今が好機。コロナ休業明けに増える「電話対応」スキルの磨き方

ネットが全盛となった今でもなくなることがないのが、店舗等へのお問い合わせの電話。その対応の良し悪しがお店の評判を左右することも少なからずあるものです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、新型コロナウイルスにより休業を余儀なくされているショップが多い今こそ「電話対応スキル」を磨くべきタイミングだとして、その具体的な方法を紹介しています。

意外と増えている電話応対

店頭での販売が難しくなってきて、ネットショップの話題が増えてはいますが、今、意外と増えているのが、電話でのお問い合わせです。まぁ店や業態にもよる話ではありますが、例えば飲食店などでは、「今日、やってますか?」という確認の電話も増えているとのことです。

ネット上で見ても、オープンしているかどうかがわからず、わざわざ行って閉まっていたら嫌だなという気持ちも当然働きます。ですから、そうしたほんのちょっとした電話も増えているわけです。

私も、在宅での仕事が中心になってから、以前と比べてやけに電話が増えたなと感じています。オンラインで話すよりも、さくっと用件が済ませられる電話というのは、やはりまだまだ活用されています。

何が言いたいかというと、ここで電話応対がきちんとできないと、結構ダメージが大きいということです。どんな店でも(人でも)、電話越しの印象がよくなければ、やはり相手からの信頼を失います。

普段のお店でもそうなのですが、だからこそ電話応対については、ある程度トレーニングを受けますよね。今はその中でも、さらに必要性が高まっているので、しっかりと練習をしておくべきタイミングなのです。

おそらくですが、休業が明けたとしても、まだしばらくは以前より電話は増えます。先ほどと同じように、店舗が開いているか、電話越しでの注文はできるのかなど、いろんな問い合わせがあることでしょう。そうした時に、電話応対ができず、必要な情報を聞けていなかったり、折り返しをせずに放置してしまうなどの事態が発生すると、お客様はとても不快な思いをしかねません。

ですからそういう意味では、今はチャンスと捉えて、電話応対のスキルアップを図れるタイミングとも考えられるのです。

FaceTimeやLINE電話など、通話料をかけずに無料で電話ができるツールはたくさんあります。そうしたツールを使えば、自宅待機の今でも、例えば、店長がお客様役をやり、スタッフさんに電話の練習をしてもらうロールプレイも簡単にできます。

想定される問い合わせなどの練習をしてみると、いざ店頭に戻った時には、ちゃんと電話応対ができるスタッフが増えていることになるので、こうした練習もしておきたいところです。

今日の質問です。

  • 今、もしくはこれから、自店にかかってくるであろう電話の内容はどんなものですか?
  • その内容にスムーズに応対できるようにどんなトレーニングができますか?

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アビガン早期投与で効果発揮か。抗コロナ薬治験失敗も見えた希望

新型コロナウイルスの治療薬やワクチンの開発に、全世界が尽力している。NECは23日、人工知能技術を活用して新型コロナウイルスに有効と考えられるワクチンを設計したと発表。製造できる製薬会社と共同開発を行ない、有効性を検証する考えだ。また米製薬・医療機器大手ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの企業は、治療薬ワクチンが臨床試験で裏付けが取れた際に迅速に対応できるよう、従業員の新規採用や製造設備の切り替えを行なっている。

「有望な治療薬」治験失敗の衝撃

時事通信によると、英紙フィナンシャル・タイムズは、アメリカのシカゴ大学の治験で患者が急回復したと報道されていた「レムデシビル」の臨床試験が失敗したことを報じた。臨床試験は中国で実施され、世界保健機関が誤って公表した文書で明らかになったという。

中国の臨床試験では、患者237人のうち158人にレムデシビルを投与し、残りの79人との経過を比較。症状の改善や血流中の病原体の減少は確認されず、投与しなかった患者と有意な差が認められなかったなかったうえに、18人には重篤な副作用が出た。レムデシビルを開発したギリアド・サイエンシズは「この治験は、統計的に意味のある結論を出すには不十分だった」と反論。「結果は不確かなもの」とした上で「データの傾向から、特に早期に治療を受けた患者には潜在的な有効性が示されている」と述べた。

「アビガン」は早期でないと効果ないか

NHKによると、富山市の富山市民病院で、効果が期待されている「アビガン」を投与を続けていた70代の女性も改善が見られず死亡した。アビガンは2014年に日本で承認された抗インフルエンザウイルス薬で、中国の医療機関主導で行われた臨床試験では「有効性が示された」と結果が出ていた。妊婦への副作用などを除けば、安全性も確認されている。しかし増殖後のウイルスには効果がないため、ウイルスが少ない早期の投与が望ましいという。

目が離せぬ前哨戦「フローラS」、軽視できない前走条件戦組

エアグルーヴ子孫に注目も、波乱含みで馬券妙味アリ?

4週続いたG1レースはひと休みとなるが、今週は東西で目の離せない前哨戦が行われる。東京芝2000mで行われるG2フローラSは、上位2頭にまでG1オークスの優先出走権が与えられるトライアルレース。ここをステップに本番を制した馬は2010年サンテミリオンを最後に現れていないが、2017年の勝ち馬モズカッチャンは同年にG1エリザベス女王杯を、2018年3着のノームコアは翌年にG1ヴィクトリアマイルを制するなど、近年は今後の古馬牝馬戦線を占う意味でも注目に値するレースと言えるだろう。

 

ウィクトーリア(3番人気1着)、シャドウディーヴァ(2番人気2着)、ジョディー(9番人気3着)。昨年は前走で中山芝1800mのレースを使われていた3頭が上位入選を果たしていたが、過去10年においても最も好走例の多い臨戦過程になっており、2017年モズカッチャン(12番人気1着)、2014年マイネオーラム(13番人気3着)、2011年バウンシーチューン(9番人気1着)など、同コースを使われていた馬が、たびたび高配当の立役者となっている(以下のデータはいずれも過去10年)。

なお、中山芝1800mといえば、G3フラワーCからの臨戦が中心となるが、そもそも前走重賞組が「1-3-5-41」と勝ちあぐねている点には留意したい。新興勢力が台頭しやすい重賞と言っても過言ではなく、前走で500万下(現在の1勝クラス)に出走していた馬が「6-6-4-59」、同じく未勝利が「2-1-1-24」と存在感を示している。条件戦であれば、2頭の勝ち馬を出した君子蘭賞を筆頭に、8頭の好走例がある阪神芝1800mから臨む馬にも注目だ。

 

今年のフローラSは名牝エアグルーヴの子孫が人気を博する。(9)スカイグルーヴはエアグルーヴの曽孫にあたり、叔父にはG1皐月賞とG1日本ダービーの二冠を制したドゥラメンテがいる超良血。血統背景は申し分ないだけに、懸念となるのは不振傾向にある前走重賞組ということだろうか。

エアグルーヴの孫である(11)レッドルレーヴも上位人気と目される。こちらも前走重賞組であることは気がかりだが、昨年も2・3着馬を出したフラワーCからの臨戦であれば杞憂に終わるかもしれない。

ほか、阪神芝1800mを好時計勝ちした(16)フアナ、少ないサンプルのなかで好走が目立つ400m短縮組の(12)ヴォリアーモ、(5)ルトロヴァイユなど、傾向を踏まえれば条件戦組のケアは怠れないだろう。

 

【フローラS】4月26日東京、G2・芝2000m、フルゲート18頭 発走 15:45 サラ系3歳 オープン(国際)牝(指定)馬齢

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同牝系の良血対決に注目が集まる一方で、元来波乱含みのレースでもあるだけに、馬券的にも興味深い一戦となりそうだ。

text: シンヤカズヒロ

 

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コロナ陽性の看護師が勤務継続。現場から聞こえる医療崩壊の足音

新型コロナウイルスの集団感染が確認されている大阪府の病院で、女性看護師が感染していると知りながら仕事につかせたことがわかったとNHKなど各社が報じた。病院側は「代わりの人員を探したが見つからなかったため勤務を指示した」と説明しているという。


すでに「医療崩壊」か。ある医療従事者の証言

新たに確認される感染者が連日100人を超えている東京都では、患者が入院するベッドを毎日増加。なんとかしのいでいる状況だという。4月12日時点の、東京都の新型コロナウイルスに対応できる病床数は2000床、治療や療養が必要な患者数が1974人だった。受け入れ可能な患者数を超えると、人工呼吸器が足りなくなり、救えるはずの命が救えなくなる。不足しているのは医療従事者の人出だけではない。いまだに防護服やマスクも不足している。MAG2 NEWSは、ある医療従事者に直接、現場の状況を聞いた。

証言によると、トイレに行く際は防護服を脱がなければいけないため、再び業務にあたる際には新たな防護服を着る必要があるという。しかし防護服は不足しているため、トイレに行かずに済むよう「オムツ」を穿いて治療にあたっているほど防護服が足りていない状況だと話した。また、こうも訴えている。

「今でも人出はギリギリの状態。重症者は2週間では治らない。感染者を増やさないよう、お願いだから外出を控えてほしい」

防護服やマスクの不足、医療従事者の人出不足と精神的・肉体的負担の大きさ。日本でも「医療崩壊」は始まりかけているのかもしれない。

命の優先度スコア

Newsweekによると、アメリカのカリフォルニア州やミネソタ州、コロラド州の公衆衛生局は、再び医療崩壊の危機に直面した際に「どの患者を優先的に救うべきか」の指針を発表しているという。患者の優先度を判断するためのチームを作り、そのチームは患者の年齢や重症度、基礎疾患があるか否かなどから判断。ほかにも、医療従事者や救急隊員の治療を優先すべきだとも示している。人工呼吸器が足りなくなった場合には、患者に8段階の「優先度スコア」をつけて判断を下すという。スコアが同点の場合は、より若い患者が優先されるとしている。

山梨県知事の給与「1円」に賛否。コロナ休業要請で「覚悟示す」

山梨県の長崎幸太郎知事が5月分の給与125万円をほぼ全額返上し、「1円」とする意向を固めた。新型コロナウイルスの緊急事態宣言の対象が全国に拡大されたことを受け、県は一部業種に休業を要請しており、知事自ら我慢の先頭に立つ」として決めたという。

山梨県知事が男気を見せ給与を「1円」に

知事は24日午前、給与を1円にする方針について「これから県議会に説明し、承諾を得られれば記者会見する」と述べ、28日に招集する臨時県議会に条例改正案を提出する方針。ゼロではなく1円にするのは、無償で職務を行うと公選法の寄付行為に抵触する恐れがあるためという。

県は映画館や大規模集客施設、カラオケ店などに5月6日までの休業への協力を要請。応じた事業者への補償や協力金支給は財政面から見送り、売り上げが前年より50%以上減った中小企業に最大200万円、フリーランスを含む個人事業主に最大100万円を給付する国の「持続化給付金」の受給を求めている。そこで、知事自身も痛みを分かち合う姿勢を示すとみられる。

知事給与をめぐっては、愛媛県の中村時広知事が全額返上を表明したほか、北海道の鈴木直道知事、福岡県の小川洋知事らも減額の意向を示している。

高須院長も山梨県知事の決意を称賛

高須クリニックの高須克弥院長が24日、自身のツイッターを更新。山梨県の長崎知事が5月分の給与125万円をほぼ全額返上して1円とする報道に触れ、「こういう政治家を待っていました。私利私欲のない井戸塀政治家を無条件に支持します」と称賛している。

NY州の抗体検査で14%が陽性。試算上は270万人が既に感染か?

米ニューヨーク州のクオモ知事は23日の会見で、新型コロナウイルスの抗体検査を無作為に抽出した大人3000人に実施したところ、およそ14%に抗体が確認されたと発表した。州人口をもとに試算すると、これまでに約270万人が新型コロナに感染した計算になり、実際報告されている感染者よりもはるかに多くなる。

ニューヨーク州で試算上270万人が感染という衝撃

全米で感染拡大が最も深刻なニューヨーク州では、州全体でどれだけの人が感染し抗体を持っているかを調べるため、今月20日から抗体検査を始めている。対象となったのは、外出したことのある住民から無作為に抽出した大人3000人。

その結果、抗体ができていたのは州全体では13.9%、ニューヨーク市に限ると21%だったという。ニューヨーク州の人口は1950万人、ニューヨーク市の人口は840万人のため、これを計算すると、州全体で約270万人、市では約180万人がウイルスを持っていることになる。

23日時点でニューヨーク州の感染者は26万3460人のため、約270万人という数字は公式統計の数倍に上る。一方、この推定感染者数(270万人)を州の死亡者集計(約1万5500人)で割って算出した推定死亡率は0.5%。これは一部の専門家が懸念していたよりも低い水準となる。

ただクオモ知事は「検査は暫定的で限定的だ」としていて、実態の把握には検査の拡充が必要だと述べている。また、検査は買い物で外出していた人を対象に行ったため、家から全く出ない人よりは抗体を持っている可能性が高いとの見方も示した。

WHO(世界保健機関)は抗体検査の技術は十分に検証されておらず、抗体自体に関しても不明な点が多いという認識を示しているほか、専門家からは検査の詳細がわからず、今回のおよそ14%という割合はこれまでの研究結果に比べて高すぎるという意見が出ている。

中国の「不良品マスク」輸出に世界が激怒。コロナで金儲けの何様

新型コロナウイルスの制圧に成功したとして、今なお流行に苦しむ他国にマスクの支援を展開する中国ですが、やはり一筋縄ではいかないようです。台湾出身の評論家・黄文雄さんは今回、自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、中国が国外に不良品マスクばかりを出しているという事実を明らかにするとともに、各国が本気で脱中国に動かなければ国が滅びる可能性すらあると記しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年4月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】「アベノマスク」も被害。今度は不良品マスクを世界に拡散する中国

台湾から「日本加油」入りマスク200万枚、成田到着 「真の友の証し」

4月21日、台湾政府から日本に寄贈されたマスク200万枚が成田空港に到着しました。その包み紙には、「台湾日本友好」「日本加油」(日本頑張れ)と書かれてあったそうです。超党派議員連盟の「日華議員懇談会」の会長である古屋圭司衆院議員は、「困った時に手を差し伸べてくれる方こそ真の友で感謝する。日本と台湾の友好信頼関係の絆はますます強くなっていく」と述べました。

これに対して台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は、1999年9月に起こった台湾中部大地震のときに日本の救援隊が大活躍したことや、台湾が東日本大震災や熊本地震の際にも救援物資を贈ったことをふまえ、「新型コロナウイルスと闘うために世界が団結しなければいけない。台湾と日本は災害の時、お互いに助け合う伝統がある」と話しました。

中国およびWHOにより、世界的な防疫連携の輪から外されている台湾ですが、皮肉にも、WHOが最初に発していた武漢肺炎への楽観的意見に従わず、当初から中国との往来を中止するなど厳しい水際対策を行ってきたことで、台湾は世界でももっとも新型コロナウイルスの被害が少ない国となりました。

台湾はタイに対しても、20万枚のマスクを寄付しています。

Taiwan is helping、台湾がタイにもマスク寄付

一方、中国も他国へマスクを支援するなど「マスク外交」を展開していますが、その裏で、良品は自国用に徴収し、不良品を他国への輸出や援助に回しているといった実態が明らかになっています。JBpressの報道では、中国でマスクを生産する外国企業でも、中国当局からの命令で、マスクの出荷が差し押さえられ、不良品だけが海外へ輸出されているといいます。

マスク不足が証明した中国の非人道性と国防動員法 外国企業の生産でも良品は徴収、不良品を輸出・援助に回す

中国では国営企業のみならず、私企業、そして外国企業にも中国共産党の支部が企業内に設置され、さまざまな「指導」が行われているということは、これまでのメルマガでも述べてきましたが、上記のJBpressに寄稿した元陸上自衛隊幹部学校長で陸将だった樋口譲次氏は、そうした中国共産党の統制監督によりマスクが差し押さえられていることが、世界的なマスク不足の一因だと指摘しています。

さらに樋口氏は、有事の際に中国人従業員を予備役として招集でき、民生用資源を徴用できるとした中国の「国防動員法」が背景となってマスクが戦略物資として扱われていることも、日本へマスクが届かない理由として挙げています。

日本では妊婦用に配布されたマスクに、黄ばみや髪の毛、虫などが混入していたことが問題となっていますが、これらはいずれも中国やベトナム、ミャンマーなどから調達したものだということです。前述したように、中国が不良品ばかりを輸出用にしていることが影響しているのだと思います。日本側の検品体制にも問題がありますが、それ以上に、中国に製造拠点を持つことの問題点が、ここでも浮かび上がってきます。

中国は世界のマスク生産力の85%を占め、日本のマスクの約8割は中国から輸入されているといいます。そのため、同様のことが世界中で起こっています。

ここまで迷走のナゼ。安倍首相が現金給付案を二転三転させた理由

新型コロナウイルス感染拡大の対応策として、ほぼ決まりかけていた「減収世帯へ30万円の現金給付」の方針から一転、「1人一律10万円の現金給付」とすることを決定した政府。17日の記者会見では、混乱を招いた責任は自分にあると陳謝した安倍首相ですが、その裏では様々な思惑を持った省庁や大物政治家たちが蠢いていたようです。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、二転三転した現金給付案を巡る動きを時系列を追い解説するとともに、大胆に推理したその舞台裏の筋書きを記しています。

「減収世帯30万給付がスピーディー」は安倍首相お得意のウソだった

あの志村けんさんが旅立ち、衝撃がおさまらぬうちに、次々とテレビでおなじみの顔が、別人と見紛う苦悶の表情を浮かべてネット投稿動画に現れる。

なんという難敵かと、まだウイルスとの距離を感じているうちはいいが、その間にも、音もなく新型コロナウイルスは近づいていて、やがて友人、知人の感染が伝わるようになると、“明日は我が身”の恐怖に打ち震えるのであろう。

いや、とうにそんな段階は過ぎて、すでに“我が身”だとおっしゃる方もいるかもしれぬ。家庭にコロナが入り込み、生活が破壊されているという、無言の喘ぎもあちこちから聞こえてきそうだ。

ただ、間違いなく言えるのは、程度の差こそあれ、どこの誰もがこの感染症の蔓延によって、経済、生活、心身などになんらかの影響を受け、耐え忍ぶ時間を強いられていることだろう。

社会隔離政策を断行せざるを得ないこういう危急のおり、みんなで一丸となって自粛につとめる国民に政府が給付金を出そうというなら、誰彼構わず同額でドンと実行すべきである。

ところが、野党各党が全国民一律に一人10万円の現金給付をせよと要求していた時、安倍首相はその提案をはねつけた。理由はこうだった。

「全員に給付するということになりますと、麻生政権のときでもやりましたが、大体手に届くまで3か月ぐらい、どうしても時間がかかってしまう。今回はスピードも重視したということであります」(4月7日総理記者会見)

スピードを重視して「減収世帯への30万円給付」にしたという。ところが補正予算案提出の土壇場にいたって、「一人10万円の一律給付」にどんでん返しとなり、急遽、閣議決定済みである補正予算案の組み替え作業がはじまった。

このドタバタぶり。上意下達の一強リーダーを気取っていた安倍首相らしからぬ成り行きである。

4月17日の衆院厚生労働委員会では、なぜいまごろになって政策を転換したのか、野党が言う通りにしておけば、補正予算案は早く成立し、現金給付の時期もむしろ早かったはずだと、安倍首相への追及が相次いだ。

安倍首相の説明では、全国民に一律で現金を配る場合、麻生政権の定額給付金1万2,000円と同じように、3か月くらいかかり、新型コロナ対策による減収で今すぐにでもお金がほしい人々の要望に沿えないということだった。そこで、山井和則議員はこう質問した。

「与野党を超えた国会議員、多くの国民が10万円の一律給付がいいと言ってたのになぜ安倍総理は結果的には間違った判断をされたんでしょうか。全員に給付すると届くまでに3か月くらい時間がかかってしまうということでしたが、この認識は今でも変わっていませんか」

ガーゼを何枚も重ねたようなあの小さな布製マスクでは、安倍首相もよほどしゃべりにくいのか、何度もマスクの位置を調整しながら釈明した。

「(減収世帯への)30万円給付については手上げ方式なので早い、と説明を受けていましたので、これはスピード感が必要ということもあり、そういうご説明をさせていただきましたが、今回あらためて確認したところ、前回よりも相当短縮することが可能であるという話を総務省からいただいています」

なんということはない。30万円だろうが10万円だろうが、給付時期に大差はなさそうである。

それなら、最初から、よく確認しておけばよかったのだ。国民全員に一律で給付するから時間がかかるというのではなく、麻生政権当時の定額給付金の交付作業は、やり方がまずかっただけではないか。

その後10年以上を経て、オンライン化も格段に進んでおり、「一律10万円」なら時間がかかるという理屈は通らないし、現に総務省は、できれば5月中の支給をめざすと言っている。

第3のビールの大増税。庶民の楽しみを奪う自民党政権の税制改悪

350mlのビールの税金は77円。世界の中でも法外に高い税率を避けるために、日本のビールメーカーは企業努力を続け、庶民に安くて楽しい「家飲み」を提供し続けてくれました。そんな努力をまたも無にしようとする増税が10月から始まります。2026年には、第3のビールの税金が倍近くになるこの「税制改悪」について、メルマガ『きっこのメルマガ』を発行する人気ブロガーのきっこさんが詳しく解説。庶民の楽しみを奪う「税制改悪」を繰り返す自民党政権に対して憤る気持ちを綴っています。

世界でも群を抜いて高すぎる日本のビール税

皆さん「家飲み」してますか?…というわけで、新型コロナウイルスの感染拡大による「緊急事態宣言」で、仕事の帰りや週末などに「外飲み」するのが好きだった人たちの大半が、今は「家飲み」に切り替えていると思います。そして、みんなとワイワイ賑やかに飲むのが好きな人たちは、スカイプの無料のグループビデオ通話などを利用して、それぞれが自宅にいながら、いつものように仲間とおしゃべりしながら「家飲み」を楽しんでいるそうです。

あたしの場合は、もともと外食も外飲みもしない派なので、新型コロナに関係なく晩酌は自宅で1人か母さんと2人ですが、今は中村愛ちゃんやミシマユウキちゃんなど、あたしの大好きな女性タレントが「ネット飲み会」を開催してくれているので、たびたび参加しています。外出自粛と先が見えない展開で「コロナ疲れ」が溜まっている人たちのために、いろいろな人が開催してくれる「ネット飲み会」は、視聴者がチャットで参加できるので、とても賑やかで楽しいです。

でも、こうした「家飲み」には、大きな落とし穴があると言われています。それは「飲み過ぎ」です。自宅にいるから帰りの電車を気にする必要もなく、眠たくなったらいつでも寝られるという安心感から、ついつい飲み過ぎてしまうそうです。普通に1人で晩酌している時なら、自分のペースで自分の酒量を守って飲んでいる人も、仲間とビデオ電話でつながっておしゃべりしたり、好きなタレントさんの「ネット飲み会」に参加すると、自分のペースが分からなくなり、いつもの酒量を超えてしまうそうです。

その上、今は収入が減ってしまって節約生活をしている人が多いため、安くてすぐに酔える度数の高いストロングタイプの缶チューハイが売れているそうです。ビールはだいたい4.5~5度ですが、ストロングタイプの缶チューハイは9度なので、1缶飲んだらビールを2缶飲んだことになります。ストロングタイプの缶チューハイの500mlを2缶飲んだら、ビールの中瓶を4本飲んだことになるのです。でも、この「ビールより缶チューハイ」という流れは、これからもっと進んで行くと思います。それは、今年の10月に「酒税改正法」が施行されるからです。

あたしは以前、ツイッターで、次のようなツイートをしたことがあります。

【世界のビール税】(1リットルあたり)日本220円、イギリス、スウェーデン90円、デンマーク50円、オーストリア、オランダ、ベルギー20円、イタリア、フランス、ギリシャ、ポルトガル15円、ドイツ、アメリカ、スペイン10円(編注:各国の税額は著者調べ)

この一覧を見ただけで、日本政府のビール税の巻き上げっぷりが良く分かると思います。もしもビールが好きな人たちの多いドイツが、日本と同じビール税に引き上げたとしたら、きっと暴動が起こるでしょう。で、こんなにもビール税が高いと、あたしたち消費者はもちろんのこと、各ビールメーカーも困ってしまいます。それは、小売価格が高くなるために売り上げが伸びないからです。

なぜあなたのプレゼンは、テレワーク会議の相手に伝わらないのか

新型コロナウイルス対策としてテレワークを導入する企業が増加していますが、パソコンモニターを通して行われる会議等で、提案事項や意見の伝わりづらさを訴える声も多く聞かれます。一体どこに問題があり、どうすれば解消できるのでしょうか。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが、テレワーク時代の「伝える力の付け方」をレクチャーしています。

テレワークだからこそ必要な伝えるスキル

テレワークを実施されている会社も増えてきていますが、PC画面でのやり取りの中で対面とは違いニュアンスがうまく伝えられなかったり、意図していることとは微妙にズレて伝わってしまったり…なんてこともあるのではないでしょうか。

そんなテレワークだからこそ伝えるスキルは今まで以上に重要だったりします。例えば、他人のプレゼンを聞いていてこんな風に感じたことありませんか?「で、結局なにがいいたいの?」と。

これは、プレゼンターが話しを進めるうちに「あっ、これも言っておかなくちゃ」「これも大事だから伝えなきゃ」と思い、テーマから脱線し相手の聞きたいことからドンドンとズレていってしまうというパターンが大半です。なので、相手に肝心なことが伝わりません。

また、上司に結果を報告するとき。良い結果のときには、やたらと尾びれ背びれをつけていかに自分が頑張ったか、ということを訴えかけたり。悪い結果のときには、いかに自分には非が無かったか、ということを力説したり。これでは報告を受ける上司には、無駄な情報によって肝心なことが伝わらない、ということが起こります。

相手との対話の中で、伝える側は、あれもこれもと付け足していくと、本来伝えなきゃいけないことが伝わらなかったり、意図とは違った解釈をされたまま伝わったりなどの弊害が起きます。

社内であれば意思疎通がスムーズでなくなる、正当な評価が出来ない、などということにもなりますし、社外に対してであれば、訴求力が弱まったり、顧客への信頼性を弱めてしまったり、などの損害もあります。テレワークだと対面より顕著です。こんなことにならないようにするためにも無駄な情報を付け足さないことがベストです。

では、きちんと相手に肝心なことを伝えるためにはどんな工夫が必要でしょう?その1つとして…説明や報告の際には、伝えなくてはならないことを考える前に、伝えなくていいことを考えておきます。つまり、言いたいことではなくてこれは言わなくていい。「絶対言わない」というものを先に決めてしまうのです。こうすることで、自ずと伝えるべきことがシンプルになりぶれずに相手にも意図が伝わるでしょう。

ということで、「何が言いたいの?」、そんな風に思われないようにするためにはあなたならどのような工夫をしますか?その工夫を日々から取り組むことで否応なくプレゼン力、テレワーク力は高まります。

■今日のまとめ

「余計なことを付け足すから相手に伝わらない」

  • 相手から「何が言いたいの?」と思われないようにするためにはどのような工夫ができるか?考えノートに書く
  • 書き出したことを今日からテレワークで実践する

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