「具体性に欠け」て当たり前。各国メディアの中国「3中全会」批判の的外れ

中国共産党の第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が7月18日に閉幕。各国メディアの多くが「具体策に欠ける」と否定的に伝えましたが、具体的な経済対策を期待していたことがそもそも間違いと指摘するのは、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学の富坂聰教授です。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、中央委員会の全体会議は各回ごとにテーマを固定化していると解説。第3回は「改革」で、改革の視点から大きな方向性を判断するのが役割であると、会議の本質を伝えています。

三中全会で具体的な経済対策が出されなかったという批判のズレ

経済を話し合う大会。本格的な景気対策が期待される──。中国共産党の第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)の開幕前、多くのメディアがこうした観測記事を前打ちしていた。会議は7月15日から18日まで、4日間の日程で行われ、最後にコミュニケを発表して閉幕した。

そのコミュニケの内容を受け、メディアの評価も出そろい、やはりというか、ほとんどの紙誌は習近平指導部を批判している。理由は、「具体策に欠ける」からだという。だが、正直なところ「なぜ」そういう批判になるのか理解できない。これまでの流れを見れば明らかなように、3中全会のメインテーマは「改革」であり、習近平指導部下では「全面深化改革」だ。

テーマの固定化は胡錦涛時代から深まり、昨今はよりシステマチックになっている。ちなみに、今後予定される4中全会のテーマは「法治」。5中全会では5か年計画など「長期経済」が中心に話し合われる予定だ。つまり、3中全会で大型の景気対策を出すことを期待するのは、そもそも無理があるのである。

それ以前の問題もある。中央委員の出席する全体会議は、党の最高意思決定機関に位置付けられる。本来、路線や方針といった大方向が打ち出される場であって、具体的な政策を出す場ではない。コミュニケを読んだとき、観念的で、全体としてぼんやりしたな印象を受けるのはそのためだ。

例えば中国中央テレビ(CCTV)のニュース番組だ。夕方の『新聞聯播』はコミュニケを「改革の全面的深化の目標は、中国式社会主義制度の整備や国家ガバナンスの近代化の推進、2035年までに高水準の社会主義市場経済体制を構築し、社会主義現代化を実現させ、今世紀の中頃までに社会主義現代大国を築き上げるための強固な基礎を固めること」と解説する。

これだけを聞いてピンとくる日本人は少ないだろう。逆に外国のメディアが注目する不動産不況への対策や景気刺激策は、折に触れてたくさん出されている。積みあがった不動産の在庫の買い入れや買い替えを奨励する消費刺激策などがそうだ。

3中全会ではまず、そうした政策の成否を含め、「改革」という視点から判断し、この方向のまま進んで良いのか否かを判断する。コミュニケ冒頭にある「全会は党の第20期第2中全会以来の中央政治局の活動を十分に肯定した」「全会は新時代以来、改革を全面的に深化させるという試みが成功し、実践され偉大な成果を得たことを高く評価した」と記された部分がそれにあたる。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

BMWが中国で大幅値引き後の“納車拒否”で大炎上。人民の怒り爆発で販売増どころかブランド価値の毀損に

中国でも高い人気を誇るベンツ、BMW、アウディ。6月に大幅値引き販売を展開した3社ですが、ここに来て思わぬ騒動が巻き起こっているようです。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』は今回、BMW販売店が「叩き売り期間中」に契約した購入者に対して、納車時に追加料金を要求する事例が相次いでいることを報じた記事を紹介。同社に対する中国消費者の印象が極めて悪化している事実を伝えています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:BMW中国、極端な値下げ終了後に「販売店納車拒否」騒動炎上

BMW中国、極端な値下げ終了後に「販売店納車拒否」騒動炎上

中国でも人気のベンツ、BMW、アウディのいわゆるジャーマン3(中国ではBBA)が2024年6月、そろってたたき売りを始めた件で大きな動きがあった。

ほとんど半値にもなる投げ売り状態を3社は2024年7月中盤、一斉に放棄、値上げに転じ始めた。

そうした中でBMWの販売店では多くのトラブルが起きている。

値下げ期間に契約したにもかかわらず、値下げ終了後の納車時に追加料金を請求されるケースが多発している。

何が起きている?

BMWのi3、ix3、3シリーズで特に納車時に追加料金を要求されるケースが目立っているようだ。

その追加料金は3万元(約60万円)にも達しており、当然のことながら多くの契約者から不満の声が上がっている。

中国トレンド入り

2024年7月21日、中国SNS上のトレンドに「BMW販売店納車拒否」が上がり、より注目を浴びるようになった。

ちょうど同じころ、BMWも公式見解で、「現在の中国自動車市場の競争はあまりにも激しく、2024年後半、中国市場においては業務の品質を重点的に注目、販売店の着実な経営をサポートしていく」と発表。

幅広く騒動に

これを受けて、多くの販売店が値上げを開始、結局追加料金なしでは納車拒否という運動につながったという。

BMWによる追加料金なしでは納車拒否は中国全土に広がっているようで、一方で、詳細に見ていくと、地域やケースによって理由が異なる。

例えば減産のために納車が遅れる、これを早めるには追加料金が必要、や、突然の値上げにより事務処理が対応できないため追加料金が必要、など。

どちらにしろBMWに対する中国消費者の印象は極めて悪化している。

苦戦する中国市場

2024年1~6月、BMWは傘下ブランド含め、販売台数は前年同期比0.1%減。BMW本体に限ってみれば2.3%増となったが、中国市場では同4.2%減と急減している。

この状況を打開しようとした半値に近い値下げ攻勢だったと思われるが、それを解除した後の混乱も含め、販売増につながったとも思えず、むしろブランド価値を毀損している、というのが中国現地の見方。

前を向くしかない

ある意味では中国市場の異常な雰囲気における犠牲者ともいえるBMWだが、戦略が定まっていない実情は間違いない。

とにかく、値下げ攻勢を撤回、価格を修正する過渡期間に起きた今回の騒動だが、どのように終結するかは見通せない。

ただし、BMWとしては特にBEVにおいて今後も加速、プラットフォーム「Neue Klasse」に基づく商品ラインナップの拡充を急いでいる。

出典: https://auto.gasgoo.com/news/202407/22I70399642C501.shtml

CHINA CASEは株式会社NMSの商標です。

この記事の著者・CHINA CASEさんのメルマガ

image by: Robert Way / Shutterstock.com

バイデンが託した“最後のバリア”を打ち砕くチャンス。ハリスを大統領候補に推すアメリカ合衆国の熱い動き

7月21日、突如として11月の大統領選からの撤退を表明したバイデン大統領。自身の後継としてハリス副大統領を推薦しましたが、識者はこれをどう見たのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、バイデン氏がハリス氏に「最後のバリア」を打ち砕くチャンスを託した動きについて抱いた感情と、彼女の今後に対する興味を記すとともに、女性活躍の壁が高くなるばかりの日本社会に対して批判的な目を向けています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:“バリア”を砕いたその先は?

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

“バリア”を砕いたその先は?ハリス氏、初の女性米国大統領になれるのか

前回、トランプ前大統領が副大統領に指名したバンス上院議員についてあれこれ書きましたが、今回はハリス氏を取り上げます。

【関連】「殺す、殴る、ナイフ、ライフル」トランプが副大統領候補に指名した「元作家」の“世界的ベストセラー本”で繰り返される物騒な言葉

ご承知のとおりジョー・バイデン大統領が大統領選から撤退し、カラマ・ハリス副大統領を後継候補として支持する考えを示しました。

ハリス氏が副大統領に就任した時のスピーチで、思い出されるのがバイデン氏について話した以下の内容です。

彼(ジョー)は、この国の歴史に残る最も堅固なバリアを打ち砕き、女性を副大統領候補に選んだのです。私が最初の女性の副大統領になるかもしれませんが、最後ではありません。

そして、今回再び“ジョー“は、最後のバリアを打ち砕くチャンスをハリス氏に託した。いや、正確には「託さざるをえなくなった」。年齢を理由にした差別や偏見を意味する「エイジズム」を早くから禁止してきたアメリカで、81歳のバイデン氏が撤退を余儀なくされた末の選択とは、なんとも皮肉ではありますが、海の向こう動きを羨ましく思ってしまうのは、私だけでしょうか。

改めて言うまでもなく、日本は先進国とは思えないほどの女性活躍後進国です。世界経済フォーラムが毎年公表する『世界ジェンダー・ギャップ報告書』では、まんねんビリグループを独走中で、2023年は146カ国中、総合では125位、政治分野では138位です。

米国も総合では43位ですが、政治分野では63位と大きく後退します。女性大統領が誕生していないので低く評価されたのです。

ちなみにG7を見ると、総合では、ドイツ(6位)、英国(15位)、カナダ(30位)、フランス(40位)、米国(43位)で、イタリア(79位)と続きます。政治分野ではドイツ(5位)、英国(19位)、カナダ(33位)、フランス(39位)、米国(63位)、イタリア(64位)です。

アメリカは研究者や企業経営者で女性が、ごく普通に活躍しているので、そろそろ女性大統領が出てもいいように思いますし、多様性の象徴でもあるハリス氏が史上最高齢の大統領から渡されたバトンを、今後どのように活かし、戦いを繰り広げるのか?興味は尽きません。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

数多の男を虜にし、破滅に導く美しい「魔性の女」ローラ・モンテスの生涯

「魔性の女」の異名をとる女性たちは世界に数多く存在しています。そのなかでも、美貌とダンスであまたの男性を虜にし破滅へと導いた一人の女性のことを『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ」』の著者で作家の早見俊さんが紹介しています。

魔性の女

古今東西、魔性の女と語られる女性がいます。今回は美貌とダンスで数多の男を虜にし、破滅に導いた魔性の女、ローラ・モンテスを紹介します。

彼女は1821年(1818年という説もあり)アイルランドに生まれました。父親はイギリス軍の仕官で、彼女が二歳の時にインド勤務となり一緒にインドに行きます。ところが、父親はコレラで死去、母親に連れられスコットランドに渡りました。

ローラは十六歳でイギリス軍大尉と恋に落ち、駆け落ちしました。駆け落ちしたのは母親がローラを意に染まぬ相手と結婚させようとしたからです。しかし、彼は酒癖が悪く、周囲からちやほやされるローラに苛つき、二人は別れました。

その後、ローラはスパニッシュダンスに活路を見出しました。スペイン貴族の末裔と偽り、美貌を武器にしたセクシーなダンスは大評判を呼びます。ヨーロッパ各地で大勢のパトロンと性遍歴を重ねつつ、作曲家フランツ・リストと出会いました。リストはローラのためにソナタを作曲しましたが、奔放過ぎる彼女についてゆけず別れます。

リストとの恋はローラの名を高め、パリの社交界にデビュー、ここでも大勢の著名人を虜にしました。そして、新聞社社長アレクサンドル・デユジャリエと同棲し結婚を考えますが、彼はローラを巡る決闘であえなく死んでしまいます。

ローラはパリを去ってミュンヘンに行きバイエルン国王ルードヴィッヒ一世を虜にしました。ダンスを披露し、豊満な胸に見入った国王の目の前でナイフでドレスの胸元を切り裂き、巨乳を見せつけたのです。国王は悩殺され、ローラを愛人としたばかりか爵位や宮殿まで与えました。これには国民が反発、ローラ追放、国王退位を求めるデモが起きました。ローラは国外追放、魔性の女の虜となったばかりに国王は退位させられました。

その後、ローラはアメリカに渡りダンスや自分の半生を題材にした舞台で好評を博し、自叙伝も出版しましたが、病魔に侵され、半身不随となります。結局、ニューヨークでひっそりと息を引き取りました。聖書を熟読し司祭に看取られての最期だったとか。魔性の女の魂は果たして天国に召されたのでしょうか、それとも地獄の悪魔たちを虜にしたのでしょうか。

image by: Shutterstock.com

外国人が土足で民家侵入、福島原発・帰還困難区域「不謹慎動画」が衝撃的!再生数稼ぎかジャーナリズムか?ネット物議

福島原発事故の「帰還困難区域」に無断で立ち入り、民家に不法侵入して部屋の中を物色する外国人の動画が批判を浴びている。一方で、一部にはそんな動画を「評価」する声も。どういうことなのか?

民家に土足で上がり込み、部屋の中を物色する外国人たち

福島県の「帰還困難区域」に外国人が立ち入り、一般の民家などを物色する様子をとらえた動画がネットで物議を醸している。

「これらの動画は外国人TikTokerが無許可で撮影・投稿しているようで、日本のSNSユーザーからは、住居不法侵入窃盗被害を危惧する声が多数あがっています。多くの人が住み慣れた土地・住居を奪われた原発事故が、外国人に“エンタメ”として消費されている状況に不快感を示す人も少なくありません」(ネットメディア編集デスク)

以下は動画の一例だ。“2011年3月で時間が止まった”現地の様子を伝える内容となっているが、出演者がふざけたりおどけたりするシーンも。軽快なBGMもあいまって、どうしても興味本位の悪ふざけという印象は否めない。



「帰還困難区域」は、2011年3月の福島第一原発事故で放射性物質に汚染され住民の居住が制限されたエリア。除染により避難指示が解除された地域もあるが、2024年現在も300平方キロ以上が居住できない状態となっている。

外国人TikTokerの“探検気分”に批判殺到

動画では、ごく一般の民家に外国人TikTokerが侵入してタンスの引き出しなどを物色。宝飾品パスポートなど、慌てて避難したであろう住人が残していった私物を“発掘”する様子がおさめられている。この「やりたい放題」に対しネットでは、

《え、なにこれ…完全に不法侵入の証拠動画じゃん》

《外国人だろうと日本人だろうと許される行為ではない》

《住人がどんな気持ちで家を捨てたか想像できないんだろな》

《あの事故を動画再生数稼ぎの道具にするとかモラルがなさすぎる》

《帰還困難区域では窃盗が多発してます、本当にやめて…》

など懸念や批判が噴出している状況だ。

アートが「健康やメンタルなどにも影響を及ぼす」メカニズムとは?

アートは私たちの脳、感情、身体能力にどう影響していくのでしょうか? 今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』著者・土井英司さんが紹介するのは、さまざまな視点からアートについて掘り下げた一冊です。

【教育と自己開発におけるアート活用法】⇒『アート脳』

71J2PnFOOzL._SL1500_

アート脳

スーザン・マグサメン、アイビー・ロス・著 須川綾子・訳 PHP研究所

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、世界的ベストセラー『GRIT』のアンジェラ・ダックワース氏や『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?』の山口周氏が推す、注目本。

GRIT

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

アートが健康やメンタル、集中力、記憶力、やり抜く力に影響するメカニズムを解説した内容で、著者はジョンズ・ホプキンス大学医学部ペダーセン脳科学研究所の革新的な取り組みである、応用神経美学センターのインターナショナル・アーツ+マインド・ラボ創設者、スーザン・マグサメン氏。

共著者のアイビー・ロス氏は、グーグルのハードウェア部門でデザインを担当するバイス・プレジデントのアイビー・ロス氏。2019年には、『ファスト・カンパニー』誌の「ビジネスにおいて最もクリエイティブな100人」で9位に選ばれた人物です。

美的マインドセットを手に入れることで、われわれの身体能力がどう向上するか、神経生物学的視点から見た解説がなされており、勉強になります。

アートによって脳のシナプスが結合すること、豊かな環境を与えるとラットの大脳皮質の厚さが増すこと、音楽やぬり絵、詩、物語が与える影響など、興味深い雑学に、ぐいぐい引き込まれます。

いわゆる教養本に属する本ですが、詳細を読んでいくと、個人の能力開発やトラウマの克服、創造性を高めるヒントなどが書かれており、教師やマネジャー、コーチ、カウンセラーなどにも有用な一冊です。

400ページを超える厚い本ですが、面白くてグイグイ読んでしまうと思います。

個人的には、嗅覚や聴覚がどのようにして人間の感情に影響を与えるか、そのメカニズムが勉強になりました。(やっぱり匂いや音って重要ですね)

外国人の美的感覚に訴える商品・サービス作りをしたい方にとっても、ヒント満載の一冊です。

なぜ現役精神科医は「自分がカメだったらウサギのことはいったん忘れる」のか?

何かを始めて壁にぶちあたった時、先に進める人は多くなかったりしますよね。そこで、今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、失敗しやすい目標の立て方を教えつつ、壁を壊す方法について語っています。

「数」を目標にすると失敗する! 壁を壊す最強の方法とは?

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか?

今回のテーマは「壁を乗り越えるためには点数や結末を気にするな」というお話です。

さて、人間は何かをやるに際して、努力をしているにも関わらず途中で止まってしまったり、強烈なライバルがでてきて上手くいかなかったり、もしくはなかなか自分の立てた目標に到達できなかったり…、

絶対にどこかで壁があると思います。

壁は、継続していればどこかでぶち破ってさらに先に進むことができます。

しかし、なかなかそこに到達できないで止まってしまう人は多いです。

一旦止まってしまって「こんなんだったらやらなくていいや」と疲れて辞めてしまう人です。

では、どうしたらそれを超えていけるかというと、一番重要なのは「数や結果をメインの目標にし過ぎるな」ということです。

例えば

テストの点数で90点以上を目指す、

もしくは年収何千万を目指す、

他にも友達100人目指す、

というように数は目標にしやすいのですが、数を目標にするとやる気が失われてしまうという所はあると考えます。

■ 危険!?数値目標の落とし穴とは?

数はとてもドライで、到達できなかった時のショックが大きいです。

例えば、「テストで90点以上取る」という目標をたて、頑張ったけど80点だった時、目標未達成で自分ダメだ~と思ってしまいます。

しかしながら、90点という目標を定めていなければ80点でも十分喜べるはずです。

その場合、80点で十分嬉しいと思えた人はより努力していって、最終的な結果はより良くなっていきます。

逆に90点という目標を立ててしまった人の方が、いつまでたっても90点に到達できなくて、「もうダメだ」となってしまうこともあるのです。

ですので、点数とか数、数値というのは重要なわかりやすい目標ではありますが、それを作り過ぎてしまうと、到達できない時にどんどん気持ちが落ちてしまいます。

目標を立ててもやる気が湧かない人は、いったん数のことを忘れることが手かなと考えます。

数や、特に結末や結果、これを意識し過ぎないことが重要です。

次はハリスかトランプか?「バイバイデーン」で米大統領選に急変化…バイデン撤退で「民主党内のゴタゴタ」が顕在化する訳

トランプ氏銃撃の衝撃も冷めやらぬ中、バイデン大統領が11月のアメリカ大統領選挙から撤退することを正式に表明した。SNSでは早速「バイバイデーン」なるダジャレが飛び交っているが、これは多くの日本人にとって米国の政治は馴染みが薄く、今後の選挙戦の「見どころ」が分かりにくいためかもしれない。本記事では、世界や日本の命運をも左右する米大統領選の最新情勢を、米国在住作家の冷泉彰彦氏が分かりやすく解説する。(メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:米大統領選、激変した構図

米民主党がバイデンにバイバイ、大統領選から撤退決定

米国東部時間の7月21日、バイデン大統領は11月の大統領選から撤退することを表明しました。

まず、撤退と任期満了までは現職を継続するという書簡が発表され、続いてハリス副大統領への後継指名を推薦するとの意思が流れる、という順番でした。

タイミングとしては、6月27日のTV討論で体調不良が顕在化した後、頑張って単独会見をやったわけですが、状況は改善しませんでした。そんな中で、トランプ暗殺未遂があり、共和党大会がありという流れを「やり過ごす」ことになったのでした。

結果的には、この週末に「民主党大会での指名手続きの詳細」を決める事務方の会議がセットされており、それが延期になったという辺りで「タイムオーバー」になったと考えられます。

公表された内容としては、バイデンは孤独な決断をしたということになっていますが、これを額面通り受け取ることはできません。側近や家族が必死になって説得する中で、時間を要したというのが恐らく真相だと思います。

そうだとしても、このタイミングというのは十分に想定内でした。世界に数多くある「決められない中で時間が浪費」という決定のパターンと比較すると、まだましという格好です。

後継候補はカマラ・ハリス(現副大統領)で一本化。ただしオバマは…?

問題はハリスへの後継指名ですが、バイデンが明確に推薦を出したこと、それが批判されていないというのは、まあ想定内です。ですが、ハリスと同じカリフォルニアのリベラル人脈に連なる同州のニューサム知事がいち早くハリス支持を打ち出すなど、意外と党内の動きは「ハリス一本化」へ向けて動き出したようです。こちらは想定よりスムーズに動いています。

クリントン夫妻も即座に支持を表明していますが、彼らは直前まで「バイデン陣営への献金を」と言っていたので、一見すると掌返しという感じを受けます。ですが、バイデン陣営とハリス陣営は選挙資金という面では一体なので、全くそこに矛盾はないのです。

また、彼らが強く支持することによって、大口献金者のマネーが、この24時間に一気にハリスに流れ込むように誘導した、そんな見方もできます。

ちなみに、バラク・オバマはバイデンの撤退は歓迎したものの、ハリス支持は打ち出していません。この件ですが、かなり昔の話になりますが、ハリスがまだ上院議員にもなっていないカリフォルニア州の検事総長だったときに、妙なエピソードがあります。

オバマは、ハリスのことを「最も美しい検事総長」と形容してしまい、物議を醸したことがあるのです。その際に、ミシェル夫人が珍しく激怒したという話も伝わっており、恐妻家オバマとしては「即時支持表明」は見送ったということかもしれません。

日本人がデジタル的思考を持たぬままExcelに出会ってしまった悲劇。我が国が「神Excel」を生み出してしまった理由

今や業種を問わず必要とされるデジタルツールのスキル。書店に足を運べばそれらの操作マニュアル本が多数並んでいますが、他のツールに比べ「Excel本」が多数目につくのが事実ではないでしょうか。その謎解きを試みているのは、文筆家の倉下忠憲さん。倉下さんは自身のメルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』で今回、Excel本が飛び抜けて多い背景と、現状の日本ではDX推進が上手く行くはずもない理由を解説しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:Excelとデジタルツール的思考

「手軽に使えるレポート用紙」ワードや「楽につくれる紙芝居」パワポとは別格。なぜExcel操作本だけが図抜けて多いのか

書店のパソコンコーナーにいくと、WindowsやiPhoneの基本的操作の本に並んで、Excelの使い方の本が大量に並んでいるのを見かけます。WordやPowerPointの本もあるのですが、Excelの本は頭一つ抜けて種類が多い印象です。なぜExcelはそんなに特別なのでしょうか。

現代の高校生は「情報1」という素晴らしい科目があり、コンピュータやプログラミングを教えてもらっているようですが、私の世代だとせいぜい「技術」の授業で線で描かれたカメが進むのをプログラミングした程度。私より上となるとまったく触ったことがないまま大人になった、という人も多いでしょう。

しかしながら、現代で何かしら仕事をしようと思えば「Word、Excel」は最低限使えることが求められます(PowerPointがここに含まれない点が、日本のデスクワークを象徴している気もしますが、それはさておき)。WordやExcelの扱いは、労働における基礎スキルになっているわけです。

日本の義務教育というのは、社会に労働力を安定的に供給する役割を担っていたと考えられますが、少なくともある世代の人たちにとって、社会に出て働くようになってから急に「新しいスキル」が求められるようになったと言えるのでしょう。教育と需要にギャップがあるわけです。

書店に並ぶ数々のコンピュータ書は、そうしたギャップを埋めるものだと捉えられます。そして、その中でもExcel本の数が飛び抜けて多いのが面白いところです。

「Word、Excel、PowerPoint」は、どれもデジタルツールであり、ビジネスユースにおいて基本的な役割を担ってくれるものですが、この中でもExcelは一番「デジタル」っぽいのです。言い換えれば、「アナログ」っぽくない。

Wordは、究極的に言えば「手軽に使えるレポート用紙」として理解すれば問題はありません。細かい操作や設定を把握する必要はあっても、根本的な理解は既存の概念の流用でも可能です(実際は細かい齟齬がたくさん生まれるのですが、実用においては無視できます)。

PowerPointも同様で、「楽につくれる紙芝居」だと考えれば概念的把握は容易でしょう。アナログ的概念を使い回せるわけです。

しかし、Excelは違います。Excelは、「表計算ソフト」と呼ばれますが、アナログの表と同一の概念ではありません。見た目自体はたしかに「表」なのですが、Excelの力点はむしろ「計算」の方にあります。表を使って「計算」するソフトがExcelなのです。

ここで、コンピュータという単語が「計算機」を意味することに注意を向けてもいいでしょう。他の二つに較べて、コンピュータ性が高い(コンピュータ性を体現している)ツールがExcelだということです。

ある場所に数値を書いておくことで、他の場所でその数値を参照し、自動的に計算したり、グラフを作ったりする、というコンセプトはまったくもって「アナログ」的ではありません。非常にデジタルツール的な思考です。その意味で、アナログ的な感覚しか持たない状態では、うまく捉えられないのがExcelなのです。

だから最初はうまく使えないし、ガイドブックのようなものが必要になる。そういう構造があるのでしょう。

この記事の著者・倉下忠憲さんのメルマガ

PayPalマフィアが強力サポート。トランプが副大統領に指名したバンスを金銭的にも政治的にも支える人物の正体

7月15日、副大統領候補にJ・D・バンス上院議員を指名したトランプ元大統領。若干39歳の元ベストセラー作家というバンス氏の指名は大きな話題となりましたが、その背景には強力な後ろ盾があるようです。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では世界的エンジニアとして知られる中島聡さんが、バンス氏を金銭的にも政治的にも支え続ける人物の存在を指摘した記事を紹介。さらにその「King Maker」と呼ばれる人物やイーロン・マスク氏らが、上院議員歴わずか2年のバンス氏を副大統領候補として送り込むために取った行動についても別記事から引いています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:私の目に止まった記事

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

私の目に止まった記事:米副大統領候補JD Vanceは、”King Maker”が金銭的にも政治的にも支持して来た

Peter Thiel plays kingmaker again as Trump picks JD Vance for Veep

トランプ大統領が副大統領候補に選んだJD Vanceに注目が集まっていますが、彼を金銭的にも政治的にも支持をして来たのは、“King Maker”として知られるPater Thielだと指摘する、とても興味深い記事です。

Peter Thielは、PayPalマフィアの一人であり、Facebookに初期の段階から投資するなど、多くの起業家・ベンチャー企業を育てたことから“King Maker”とも呼ばれいるのです。

JD Vanceが初めてPeter Theilに会ったのは、彼がまだYale大学で法学を学ぶ大学院生だった時(2011年)だそうです。卒業後、Vanceは、しばらくして、シリコンバレーに移り、ThielのMithril Capitalに“junior investor”として参加し、その後、Steve Caseが立ち上げたVC、Revolutionに移り、さらに、自分のVC、Narya Capitalを立ち上げた際には、Thielに投資をしてもらったそうです(同時に、Eric SchmidtとMarc Andreessenからも投資を受けています)。

Vanceは、2016年にいわゆる“Rust Belt”で育った自分の少年時代を描いた本、『Hillbilly Elegy』という本を出版し、それがベストセラーとなりました。New York Timesは、彼の本を「なぜトランプ氏が大統領になれたかを説明する本の一つだ」と評価したそうです。この本は、後に映画化され、Netflixで視聴が可能です(邦題:「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」)。

Vanceが2022年の上院議員戦に参戦することを決めた際には、Thielは$15millionを政治資金として提供したそうです。Vanceは、共和党の中の予備選に勝ち、さらに本戦では民主党のライバルを倒して、上院議員の座を獲得しました。

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ