む。来年以降も、「Go Toトラベル」みたいな、災害時特別割引みたいな制度が残らないかな~と。私も同じことを思いました。

で、本筋ではないけど、本格的な台風到来までに、東京都も「Go Toトラベル」の対象に加えてください。だいぶ感染者数も落ち着いてきましたし、都内在住の人が、都内のホテルに宿泊するのは、何の問題もないはずですから。

普段は近すぎて泊まらない、ちょっといいホテルに泊まってみるのもいいかもしれません。私たちはコロナとの共存だけでなく、災害リスクとも日常的に共存しなければならないのですから。

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