リアル版『白い巨塔』東大総長選で露呈したドロドロの権力争いとは?

その選考過程を巡り、大揉めに揉めた東京大学の総長選。最終的には藤井輝夫副学長の4月からの就任が決定しましたが、候補者を絞り込んだ際の録音データが消去されていたことが明らかになるなど、事態は混迷を極めています。これら一連の騒動を嘆くのは、同大大学院修了者で健康社会学者の河合薫さん。河合さんは自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で、学問の根幹である透明性を失墜させた総長選関係者を批判するとともに、権力という「魔物の罠」の危険性を指摘しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

「東大総長」という肩書きの怖さ

東京大学の総長選が、異例の“注目”を集めています。

2日に行われた五神真総長の任期満了に伴う総長選考で、来年4月からの次期総長に藤井輝夫副学長が選ばれました。

ところが、その選考過程が不透明だとして、学内で質問状や要望書が相次いで出される異例の事態となってしまったのです。

選考会議の議長を務めた小宮山宏元総長は、「いろんな意見をいただいたのは事実。問題点は第三者の意見も十分反映したうえで検証する」と約束していました。

が、6日付の朝日新聞によれば、選考過程の録音データを消去していたことが関係者の話で分かったといいます。

消去されたのは、選考会議が9月7日に、藤井氏を含む3人に総長候補を絞り込んだ際の非公開のやりとりです。別の有力候補を恣意的に外したのではないかとの批判が出ていたので、もしこれが本当なら検証作業をしたところで「正当性がない」ことになってしまいます。

んったくどうなっているのか。まるでどこぞやの政府と一緒。修了生の一人として、情けないというか残念といいますか。学内にはさまざまな派閥がありますし、同じ東大でも学部により、権力のヒエラルキーのようなものがあり、それは歴代の総長がどの学部出身者かをみれば一目瞭然です。

教授になるにも「白い巨塔」の世界は現実にあります。どんなに素晴らしい業績を残し、優秀な学生を輩出しても評価されなかったり。「学問の世界も政治力がないと上に行けないのだなぁ」なんてことを、院生時代に常々感じていました。

しかし、少なくとも私が知る先生方は、誠実な研究者であり、私はそういう先生方から「学問に王道なし」ということを学びました。

なのに今回は、その学問の根幹をなす「透明性」がうやむやにされたのです。

欲しいのは金だけじゃない。社員が力を発揮する組織「3つの特徴」とは

会社を活性化させるために必要だとされる組織改革。社員が力を発揮できるようにすることが重要だと言われますが、具体的には何を変えればいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが、「組織とはなにか」という観点から経営学の著名人の言葉を引きながら論じています。

うまく組織運営ができる3つの要素

企業における経営資産は、「人、モノ、金、情報」だと言われます。その中でも「人」は、別格の資産です。企業という組織は、人がいなければ動きません。それに、「モノ、金、情報」と違って、「人」には感情があります。今回は「組織」の話です。

組織とは 

ある1,000人程度の会員組織が、組織変革をしようと動き始めました。この先、うまく変革ができるでしょうか。

その話は後回しにして、「組織」とは何でしょう。おそらく、あなたは「組織の形」を思い浮かべたのではないでしょうか。組織には様々な形があります。例えば、

・ラインアンドスタッフ組織
・職能別組織
・事業部制組織
・マトリックス組織

といったものです。これらの組織の形は、時代の変化に伴って変わってきました。企業の規模の大きさによっても、採用される形が違います。経営者の考え方によって組織の形が変わるということもあるでしょう。ひんぱんに組織の形を変える企業もあります。

では、組織の形を変えれば、経営はうまく行くのでしょうか。そうとは言い切れません。組織は「人」から成り立っているからです。

経営者は、その「人」をうまく配置して組み合わせることで、企業の業績が伸びることを期待します。そのために、組織の形を変えるということが起こるのです。そうすれば、人の力を十分に発揮できると考えるからでしょう。

本当に、組織の形を変えただけで、人は力を発揮するものでしょうか。そのためのヒントを考えてみましょう。

鷲見玲奈アナ“出会い系で男漁り”にみた光。一般人が芸能人と付き合える確率は?

出会い系サイトを通じて知り合った男性との過去の交際が明らかになったフリーアナウンサーの鷲見玲奈(30)。今から6年前とはいえ、テレビ東京に在籍していた局アナ時代の話ということで波紋を広げている。豊満なボディとNGなしというタレント性から、フリーアナに転身後も人気を誇る鷲見玲奈。ポスト田中みな実との呼び声も高いが、今回は元彼からさまざまな秘密を暴露されてしまったようだ。しかし調べてみると、鷲見アナだけではなく、マッチングアプリを利用する芸能人は予想以上に多いという事実が明らかになってきた。一般人は自分でも気がつかないうちに有名人と“出会って”いるのだ。

鷲見玲奈アナが過去に出会い系サイトで恋活

鷲見アナの肉食ぶりを報じたのは、10月6日発売の『フラッシュ』。当時入社2年目だったいう鷲見アナから、男性(元恋人・現在は破局)宛にメッセージが送られてきたのがキッカケだという。

出会い系サイトで男性にメッセージを送るには、鷲見アナ自らがユーザー登録している必要がある。女子アナといえばモテモテのイメージだが、当時の鷲見アナはよほど出会いがなかったのだろうか?

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元恋人の男性は「彼女は『面食いなので、顔で選べる出会い系サイトが手っ取り早かった』と言っていた」といい、どうやら鷲見アナは出会い系サイトの利用が初めてではなかったようだ。

交際は約1年ほど続いたが、次第に服装も生活も派手になっていった鷲見アナが他の男性と合コンやデートをするようになり、大喧嘩の末に破局を迎えたという。

まさか出会い系サイトで現役の女子アナとつながるとはこの男性も思っていなかったに違いない。この話を聞いて、羨ましいと感じた男性はヤマのようにいるだろう。

しかし実は、このような出会い系サイトや、その現代版と言える「マッチングアプリ」を愛用している芸能人は数多くいるのだ。

マッチングアプリで出会いを求める芸能人たち

ロリータ系モデルとして活動する青木美沙子さん(37)もその一人。彼女はマッチングアプリに登録し、何人もの男性と会ったことを公言している。

あまり男性ウケが良くないロリータファッションをしていることから、男性との出会いもなく、恋愛や結婚について真剣に考えた時、マッチングアプリを利用することを決めたという。

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また、恋愛バラエティ『あいのり』に出演し一躍人気となった桃さん(35)もマッチングアプリを利用していたことを明かしている。なんと桃さんはアプリで出会った6歳年下の男性と今年6月に結婚。周囲を驚かせた。

桃さんは「相手の写真の雰囲気をみて、自分の好きなタイプで選べる」ことがマッチングアプリのメリットと語り、「マッチングアプリ。本当、あなどれない!笑」と感想を述べている。

他にも、女優の水原希子さん(29)、タレントの渡辺直美さん(32)もマッチングアプリに登録したことがあると公言。

梅宮アンナさん(48)にいたっては、出会うだけでなく、交際をしたこともあるとテレビ番組でコメントしている。相手男性のプロフィールが「ドストライク」だったといい、連絡を取り、わざわざ地方まで会いにいったという。マッチングアプリは「すごい楽しいものです」とまで言い切っている。

日本の印鑑はサインより合理的?米国人が主張したハンコ文化の優位性

日本の学校に通っていた人なら、卒業記念品として贈られたものが個人として初めての印鑑だったという人も多いはず。大人になって日本に来た外国人の場合はどうなのでしょうか。菅政権による行政手続きからの「脱ハンコ」が実現すれば、印鑑を持つ外国人はもう増えないのかもしれません。メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんは、初めてのハンコをとても気に入り「ハンコ文化」を愛したアメリカ人の友人の思い出を紹介。外国人の彼の目にハンコは、文化だけでなく日本人の合理性をも示していると写っていたようです。

印鑑のこと

「デジタルトランスフォーメーション(DX)」。きっと必要なことなのだろう。確かにコロナ禍の今、印鑑を押すためだけに満員電車に乗って出勤するなど愚の骨頂と言われても仕方はあるまい。とは言え、たとえば役所などにはひたすらハンコを押すだけが仕事の人もいる。その人たちのことを一応思えば多少は同情の気持ちが出て来ないでもない。お役御免内定だからである。時代の変化の犠牲者は何もハンコ屋さんばかりではないということである。

改めて今、自分の書斎を見渡してみる…。ハンコを押した書類だらけである。重要なものから何でもない領収証まで、およそ書類と名の付く物にはことごとく朱印が押してある。これだけでも日本人の印章へのなみなみならぬ信仰が分かる。古くは朱印状、さらに古くは志賀島の金印、いつの時代も権威はことごとく印章とともにあった。近代になり個人レベルでも印鑑を使うようになるとそれはその人の社会人としての人格を担保するもののような存在となり今に至っている。

そういった堅苦しいもの以外でも、たとえば年賀状のイモ判で思わず笑い、旅先で見かけるスタンプラリー用のスタンプの図案に旅情を感じ、子供がそこいら中に押しまくるアニメキャラクターのスタンプに閉口し、文豪の蔵書印を見てその知性の一端に触れたような気になって感動したりなど、誰の思い出にも多かれ少なかれハンコ関連の何かがあるのではないだろうか。

私のそれを一つ紹介する。学生時代の友人の一人にアメリカ人の男がいた。名をケント・アームストロングと言った。その男が英会話教室の講師のアルバイトをするとかで会社から指定された銀行に口座をつくらなければならなくなった。銀行口座の開設には印鑑が要る。という訳で初めての印鑑をつくることになったのだ。

私は彼のファミリーネームに因んだ「剛腕」を主張したのだが、見かけによらず保守的なその男はファーストネームから「賢人」とした。自分で自分のことを「賢人」とはよくも言えたものだ、と散々にからかったりしたが、本人はその「賢人」印を大層気に入り何かに付けそれを使っていた。署名文化の国に生まれ育った彼にしてみれば、捺印という行為そのものがあるいは面白かったのかもしれない。

その彼が後に自身の英語の文章の中で、印鑑という物について「日本人の合理性をよく示す天才的な発明」と言っていたのを覚えている。彼の意見は大体こうである。

地位が上がれば決済すべき事柄は当然増える。と同時にその他の重要な仕事も増える。自署も数が増えると単なる了承あるいは許可、認可を示すためだけでも相当な時間を奪われる。一方、印鑑なら誰が押しても価値は変わらない。重要な地位にある人が重要な事柄により多くの時間を当てることができるから日本の会社は強いのではないか。

金正恩の謝罪は「お米ください」のサイン。北の食糧危機は最終局面か?

9月23日に明らかになった北朝鮮領海内での「韓国人銃殺」事件で、金正恩委員長からの「謝罪の通知文」が韓国側に届き、物議を醸しています。6月の南北連絡事務所爆破事件前後から「韓国無視」を続けた北朝鮮に何が起こったのでしょうか? メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』著者で北朝鮮研究の第一人者の宮塚利雄さんが、ヤクサクパルダ(小賢しい)金正恩の謝罪の真相を明かします。なお、通知文には「すみません」程度の軽い言葉しかなく、韓国国民の反応が文在寅大統領とは正反対である理由も記しています。

コロナ禍・水害・経済制裁の三重苦に加えて今回の蛮行、どう対処するか

北朝鮮を称して「ならず者国家」とは言い得て妙である。今回の韓国人男性射殺・焼死事件、これにいち早く金正恩朝鮮労働党委員長が反応して韓国側に「謝罪の通知文」を送ったが、この通知文の真贋が取りざたされている。また、この謝罪の通知文を受け取った韓国政府の反応は、多くの韓国民の感情とはまったく正反対の評価をするかのようなものであった。

事件の顛末については韓国側の説明と北朝鮮側の説明に異なる部分が多いが、韓国側の説明によると、事件は残酷極まりないものであった。北朝鮮領内の海域で漂流し疲労困憊している韓国海洋水産省の公務員の男性を北朝鮮海軍の警備艇が船に助け上げることもなく約6時間にわたり海中に留め置いて銃殺し、その後、海上に浮いた遺体に防毒マスク姿の北朝鮮兵士らが、海に油をまいて火を放ったというものである。

この北朝鮮兵士による蛮行に慌てた金正恩が事件発生2日後に、朝鮮労働党統一戦線部の名義で、「我々の海域で思いもよらない恥ずべきことが起きた」、「悪性ウイルスの病魔の脅威に苦しむ南の同胞」の韓国側に「大きな失望感を与えた」と謝罪の意思を伝えるように指示したという。

朝鮮語に「ヤクサクパルダ」という言葉がある。意味は「すばしこい、小賢しい、小利口、如才ない」であるが、いい意味で使われることはない。この金正恩の素早い対応について、北朝鮮問題専門家たちは、「韓国国民の対北朝鮮感情を和らげる」とか「国際社会からの北朝鮮=残忍な国家というイメージを払拭する必要があった」などと分析しているが、私はそれ以上に金正恩のメンツを保つことと、もっとも重要なことは、「韓国側からの経済援助、つまり『食糧支援』を求めなければならない状況下にある」ので、いち早く「謝罪」なる通知文を送ったというのが真相だろう。

ところで、金正恩は通知文で「恥ずべきことが起きた」(決して射殺などとは表現しない)と言っているが、叔父の張成沢を無残な処刑に処した張本人の言葉とは思えない。国民に「偉大な最高指導者」と言わせているこの無慈悲で残酷な「最高指導者」が本当に謝罪したのだろうか。

通知文では「金正恩が謝罪した」と言うことになっているが、謝罪とした語句は「ミアナムニダ(=未安です)」、つまり日本語では「すみません、すみません」程度の軽い謝罪言葉で、これで本当に心底から謝罪しているというのか。

「客の前で叱る店長」は家庭環境の産物。一族の悪い文化を断つ方法

良くも悪くも人格形成を大きく左右すると言われる、家庭内の文化。あまり好ましくない文化が引き継がれてしまっていたとしたら、どこかで断ち切ることが必要となってきますが、具体的にはどのような手を打てばいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、家族支援の資料として用いられる「ジェノグラム」が問題解決の大きな力になるとし、その作成法を紹介しています。

ドコが元だったのか?

さて、本日は元凶を探るお話。

以前東京でレストランに行ったときのこと。レストランには、料理をサーブしてくれるスタッフが控えている場所がありますね。あるときその場所に近い席だったことがあったんです。ま、フツーなら全然気にしませんが、この時は違いました。なぜなら、ごく小さい声でスタッフ同士が話す声が聞こえたんです。ま、それでもフツーなら気にしませんが、そう、この時は違ったんですよ。その内容が

  • ほぼイジメ

だったからです。

チーフらしい人が他のスタッフを小声で叱っていました。前後関係や事情が分かりませんが、非常にねちっこいイヤミでした。それが食事中ずーーーっと聞こえていたので、途中から料理の味が分からなくなってきたほどです。

更にびっくりしたのは、その後。このお店を紹介してくれた弟にこの話をしたところ、

  • ああ、前のチーフもそうだったな

と語るんですよ。えええ、二代続けてチーフがイジメてるの?

このレストランに限らず、どんな職場にも人間の集団がありそこでは

  • 「職場の雰囲気」
  • 「企業内の文化」

と呼ばれるモノがあります。もちろんそれが良いモノであることばかりではなく、イジメやパワハラのような悪いモノであることもあるのです。しかも、それが

  • 受け継がれて

しまうというところがもっとも恐ろしいところです。

人間の集団があるところでは、当然人間関係が生じて、それをどのように処理するのかどう振る舞うのか、その人間関係の中で学びます。このため、

  • 先輩や上位者、年長者が

ヨイ振る舞いをすればヨイ文化が受け継がれ、悪い振る舞いをすれば悪い文化が受け継がれるということなのでしょう。

件のレストランのチーフは、まさに典型です。ヒラのスタッフにミスや失敗、気の利かないサーブがあったのは間違いないのでしょう。ですが、それをどのように諭し、再発を防ぐかについてイヤミ以外のやり方もあるはずなのです。それがなされず、長いコースの終了までの数時間、ずっとイヤミを言い続けるのは先代チーフから受け継いだ負の遺産だと思うのですよ。

で、ふと思ったんですよ。

  • ひょっとすると、家族も

同じなのではないか?と。

公明党「一律2万円給付」に受験生ら大ブーイング。高校生より世間知らずの声

公明党は新型コロナウイルスをめぐる支援策の一環として、大学受験や就職活動を控えた高校3年生を中心に、一律2万円の給付金を新たに設けるよう政府に提言した。これは大学入学共通テストの受験料を念頭に置いたとみられるが、「ただのバラマキ」「給付するまでの作業にまた膨大な経費がかかるんでしょ」など、冷やかな声が上がっている。

高校3年生と浪人生らに一律2万円給付

公明党の竹内政務調査会長らは、加藤官房長官や萩生田文部科学大臣のもとを訪れ、一律2万円を受験生に給付金する要望書を手渡した。公明党によると、対象となるのは高校3年生及び既卒の浪人生などおよそ126万人で、給付額は事務費などを含み280億円になるという。これをもとに計算すると、約28億円を事務費として考えているようだ。

受験生に向けた支援策となるが、当事者たちからはSNSで辛辣なコメントが目立つ。

公明党は大学入学共通テストの受験料を想定しているが、そもそも大学入学共通テストの願書締切は10月8日。多くの受験生が既に出願を終えている。

また、国語や英語などの科目に記述式テストを組み込むと散々予告していた挙句、直前になって中立性に問題があると撤回。結局、今回も例年通りのマークシート方式となり、「センター試験」から「大学入学共通テスト」と名称が変わっただけ。受験生たちは、ただただ振り回されただけとなってしまった。

このようなドタバタ劇もあり、今回の報道を受けて受験生たちからは、「お金はいいから入試制度をきちんとしてくれ」「2万円を給付するより、試験料を下げれば良いのでは」との声が上がっている。

受験生かどうかはどうやって判断するのか、受験しない生徒に対して不公平ではないか、という問題点も想定され、実際に給付するには一筋縄ではいかなそうだ。

大学入学共通テストまであと4か月。受験生にとっては今は大事な時期であり、余計な波風は立てないで欲しい。

寝ないためじゃなく寝るためのガム。不眠に「よく噛む」が効く理由

目覚めが悪かったり日中の眠気がひどかったりという方、もしかしたら普段の「食事」に問題があるのかもしれません。心当たり、ないでしょうか。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、誰でも今すぐ始められる、良い睡眠を取るための食事法を紹介しています。

睡眠と噛むこと

実は野球にはあまり詳しくない倉橋竜哉です^^;

「球団によって、ガムOKのところがあるんです」という話をされていたのは、スポーツトレーナーをされている方でして、プロ野球でバッターボックスに入る外国人選手がガムを噛んでいる姿が話題になったことがありました。

その姿を見て真似をする日本人選手や、野球少年が出てきて「ガムを噛みながらやるなんてイカン!」「教育上よろしくない!!」ということで「試合中はガム禁止」論争みたいなものがありました。

現在はどうなのか…というと、プロ野球は球団によってちがうそうで、試合中はガム禁止の球団もあれば、ガムOKの球団もあるとのこと。千葉ロッテあたりは、ベンチにいろんな種類のガムやチョコレートが並んでそうですよね。北海道日本ハムあたりは、ガムはダメだけど、試合中のハム・ソーセージならOKかもしれません。

…スミマセン、適当なイメージです(おい!)。

ガムを噛みながらバッターボックスに立つ姿が美しいのかどうかは置いておいて、なぜバッターがガムを噛むのかというと、「緊張の緩和効果」「リラックス作用」があると言われています。ガムを噛むこと、つまり咀嚼(そしゃく)することで、副交感神経が刺激されて、心身がリラックスモードに入ります。緊張がほぐれることで、ヒットやホームランを打ちやすくなる、と。

私なんかがマネをしたら、ガムの味に意識がとられて「この梅ガム、うめーなぁ…梅だけに!」なんて思っている間に、3ストライク取られていそうですけどね(おいおい!)。

それはさておき、よく噛むこと、しっかり咀嚼をすることは、単に食べ物を噛み砕くだけではなく、精神的なリラックスをもたらす作用があります。自律神経の副交感神経が優位になるということもありますし、咀嚼運動が、セロトニンという幸福感のホルモンを出しやすくする効果もあります。

【ヒント】毎日が幸せ(セロトニンについて)

未来の日本?滋賀「廃墟マンション」解体費用に一人1300万円請求のその後

以前掲載の「廃墟マンション、ついに解体。費用1300万円は誰が負担したのか?」でもお伝えしたとおり、今年6月末、空き家対策特別措置法に基づく解体工事が終了した、滋賀県野洲市の廃墟マンション。区分所有者には一人あたり1,300万円を超える解体費用が請求されましたが、その後スムーズに支払いはなされたのでしょうか。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』にマンション管理士の廣田信子さんが、この件に関する続報を掲載しています。

野洲市の行政代執行解体マンションのその後

こんにちは!廣田信子です。

廃墟マンション、ついに解体。費用1300万円は誰が負担したのか?」で、滋賀県野洲市が空き家対策特別措置法に基づき行政代執行で解体した廃墟マンションの話を書きました。

野洲市は、7月18日に代執行の終了宣言を行った後に、区分所有者9人に費用を請求するが、その金額は1人約1,300万円になり、回収の見通しは立っていない…と。市は、区分所有者から回収できなかった分は、建築基準法に基づく勧告を長期間放置してきた責任があるとして、滋賀県にも費用を請求すると言い、区分所有者が、どこまで支払えて、残額を市と県がどのように費用を分担するのかが、注目されます…と書きました。

その後の区分所有者の納付の状況が、マンション管理新聞(9月25日号)に掲載されていました。9人の区分所有者がいるはずですが、そのうち1件は、行方不明の法人名義で、請求ができないため、残る8人の区分所有者に、1人当たり、1,312万5,828円の請求がされました。納付期限8月20日までに、8人中、3人から一括して支払われたことが、9月16日に公開された部長会議要録から、わかったと言います。

市は…未納者5人のうち3人とは面談や電話で協議中、現在の生活状況や分割での支払いが可能かをヒアリングしている。支払いの意思を示している人もいるが、金額に納得していない人もいる。残り2人にも今後ヒアリングをおこなう。一方、請求を行っていない行方不明法人については、不明ということで処理するのか、他に方法がないのか弁護士と相談する…と言っています。

これだけ注目されている行政代執行による解体の後始末です。8人中、3人が、期限までに一括で支払ったというのは、私の予想よりは良い結果です。何らかの資産を持っている状況で、支払いを免れることはできないので、払える人は払ったのでしょう。3人払った人がいるということは、公平性の観点で、他の人の分を簡単に免除や減額はできないでしょう。さらに今後の動向に注目したいと思います。

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菅総理はハメられた?6人任命拒否と杉田水脈「女は嘘をつく」発言の関係

以前掲載の「菅首相の“恨み”と6人任命拒否。日本学術会議への敵意の正体とは?」等でもお伝えしたとおり、各界から多くの批判の声が上がっている、菅首相による日本学術会議の推薦候補6名の任命拒否問題。判断の正当性ばかりを強調する菅首相ですが、拒否に至った裏にはどのような事情があるのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者で米国在住作家の冷泉彰彦さんが、杉田水脈議員の「女はウソをつく発言」が背景にあるとして、そう判断せざるを得ない理由を記しています。

学術会議問題、深く憂慮する2つの理由

この事件については、最初に事件との個人的な関連を申し上げておきます。まず、今回の日本学術会議会員候補のうち6人に関する任命拒否事件については、特に加藤陽子、宇野重規という中道・中立の社会科学研究者に対する政治的迫害が明白である点を憂慮していますが、その背景には2つの事件を想定しています。

1つは1939年の平賀粛学事件で、経済学者の河合栄治郎は『ファッシズム批判』などの自由主義的な著作活動等を理由として東京大学を追われました。またもう1つはその2年前、1937年に発生した矢内原忠雄事件です。経済学者矢内原忠雄は「日本の理想を生かすために、一先ず此の国を葬って下さい」という発言などを理由に事実上東京大学を追われています。

個人的なことを申し上げると、河合は私の大伯父ですし、私の亡父は追放後の矢内原を民族主義者の攻撃から守る用心棒的な活動をしていました。また今回の任命拒否の対象となった加藤陽子氏は私の駒場の同期であり授業をご一緒したこともあります。同期の中で傑出した業績を挙げている方として尊敬する研究者です。宇野重規氏についてはここ20年来折に触れて意見交換をさせていただいている中で、それこそ政治的な中立性ということを人生をかけて追求していられる姿を尊敬してきました。

言論は個人的な関係性の延長で行うものではありませんが、庶民感情を悪用した政治的操作の結果、中道的・自由主義的な研究活動が圧迫されるということでは、戦前の矢内原事件、平賀粛学と今回の事件は通底するものがあるのは明白です。自世代として時代を理解することの延長として、今回の事件については強く批判するとともに事態を憂慮しています。

歴史的な経緯に加えて、憂慮のもう1つの理由は政治的背景です。

今回の学術会議問題については、どう考えても杉田水脈議員の女はウソをつく発言に関する下村博文政調会長の注意事件が背景にあるとしか考えられません。

というのは、学界の研究予算への攻撃というのは、杉田議員の活動のもう1つのテーマだったからです。では、どうして下村氏が「注意」したことが、学術会議問題とつながっているのかと言うと、2つの可能性があります。

1つは、菅総理が右派票を恐れている」という可能性です。そもそも、杉田議員が「女性はウソをつく」という暴言を吐いた理由は明白です。韓国の元慰安婦の人々の証言を否定したい、そして国内の不祥事について欧米世論に対して「告げ口外交」した伊藤詩織氏を批判したい、その2つをやっていけば、高齢男性の保守票が取れるし、比例区議員としてはそれが党の期待感、それが杉田議員の「芸風」だからです。

その点で杉田議員がやり過ぎた、これでは「巨大な女性票が逃げてしまう」という恐怖に駆られた自民党は、下村政調会長による「注意」を行ったわけです。ですが、このままですと杉田氏を傷つけたということで、杉田氏の応援団にも不快感を与えてしまうことになります。

安倍政権以来の習性として、高齢男性などの保守票を支持の中核に考える癖のついた自民党は、あるいは菅総理は、そこで怖くなったのだと思われます。杉田を懲罰しすぎて保守票に逃げられては大変だと言うわけです。そこで杉田のもう一つの「芸風」である学界いじめという禁断の一手に手を出したという可能性です。

こういう下らない「政治」というのは55年体制の自民党ではまず出てこないものでした。この種の陰湿な発想というのは、恐らくは官僚が絵を描いたのでしょう。それに総理が乗ってしまった、あるいは止めなかった、これが第一の可能性です。