ジャニーズから“書面”が届いた経験も。芸能記者がジュリー社長「謝罪会見」で胸がザワついた理由

14日、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が会見を開き、世間を騒がせている故・ジャニー喜多川氏の性加害疑惑について謝罪しました。様々な反応がある今回の謝罪会見を、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんはどう見たのでしょう。過去、自宅にジャニーズ事務所から〈書面〉が届いたことがあるという芋澤さんが語ります。

ジャニー喜多川の“もうひとつの顔”を「知らなかった」は無理がある

『ジャニーズ事務所』藤島ジュリー景子代表取締役社長が昨晩21時、まるで『どうする家康』の放送終わりを待っていたかのようなタイミングで動画を配信し、故・ジャニー喜多川さんの性加害騒動について初めて姿を現し、自らの口で見解を示しました。

先月12日の元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏の告発や、今月11日の『PENLIGHT (ペンライト)ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会』が事務所に検証などを求める署名約1万6000筆を提出したことを会見する等を受け、「事務所の見解及び対応については、今週末公式にお伝えさせていただきます」としていたジュリー社長の答えです。

芸能記者歴は長い私ですが、動いて喋っている(?)ジュリー社長を拝見するのはこれが初めてでした。

活動休止を決めた直後の『嵐』が全員でロサンゼルスに旅行に行った時や、事務所に在籍するタレントのスキャンダルや退所報道で何度か写真は目にしていましたが、昨晩の動画はそれとはまるで別人のような女性でした。

控え目な化粧に束ねた髪、白のインナーに濃紺のジャケット姿のジュリー社長は、どこかですれ違ってもスルーしてしまうような中年女性という印象でしたが、申し訳なさそうに何度も頭を下げる動作とは裏腹に、彼女の眼光からはこの動画を撮るために、おそらく何度も繰り返したであろうリハーサル疲れしか読み取れなかったのは私だけでしょうか。

まず私がこの動画で違和感を感じたのは、今回の告発をジュリー社長が“知りませんでした”とコメントしたことでした。

<ジャニー喜多川、メリー喜多川の二人だけであらゆることを決定していました>と言っていますが、20年以上も同事務所の役員でありながら、ジャニーさんの“もうひとつの顔”を知らなかったというのは常識的に考えて無理があり過ぎるように思うのです。

「死人に口無し」という状況へ逃げ込んでいるだけ

そして2年前に亡くなった実母・メリーさんの名前を出し<彼女が心の底から「やっているはずがない、ありえない」そう思っていたからこそ…>と、ジャニーさんの風評に全く耳を貸さなかったとも弁明していました。

申し訳ありませんが私には<当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で>の文言が…今ではメリーさんにも確認できないわけで、そこに逃げ込んでいるように思えてしまうのです。

さらにもうひとつ、今回の騒動で責任の所在を“社長の辞任”で表すと囁かれていたことに対しての<私が辞職する選択肢も考えました。ただ今すべきことはこの問題から逃げることなく(中略)二度と同様の問題が起こらないよう、既に着手し~>というコメントも意外でした。

社長職を辞任し会長職になったとしても、事務所の実権は名誉会長であったメリーさん同様コントロールできるわけで…社長職に~言葉は悪いですが~しがみついてみせたのはとても意外でした。

<ヒアリングを受ける方それぞれの状況や心理的負荷>を考えて第三者委員会の設置もないこの責任の取り方は、本気でこの問題に相対しているのかと疑ってしまうような、明らかにマイナスイメージだと思うのですが皆さんはどう思われますか?

与党の“おこぼれ”欲しさの醜態。学会員も戸惑う「公明党の右往左往」

自公連立政権が誕生したのは1999年10月のこと。発足当時は自自公連立、自公保連立でしたが、公明党は民主党政権時代に下野した期間を除き、現在に至るまで自民党と協力関係を結んでいます。そんな公明党や現代表の山口那津男氏に「盗っ人猛々しい」と痛烈な批判の言葉を浴びせるのは、辛口評論家として知られる佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、公明党や党代表による「与党のおこぼれ」狙いの右往左往ぶりを取り上げて、「醜態を晒している」と憤慨しています。

公明党の右往左往

早野透の『政権ラプソディー』(七つ森書館)を開く。『日刊スポーツ』に連載したコラム「政治の時間」をまとめたものである。その2006年12月3日付けの見出しが「児童手当の見返りが『防衛省』とは」。

同年11月30日、防衛「省」昇格法案が公明党の賛成を得て衆議院を通過した。防衛族の自民党元幹事長、山崎拓に早野が「ずいぶんあわただしくやるね」と尋ねると、山崎はこう答えたという。

「これは自民、公明と保守の3党連立のときからの合意だった。公明党は児童手当を小学校3年まで拡充したい。それを認めるから、代わりに防衛省昇格に協力してくれとなっていたんだね。今回、公明党は、来年の地方選や参院選の前に省昇格を片付けてくれと言うんだよ。やっぱり選挙に響きかねない微妙な問題だからね。当時の保守党の二階俊博さんが自民党に戻って国会対策委員長なのも大きかった」

およそ15年前の話だが、早野も指摘する如く、「そんなことでいいのかね」。そんな公明党が「平和の党」などと言うのは詐欺以外のなにものでもないだろう。

早野は、どうしても「防衛庁」から「防衛省」にしたいなら、しっかりしたシビリアンコントロールを結んでいるが、ブレーキ役などという公明党のブレーキはまったく役に立たない。すでにアクセルと化しているのだ。

公明党および支持団体の創価学会のみっともなさは、2020年の大阪都構想をめぐる住民投票で顕わになった。その前の時は反対したのに、維新に脅されて賛成に転じたからである。これでは創価学会員も戸惑うばかりだろう。

公明党代表の山口那津男は図々しくも「大阪市民の選択の結果を厳粛に受け止めたい」と殊勝なことを言いながら、「あえて次のことを指摘しておきたい」として、「市民を真っ二つに分断した結果のしこりを残さないこと」を挙げている。どの口でこう言うのか。5年前に反対で今度は賛成という公明党の態度が混乱を招き、「市民を真っ二つに分断した」のではないか。

また、山口は「今回の結果が、国政における自公連立政権の枠組みに直ちに影響はないと言ってきた」と続けているが、これを知って怒らない自民党員とその支持者はいないだろう。横っ面を張っておいて、これは大したことではないんだから気にするなと一方的に言われても、バカにするなと憤慨するしかあるまい。

「今度とも、安定した自公の政権運営に揺らぎを与えてはならないとの責任感で対応していきたい」と山口は述べているが、「揺らぎ」の原因をつくった当人がこんなことをほざくのだから、盗っ人猛々しいと批判するしかない。

与党のおこぼれだけはもらいたいと思っているから、こんな醜態をさらす。公明党は一刻も早く野党に戻るべきなのだ。

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「服装どうにかしてよ」はセクハラでは?公認心理師に聞いてみた

仕事に合わせた動きやすい格好をしているだけなのに、服装や化粧について意見されるようになり「そんなのセクハラですよ」と言い返した。そんな事務職の女性の相談に答えるのは、メルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』著者で公認心理師の永藤さん。普通の職場であれば“おしゃれ”である必要はなくても“こぎれいこざっぱり”と身だしなみを整えるのは「社会人のマナー」と回答。ファストファッションを上手に利用することや、面倒な服選びをラクにするテクニックをアドバイスしています。

ちょっと御相談がありまして:おしゃれしなきゃダメですか?

皆様からお寄せいただいたご相談や質問にお答えしたり、一緒に考えたりしていきます。

Question

shitumon

50代女性。家族経営のような小さい企業で事務職をしています。つい最近社長が代替わりし、副社長だった私と同年代の男性(前社長の息子)が社長になったのですが、この社長にことさら外見のことを言われます。

私は会社には仕事をしに行っているし、時々会社周りの掃除をしたり電球交換をしたりするので、作業をしやすい恰好の何が悪いんだと思うのですが、「髪もぼさぼさで、履き古したスニーカーだし、寝起きで化粧もしないでそのまま来たの?」とか、「お客さんも来るんだから、服装もうちょっとどうにかしてよ。おしゃれするとかさ」とか言われます。

「そんなのセクハラですよ!」「会社は仕事をするところで、おしゃれするところではないですよ!」というのですが、聞き入れてもらえません。前の社長の時は何も言われなかったといっても、「あなたが怖いから遠慮していただけだ」と言われます。これって私が悪いのでしょうか。

【永藤より愛をこめて】

50代、同年代ですね。お仕事お疲れ様です。わかりますよ。会社は仕事をするところであり、おしゃれを見せびらかしに来るところではない。動きやすい恰好の方が、作業をしやすい。確かにあなたのおっしゃる通りです。

そうなんですが。でも、あなたがその会社(仮に『ニッポン産業株式会社』としましょう)の社員である限り、あなたは「ああ、ニッポン産業のAさんですね」とか、「ニッポン産業さん」といわれる可能性が大いにある、ということも忘れてはいけません。

「別に社名入りの名札ぶら下げているわけではないし、わかりゃしないでしょう?」いやいや、まずその会社のオフィスにいるのであれば、当然その会社の人ですし、あなたが頑なに秘匿しない限り、どこにいようと「ニッポン産業で働いている人」なのです。

自分が会社を背負っていると思っていなかったとしても、看板は背負っているんです。事務職で、接遇の機会があるのであれば、特にです。

「就業規則に明確なドレスコードはない!」 「だったら制服を決めろ!」

いやそこは大人の分別で、そしてその会社にいることに何か恩義を感じているのであれば、せめて「こぎれいこざっぱり」しませんか。「おしゃれ」と社長さんはおっしゃったのですが、おしゃれというより「社会人のマナー」です。

この記事の著者・永藤かおるさんのメルマガ

なぜ今も?統一教会「合同結婚式」参加の日本人1000人弱は多いか、少ないか

7日、韓国で開催された旧統一教会の「合同結婚式」。1992年には3万組もの日本人が参加していたようですが、今回は1000人に満たない数になっていたようです。しかし、お金を集めるという側面がある合同結婚式への参加で「新たな献金被害」が発生する可能性もあるようです。メルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』の著者で、かつて統一教会の信者だったこともあるジャーナリストの多田文明さんが、メルマガの最新号で詳しく解説しています。

1000人に満ない日本人合同結婚式に参加。少ないとみるか、多いとみるべきなか。

5月7日に、韓国にて旧統一教会による合同結婚式開催されまし

韓国会場に赴い日本人参加者は554人、オンライン会場には439人だっということですで、こ式に993人参加しことになります。

世界約150か国から1万6000人ほど出席するなかで、日本から参加は、全体からみれば約6.25%ほどです。

私も参加し1992年に行われ3万組合同結婚式参加者多く日本人だっことを考えると、ずいぶんと少なくなっだと思います。

これも旧統一教会における高額献金、霊感商法、教団と政治癒着問題へ危機感を、多く持って頂い結果、そ目を気にして参加を躊躇し人もいからだと思います。

しかし考えようによっては、これだけ教団へ批判国内で渦巻くなかで、合同結婚式を受ける人993人もいるともいえます。

今は天寶(ぽう)家庭を目指すといわれており、そめには祝福(合同結婚式)を受けること前提になっていますで、そ意味では、信仰に篤い人、今回、新に生まれことになります。

これら核となって、地上天国実現めに、これまでような社会常識を逸脱し布教活動や高額献金などお金集め活動行われて、被害出ないか非常に心配されるところです。

「法人等による寄附不当な勧誘防止法」に違反するような行為には

合同結婚式にはお金を集めるという側面を持っています。

92年に私合同結婚式に参加し時には140万円でし、今1世信者祝福献金は70万円で、2世信者は20万円ということです。

しかしすでに先祖解怨や天苑宮建設めに多額献金をし信者、さらに多くお金を出さなければならない現実あり、厳しい経済事情にされていると思われます。

高額献金できる人を伝道できず、お金をどこからも調達できなくな信者らは、これまで取材からもみえてきています、「生活費苦しい」などと嘘をついて、親族や信者ではない子供ちから、身丈を超えるようなお金を借りる恐れあります。

信仰により篤い人ちは、こ法律よりも教義を天法として優先させますで、今後も、信者ら「法人等による寄附不当な勧誘防止法」(救済新法)に違反するような行為されないか心配されます。

もしそうし状況を目にし時には、消費者庁「法人等による寄不当な勧誘と考えられる行為に関する情報提供フォーム」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/donation_solicitation/)に情報提供して頂ければと思います。

消費者庁公表では、4月から1か月間で、同法に違反しと疑われるも、情報フォームに18件寄せられているということです。

さらに河野太郎消費者担当大臣は、禁止行為など事実を認め合「躊躇することなく、必要な行政措置を行う」と解を述べています。

この記事の著者・多田文明さんのメルマガ

中国の自動車メーカーが大躍進。日本の「トヨタ、ホンダ、日産オワコン説」は本当か?

新体制となったトヨタ自動車が中国で開催されたモーターショーでお披露目となりましたが、現地メディアはどう評価したのか? 中国の自動車業界情報を届けているメルマガ『CHINA CASE』で詳しく解説しています。

上海ショーで分かった中国勢躍進、日本車オワコン説、本当か?

2023年上海モーターショーは過去に例を見ない現象を巻き起こした。完全にコロナ終焉後に行われた初めての世界最大とも言えるショーだけに、世界各国が報道、ここにYoutuber等も参戦、日本だけでも今までの中国のショーでは考えられないほどの配信が行われた。

その中で出てきたのが、中国勢の「元気さ」による、日本車のオワコン説。中国現地では今回のショーに限らずよく言われ始めていることだが、これを喧伝する配信が極めて多かったのが特徴だ。本当にそうなのか?

ショーはショー、あくまでも見せ方によって、大きくも、小さくも見える。これだけで判断するのは危険だ。

そこで中国におけるメーカーごとの販売台数を活用、2019年1月以来の毎月の各社のシェアを算出、それを基にエクセルの予測シート機能を使用して、2025年末までのシェア推移を予測した。これが現状の中国における温度感だと思われる。

日系勝ち負けくっきり

まずは日系。トヨタ、ホンダ、日産の各合弁5社を見てみると、はっきりと勝ち負けが分かれた。

勝ちはトヨタで、広汽トヨタは19年初頭3%にも満たないシェアだったが、25年末には倍の6%に達する可能性が示唆された。一汽トヨタはそこまでのドラスティックな動きは見られなかったが、やはり19年初頭3%にも満たないシェアは25年末4%前後に達している。

一方の広汽ホンダ、東風ホンダ、東風日産は程度の差こそあれ、すべてシェアは減少。東風日産においては、近似線で19年初頭6%前後のシェアがありながら、25年末には3%を大きく割り込んでいる。

さらに特筆すべきはこの3社、予測の信頼下限で25年末までに0%を割り込んでいることだ。あくまでも予測、可能性の話だが、信頼下限で0%以下となる場合、「オワコン」認定はされてもおかしくはない。

BYDはやはり異常な伸び

伸びているのはどこか、と言われれば、やはりBYDやテスラだ。

BYDは19年初頭0%に近いシェアだったが、25年末には16%に達する見込み。現状の勢いから、BYDは予測の信頼上限を見た方がよさそうで、その値を取れば、25%近くに達している。

テスラも同じく19年初頭0%から25年末には4%に達している。伸びはBYDと比べ小さいものの、堅調な勢いを示している。

他に中国勢としては紅旗、長安などが伸びているが、長城、ZEEKR含まない吉利は下落傾向。中国勢も決して一枚岩ではない。

出典:独自の中国販売データに基づく

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自粛で弱った「要介護高齢者」だらけになる日本のコロナ対策は本当に成功したのか?

5月8日に「第5類」に移行した新型コロナウイルス。今回、メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』の著者、現役医師で作家の和田秀樹さんは自身のメルマガで、日本のコロナ対策について触れながら「日本はコロナ対策に成功した」とする大手マスコミが、目を背けている“現実”を伝えています。

コロナの死者が少なければコロナ対策は成功だったのか

テレビの討論番組を見ていたら、5類移行後のコロナ対策の話をしていた。

例のコロナ煽り男の、松本とかいう私の前にいた大学の教授も出ていた。

司会者は、松原とかいうテレビ御用達のキャスターだ。

この人が何をあろうか、日本は感染者も少なかったり、死者も少ないから、コロナ対策は成功だったという。

人の死者が少なければ、対策は成功なのか?

ここでも書いているが、世界でいちばん自粛期間が長かったため、これから身体機能や認知機能が落ちた高齢者たちが、どんどん要介護高齢者になっていく。

こういう長期的なものの見方は私立文系だからか、それともマスコミの人間だからか知らないが、できないのだろう。

また経済だって、もとに戻っていないのは日本くらいだ。

日経の日曜版をみても、夜の明るさはパリもロンドンも2019年より増しているのに、東京はなんと、いまだに11.6%減だという。

経済だけでなく、夜の飲食文化もどうなってもいいということなのだろうか?

死者数が少なかったというが、それは初年度、ワクチンや使えそうな薬がなかったころの死者数が少なかっただけで、最近では日本のほうが欧米より死者数は多い。

当初は、日本だけでなくアジアでも死者数が少なかった。

おそらくは、アジア人だけが風邪をしょっちゅうひくから、なんらかの免疫があるのだろうという話だ。これがファクターXと言われるものだが、まだその原因は明らかになっていない。一つだけ言えるのは、これは感染対策がうまくいったからではない。

あと、日本は医療水準が高いので肺炎になっても死なないという強みもあった。後から調べてみると、とくにアメリカで死者が多かったのは、やはり貧しい層だった。金があってちゃんと医療を受けられる人は、アメリカでもそう死んでいなかったのだ。

あの頃の欧米のロックダウンと比べると日本だけ対策が充実していたわけではない。

そして、つい最近まで自粛政策をやることで、人々の免疫機能が落ち、欧米以上の人たちが亡くなっている。

これが成功と言えるのか?

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2023年5月13日号の一部抜粋です。

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ベストセラー作家が教える、平凡なサラリーマンから抜け出すワザ

「仕事ができない」という烙印を押されてしまったらそれをどう挽回すればいいのでしょうか。無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、 平均点以上のサラリーマンから抜け出す方法を書いた一冊です。

必要なのはこの視点⇒『「仕事ができない」と言われたらマーケターのように考える』

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「仕事ができない」と言われたらマーケターのように考える

山本大平・著 大和書房

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、10万部を突破したベストセラー『トヨタの会議は30分』の著者、山本大平氏による書き下ろし。

【参考】『トヨタの会議は30分

トヨタで新型車を開発し、TBSでマーケテイング戦略を担当し、アクセンチュアで戦略コンサルティングに携わった著者が、仕事ができる人の思考を、わかりやすく解説しています。

どうすれば「平均点のサラリーマン」から抜け出せるのか、そのために必要な「マーケター視点」が書かれており、若い方にこそ読んで欲しい一冊です。

著者曰く、成果を出すための現在の方程式は、以下の通り。

・知識×ノウハウ×コミュニケーション×マーケター視点

かつてのように真面目に仕事をこなすだけではダメ、ということがよくわかりますね。

本書には、どうすればお客様のニーズがわかるのか、どうすればお客様がいいと思う商品を作れるのか、ビジネスの考え方のヒントが示されています。

「成績は良かったけど、社会人になってからはちょっと…」と言われる人のほとんどは、本書で示されていることができていないのかもしれませんね。

逆に言えば、どんなに学校での勉強ができなかった方でも、本書に書かれていることができれば、十分成功のチャンスはあるということでしょう。

ある程度マーケティングを学んだ方にとっては目新しいことはありませんが、基礎としてぜひ身につけたい内容だと思います。

ストーリー形式で書かれているので、難しい本がダメという方でも、抵抗なく読めると思います。

 

どこでも結果を出せるトップ営業マンが教えるシンプルだが最強の思考

トップ営業マンはどのように仕事をしているのか?メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者で、経営コンサルタントの菊原智明さんは、自身が出会った、畑違いの学部から新卒で専門的な職種の営業となり、結果を出し続けている人について紹介しています。

クレームをチャンスに変えてしまう最強の営業スタッフの秘訣

営業職はいろいろある。車、保険、住宅といった分かりやすい営業もあれば「工場ラインの機械のシステムを売っています」といったあまり聞きなれない法人営業もある。

機械系の営業スタッフのNさんとお会いした時のこと。かなり特殊なもの。ほとんどの人は目に触れることもないだろう。

簡単言えば“食品の工場ラインのシステムを売る”といったもの。物というよりシステムを売っている。

私は大学で機械システムを専攻していた。機械のことは他の人より知っている方だと思う。しかし、Nさんの話はかなり難解だった。

Nさんは機械とは関係ない世界からの転職。まったくの畑違い。しかし、そこで結果を出している。その秘訣をどうしても知りたかった。

Nさんは口数が少なく謙虚な人。いろいろな角度から質問しても「普通のことをしているだけですが」と答えるだけだった。こういったタイプの人から秘訣を聞き出すのは難しい。

トップ営業スタッフにも“実績を自慢してくる”といったタイプもいる。

こちらが聞かなくとも「私は人が集まるところにはすべて顔を出していますよ」などと秘訣を言ってくれる。

ちょっと自己顕示欲が強いといった人。人に話したくてしょうがないといった人。このタイプのヒアリングは楽なのだ。

しかし、Nさんはそういった話をしない。ほとんど秘訣を聞けずにいた。

話をしながら「おらそく誠実さで結果を出すタイプなんだろうな」と自分を納得させよう思っていた。

そんな時のこと。クレームの話になった時。ついに秘訣を聞くチャンスが訪れた。

話の流れで「クレームの際に軽く提案しています」といった話が聞けた。

この言葉を聞いた時「あぁ、これが秘訣なんだな」という予感がした。

この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ

なぜ、駒澤大学は13年ぶりに箱根駅伝を制することができたのか

学生スポーツとはいえ、国民の注目度が高い大学駅伝と高校サッカー。このふたつで栄光を掴んだ駒澤大学と岡山学芸館高校の監督たちはどのような指導をしてきたのでしょうか?今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、勝利への道を掴むための指導法について大八木弘明氏と高原良明氏にインタビューしています。

なぜ駒大は箱根を制することができたのか?

誰もが日本一を目指して鎬を削る中、勝利の栄冠に輝くチームに共通するものはあるのでしょうか。

今年1月、共に初の栄光を掴んだチームがあります。

駒澤大学陸上競技部は歴代5校目、悲願の大学駅伝三冠を達成。

岡山学芸館高校サッカー部は岡山県勢として初の全国制覇。

ただいま発行中の『致知』6月号では、それぞれ指導に当たった大八木弘明氏と高原良明氏に、日本一への軌跡、人生を貫くものを語っていただきました。

本日はその一部をご紹介します。

チームの勝敗はすべて監督の本気度次第

高原 「駒澤大学さんは2002年からは箱根駅伝を4連覇され、その後は“平成の常勝軍団”として常にトップクラスの結果を残してこられましたが、毎年メンバーが変わる中でどのように指導されてきたのでしょうか?」

大八木 「ある程度指導をしていると、どのくらいのトレーニングをしたらこのタイムになって、このくらい練習すれば箱根で3番以内に入れるという感覚が分かってくるんですね。

極論を言えば、箱根だけに焦点を絞るのなら勝たせることができます。

だけど私は箱根で終わらせたくはないんです。

よく選手たちにも、『箱根は通過点だ』と言っていて、その先には実業団での活躍があって、オリンピック、世界陸上と箱根以上に高い山はいくらでもあります。やっぱり世界と戦える選手を育てたい。

でも国内での注目度は断トツで箱根が高いですから、箱根も勝たせなくちゃいけない。

二兎を追う者は一兎をも得ずと言いますが、難しいのを承知の上で指導者としては二兎を追わせてあげたかった。

この葛藤を続けているうちに13年、箱根駅伝での優勝を逃してしまっていたんです」

【有田芳生×小林よしのり Vol.1】テレ朝『モーニングショー』で統一教会と政治の関係を暴露も「全テレビ出演NG」にされた裏事情

韓国でおこなわれ、多くの日本人も参加した「合同結婚式」も話題のカルト教団・統一協会(旧統一教会、世界平和統一家庭連合)。安倍晋三元首相の殺害事件を機に明らかになった、日本の政治へ深く関与している実態と大きな影響力は、私たちの想像をはるかに超えるものでした。去る3月に刊行された『統一協会の闇 国家を蝕んでいたカルトの正体』(扶桑社新書)の出版を記念し、戦う漫画家・小林よしのり氏と有田芳生氏、そして作家の泉美木蘭(いずみ・もくれん)さんをゲストに迎えたスペシャルライブ「オドレら正気か?『統一協会の闇special』」の模様を、テキストで特別公開いたします。

※本稿での世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の表記は、各氏の意向に基づき、小林氏・泉美氏の発言部分は「統一協会」、有田氏の発言部分は「統一教会」としています

有田芳生×小林よしのり 特別対談アーカイヴ

有田芳生×小林よしのり Vol.1
有田芳生×小林よしのり Vol.2
有田芳生×小林よしのり Vol.3

有田芳生(ありた・よしふ):
1952年生まれ、ジャーナリスト、テレビコメンテーター。立憲民主党所属の元参議院議員(2期)。出版社に勤務後、フリージャーナリストとして「朝日ジャーナル」「週刊文春」など霊感商法批判、統一教会報道の記事を手掛ける。2022年12月より、まぐまぐのメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』が好評配信中

小林よしのり(こばやし・よしのり)
大学在学中、「週刊少年ジャンプ」にてデビュー作『東大一直線』を連載開始。「月刊コロコロコミック」にて連載された『おぼっちゃまくん』が大ヒット。アニメ化もされ、第34回小学館漫画賞を受賞。「週刊SPA!」の連載『ゴーマニズム宣言』が大人気に。2015年5月より、まぐまぐのメルマガ『小林よしのりライジング』が好評配信中

有田芳生×小林よしのり特別対談 (1) なぜ世間に伝わらない? 統一協会への怒りと憤り

司会:それでは「オドレら正気か?『統一協会の闇special』」、本日のゲストの方々をご紹介いたします。「統一協会カルト」の闇を追い続けてきたジャーナリスト、有田芳生さん。続いて、鋭い感性で本質を突きまくる作家の泉美木蘭さん。そして、統一協会に親族を奪われ、オウム真理教から暗殺計画のターゲットにされた戦う漫画家・小林よしのり先生です。それでは小林先生、お願いします。

小林よしのり(以下、小林):わしから? 皆さん、こんにちは。今日は統一協会の問題の闇を、とことん知っておられる有田さんに話をしてもらいます。統一協会の話は、30年前の合同結婚式の時からガンガン盛り上がっていた。わしは自分のおばさんを救出するためにいろんな努力もしたけど、全部失敗した。わしにとって統一協会の話は、単に救出活動をしながら失敗したってだけの話じゃないんです。

自分の親父は、おばさんを福岡まで連れていって、自宅で洗脳を解こうとした。そのために原理講論を一生懸命読み込んで、赤線引っ張って読んで、それで彼女の洗脳を解こうと頑張った。だけど、結局のところ失敗したんです。

わしはその時に自分の親父に対して、あまりよくないことを言ってしまった。そこまでやったところで逃げられたら、おしまいなんだからと。そんななじったような感じになったんですね。ちょっとイラついて。それで親父をものすごく傷つけてしまった。わしはそのこと自体を「あー申し訳ないことしたな」と、ものすごく思っていて、今でもトラウマみたいになっている。

定年退職した後で、親父の最後の自分の存在意義を発揮するための戦いだったはずなんだけど、結局それで失敗しちゃったんだから、わしがあんまり心無いことを言ってしまったために、自分の親父を傷つけてしまった。結局、そのあとはもうどんどん死に向かっていっちゃった感じだったからね。わしの中で嫌な思い出なんですよ。統一協会って。トラウマになってる嫌な思い出なんですよ。なるべく忘れたい感覚だったんですよ。

けれども公安は全然見張っていなくて、野放しにしていた。それどころか政治の中に入り込んで、あろうことか憲法改正の案まで統一協会が出してきていて、それに自民党がだいぶ影響されていたことがもうわかってきた。一体何だったんだ、この30年間は。何をやってたんだと思っちゃったんですね。

それで有田さんと、また久しぶりに会うことになって共同できる形になったのは、まあいいことかもしれないけれども、事態があまりにも進まなすぎる。このままでは、昔の騒動のようにパっと盛り上がって、パっとみんなが冷めていく。でも、統一協会の連中は、ずっと政治に影響を与えようと食らいついて、今でもそういう状態なわけですよ。そうすると、本当に政治の世界から、こいつらを駆逐できるのかどうかものすごく不安。あと30年も経てば、もうわしら死んどるで。もう過去のことを、こうだったという教訓を語ることもできないよ。

それでも若いやつは次から次に生まれてくるよ。カルトは、その若いやつをどんどん取り込んでいけばいいわけだから、もうどうしようもない。新たな信者をどんどん餌食にできるわけだからね。それを政治が許してるわけなんだから、もうこんなこといつまで続けるつもりなんだと、わしはものすごい憤りを感じるんですよ。わしの憤りのものすごいもどかしさと、歯痒さと、腹立たしさは、まだまだ一般国民にもマスコミにも共有されているとは思えない。本当にその辺に腹が立ってるので、今日はちょっと過激にいろんなことを言っちゃうかもしれません。

有田さんはどちらかというと、ちょっと穏やかな人ですから、有田さんの気に食わないことも言うかもしれないけど。それでも言いたいことはガンガン言っとかないと。もう何べんも繰り返されること自体がうんざり。太田光とか、信教の自由を振りかざして、何を信じたっていいじゃないかみたいな感覚になっている。ああいうことで人々に影響を与えてしまったら、たまったもんじゃない。本当に今日は鬱憤が、めちゃくちゃ溜まっていて、それを有田さんにぶつけてみようかと思っています。まだ有田さんの方が常識ありそうな気がするじゃない。

統一協会を知らない若者たち

泉美木蘭(以下、泉美):扶桑社から出版されている『統一協会問題の闇』という本は、もう読んでる人もいるでしょうけど、この帯のところに小林先生が書いた似顔絵のイラストが載っていまして。さっき小林先生がおっしゃってて初めて気がついたんですけれども、小林先生の顔は影の入った悪人っぽく描かれているんですけど、有田先生の方は、すごく日が当たっていて、先生曰く「善人っぽく描いた」っておっしゃってまして。対比されていますよね。

shoseki2023-05-10 8.32.56

統一協会問題の闇 国家を蝕んでいたカルトの正体
(小林よしのり・有田芳生 共著、扶桑社新書)

小林:有田さんは美しく、光の当たる白っぽいピンクっぽい肌で、どこから見ても善人みたいな感じに描いてある。わしはサタン。統一協会が一番嫌がっているサタンだっていう感覚で、これを描いてるわけですよ。この本はテレビとかで全然言ってない一番踏み込んだところまで書いた本なんだよ。これAmazonからでもどこでもいいよ。もうすぐさま買わなければいけない。しっかりキープしておかなければいけない本です。

泉美:私も読んでいて、めちゃくちゃ驚いたことが次々と語られていたんですけども、いきなり序盤で驚いたのが、有田さんが統一協会のことで発言をし始めたら、テレビに出られなくなってしまったって話。結構、その時点でもう驚いたんですけど、今もその状態が続いているんですか?

有田芳生(以下、有田):橋爪大三郎さんという東京工業大学の先生だった方と1995年のオウム事件のときに「サンデープロジェクト」でご一緒したことがあるんです。そのとき以来、ついこないだ橋爪さんが集英社新書で『日本のカルトと自民党 政教分離を問い直す』という本を出して対談したんですよ。橋爪先生には「オウムのとき以来ですね」とZoomで話してたら、有田さんとお話しするときは、オウムの事件とか、今回の統一教会の事件とかばかりで、それがいいのか悪いのかっていうことをおっしゃっていました。

小林さんとお会いしたのは、忘れもしない1992年のことです。山崎浩子さん、桜田淳子さんたちの合同結婚式の問題が起きて、テレビのワイドショーで僕が発言をしていて、あのときは今とは全然違って、テレビ局や週刊文春に「うちの家族を何とか助けてほしい」という手紙が、何百通も来たんですよ。お父さんお母さん兄弟からすれば、霊感商法なんかをやる統一教会を辞めてほしいという思いは当たり前です。

それでいろんな相談事が来たときに、僕が関わってた新宿の西教会で打ち合わせをしてた狭いエリアを開けると、左の方から何か見た人が来たなと思ったら、小林さんだった。小林さんのおばさんが統一教会に絡め取られてしまって、それをなんとか脱出させたいということで相談に来られた。

その後は、93年に文藝春秋の『マルコポーロ』っていう雑誌で、僕が小林さんに取材をさせていただいてインタビューの原稿を出して、それ以来、会っていない。空港で1回お会いしただけなんですよ。だからこうやって対談もして、今ここにいる。これも統一教会問題があるから。幸か不幸かって、不幸な縁ですよね。

小林:そうですね。