『鎌倉殿の13人』はどう描くか。見直される平家と評価を下げる義経

三谷幸喜氏の冴えた脚本が人気の『鎌倉殿の13人』でも描かれる、源氏と平氏の戦い。かつては源義経の活躍が源氏に勝利をもたらしたと語られましたが、近年の歴史的評価はずいぶんと異なるものになっているようです。今回のメルマガ『歴史時代作家 早見俊の「地震が変えた日本史」』では早見さんが、そんな義経を巡る真実を紹介するとともに、信長と義経の共通点を解説。さらに歴史時代作家ならではの、源平合戦についての新たな解釈を披露しています。

 

平家の祟りか 文治地震と改元

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。婆羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」

ご存じ、平家物語の冒頭の一節です。日本全国の半分、三十余りの知行国を有し、高位高官に就き、「平家にあらずんば人にあらず」と公言した平家が一門の総帥清盛死後、僅か4年で滅んだ様を物語っています。

折しもNHK大河ドラマ、『鎌倉殿の13人』では源義経による平家討伐が描かれようとしています。どのように描かれるのか楽しみですね。以前は専ら天才武将源義経の軍略、意表をついた奇襲で平家に勝利した、と語られてきましたが、昨今では異論を含めた様々な説が発表されています。

清盛死後の平家に関しても貴族化した弱小武士団、という見方ではなく、日宋交易で培った水運によって西海を勢力下に置いた強大さが語られています。

見直される平家に対して義経の評価は下がっています。一ノ谷の戦いにおける鵯越えの逆落としは義経ではなく、摂津国を地盤とした武将多田行綱が行った、とか壇ノ浦の戦いは義経より範頼の働きが大きかった、とか。

「判官贔屓」という言葉が物語るように、平家討伐の大功を挙げながら兄頼朝に疎まれ、信頼した奥州藤原氏の裏切りで最期を遂げた悲劇のヒーローへの肩入れが義経の過大評価に繋がったのかもしれません。また、牛若丸の頃の紅顔の美少年ぶりも義経人気に寄与してきました。

評価が下がると残酷なもので、義経の能力、人柄はもとより容貌までも文句をつけられます。ジャニーズばりの美少年など虚構、実際は醜男だった、という説が流布しました。筆者は義経の武将としての能力、武功を批判するより先に義経醜男説が出てきたと記憶しています。

古今東西、歴史上の人物評価は時代と共に変化しますね。

筆者は義経が優れた武将だったのが愚将だったのかはわかりません。ただ、義経には義経と同じく軍略の天才性を謳われる織田信長と面白い共通点があります。壇ノ浦の戦いで義経は平家方の船を操る水夫を弓で射殺させました。当時、水夫を狙うのはタブーであったのですが義経は平然と破ったのです。

信長も長篠ノ戦いにおいて、鉄砲組に武田の騎馬武者の馬を狙わせています。馬を殺すのもタブーでした。タブーを平気で破った義経と信長、天才は常識に囚われない、ということでしょうか。

ちなみに、「平家にあらずんば人にあらず」という平家の奢りを象徴する言葉を残したのは、清盛ではなく平時忠でした。時忠は清盛の妻時子の弟、つまり清盛の義弟です。平家一門の傲慢を代表した時忠は世渡り上手でした。壇ノ浦の戦いの後、平家一門が入水自殺を遂げたり、捕えられて処刑されたのを横目に臆面もなくサバイバルを図りました。

義経に取り入る為に娘を嫁がせようとします。しかし、義経が頼朝と不仲になると、能登に配流され同地で死去しました。一門の滅びを目の当たりにし、自身も配流の境遇となった時忠は、「平家にあらずんば人にあらず」と豪語したことを悔いたでしょうか。

筆者は後悔していなかったと思います。栄耀栄華を極め、時忠は、「平大納言(へいだいなごん)」とか、「平関白」と称されました。彼は権大納言には任官していますが、関白には成っていません。清盛の威光により、それほどの権勢を誇ったということです。

一時とはいえ、得意の絶頂を味わったのですから、「平家にあらずんば人にあらず」は本音であり、思い上がりではなく事実と認識していたでしょう。配流地でもかつての栄光を自慢していたのかもしれません。それくらい面の皮が厚くなくては、あんな台詞を言えませんし、我が身の保身の為に娘を差し出しませんよね。

 

バレたら減給、最悪はクビ。顧客とズブズブの関係にならない方法

取引先とズブズブの関係になってしまい、下手をすると調査されてクビになる─。そんな場面は実はドラマの中だけではありません。今回は、メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんが ズブズブの関係にならないための方法を紹介しています。

ズブズブの関係にならない

会社や組織を舞台にした、経済犯って毎年話題になりますよね。これ、私利私欲のための単独犯でなければ、多くはズブズブの関係によって生まれるんです。

ズブズブの関係とは、やっちゃいけないと分かっていても、頼まれたり、唆されたり、要求されたり、脅されたりしても断りにくい関係になってしまうことです。

越前屋、おぬしもワルよのぉ~、ガッハッハ

って言われても、言い返せない関係のことですね。

私がサラリーマン時代にも一度だけ、それが問題になって海外の親会社が調査に来て、関係者が10数人クビになったってことがあります。

ズブズブということは、相手が100%悪いわけではなくて、こちらにも咎められる理由や、見られたくない汚い足元があるということですよ。そこを相手に衝かれて、断り切れなくなってズブズブとなったわけです。

初めはほんの小さなことが切っ掛けなんですよ。でも一度甘い汁を吸ってしまうと、止められなくなって、ある時に箍が外れてやり口がエスカレートしちゃうんですよ。

そういうのが露呈して、会社を辞める羽目になると、これは次の転職先を見つけるのが非常に難しくなるんですね。ですからそのような関係にならないように注意しなきゃならないんです。

そのためには、会社関係のあらゆる人に(それは同僚も、部下も、上司も、そして取り引き先や顧客も含みます)、

“職務に関係しない事柄について一切お願いも、要求もしない”

ことを徹底すべきです。つまりあなたのプライベートに関することを、会社のリソースを使って解決しよう、満たそうとするのはダメだということです。これって利権そのものですから。

小室眞子さんが妊娠?NYの大学病院に極秘通院で狙う「アンカーベイビー」、圭さん無職で“ロイヤルニートパパ”爆誕か

2回目のNY司法試験も失敗し、7月に再々挑戦することが報じられた小室圭さん(30)。対して、夫人の眞子さん(30)はメトロポリタン美術館(MET)での正式な勤務をスタートさせる意向だと伝えられているが、その一方でここ最近ニューヨークの大学病院に通っていることが明らかになった。これを受け、「眞子さんが妊娠したのでは?」との憶測が日米で流れている。

小室眞子さん、頻繁な大学病院通いの理由は「妊娠」?

日本では小室圭さんが2回目のNY司法試験も失敗したことで、残念な結果になったことが大きく報じられたが、眞子さんにはまさかの“おめでたい話”ができたのかもしれない。

4月21日のデイリー新潮によると、眞子さんが複数回に渡ってニューヨークの大学病院に出向いたことがわかったという。

周囲の反応はどうであろうと、かたくなに自分の意思を押し通してきた眞子さん。海外拠点の生活を実現するために圭さんの留学を後押しし、かねてから抱いていた「30歳までの結婚」を実現。

過去には子どもを2人、可能であれば3人欲しいと語っており、婚姻届けを出して半年、妊娠の兆候があっても何らおかしくない。

とはいえ、病院通いをしているからといって、妊娠が確定したわけではない。知人や友人のお見舞い、渡米前に発症した複雑性PTSDの治療の可能性も記事では指摘されており、手放しで「眞子さんがご懐妊」とはまだ言えなそうだ。

【関連】小室眞子さんが圭さんに三下り半?「ダメなら別れる」不甲斐ない夫に別れを宣告、海外拠点生活の夢叶い既に“用なし”か

アンカーベイビー誕生?小室夫妻アメリカ永住の切り札

2回目のNY司法試験が不合格だったことで、日本では小室圭さんのビザ問題が心配されている。眞子さんがO-1ビザ、いわゆる芸術ビザを取得して、その扶養に圭さんが入るのではないかとの報道もあるが、果たしてどうなるのだろうか?

いくら皇室特権を駆使しても眞子さんの経歴ではO-1を取得するレベルにはないという声もある。また、眞子さんが芸術ビザを取得するどころか、眞子さんのMETで無報酬での就労自体が違法であり、強制送還されるリスクもあるとの指摘まで出てきている。

そんな中、新たにささやかれ始めているのが「アンカーベイビー」だ。

アメリカでは親の国籍はどうあれ、アメリカで出産した子どもは無条件に市民権が与えられる「出生地主義」がとられており、子どもが21歳になるとその親も米国永住権を獲得できる権利が生まれる。

両親に米永住権をもたらす赤ん坊は「アンカーベイビー」と呼ばれている。

しかし、その制度を悪用し、妊娠中にアメリカに入国して出産する中国人をはじめとした外国人が増えたため、トランプ政権下で妊婦のビザ発給のルールが厳格化されることとなった。

もしかしたら、小室夫妻はこの“アンカーベイビー作戦”も視野に入れている可能性もありそうだ。

結婚以前から、米国籍を取得した場合の眞子さんの子どもは、日米の交流のかけはしになるのではと期待されていた。

【関連】小室圭さん、2度目も不合格で「ロイヤルニート」爆誕。5月にも米国から追放?眞子さん“配偶者ビザ”取得でヒモ生活か

現時点で眞子さんの病院通いが本当に妊娠したからかどうかはわからない。しかし、結婚をし、生活を共にしていればいつ子どもを授かったとしてもおかしくはないだろう。もしかしたら、夫妻の赤ちゃんはアメリカ永住への切り札となるかもしれない。

なぜ「ワクチン後遺症」を国は認めないのか?長尾和宏医師が告発する免疫低下の実態

現役医師として数多くのコロナ患者を診察するメルマガ『長尾和宏の「痛くない死に方」』の著者・長尾和宏先生。これまで100人以上の「ワクチン後遺症」に苦しむ患者さんを診ており、その症状は頭痛、めまい、吐き気、動悸やしびれから、重篤なものでは歩行障害や記憶障害にまで及ぶといいます。
これらの症状は長期間続き、日常生活に大きな影響を及ぼしますが、国は「因果関係は不明」として後遺症の存在を認めていません。長尾先生は、複数回のワクチン接種により自然免疫が明らかに低下している人がいる可能性を指摘。読者からの質問に回答する形で、「ワクチン後遺症」に関する世間の誤解と真実を解説しています。

長尾和宏(ながお・かずひろ)プロフィール:町医者、「長尾クリニック」院長。1958年香川県生まれ。高校時代に実の父親が自死をしたことをきっかけに医者を目指すことを決意し、苦学して東京医科大学に入学。学生時代に無医地区活動に邁進したことから、地域医療に目覚める。1984年、大阪大学第二内科入局。1995年、尼崎に「長尾クリニック」を開業。町医者という名前に誇りを持ち、外来と在宅医療に邁進。『平穏死10の条件』『痛くない死に方』等ベストセラー多数。

 

ワクチン後遺症の実態。医療現場で何が起こっているのか?

Q. 新型コロナ「ワクチン後遺症」最も重くなった場合の症状は?

長尾先生、私はワクチンに反対している公立病院の看護師のものです。先日、長尾先生も出演された「記録映像 ワクチン後遺症上映会&トークショー」に参加させていただきました。

そこでわからないことがあったので、以下教えてください。長尾先生は、コロナワクチンを何回も打った人の行きつく先は、人によっては「免疫不全症候群(AIDS)」のような状態になるかも、というお話をされたかと思います。

また、本当かどうかわかりませんが、以下のような情報もネットに出ています。

HIVを発見し、2008年にはノーベル生理学・医学賞を受賞した仏のウイルス学者、リュック・アントワーヌ・モンタニエ博士の発言。「3回目の(ワクチン)接種を受けた人は、エイズの検査を受けに行って下さい。びっくりするような結果が出るかもしれません。そうしたら、政府を訴えてください

 

ワクチン接種を完全に終えたアメリカ人、オーストラリア人、イギリス人、カナダ人、ドイツ人が後天性免疫不全症候群を発症している

そもそもで申し訳ありませんが、先生のおっしゃる「エイズ」とは、どのような症状を想定していますか? また、そうなった場合、治療は不可能ということでしょうか? 長尾先生の診られている「ワクチン後遺症」の中にもそういう状態になってしまった人はいますか?

「原因はストレス」ワクチン後遺症を認めぬ政府の欺瞞

長尾和宏先生からの回答

僕がお話ししているのは、いわゆるエイズウイルスのことではありません。免疫状態が極端に低下して感染症に弱くなっている状態のことです。エイズは、日本語では「後天性免疫不全症候群」といいます。今までは、エイズウイルスによって引き起こされる病気を指しましたが、今後はmRNAワクチンを何度も打った人の中にも「後天性免疫不全症候群」のような病態に至る人が出てくる可能性がある、というお話です。

HIVによるエイズは、治療薬の進歩のおかげで死なない病気になりましたが、繰り返すワクチン接種(V)によって引き起こされる免疫不全、つまりVエイズ(VAIDS)は、病態が不明どころか、治療薬もありません。人によっては死に至り得る病態です。

mRNAタイプのコロナワクチンを打つと、コロナに対する抗体が一瞬、何十倍にも上がります。しかし、生体全体として、それはどんな衝撃なのか。強烈な新型ミサイルを打たれたのと同じことです。

生まれてからずっと恒常性を維持していた免疫システムはビックリします。そして大きく乱れます。いずれは「縮んで」「壊れて」いきます。

自然免疫の指標であるNK細胞活性は動物実験では3分の1に低下する、という報告があります。それを免疫システムが「侵食」される、という表現をします。

免疫システムが、「侵食」→「萎縮」→「不全」という経過を辿るのです。ただし、mRNAワクチンを打った人全員がそうなるわけではないでしょう。解毒できる体力のある人は大丈夫だと思います。

しかし、解毒力が低下した虚弱高齢者など一部の人は、まるで、身体の中が激しい砲撃を受けたあとのウクライナの街並みのように、高度な免疫システムが荒廃して、やがて機能を失ってしまう人がいるのではないか。

帯状疱疹や、結核や誤嚥性肺炎の急激な増加は、コロナ禍の自粛ストレスによる免疫能低下だけではありません。mRNAワクチンの頻回接種による免疫能の低下が関与している可能性が大いにあると考えます。心不全や自己免疫疾患の増加も同様です。2021年の「超過死亡7万人」はその証左になる、という指摘もあります。

先の講演の後でも、長尾クリニックで診ているワクチン後遺症患者さんは増え続けています。4月5日時点で、106人います。それ以外にも、因果関係が疑われる人が沢山います。国民の8~9割がワクチンを打ったからには、今後の医療において初診の患者さんの問診は、「ワクチン接種歴」を聴くことから始めないといけません。

“その症状はワクチンのせいか、そうでないか?”

そういう視点から眺めることから始めないといけません。

つまり今回のmRNAワクチンキャンペーンは、医学における「診断学」を根底から変えてしまいました。医学・医療は、EBMからVBM(ワクチン接種歴をベースとする医療)に変革しないといけません。なのに政府は「イベントワクワク割キャンペーン」なるものを始めるようです。この軽薄あまりあるネーミングにワクチン後遺症の人は何を想うでしょうか?

あまりにも無神経すぎて、言葉もありません。

もうここまで来ると茫然、です。間違いだらけのコロナ政策10連発で、ここまで国を潰しておいて子供の未来も奪っているのだから……もはや「亡国政治」そのものです。日本国が、コロナというウイルスよりも1万倍強毒な「人間というウイルス」によって壊されてしまうように僕の目には映ります。

やっぱり、なんとか抵抗しないとね。賢いこのメルマガの読者さんには気が付いて欲しいです。同じ気持ちだけでも共有したいです。目先の「お得感」で、いたずらに免疫機能を低下させることがありませんように。

 

※長尾先生の有料メルマガ『長尾和宏の「痛くない死に方」』では、2月25日に参議院議員会館で行われた国会議員向けの上映会「記録映像 ワクチン後遺症」に関する情報を有料メルマガ購読者限定でお届けしています。

本当に子どもへのワクチン接種が必要なのか?そして、大人への3回目の接種は有効なのか?メディアがあまり報じない「ワクチン後遺症」の実態に迫った意義ある記録映像。その上映会レポートを『長尾和宏の「痛くない死に方」』の中で紹介します。

果たして、国会議員たちは長尾先生からワクチン後遺症の真実を聞き、どのような反応を示したのでしょうか?詳しく知りたい方は初月無料のメルマガご購読をお願い致します。

【長尾和宏先生関連情報】

監督:高橋伴明 × 主演:柄本佑による、在宅医療をテーマにした長尾和宏先生のベストセラー小説を原作にした映画「痛くない死に方」DVDが2022年4月25日に発売されます。ご予約はコチラから。

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力のある人と良好な関係を築くために必ず実行したい“裏褒め戦術”とは

いくら才能や能力があったとしても、結局は大事なことは人間関係。会社などの組織に長く所属していればそう感じてしまうもの。「有力者と仲良くなりたい」という気持ちは多くの人が持っていると思いますが、それを実現するにはどうしたらいいのでしょうか。今回は、メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者で営業コンサルタントの菊原智明さんが、その方法を紹介しています。

 

有力者を確実に味方につける”裏褒め戦略”

力のある人と良好な関係を構築したい。そんな時は面と向かって「あなたと仲良くなりたいです」とストレートに伝える、といった方法もある。

しかし、これはなかなか難しい日本人でストレートに気持ちを伝えらえる人は少ない。誰にもできる方法ではないし、相手によっては「なんか裏があるのでは…」と勘ぐる人もいる。

ストレートに気持ちを伝えるというのは“短期的な戦略”のひとつ。成功率は低い。

仮に上手く行ったとしても一過性のもので終わることも多い。人間関係の構築は焦りが禁物だ。

営業活動も人間関係も“長期的戦略”の方が長く結果を出せると考える。

社内の人とは長く付き合うケースが多い。時間はたっぷりある。であれば長期戦略の方が利口な戦略である。

とくに有力者やキーマンであれば、なおさらじっくりと時間をかけて関係を深めた方がいい。

ここで私がおススメしたいのは“裏褒め戦略”というもの。

やり方は簡単。まずは「この人と仲よくなりたい」というターゲットを決める。

仮にその人をAさんとする。Aさんがいない場所で「いやぁ~Aさんはこういうところが凄いですよ。尊敬しています」と具体例を挙げて褒める。

これも1回で長く褒めるというものではない。いきなり長々と語りだせば、これに関しても「なにか裏があるのかな?」とまわりの人に怪しまれてしまう。

そうではなく、“短く褒める”といったことを続けた方がいい。ここでもザイアンスの法則(親密度は接触頻度に比例する)が活用できる。

これをしばらく続ける。社内であればそう遠くないうちに本人伝わる。それもかなりいい形で相手に伝わるのだ。

それを聞いたAさんはどう思うだろうか?悪い気はしない。直接聞いたより嬉しいものだ。

私はこの方法でいろいろな方と関係を構築してきた。

・味方にしたい上司
・頭の固い設計スタッフ
・気難しい現場監督
・パートナー会社の方たち

などなど。

力のある人が味方になればこれほど心強いことはない。その逆に敵に回ればとうなるだろうか?かなりの実力があったとしても、結果を出すことはできない。

 

ボクシング村田諒太はなぜ勝っても決してガッツポーズをしないのか?

4月9日に行われた世界ミドル級王座統一戦で、惜しくもIBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に敗れてしまったWBAスーパー王者・村田諒太(帝拳)。最終的に勝利を手にすることはできなかったものの、ビッグファイトにふさわしい試合内容に多くのファンが感動しました。そんな村田選手は高校時代の恩師に多くのことを学んだといいます。メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、村田選手のインタビューからその真実に迫ります。

人の痛みを知る人間になれ──恩師の教え 村田諒太(元WBA世界ミドル級スーパー王者)

中学3年の夏休みに、通っていたジムで僕を指導してくれていた元日本チャンピオンの桑田弘さんから、

「高校でボクシングやる気があるんだったら、南京都に行け」

と言われ、桑田さんに連れられて強豪の南京都高校(現・京都廣学館高校)ボクシング部の練習に参加しました。

その時初めて武元前川先生にお会いしたんですけど、

「試験で0点取らなかったら入れてあげるよ」

と言ってくれたんです。

授業にはほとんど出ていなかったので不安はありましたが、その武元先生の顔を見て、子供ながらに、

「あっ、この人だ」
「ここに行きたい」

と。もう直感です。

武元先生から学んだことはたくさんあるんですけど、選手の持っている可能性を否定しなかったですね。

新入生向けの部活紹介で、僕らボクシング部は希望者を舞台に上がらせて即興で対決させる余興を恒例にしていました。

高校3年の時、僕が一発殴っただけで相手を病院送りにさせてしまったことがあるんです。

その時、普通だと「何やってんだ、この野郎」って鉄拳制裁が飛んでくるでしょう。僕も殴られるなと思っていたら、武元先生は

「おまえの拳は人と違う。腰も回るし、体重も乗る。そんなことに使うんじゃない」

と窘(たしな)めてくれました。

おまえの拳には可能性があるんだから、上を目指すために使えという意味だったと受け止めています。「謙虚であれ」というのが武元先生の一貫した教えだったと思いますね。

例えば、試合前の計量の時に生意気なやつがいるんですよ。

そういうやつを試合でノックアウトして「ほれ見たことか」と思ってガッツポーズした瞬間に、僕らは「やばい、やってしまった」と。

ガッツポーズは絶対に許してくれなかったです。負けた選手に対して失礼だと。

汗水垂らして同じように練習しても、全国大会に出場できる人とできない人がいるわけじゃないですか。

悔しい思いをしている選手たちの上に立っていることを忘れるな、人の痛みを知る人間になれとよく言っていました。

だから、適当な試合も許されませんでした。

たとえ負けても前に出て戦う姿勢を失っていなければ励ましてくれましたし、反対に、勝っても気持ちが乗っていなくて消極的な時には、容赦なく叱られました。

苦しい時こそ前に出るんだと。勝ち負けよりも、逃げるという気持ちの弱さが見えるボクシングが大嫌いでしたね。

学校は人間教育の場であるし、ただ強くなればいいっていうものじゃない。それが武元先生のスピリットでした。

image by : OgiyoshisanCC BY-SA 4.0

ウクライナ戦争で“大儲け”のアメリカ。最も利を得たバイデンの胸中

ロシア軍がウクライナに侵攻して2ヶ月が経過しようとしている。ロシア軍がウクライナの首都キーウ近郊から撤退し、東部のドンバス地方(ドネツク、ルハンシクの2州)や南東部の都市マリウポリの制圧に攻撃の軸足をシフトした4月以降は、両国による停戦協議の動きは停滞し、戦争の長期化、もっと言えば泥沼化の可能性が高くなっている。

清水克彦(しみず・かつひこ)プロフィール
政治・教育ジャーナリスト/大妻女子大学非常勤講師。愛媛県今治市生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得期退学。文化放送入社後、政治・外信記者。アメリカ留学後、キャスター、報道ワイド番組チーフプロデューサーなどを歴任。現在は報道デスク兼解説委員のかたわら執筆、講演活動もこなす。著書はベストセラー『頭のいい子が育つパパの習慣』(PHP文庫)、『台湾有事』『安倍政権の罠』(ともに平凡社新書)、『ラジオ記者、走る』(新潮新書)、『人生、降りた方がことがいっぱいある』(青春出版社)、『40代あなたが今やるべきこと』(中経の文庫)、『ゼレンスキー勇気の言葉100』(ワニブックス)ほか多数。

ロシアの戦い方は「短期決戦型」

歴史をひもとけば、ロシアによる戦争は、旧ソ連時代から短期のものが多かった。短いときは数日、長い場合でも数か月程度だ。いくつか例を挙げてみよう。

  • 1956年 ソ連軍によるハンガリー軍事侵攻 (1週間)
  • 1968年 ソ連軍を含むワルシャワ条約機構軍によるプラハ侵攻 (2日間)
  • 2008年 グルジア侵攻 (2週間)
  • 2014年 クリミア半島併合 (約1か月半)

このように、これまでのロシア(旧ソ連)は、一気に攻め込んで「利」を得るという短期激烈決戦(ショートシャープウォー)で勝利を収めてきたのである。ところが今回は様相が異なる。

長期化は不可避

4月5日、舞台はアメリカ連邦議会下院の公聴会。発言を求められたアメリカ軍制服組のトップ、統合参謀本部議長のマーク・ミリーは、「これは非常に長期化する争いだ。10年かかるかはわからないが、少なくとも数年であることは間違いない」と述べ、アメリカをはじめ、NATO(北大西洋条約機構)、それにウクライナを支援している国々は、長期にわたり関与することになるとの見通しを示した。

また、国務長官、アントニー・ブリンケンも、同盟国に対し、ウクライナでの戦闘は今年末までには続く可能性があると伝えている。

そのアメリカでは、ワシントンの有力なシンクタンクの1つ、CSIS(戦略国際研究所)が、国家間の武力紛争に関して興味深い調査結果を示している。

国家間の武力紛争
・その26%が1か月以内に終結し、そのうちの半分近くが最終的な停戦もしくは和平合意に至る。
・また、25%が1か月から1年の間に終結し、そのうちの4分の1が最終的な停戦に至る。

これだけを見ても、紛争や戦争は、長期化すればするほど停戦合意への時間が長くなり、和平に至る確率も下がる。ましてや、1年以内で終結できないものは、さらに長期化してしまい、和平への道はさらに遠のいてしまうといことになる。

1つの目安が5月9日、ロシアの対独戦勝記念日である。この日は、ロシア国民が、旧ソ連の勝利を象徴する「ゲオルギーのリボン」を胸に着け、愛国心と祝典の高揚感に浸る特別な日だ。

この日までに、ロシアがドンバス地方を完全に近い形で制圧できていれば、プーチン大統領による何らかの勝利宣言があり、ウクライナ側への呼びかけも行われる可能性がないとは言えない。

しかし、プーチン大統領の狙いは、ドンバス地方の完全制圧(親ロシア系の住民をウクライナから解放する)というだけにとどまらず、あくまで首都キーウを陥落させ、ウクライナに親ロシア派政権を樹立し、NATOの東方拡大に歯止めをかけることにある。

事実、ロシア軍は東部での攻撃を強化し、再びキーウにも迫っている。NATO加盟を目指すフィンランド国境近くにもミサイルシステムを移動させるなど、むしろ戦線を拡大しようとしているかのように見える。

ゼレンスキー大統領は、ロシアが核兵器や化学兵器を使用する可能性があると、国際社会に向けて警告したが、仮にそこまでエスカレートすれば、事態はさらに深刻化する。

ウクライナ軍のこれまでの想定以上の善戦、アメリカなどによる軍事物資の支援なども考慮すれば、停戦というゴールはまだまだ先と言わざるを得ない。

プーチンの狂気に闘士が立つ。脱原発の女性が新潟知事選出馬のワケ

5月29日に投開票を迎える新潟県知事選ですが、脱原発を訴える女性候補が登場し小泉純一郎元首相らが支持を表明するなど、ここに来てにわかに盛り上がりを見せています。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、地元の有力経済人でもある女性候補の人となりを紹介。さらに共闘の足並み揃わぬ野党に対しては、彼女が掲げる「脱原発」の旗印のもとでの再結束を提案しています。

 

有力経済人の出馬表明で「脱原発」が争点となった新潟県知事選

7月の参院選を前に、注目すべき選挙がある。5月29日投開票の新潟県知事選だ。現職知事の楽勝ムードを吹き飛ばすかのごとく、柏崎刈羽原発の再稼働に反対を唱えて、有望な候補者が地元経済界から現れた。

ロシアによるウクライナ侵攻で、欧州最大のザポリージャ原発が攻撃を受け、戦争やテロによる原発の危険性があらためてクローズアップされている。

新潟県民にとって、ザポリージャ原発の被害は、他人事ではない。柏崎刈羽原発は世界最大の規模であり、現在はテロ対策設備の不備の発覚などで停止中だが、自民党の原発推進派議員からは、再稼働を強く求める声が上がっている。ウクライナの戦争で原油や天然ガスが高騰し、今後、電気料金の値上げも予想されるためだ。

そのような中での新潟県知事選。常識的には、現職の花角英世知事(元国交省官僚)の優位は動かない。自公両党に加えて、今回は国民民主党と連合新潟が支援にまわるのだ。しかも、立憲民主党は独自候補を立てず、自主投票と決めている。

そこに、「脱原発」を唱えて颯爽と立候補の名乗り上げたのは、片桐奈保美氏だ。新潟で着工実績13年連続1位を誇る大手住宅メーカー「株式会社イシカワ」の副社長で、新潟経済同友会副代表幹事でもある。

バリバリの経営者にして、脱原発の“闘士”。2016年に新潟県知事に当選した米山隆一氏(現・衆院議員)は、片桐氏が会長をつとめる「新潟の新しい未来を考える会」から強力なバックアップを受けていた。

有力な候補者の出現に驚いたのは新潟の政財界関係者だけではない。小泉純一郎元首相もその一人だ。

4月10日、「新潟の新しい未来を考える会」が開いた脱原発のシンポジウムに、小泉氏の姿があった。ゲストとして招かれ、スピーチした。

「片桐さん、70歳を過ぎても若々しいです。それで、女性ですよ。頑張ってもらって、まず新潟から原発をゼロにしよう。その声を全国に届けてもらいたい」

同じくゲストとして同席した元経産官僚、古賀茂明氏によると、小泉氏はこう語っていたという。

「知事選は現職が強いんだよ。普通じゃできない。よく立ってくれたな。応援しないわけにはいかないよ」

たしかに、新潟の有力企業の経営者として社会的地位が確立した72歳の女性が、現職知事に反旗を翻して出馬するという決断は、よほどのことがないとできないだろう。

自民党からすると、野党分断に成功した選挙でもある。なにしろ、国民民主党と連合を味方につけているのだ。

国民民主党が新年度予算案に賛成し、自民党との連携をめざしているのは周知の通り。ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」凍結解除に関する自民、公明両党との3党協議について、玉木雄一郎代表は「トリガーを全くしないというなら、協議から離脱する」とけん制していたが、4月19日の3党会合では、「当面見送り」であっさり合意した。与党入りへの色気は隠しきれないようだ。

連合の芳野友子会長も自民党との距離を縮めている。2月17日に自民党の小渕優子組織運動本部長と、3月16日には麻生太郎副総裁と会食。4月18日には、自民党政調会の政策会合に出席した。

 

ペットも殺され国歌も禁じられ。地獄と化した中国に響く阿鼻叫喚

ゼロコロナ政策にこだわるがあまり、国民を厳しい監視下に置く中国。そんな強権をもって独裁政権を維持してきた習近平政権が今、自縄自縛とも言える事態に陥っているようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、中国当局が自国国歌の歌詞をネットで流すことを禁じたというニュースを紹介するとともに、その意味するところを解説。黄さんはさらに、現在世界がロシアと並行して中国への警戒を高める必要がある理由を説いています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年4月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

 

【中国】国歌さえも「反国家的」として歌えなくなった中国

上海民怨「起來!不願做奴隸的人們」 中國傳封殺國歌歌詞

新型コロナの拡大にともなうロックダウンが3週間を超えた上海では、混乱が止まりません。食料の奪い合いや警察官による市民への暴動などの映像は、日本のニュースでもよく目にします。

また先日は、隔離される飼い主を追いかけた愛犬を、地元の防疫担当者がスコップで撲殺するといった事件も起こりました。このような飼い主の隔離によりペットが勝手に殺処分されるという事例が相次いでいるそうです。

ゼロコロナ、ペットも受難 飼い主隔離中に殺処分―中国・上海

まさに阿鼻叫喚の地獄絵図の様相ですが、そんななか、中国では国歌の歌詞をネットで流すことが禁止される事態となっているそうです。中国の国歌といえば「義勇軍進行曲」ですが、冒頭、「起來!不願做奴隸的人們」(立ち上がれ!奴隷になりたくない者よ)という歌詞で始まります。

つまり、この歌詞が上海市民の中国当局への不満を煽る可能性があるということで、ネットで禁止令が出ているということなのです。「ヴォイス・オブ・アメリカ」によれば、2020年に新型コロナが流行した際にも、中国のSNS「豆瓣」で、この歌詞に「過激な時事問題や思想が含まれている」という理由でブロックされたことがあるそうです。

中国のネットでは「自分たちの国歌が禁止語になっているというチャイナ・ジョーク」と嘆く声が飛び交っているとのこと。

この「義勇軍進行曲」はもともと、抗日歌曲として作られました。国を救い民族を開放するという歌詞が禁止されるということは、中国当局こそが人民を押さえつける「人民の敵」になったということを意味します。

実際、上海のロックダウン後、中国のネット上では、「愚かな人間が権力を握るとどうなるか」という、中国指導部を風刺するような論文が表れ、話題になったそうです。習近平については、中国人のあいだではかなり以前から「草包」(能無し)と陰口を叩かれてきました。

上海動態清零…中國網路流傳文章論「蠢人掌權」

 

なぜプーチンはソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的悲劇」と言ったのか

先日掲載の「プーチンを激怒させた『ウクライナ侵略の引き金』NATOの生い立ち」では、変貌し続けるNATOの実像をその結成期にまで遡り詳説した、ジャーナリストの伊東森さん。ウクライナへの軍事侵攻というロシアの蛮行を受け、この先NATO及び周辺の未加盟国は、どのような動きを取ることになるのでしょうか。今回のメルマガメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』では伊東さんが、NATOの東方拡大とそれに対する専門家の評価を紹介するとともに、プーチン大統領がソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的悲劇」とした背景を解説。さらにNATOを巡る今後の展開を考察しています。

【関連】プーチンを激怒させた「ウクライナ侵略の引き金」NATOの生い立ち

衝突は不回避だったのか ロシアのウクライナ侵攻とNATOの東方拡大との関係 ~2~ そしてNATOは拡大する

NATO(北大西洋条約機構)の冷戦終結後の東方拡大路線が、今回のロシアのウクライナ侵攻の要因のひとつになってしまったことは間違いない。このことは、すでに1990年代から様々な専門家の間で問題となってきた。

たとえば、米国の冷戦時の外交の基本方針である「封じ込め」政策の提言者であるジョージ・ケナンは、とくに1990年代のNATOの中欧への拡張は、

「冷戦後の時代全体における米国の政策の最も致命的な誤り」

とし、なおかつ、

「NATOの拡大は米露関係を深く傷つけ、ロシアがパートナーになることはなく、敵であり続けるだろう」

とした。

あるいは、ヘンリー・キッシンジャーは、

「ウクライナはNATOに加盟すべきではない」

「ウクライナを東西対立の一部として扱うことは、ロシアと西側、とくにロシアと欧州を協力的な国際システムに引き込むための見通しを、何十年も頓挫させるだろう。」

とした。

1987年から1991年に駐ソ・米国大使を務めたマトロック氏も、

「同盟の拡大というものがなかったら今日の危機はなかった」

「NATOの拡大こそが最大の誤り」

とする論評を書いた。

専門家だけではない。2月28日の英国ガーディアン紙は、

「多くがNATOの拡大は戦争になると警告した。しかし、それが無視された。我々は今、米国の傲慢さの対価を支払っている」

という見出しの下、

「ロシアのウクライナ攻撃は侵略行為であり、最近の行為においてプーチンは主な責任を負う。しかしNATOのロシアに対する傲慢な聞く耳を持たない対ロシア政策は、同等の責任を負う」

とした。

現在、米国とロシアとの間には、戦略的核兵器に関する合意が存在する。それは、大陸間弾道弾に関してのこと。

そして互いに保有する大陸間弾道弾や発射装置の数を制限することで、もし相手を攻撃すれば自国も確実に攻撃される状況を作りだすことで、均衡さを保ってきた。これを、相互確証破壊戦略という。

しかし、ウクライナがNATOの加盟国になれば、その状況は一変する。NATOは、ウクライナに中距離と短距離、そしてクルーズミサイルを配備する。

ただ、ロシアは長距離の弾道ミサイルへの防御網を持っていたが、中距離的・短距離的な防備網は持ってはいなかった。

ロシアは、新たに中距離・短距離、そしてクルーズミサイルへの防御網を作らなくてはならないが、技術的には不可能に近い状態であり、実行するにしても莫大な資金がかかる。

このように、ロシアはNATOが東方方面に拡大することに長い間、懸念を持ってきた。

● 前回までの記事→「衝突は不回避だったのか ロシアのウクライナ侵攻とNATOの東方拡大との関係 ~1~ NATOとは?

目次

  • しかしNATOは、東方へ拡大する
  • ロシアの動き
  • 米国内における論争
  • プーチンの野望
  • 今後の動向