明日12月26日は「部分日食」。絶対やってはいけない観測の仕方は

明日2019年12月26日(木)は「部分日食」が日本全国で見られると、国立天文台などが報じた。


令和元年最後の天体ショー

東海地方や北陸地方より東の場所では、太陽が欠けながら沈み、西日本では部分日食の全過程が見られる。東京では14時28分に欠け始め、最大になるのは15時35分。そして、東日本や北日本では、16時30分に少し欠けたまま沈んでいく「日入帯食」になるとのこと。ただ、明日は全国的に雨の予報で、見えても雲の隙間などからになりそうだ。

日食の種類

日食には3種類ある。太陽がすべて隠れる「皆既日食」、太陽がリング状に欠ける「金環日食」、そして今回見ることができる太陽の一部が隠れる「部分日食」だ。実は、同日世界の一部地域では「金環食」を見ることができる。

辞めて当然の声。かんぽ生命不適切販売問題で日本郵政3社長辞任へ

かんぽ生命の不正販売問題で、経営責任が問われている日本郵政グループの社長3人が、27日にそろって辞任を表明することが明らかになったとTBS毎日新聞日本経済新聞が報じています。辞任で調整しているのは日本郵政の長門正貢社長とかんぽ生命の植平光彦社長、日本郵便の横山邦男社長。金融庁は27日にもかんぽ生命などに一部業務停止命令を出す見通しで、これを受けて日本郵政は記者会見を開き、経営トップの辞任を発表する見通しです。日本郵政の後任の社長には、増田寛也元総務大臣が就任するとみられ、残る2人の後任は内部昇格を軸に調整されています。

かんぽ生命不正販売問題に絡む多くの闇

「お前は寄生虫だ」ーかんぽ生命でパワハラが横行していたことがわかったのが今月18日。かんぽ生命保険の不適切販売問題への経営責任について「経営陣全体で大きな責任を感じている。しかるべきタイミングで改めて発表する」と述べ、辞任検討を示唆していた経営トップの進退が明らかになりました。公表された報告書の中で、営業目標の達成のために不適切な販売が正当化される風潮があったことや、不適切な販売の実態把握につながる現場の声が経営層に届かない組織風土だったことなどが明らかにされ、会社の体質やガバナンスの問題があったことが厳しく指摘されていました。

またかんぽ不正をめぐっては、総務省の鈴木茂樹総務事務次官が総務省OBである鈴木康雄日本郵政上級副社長に行政処分の検討内容を漏らしていたことが判明。高市大臣が事務次官を事実上、更迭していた事態もありました。政府・自民党内では、鈴木副社長の責任を問う声も強く、鈴木氏の去就も焦点になりそうです。

一連の不適切販売の問題を受けて、政府による日本郵政株の売り出しにも影響が及んでいるとブルームバーグが伝えています。関係者によると、政府は今年度内にも予定していた同社株の売り出しを見送る方向だといいます。行政処分を受けて年度内に株式を売り出す環境が整わないと判断しているほか、日本郵政のガバナンス体制への懸念が政府内で強まっているためとのことです。
25日の日本郵政の株価は一時前営業日比0.49%安の1015.5円まで下落、かんぽ生命は同2.3%安の1800円まで下落しています。

神様が災厄を退治する。初詣で破魔矢をいただくべき理由と飾り方

お正月といえば初詣。近所の氏神さまに、有名な神社にとお出かけ先は様々ありますが、「破魔矢」をいただいて帰るのを忘れていないでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、一年のはじめにぜひ手にしておきたい「破魔矢」の効用と飾り方を紹介しています。

破魔矢

さて、気が早いですが、来年の初詣のお話

和洋折衷・和魂洋才が極まる日本の年末年始。クリスマスケーキを食べた一週間後に、お年玉やお節を楽しんでいるのではないでしょうか(*^ー゚)

そして、もちろん初詣にも行くでしょう。いや、ホントは「その年初めての」という意味で、「そのときしか行かない」のは初詣とは言わないんですが、まあ、いいや。

でね、そんな初詣に行った時に買ってほしい…いや、いただいて欲しいのが

  • 破魔矢

です。あの、弓矢の矢みたいなヤツです。まあ、神さまが悪いモノが家に侵入してきたときに、あの矢でやっつけるんですから、まさに弓矢なんですが。

で、お家に持って帰ってきたら

  • お札と同じ扱い

として、お札の近くに飾ってください。ほら、神さまが悪いモノが入ってきたときに、つまりここぞという時に使うわけですから、手近にあった方がいいんですよ。

もしお札の近くが無理なら

  • 玄関

ですね。ほら、神さまも悪いモノも玄関から入ってくるから

は?神札がない?…あ、そりゃ、えーと、弓矢どころじゃないですね。まずはソレをゲットしましょう。

さらに飾り方にもちょっと注意が必要です。我が家では穂のついていない方、つまり矢先を

  • 下かその年の凶方位

に向けて飾るようにしています。矢先が下、つまり垂直に飾るわけです。あるいはその年の凶方位に矢先が向くようにするんですね。…って、

  • どうやって垂直に飾るのよ!?

と思いますよね。実は、破魔矢を飾るための道具があって

  • 御神矢奉斎具

というんです。なんでも京都の石清水八幡宮にあるそうなんですが、ネットなどでは取り寄せることができず、我が家でも

  • 未だに入手していない…

んです。ちぇっ。いつか京都に行ったらゲットしたいものですね。

初詣に行ったら、是非破魔矢を。その年の災厄を退治してくれますよ。

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厚労省「氷河期世代を10名採用」に、国民から「少なすぎる」の声

厚生労働省は24日、「就職氷河期世代」を対象とした採用活動を実施し、来年5月に10名を採用すると発表したと共同通信日本経済新聞毎日新聞などが報じた。政府は国家公務員の中途採用枠で重点採用することを決めており、就職氷河期世代の採用について具体的な計画を公表したのは厚生労働省が初めてだ。


応募内容の詳細

対象となるのは「就職氷河期世代」とよばれる1970年4月2日〜1985年4月1日生まれで、過去5年以内に正社員として雇われた期間が通算1年以下の方。政策立案などに関わる常勤職員10名を採用する。本日12月25日から来年1月10日まで応募を受けつけ、2月に筆記試験、3月に面接試験を行なう予定だ。

給与は…?

職務経験等に応じて異なる。たとえば、高卒で40歳で採用された場合は、月給18.2万~27.4万円だという。

2019年、まぐまぐで一番バックナンバーが売れた有料メルマガTOP10はコレだ!

寒くなったと思ったら街はすっかりクリスマスムード。それが終わる頃には、もういくつ寝るとお正月…と、年末の慌ただしさに追われる毎日をお過ごしのみなさま。お正月は、コタツに入ってミカンでも食べながら、スマホでPCで「メルマガ」はいかがでしょうか?

ここで、2019年の1年間に「まぐまぐ!」でバックナンバーが人気だったメルマガTOP10をご紹介します! さて、1位だったメルマガはどれでしょうか。それは下記の「TOP10」一覧をご覧ください。みなさまの読んでいる&気になるメルマガはございますか? もしも気になるメルマガが見つかりましたら、ぜひご登録とバックナンバーのご購入をオススメいたします。

2019年にバックナンバーが売れたメルマガ「TOP10」

第1位スピリチュアル・カウンセラー並木良和の「目醒めへのパスポート」
人気のある号2018年11月分
(編:世界中に約8,000人のクライアントを抱える希代のスピリチュアル・カウンセラー、並木良和さんのメルマガバックナンバーが堂々の1位。高次元の存在たちと繋がる並木さんが、毎月私たちに必要な「メッセージ」をお届けしてくれます)

第2位【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断
人気のある号2019年09月分
(編:いま最も注目されているオシャレ界のカリスマ・MBさん。「ワークマンでおしゃれになれる方法」から「ユニクロU全型レポート」までを毎号長文で綴る2019年9月分のメルマガは、全オシャレ男子必読です)

第3位エビデンスによる最新ボディメイク-【博士のダイエット&バルクアップ研究所】
人気のある号2018年12月分
(編:「筋肉博士」の異名をとる山本義徳さんが最新ボディメイク情報をレポートする、筋トレ&ボディービルダー注目のメルマガ。2018年に配信されたメルマガ復習号になる12月分(4回)は、一年分の情報がギュッと凝縮されていて超お得)

第4位藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」
人気のある号2013年01月分
(編:政治、経済、ビジネス、そして恋愛工学について作家・藤沢数希さんがお届けする大人気メルマガ。ブログ『金融日記』では書けないディープで具体的なお話が満載です)

第5位鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編
人気のある号2018年12月分
(編:政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している鈴木傾城さんのディープなメルマガ。経済の分野からいかに生き延びるかを知りたい方は必見)

第6位『カレイドスコープ』のメルマガ
人気のある号2019年04月分
(編:「世界で起こっている事象の深層に初めて迫ることができる」と謳う、本物志向の貴方に贈るニッチなメルマガ。視界ゼロメートルの霧の中から脱出したい方にこそ読んでいただきたい一誌です)

第7位Doggies 911
人気のある号2010年06月分
(編:飼い犬のしつけに悩む飼い主の救世主として、”犬の問題行動の原因は人にあり!”をモットーに、犬の気持ちを大切にした問題解決に長年取り組んできたドッグビヘイバースペシャリストのMASUMIさんが放つ、犬好きマストバイなメルマガです)

第8位高城未来研究所「Future Report」
人気のある号2011年07月
(編:世界を股にかけ様々なメディアで活躍しているクリエーターの高城剛さんが贈る、Q&Aコーナーも大人気のメルマガ。世界の裏側や最先端の情報をイチ早く知りたい方にこそ読んでいただきたいメルマガです)

第9位堀江貴文のブログでは言えない話
人気のある号2018年12月分
(あの「ホリエモン」さんが、経済情報から芸能界の裏話までブログではとても書けない話題をメルマガで教えます。Q&Aコーナーも充実、とっておきの情報がタップリ詰まった大人気メルマガです)

第10位根本裕幸のメルマガ&動画で学ぶ、めっちゃ使えるココロの法則
人気のある号2018年01月分
(編:夫婦、恋愛、仕事、お金、性格からあらゆる人間関係について2万人以上をカウンセリングしてきた、予約の取れないカウンセラー・根本裕幸さんがテキストと動画で心の法則を詳しく分かりやすく教えてくれます)


いかがでしたか? テレビを見ながら寝正月もいいけれど、たまには読書ならぬ「メルマガ読み」の年末年始もイイものですよね。ぜひ、今年の年末年始は「メルマガ正月」をぜひお楽しみください。それでは、みなさまメリークリスマス&良いお年を!

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「令和婚」のせいにするな。出生数90万人割れにネット怒りの声

子供の数が増えません。厚生労働省の発表によると、日本人の国内出生数は86万4000人となり、1899年の統計開始以来初めて90万人を下回ったことが明らかになりました。前年の確定数91万8400人から約5万4000人の大幅減で、4年連続で過去最少を更新。同省の研究機関は出生数の90万人割れを2021年と推計していましたが、想定より2年早まることになったと時事通信が伝えています。

出生数は50年前の半分以下

団塊世代と呼ばれる1949年(昭和24年)生まれの人は269万6638人。団塊ジュニア世代となる1973年(昭和48年)生まれの人は209万1983人。もちろん社会情勢や取り巻く環境の違いで単純比較はできませんが、90万人割れは45年前の半分以下の数字。全国の市町村の中には去年、子どもが1人も生まれなかったところも複数あります。日本経済新聞に掲載されているグラフを見ると、その現象幅の大きさがわかります。なぜこれほどまでに出生数は減少してしまったのでしょうか?いくつか複数の理由が考えられるとNHKは指摘しています。

令和婚が影響?その見解、本気ですか?

まずは未婚率の上昇が挙げられます。平成27年のデータで見てみると、50歳の時点で結婚を経験していない人の割合は、男性が23.37%で全体のおよそ4人に1人、女性は14.06%で、7人に1人と男女ともに過去最も高くなっています。
また晩婚化も理由の一つに挙げることができそうです。初めて結婚した人の平均年齢を平成30年のデータで見ると、男性が31.1歳、女性が29.4歳で、こちらも過去最高です。

厚生労働省によると、他にも若い女性の人口が減っていることや、令和になってから結婚をする「令和婚」を目指して、婚姻の機会を先延ばしにしていた人が多くいたことも、出生数の減少に影響を与えたのではないか」としています。

一方、死亡した人の数は137万6000人と去年より1万4000人増えて、戦後では最多となる見通しです。出生数から死亡数を差し引いた人口の減少数、いわゆる自然減は51万2000人と去年より6万8000人多くなり、初めて減少幅が50万人を超える見通しだとNHKは伝えています。これで出生数が死亡した人の数を下回るのは平成19年から13年連続。人口の減少が加速している実態も浮き彫りとなりました。

自民よりタチが悪い。野党がかんぽ不正事件を本気で追及しない訳

先日掲載の「令和元年最後の闇。かんぽ不正事件はどこまで腐っているのか?」等でもお伝えしている通り、膿の噴出が止まらないかんぽ生命を巡る問題。なぜこのような言語道断な「事件」が起きてしまったのでしょうか。米国在住の作家・冷泉彰彦さんは今回、自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、3つの論点からこの問題の分析を試みています。

「かんぽ生命」スキャンダル、3つのナゾとは?

かんぽ生命に関しては、高齢者をターゲットに不適切な販売が行われていたというスキャンダルが出たと思ったら、今度は、その問題に対する総務庁の「処分案などの情報がかんぽ生命側に漏洩していた」というスキャンダルが飛び出しました。

その結果として、総務省の鈴木茂樹事務次官がクビになっています。どんどん悪が暴かれて、どんどんウミが摘出されているようで、何となく「良いニュース」のように受け止められていますが、本当なのでしょうか?

どうもこのニュースの全体に不自然な感じがしてなりません。3つ考えてみたいと思います。

1つ目は、今回の「情報漏洩」です。報道によれば、漏洩の対象はかんぽ生命の親会社にあたる日本郵政の鈴木康雄副社長が相手で、その鈴木康雄副社長が10年前に総務省の事務次官だったことから、「同じ総務省、同じ郵政出身、同じように事務次官まで上り詰めた」関係で、しかも10年の差のある先輩・後輩だったので、「情報漏洩」があったというのです。

ですが、よく考えてみれば、悪いことをしたので処分するという情報を事前に漏洩しても、そんなに実害はないはずです。特に今回の不適切販売の問題では、少なくとも証拠隠滅はできないように監査がスタートしているはずです。

また「どのぐらいの処分になるのか」が事前に漏洩していたとして、該当する人物をコッソリ左遷しておけば、処分を逃れることができるとか、あるいは処分対象のポストにある人物を異動させて、その人物に「代理で処分されてもらう」というようなヤクザまがいの行動がされるということも、さすがに無さそうです。

処分案が事前に漏れている…というような言い方をすると、ずいぶんスキャンダラスに聞こえますが、よく考えると、この問題はそれほど深刻ではないと思われます。

むしろ、怪しいのは「もっと前から総務省の行動が郵政サイドに漏れていた」という可能性です。それこそ、問題が暴露されるほとんど最初の時点から監督官庁の動きがバレていたとか、あるいは郵政サイドと「ツーカー」でやっていたとなると、これは深刻です。それこそ証拠隠滅など、悪質な行為が起きていた可能性があるからです。その辺を曖昧にして、高市大臣のパフォーマンスで幕引きというのでは、余りにお粗末です。

2点目の疑問は、どうして「無理な不適切営業が必要になったのか?」という問題です。そもそも民営化以前の簡保というのは、猛烈なシェアを誇っており、日本最大の生保であったわけです。そのスケールは今でも維持されているはずで、むしろ民営化によりコストダウンが進んだり、運用の幅が広がったり、収益拡大の要因はあっても、「無理な営業をしないといけない」ぐらい「経営が苦しい」というのは不自然です。

また、経営が苦しくないのに、首脳陣が「より強欲に」なって無理な営業を強いたというのも妙です。そこで浮かび上がってくるのが、郵便局の経営です。郵便局に関しては、民営化のプランの中では「郵便局会社」という独立会社にする計画でした。つまり郵便の会社、簡保の会社、郵貯の会社ができていって、それぞれが独立していって、そうした3つのサービスを売る郵便局というのは、販売専門の独立会社になっていくはずだったのです。

ところが、2012年に当時の民主党政権が郵政民営化の骨抜きをやったわけです。その時は、かんぽ生命と、ゆうちょ銀行の株を100%売却して民営にはしない」という決定がされたのですが、同時に「郵便局会社郵政会社が1つの会社にされてしまいました。

ここからは私の推測ですが、その後、予想を上回るスピードで「郵便事業の低迷が進んでいったわけです。つまり、ネットの普及による郵便の利用低迷と、ネット通販の拡大による運賃引き下げ圧力が襲ったのです。そこで、郵便事業がどんどん苦しくなったわけですが、郵便局会社は郵便事業と一体化しているので、その全体の経営が苦境に陥ったと思われます。

もしかしたら、その郵便局の営業成績について、郵便事業の損を保険の利益で埋めるという無理な動きになったのかもしれません。そうなると、悪いのはかんぽ生命ではなく、郵便と郵便局を管轄する「日本郵便」の側に責任があるし、同時に全体を統括する「日本郵政」に大きな責任があるわけですが、その原因が民主党による民営化の骨抜き」にあったという考え方もできると思います。

止まらぬ子供の自殺。大人が論争する間にも死を選択する生徒たち

被害者が自殺を選ぶまでに追い詰められるなど、全国で深刻さが増すいじめ問題。その中でもかなりの件数が、学校や関係機関の不適切な対応により引き起こされたと言っても過言ではない状況となっています。私たちはこの「惨状」にどう向き合うべきなのでしょうか。これまで数多のいじめ問題を解決してきた現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんは自身のメルマガ『伝説の探偵』で、「今そこにある脅威」から子どもを守るためには、大人たちがいじめに対する主義主張や理想の違いで対立すべきではないと記しています。

 

いじめをするなら学校くるな、いじめで辛いなら学校行くな論争に終止符を

私が代表理事を務めるNPO法人ユース・ガーディアンは、いじめで学校に行くのが苦しくなってしまった子や根拠なく学校に行くことが正しいと思っている大人に向けて、「もしも君にとって学校が地獄ならば、行かなくていい。その代わり、いじめについて話してほしい」とメッセージを送っている。

これは、毎年8月末に各団体などと共に「いじめ自殺防止のための共同宣言」として行なっているものだ。そのためか、被害者が学校に行かないことを推奨している草分け的存在とされているようだ。

一方で、私はいじめ防止対策推進法を改正したほうが良いと発信しており、遺族会などから改悪とされた馳試案を全面的に否定した。その意味では、現行の「出席停止が正しく運用されていないことを問題視している存在となる。

いじめ防止対策推進法の出席停止

いじめ防止対策推進法第26条には出席停止についての条文がある。

(出席停止制度の適切な運用等)

 

第二十六条 市町村の教育委員会は、いじめを行った児童等の保護者に対して学校教育法第三十五条第一項(同法第四十九条において準用する場合を含む。)の規定に基づき当該児童等の出席停止を命ずる等、いじめを受けた児童等その他の児童等が安心して教育を受けられるようにするために必要な措置を速やかに講ずるものとする。

では、学校教育法第35条とは何か?といえば、下記の通りとなる。

学校教育法第35条

 

市町村の教育委員会は、次に掲げる行為の一又は二以上を繰り返し行う等性行不良であつて他の児童の教育に妨げがあると認める児童があるときは、その保護者に対して、児童の出席停止を命ずることができる。

 

  1. 他の児童に傷害、心身の苦痛又は財産上の損失を与える行為
  2. 職員に傷害又は心身の苦痛を与える行為
  3. 施設又は設備を損壊する行為
  4. 授業その他の教育活動の実施を妨げる行為

つまり、いじめの加害者は、被害者に対して、学校教育法第35条の「他の児童に傷害、心身の苦痛又は財産上の損失を与える行為」をしているから、教育の保障、教育環境の維持という観点から、加害者の保護者に対して出席を停止を命じることができるというわけだ。

いじめ防止対策推進法立法においては、この学校教育法第35条を超えるものではないが、いじめ問題においては運用が極めて消極的である(実行されることは極めて稀である)ことから、特別法という観点で敢えて条文に記載したのだ。

つまり、いじめ問題において法により「出席停止」を条文に加えたことは、建前としては、懲戒ではなく学校の秩序の維持としつつも、懲戒的な作用がある出席停止をしっかりして欲しいという意味合いがある。なんとも頼りないところもあるが、法の裏付けがあれば、止まらないいじめ行為に対して、「出席停止」で対抗し得ると考えたのだ。

ところが、出席停止の年間総数は1桁台が2年間続いており、それ以前も行われるという事が異例中の異例だと考えられているのだ。

義務教育期間中は特に、加害者側の学習権の確保も必要であろうという観点もある。

例えば、北関東にある公立中学校では、いじめの加害者が激しい暴力を続け、複数人の被害者が不登校の状態になっているが、この加害者の保護者は、暴力を振るわせる原因を作った被害者に問題があると一方的な主張を学校に対して行なっていて、学校自体も対応に苦慮している。

さらに教育委員会で問題になれば、激しい暴力の中で被害者が抵抗してできた引っ掻き傷などを提示病院の診断書まで提出して、自分も被害者なのだと主張するのだ。

以前「伝説の探偵」で調査取材をした大阪府八尾市の暴力いじめ(「探偵が見た八尾市小6女子いじめ暴行事件の大人達によるクズ対応」)でも、被害者側が被害届を出せば、加害者側も被害届を出したわけだ。

このように、加害者側がいじめ被害を被せて訴え、議事を混乱させて被害自体をうやむやにしてしまうのだ。最終的には学習権を強く主張して、学校に加害者だけが居座ってしまう例は枚挙にいとまがない。

だからこそ、「いじめをするなら学校に来ないでくださいをいうメッセージは当然のことだ。しかし、実務運用は、ほぼ使われることはなく、「出席停止は極力避けている実態がある。

飲み会で受験生に試験問題漏洩。首都大教授懲戒解雇処分

首都大学東京は24日、大学院の入試の試験問題を事前に漏らしたり、平成28年の参議院選挙で特定候補者への投票を働きかけたとして、健康福祉学部の竹井仁教授を懲戒解雇処分にしたと朝日新聞産経新聞NHKなどが報じた。


飲み会で試験問題漏洩

大学によると、竹井氏は17年5月に実施された大学院国際徒手理学療法学コースの入学試験で、知り合いの受験者1名に対し、試験日前日の飲み会で試験問題の作者であることを自ら明かし、英語と小論文の問題内容を事前に漏らしたという。18年11月に受験者本人から「一方的に漏らされた」と大学に申し出があり、判明した。

竹井氏は事実関係を認め、「受験生に、受かって頑張ってほしかった」と説明しているとのこと。大学は改めて合否判定を確認し、本来合格となるべきだった受験者1名を追加で合格させた。外部の弁護士を含むチームで原因を分析し、再発防止策をまとめるという。また、今後については、複数の教員で試験問題を作成することなどを徹底すると述べた。

特定の候補者への投票呼びかけも

竹井氏はこの他にも、16年の参議院選挙の選挙期間中、複数の学生に特定の候補者への投票を呼びかけていたことで問題となっている。

新年の計画を立てる時に意識したい、「メタ認知」を活かす方法

 同じことを同じように間違えてしまったり、一念発起して予定を組んでも計画倒れに終わる…、そんなことばかりが続くと気分も落ち込みます。なにか有効な手立てはないものでしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田将昭さんが、誰にでも備わる能力「メタ認知」を使って自分を成長させる方法を解説しています。

メタ認知というもの

みなさんは何かしらの行動をしている時に、もう一人の自分が客観的に自分のことを監視している、ということを感じることがありませんか?

たとえば、ある漢字を書く時につい間違えてしまう、という「癖」があったとします。気づかずに間違うこともあれば、「そうそう、この漢字はよく間違うんだ。気をつけないと」って思いながら書く時がありませんか?

その「そうそう、ここはよく間違えるんだよな」と自分自身のことを一段上から見ている自分。これを「メタ認知と呼んでいます

「メタ」というのは「高次の」ということで、いわば「一段高いところからの視点」と考えてください。何かの行動をしている自分を、少し高いところから見てくれている自分です。

ここはいつも間違えるところだから気をつけるんだぞ、と声をかけてくれる自分です。

これは単純に問題を解いている時だけではなく、自分の行動を客観視する意味でも重要な能力です。

「計画を立てる」ということでも、「むやみやたらと詰め込んでしまうというのは、メタ認知を活かせていません。自分の過去の経験から、このぐらいのテキストなら1時間でどのくらいこなすことができるのかといったことや、1日にだいたい平均してこれぐらいは勉強に時間を割くことができるということを念頭に置きながら、盛り込みすぎていないか、できもしない時間配分をしていないかということをチェックしないと、その計画は最初から「計画倒れになる」運命をたどるしかありません。

自分のことをよく知ってこそ、効果的な計画が立てられるし、日々の勉強でも修正が効いていくのです。

これはある程度は誰にも備わっています。それをもっと意識的に使おう、ということを自分自身が自覚していくことが大事です。

慎重にやればミスしない、という程度ではなく、「自分のミスのパターンの分析」や「ミスしやすい環境、要因」などを把握して「ミスがうまれやすい状況だ」ということも認知するレベルで使いこなせると、計画にしても日々の問題解決でも、十分にメタ認知が働いている、と言えるでしょう。

自分自身を客観視するということだけではなく、一段上から、少しハイレベルに見ているのがメタ認知です。少し高いところから見れば景色も変わり、物事の問題点がよく見えます。そういった視点を自分自身のことに持つ。

それが成長の鍵となります。

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