不登校の子供を無理やり学校へ行かせるべきか。現役教師が導き出す答えとは

不登校の数が過去最大となり、大きな問題となっています。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役小学校教諭の松尾英明さんが、 本田宗一郎さんのお話の中で出てくる発想を不登校の子供たちにあてはめて、この悩ましい問題について語っています。

潰れることの吸収力と柔軟性

Hondaの創業者本田宗一郎氏の話の中で「車が提灯のように潰れることで中の人間を守る」という話がある。

(『本田宗一郎「一日一話」 “独創”に賭ける男の哲学』PHP文庫

外側を頑丈に作ってある外国車との比較としての、自社の車の安全設計についての話である。

「潰れることで衝撃を吸収する」という柔軟性や吸収力が大切ということである。今では技術が大幅に進歩し、エアバッグ他がこの役割を果たしてくれている。

潰れて衝撃を吸収するという発想はとても大切である。そうでないと、中の人間にダメージが直接全ていってしまう。

今、不登校の数が過去最大ということで、問題になっている。不登校は、学校としては悩ましい問題である。

これは、学校という公のものさしで測った時に、大きな問題なのである。

一方で、子どもの視点からすると、不登校は大切な選択手段でもある。登校したくない原因(あるいは家にいたい理由)があって、それを選択している。より大きなダメージを軽減するための選択とも考えられる。

これは、個人のものさしで見て、自分なりの選択をしているともいえる。

無理矢理連れ出すこともできる。しかしそれは、個人のものさしを無視した行為である。

過去にも書いたが、不登校自体に人生としての善悪はない。それが必要な選択ということがある。

社会人だったら、自分の心身を守るために、会社を休むことがあり得る。会社を優先して本人が壊れてしまっては、元も子もない。転職や退職が最善の選択肢ということもある。その会社のために生きるよりも、自分の人生としてやり直せることの方がよほど大切である。

潰れる柔軟性と吸収力は、子ども時代から必要である。一旦外側が潰れても、中の本体が無事であることが大切である。人間でいうならば、何よりも大切なのは、生きる気力の方である。

吸収力や柔軟性をもって、しなやかに生きられる方を目指したい。

image by: Shutterstock.com

【菊花賞】3枠5番レッドジェネシス“打倒ステラ”で菊戴冠へ。穴狙いならヴィクティファルス、伏兵モンテディオに大駆けの可能性

G1皐月賞、G1東京優駿(日本ダービー)に続き、クラシック三冠の第3戦目として位置づけられているG1菊花賞が10月24日(日)に開催される。

3歳馬にとっては初めての芝3000mという長丁場で行われるため、古くから「最も強い馬が勝つ」と称されてきたように、ごまかしが利かない底力を問われる一戦として周知されている。

昨年はコントレイルが日本競馬史上8頭目となるクラシック三冠を達成しており、それが無敗となれば1984年シンボリルドルフ、2005年ディープインパクトに次ぐ3頭目の快挙だった。なお、今年は京都競馬場の改修工事に伴い、菊花賞は42年ぶりに阪神競馬場で開催されることになる。

神戸新聞杯組は着順に注目?所属別でも明暗が分かれる

まず、菊花賞を予想するうえで欠かせないのが、トライアルレースとしての役割も担うG2神戸新聞杯に出走していた馬たちだろう。

過去10年で8頭もの勝ち馬を出しているだけでなく、別路線組が勝利した2015年と2018年においても2着には神戸新聞杯に出走していた馬が入線しており、少なからず1頭以上が毎年馬券に絡む活躍を見せている。ただし、神戸新聞杯での着順には気を配る必要があり、1~3着「8-5-2-11」4着以下「0-0-2-38」と4着以下に敗れていた馬は菊花賞で連対できていない(以下、文中のデータはいずれも過去10年)。

また、調教師の所属別でも明暗が分かれており、栗東(関西馬)「9-10-8-104」美浦(関東馬)「1-0-2-46」、と好走馬の大半を栗東所属の関西馬が占めている。

ちなみに、美浦所属の関東馬として好走した2014年3着ゴールドアクター、2018年1着フィエールマン、2020年3着サトノフラッグの3頭においては、いずれも前走で1番人気の支持を集めていた。前走で2番人気以下に留まっていた関東馬は「0-0-0-36」と好走例がなく、このなかにG2セントライト記念の勝ち馬4頭なども含まれていることを考えると、やはり静観が妥当と言わざるを得ないだろう。

ステラヴェローチェ“以外”に馬券妙味

神戸新聞杯組で狙ってみたいのは(5)レッドジェネシス。その父ディープインパクトは菊花賞で4頭の勝ち馬を出しており、目下3連覇中と勢いにも目を見張るものがある。管理する友道康夫調教師も「1-2-2-7」と好成績を残しており、2019年の勝ち馬ワールドプレミアはもちろん、2017年3着ポポカテペトル(13番人気)、2018年3着ユーキャンスマイル(10番人気)といった二桁人気馬での激走実績も持つ。

(3)タイトルホルダーは2019年菊花賞で牝馬ながらに12番人気5着と健闘したメロディーレーンの半弟にあたる血統。母メーヴェも牡馬を相手に芝2600mの2012年丹頂ステークスを勝つなど芝の長距離レースで存在感を示した実績があり、このファミリーは長丁場のスタミナ勝負でこそ真価を発揮するところがある。前走朝日杯セントライト記念では1番人気を裏切るかたちになってしまったが、皐月賞2着の実績などを考慮しても巻き返す余地は十分にあるはず。

ほか、皐月賞と東京優駿(日本ダービー)で3着と好走してきた(14)ステラヴェローチェも上位人気と目されて当然の存在。好相性を示す神戸新聞杯で3着の(10)モンテディオ、G3共同通信杯ではのちのG1馬2頭の間に割って入った実績が光る(17)ヴィクティファルスも侮れない。

菊花賞 出馬表

10月24日(日) 4回阪神6日目 発走時刻:15時40分 3歳 オープン(国際)牡牝(指定) 馬齢 コース:3000m(芝・右)

出馬表

今年は皐月賞を勝ったエフフォーリア、東京優駿(日本ダービー)を勝ったシャフリヤールの2頭が不在で混戦模様を呈するが、果たして最後の一冠は誰が手にすることになるのだろうか。

菊花賞の結論は?まぐまぐナンバーワン競馬メルマガ

shitumon
【TAROの競馬】回収率向上のための競馬ノート
https://www.mag2.com/m/0001479990
¥1,650/月(税込)

最近では、セントライト記念の9番人気アサマノイタズラや、新潟記念の12番人気マイネルファンロンをみごと的中!

数ある競馬メルマガのなかで絶大な支持を集める『【TAROの競馬】回収率向上のための競馬ノート』は、ユニークな語り口と大一番での穴馬の爆発力が人気の秘密。まぐまぐ大賞上位受賞の常連で、2020年には「趣味・娯楽」部門1位に輝くなど、まぐまぐ有料版競馬系メルマガ読者数ナンバー1を誇るメルマガです。

中2のころからネット掲示板で予想を公開していた著者のTAROさんは、月平均100万PVの人気ブログ『TAROの競馬』を運営する傍ら、著書『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』など競馬に関する書籍も出版し、活動の場を広げています。

メルマガは、土・日の朝に当日の重賞レース・勝負馬&勝負レースの予想を配信するほか、平日も重賞回顧や週末の結果報告を配信する「回顧版1」、重賞以外のレース回顧と次走狙い馬&穴注目馬など「回顧版2」、Q&A、その他の企画、週末の配信予定等のお知らせを配信する「回顧版3」など内容充実。この秋のGIシリーズ、TAROさん渾身の予想を手に入れてみませんか?

ステラヴェローチェに死角あり!?

『TAROの競馬』メルマガ詳細・ご登録はコチラ

10月中は何誌読んでもゼロ円!初月無料の競馬メルマガで菊花賞を予想しよう

笠の血統批評と全馬の「軸馬指数」
https://www.mag2.com/m/0001584312
血統論をはじめとして、距離適性、レイティング、能力指数など、あらゆる手法で予想をするメルマガ。著者は競馬専門紙で執筆し競馬歴も長い。
¥500/月(税込) ※初月無料!

競馬はオトナの推理ゲーム「JENOMIX ★ GUIDANCE」
https://www.mag2.com/m/P0000296
独自のセオリー(サイン・手法)を組み込んだ予想法。20年近く発行する老舗メルマガでファンも多い。
¥1,430/月(税込) ※初月無料!

百戦危うからず【勝ち馬馬券】
https://www.mag2.com/m/0001673304
南関東競馬中心の予想だが、中央競馬の重賞レースの予想をすることも。馬の力・真の能力を把握し馬券的中を狙う。
¥1,540/月(税込) ※初月無料!

田中洋平メルマガ「グレードマスター」
https://www.mag2.com/m/0001681807
日刊コンピの革命家、田中洋平氏がオープンレース、重賞レースの出走馬を独自の目線でランク分け。回収率向上を目指すメルマガです。
¥440/月(税込) ※初月無料!

1日1勝で十分!単複馬券予想メルマガ
https://www.mag2.com/m/0001367072
1日3レース前後の単複勝負レース予想を配信。一番的中率の高い単複馬券で、どのような資金配分で購入すれば儲かるのかを考えた買い方。
¥3,122/月(税込) ※初月無料!

デイリー馬三郎<36>予想
https://www.mag2.com/m/P0000149
競馬新聞「馬三郎」のデータを基に、中央競馬全レースの出馬表、展開予想と本紙予想・見解。競馬新聞に慣れてる人におすすめ!
¥550/月(税込) ※初月無料!

OLだけど本気で競馬をやっているのブログのメールマガジン
https://www.mag2.com/m/0001238934
騎手で予想することの多いメルマガ。ブログのような感覚で読めます。
¥1,100/月(税込) ※初月無料!

年間プラス収支を目指す競馬予想 有料版
https://www.mag2.com/m/P0006791
重賞レースを中心に予想。自信度別に勝負レースから的中期待レースまで別れており、馬券の買い方も参考になります。
¥5,500/月(税込) ※初月無料!

馬連で勝負!オッズは2番人気から!
https://www.mag2.com/m/0001693930
人気・脚質・枠順などの過去のデータを駆使し、勝率・連対率から予想するメルマガ。
¥2,200/月(税込) ※初月無料!

杉本清のメルマガだから言える競馬のお話
https://www.mag2.com/m/0001111783
競馬歴半世紀にもなるフリーアナウンサー杉本清氏と、21年連れ添うマネージャーが予想するメルマガ。実況が聞こえてきそうです。
¥880/月(税込) ※初月無料!

スポニチで当てる「今日の一鞍」
https://www.mag2.com/m/0001043061
スポニチ予想記者の予想をベースに、馬単で的中率50%、回収率120%の可能なレースで勝負するメルマガ。秋華賞も単勝・馬単が的中!
¥880/月(税込) ※初月無料!

image by: shutterstock.com

一大疑獄事件に発展か。自民党が繰り返す「ネット工作」の汚いやり口

先日掲載の「『Dappi』だけじゃない。ネトサポやカルト信者を使った自民党『野党攻撃』、総選挙前にも加速か? 中国の五毛党と変わらぬ日本の惨状」でもお伝えしたとおり、自民党と深い関わりのある法人が運営する可能性が指摘された、与党を擁護し野党への誹謗中傷を繰り返す「Dappi」なるツイッターアカウント。「しんぶん赤旗日曜版10/24号」の大スクープ「自民党本部事務総長の親戚名乗る 嘘情報で野党攻撃のツイート 『Dappi』運営企業の社長」により、もはや言い逃れができないところにまで追い詰められ始めている政権与党ですが、このような案件は今に始まったことではないようです。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、自民党や内閣周辺で行われていたと思しき「ネット工作」の事例を提示。さらに与党が抱える公式ボランティア団体「自民党ネットサポーターズクラブ」の存在を挙げ、自民党によるネット支配の実態を白日の下に晒しています。

【関連】「Dappi」だけじゃない。ネトサポやカルト信者を使った自民党「野党攻撃」、総選挙前にも加速か? 中国の五毛党と変わらぬ日本の惨状
【関連】自民党本部が配布した「トンデモ野党」冊子を作成した黒幕は誰か

 

自民党、恐るべきネット支配の実態

ツイッターやブログなどに投稿しているネット右翼、すなわちネトウヨと呼ばれる方々の一部は、自民党や官邸に雇われているのではないか。そんな疑念を抱いている人もいるだろう。

ネット上には、いたずらに敵対的で可燃性の強い意見があふれているが、その割にネトウヨの実数は少ないといわれる。だが、少ない人数でも、個々人が多くのアカウントを持って、投稿回数を増やせば、それらが拡散され、寄り集まって多数意見のように見えることもある。

たとえば、仕事として投稿にかかりっきりになる組織なり個人なりを、大政党が金にあかして大量にかかえることで、世論を操作する力さえ持ちうるかもしれない。

そんな文脈で、このところ名前が挙がっているのが「Dappi」というツイッターのアカウントだ。

Dappi氏によるウソのツイートで名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の小西洋之、杉尾秀哉の両参院議員が10月13日、東京都内のウェブ関連会社を相手取る訴訟を東京地裁に提起し、同じ日、同党の森ゆうこ議員が参議院本会議で、この件を取り上げた。

両議員が問題にしているのは、このアカウントで2020年10月25日に投稿されたツイートだという。

「近財職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間吊(つ)るしあげた翌日に自殺」というような内容だったようだ。

むろん、公文書改ざんを命じられ自殺した近畿財務局の赤木俊夫さんのことだが、杉尾氏、小西氏は赤木さんに面会した事実はない。

つまりDappi氏は、赤木さんの自殺は、当時の佐川理財局長が安倍首相夫妻に忖度して決裁文書の改ざんを命じたこととは無関係で、野党議員に追及されたのが原因だというデマをでっち上げたわけである。

当然、杉尾氏、小西氏は怒りがおさまらない。Dappi氏の正体を突き止める作業に取りかかった。まずは、ツイッター社に対し、投稿に使われたネット回線のプロバイダーを開示するよう求める仮処分を昨年12月に東京地裁に申し立てた。

次に、その結果判明したプロバイダー「NTTコミュニケーションズ」に発信者情報を開示するよう求めて東京地裁に提訴し、地裁は今年9月、開示を命じる判決を下した。

回線の契約者は東京・世田谷区のウェブコンサルティング会社だった。従業員は15人で、取引先は自民党、大手出版社など。自民党東京都支部連合会や小渕優子・元経産相の資金管理団体からホームページ制作などを請け負った実績もある。杉尾氏、小西氏は10月6日、この会社に計880万円の支払いを求める訴訟を起こしている。

「Dappi」は、2019年6月に投稿を始めた。DHCテレビ「虎ノ門ニュース」などの動画を流して野党批判を繰り返し、官邸や自民党には飽くことなく賛辞を送ってきた。投稿はもっぱら平日のオフィスアワーで、土日にはほとんどないことから、個人ではなく企業がからんでいるという見方がかねてよりあった。

 

被告は指導者・金正恩総書記。日本初「北朝鮮政府を訴えた裁判」の行方

日本法廷史上初となる、北朝鮮の金正恩総書記を被告とした裁判が東京地裁で開かれていることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では宮塚コリア研究所副代表の宮塚寿美子さんが、自身が傍聴したこの訴訟の第1回口頭弁論の模様をレポートするとともに、金正恩総書記が訴えられることとなった経緯を解説。さらにこの裁判の注目ポイントを挙げるとともに、北朝鮮サイドの反応を紹介しています。

 

北朝鮮・金正恩を訴えた日本の法廷史上初の裁判

2021年10月14日、秋晴れの中、東京地方裁判所において、日本の法廷史上初めて北朝鮮政府、つまり指導者の金正恩委員長を相手に裁判が行われた。これは、2018年8月20日に日本に入国し定住している5人の脱北者が北朝鮮政府を相手に帰国事業から脱北した現在に至るまでの生活に対して損害賠償を求める訴訟を提起したものに対してである。

午前10時の裁判を前に、100人以上が傍聴席を巡って早くから列をなしていた。私は裁判の傍聴自体初めの経験であったが、ビギナーズラック(!?)か、約3倍の倍率を潜り抜けて傍聴券を得た。コロナ禍で座席数は半分以下にされており、30人くらいが傍聴した。日朝関係が膠着(こうちゃく)し、拉致問題の進展が見込めていない中、北朝鮮関連でこれほど多くの関心が集まっていたのは意外であった。

時間通りに裁判官が法廷に入り、始まった。弁護団による弁論が始まるが、向かい側の北朝鮮側には誰も来ていなかった。法廷は中で繰り広げられるセンシティブな内容が外に聞こえないように、ドアを閉めると密閉され換気は良くない。コロナ禍のため、定期的に一時法廷を中止し、換気のためにドアを開けた。

しかし、高齢の原告団の中には、暑さなどで体調を崩す人がいて、それを見た裁判官は、当人の弁論が始まるまでは外で待機しても良いという気遣いがあった。

当初から北朝鮮側は出席しないということを見越してか、午前から午後まで一気に1日で賠償訴訟弁論を行ってしまうということだった。

かつては朝鮮総連を相手に訴訟を起こす

現実的なことを考えれば、北朝鮮政府の金正恩委員長を被告にせずに、日本の朝鮮総連(以下、総連)を被告に訴訟を起こすほうが良いのではないかと考える人も多いだろう。実は、2009年にすでに帰国事業を主導した総連を相手に今回の原告団の1人である高政美氏が大阪地方裁判所に訴訟を起こしていた。しかし、不法行為に対する民法上の賠償請求権は20年で消滅するという「除斥期間」が適用され、「帰国から提訴まで2年10か月経っており、除斥期間を提訴すべき特別な事情があったとも認められない」という判決に終わっていた。

それゆえに、今回の東京での訴訟は、この除斥期間を乗り越えるべくして、帰国事業で北朝鮮に渡り、悲惨な生活から脱北し、日本に入国してからの厳しい生活の現状を含めることにしたのである。そのため、被告を総連ではなく、あくまでも北朝鮮政府であり、指導者の金正恩委員長ということになったのである。

「日本における脱北者」をテーマに私は博士論文を提出している。実際に何人もの脱北者に会ってインタビューを行い、交流している。脱北し、日本に入国して間もない彼らも見てきているが、すぐに訴訟を起こせるほどの日本語力、精神的、経済的余裕はない。ほとんどが日本語がわからず、日本の夜間中学で習い始めるのだ。

 

現役税理士がレクチャー。事業承継は事前準備で決まる、トラブル回避の方法とは

会社を第三者承継しようと考えた場合、事前準備としてやっておかなければならないことがいくつかあるようです。今回の無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』では著者で現役税理士の今村仁さんが、トラブルになりがちな部分の事業承継の準備をレクチャーしています。

社長がやるべき事業承継の事前準備

■1丁目1番地

社長が第三者承継を考えた時に、まず最初にするべき1丁目1番地は、「株主の整理」です。会社は誰のものかというと、法律的には、社長ではなく株主の所有物となりますので、当然のことです。

創業が古い場合や親から引き継いだ会社の場合は、そもそも誰が株主なのか、よくわからないということもあります。その場合は、会社の法人税申告書の別表2という書類をご確認ください。そちらに、株主名や所有株式数なども掲載されています。

■資産の整理

第三者承継を進める上で、社長が事前にやるべき事は他にもありますが、会社の決算書の内容をよく確認しておくことも重要です。

決算書にある貸借対照表では、通常、左側に「会社の資産」が記載されています。その会社資産に、社長がプライベート的にも使っている車やパソコン、時には社宅等が計上されたママになっていないでしょうか。

もしそのまま第三者に売却することになれば、これらは全て譲り受け手の所有物になります。第三者承継後も個人的に使いたい資産であるのならば、事前に又は第三者承継時に、売買や現物退職金支給などの方法で、会社から社長個人に移しておくのがベターでしょう。

■存在していない資産はないですか?

第三者承継前に会社の資産を確認する上で是非とも見ておきたい資料は、「減価償却台帳」です。通常決算書と一緒に綴じられていることが多いですが、もしお手元になければ会計事務所に依頼して取り寄せてください。

減価償却台帳では、資産の名称、購入年月日、購入金額、耐用年数、帳簿価額などが記載されています。これらを確認して、現在存在していない資産が計上されたままになっていないかなどをチェックください。

譲り受け手は、決算書や減価償却台帳などに記載されていれば、それはそのまま会社に存在していると、当然に理解します。もし経理処理ミスなどで存在していないのであれば、出来れば会計事務所に伝えて経理処理の修正をしてもらうのがベターですが、それが間に合わない時には、交渉の最初に譲り受け手に伝えておきましょう。

最初に伝えておけばトラブルになることは少ないですが、交渉がだいぶ進んで買い手の財務調査の中で見つかった場合などは、その交渉自体がブレイクとなる可能性もありますので、注意が必要です。

image by: Shutterstock.com

「他店のマネ」をした時点で負け。日本洋菓子界の巨匠に学ぶ成功の必須条件

ビジネスにおいて苦難の時期を乗り越えるために必要なものとはなんでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、日本洋菓子界の巨匠・河田勝彦さんが現在の人気を得るまでの苦難の道程と、そこを乗り越える心構えについて語っています。

日本洋菓子界の巨匠が伝授する成功の秘訣

日本洋菓子界の巨匠・河田勝彦氏は若い頃、フランスでの仕事を経て日本で開業。しかし、最初からうまくいったわけではありません。最初の10年間は苦難の連続でした。

河田氏は、この苦難の時期をどのような心構えで乗り越えてきたのでしょうか。『致知』最新号から、記事の一部を紹介します。対談のお相手は日本のフランス料理界をリードしてきたコート・ドールオーナーシェフの斉須政雄さんです。

───────────────────

斉須 「河田さんがオーボンヴュータンを立ち上げるまでのいきさつをぜひ教えてください」

河田 「パリで最後に勤めたのが『パリ・ヒルトン』です。その時シェフ・ドゥ・パティシエ(製菓長)という立場で、それまでの集大成の意を込めて自分が思い描く菓子をつくっていました。アイデアがどんどん湧き出て、それまでにない充実感も味わいましたが、1年半が経った頃、突然、『もう十分やったから日本に帰ろう。日本で勝負しよう』と思い至ったんです。

貯金はなかったので、最初からお店を出すのは難しい。そこで兄から100万円を借りて、卸売業からスタートしました。若い人にも言うんですけど、いま目の前のことを一所懸命やっていれば、明日すべきことは自ずと見えてきます。いまから明日のことを悩むのではなく、手元にあることに集中すれば、絶対に未来はひらけるというのが実感です。

私は留学中に12のお店で働き、その時々で、ショコラティエ、アイスクリーム、焼き菓子、生菓子など取り組むテーマを独自に設けていました。一つできることを増やすと、次にやりたいものも明確になる。そういうふうに仕事をしてきたので、自分の人生も非常にクリアに俯瞰できました」

斉須 「明日を思い悩まず目の前のことに没頭することが、人生をひらく秘訣と言えますね」

河田 「同様に、帰国後はチョコレートの卸売りから始め、その後焼き菓子、生菓子と一つずつ幅を広げ、紆余曲折を経て1981年に東京・尾山台に『オーボンヴュータン』を立ち上げました。ただ、最初の10年くらいは本当に売れなかったですね。卸売りも続けていたため何とか生計が立ちましたが、その分、1日17~18時間くらい働き詰めでした。休みは1月1日だけで、あとはずっと仕事。周囲の人からは他店で流行っている商品を真似てはどうかとありがたい忠告をたくさんいただきました。でも、それをやったところで後追いでは絶対流行らないですよ。そもそも知らないことを無理してやるつもりもないですし、私はただ、自分がつくりたいものだけをつくりたかった」

斉須 「その信念を曲げずに持ち続けたことが、河田さんたるところだと思います」

河田 「自分のこだわりを追求していたら少しずつファンがつき、あるテレビ番組で1時間にわたって取り上げてもらえたことで、一気に知名度が上がりました。その日を境に連日ショーケースの中が空っぽで、行列ができるようになったのです」

image by: Shutterstock.com

「会社で働き詰めは嫌」という人間にフリーランスは務まるのか?

若かりし頃に持ち合わせていた出世欲が無くなったどころか、家族や自分の時間を犠牲にしてまで責任ある立場に就きたくないと思うに至ったとき、真面目な人ほどその後の身の振り方を考えてしまうものなのかもしれません。今回、iU情報経営イノベーション専門職大学教授を務める久米信行さんのメルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』に届いたのも、そんな方からのご相談。出世を目指さない自分は会社を去ってフリーランスになるべきなのか、そもそもフリーランスに向いているのかというお悩みに対して久米さんが、まさにフリー稼業を長く続けられてきたからこそのアドバイスを送っています。

 

オトナの放課後相談室「会社員としての出世意欲が乏しい私はフリーランスに向いているのでしょうか?」

Question

shitumon

20年近く会社員生活をしてきましたが、43歳の現在、平社員です。

若い頃は、出世することも目標に入っていましたが、最近はめっきり出世欲がわいてきません。

会社の年下の上司たちを見ると、毎日遅くまで働いているし、やることも責任も多いし、その分、桁違いの給料をもらっているかというとそうではなく、出世した先に待ち受けているのは、「苦痛」しかないのではないかと思えて萎えます。

管理職に限らず、会社で重用されている人たちはみんな疲弊しているし、経営陣すら大変そうです。

そういう姿を見ると、「出世」するために自分の時間を大量に犠牲にするくらいなら、今のまま、家族や趣味に時間を費やしたいと思ってしまいます。

とはいえ、歳を重ねるごとに会社から求めらる部分が多くなり、いつまでもマイペースではいられない空気も感じます。

単純に今の会社が大変過ぎるだけなのかもしれないと「転職」もよぎりますが、どこの会社も概ねそんな感じかなと思うと、会社を辞める時は「フリーランス」になる時なのかなと思っています。

ただ、プライベートを犠牲にして、いっぱい働きたくないから「フリー」になるというのも、「逃げ」のようだし、フリーになっても頑張らなきゃいけない局面は来ると思うので、モヤモヤしています。

こんなマインドの私でも、フリーとしてやっていくための心構えを教えて頂ければ幸いです。(東京都・43歳、男性)

 

大企業だけの問題じゃない。小売店こそ「DX化」を進めるべき理由

デジタル庁が発足し、国をあげてデジタル化を進めていく方針にある日本。小売店も例にもれずデジタルトランスフォーメーション(DX)化をしていかねばならない時期にきているといえます。そこで今回は、無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』の著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが、DXとは何かという基本的なところから、小売店で何ができるかまでをお話しています。

ショップにとってのDX

この頃は、右を向いても左を向いてもDXの文字が躍っています。DXはデジタルトランスフォーメーションのこと。

では、いったいDXとは何でしょう。実は私もよく分かっていません。ですから、一生懸命情報を集めているところです。

DXって何?

今年の9月、デジタル庁が発足しました。日本はデジタル敗戦国だと言われていますから、よほど政府も頑張らなくてはいけません。そして、このコロナ禍によって、政府のデジタル化が少しも進んでいないことが分かってしまいました。

実は、そのことは国連の調査ですでに明らかになっていたことです。その調査によれば、日本の2020年デジタル競争力の順位は63か国中27位となっています。ひどいものですね。

分かりやすいのがマイナンバー。まったく普及せず、情報の一元化など夢のまた夢です。ですから、特別定額給付金の手続きにもたつきました。緊急事態一時支援金も手元に届くまでに時間がかかったようです。

また、国と自治体との情報システムが違っているためにPCR検査やワクチン接種がスムーズに行われませんでした。とにかく、ドタバタの連続です。そこで、あわててデジタル庁を作って立て直しを図ろうということでしょう。

それもあってか、世の中で盛んに騒がれているのが「DX」です。デジタルトランスフォーメーションと読みます。本屋に行けば、DX関連の書籍が山積みです。DX関連のセミナー案内もひっきりなしに届きます。

DX、DX、DX……。

ところで、DXって何でしょう。デジタルトランスフォーメーションと言われても、何のことやら分からない方もいるでしょう。もしかしたら、「DXだ」と騒いでいる人たちも、本当は分かっていないかもしれません。だからこそ、DX本が売れますし、DXセミナーが盛況なのです。

軍事アナリストが憂慮。「有事」を煽る朝日エース記者の勉強不足

先日掲載の「マスコミは「台湾有事」の空騒ぎを止めよ。軍事アナリストが警告する最悪シナリオ」などで、中国の軍事的な動きを取り上げ危機を煽るメディアに対し、しっかりとした検証の上で分析する必要性を訴える軍事アナリストの小川和久さん。今回のメルマガ『NEWSを疑え!』でも、兵力の多寡だけで論じ「ミリタリー・バランス」の要諦を理解していない朝日新聞のエース記者の解説が余りにつたないと苦言を呈し、自身の影響力を自覚し研鑽を積むことを求めています。

 

エース記者は影響力を自覚せよ

10月14日朝のテレビ朝日の情報番組『モーニングショー』で、かなりの時間を割いて中国についての特集を流していました。よく整理されていて、自分の専門でない分野については勉強になったところもあり、有難いと思いました。しかし、安全保障についてはひどかった。思わず次のようにツイートしてしまいました。

「今朝のTV朝日の情報番組。中台の軍事バランスから中国の台湾侵攻や封鎖の可能性を語る新聞記者。軍事バランスを語るのなら数的な比較ではなく、彼我の関係を意志と能力から語らなければならない。そのうえで日本の防衛力整備と日米同盟の強化に言及しなければ、物知りだがAIには程遠い旧式PCのようだ」

とにかく、いまにも中国が台湾などに牙をむきそうな話になっていて、その根拠として防衛白書に出てくるような数字が示されているのです。その中国軍が台湾周辺を封鎖すると日本への物流ルートが遮断され、深刻な影響が出るような話も出ていました。

軍事バランスというと、どちらの国の兵力が多いか少ないかだけで考える傾向がありますが、英国国際戦略研究所の年次報告書『ミリタリー・バランス』を見てわかるように、各国の兵力の中身、保有する兵器、国防予算、経済力までが網羅されています。さらに、その国の同盟関係、友好関係を視野に入れて初めて、軍事バランスを語ることができるのです。

その新聞記者の解説を聞いていて、今年3月にデービッドソン米インド太平洋軍司令官が上院軍事委員会で行い、日本国内に台湾有事と中国への警戒感をまき散らした「脅威は今後10年間で、実際には6年で明白になる」という発言に影響され、同調するものだと感じました。

しかし、そのデービッドソン海軍大将の発言は6月17日に米軍トップのミリー統合参謀本部議長が上院歳出委員会で行った次の言葉によって否定されています。

「中国が台湾全体を掌握する軍事作戦を遂行するだけの本当の能力を持つまでには、まだ道のりは長い」

「(中国による台湾の武力統一が)近い将来、起きる可能性は低い」

「中国には現時点で(武力統一するという)意図や動機もほとんどないし、理由もない」

ミリー統合参謀本部議長の発言は、これまでにもお話ししてきたような軍事のリアリズムに基づくもので、デービッドソン海軍大将の発言は海軍に予算を誘導するためのものだと指摘されているものです。

 

「有観客」「自粛を要請」…コロナ下で氾濫した奇妙な言葉のこと

新型コロナウイルスの蔓延とともに、「三密」「人流」「有観客」「自粛要請」といった聞き慣れない言葉や、意味的に奇妙な言葉が広がっていきました。そして読みが同じであるため、「コロナ禍」と「コロナ下」の使い分けが曖昧な状況も生まれました。そんな“コロナ下”における「コロナ新語」について考察するのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さん。「有観客」という妙な言葉が当たり前に使われるようになった理由や、“禍”と“下”の微妙な違いなどをわかりやすく伝えています。

 

コロナ禍/コロナ下の言葉のこと

思えばコロナ下において、変な言葉が随分と誕生した。それらのコロナ新語(これも変な言葉だが)に共通するのが「そりゃ、意味は分かるけれど…」という不思議な感覚である。感染が小康状態の今だから、それを束の間のチャンスと捉えてここいらで少々振り返ってみようという企みである。

まずはリバイバル系の言葉である。昨年四月の緊急事態宣言発出の際「自粛」という言葉がやや全体主義的な意味をもって使われるのを久しぶりに聞いたような気がした。久しぶりと言うからには当然先行例がある訳で、前回のそれは昭和天皇崩御の時であった。歓楽街からは灯りが消え、今風に言えば接待を伴う飲食店は大打撃を受けた。

政府から具体的な指示や何らかの命令が出た訳でもないのにそうなった訳だからまさしく「自粛」と言うことになるのだろうが、実態はそう単純ではなかった。というのも肝心の当該事業者は誰一人としてその状況を望んではおらず、例えばインタビューなどでマイクを向けられた際にも口々に「困った、困った」と言っていたからだ。つまり、どこ由来なのか分からない不気味な圧力のようなものを恐れるあまり結果としてそういう状況になったという訳である。その時、まだ十代だった自分はその現実が空恐ろしかった。

コロナ下においてはこの「自粛」にさらに「要請」が付け足された。「自粛」という言葉の本来の意味を考えれば明らかに矛盾概念であろう。矛盾概念をそのままに押し付けられ唯々諾々としてそれを遵守した我々日本人にはやはりどこか全体主義的になり易い傾向があると言っていいように思うのである。少なくとも日本(あるいは日本人)のこれからを考える上で「自粛」というものと個人がどう向き合うかを考えること自体が案外本質的な日本論(あるいは日本人論)のテーマたり得るのではないだろうか。

次に紹介したいのはプロのワードセンスが感じられる系の言葉である。「三密」「巣籠り需要」などがそれに当たる。特に「三密」はもともと密教用語である。どうやら日本人はここぞという時にはいまだに弘法の智恵にすがりたいようである。ちょっと面白い。

3つ目は科学者発信のセンスない系の言葉である。「人流」「濃厚接触者」などがそれである。例えば「人流」という言葉であるが「読んで字の如く」とは言うけれど、読まなければ今一つピンとは来ない。「濃厚接触者」も「濃厚に接触した相手」というふうに聞いてしまえば、もうどうしたってエロ系の言葉である。言葉の内面的意義をある程度無視して、まるで外来語を無理矢理に移入したような違和感を覚えるのは自分だけだろうか。