激化する「スーダン紛争」。植民地時代からの根深すぎる因縁

国内避難民が70万人を超えたと報道されるなど、激化するスーダン紛争。この内乱を取り上げているのは、ジャーナリスト・作家として活躍中の宇田川敬介さん。宇田川さんは自身のメルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』で、「なぜ、常に反乱が起きるのか?」アフリカという地域が持つ特徴について解説しています。

植民時代から因縁スーダン紛争

さて今回は、4月の後半になってにわかに激化した「スーダン内乱」について話をしてみたいと思います。

以前、アフリカ開発会議(TICAD)のお手伝いをしていたことがあります。

アフリカというのは、世界最後のフロンティアであり、様々な資源がそのまま残っています。しかしそれだけではなく、自然もまた動物も様々に残っているということが言えるのではないでしょうか。

しかし、同時に「昔のまま」の生活がそのまま残っているということになり、そこに中世、大航海時代にヨーロッパの文明がなだれ込んできて、様々な王国が分断されてしまったということになります

元々「民族」や「生活習慣」で小さなコロニー型の王国になっていたアフリカが、植民というヨーロッパの都合で再編成され、なおかつそこに強制的に様々な支配階級が入ってくるということになったのです。

第二次世界大戦は、日本のポツダム宣言受託によって幕を閉じますが、しかし、当時日本人の多くが掲げていた「植民解放・八紘一宇」という考え方は、実はこの戦争によって多くが実現できたということになります。

この恩恵を最も大きく受けたのが、インドであり、また東南アジアであり、そしてアフリカではないでしょうか。

そのことは、そのまま現代にも通じて問題になっています。

要するに「無理やり植民にして、民族や文化、居住区を分断し、その内容がそのまま植民の範囲が国境線になっている」ということになっているのです。

そのうえ、アフリカの国々には、さまざまな民族の対立、それも貧富の差などの問題や生活圏が広くなったこと、スマホなどの内容などにもあって、現在の日本の若者などと同じような感じの対立がありますが、それだけではありません。

そもそも現在の国境というものは、彼らの民族にとってはあまり意味がなく、植民上の内容でしかないところがあります。

そのうえ、現在の支配階級や金持ちは、植民時代に宗主国の「手先」になって働いていた人々であり、当然に、アフリカの元の人にとっては「裏切り者」であるということになります。

中には彼らによって、親族を奴隷として売られたような人々もいるのですから、そこには根深い対立があるのです。

そのうえ、各植民は、独立後もどのようにして政治を行ってよいかわからなかったために「憲法」などの法制度は、元の宗主国の法体系をそのまま真似てしまい、場合によっては共通言語(公用語)も宗主国の言葉、英語であったり、フランス語やスペイン語、ポルトガル語のような言語を使ってしまいます。

その為に、現の言葉や文化を大事にしている人や、その伝統を守る王族や貴族が国家の政治の中では下層階級に位置することになってしまうのです。

そのようなことから、アフリカの国々には、様々な矛盾が起きているということになります。

そのために、常に反乱がおきてしまっているのです。

この記事の著者・宇田川敬介さんのメルマガ

田中角栄の予言が的中。日本を狂わせた“安倍政権の犬”が作る「戦争国家」ニッポン

 

聞く力を看板に総裁選を勝ち抜くも、政権の長となるや国民の声などには聞く耳も持たずアメリカの言いなりとなり、ひたすら軍事化路線をひた走る岸田首相。「平和国家」を捨て去りつつある我が国にはこの先、どのような未来が待っているのでしょうか。今回のメルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』では、著者で『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』等の著作でも知られる辻野晃一郎さんが、田中角栄氏が残した言葉を引きつつ軍拡に進む政権を強く批判。さらに国民に対しては、政治家たちへの警戒心を持ち続ける重要性を訴えています。

現実となる田中角栄の危惧。日本を軍事国家にする戦争を知らない議員

5月3日は憲法記念日でしたが、日本は今、国の形を大きく変えつつあります。しかし、果たしてどれだけの人がそのことに切実な危機意識を感じて向き合っているのかと思うと、やや心もとない気がします。政治腐敗を物語る具体事例は数多くありますので、今後もおいおい取り上げて行きたいと思いますが、今最も深刻なのは、戦後80年近く積み上げてきた「平和国家日本」という大切なアイデンティティを、日本政府が憲法を無視し、国民との明確な合意なしに捨て去りつつあることです。まず今号では、特にそのことにフォーカスして論じます。

私が日本の政治に強い違和感を覚え始めたのは、第二次安倍政権下で安保法制が強行採決された2015年頃、正確には、その前年の2014年4月1日の閣議決定で武器輸出三原則が防衛装備移転三原則に置き換えられた頃からです。戦争を放棄し平和を誓った国が、にわかに変節し始めたような恐怖感を覚えました。それまでは、もともと政治にさして関心があるわけではありませんでしたし、日本の戦後政治はそのほとんどを自民党政権が担ってきたこともありますので、一経済人の立場からも、自民党政治にそこまで大きな違和感を抱くことはありませんでした

ただ、大学生の時、当時の田中角栄首相の金権政治をジャーナリストの立花隆さんが糾弾していた時代に、田中角栄の金権体質を批判する小論文を書いて文藝春秋に投稿し、月刊文藝春秋に掲載されたことがあります。理系の学生でありながら、何故そんな投稿をしたのかはよく覚えていません(笑)。今から思えば、若い正義感をひけらかしたようなつたない内容でお恥ずかしい限りなのですが、同時に掲載されていた他の投稿を読むと、田中角栄と一度でも面識のある人の投稿には、その人間力に魅了されたような内容の投稿が多かったのが印象的でした。

豪快な政治家として数々のエピソードを残す田中角栄は、金権政治で「巨悪」と指弾されながらも、多くの政治家たちから「オヤジ」と慕われ、ロッキード事件で有罪が確定してからも、地元を始め多くの支持者に慕われ続けました。

後年、その田中角栄が通産大臣時代や首相時代に秘書官として仕えた元通産省事務次官で、「日本列島改造論」を実質的に取りまとめた小長啓一さんとご縁ができ、田中角栄の思い出話を直接伺う機会がありました。小長さんによると、田中角栄のリーダーとしての資質は抜群で、彼の「構想力」「決断力」「実行力」「交渉力」「説得力」「人間力」は群を抜いて圧倒的であったと回想されていました。

その田中角栄が残したといわれる言葉の中に、以下のようなものがあります。

戦争を知っている奴が世の中の中心である限り日本は安全だ。しかし戦争を知らない奴が出てきて日本の中核になったときは怖い。

将来、憲法改定があったとしても9条だけには触ってはならない、とも断言していたそうです。

この記事の著者・辻野晃一郎さんのメルマガ

見通せぬ米国の未来。分断が加速する大国を覆う「モヤモヤ感」の正体

中国の台頭はあるものの、未だ国際社会に大きな影響力を誇るアメリカ。しかしそんな大国は現在、進むべき方向を見出だせず苦境に立たされているとの見方もあるようです。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、より一層の分断が進むアメリカを包んでいる多数の「モヤモヤ感」を列挙し、それぞれについて詳しく解説。その上で、同国が活力を取り戻すために何が必要となるかを考察しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年5月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

モヤモヤ感が支配。分断進むアメリカの定まらぬ方向性

アメリカの社会というものは、ある時は大きく右に振れ、次はその反動で左に振れというような「左右の振り子」の振幅を繰り返すことで、時代を先へと刻んできました。近年でも、レーガン・ブッシュ(父)の保守の後には、クリントン時代が、そしてブッシュ(子)の戦争と経済破綻の後にはオバマ、その反動としてはトランプという具合です。

そう考えると、一体、現在そのアメリカの振り子はどこへ向かおうとしているのか、これは難しい問いだと思います。とにかく、方向性が定まらないのです。勿論、トランプが、いやオバマへのアンチが湧いてきた茶会の時代からそうですが、アメリカでは「分断」が進んでおり、その結果として健全な左右の振り子が機能しなくなっているということはあるかもしれません。

ですが、それでも中道無党派層というのは大きな塊としてあります。熱狂的な現状否定のトランプ派というのは、それほど巨大でもないという説もあります。そんな中で、社会には解決すべき問題は山のようにあり、それを考えると方向性というのは出てきそうですが、どうにもその「大きな流れ」というのが見えないのです。

非常に一般化してみると、一期目の大統領の3年目には、そんな感じがあるのかもしれません。例えば、ジョージ・W・ブッシュの場合は2001年の911テロに対して、アフガン戦争を仕掛け、更に2003年にはイラク戦争を仕掛けましたが、戦況が有利だったのは序盤だけで、すぐに泥沼化しました。ですから、2004年の選挙は非常な接戦になったわけですが、その前後の状況には一種の停滞感があったのを記憶しています。

「大人の理屈」を理解できなかった若者と保守

オバマの場合もそうで、2008年の選挙では大勝したのですが、2010年の中間選挙に負けるとやはり社会の方向性は見えなくなりました。今から考えると、リーマン・ショックからの景気回復について、オバマは可能なことは全てやり、着実に成果は出ていました。特に2009年の最悪期を脱した後は、多くの経済指標はプラスに転じていましたし、特に株価は堅調でした。

ですが、まずアンチとしての茶会が選挙では猛威を振るい、その一方で、党内左派の源流とも言える「占拠デモ」の動きがありました。人権の星、リベラルの希望と思われていたオバマに対して、当時は「どうして左派の若者が反抗するのか」というのは疑問に思われていました。特にオバマは、リーマン・ショック後の金融危機にあたって、TARPという名前で、400ビリオン(4兆ドル=520兆円)規模の巨額な救済資金を投入しました。

若者たちは、「自分たちが苦しんでいるのに、どうしてそんな大金をウォール街救済に投入するんだ」と激しく抗議したのです。ですが、実際はこのTARPは、「株式の購入」であり、結果的に救済された後に政府はその金融機関の株を売って、全額を取り返したどころか4%弱の利益まで計上しているのです。

ですが、そうした「大人の理屈」を若者たちは理解しませんでした。また茶会支持の保守州の世論も理解しませんでした。何故ならば、こうした危機克服の対策で、金融システムは維持され、株も堅調だったにもかかわらず、多くの企業は、不況克服のために、まず「自動化などで雇用をカット」し、更に「主として中国などに生産を移転することで空洞化」を進めていきました。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

テキストを打つだけで画像が完成。便利なAI「Bing Image Creator」の実力

日進月歩という表現すら追いつかない、猛烈なスピードで進化し続けている感のあるAI。今やビジネスの現場にも当然のように導入され、大きな力を発揮しています。今回、そんな中からプレゼンで使える2つのAIを紹介してくださるのは、人気ブロガーのりばてぃさん。りばてぃさんは『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』で、自身も使っているという便利な画像生成AIと加工AIの使い方をレクチャーしています。

今週のChatGPT:「Bing Image Creator」が意外と便利

マイクロソフトのBingのChatGPTが日本語でも利用可能となり、さらにWatilistがなくなったということで利用を始めた方もいらっしゃるでしょうか?

Bingも便利ですが、個人的に気に入ってるのはBing Image Creator。

Bing Image Creator

1日の利用数は限られてますがちょっとした画像は簡単に作れるので、覚えておくと良いです。

ちなみに最近のうちのブログ記事のイメージ画像はBing Image Creatorで作っています。イメージ画像の有無で記事の幅が広がるので便利です。

さらに、Bing Image Creatorで作った画像を高画質に加工したい場合は以下のvectorizer.aiがおすすめ。登録なしで無料で使えます。

どんな画像でも良いわけではなくベクター画像専門です。いわゆるデジタルのイラスト画像で、例えば画像を拡大したときに画質が劣るもの(ピクセルがぼやける)をこのvectorizer.aiで加工するとそのぼやけがなくなるクリアな画質に作り替えることができます。

これもとっても便利。ちょっとしたアイコン用のイラストやプレゼン資料で使うイラストを鮮明にしたいときって意外とあるんですよねー。PCで見たら画質いいのにプロジェクターに映すと荒くなることありますよね。これはそういう問題を手軽に現時点では無料で解決してくれるのでおすすめです。

Vectorizer.AI

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「ドローンは露の自作自演」という無理筋。誰がクレムリンを無人機で攻撃したのか?

発生から1週間が経過するも、未だ明らかにならないクレムリンへのドローン攻撃の真相。ロシアによる自作自演説までもが唱えられていますが、果たしてそれは信じるに値するのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、「露の自作自演説」に無理があるとしてそう判断する根拠を提示。さらに中国が見せたロシアに見限りをつけたかのような行動を紹介しています。

ウ軍が反転攻勢を開始。ドローン攻撃「露の自作自演説」は無理がある理由

ロ軍は、攻撃から全面的に防御の方向になっている。ウ軍はバフムトとアウディーイウカの2拠点の反撃とザポリジャー州やボハレダラ、ヘルソン州など複数地点で攻撃に出ている。

バフムト方面

ウ軍はバフムト市の2km2の地域まで撤退して、ロ軍攻撃で損害を与えたが、ここからウ軍が反転攻勢に出てきた。ワグナー軍とロ軍空挺部隊の損耗が多く、ワグナー軍もロ軍空挺部隊も郊外から市内に移動させて、攻撃を市内に絞り、市内占領した地域の確保する方向である。

郊外南西では、マルコーベ方向にロ正規軍の攻撃があったが、ウ軍が発見して撃退した。ボダニウカにもロ正規軍が攻撃したが、ウ軍に撃退されている。逆にクロモベにウ軍機械化部隊が攻撃して、ロ軍は防戦している。

市内北側では、ロ軍は貯水池を抜けて遊園地まで前進したが、ウ軍に遊園地を奪還されたし、東側のワグナー軍は、バフムト駅を超えて郵便局まで前進していたが、ここで停滞している。ヘッドマンスーパーマーケットを超えていたワグナー軍は、ウ軍の反撃でヘッドマンスーパーまで押し戻された。

市内南側は、ワグナー軍は工業大学からT0504号線を超えていたが、ウ軍の反撃で、工業大学の取り合いになっている。工業大学の南側はウ軍が奪還して、ロ軍はショッピングセンターから第2小学校まで押し戻されている。

マリャル国防次官は、ウ軍が、バフムトのワグナー軍の弾薬庫を破壊したと発表したが、弾薬欠乏を拡大させたようだ。

ワグナー軍は1日で100名前後の犠牲者が出ている。このため、プリゴジンは、ロ軍ジョイグ国防相に弾薬の潤沢な供給を要求している。

「我々はバフムト45Km2のうち、2km2以外を占領した。砲弾なしで、無意味にわが部隊が無力化される訳にはいかない。我々は5月10日、部隊の損耗を癒すためにバフムートから撤退する。我々は正規軍と交替する」という。バフムートから撤退すると、この戦線は崩壊することになる。

このため、チェチェンのカディロフは、もしワグナー軍が撤退するなら、バフムトにチェチェンのアフマート部隊を送るとした。

それに同調して、プリゴジンも5月10日からバフムトのワグナー軍のポジションをカディロフに引き渡すよう求める書簡をショイグに送った。

この状況で、カディロフは、ワグナー軍隊員に対し、ワグナーよりも高待遇を保障するのでカディロフ軍団に移籍し、バフムートでの戦闘を継続せよと呼びかけている。

ウクライナ諜報機関は、「プリゴジンの発言は、5月9日までにバフムートを奪うという約束を果たせないという事実を背景に、彼が行ったものである。したがって、彼は今、誰かを有罪にしようとしている」と分析している。

そして、米カービー戦略広報調整官は、「ロ軍は、去年12月に始めたバフムトの攻撃を失敗した」としたが、全体的には、その状況になっている。

プリゴジンも、ワグナー軍の熟練した兵員が不足してきて、攻撃力がなくなり、大量砲撃して、その後の攻撃で突破するしかできなくなってきたようだ。そのための砲弾が不足してきたので、攻撃できないとし、プーチンとの約束も果たせなかったことになる。

プーチンも5月9日対独戦勝記念日に、バフムト占領という戦果を述べることができなくなった。

一方、プーチンは、ロシア国境に近い方面の防備を固めるよう厳命したことで、ロシア国防省は、ウ軍による反攻に備え、全戦線で防御準備を優先したことで、バフムト攻勢の優先順位を下げた模様である。それを知ったプリゴジンもバフムトを離れ、ウ軍の攻勢地点にワグナー軍を投入するようである。プーチンの了解も得ているのであろうか?

それと、3月以降でロ軍兵の自発投降が増加している。4月は3,200人が降伏して前月比10%増であり、大半が弾薬枯渇で降伏した。ワグナー軍よりロ正規軍兵には、小銃の弾薬も不足している事実がある。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

連休の狭間に“こっそり”のはずだった?「PayPay改悪」大拡散の大誤算

Zホールディングス傘下のPayPayは、8月1日から他社のクレジットカードによる決済が不可となり、携帯料金合算払いにもチャージ手数料が2回目から発生すると発表。「PayPay改悪」がトレンド入りしました。連休の谷間の5月1日に発表してやり過ごす目論見が外れたと見るのは、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さん。今回の発表でPayPayは本格的な回収期に入り、d払いのドコモやau PayのKDDIとは違うソフトバンクの狙いから、今後もサービスが改定される可能性があると伝えています。

PayPayが8月1日より他社クレジットカードの決済を停止──大盤振る舞いから黒字化に向けた回収期に突入

PayPayは5月1日、今年8月1日以降、PayPayカードおよびPayPayカードゴールド以外のクレジットカードを利用した決済ができなくなると発表した。また、7月初旬以降にはクレジットカードの新規登録は停止となり、これまで登録されていた他社クレジットカードは8月1日以降、登録が解除されるとしている。

この発表を受けて、ネットでは「PayPay改悪」と、ちょっとした騒ぎに発展した。PayPayとしては、Zホールディングスの決算会見を4月28日に終えつつ、大型連休の谷間である5月1日に発表して、なんとか騒ぎにならないようやり過ごしたかったのかも知れない(もちろん、開始日の3ヶ月前というのもあるだろうが)。

しかし、大型連休の谷間でネタがないけど、記事を書かなくてはいけないメディアが大げさに反応。これによってSNSで大きく拡散された模様だ。

ただ、自分のTwitterも、何も特にコメントを付与していない、単にPayPayからのお知らせをツイートしただけのつぶやきに対して12.1万件のインプレッションがあったことからも、世間の関心は高かったものと思われる。

とはいえ、どれだけのユーザーが、他社クレジットカードを登録して決済していたのか、かなり未知数な感はある。単にネットが騒いでいるだけで、PayPayとして影響は軽微なのかも知れない。

当然、これまでPayPayは他社クレジットカードの決済に対して、決済手数料を負担していたと思われるので、今回の改定は当然の流れだろう。これまで、サービスの拡大を図ってきたPayPayも、いよいよ本格的に回収期に入ってきたようだ。

実際、ソフトバンクとしても、PayPayを軸に金融事業を立ち上げている。PayPayは決済額も低く、手数料ではさほど稼げないようなので、アプリによるユーザー接点、店舗を繋げ、クーポンによる購買行動を上げるというマーケティング的な位置づけが強くなってくるだろう。

一方で、クレジットカードによる決済で手数料を稼ぎつつ、解約抑止に繋げたいというのがソフトバンクの本心と思われる。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

中条あやみ「電撃婚」に続くか?芸能記者が注目する川口春奈、三吉彩花ら“大物カップル”

5月1日、女優・モデルの中条あやみさんが結婚を発表しました。これに、近年の芸能界は“早婚”がトレンドなのか…?と反応したのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。今回は、中条あやみさんに続くかもしれないあの芸能人カップルと、人気女優の結婚事情について解説しています。

竹内涼真&三吉彩花 ゴールインの可能性は?

“駆け込み婚”ならぬ“ゴールデンウィークどさくさ婚”とでも言いましょうか、中条あやみがかねてから噂があった資産34億円とも言われているITベンチャー企業の社長と結婚しましたね。

昨年11月に『文春オンライン』が2人の同棲生活をスクープした際、中条が“半年後に結婚します”と公言していたと報じていましたから、計画通り有言実行したことになります。

2年前の菅田将暉♡小松菜奈といい、最近の芸能界は“早婚”がトレンドなのでしょうか…更に加速しそうなこの流れに、芸能記者はうかうかしていられない日々が続いているようです。

中条の“GWどさくさ婚”で私が胸騒ぎを覚えたのは、ファッション誌関係者たちの間でライバルと目されている同じ『セブンティーン』誌出身の広瀬アリスと三吉彩花の事でした。

彼女たちにとって周りがため息をつくようなパートナーとの結婚はブランディングのひとつです。

特に中条よりも1年以上も前から竹内涼真と同棲生活を続けている三吉が気になります。

プライベートでも仲は良い2人、三吉はインスタグラム・ストーリーズで“本当におめでとう”と中条を祝福していました。

竹内涼真と知り合う前の2017年、三吉は自身の結婚観についてあるイベントで「そんなに早くはない気がしています。30歳前後を目安にしたい。子供が自慢してくれるようなお母さんになりたい」と発言しています。

そんな三吉は今年6月で27歳になりますし、竹内は4月26日で30歳になりました。

それぞれの所属事務所やクライアントの“しがらみ”は置いておいても、本音は“そろそろけじめを…”と考えてもおかしくないですよね。

銀座ロレックス強盗で16歳から19歳の少年が逮捕。懸念される“アノニマス仮面”を着けた「若者の暴走」

8日午後、東京・銀座の高級腕時計『ロレックス』の専門店に3人組の覆面男が押し入り、多数の腕時計が盗まれる事件が発生した。あるTwitterユーザーが強盗中の動画を投稿したことで、まるで映画の撮影か?とも思うほど大胆な犯人たちの「強盗映像」が世に知れ渡ることとなった。それだけでなく、同日中に逮捕された4人が16~19歳の男だったことが報道され、さらに世間を驚かせている。

“アノニマス”の犯行?動画に映った「仮面」に反響 

まだ日も暮れぬ時刻に発生した今回の事件。白昼堂々の大胆な彼らの犯行に、ネット上では「世も末」「また闇バイトか…」「想像力のない若者(犯人)たち」「幼稚すぎると思ったらガキか…」といった嘆きの声が上がっている。また、犯人の男らが装着していた「仮面(マスク)」に注目する人も多いようだ。

Twitterに投稿された動画を観ると、犯人の1人がハッカー集団「アノニマス」でおなじみの仮面を被っていることがわかる。ネットには「アノニマスが銀座の店を襲撃したみたい」「アノニマスの犯行声明?」の見方も出ていたようだ。

ちなみに、当の「アノニマス」は9日未明、SNS上で日本の難民政策に対する抗議のために、法務省のサイトにサイバー攻撃をおこなった、と投稿。実際に、昨日夜から今朝にかけて法務省のサイトに障害が発生しており、現在関連を調べているとのことだが、あまりにもタイミングが良すぎて、色々と勘ぐりたくなる気持ちも理解できる。

通販サイトで激安販売されていた「あの仮面」

この「アノニマス仮面」、調べてみるとネットで非常に安価で購入できることがわかる。

9日現在、通販サイト『Amazon』では485円(税込)、フリマサイト『メルカリ』は4枚セットで2400円という価格で売りに出されていた。

事件発生後に複数の新規出品があることから、強盗事件に便乗して仮面を販売し始めた業者がいたのかもしれない。

日本国内において「仮面」は主にハロウィンなどのイベントで使用されることが多いが、今回の事件でSNSには「アノニマス仮面つけて歩いていたら通報されるじゃん」「アノニマス仮面捨てといてよかった」といった投稿も。

「強盗事件はさすがに笑えない」と、アノニマス仮面を敬遠する消費者が現れる可能性は高く、あの仮面を製造・販売する業者に「風評被害」が出るのは時間の問題だろう。

「これが足りない」中国が世界のトヨタに指摘した“不足点”の中身

新体制となったトヨタ自動車が中国で開催されたモーターショーでお披露目となりましたが、現地メディアはどう評価したのか? 中国の自動車業界情報を届けているメルマガ『CHINA CASE』で詳しく解説しています。

トヨタ「継承と進化」、中国メディアが肯定評価も不足点を指摘

トヨタ自動車が新体制になり、「継承と進化」を掲げて再出発しているが、今回の上海モーターショーのテーマもそのまま「継承と進化」。

これに対して中国自動車メディア「汽車人伝媒」は2023年4月21日、公式WeChatで、4月18日に行われたトヨタブースでのプレスカンファレンスの模様を紹介、その内容を評価した。

その一方で、「これが足りない」とも指摘している。どう評価し、不足点をどう指摘したのか。

本記事の主な内容

本記事ではプレスカンファレンスの内容を「電動化について早送りキーを押した」「中国化を骨髄に注入した」という二つの独特な観点で解説。

「bZ Sport Crossover Concept」「bZ FlexSpace Concept」のみならず、HEV、FCVについても紹介、特にHEVについては、中国で定着するPHEVやREEVのトヨタとしての対抗手段だ、とした。

「bZ Sport Crossover Concept」を「智享跨界」、「bZ FlexSpace Concept」を「悦動空間」と、中国語表記もしっかり事前に準備しているのも中国化の一つか。

その上で結びで「汽車人伝媒」としての見解をまとめる。

トヨタの成功と今後

それによれば、「トヨタがなぜこれだけ偉大な企業になったのか。毎回の産業革命の時にすべて正確に時代と技術の命脈を把握できたのみならず、さらに同社は謙遜な企業であり、批判を受け入れ、冷静に自制できる企業だからだ」とした。

「トヨタは失敗を恐れない。貴重なのは、トヨタはその失敗の原因を分析して、素早く戦略を調整、大胆かつ確実に新たな方向性を設計し、断続的に過去の不足点を修正する」

「製品と技術において、電動化、智能化、多様化の戦略の新たな思考は、トヨタの未来をはっきりとさせた発展ルートをつかんだばかりか、トヨタは中国でチャンスをつかみ、新時代に抱かれ、自動車メーカーからモビリティカンパニーへの転換を実現する」

さらに豊田章男会長の6年前の発言を引き合いに、「変化が推し図れない新たな技術の時代、どのように持続可能で、高品質の発展のルートを走り出すのか。安心と安全というブランドのDNAを継承すると同時に、どのように中国スピードを活用して中国式のよりよい車を製造する道を歩みだすのか」がポイントになってくる、とした。

トヨタの「継承と進化」、その進化は中国が体現しているスピード感こそが鍵だ、としている。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/CvemLmxvfKs7ozqxE_axKg

この記事の著者・CHINA CASEさんのメルマガ

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GW商戦に勝利。1日300万円を売った飲食店が行った取り組み

今年のGWは行動制限がなく、人の動きが活発でした。飲食店を営んでいる人にとっては追い風になったかもしれません。そんな中、GWに日販300万円を売った企業があると紹介するのは、船井総合研究所でかつて史上最年少にてフード部のマネージャー職を努め、現在は京都にて外食・中食業態を複数経営する堀部太一さん。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、その企業の取り組みや実際に必要な回転数まで解説しています。

GWに日販300万円売った企業の取り組み

GW商戦で良い事例があるので共有します。

日販300万円売った店舗の取り組みです。

■立地条件

ショッピングモールでの出店店舗です。

路面と違い、どうしても箱自体の集客に 良くも悪くも依存する立地でもあります。

今回の出店モールに関してはかなり追い風。とはいえ他店舗は300万円までも売っておらず、大きく伸ばせたポイントがありました。

■売上の方程式と各種ポイント

先に結論と重要なポイントから記載します。

売上=客数×客単価 最もシンプルな形で見ると下記になります。

300万円=1,500人×2,000円

→店内:200万円=1,000人×2,000円

→テイク:100万円=500人×2,000円

上記を実現しようとすると、 必要なポイントが下記となります。

・1,500人前準備する食材調達力(しかもGW)

・客単価が高くても集客できる業態力

・客単価が高くても回転が取れる業態力

・オーダー時間を短くするレジ回転率

この辺りを深掘りして見ていこうと思います。

■業態力に関して

まず上記の客数に対して、 自社内製で仕込み・調理をフルでやるには 別途工場がないと厳しいと言えます。

上記をやれば確かに原価率は下がります。しかし工数がかかってしまう分、 対応工数の上限がどうしても 客数の上限になってしまいます。

つまり。

あくまでも食材をそのまま 横流しできる業態でなければ難易度は高くなります。

かつ5分以内提供がKPIになってくるため、それも実現できるのがポイントとなります。

そうなってくると、

丼・カレー・フライヤー業態。

この辺りが業態として絞り込まれてきます。

こちらに関しては「丼=海鮮丼」の切り口となります。