僕が「ポケモンGO」を3日で辞めたワケ。人生は、ゲーム以上にゲーム的

先月日本に上陸し、社会現象を巻き起こしている人気ゲーム「ポケモンGO」。すでにモンスターを全部集めた人も出始めているそうですが、一方、メルマガ「仕組みと掛け算でビジネスを成功に導く【平成進化論】」の著者・鮒谷さんは、たった3日でゲームをアンインストールすることを決断したのだそうです。それは一体なぜなのでしょう。

ポケモンGOを3日間やりこんで、分かったこと。(人生は、ゲーム以上にゲーム的)

今日は、「言わずもがなのことを言って、またしても敵を作るかも」と思われる話をいたします。別に他意はありません。他者を責めるつもりもありません。あくまで私(鮒谷)の所感です。どうぞお許し下さい(先に謝っときますw)

メルマガには書きませんでしたが、先日、巷で話題の「ポケモンGO」の配信が始まるや否や、すぐにインストールいたしました。

海外で既に話題になっているし、それほど人を夢中にさせるにはなにかカラクリがあるはずだ、そのカラクリを学びたい、という一念で。そして仕事の合間を縫って、夜から夜中にかけてを中心に、3日間ほど、集中的に取り組んで、「レベル9」まで到達したところで、特に未練もなく、あっさりとアプリを削除

たまたま自宅界隈にも、普段の活動半径にも「ポケストップ」が大量にあったので、ここくらいまでのレベル上げはそんなに難しいものではありませんでした。(とはいえ、相応に時間は注ぎ込みましたが)

それなりにやりこんだ結果、

【 やっぱり人に巻き込まれるより、人を巻き込む側の方が100倍楽しい

と分かりました。ある程度やると、「あ、これ、他者の手によってルールが作られていて、どこまでいってもそのルール(レールと言っても良い)から抜け出すことができないわ」ということが分かります。

ゲームのルールを、最低限、一通り理解できる程度までやり込めば、その延長線上にあるものもおおよそは理解できるし、目先の現象は変わっても、「仕組み自体は、入れ子構造になっており、延々これが続くだけ」と分かったから、これ以上やっても(基本的には)同じ作業の繰り返し、と解釈したので、見切ることに躊躇はありませんでした。

大前研一「スーパーから天気予報・宅配ピザも変える位置情報活用」

【連載第5回】スマートフォン、SNSの普及に加え、測位技術の発展、さらにはドローンなどの新技術出現によって「位置情報ビジネス」が飛躍的に進化している。そう、世界は今「位置情報3.0」時代に突入しているのだ。 本連載では位置情報を活用したビジネスを取り囲む様々なテクノロジーの現状を大前研一氏が解説します。

記事のポイント

本連載では大前研一氏が「位置情報ビジネス」を中心に、テクノロジーを活用した新しいビジネスモデルの実例を解説します。連載第5回は、位置情報を利用したサービスの進化についてお話いただきました。

*本連載は2016/5発行の書籍『大前研一ビジネスジャーナルNo.10(M&Aの成功条件/位置情報3.0時代のビジネスモデル)』の内容をもとに再編集しお届けしています。
http://g10book.jp/contents/journal

位置情報を利用したサービスの進化は何をもたらすのか

「郵便番号別」で気象情報を提供するウェザーニューズ

前回は主に、業務や作業の効率化という側面で位置情報の利用事例を紹介しました。今回は暮らしのより身近なところで起きている、サービスの進化形を見ていきます。

位置情報の利用によって、サービスはどのような変化および進化を遂げているのか。さらなる進化形も視野に入れながら、探っていきたいと思います。

天気予報を知りたいとき、みなさんはいつも何から情報を得ているでしょうか。

日常生活においては、日本の気象庁の天気予報にたとえ少々不安があったとしても問題はないかもしれません。

ところが世の中には、天気が外れては商売にならない、あるいはもっと詳細な情報がなければ使いものにならない、という人もたくさんいます。

そのようなニーズもあり、近年注目を集めているのが、ウェザーニューズが提供する気象情報です。図-16をご覧ください。

ウェザーニューズは、航空機搭載センサー、車載センサー、波や気圧などを測る船舶搭載センサー、花粉の飛散量を測る花粉センサー、従来のビーコンセンサーによる観測データ、さらにユーザー参加による気象体感データを収集しています。 

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図-16 ウェザーニューズの情報収集の仕組み
 

それらに気象庁の観測データや独自インフラによる観測データをプラスして、詳細なエリア別の気象情報を提供しています。

エリア分類は「郵便番号別」とのことですから、私たちは極めてローカルな気象情報を得ることができるようになったと言えます。

ここまでローカルな気象情報を出すに至るには、当然のことながら気象庁の観測地点だけでは足りません。ウェザーニューズはその不足を、各種観測データと位置情報そのものを高精度で利用することによって補い、地理的にローカルかつ詳細な気象情報を提供可能にしたわけです。

ウェザーニューズは収益性にも優れた企業に成長していますが、こうしたローカルで詳細な気象情報は今後、災害対策にも活かされていくのではないかと思います。

ウォルマートは屋内測位の活用で、顧客の購買意欲をくすぐる

米国のスーパーマーケット最大手・ウォルマート・ストアーズ(以下ウォルマート)が注力しているのが、屋内測位を重視した広告です。

顧客のスマホに、その人の今いちばん近くにあるウォルマートの特売品や、本日の特売品といったものを通知します(図-17)。

通知を受け取った顧客の興味によっては、店内に入ると同時にスマホを稼働させ、顧客が興味をもった商品のある場所まで「右に曲がって左に曲がって、ここの棚にあります」といった具合に誘導もします。なにせ巨大なウォルマートですから、目的の品を探す顧客としては非常に便利です。

こうした広告はどの程度成果を上げているのでしょうか。

ウォルマートは2014年、感謝祭(Thanksgiving)に先立って「ブラックフライデー広告」を配信しました(図-17)。

広告は2500万人にダウンロードされ、それらの人々が広告によって店舗の値下げ幅を知り、オンラインで、つまり「七面鳥がまだオーブンに入っているうち」から買い物を始めました。そして来店したところで売り場まで誘導され、到着したところで「はい、焼き上がりました」と、焼きたてほやほやの七面鳥を買うことができたわけです。

話題性や顧客の満足度を重要視し、実に巧みに屋内測位を使って購買意欲をくすぐった結果、前年のサイバーマンデー に次ぐ2番目に高いオンライン売り上げを記録しました。

ウォルマートでは各店長が「うちの店の今日の特売品はこれだ!」などと広告のアイデアを出し合うことで、よい意味で競争力が鍛えられているようです。

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図-17 ウォルマートの屋内測位を用いた広告配信

スーパーでは15分後、30分後のレジ混雑状況を予測し対応

日本の小売店では、北関東で強い支持を得ているショッピングセンター・ベイシア が、レジの混雑緩和に位置情報を取り入れています。

例えばベイシア佐倉店にはレジが50台以上あり、それらのレジに、15分後、30分後、どれだけの客が来るのかを自動予測しています。

どのように行うか、図-18を見てみましょう。

まず店の入り口とレジ付近に50台以上センサーを設置し、店内の客数のデータを収集します。ここに、過去の実績データも組み合わせて、この後必要になるであろうレジ台数を予測します。そして、現在の稼働台数も加味して、15分後、30分後に必要なレジの台数を自動予測。

その予測データがレジ付近の係が携帯する端末に配信され、係は混雑状況に応じてレジを開閉したり、空いているレジに顧客を誘導するなど対応します。

実は同社の方針が「レジ待ちは2組以下」で、KPI(重要業績評価指標)として掲げられているので、こうした位置情報利用によって、それを達成しようというわけです。

成果は上々で、レジ待ち2組以下の達成率が導入前の4倍になっているとか。それまで店長などの裁量で「ちょっとあそこのレジを手伝って来い」と対応していたところを、15分後にレジに人が並ぶと予測されれば、棚で作業しているような店員がデータに従ってヘルプに行くようになったのです。

顧客の導線データを利用することで、このようなことも可能になるのです。

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図-18 ベイシアの顧客の動線データの収集・分析・展開

公園にいてもドミノ・ピザ。「いつでもどこへでも配達」の時代

最近、東京の街中で、楽天の軽自動車があちこち動き回っているのをよく見かけます。
何をしているのかというと、あの車には楽天の商品、とりわけ受注頻度の高い商品が積まれていて、対象エリアなら24時間いつでもどこへでも届けられるように、エリア内を巡回しているのです。

「どこへでも」というのは決して大げさではなく、例えばオフィスや外出先でも、スマホなどから指定された場所へ、位置情報をもとに「どこにでも」届けてくれるのです(図-19)。

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図-19 指定した場所への配達サービス

同じようなサービスを、ドミノ・ピザも導入しています。以前からドミノ・ピザは電話番号を入力するだけで自動的にその場所へピザを届けるシステムを取り入れていましたが、現在はもう、その先です。

顧客がスマホなどのGPS機能を使って「今いる場所」を指定すれば、住所入力することなく、どこへでもピザを届けてくれるという時代です。

ですから、例えば公園でデートしているカップルのもとに「はい、お待たせしました」と焼きたてピザを届けることもできるのです。

このような“ロケーションは顧客のスマホ”という考えは、Uberなどのサービスに通じるものがあります。そのeコマースバージョンが楽天やドミノ・ピザ、ということでしょう。

どれだけ需要があるのかは分かりませんが、こうした位置情報を利用したサービスを磨いていくことで、新たな展開や可能性へと繋がることに期待したいと思います。

 

(次回に続く)
 

この連載の過去記事はコチラ

この連載の前回までの記事はこちらでお読みいただけます。
 
 

この記事の話し手:大前研一さん

 
株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長/ビジネス・ブレークスルー大学学長1943年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、マサチューセツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で博士号を取得。日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社後、本社ディレクター、日本支社長、常務会メンバー、アジア太平洋地区会長を歴任し、1994年に退社。以後も世界の大企業、国家レベルのアドバイザーとして活躍するかたわら、グローバルな視点と大胆な発想による活発な提言を続けている。現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長及びビジネス・ブレークスルー大学大学院学長(2005年4月に本邦初の遠隔教育法によるMBAプログラムとして開講)。2010年4月にはビジネス・ブレークスルー大学が開校、学長に就任。日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる。
 

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カニバリゼーション

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サイゼリヤ(ファミリーレストラン)

◆戦略分析

図表1「マリアーノ戦略」

■戦場・競合

  • 戦場(顧客視点での自社の事業領域):パスタのファーストフード
  • 競合(お客様の選択肢):コンビニ、ファーストフード、イタリアンレストラン、冷凍食品 など
  • 状況:イタリアンレストランは年々増加傾向にあるようです。

■強み

1.本格スパゲッティを楽しめる

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2.早い

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3.サイゼリヤの配送網

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● 首位女性当选东京都知事 曾任防卫大臣

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さて、本日はミルクのお話。

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そう、タダで取り放題で常温で腐りもしないブツ、アイツをありがたがる状態を評して、資本主義ではこういうことわざがあります。

タダより高いものはない(◆_◆)

ってヤツですよ。

CM起用も逆効果?日本人の中で無意識にある「外国人」への偏見

「外国人の友達を作りたい人は必見!」
このようなキャッチフレーズで集客しようとするイベントの招待が一ヶ月に何回も筆者のところに届くのである。英語で話したいなり、「外国人の彼女」を作りたいなり、異文化を体験したいなり、このようなイベントに参加する動機は人それぞれである。また外国にルーツを持つ人と会って話をしてみたいという純粋な気持ちで「参加する」ボタンを押す人も少なくないであろう。

このようなイベントの背景には、文化交流の機会を作るという素敵な動機があるに違いない。しかし、イベントを立ち上げた人に悪意はなくても、その広告が偏見的なイメージを強調し、外国にルーツを持つ人を不愉快な気持ちにさせしまう場合がある。異文化体験を楽しめるせっかくのチャンスなのに、偏ったメッセージで告知するとイベントを台無しにしてしまう可能性もある。

では、「外国人」をキーワードにした好ましくない広告事例をみてみよう。

外国人といえば「金髪の白人」

依然として日本のテレビCMにおける外国にルーツを持つ人の描き方に偏見が含まれており、2014年に放送されていたANAのCMのように、金髪で鼻が高いというイメージが強調されてきた。差別的な描き方であると指摘されANAは謝罪したが、ステレオタイプ的な「外国人像」はいまだに存在している。

文化交流という目的のイベントの告知ページでさえ常に使われているのは金髪の背が高い白人の画像である。日本に滞在する外国にルーツを持つ人の中で、このような偏見的な描き方に対して違和感を抱かない人はいないと言っても過言ではないだろう。

「外国人」を珍しい動物扱いしていない?

某イベントのWebサイトでは、海外の雰囲気を味わってもらうために「外国人」には無料で参加してもらうというキャッチフレーズがあった。「異国感を味わう」なり、「外国人が溢れる」なり、外国にルーツを持つ人を珍しい動物かのように扱うそれらの言葉に不快な気持ちを抱いてしまった人は少なくないだろう。実際、このサイトを見た人たちから「『外国人』はだれも参加してほしくない」という声がSNS上に上がる事態になり、広告が逆効果になったのは明らかだ。

さらにこのような広告にはもう一つの偏見が潜んでいることがある。外見が「外国人っぽい」人が登場する場合、英語あるいは片言の日本語しか話さないように設定されていることが多いのだ。つまり、「金髪の白人」というイメージに「英語しかできない」というステレオタイプがより一層強調されているのである。

自分の中の壁を崩す新たな自分を発見する

多様な社会になりつつある日本においていまだに外国にルーツを持つ人の「異国性」が強調されがちである。しかし、そうすることによって「内と外」概念も強まってしまい、「我々」と「彼ら」とのあいだの溝がなくなるどころが、深まっていくばかりである。

差別は無意識的なレベルで働いていることが多いため、内面化した固定概念を積極的に問題にしない限り、日常生活に潜んでいる差別に気づかないことが多い。これまで当たり前だと考えていたものに対して疑問を投げかけるようになると自分の中にあった壁が次から次へと崩れていき、新たな意識で「日本人である自分」と「日本人ではない他人」に接することになるのではないだろうか。

(グアリーニ・レティツィア)南イタリア出身で、2011年から日本に滞在。ナポリ東洋大学院で日本文化を勉強してから日本の大学院に入学。現在、博士後期課程で日本現代文学とジェンダーを研究しながら、Webライターとして海外旅行、異文化、難民などについて執筆。

 

記事提供:ニュースフィア

日本も中国に潰されるのか?世界中が巻き込まれる「負の連鎖」

世界を見回すと、日本を含む各地で数年前までならば考えられなかったような事件や出来事が相次いでいます。無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』の著者・嶌さんは、それらの事例を挙げつつイギリス、アメリカ、イラク、中国、日本を詳細に分析。ここ数年で人々の考え方がどのように変わったのか、そして日本は世界、特に中国と今後どのように向き合うべきなのかについて見解を述べています。

一触即発の大乱危機

世界各国でその国が持っていた社会常識倫理感などが次々と崩れるような事件が相次いでいる。日本では70~80歳台などの老人や年上の女性が20~30代の若者、青年に殺害される事件が目立ってきた。かつては尊属事件などで、若者が年配者を殺傷する事例はあったが、最近のように動機も刹那的で見知らぬ人を殺傷に及ぶことはほとんどなかったように思う。

イギリスでは、まさかとみられていたEU離脱を国民投票で決めてしまった。離脱を決めてから慌ててイギリスに不利となる貿易などのEU条件は適用しないで欲しいと言い出している。イタリア人は駆け出した後で考える国民性を持つが、イギリス人は歩きながら考えるといわれていた。なのに後先の損失を考えず大衆心理に乗ってしまったかのような今回のEU離脱決断は、考え深いとされたイギリスの国民性に似合わない

アメリカでは、融和が進んでいるようにみえた白人と黒人の分断図が再び鮮明になっている。発端は白人警官が、身分証を出そうとした黒人をいきなり射殺した事から始まった。この行為に反発するデモが全米で起こったが、今度は「白人が憎い」と黒人が白人警官数人を射殺、黒人と白人の衝突が全米各地で発生した。すると白人警察官は、無人ロボットを使って取り締まりに乗り出したという。オバマ大統領は「刑事司法制度の中にまだ人種差別が残っているのではないか」と述べている。

イラクのバグダットでは一度に約300人が死亡する爆弾テロが発生、一回のテロで犠牲となる人々の数がウナギ上りに増えている。中東や西南アジアでは爆弾テロによる死傷者数に鈍感になっているようだ。イラク戦争、アフガン戦争、イスラム国のテロなどが相次いで発生しているうちに、人命がどんどん軽くなってきたように思う。

川端康成『雪国』の冒頭は「こっきょう」か、「くにざかい」か

川端康成の有名な小説『雪国』の冒頭には「国境」という言葉が出てきます。この漢字には読みが2種類ありますが、『雪国』に関してはどちらが正解なのか、いまだにわかっていないといいます。このような読みが2つある熟語は意外と多く、それぞれがまったく違うイメージになるものも。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、そんな日本語の奥深さを紹介しています。

読み方が二通りある熟語

以前のメルマガで、川端康成の『雪国』の冒頭について少しだけ触れました。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」

という冒頭の一文。「こっきょう」と読むのか「くにざかい」と読むのかというのは、実は決着がついていない問題なのです。

「こっきょう」は国と国の境目であって、日本国内で使う場合は「くにざかいが正しいのではないか、という意見があります。

一方で、この小説の舞台となる場所である「上越国境」は「じょうえつこっきょう」と読むのが普通だ、という意見もあります。

当の川端康成はどう思っていたのか? というのは、「こっきょう」だったらしいというのはありますが、決定打はないようです。

興味深いのは、出典は忘れましたが、川端康成の弟さんが、「あの美意識の高い兄が、冒頭の一語に濁音を入れるわけがない」というのを書いてらしたのを見たことがあり、おおっと思いました。なるほど、そういう見方をすると確かに「こっきょう」のほうが切れがいい感じです。

これは「国境」が「くにざかい」とも「こっきょう」とも読めるのが原因ですね。ちなみに「くにざかい」というのは訓読み、「こっきょう」は音読み。一般に「訓読み」は和語で、日本語本来の言葉を読む時の音です。「音読み」は主に中国から入ってきた言葉を日本語に合うようにして読んだ音です。

このように漢字表記は同じなのに、訓読みなのか音読みなのかで印象がまるで違ってくる言葉は結構あります。

「風車」は「かざぐるま(和語)」と「ふうしゃ(漢語)」で二通り読めますねドン・キホーテが「腕をぐるぐる回す怪物」と見立てて向かっていくのは「ふうしゃ」であって、「かざぐるま」ではないですね。子供が遊ぶのはもちろん「かざぐるま」。

「草原」は「くさはら」と「そうげん」。なんとなく「そうげん」の方が広々とした感じがします。「春風」は「はるかぜ」と「しゅんぷう」とありますが、これは「はるかぜ」と読んだときに、柔らかさを感じます。

なぜ日本人は転職で「給与交渉」をしないのか? アメリカとの比較

あなたは転職活動をする時に、給与について交渉をしていますか? もし、していないのであれば、高い給与を手にするチャンスを逃しているかもしれません。給与交渉においてやるべきことを、アメリカの事例をもとにまとめてみました。

なぜ給与交渉が必要なのか?

終身雇用制度が崩れつつある近年、転職はどの年代においても珍しいものではなくなってきました。

そして転職において重要視されるのは「給与」。

転職支援サービス「エン転職」が今年6月に発表した、20代~50代の9320人を対象に実施したアンケート調査によると、転職を検討する理由の61%が「給与」で、転職理由の1位になっています。

そして、給与としていくら貰えるかは、面接におけるあなた自身の交渉力にかかっています。

では、なぜ給与の交渉が必要なのか。

それは、多くの場合において、雇用主はあなたに見合う給与を提示していないから

初めの段階ではあえて実際よりも低い給与を提示することで、そこから交渉の余地を持たせているのです。

そうであるにも関わらず、もしあなたがここで何も交渉しなければ、みすみす高い給与を手にするチャンスを逃すことになってしまいます。

7月下旬に米国のForbes誌が掲載した記事によると、アメリカでは41〜45歳の年齢層が、他の年齢層に比べて最も給与についての交渉をする割合が高いとのこと。

特に製品部門で働く女性や、ビジネス開発を行っている男性の交渉率約65%と、その他の一般職などと比較して高い数値が出ています。

米国流に学べ。給与交渉におけるコツとは?

それでは、実際に給与交渉をする上で、何に気をつければよいのでしょうか?

まず大事なのは、「あなたがどのような人であるかということではなく、あなたがこれまで何をしてきたか」を、徹底的にアピールすること。

アメリカのQ&Aサイトの運営を行うクオーラ社のCEOは、このようにコメントしています。

「面接に行くまでに、これまでやってきた仕事の成果が分かるものを集めておくことが大事です。あなたがどんなに良い人柄であっても、雇用主があなたの笑顔のために給与を上げることはありません」

また、大手求人サイト、MONSTER社は、給与交渉を行う前に尋ねるべき質問10点を、以下のようにあげています。

  1. 仕事内容の詳細
  2. 仕事の開始日
  3. 仕事の評価方法と、評価によって給与があがる可能性があるのかどうか
  4. 福利厚生
  5. 提示された給与は手取りかどうか
  6. 給与交渉の余地はあるか
  7. ボーナスの有無
  8. 面接時に採用を言い渡された場合、公式の採用通知であるかを確認する
  9. 採用通知は紙面で貰えるかどうか
  10. 正式な回答をいつまでにすべきか

こうやって見ると、実に基本的な確認事項のように見えますが、あなたに提示された給与が本当に見合うものであるかどうかを判断するための指針になります。

また、もし雇用主が、この項目のいずれかにおいて、あなたが示した案に対し、妥協案となるものを提示する事がなければ、それは健全な状況とは言えないのかもしれません。

いかがでしょうか。

日本では転職を考える前に会社や上司に給与の交渉をする割合が20%というデータもあり、給与について面と向かった交渉をするのを気まずいと考える人も多いようです。

しかし、自分の本当の市場価値を見つめ直して、その価値に少しでも見合った給与を支払ってくれる雇用主を探すことは、決して悪いことではありません。

誰もが転職をする可能性が高まったご時世だからこそ、たくさん質問をして、自分にベストな雇用主を見つけるためのヒントにしてみてくださいね。

image by: shutterstock

source by: MONSTER/ Forbes/ Life hacker / エン転職

文/長塚香織

【書評】バカになれ。ホリエモンが教える「先の先」で楽しむ生き方

無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』を配信する土井英司さんは、学生時代から「ビジネスはやがて遊びになり、遊びはビジネスになっていく」という考えをお持ちだったそうですが、近年、その流れが実現化していると感じている方も多いのではないでしょうか。今回メルマガで紹介されているのは、そのさきがけとなる考え方を発信している堀江貴文さんの書かれた1冊。これからの時代の生き方や働き方の具体的ヒントが満載です。

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99%の会社はいらない』堀江貴文・著 KKベストセラーズ

こんにちは、土井英司です。

学生時代に参加していたインカレの勉強会で、「遊び心のビジネス」という分科会のリーダーを務めたことがあります。

「やがてビジネスは遊びになっていく」
「やがて遊びはビジネスになっていく」

という考え方を示したものですが、最近は本当にそれが現実化しようとしています。

AIやロボットの議論をすると、決まって「ロボットが雇用を奪う」と論じる方がいらっしゃいますが、それだと産業革命時代のラッダイト(機械打ち壊し)運動と一緒で進歩がない。

むしろ、「ロボットが労働から解放してくれる」と考える方が正しいでしょう。

では、労働をロボットが肩代わりしてくれる時代に、人間は何をすればいいのか? それは「遊び」なのだと思います。

なぜならビジネスの根幹は人間のニーズであり、満たされた人間のニーズはやがて「遊び」に向かうからです。

そのことを指摘し、新たな時代の働き方、遊び方を指南したのが、本日ご紹介する、堀江貴文さんの『99%の会社はいらない』。

一流大学に入って一流企業に入ってでも不自由」という現在の日本社会のおかしさを指摘し、これからの生き方のヒントを示しています。

これからの稼ぎ方のヒント、ビジネスのヒントもあり、大変興味深く読めました。