「凶悪犯罪」が頻発する闇。いま日本の精神病院で何が起きているのか?

たびたび報じられる精神科病院の不祥事。今年2月には東京都八王子市の滝山病院でも患者に対する虐待が発覚しましたが、なぜ我が国ではこのような事態が頻繁に発生するのでしょうか。今回のメルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』では投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹さんが、かような事件が頻発する裏事情を解説。日本の精神医療の「不都合な真実」を白日の下に晒すとともに、この状況を放置した先に起こりうる暗黒の未来への懸念を記しています。

世界一ベッド数が多い日本の精神病棟で何が起きているのか?病床スタッフによる患者への暴行・虐待・窃盗・殺人までもがやりたい放題

皆様、次に挙げる精神病院名を覚えておられる方は、どのぐらいいらっしゃるでしょうか。

きっと近隣にお住いだった方なら、記憶も鮮明でしょう。

以下には、比較的大きく報道された暴力や虐待などの問題事例発覚の精神病院のごく一部を、事件発覚後廃院になった病院も含め、1980年代からの事例をここに挙げておきます。

驚くべきことに、実際には毎年十数件以上の精神科病棟が、病院スタッフによる患者への暴行、虐待、拷問、監禁、身体拘束、窃盗、殺人、診療報酬不正請求といった犯罪事件を引き起こし、報道されています。

ここにいくつか挙げた精神病院は、まさしくそれらの氷山の一角といえる、ごく一部の有名事例にすぎません。

どんな事例かざっと見ておきましょう。

  • 1980年の大阪府の大和川病院(524床)……看護人が男性患者に暴行し、死亡させた
  • 1984年の栃木県の宇都宮病院(533床)……職員の暴行で患者死亡、日常的な患者への虐待、使役労働、無資格診療、違法解剖が行われていた
  • 1993年の大阪府の大和川病院(524床)……患者が暴行を受け不審死
  • 1997年の大阪府の大和川病院(524床)……患者への暴行、違法入院での拘束、使役労働、水増し請求で24億円の診療報酬不正受給
  • 2000年の埼玉県の朝倉病院(288床)……40人以上の患者が不審死、違法身体拘束、違法手術、診療報酬不正請求
  • 2001年の大阪府の箕面(みのお)ヶ丘病院(121床)……患者への暴行、拷問、違法拘束、水増し請求で診療報酬不正受給
  • 2002年の和歌山県の和歌浦病院(240床)……看護助手が男性患者を殴り死亡させた
  • 2007年の東京都の東京クリニック……新宿歌舞伎町の立地を生かし、院長が向精神薬などを大量に不正処方、20代の元女性患者と同居し、DVの挙句に暴行・障害で逮捕された
  • 2007年の群馬県の武蔵野病院(185床)……男性看護師が日常的に患者に暴行しており、男性患者の顔を蹴って死亡させた
  • 2008年の大阪府の貝塚中央病院(347床)……男性看護師が医師の許可がないのに男性患者を身体拘束して腹部圧迫で死亡させ、理事長が証拠隠滅に協力してカルテを改竄していた
  • 2020年の兵庫県の神出(かんで)病院(465床)……患者への虐待で、看護師5人と看護助手1人の計6人が、監禁、準強制猥褻、暴力行為等処罰法違反で逮捕された
  • 2021年の大阪府の藍野(あいの)花園病院(606床)……20代の男性看護師が、精神保健福祉法に基づき3カ月間拘束されていた男性患者のロッカーで預かっていたキャッシュカードを使って40万円を引き出し、窃盗容疑で書類送検された
  • 2023年の静岡県のふれあい沼津ホスピタル(293床)……複数の看護師が患者に日常的に暴行を加えていただけでなく、他のスタッフも見てみぬふりをしていたことが判明

いかがでしょうか。あちこちの精神病院で、人権侵害というより、凶悪な犯罪行為が堂々とまかり通っていたのです。

繰り返し付言しておきますが、これらは報道された事件のごく一部の事例にすぎません。実際に報道された事件だけでも、ここに名前を挙げた精神病院の10倍以上にのぼるからです。

この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ

ゼレンスキーの大誤算。クラスター弾攻撃にも屈せぬプーチンの反転攻勢

7月24日で開戦から1年5ヶ月が経過したウクライナ戦争。同盟国からも批判が噴出したアメリカによるクラスター弾の供与ですが、今後の戦局はどのような展開を見せるのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、各地で「カウンター反転攻勢」に出たロシア軍と、クラスター弾を実戦投入したウクライナ軍の激闘の模様を紹介。さらにロシア国内の最新の状況を伝えています。

クラスター弾で止められるのか。カウンター反転攻勢に出たロシア軍

ウ軍は、バフムト、ザポリージャ州、ヘルソン州で前進しているが、その速度が遅い。それとウ軍の情報統制が厳しいので、情報が入ってこないようだ。特に具体性がなくなった。

ロ軍には、ロミルブロガーがいるので、多くの情報があるが、こちらは真偽が不明である。そして、クピャンスクからクレミンナ一帯のロ軍がカウンター反転攻勢に出てきたが、それをウ軍は、クラスター弾を砲撃して必死に止めているが、ロ軍は構わずに攻撃してくるので、苦戦している。

陣地、対砲兵戦、ロ軍突撃部隊、ロ軍部隊集結地などへのクラスター弾での砲撃は、大きな効果が出ているが、損害を物ともせずに、ロ軍は攻撃してくるようである。

クピャンスク方面

ロ軍は、大量の戦力を投入して、ビルシャナの南、ヤヒドネの東側のグレーゾーンを占領して、ウ軍陣地のそばまで進出した。ウ軍は縦深陣地を構築しつつあり、最悪の場合はオスキル川の西側に撤退する方向である。

ロ軍は、シンキフカの西とシンキフカに攻撃し、ウ軍陣地を5つ占領した模様である。

ウ軍は、クラスター弾を使用して、マシュティフカ南西に攻撃するロ軍を撃退した。クラスター弾の効果で、ロ軍の大規模攻撃を撃退する手段を手に入れたようである。

スバトバ方面

ロ軍は、クレミンナからスバトバ付近に10万以上の兵を集結させている。大規模攻勢に出る可能性がある。

ロ軍はノボセリフカに攻撃したが、ウ軍が確保しているようだ。しかし、ノボセリフスクの南側のウ軍陣地を攻撃して、露軍が優勢。ノボボジャネの南にも侵攻している。

ロ軍は、カジマジニフカでセレバッツ川を渡河に成功している。

ロ軍の大攻勢が本格化してきた。どこまで、ウ軍は持ちこたえられるかでしょうね。

クレミンナ方面

ロ軍は、セレブリャンスキーの森入口付近で、大規模攻撃を仕掛けたが、ウ軍の逆襲と砲撃により、数百mを敗走して、大損害を出した。

ロ軍は、クレミンナの南で攻撃を続行しているが、撃退され続けている。しかし、油断は禁物である。

もし、ロ軍が大攻勢に出た場合は、最終防衛線はゼレベッツ川の西に置いている。そこまで撤退することを想定しているが、スバトバでは既にセレブッツ川を渡河されている。

リシチャンスク方面

ロ軍はビロホリフカに攻撃して、いつもように撃退された。もう1つが、ベルヒノカミヤンスクとビロホリフカの間で、わずかに支配地を西に増やした。

ウ軍は、ソルダーの北で南進を進めて、かつソルダーのロ軍基地にJDAMで空爆をしている。ヤコブリフカへの攻撃も継続しているが、ロ軍は予備兵力を投入して、防戦しているので、ウ軍も前進できないでいる。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

いじめ探偵が伝授。いじめられている子供が出す判りやすい「3つのサイン」

被害者を追い詰め、時として自死に至らしめる「いじめ」。これまで1万件以上のいじめ事件に関わってきた現役探偵で、「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんによると、いじめを受けている子供には「わかりやすい3つの特徴」があるのだそうです。阿部さんは今回、自身のメルマガ『伝説の探偵』で、いじめられている子どもが発する3つのサインを紹介。さらにそれらを見逃さないために、親として何を心がけるべきかについても解説しています。

夏休みだから注意。「いじめ被害」を受けている子どもの“わかりやすい3つの特徴”

この時期、事務所の移転(手続き・引っ越し作業)でてんてこ舞いなところだが、いじめの相談の電話と相談メールはいつもより多く来ている。

他事業も別法人も経営している身からすると、1社の引っ越しではなく3社の引っ越しであるため、身体がいくつあっても足りないところだが。

さて、相談の大半は夏休みに入って(期末テストを終えて落ち着いて)というタイミングで被害を受けたこどもが、親に相談をしてであったり、もともといじめの相談を学校にしていたがテストなどのタイミングで止まっていたが、その後の対応がないなどである。

いじめ相談を受けはじめておよそ1万件以上うけていると、時期や社会情勢で相談の質や量が変わっていくということはよくわかる。

今の時期は相談が増え、夏休み中ごろまでは相談が少ない、夏休みが明けようとすることに急増するというのが毎度の傾向だ。

そこで、今回は、新たな視点として「いじめに被害を受けた場合のわかりやすい特徴」について書こうと思う。

1.成績が著しく下がる

文科省のこどもの自死の要因をみると「いじめ」はごく僅かで、「学業不振」の割合が多いとされている。

しかし、この要因については第三者が調査分析をしているわけではなく、学校から管轄の教育委員会への流れで報告されているものに過ぎず、まともな調査が行われているわけではない。

一方で、いじめの被害を受けている子どもで、私が知る限り成績が上がった子はわずか2人しかない。1人は吐きながら勉強をして加害者のようなくだらない連中よりも圧倒的に成績上位の進学先に合格してやると命懸けのガッツを出した子で、もう一人もガッツもすごかったが、家庭環境的に学習できる環境が整っていた。

私が勉強の仕方を教えて、頑張って上がった子もいるが(私は塾講師の経験がある)、自らの意思でというわけではないので、カウントしていない。

他の子は全員成績がダダ下がりしている。勉強をしている状態ではないからだ。

いじめを受けると自分で解決したいとか、誰かに相談しようとか、復讐してやろうかとか、親に言ったら困るんじゃないかとか、さまざまな葛藤が生じる。

そして、多くはその結論が見えないし、結果もままならない。心が傷つき、息を吸うことすら苦しい状態になったりもする。

そんな時に、学校の勉強に身が入るはずはないのだ。そもそも詰込み型学習が中心で、考える学習でも答えがあるのが日本の教育であり、何かを覚えるというところまで頭が回らなくなるわけだ。

成績が下がれば、進学先への不安にも繋がるから将来への不安も生じることがある。失敗することをきらう傾向もあるから、こうした不安が自死に繋がることもあるわけだ。

多くの家庭では、7月の中旬を過ぎようという今の時期、成績表を観る時期でもあるから、保護者に当たる方は、子どもの成績表をしっかりと見て、もしも成績が著しく下がっていたら、何か思い当たることがあるか考えて欲しい。

もしも、何も思い当たることがなく、子どもの様子がいつもと違う(明るい子が暗くなる、暗い子が明るくふるまう)差を感じたら、いじめを疑ってみてもいいはずだ。

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

2023年は「史上最も暑い年」になる。世界を襲う“熱波”が若者のメンタルを蝕む

欧州だけでも6万人以上が命を落としたとされる昨年に続き、2023年も異常な熱波の影響を受ける各国。この人類が招いた極端な気候変動は、身体だけでなくメンタルヘルスにも深刻な影を落としているようです。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、世界の若者を中心に広がりを見せつつある「気候不安(エコ不安)」を取り上げ、気候変動と心の健康の関係についての調査結果等を紹介。さらに欧州やアジアの一部で見られ始めた、暑さに対する「行動変容」の具体的内容を伝えています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

世界各地で記録的な熱波。暑さはメンタルヘルスにも影響をおよぼす

日本のみならず、世界各地を記録的な熱波が襲っている。

アメリカ国立気象局によると、アメリカに住む人口の3分の1近くにあたる1億1,300万人近くに対し、何らかの高温に対する勧告が出ている。事実、アメリカ全土では気温は数十年ぶりに高い記録を更新。

テキサス州エルパソでは27日間にわたり最高気温が37℃を超え、1994年の記録を更新した(*1)。

欧州でも同様だ。イタリアのシチリア島の一部では、最高気温が45℃に達すると予想された。サルディーニャでは今月17日、欧州域内で今年最高となる45.7℃を記録。

ほか、イタリア保健省はローマやフィレンツェを含む主要20都市に熱波の緊急速報を出し、暑さ対策を促す(*2)。

今後もイタリア周辺では熱波が続くと予想され、2021年にシチリア島シラクサで観測された欧州最高気温の48.8℃を上回る可能性も示唆されている。

熱波などの異常気象は、アメリカから中国、南欧にいたるまで、北半球全体で観測されている。

7月3日、世界の平均気温は16.69℃を記録し、翌4日には史上初めて17℃を超え、17.04℃にまで達す。また暫定値ではあるものの、5日にはさらに上昇し、17.5℃にまで上がった。

しかしながら、イギリス気象庁と英エクセター大学の気象科学者、リチャード・ベッツ教授は、英BBCに対し、これら熱波は気候モデルの予測の範囲内であるという見方を示す。

「世界の気温が高いのは意外でもなんでもない」

「ずっと前から分かっていたことを、あらためて確認しているだけだ。大気中の温室効果ガスを増やすのを止めない限り、極端な現象は増え続けるだろう」(*3)

専門家らは、すでにエルニーニョ現象により、2023年は世界で最も暑い年になるだろうと予測している。

目次

  • 北米では山火事が
  • 暑さはメンタルヘルスにも影響をおよぼす
  • 迫られる行動変容 ベトナムでは暑さを避け、真夜中に田植え

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

6年半でギャラ3億円。ビッグモーター広告塔・佐藤隆太が背負う「企業の顔」CMの代償と“懲りない”広瀬すず…

世間を賑わすビッグモーター不正問題で、長年同社の広告塔を務めた俳優・佐藤隆太さんがCM契約を解除したと公表しました。世間からは「佐藤隆太も被害者」といった意見がある一方で、「片棒担ぎ」を指摘する声も。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは今回、“企業の顔”でもあるタレント側の「判断の甘さ」について言及。過去にあった広瀬すず「レオパレス21」CM問題の例を引き合いに出しながら、その後の「懲りない」事例を心配しています。

ドラマへの出演が絶望的に……?

保険金不正請求問題の『ビッグモーター』で6年半にわたって広告塔を務めた佐藤隆太の、“とばっちり”なのか“確信犯”なのかはわかりませんが、その動向が注目されています。

SNSでは―

「隆太は悪くない。むしろ被害者」
「スポンサーの不祥事で降板したのだから違約金を請求した方がいい」

という声がある一方でー

「片棒担ぎは疑う余地のないところ」
「6年半で3億円近いギャランティを貰っておきながら“何も知らなかった”では済まされない」

といったコメントも。

確かに6年半は長いです…“♪~車を売るならビッグモーター~♪”は、同時に佐藤の顔が浮かぶほどですからね。

タレントが企業キャラクターとして初めてスポンサー契約する際には、事務所なり広告代理店が“身体検査”をするのが常識だと言えますが、6年半もやっていれば契約は自動更新のような扱いで、“なあなあ”とか“ズブズブ”になってしまう場合もあるかもしれません。

特にタレントは指定された日時に指示された場所で、指示された通りのコンテで“仕事”をするだけですから企業の内情を把握していたとは到底思えないのですが、6年半は“ビッグモーターと言えば佐藤隆太”が出来上がっても仕方のない期間だと思います。

今、芸能関係者の間で噂されているのが、佐藤がこの影響で、“損保”系がスポンサーになっているドラマへの出演が絶望的になるのでは…という懸念です。

薬物や不倫等、タレント側の不祥事で契約解除となった場合は皆さんもよく見聞きするところでしょう…最近で言うところの広末涼子、永山絢斗でしょうか。

広瀬すずの『レオパレス21』事件

今回の場合はこの真逆、企業側の不祥事でタレントが契約解除をせざるを得ないパターンですが、これで私が思い出すのは今から4年半前に起きた、広瀬すずがCM契約していた『レオパレス21』の事件です。

これは『レオパレス21』が施工したアパートの外壁や天井に、建築基準法に定められた耐火性能を満たしていない不備が発覚、住民約8,000人が一時退居を止む無くされたという事件でした。

朝の連続テレビ小説『なつぞら』を収録中だった広瀬は、これから日本の朝の女優となる顔に泥を塗られてしまったわけです。

この時もSNSではー

「すずに責任はないでしょ…」
「すずちゃんが可哀相…」

という声がある一方でー

「たくさんスポンサー料貰ってるんなら引越し代でも出してあげたら?」
「広瀬のCMで入居したのに…責任取れよ」

といったコメントが溢れました。

ちなみにその後の広瀬ですが、もう不動産会社との契約は懲り懲り…と思いきや、2年後に『三井不動産』と新契約を結んでいます…。

文筆家が気づいてしまった「効率化」についての「不都合な真実」

少し面倒なことが簡単に短時間でできる「効率化」のノウハウを開示すると、多くの人が喜び、SNSなどで瞬く間に拡散されることもあります。その方法にたどり着いた人は、ある種の達成感を得られますが、虚無感のようなものを抱くこともあるようです。今回のメルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』で、「知的生産」に役立つ考え方やノウハウについて探究を続ける文筆家の倉下忠憲さんは、「効率化」を追求するライフハッカーたちにとっての楽しみがどこにあるのか考察。見えてきたのは、効率化を目指す過程こそが楽しいという「不都合な真実」でした。

効率化についての不都合な真実

皆さんは、「効率化」が好きですか。私は好きです。今回はその効率化が持っている不都合な真実についてお知らせします。といっても、賄賂があったり、悪の組織の野望だったり、地球を温暖化させてしまっているといった話ではありません。ごく単純なことです。

「効率化」という作業は効率的ではない。

ただそれだけの話です。別の言い方をしてみましょう。私たち──あるいはライフハッカーたち──が効率化に取り組むのは、効率を欲しているからではなく、効率化の作業が楽しいからです。だってそれはきわめて創造的な作業なのですから。

わかりやすいイメージ

効率化は、無駄を削ぐために行われます。その処理を施せば、あとは機械的に作業が進むようにすること。そうすることで、私たちは時間を手にすることができ、それが生産性につながっていく。

これが一般的な効率化のイメージでしょう。無駄な時間をどんどん削減していくことによって、自由時間を手に入れ、それでやりたいことができるようになる。わかりやすいイメージです。

そうしたイメージを徹底していけば、あらゆる無駄なことや手間のかかることがなくなった日常が超ハッピーということになります。でも、本当にそうでしょうか。おそらくそうでなかったからこそ、ライフハックという分野は袋小路に入ってしまったのでしょう。

そこにある高揚感

先ほどのイメージが見逃していたのは、何かしらの作業を効率化しているときの楽しさや、効率に向かって進んでいるときの充実感です。

具体的な問題を認識し、その問題を分析して解決可能なアプローチを検討する。その上で、試行錯誤をしながら少しずつ問題解決に近づいていく。多くの失敗の後にやってくる、「うまくできた」という高揚感。これがライフハッカーの心を捉えていた体験です。その結果として得られる効率はグリコのおまけですらなく、Apple製品についてくるステッカーくらいのものでしかありません。

この記事の著者・倉下忠憲さんのメルマガ

ビッグモーターの“あくどい接客”を実体験。ゲンナリした「悪徳商法」並みのやり口とは?

不正問題が発覚し、話題となっている中古車販売大手・ビッグモーター。連日、同社関連のニュースが報道されています。メルマガ『マーチン先生の恋愛教室PREMIUMの著者であるマーチン先生、実はビッグモーターの接客を「実体験」していました。その際に複数の違和感をおぼえただけでなく、“悪徳商法の基本”と言わざるを得ない手口を目の当たりにしたといいます。

ビッグモーター、実体験していました

ビッグモーター、もう国民なら誰もが知っているレベルで有名になってますね(苦笑)、今年は大きなニュースが重なる年なんだな~と感じています。

でっ!実は僕、この5月に家の車を買い替えることにしまして、4月終わりから色んな車屋さんを回っていたのです。

なんと、最初に行ったのがビッグモーター(笑)←すぐ近くにあるんです(^^;

車は問題なかったのですが、担当者の話を聞いて「ああ、ここはないな」と即決したお店でした。それはこんなお話だったのです。

最初の違和感は、これ!

希望していたAという車があり、まずそれを見ました。すると凄くキレイでフル装備も付いていて、「ああ、もうこれでいいんじゃない!?」と思うような車でした。それで店内に入って説明を、ということになりました。

「今日はご来店頂き、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ、ありがとうございます」
「今ビックモーターは国内○店舗あり、工場もあって、業界No.1でやらせて頂いております」
「そうなんですか~。凄いですね~(^^)」
「かくかくしかじかで、業界No.1となっております」
「そうなんですね~(^^)」
「あれこれあれこれで、業界No.1なんですよ~」

あんたは何回「業界No.1」を言いたいんじゃー!って、何を根拠にNo.1、No.1言うとるんじゃー!

……と、これが違和感、その1でした(笑)。

「法的に」という言葉にご注意!?

次に、大きな画面に詳細や見積もりを映して、それを見ながらの説明が始まりました。車の説明は見たらわかりますので(←これが男の発想・笑)、要は見積もりです。車を買う時、自分でやれば節約できる費用が多々あります。その典型が車庫証明の手続きです。

本来、車庫証明は自分で取るものです。もっと言えば、車検も車の持ち主がやるべきものなのですヨー(笑)。

だから僕は学生時代、車検も自分でやっていました。お金の節約もですが、自分でやるのが楽しかったですね~。それを友人に教えて回って(笑)、そうだ!女性でも自分で車検を通した方がいらっしゃいましたよ!

って、それはいいとして。

「取り敢えず、どこまで値段を下げられるか、削れる費用は削ってみましょう」ということで、担当者に「車庫証明は自分でやるから、削ってください」と伝えたところ、

「いえ、それは削れないです」

これくらいは、半分くらいのお店で言います。削ると売上が下がるからです。

「削れないっていうか、御社として削りたくない感じですよね?(笑)」

「いえ、それは書士が手続きをしないと、いけないことになっているんです」

「えっ、何回も自分でやっていましたけど?」

「いえ、今は法的に資格を持っている書士がやらないとできないんです」

そんな話は聞いたことがありませんでしたので、これが違和感その2でした。結論を言うと、これは今でも自分でできます。お店によってはすんなり削ってくれました。 

この記事の著者・マーチン先生のメルマガ

“金満”ソフトバンク、魔の11連敗。育成力「元」12球団トップチームの暗すぎる未来

負の連鎖が止まらない。現在、パ・リーグ3位のソフトバンクが11連敗を喫した。球団としては「54年ぶり」となる11連敗となり、昨日の試合後、藤本博史監督が取材を拒否するなど、チームの雰囲気は最悪の状態と言ってもいいが、そのソフトバンクに関係者は「ある指摘」を口にする。“元”育成力12球団トップチームの暗すぎる未来とは?

記者が感じた嫌な予感

「悪夢の11連敗」に追い打ちをかけるかのように、24日の相手先発は令和の怪物・佐々木朗希。25日からのオリックス戦では山本由伸、宮城大弥の先発が濃厚で、厳しい戦いが予想される。

スポーツ紙の記者はこう話す。

「やはり、ミスが重なっている印象です。なかなか点が取れない打線に元気のない投手陣と、チームとしてすべてにおいて噛み合っていない。ベンチも焦りからか、投打ともに焦りの戦術になっているのは明白で、今のままでは明るい兆しは見えてこないでしょう」

この記者は、藤本監督の精神面についても言及する。

「藤本監督は就任当初の春キャンプで高卒2年目の野手をA組に抜擢するなど、世代交代に積極的でした。そうした姿勢が今年は一切見えてこず、その証拠に、今季のオープン戦vs広島戦でベンチ入りした高卒3年目の井上朋也選手と笹川吉康選手に対し〈この3連戦は大事なのでチャンスを与えている場合じゃない〉〈(ベンチ入りの理由は)会社が1軍の雰囲気を味わわせてくれと…〉などと本音を吐露しました。もともと、2軍で自らが見てきた若手にチャンスを与えることに積極的だった藤本監督のこの発言で、嫌な予感はしていたんです」

藤本監督の覚悟が見えない

チームを7年間率いて、日本一5度、リーグ優勝3度に導いた、前任の工藤公康氏が監督を退いた2年前。球団としては工藤氏の続投を強く望んでいたが、8年ぶりBクラス転落の責任を取るという本人の強い意志は変わらなかったようだ。

「誰もが、当時ヘッドコーチだった小久保裕紀氏の監督就任を予想する中、藤本政権が誕生するという仰天人事でした。藤本監督は王会長の鶴の一声で生まれたとのことですが、どう考えても小久保さん就任の流れでしたから、あの時は驚きました。それだけ、小久保さんの監督としての器に不安要素があったのでしょう」(夕刊紙記者)

「王会長が〈Bクラス転落は小久保ヘッドとしての責任もある〉と考えたこととはいえ、その上の工藤元監督には続投を要請しているわけですから、1軍監督をやらせるにあたっての“育成”が必要と判断したのです。そして、藤本監督に求められたのは勝利と世代交代。1年目の昨シーズンは優勝を逃しながらも、ファームから選手を引っ張ってきた功績は球団から高く評価されていました。しかし、今年は若手選手を上げても中途半端な起用、ベンチでの塩漬けが目立つなど、監督としての覚悟を感じません。2軍監督時代にあれだけ目をかけてきたリチャード選手への言及が今年は減りましたからね。上から勝利の圧をかけられて疲弊しているのは明らかです」(スポーツメディア編集者)

価格だけで「高い」と嘆く人が無駄金を使いやすい理由とは?

インフレ突入の日本では物価の値上がりで、多くのところから「高い」という声がよく聞かれるようになりました。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、単純に価格だけ見て高いと言っている人は要注意であると語っています。

「これ高い!」ってホント?

今や完全にインフレに突入した日本では、価格に対する感度が高まった人がたくさんいると思います。そういう人たちの口癖は、

 ■ これ高い!

だったりします。

この口癖、注意しないとあなたの金運を下げてしまう結果になるので要注意なんですよ。

あるモノやサービスの価格が高いと言う時に、単純に価格だけ見て「高い!」と言うのはマズいんですよ。

例えばロールスロイスや、ポルシェという高級外車の価格を見て、「高い!」って言ってしまったら、それはあなたがロールスロイスやポルシェの価値が分からない人間だということになるんです。

なぜならば、これらの車は価格に相応しい価値があるからです。高い値段が付いている正当な理由があるんです。それをあたかも不当に高い価格であるかのように、「高い!」って言ってしまうと、

 ▼ あなたはモノやサービスの価値が分からない人間だ
 ▼ 価値の高いモノを手に入れる値打ちのない人間だ

ということを、あなたの潜在意識に埋め込むことになるんです。

価値と価格が見合っているのなら、それは高くないんですよ。あなたの所得が低いから、アフォーダブルではないだけなんです。アフォーダブルでないモノを高いと言ってしまったら、あなたの未来にそれらがアフォーダブルになる世界は作られません。

小さなメモ帳と方眼ノートから生まれる「お金になる」アイデア

アイデアをお金に変えるにはどんな視点を持てばいいのでしょうか?今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、「Pontaカードの父」と呼ばれLoppiの端末やコンビニのセルフレジ導入も手掛けた著者がアイデア発想に関してのアレコレを伝授する一冊を紹介しています。

イチオシのアイデア本⇒『アイデアをお金に変える「マネタイズ」ノート』

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アイデアをお金に変える「マネタイズ」ノート』市原義文・著 三笠書房

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、会員数1億人の「Pontaカード」、コンビニ業界初の「セルフレジ」、飲食業界初の「手洗い管理システム」などを生み、現在はコンサルタントとして活躍する著者がまとめた、アイデア発想の本。

おそらくローソン時代の功績を認められてでしょう、サントリーホールディングスの社長、新浪剛史さんが本書を推薦しています。

どこの世界でも、大ヒットが出ると、ちょっと「関わった」程度なのに「仕掛けた」とか「プロデュースした」とか言う人が出てくるものですが(笑)、本書の著者は、業界で「Pontaの父」と呼ばれる本物。

巻末にはなんと「Pontaカード」の企画書の一部が、新浪社長の確認のサインとともに特別掲載されています。

現在、赤色をしているLoppiの端末のアイデアを考えたのも著者らしく、とにかく実績が半端ない。

本書には、これらのアイデアのベースになった著者の思考やアイデア創出法、タイトルにもなっているノート術が紹介されています。

「拡げる」時は、「小さなメモ帳」
「絞る」時は、A4サイズの「方眼ノート」

という、シンプルなルールをはじめ、著者が実際にやっている方法が紹介されているので、同業者には特に刺さる内容だと思います(土井もアイデア仕事なので、興奮して読みました)。

なかでも、ブレストの基本原則に加え、著者がIDEOのメンバーとセッションを行ってヒントを得たという、「ひとりブレスト」3つの原則、「商品開発4つの窓」、差別化のための「11個の切り口」、広告制作のためのABC理論などは、即役立つ内容で、今すぐ買って読むことをおすすめします。