「結果がすべて」のビジネスマンは成功しない。思わぬ落とし穴にハマるワケ

ビジネスにおいては「結果がすべて」とよく言われます。しかし、結果を出すことだけに尽力してしまうと思わぬ落とし穴にはまり、抜け出せない可能性もあるようです。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが、企画が通らなかった二人の営業マンの例を挙げ、結果までの過程の重要性についてわかりやすく紹介しています。

取り組み方が良かったから、結果が出るんですよ

新しい商品や新サービスの提供をはじめたり、新規事業をはじめることになったりするときの会議やミーティングで、「ほんとにこれ、うまくいくのか?もし上手く行かなかったら無駄だよな、この時間」などとネガティブな発言をする人がたまにいたりします。

そして、うまくいかなったから、「それみたことか、だから言わんこっちゃない」と、最初から上手くいくはずもないことを主張していた自分が正しかった、と言い張ります。

こういう人というのは、上手く行かなかったとき、そこで得られた経験やデータなど貴重な財産を次に活かすことが出来ないタイプです。

したがって、「売れる商品やサービスさえ扱えれば」とか、「必ず成功するとはじめから分かっている企画なら…」などというような発想しか出てこず商売、ビジネスで大切な地力が養われることがありません。

ですが、このような人とは逆に「結果なんてあとから付いてくるもの。とりあえずやってみようぜ」という人は、「いかにして企画をブラッシュアップし成功させればよいか?」「売れない商品でもどんな工夫や改善をすれば売れるように持っていくことができるか?」という発想の下、動きだすので、確かに最初はパッとしない企画や計画でも、やがては見違えるほどの企画になり、実行すれば結果がついてくるようになります。

また結果がイマイチでも、「次はこうすれば?」という改善点を容易に発見でき、序々に精度が上がり、やがては結果が伴うようになるのです。

たとえば、2人の営業マンが、社内でプレゼンをすることなったとします。

1人は「自分のプレゼンが上手く行き、企画を通す」ことだけに尽力します。

もう1人は、結果より「社内の為に良い企画を提案し、分かりやすいプレゼンをする」ことに尽力します。

そして、どちらも企画が通らなかったとき前者は「駄目だったか」と落ち込むか、「自分の企画が通らないなんて誰も分かってないな」と逆切れ。そこでその企画はお蔵入りとなり次はありません。

一方後者だと、「もっと分かりやすくまとめることができたのでは?」と反省点を探し、さらに良い企画にブラッシュアップしようとしたり、「今回は駄目だったけど、内容をアレンジすれば、○○部でのプレゼンには通るかも?」とやはり内容を見直し、提案先を変えてみれば面白いことになるというような発想を持ったりします。

こうした取り組みの質の違いが、その後の結果に大きく左右されていくのです。

あくまで結果というのは、それまでに取り組んできたことに対してのギフト(ご褒美)です。

現役精神科医が教える、誰にも嫌われない“魔法のような”叱り方とは?

ビジネスでもプライベートでも、相手をどうしても叱らなければならない場面というのは出てくるものですが、怒る方も怒られる方も良い気分にはなりません。そこで、今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が周りから嫌な顔をされることなく、また自己嫌悪にも陥らない魔法のような叱り方のルールを伝授しています。

誰にも嫌われずに「叱る」魔法のような方法

こんにちは、ゆうきゆうです。

みなさん元気でお過ごしでしょうか。

さて、みなさんは誰かを「叱る」というのは得意でしょうか?それとも苦手でしょうか?

「人を叱る」という行為は、誰にとってもハードルが高いのではないでしょうか。

人を叱ることによって、感情は煽られ必要以上に怒ってしまったり、相手にとって辛い言い方になってしまったり、後から、なんであんなことを言ってしまったんだろう、と反省したり…または叱ることで「嫌われてしまうかも…」と不安に思う方もいるかもしれませんね。

恋人でも夫婦でも、仕事関係の人でも

「これだけはどうしても言っておかなければいけない」
「叱らなければいけない」

そんな時がきたらどういうように叱ればよいのでしょうか。

ルールを決めて叱りましょう

ポイントは2つのルール

1.行動を規定する叱り方

とにかく行動をわかりやすく規定するという方法です。

例えば…

「もっと早くしてくれると嬉しい」
「もっとこのやり方をこうしてくれると嬉しい」
「こうしてくれると良いよ」など

アドバイス的な行動をメインに叱ると良いでしょう。

逆に…

「なんでこんなことしてくれないの」
「あなたは社会人失格だ」
「このやり方は絶対ダメでしょう」
「何で考えないの」

などアバウトな言い方やどう対処すれば良いのかわからないような否定的な叱り方はNGです。それにより相手はどんどんネガティブになっていきますし、心を閉ざしていきます。

罪を憎んで人を憎まず。

「あなたは行動さえ変えれば良いのだから」、という感じで、行動をもっとこうしてくれるかな、みたいに軽くアドバイス的な感じで叱ると良いかと思います。

悪い例:抽象的な表現や人格を不定する叱り方
良い例:相手の行動だけに絞った叱り方

「このミスで困ったことがあったので、これを減らせますか」のような、ミスをした行動のみをメインに叱り、人間性や人格を否定するようなことは止めましょう。

尖閣の交渉に引きずり出して「棚上げ」か?中国政府が描く狡猾シナリオ

中国による攻撃的な姿勢に対し、過剰に反応し「台湾有事」を煽る言説に対し、作戦面での実現可能性を検証し反論してきた軍事アナリストの小川和久さん。今回のメルマガ『NEWSを疑え!』では、中国が「強気」な姿勢を見せるときには交渉したいテーマがあると解説。大きな目的を達成するために、小さな負けを厭わない軍事行動は過去にもあって、現在の尖閣周辺での行動にも表れていると指摘し、術中にはまらない対抗策を提示しています。

※本記事は有料メルマガ『NEWSを疑え!』2021年12月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:小川和久(おがわ・かずひさ)
1945年12月、熊本県生まれ。陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校修了。同志社大学神学部中退。地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。外交・安全保障・危機管理(防災、テロ対策、重要インフラ防護など)の分野で政府の政策立案に関わり、国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、日本紛争予防センター理事、総務省消防庁消防審議会委員、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。著書は『フテンマ戦記』『アメリカ式 銃撃テロ対策ハンドブック』『日米同盟のリアリズム』『戦争が大嫌いな人のための正しく学ぶ安保法制』『危機管理の死角 狙われる企業、安全な企業』『日本人が知らない集団的自衛権』『中国の戦争力』『日本の「戦争力」』『日本は「国境」を守れるか』『危機と戦うテロ・災害・戦争にどう立ち向かうか』ほか多数。

 

交渉したいと中国は強気に出る

これまで、台湾への中国の軍事侵攻を前提とする武力統一について、中国軍の上陸作戦を成立させる条件の欠如(輸送能力、台湾本島の上陸適地、台湾封鎖など)の面から否定的な見解を示してきました。

それとは違う角度ですが、米国のヘンリー・キッシンジャー元国務長官からも同様の見方が示されています。キッシンジャー氏はニクソン大統領の「密使」として極秘に訪中、米中和解を実現した立役者として知られる存在です。

「米中の国交正常化交渉に深く関わったキッシンジャー元米国務長官(98)は21日放映の米CNNテレビの番組で、中国による台湾侵攻の可能性について『台湾への全面攻撃は、おそらく10年間はないだろう』と述べた。米中関係について『対決回避という原則を持つべきだ』と訴えた。

 

キッシンジャー氏は台湾情勢について『対立が深まれば、中国が台湾の自治を弱める措置を取ることは十分に考えられる』と指摘。その中国の『措置』を軍事的と見なすか、政治的と見なすか、米国は難しい判断を迫られると強調した」(11月23日付毎日新聞)

この記事だけでは、キッシンジャー氏が根拠とする部分がはっきりしないのですが、手もとの『キッシンジャー秘録』などを眺めると、中国を戦略的に眺め、トップ交渉を行ってきた経験をもとに、中国の思考と行動の様式を把握している様子がわかります。

ひとことで言うなら、中国が攻撃的な行動を見せたときは、必ず交渉したいテーマがあり、相手を交渉のテーブルに着かせるためには、たとえ局地戦で敗北を喫しようとも、軍事力を行使する場合もあるということです。その思考と行動の様式は、朝鮮戦争、金門島砲撃、珍宝島(ダマンスキー島)事件、中越戦争などに如実に表れています。

もちろん、その思考と行動の根底にあるのは古代中国の戦略の書『孫子』であることは言をまちません。孫子の至言のうち中国が重きを置いているのは「戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」であることは明らかです。戦わずに勝利、あるいは引き分けを勝ち取るためには、場合によっては局地的な負け戦も辞さないというのは、驚くべき戦略的発想です。

そこで日本の領土であり、中国が領有権を主張している尖閣諸島ですが、その中国が目指しているのは領有権問題の「事実上の棚上げ」です。

4隻編成の海警船のうち1隻しか武装せず、日本漁船についても「あおり運転」こそしても、自国の領海法に基づいて拿捕することを避けているのは、わざとそうしているからです。世界的な戦争にエスカレートする火種を内包している日米との衝突は避け、いわば「根負け」した日本を交渉に引きずり出し、「事実上の棚上げ」に持ちこもうという計算された動きと見てよいでしょう。

日本としては、そんな中国の思考と行動の様式を理解したうえで、海上保安庁の増強と海上自衛隊との連携の強化だけでなく、禁反言の法理に基づく領有権の主張、実効性のある領海法の制定、漁業協定の改定を、こちらも戦略的かつ同時進行で進める必要があるのです。それが台湾有事に対する抑止効果を高めることを忘れてはなりません。(小川和久)

※本記事は有料メルマガ『NEWSを疑え!』2021年12月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

 

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新たなブーム到来?柿は焼いたらおいしくなる、簡単激ウマ「焼き柿」レシピ

世界でも「kaki」と呼ばれ親しまれている柿は日本人にはお馴染の果実ですが、そのままいただくだけではなく、実は多種多様な料理で使えるってご存知でしたか?今秋にはJA全農さんの焼き柿のツイートが話題になり、「柿を焼く」という調理法が認知されることになりました。そのままはもちろん、焼いても煮てもおいしく、“おかず”としても大活躍する柿。そんな柿の簡単レシピや柿の栄養、保存方法などをご紹介します。

朝食やランチに!「焼き柿とブルーチーズのトースト」

あまり知られていませんが、実はチーズとの相性が抜群の柿。モッツァレラチーズと一緒にいただくのもおいしいですが、よりコクのある甘みとなる焼き柿は、ブルーチーズとの相性が最高。食パンでトーストにしても、バゲットに載せても食べやすいです。

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 【材料】

柿:1/2個
ブルーチーズ:適量
バター:10g
食パン(6枚切り):1枚
ディルなどのハーブ(チャービルなどでも):適量

【作り方】

1.柿は皮を剥いて1センチの薄切りにします。
   ブルーチーズは食べやすい大きさに分けてください。

2.フライパンを弱火にかけバターを溶かし、柿を焼きます。
      ツヤっぽくなればOKです。

3.食パンは裏表をトースターで焼いておきます。

4.フライパンで溶けたバターをトーストに塗り、
      柿とブルーチーズを並べてトースターでさらに軽く加熱します。

5.黒胡椒とディルを載せて完成です。
      甘さがもう少し欲しいときはハチミツをかけてみてください。

今回ブルーチーズは、ゴルゴンゾーラドルチェを使用しました。このレシピにおいてのブルーチーズは牛乳を原料乳とし、青カビは少な目のものがおすすめです。トーストにせず焼き柿とブルーチーズを合わせ、ハチミツをかけるだけのおつまみにして、白ワインや日本酒などに合わせても絶品です。

柿は冷凍にしてもおいしい

柿は焼くだけではなく、冷凍してもおいしい果実です。熟して触れてやわらかくなったものがあれば、一度冷凍庫で凍らせてみてください。

半解凍くらいでヘタの部分を包丁でカットをすれば、柿100%シャーベットの完成です。甘みが感じにくくなるので、完熟した柿でお試しください。

寒くて冷凍は食べる気がしないという方は、アイスに添えて焼酎を少しかけると大人のデザートとしても楽しめます。

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柿はそのしっかりとした味わいからデザートだけではなく、おかずとしてもおいしい果実です。大根と一緒になますにしたり、キムチと一緒に合えたりしてもちょっとした1品に。刻んで玉ねぎ、豚ひき肉と炒め、市販のカレールウと混ぜればコクのあるドライカレーになりますよ。

差は歴然。仕事に追われる人と仕事を追いかける人は何が違うのか?

誰しも一度は抱いたことがあると思われる「仕事に行きたくない」という気持ちですが、いかなる立場にあろうとも、与えられたタスクはこなさなければならないものです。では、そのような思いにとらわれてしまった状況から、うまく抜け出す術はあるものなのでしょうか。今回のメルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』』では数々のベストセラー著書を持つビジネス作家で起業家の岡崎さんが、そんな時の対処法をレクチャー。具体例を挙げつつ、仕事を避けたくなるような状況に陥らないためのヒントを綴っています。

 

仕事に追われる人、仕事を追いかける人、その差は?

「やらなければいけない仕事はあるのにはかどらない」「できれば今日は会社を休みたい」。仕事をしていたらそんな日を何度も迎えることがあるでしょう。そんな「やりたくない仕事をするときにどう気持ちを切り替えたらいいか」ということについて、具体的な解決方法を探っていきます。

「仕事をやりたくない!」そんな時の対処法は?

会社員なら「今日は仕事に行きたくない」ということを経験した人も多いでしょう。実は、この「仕事に行きたくない」という問題は、成果によって解決されるということを覚えておいてください。成果で解決できない問題はありません。

さきほどの「仕事に行きたくない」というのは、自分が成果を出していないことが一番の原因です。

「成果を出していない」ということが問題なのに、そこから抜け出すと、問題は雪だるま式にどんどん大きくなります。「そんなに厳しいこという?」と思われるかもしれませんが、まずは成果をだすことが大事です。

たとえば、「今日は大事なプレゼンがあるから失敗できない。会社に行くのが憂鬱だ」と思うのであれば、まずはプレゼンの練習をする必要があります。

プレゼン上手になっていくことが大切です。

よく「準備が9割」といいますが、プレゼン資料が整っていなかったらもうそこで憂鬱になります。ということは、プレゼン資料を作るという成果物を作らないと、この問題は解決しません。

上司に謝罪。怒りを最小限に食い止めるためにやるべきこと

ほかにも憂鬱なことはあるでしょう。たとえば「上司から頼まれた会議で必要なプレゼン資料ができてない」ということがあったとします。その場合「上司になんていったらいいんだろう。謝らなければいけないから気が重い」と思うかもしれません。結局、それは仕事がうまくいっていないからそうなるわけです。だから憂鬱ですよね。

ここで大事なことは「謝らなければいけないような仕事はしない」ということです。

もし、上司に謝らなければいけないようなことが起きてしまった場合は、素直に謝ることが一番いいと思います。出社する前に「資料ができてなくてすみません」と一言メールを入れておく。

人によっては「そんなこと言えない!」と思うかもしれませんが、意外と効果があります。というのも、冷たいグラスに熱いお湯を入れるとグラスは割れますよね。要は、想定外のことが起きた時に人間はパリンと割れていくわけです。

そういうときは、想定内に収めることが大事です。

会議が始まって、いざ資料を読もうと思ったら手元にないということになったら、当然その場で雷が落ちます。上司も困りますよね。あると思ったものがなかったら、その場では何もできないわけです。せめて会社に来て朝一番に伝えてくれれば、また別の対象法があったかもしれません。

最悪の状態を回避するためにも、まずは先に上司に報告する。もちろん雷は落ちると思いますが、だいぶましだと思います。なので、先に謝ることが大切です。

 

韓国たった4割。米軍「思いやり予算」8割負担の日本“腰抜け”自民政権の異常

先日掲載の「遺骨の混じる土で基地建設の異常。日本のメディアがほぼ報じぬ『重要な選挙』」でもお伝えしたとおり、沖縄県民の反対を無視する形で辺野古への基地移設工事を進める自公政権ですが、この先も民意は踏みにじり続けられることは確実なようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、沖縄で現在進行中の「米軍による汚染水の分析結果の隠蔽」を取り上げ、自国の憲法よりも日米地位協定を上に置く現政権を「腰抜け」と痛烈に批判。さらに「思いやり予算」と称する米軍駐留経費について、他国に比べ日本が異常な割合を負担しているという事実を白日の下に晒しています。

【関連】遺骨の混じる土で基地建設の異常。日本のメディアがほぼ報じぬ「重要な選挙」

 

重すぎる思いやり予算

先週に引き続き今週も「沖縄の問題」を取り上げることになってしまいましたが、12月1日に先週号(「遺骨の混じる土で基地建設の異常。日本のメディアがほぼ報じぬ【重要な選挙』」)を配信した直後の2日、琉球新報と沖縄タイムスが、とんでもないニュースを報じました。それは、沖縄の米軍施設が高濃度の発がん性物質の混じる汚染水を施設外へ垂れ流しておきながら、それを5カ月間も公表していなかった、という酷すぎるニュースです。

今年6月10日、沖縄県うるま市にある米陸軍貯油施設で、貯水槽の汚染水が大雨であふれ、施設の外へ流れ出すという事故が発生しました。この事故は、劣化した貯水槽のふたをそのままにしていた米軍の責任ですが、それはともかく、まずは流れ出た汚染水の危険度、人体や環境への影響度を調査しなくてはなりません。そのため、県と国は日米地位協定の「環境補足協定」に基づき、6月28日、その貯水槽に残っていた汚染水を米軍とともに採取し、それぞれ分析しました。

その結果、発がん性が指摘されている有機フッ素化合物「PFOS」や「PFOA」が、1リットル当たり約8万ナノグラムも検出されたのです。これは、人体に影響を及ぼさないとされる国の暫定目標値「1リットル当たり50ナノグラム」の約1,600倍です。これほど高濃度の発がん性物質が含まれる汚染水が周辺の住宅地や河川などへ流出したのですから、これは大変な事故です。

しかし、いくら米軍の責任とは言え、流出した汚染水を回収することなど不可能ですから、後は「調査結果の公表」と「謝罪」と「再発防止」しかありません。それなのに、事故から5カ月が経過した現在まで、この調査結果は公表されていないのです。県と国と米軍がそれぞれ行なった汚染水の分析結果は、7月末までには出揃っているのに、12月になった今も、まだ公表されていないのです。それは何故か?沖縄県の玉城デニー知事は、次のように説明しました。

「汚染水の分析結果は、国と米軍が公表に合意した上で、県も含めた3者が同時に公表することが調査時の条件なのですが、米軍側の合意が得られないため、県の分析結果を公表することができないのです」

この玉城デニー知事の説明を受けて、松野博一官房長官は、いつものように真下を向いたまま、次の原稿を棒読みしました。

「現在、公表に向けた段取りを進めているところで、米側の意向で公表を控えているという事実はございません」

この原稿の内容が事実なら、「段取り」に4カ月って、一体どこの無能が担当しているのですか?毎度のことですが、沖縄県側に付いて米軍側と交渉するのではなく、まるで米軍側のスポークスマンであるかのような日本政府のコメント。さすがは自国の憲法よりも日米地位協定を上に置く「腰抜け自民党政権」ですね。

 

パワハラ地獄ニッポン。縦社会で培われた「上は絶対」の時代遅れ

12月7日に経団連が発表した「職場のハラスメント防止に関するアンケート結果」でも、5年前に比べて4割も増加したというパワハラの相談件数。昨年6月にパワハラ防止法が施行されたとは言うものの、その横行ぶりは目を覆うものがあります。そんなパワハラを働く人間を「幼稚」と一刀両断するのは、健康社会学者の河合薫さん。河合さんは自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、パワハラが一向になくなる気配のない日本を「人権後進国」と批判するとともに、多くの方の経験談を通して知った「パワハラと背中合わせ」のこの国の労働現場の異常さを訴えています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

 

日本のパワハラの異様さ

また、です。一体何人の犠牲者を出せば、日本は変わるのでしょうか。

パナソニックは社員だった男性が鬱病を発症して、2019年に自殺したのは、会社として「過大な業務量や長時間労働」を正さず、安全配慮を怠っためだったことを認めました。

男性は、03年から工場で派遣社員として勤務し、09年に正社員になり、19年4月には、配置転換に伴い、係長から課長代理に昇格したそうです。

その頃から、業務量が増え、業務用パソコンを自宅に持ち帰って仕事をするなど「持ち帰り残業」が常態化していました。男性はうつ病を発症し19年10月、自宅で亡くなりました。

労基署は21年3月、遺族側の請求に基づき労災を認定。一方、持ち帰り残業について「会社からの業務命令によるものではなく、黙示の指示があったとする実態も認められない」とし、労働時間に該当しないと判断。一方、パナソニック側は、独自に男性が自宅に持ち帰っていた業務用パソコンのログなどを調査し、自宅での作業についても、業務上、余儀なくされていたものだったと認定。

労基署の判断よりも踏み込んだ形で会社の責任を認め、遺族に謝罪し、解決金を支払うなどして和解したそうです。

今回のケースでは、会社側が裁判を経ず、独自の調査で持ち帰り残業を労働時間と認めた点は評価できます。

しかし、家に持ち帰らないと終わらないほどの業務を課し、心も体もボロボロになるまで追い詰めたのは、パワハラ以外のなにものでもありません。誰もが家に帰れば、尊敬すべき父であり母であり、大切な息子であり娘なのに…。パワハラごときで、うつ病にされたりや人生を滅茶苦茶にされて、いいわけがない。

「業務上、余儀なくされた」という温度のない言葉では、片付けられない重大な事件だと、会社には認識していただきたいです。

ただでさえ「課長」「課長代理」というポジションは、上からは叩かれ、下からは突かれ、気の毒になる程、大変なポジションです。いわば、上司=部長が最大のリスクファクター。どんな上司の下で働くかで、大きく職業人生は変わります。

これまでインタビューした人の中でも、一番しんどい時期を「課長時代」と答える人は圧倒的に多く、「ゆっくりと寝られる日が1日もなかった」「下が動かなかれば変わりをやり、上に言われたことは受け入れざるをえなかった」「家族のことを思うと、今、頑張らないと、と自分を自分で追い詰めていた」などと話してくれました。

つまり、パワハラと背中合わせで働いているといっても、過言ではないのです。

なのに、日本では、悲しい選択をする人があとをたたない。

 

毒親育ちの長女にありがち。人の目を気にしすぎな生き方の改善法

母親の顔色を窺って生きてきて、大人になっても人の目が気になってしまう。気づけば結婚相手はモラハラ夫だった──人の目を気にせずに生きられるようになりたい。そんな悩みに答えるのは、メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、世界的なコンサルティング会社で14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さん。赤羽さんは相談者は典型的な「長女病」と指摘し、その傾向にあることを直視することから始める7つの改善法を伝えます。

 

どうすれば、もう少し人の目を気にせず生きられるようになるでしょうか

Question

shitumon

38歳、総務担当、女性です。既婚ですが、モラハラがひどく離婚を考えています。小さいときから自分に自信が持てず、いつも母親の顔色をうかがい、期待に応えようとしてきました。長女で妹一人、弟一人です。どうすれば、もう少し人の目を気にせず生きられるようになるでしょうか。

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございました。典型的な長女病ですね。ほとんどの長女の方が責任感が大変強く、生真面目で、人の助けを借りることが苦手です。本音で話すこと、自分を大切にすることをストレスに感じがちのようです。

社会的には立派な方が多いのですが、仕事は立派でも、本人は辛い、辞めたいというケースをよく見ます。もったいないし、残念ですよね。

この長女病に加えて、もし毒親育ちだった場合は、特にその傾向が強く出ます。幼稚園、小学生のときから母親に期待され、重荷を負わされてきているからです。完璧を求められ、常に長女として立派に振る舞うことを要求されてきます。甘えることなどもってのほかです。

もちろん、長女だから人に甘えないでも平気、ということは全くなく、むしろ甘えられなかった分、本当は甘えたい、やさしくされたいという思いが強い方のほうが多いとも感じます。

その結果、表面的にやさしく、自分を守ってくれそうに見えた男性に惹かれ、実はそれがモラハラ彼氏、モラハラ夫だったということになりがちです。ひどいことをされてもその直後に別人のようにやさしくされたら(それは彼らの手口なのですが)、許してしまい、ダメンズメーカーができあがります。

では、どうすればいいかですが、

  1. 自身の辛さがこういった長女病、愛着障害的傾向であることをまず直視する
  2. モラハラ夫が改善することはほぼないので、言うべきことは遠慮せずに言う
  3. これまで得られなかった安全基地を探す。いったんは会社の同僚、少し先輩、少し後輩などで気の合う仲間、お互いにわかり合える仲間と月に1度程度、何でも言えるようにする
  4. 恋愛対象の方が出てきた場合は、その人の器の大きさ、包容力を特に注意して吟味する
  5. A4メモ書き(※)で、自分は本当はどうしたいのかを20~30枚書き出してみる
  6. 友人2人に頼んで、自分、上司、オブザーバーの役となり、ロールプレイングを実施する。このロールプレイングを通じて、自分がいかに人目を気にしがちか客観視できるようになる
  7. Clubhouseで毎週水曜21:00から大河原光子さんが主催しておられる『長女の部屋』に参加する

などがよいかと思います。

「A4メモ書き」とは:赤羽さんが考案したA4用紙を横置きにして左上にタイトル、右上に日付、本文を4~6行、各20字前後を1分で書き上げることで“もやもや”が消えていくという方法を使用したストレス軽減策

 

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公明党がまた「大悪法」をゴリ押し。子供への10万円“分割給付”の愚

子育て世帯への子供1人当たり10万円給付は、公約に掲げた与党公明党が強く主張し実現。その支給方法が現金5万円と額面5万円のクーポンでの分割支給となったことに怒りを表すのは、消費税増税時に「恩着せがましい「軽減税率」を「天下の大悪法」と断言」したメルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんです。クーポンでの給付のための予算が約1000億も計上されることに、現金ならば100万人の生活困窮者に10万円を給付できる額と呆れ、異を唱え現金給付を表明した自治体への政府の対応にも注目しています。

 

2.0のこと

実際、こういう人は多いのではないだろうか。「自民党には確かに票を投じたが公明党を支持した覚えはない」。

確かに最近の悪法はこの公明党に由来するところが大きい。記憶に新しいところで言うと、消費税の軽減税率がそうである。一見、消費者(弱者)に配慮しているようで実際は中小店舗等の会計処理のあり方をただただややこしくしただけで結果それらの経営者(こちらもやっぱり弱者)を圧迫することとなったのはつい2年前のことである。しかも実際の税率は言葉通りの「軽減」ではなくてただの「現状維持」であった。

さらに言うと、国民の大多数は一律10%の消費税率を「已む無し」と受け入れていたにもかかわらず、である。自分は当時これを「天下の大悪法」とはっきり糾弾した。

その「天下の大悪法2.0」が今まさに行われようとしている。言うまでもなく18歳以下の子供への10万円給付のことである。これもどういう訳だか、5万円は現金で、残り5万円分はクーポン券でという、わざわざややこしいだけの手法にての実施となりそうなのである。因みにクーポン券の印刷・管理等には予算段階で1000億円近くもかかると言う(ということは下手をすればこれ以上)。

これも考えてみれば当たり前である。額面5万円の金券である。町内会の祭りの抽選券のようないくらでも偽造可能なクオリティではとてものこと駄目だし、郵送の方法も書留に準じたものでなければならない。実際現場でオペレーションに当たる地方自治体もたまったものではない。彼らは既に3回目のワクチンの手配で手一杯である。

それにしてもごく普通の常識というやつで、この1000億円があればさらに100万人の困窮者等に10万円が支給できるとは考えられないのだろうか。

財務相曰く「過去の類似事業と比べて(この1000億円の出費は)過大な水準ではない」とのことだが、一体「過去」のどの時代に「類似」の大コロナ禍が存在したというのだろうか。2年も経って未だ平時のぼんくら脳ではとてものこと話にならない。

一部の賢い自治体においては全額現金支給という、国の失策を打ち消す(これをネガティブ・フィードバックと呼ぶ「先週のテーマより」)ような方針に転換することをいち早く表明しているところもある。これを「何が何でもクーポンで」と、国がごり押しするという暴挙に出るかどうか注視したいところである。

現国会における第一党は確かに自民党だけれども、言うまでもなく政権与党ということになれば自民公明両党ということになる。公明党の失策は自民党の失策と同義であり、また同罪である。この10万円(というより5万円プラス5万円分クーポン)給付問題、政権発足直後だからといって、ご祝儀相場などで済ます訳にはおよそいかない重要政策だと思うのだが、どうだろうか。

 

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なぜ「漫画の出版ペース」は以前より1ヶ月も早くなったのか?

半導体製造装置やアミューズメントゲーム機などの会社で、設計・開発に携わった後に漫画家としてデビューした元エンジニア漫画家の見ル野栄司さん。自身のメルマガ『見ル野栄司のシブすぎ技術秘話』の中で、最近の漫画業界とチェーン飲食店の共通点について語っています。

※本記事は有料メルマガ『見ル野栄司のシブすぎ技術秘話』2021年12月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

 

チェーン飲食店と漫画業界

今回は漫画のお話をば。

昨今の漫画の出版スピードが早いことは以前、書きましたがおさらいをしておきます。

最近の漫画単行本の出版スピードは3か月に1冊というのが最速でしたが、2か月に1冊という動きになるようです。

これは書店側が、お客さんが減ってきたのはもちろんですが漫画を読む人がせっかちになってきたのもあるようです。

要するに、ネットで漫画を読みなれた人が増えていて飛ばし読みに近い速度で読むことに慣れてしまったようなのです。

それだけ今の漫画が読みやすくなったのもあるのですが、

スマホでも読みやすいようにコマをデカくしやがっている!

のです。

これは作家にとっては楽なんですが、これが逆に受ける。

しかし、編集者にとっては原稿料払っているのに

なんでこんな楽してんの?

という矛盾が発生します。ここで頭のいい編集者は売れることが正解なので、コマを大きくして、漫画家に派手な演出を描かせることができるんですね。

逆に古い考えの編集者はコマを沢山詰めたがる。

そうしないと、読者に申し訳ない。せっかくお金を出して漫画を読んでもらっているんだから、もっと描きこめよ!と。

漫画家も職人肌な人はぎゅうぎゅうにしてしまいます。

それでは今の読者は逃げてしまうわけです。

1巻を読むのに10分もかからないもので十分でありそれだけ魅力的にすればいい。ここはまた難しいところですが。

みなさん、ここまで読んでいて気付いたかもしれません…

昔と今の読者が若干変化してきているんです。それは、考えて読まない読者が増えてしまった

ということです。

これは悔しい話でして、私も漫画を描く時にわかりやすくわかりやすく噛み砕いてやっているのにまだ理解できない…という声が多々あるんです。

本当に今の読者はシンプルなものが大好きなんです。

わかりやすさ!

これでいいのか!?

考えたい人は小説を読みましょう。でもいいんですがそうすると漫画で売れるものは

格闘技、スポーツ、学園もの、転生もの

などいままであった安心するもの…が売れてしまいます。

新しい漫画の開発・研究などできないわけです。

革命がおきないんですね。