現役教師が暴露、夏休みの宿題テキストが無くならない大人の事情

いつの間にか、児童各々の家庭環境や、学習理解度を考慮をせず、ワークブックなどの一律配布スタイルが定着した「夏休みの宿題」。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師の松尾英明さんが、読者から届いた悩みに返答する形で、画一的で受動的な宿題と上手く付き合う方法を具体的に記しています。

「夏休みの友」を考える

読者の方から、質問をいただいたのでお答えする。夏休みの宿題の在り方についてである。

どこから、どう変えていけばよいのか、ヒントをぜひ、メルマガでいただけるとありがたいです。無しにするなら、どこからアタックすればいいのでしょうか。

慣習」としてある様々なあれこれを変えられないのが、現場の教師の切なる悩みである。ここに関してお答えする。

何よりも最優先で、真っ先に考えるべき点がある。

一番の当事者である子どもと家庭教育の主役である保護者の意見考えである。一番大切なこれらの人の意見が置いておかれて、すべて学校が一方的に決定していることが多いのが現状である(10年以上前からの「例年通り」で議論の余地も工夫もないひどいものも散見される)。

宿題について扱う場合、これは本来家庭教育の分野である。実施時の監督責任者は、学校での教師から家庭での保護者に移る。つまり、保護者の了解を得ない大量の宿題というのは本来あり得ない負担はすべて家庭だからである。

しかし、これがまかり通っている。なぜか。「慣例」「暗黙のルール」だからである。中学校あるあるの「1年生は白ソックスのみ、第一ボタンを開けてはいけない」みたいな謎の慣例と同じである。「私たちも苦労したから」「いじめられたからいじめていい」というような理不尽な論理である。そして慣例としてみんながそう信じているものには、強大な力がある。

ここは本来、口出ししていい部分である。我が子がその課題をこなすのにどれぐらいかかるか、理解していない(というより全く考えていない)可能性が高い。

「夏休みの友」のようなドリル、ワーク集の類が一番わかりやすい。あれを個別に相談せずに丸投げした宿題というのは弊害が相当に出る(ちなみに、私も過去にこれを実施したことが一度や二度ではない。深く考えていなかったという点においても、全くの同罪である。贖罪の念を込めて書く)。

はっきりいうと、このワーク集の最大の良い点は経済が回ることである。教材を作る会社と売る会社に多くの利益が出る。最近では、加えて代行業者にもお金が回っていくようである(こちらは自由研究系の宿題の需要がより高い)。この辺りの利益を享受できる人々からすれば、「夏休みの宿題をなくすという考えの輩は排除すべき存在である。

夏休みの宿題系は、お金以外にもとかく利権問題等の大人の都合が関わるものが多いのでなくしづらいのである。一教諭の判断だけでは簡単になくせない理由がここにもある。

夏休みワーク集の宿題には、最大の問題点がある。個人差に対応していないことと、学力面で平均値から大きく外れている子どもにとっては、全く役に立たないどころか害悪になることである。

見開き2ページの問題をやるのに、Aさんは2~3分で終わる。すべて理解しているこの子どもにとっては、ほぼ無意味な作業の繰り返しである。「人生は無意味なことでも、我慢して取り組まなければならない」という面を学ぶにはいいのかもしれない。

一方、Bさんは60分かかる。Cさんに関しては、2時間かかる。極端な例のようだが、どの学級でもよくあるごく一般的な話である(過去十数年に何度も面談等で相談されていることで、間違いない。授業をしていてもわかる)。

BさんやCさんのご家庭が真面目にこれを終わらせるとなると、とんでもないことになる。しかも、ご両親は働いていて、日中宿題を見てくれる人はいないというパターンも多い。たまに見てあげれば、我が子のあまりの遅さと理解の悪さにイライラして叱るはめになり、子どもの自尊感情も下がる。当然、ただでさえ苦手意識をもっていた子どもがより勉強嫌いになる。

どうするか。最終的にさっぱり意味のわからない答えを丸写しするしかない。この行為から何を学ぶかは、言わずもがなである。

いつでも、その教育行為が「子どもを悪くしているかもしれないという可能性を考える必要がある。善意から発している、あるいはただの慣例としてやっていることの中に、これが多い。

中共の差し金か。香港デモ参加者を襲撃する白Tシャツ集団の正体

香港で大きなうねりを見せた「逃亡犯条例」改正案撤回を求めるデモですが、その参加者たちが100人以上の集団に襲撃された映像が、世界に衝撃を与えています。台湾出身の評論家・黄文雄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、暴漢たちの背後に中国政府が存在することを疑うとともに、香港政府に然るべき対処を強く要求。さらに台湾の選挙が毎回熱を帯びる理由も併せて記しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2019年7月23日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】「暴漢」に襲われる香港市民を救う台湾

台湾、香港から避難のデモ参加者に援助を表明

香港の混乱は全く終息していません。それどころか、ついに中国人による香港人襲撃がはじまったかもしれないというニュースが流れてきました。まずは、デモの参加者が保護を求めて台湾にやってきたというニュースです。以下、報道を一部引用します。

台湾紙の蘋果日報(Apple Daily)が複数の情報筋の話として報じたところによると、1日の香港議会占拠に関わったことで訴追を恐れるデモ参加者30人以上が、保護を求めて台湾入りしたという。

 

台湾の対中政策を担当する大陸委員会は19日、「人権保護と人道的懸念への配慮という原則の下」対応していく方針を発表。「政治的理由で身の安全と自由が危急にある香港市民に対しては、(われわれが)必要な援助を提供できる」と述べた。

 

蔡英文(Tsai Ing-wen)総統もこれを支持。中央通信社(Central News Agency)は、同総統が「香港の友人らは、人道的見地から適切な対応を受ける」と述べたと伝えている。

台湾側としては当然の対応です。香港では、デモ隊の一部が中国政府の出先機関『香港連絡弁公室』に卵やペンキを投げつけたり、壁に落書きをしたりしたことで、中国政府の堪忍袋の緒が切れそうです。

香港デモ、中国政府の出先機関に卵やペンキ

この行為に対して、香港連絡弁公室トップの王志民主任は反政府デモの参加者を激しく非難し、前夜の襲撃は「すべての中国人を侮辱したと発言。中国政府も、「絶対に容認できない」として、深夜になって警官隊が催涙弾などでデモ隊を排除し、負傷者が出ました。

こうした動きがある中、7月21日、デモに参加した市民が駅や電車内で突然暴漢たちに襲撃されました。暴漢たちは一様に手に棒などの武器を持ち、白いTシャツとマスクを着用しています。報道によれば、彼らは100人以上の集団で、デモ帰りの市民や報道関係者、そして偶然そこに居合わせた民主派の議員も襲われ、負傷したということです。この報道で注目したいのは、この後です。以下に引用します。

襲撃が始まってから警察の到着まで時間がかかったことや、親中派議員が現場付近で白シャツ姿の人物にねぎらいの声を掛けている映像がネット上に流れたことから、当局の関与を疑う見方が出ている。

デモ参加者襲撃、45人けが=謎の「白シャツ」集団-香港

ついに、中国政府の息のかかった暴漢が登場したのでしょうか。彼らが一様に白シャツを着ているのは、黒シャツを着て抗議しているデモ隊への敵意を示すためではないかとも、記事には書いてあります。

香港は、アヘン戦争以後イギリスに割譲されて、1997年に中国に返還されるまでの間に人口が1,000倍以上に膨れ上がりました。これは、中国からの経済難民が香港を駆け込み寺として利用したからです。

中国人にとっては、「自由」と「生命財産」を守ってくれるだけでユートピアの「王道楽土」だったのです。中国人が「香港はイギリスの『真珠』」と言ったのは、香港が金融センターだからではなく、「自由法治があったからでした。

改憲勢力2/3割れ。安倍首相が憲法改正のチャンスを逃した理由

先日行われた参院選で、「勝利」は収めたものの改憲勢力議席は2/3を割り込み、悲願の憲法改正が遠のいた形となってしまった安倍首相。当選挙前までは衆参両院で「改憲勢力2/3超」となっていたわけですが、その間、なぜ改憲は実現しなかったのでしょうか。ジャーナリストの高野孟さんが自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で考察するとともに、安倍政権の今後を予測しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2019年7月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

参院選で改憲勢力は3分の2を喪失──ゆっくりと坂を転げ始める安倍政権

参院選で自民党は57議席、公明党は28議席、合わせて71議席を獲得し、非改選と合わせて141議席を占めた。「71」は全改選議席数124の過半数「63」を8つ上回り、「141」は新定数245の過半数「123」を18も上回って今後とも安定した政権運営を続けることができるということで、これは紛うことなき安倍晋三首相の勝利であり、「国政選挙6連勝の偉業達成であるとされる。

しかしその割には、画面で見る安倍首相の表情には精気が乏しく、ボードの当選者にバラの花を付ける時にも口は笑っていても目は淀んでいる。それはそのはずで、

▼自民党の今回改選数は66であるのに対し、当選数は57で、9議席減らしている。定数が3増えていることを思えばそれ以上の後退と言える。

▼自民党は選挙前、旧定数242に対し122で、辛うじて単独過半数を持っていた。ところが今回の結果、新定数245の過半数123に対し自民は113で10議席も足りなくなった。ということは、今まで以上に公明党の言うことに耳を傾けざるを得なくなるのである。

▼さらに重大なことに、選挙前は旧定数242の2/3超=162に対し自民党122+公明党25+維新・希望15=162で、ギリギリ「改憲勢力」2/3超を実現していたが、今回の結果は113+28+16=157で、新定数の2/3超=164に対して7議席も足りず保守系無所属を掻き集めても埋まりそうにない

3項加憲論が間違いの始まり

つまり安倍首相は、3年前の参院選によって生じた衆参両院で改憲勢力が3分の2を占めるという千載一遇の機会を活かすことが出来ないまま早くもそれを手放してしまったということである。そうなった要因はどこにあるかと言うと、

第1に、安倍首相自身の浅はかな憲法理解に基づく「9条3項加憲論の筋の悪さである。

9条1項2項をそのままにして3項を付け加えてそこに自衛隊の存在を言葉として明記するというアイデアは、前回参院選の直後に日本会議系のシンクタンク=日本政策研究センター代表の伊藤哲夫が同センターの機関誌『明日への選択』16年9月号に書いた論文「『三分の二』獲得後の改憲戦略」の受け売りである。その要旨は本誌で何度か触れているので(例えばNo.890、17年5月22日号「憲法9条は改正可能なのか? 安倍政権の描く『加憲』のシナリオ」)繰り返さないが、要するに1項2項に触らないのであれば護憲派も文句を言えないだろうという、一見すると巧妙な野党攪乱戦術ではあるけれども、少し考えれば論理的に全く意味をなさない唯の言葉遊びでしかないことがたちまちバレてしまう程度の代物である。

安倍首相が胸を痛めているように、自衛隊を違憲だと指摘する人は今も後を絶たなくて、それは、国連憲章と日本国憲法を貫いている反戦平和・国家非武装の理念と、目の前で朝鮮戦争が勃発してGHQの命令で急遽、警察予備隊を編制して対米協力をしなければならなかった歴史との──要するに理想と現実とのどうにもならない矛盾相克の根深さゆえである。9条を議論するとすれば、その戦後日本が抱え込んだ根本矛盾を、遠い理想の方向に向かって現実を変革していくのか、目先の現実に従って理想を取り下げるのか、どちらを選ぶのかというところから始まるはずで、安倍首相は言うまでもなく後者だが、彼はそのようにキチンと国会にも国民にも問いかけたことがない

そこを避けた上で、戦後自民党がやってきたのは、自衛隊はあくまで実力であって9条2項が明確に禁じている戦力には当たらないというそれこそ姑息な言葉遊びにすぎなかった。それではどこまでが実力でどこからが戦力なのかという説明が付くわけがなく、いくら野党が国会で追及しても曖昧にごまかし続けるしかなかった。そのため12年の自民党改憲草案は2項を削除した上で自衛権の発動国防軍の保持を明記することでこの言葉遊びを止めることを企図していた。それに対して伊藤=安倍の「3項加憲」論は、2項の戦力禁止を削除せずに3項に「自衛隊の保持」を盛り込もうとしているので、相変わらず「ではその自衛隊は戦力ですか」「いえ、実力です」「では実力の定義は何ですか」といった禅問答が続くことになってしまう。つまり、安倍改憲論は自衛隊の存在をめぐる矛盾を何も解決することにならないのである。

自衛官の子どもが可愛そうとかいった情緒論に立って、それを解消するには憲法に「自衛隊」と書き込みさえすれば済むというのは、いまだかつて自民党の指導者から発せられたことのない、驚くべき幼稚な9条論で、こんなものに自民党の憲法族や防衛族をはじめまともな保守政治家が喜んで付いて行くわけがない。そのことが全く理解出来ずに、独り笛を吹いて踊っている間に、貴重な3年間が終わってしまったのである。

軍事アナリスト提案。イランへも要請、タンカー護衛の日本モデル

ホルムズ海峡とバブエルマンデブ海峡でのタンカー護衛を目的とする有志連合への参加をアメリカが呼びかけ、日本は19日にワシントン国務省での説明会合に参加しました。25日には2回目の会合が予定されており、難しい決断を迫られることになります。この件に関し私案を披露したのは、メルマガ『NEWSを疑え!』の著者で軍事アナリストの小川和久さん。有志連合参加時の法的な根拠とともに、イランとの外交関係を最大に意識した日本が取るべき道を大胆に提案しています。

タンカー護衛の日本モデル

ホルムズ海峡でタンカー攻撃が相次ぎ、イエメン沖のバブエルマンデブ海峡でも、シーア派武装勢力によるタンカー攻撃が起きています。これについて、米政府はイランと同国が支援する武装勢力が背後にあるとみなし、2つの海峡でのタンカー護衛について有志連合の結成を提唱、ダンフォード統合参謀本部議長は9日、有志連合に加わる同盟国を2週間程度で決定したいとの考えを示しました。

これを受けて、日本では、護衛艦の派遣は海上警備行動を適用するのか、海賊対処法に準拠するのかと、またまた押っ取り刀の議論がわき起こっています。そこで今回は、少し「頭の体操」をしてみたいと思います。

1958年の「公海に関する条約」によれば、海賊行為とは国家機関としてではない私的な目的で行われる、公海における他の船舶の交通の安全を脅かす性質の暴力行為、とされています。海賊行為に参加したり扇動したりする行為については海賊行為とみなされ、その主体が国家であっても同様との解釈も成り立ちます。

そうした海賊行為に対しては、軍用機、軍艦、権限を与えられた公船は拿捕、臨検などを行うことができます。一方、軍用機、軍艦が同様の行動をとっても、反乱勢力の支配下にある場合を除いては海賊行為とはみなされません

この「公海に関する条約」を前提とした場合、次のモデルのもと、日本は海賊対処法の援用によって有志連合に参加可能と考えることができます。

1)日本は、国家ではない勢力による海賊行為からタンカーなどを守るために、海賊対処法の援用として有志連合に参加、護衛艦、航空機などを派遣するものとする。

2)日本は、海賊対処において第151合同任務部隊(CTF151)の一角に位置しているのと同様に、海賊対処法の枠組みの中での情報共有や強制力を行使する。使用する武器については、ソマリア海賊より強力な武器を保有する海賊行為を前提に、海上自衛隊の護衛艦、航空機などが装備するものを適宜使用できるものとする。

3)海賊行為のレベルを超えて「公船、軍艦、政府航空機による同様の行為」が行われる事態は国際不法行為であり、米国など他の有志連合参加国が武力行使を行うこと、すなわち戦争になることから、イランが国家としての武力行使に出ることはないと思われる。

4)日本は、海賊行為の根絶を目的とする国際的枠組みの構築を提唱し、有志連合を発展的に解消する中でイランにも参加を提案する。

5)このような日本のスタンスは、イランとの国家間の外交関係を維持することを念頭に置いたものであり、イランに海賊行為以上の国際不法行為をためらわせるうえでも抑止効果があり、日本が事態の平和的解決を図るための外交的余地を残すものでもある。

いかがでしょうか。まだまだ整理しなければならない点は沢山あるかもしれませんが、世界の平和が日本の安全と繁栄の前提であり、日本国憲法の性格を規定している前文の基本原理のうちの平和主義世界の平和を実現するために行動するとの趣旨を誓っている)を具現するものとして、タンカー護衛に関する日本モデルを描き、国際社会に提案してみてはどうかと思います。(小川和久)

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国際交渉人が解説。各国首脳がこぞって『安倍詣で』に参じる理由

この国のメディアは、日本外交に対して高い評価を与えることはほとんどないようですが、外交のプロや国際社会の評価はどうなのでしょうか?メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で、国際舞台で活躍する国際交渉人の島田久仁彦さんは、第2次安倍政権後の日本外交の存在感は国際社会で高まり続けていると解説。他国の首脳が不思議がるトランプ大統領との親密な関係や、それでも崩れない中東諸国との信頼関係に加え、外交当局が気づいていないかもしれない期待感の存在にも言及しています。

混迷の国際情勢と存在感を増す日本の外交力

これまでメディアなどを通じての日本外交の評価は、あまりよかった記憶がありませんが、安倍首相の2度目の登板から始まった日本外交の存在感は、国際社会において評価と期待が高まっています。今回は、現在、国際社会を懸念で溢れさせている様々な案件を上げつつ、『日本は今、国際情勢において、どのような位置付けにいるのか』についてお話しできればと思います。

安倍総理の下での日本外交の特質を挙げるとしたら、やはりトランプ大統領との絶妙の距離と双方向の信頼関係でしょう。2016年11月に大統領選に勝利し、トランプ氏がthe President Electになってすぐに、ご存知の通り、安倍首相はトランプ氏を訪問し、トランプ政権への協力を約束しています。 大統領選の間から、累積対日貿易赤字への懸念と日米安全保障条約に関わる誤解をチャネルとして、対日批判を行うことがありますが、大統領になった後、時折Twitter経由でドキッとするようなことを言ってくることがあっても、日本に対して決定的な対決姿勢は示してきません

それよりは、様々な情報を見てみると、トランプ政権が打ち出すcontroversialな外交姿勢を表明する前、もしくは直後に、必ずと言っていいほど、安倍総理に対して何らかの相談が行われていたり、安倍総理からの指摘を受けたりしています。 これは、これまでの日米関係ではなかなか見られなかった事態であり、なかなかトランプ大統領とどう付き合っていいか分からない他国の首脳たちが安倍総理の『トランプ操縦術』に非常に関心を示しています。 その表れが、歴代日本の総理大臣には見られないほど、各国の首脳が『安倍詣で』を行い、日本そして安倍総理との良好な関係を築き、それをベースにトランプ大統領を操縦してくれるように期待を寄せているといいます。

フランスのマクロン大統領は比較的、トランプ大統領とは良好な関係を示し、トランプ大統領からも敬意を表されていますが、それでも安倍総理にアドバイスを求めてきています。 実際に安倍総理からの働きかけがどの程度、トランプ大統領の“決定”に影響を与えているかは謎ですが、一部の国を除いては、『日本・安倍総理と良好な関係を築いておくことが、対米外交の一つの重要マター』になっている様子です。 そのおかげでしょうか、各国の外交筋との話をする際、必ず『この案件については、日本はどうするつもりなのか?』と尋ねられる機会が圧倒的に増えています。

誰も教えてくれない残り50年の人生をどう生きるのかという大問題

つい100年前の日本人の平均寿命は男女とも43歳だったそうです。メルマガ『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』の著者、武田邦彦中部大学教授は言います。人類が誕生した600万年前からつい最近までは、人間の一生は50年と少しに過ぎず、故に膨大にある先人の記録という人生の指針はすべて50年分のものでしかないと。そして、50歳からの「第2の人生」の計画を自ら立てることの必要性を訴えています。

人生100年の時代、50歳からの「第二の人生」が共存する社会とは

このシリーズの話は非常に重要だということと、大昔のお釈迦様やイエスキリストから、現代の文学や哲学にいたるまで、まったく触れていないことなので、少し繰り返しになることを恐れず、私たちの人生をしっかり見ていきたいと思います。

さて、日本人の平均寿命は戦争が終わるまで50歳を超えることはなかった。戦争が少なかった今から100年前の1920年代。男女ともに平均寿命は43歳、そして戦争が終わって数年後にようやく50歳を越えた。 私たちは実に奇妙な時代に生きているものだ。人類が誕生してから600万年もたち、さらに現在の人種(ホモサピエンス)ができてから10万年ほど経つのに、人類は生まれて50年も生きることができなかった。だから、私たちがちょっと早く生まれたら、確実に50歳以前に死んでいる。

ところが戦後、日本人の平均寿命は毎年0.4年ずつ伸びてきた。かく言う著者などは戦中に生まれたので、自分が1歳年を取ると、平均年齢が0.4年延びる。だから、生まれた時の平均寿命は45歳ぐらいだったのに、歳をとってもとっても、まるで追っかけごっこのように死ぬ時期が延びてきた

そしてついに2000年に平均寿命が80歳になり、その時、57歳だった著者はまた23年も生き残ることになったのだ。そして現在、50歳の人が死ぬときの平均寿命は100歳になっているといわれる。もちろん、人間の寿命に上限があるかも知れないし、逆に言えば、AIの発達で赤ちゃんの時から血圧やいろいろな健康指標が測定され、記録され、なにか少し病気になりそうだったら、事前にわかるようになるかもしれない。そうしたらさらに寿命は延びるだろう。

またこれまでの西洋医学の療法と全く違う、ペプチドを使った新薬が登場し、感染症も生活習慣病も十把一絡げに治す時代が来る可能性もある。さらには、日本女性は50歳以下の人と、50歳を越えた人の数が同じくなるのも数年以内である。
つまり、今後の日本社会は今までの日本人の人口分布をもとに、「高齢化」とか「少子化」というように呼ぶことはできず、「50歳以下の(第1の人生)の人」と「50歳以上の(第2の人生)の人」が共存する社会になるのは間違いない情勢なのだ。

トランプ大統領に危機。親しい友人が少女らの人身取引容疑で起訴

7月6日、ファンドマネージャーで億万長者として知られるジェフリー・エプスタイン氏が14歳の少女らに対する人身取引と共謀による容疑で起訴され、大きな関心を集めています。米国在住の作家・冷泉彰彦さんが、自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』でこの件について言及。関心を集める最大の理由は、氏がトランプ大統領と極めて親しい間柄だったとして、噂されている3つのエピソードを紹介。トランプ大統領の政治生命に関わる事態へと発展する可能性を指摘しています。

怪しさ満点、トランプ、エプスタインの交友に絡む一人の女性

著名ファンドマネジャーで億万長者の、ジェフリー・エプスタイン(66歳)といえば、これまでも何度か若い女性に対する性的虐待の疑惑で刑事事件になってきている人物です。何しろ猛烈な富と権力を持っている男で、ニューヨークのマンハッタンに持っている豪華コンドミニアムとか、カリブ海に保有している個人所有の島の豪邸、あるいはフロリダのリゾートを舞台に、何年にもわたり数十人の若い女性に対して性的虐待を繰り返していたというのですが、米連邦地検などは相当の証拠を固めているようです。また、この間、被害者として女性がどんどん名乗り出てきているのも事実で、本稿の時点ではマンハッタンの連邦地裁は、パリから帰国したエプスタインの身柄を確保しており、逮捕状が執行され、起訴もされています。

その起訴状によれば、罪状はトラフィッキング、つまり性的奴隷化目的の人身取引と共謀などとなっています。14歳の少女らに対する6つの行為で有罪となれば、エプスタイン被告には最低でも10年の禁錮刑が言い渡されると言われていますが、その後更に罪状が加わっており終身刑は免れないという説もあります。

さて、ここが当面のポイントなのですが、エプスタインは「保釈を要求」しています。連邦地検は裁判開始まで身柄拘束を続行するよう判事に求めているのですが、本人サイドは保釈を強硬に要求しています。その保釈に関する審問は7月15日(月)に再開されており、本稿の時点ではその議論が始まったところです。

弁護人は、「パスポートは裁判所が差し押さえてもいい」「自家用ジェットも押さえていい」「保釈金は積む(一説によると35万ドル=3千9百万円)」という条件を提示しているようですが、保釈が認められるかは不明です。ここが重要なポイントの1番目です。

さて、問題は、どうしてエプスタイン事件が急に話題になっているのかというと、この男がトランプと極めて親しかったらしいからです。 とにかく仮の話ですが、トランプがエプスタインと同じように、未成年者への虐待を行なっていたら、大統領職からは一発アウトになります。また、エプスタインの犯罪に加担したり、知っていて場所を提供した等の犯罪が明るみに出れば、これもほぼ一発アウトでしょう。
では、ポイントの2番目として、このエプスタインとトランプの「接点」ですが、今のところは3つのエピソードが噂されています。

梅雨時の眠気の原因と対策。鍼灸師のオススメは、軽い筋トレ習慣

東日本の今年の梅雨は、気温が低めの日が続きました。そんな気候では低体温気味になってしまい、代謝が上がらず眠気に悩まされるようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生が梅雨寒で「冬眠」のような状態になったカラダの代謝を高めるために、軽い運動習慣をもつことの効能を説いています。

「日中眠い、食べると眠い」のナゾ

【一日中眠い梅雨寒の頃】

未だ続く梅雨寒。

  • 寝起きからだるい
  • 朝から起きられない
  • 午前中、カラダに力が入らない
  • ランチの後、猛烈に眠くなる
  • 日中眠くて起きているのがつらい

などなど、お昼間、いちばん活動できる時間帯にもかかわらず、眠気に邪魔されて活気が高まらないというお話をよく耳にします。

【原因はもろもろの冷え】

  • 高い湿度でつねにカラダの表面が冷やされ続けている
  • 梅雨寒で気温が低いので体温が下がりやすい
  • 運動不足による血行不良と低体温で、代謝の低下
  • 弱り気味の消化器で過食しやすいので、食後、消化器に血が集まると脳の血流が急に低下して眠気に襲われたり、意識を保てなくなる

と、こんな風に、環境の影響でカラダは冷やされ、代謝が高まらないと体内の働きが落ちてどんどん「冬眠」のような状態になっていくわけです。

【運動をして代謝をあげる】

真冬ほど寒ければ、カラダは必然的に代謝が高まり、体温が上がっていきます。中途半端にうすら寒い梅雨の頃は、カラダは本気で代謝を高めることはありません。

そんなわけで、積極的に代謝を高めて体温を自ら上げていく必要があります。服を重ね着して保温したり、温かいものを食べたり入浴してカラダを温めても、一時的に体温が高まるだけにとどまります。

必要なのは運動習慣。理想的なのは毎日軽く汗ばむくらいの運動をすることができるとよいです。それでも、湿気で負担のかかるひざや腰の関節のトラブルは心配です。

無理のない程度の室内でおこなえるような筋トレをするだけでも、一時的に体温が高まりますし、血流がよくなることで脳や消化器などの内臓全般の活力は高まります。

また、軽い筋肉を刺激する筋トレを習慣にするだけで、全身の筋肉量が増えていきます。筋肉量が増えることで代謝はよくなりますし、夏バテ対策にもなります。

ぼくは1キロくらいのダンベルを室内で「筋肉の遊び道具」がてら、体操するようにしています(じつはこのダンベル、妻がご近所で「お持ちください」の張り紙を見つけて、拾ってきてくれたものです)。

500ccのペットボトルに水をいれて重りにしても、手軽な「筋肉の遊び道具」になりますから、まずはそんな重りを持って上半身の筋トレを無理なく始めてみましょう。

体幹部の筋肉がしっかり伸び縮みできるだけで、深い呼吸と活発な消化の力が得られます。運動と呼吸を同調させるようにして動くことで、横隔膜の働きも高まり、自律神経の働きが整い、夜もよく寝られるようになりますから、こんな筋肉を刺激する運動習慣はオススメです。

長らく続くうすら寒くてドンヨリ曇り空の梅雨。気持ちが落ち込みやすい日が続きますが、カラダの内側を活気づけて少しでも気持ちが晴れるといいですね。

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良い意味で予想を裏切る、NYのメディテーション(瞑想)教室体験

日本の都市部では女性を中心に人気のヨガやピラティス、瞑想(メディテーション)ですが、世界一忙しい街とも言われるニューヨークでも近年ブームが続いているようです。世界の流行発信地であるニューヨークの動向を伝えてくれる『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住のりばてぃさんが、メディテーションの無料クラスを初体験。瞑想アプリなどでイメージしていたものとは少し違ったその様子をリポートしてくれました。

本格的?なメディテーション

精神を落ち着かせて集中力を高める効果があるなどの理由から、近年、ヨガやメディテーションが人気だ。ニューヨークでも本格的なコースを受けることができる。ヨガは何度も経験していたが、メディテーションは興味はあったけど、なぜかこれまで受けたことがなかった。せいぜい、アプリの簡易的なメディテーションのみ。 例えば、Breatheというアプリは、各種メディテーションプランの他に、アップルウォッチ用の通知がある。10秒かけて息を吸って10秒かけて息を吐く…というもの。ピロン!と通知が来るので、その度にスーハーしている。他にはHeadspaceというメディテーションアプリのガイダンスに従ってメディテーションできるものも試したりした。

ご参考:BreatheMindspace

これらのアプリが提供してくれるガイダンス付きの精神統一がメディテーションだと思っていた。でも、こういうのだけじゃなかったのだ。 つい先週、友人の誘いで、無料のメディテーションクラスに行ってきた。シャンバラ・メディテーション・センターというところで、全米各都市にセンターがあり、各センターごとに様々なメディテーションクラスや催しを開催している。

例えばニューヨークは以下:
Shambhala Meditation Center of New York

ウェブサイトを見ただけでも本格的。初めてなのに大丈夫かな?と不安だったけど良い意味で予想を裏切られる体験だった。会場は、ビルの3階の一室。程よい静けさの清潔な空間。とてもゆっくりとした優しいトーンで話す人が受付にいて、いかにもメディテーション関係の方という感じだった。 心が落ち着くと所作も落ち着くのかも?なんてことをぼんやり考えながら、指定の場所に靴を置き、メディテーション室へ。部屋には、10個ほどの座布団と少し高さのある、あぐら用の四角いクッションが置かれていた。開始時間10分前ほどだったが、すでに2人ほどメディテーションをはじめていた。目を閉じ、あぐらをかいてじっと座っている。 友人と小声で会話しながら、座る席を決めて座って待った。しーんと静まった室内。正面には仏教にまつわるような掛け軸やろうそく、小さい鐘、水の入ったグラスなどが置かれている。また1人参加者が増えて全部で5人。

仕事で「頑張ります!」と言う人を監視リストに入れるべき理由

仕事に関して「頑張ります」と口にする人はウォッチリストに入れ監視する、というのは、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさん。佐藤さんは「仕事とは頑張ってはいけないもの」としてその根拠を記すとともに、成果を出す人のもののとらえ方を紹介し、成長の本質を説いています。

仕事は頑張らずにやるもの

今日もお仕事頑張ってますか?

って書きましたけど、実は頑張っちゃダメなんですよ。仕事とは頑張ってやるモノではないんです。頑張らなきゃ出来ない事は実はあなたには出来ない事なんですから。頑張らずに軽々とこなせる、出来る範囲のことをあなたの実力というのですよ。頑張らなきゃ出来ないのであれば、それはコケる可能性が高いので誰かサポート役が必要なんです。そして何度か実際にサポートしてもらって、最後は独りで軽々と出来るようになるというのが成長なんですから。

ですから私は、「頑張ります!」という単語を耳にしたらその人をウォッチリストに入れて失敗しないか納期に間に合うか期待通りのクオリティを出せるかを監視します。だってラクラクと出来ることに対して(それはつまり納期もクオリティも問題なく成果を出せるということです)、「頑張ります」とは言わないでしょ。

日本人って非常に情緒的な民族なので、頑張ったということが一つの価値になるんですね。ダメだったけど、頑張ったんだから褒めてあげようみたいな感じでね。この価値観を小学生あたりからインストールしてしまうから、日本の生産性って下がって来たんじゃありませんかね。というか、正確に言えば、成果を出す人はこんなことは言いません

頑張ったかどうかなんてどうでも良くて、狙ったところに届いたのかどうか、つまり期待した成果を手にしたかどうかだけで物事を評価するんです。そしてそのラインに届いていないのであれば、自分を褒めるのではなく、どういう理由でどこがどの程度足りなかったのかを検証するんです。その上で、次回狙ったところに届くようにするための努力をするわけです。それをせずに、頑張ったから、汗をかいたからという理由で、出来なかったことを褒めてしまったら、そこから先の進化成長なんてありませんよ。

これは学生時代の勉強でも、社会人にとっての仕事でも同じなんですが、成果が出ない人というのは、頑張ること努力すること汗をかくことが目的になっているんです。まるで趣味のスポーツのようにね。イヤァ、今日は1時間も頑張っちゃったぞ、と考えるんです。イヤイヤ、そもそもの目的は何らかの成果を手にすることでしたよね?それはめでたく手に入ったんですか?

これが私の趣味のギターならそれで良いんですよ。成果を求めず、毎日30分練習すれば、少しずつですが上達しますから。でもこれが数字で評価される勉強とか仕事だとマズいんです。

ではあなたは頑張らずに軽々ラクラクと何が出来ますか?

この問いに答えるということが、自分の能力スキルを理解するということなのです。と同時に、頑張らないと出来ない、一抹の不安のある仕事は何ですか?という問いも必要で、それはどうやって一つ上のランク、つまり頑張らずに出来るようになるレベルに到達出来るのでしょうか?

このための戦略と戦術を持って仕事をしている人を流されずに生きているというのです。これらの問いに対する答えを持たず、仕事をしている人は、残念ながら全員惰性で流されて同調圧力に負けて生活のために仕事をしているに過ぎないんです。なぜならこの生き方だと、狙って成果を出すのではなく、結果として成果が出るようになったという形になるからです。