高校生の25人に1人の衝撃。若者が家族を介護する日本の厳しい現実

やむにやまれぬ事情で家族の介護を担う、ヤングケアラーと呼ばれる18歳未満の子供たち。先日埼玉県が行った調査では、実に高校生の25人に1人がそうした状況下にあることが判明しました。彼らを救う手立てはないのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では著者で健康社会学者の河合薫さんが、イギリスで展開されている支援策を紹介するとともに、我が国における家族全体を捉える調査の必要性を訴えています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

「25人に1人」家族を介護する子供たち

埼玉県が県内のすべての高校2年生、およそ5万5,000人を対象に「ヤングケアラー」の調査を行なったところ、25人に1人の高校生が家族の介護を担っていることがわかりました。

ヤングケアラーとは「介護を担う18歳未満の子供」を指す言葉です。まだ、「子供」なのに、病気や障害をもつ親の介護をしたり、両親がさまざまな理由から子育てに専念できず妹や弟の世話をしています。

埼玉県の調査では、現在または過去に「家族に代わって洗濯や料理などの家事をしている」「家族の身の回りの世話をしている」など10の項目をあげ尋ねたところ、全体の4.1%、25人に1人が「ヤングケアラー」に相当し、そのうち35%が、「毎日介護を行なっている」ことがわかりました。

高校2年生といえば、青春真っ只中です。箸が転がるだけでも笑いこけるような子供たちが、家族の介護に追われている。中には、祖父母に十分な預貯金がなく、家族の誰かが介護費用を捻出しなければならなくなったとき、稼ぎのいい親が働きに出る一方で、稼ぐ力のない孫が親から渡されたお金だけで介護を担うことを余儀なくされる「老孫介護」も存在します。

大人でも大変な介護を、「家族のため」とはいえ、友達との時間もままならずにこなしているだなんて。想像するだけでも胸が痛くなります。

「ヤングケアラー」の存在が、日本で注目されるようになったのは、2010年代以降ですが、欧州では1990年代から問題視され、特に英国ではこの問題に積極的に取り組んできました。英国では、日本同様に在宅福祉を主軸とし、介護も含めたケアの担い手の核は、家族、友人、近隣の人など「自立」を中心とした地域ケアで、「公助」は全体のケアのごく一部と位置付けられていました。

ただ、日本とは異なり、ケアを担う人=介護をする人も同様に支援されるべき人と位置付けた。ここは日本との大きな違いです。

そして、「ケアを担う人のためのケア」に積極的に取り組む中で、学業の時間を削り、友達と過ごす時間もとれず、家族の世話や介護をしている「若い子供たち」が多くいることが確認されたのです。

英国が2003年に実施した全校調査では、ヤングケアラーの平均年齢は12歳だったと報告されています。小学6年生や中学1年生の、まだ「子供」が家族のケアをしていたのです。

「鬼滅の刃」最終巻は「ONE PIECE」に忖度?初版395万部で転売ヤーの餌食に

集英社は12月4日に発売される『鬼滅の刃』の最終23巻の初版発行部数が395万部になることを明らかにした。これで電子版を含めたシリーズ累計発行部数が1億2000万部を突破することとなったが、この395万部という数字にネットはザワついているようだ。

初版発行部数395万部は『ONE PIECE』に忖度か

12月4日に発売される最終23巻には、作者の吾峠呼世晴さんが物語の結末に描き足した14ページを追加。さらに描き下ろしのおまけ25ページも収録されているという。

【関連】『鬼滅の刃』商標を狙う中国。日本は無印良品の屈辱を再び味わうのか?

また、23巻は通常版のほかフィギュア付きの同梱版も用意されており、初版発行部数の395万部が売り切れとなるのは時間の問題と言えそうだ。

同作では22巻が初版370万部を記録していたが、今回の最終23巻で自己記録を更新する形となった。ちなみに、初版刊行部数の日本記録は、人気漫画『ONE PIECE』(尾田栄一郎)が2012年8月に刊行した67巻の405万部。

今回、『鬼滅の刃』の最終23巻が初版発行部数395万部という中途半端な数字となったのは、集英社に多大な貢献をしている「ONE PIECE」の記録を抜かないように忖度したのではないかという見方もあるようだ。

『鬼滅の刃』23巻を虎視眈々と狙う転売ヤーたち

12月4日の発売を前に早くも盛り上がりを見せる『鬼滅の刃』だが、その一方である問題が指摘されている。それは「転売ヤー」の存在だ。

初版発行部数の395万部はモンスター級の数字だが、ファンたちからすれば「明らかに足りない」数だという。

【関連】台湾でも『鬼滅の刃』が大ブーム!「泣けるシーンはだいたい善逸」現地ファン生の声まとめ

現在、街の本屋では『鬼滅の刃』の売り切れが続出している。最終巻の1つ前、22巻の発売日には行列ができた本屋も多数あり、まさに社会現象化していた。

映画が大ヒットしている影響もあり、転売ヤーたちが目をつけることは必至。『鬼滅の刃』に興味がない人たちも“お金目当て”に参戦してくるだろう。

果たして、ファンたちの手元にきちんと漫画は届くのか?最終23巻争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

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工具卸トラスコ中山が実践する、目からウロコな「置き薬」方式とは

経済産業省と東京証券取引所は今年8月、「DX銘柄2020」を発表。グランプリに輝いたのは機械工具卸のトラスコ中山でした。このトラスコ中山のAIを活用した取り組みを紹介し、企業間取引「BtoB」のマーケティング手法を探るのは、メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』著者の理央周さんです。理央さんは、「サービスの質」で差別化する「富山の置き薬方式」を採用できた要因として、AI技術だけでなく、潜在ニーズを見つけ出す営業の役割に注目しています。

納期ゼロ?BtoBのサブスクモデルの創り方。トラスコ中山から学ぶ企業間取引のマーケティング

BtoB、企業間取引において、「マーケティングは関係ないので…」「うちは法人営業なので、マーケティングは必要ない…」と考えている企業も多いのが事実です。

今号では、マーケティングは対消費者向けだけの考え方ではない、企業間取引、法人営業の世界でも、マーケティングの考え方が重要だということを、トラスコ中山の事例からひも解いていきます。

トラスコ中山の取り組み

製造業などメーカーに、機械や工具などを卸す会社が、デジタル技術を使って、「納期をゼロにする」ことに挑んでいるとのことです。この会社は、トラスコ中山という会社で、お客様になる会社の工場の中に、自社の工具や消耗品を置く、専用の棚を設置して、在庫の増減を常に把握します。そして、工具や消耗品の需要を予測して、なくなりそうになったら、先回りをして配送しておく、という仕組みを作ったそうです。

日経新聞によると、お客さんの工場では切削工具、建設現場ではドリルなど、業種によって、必要な工具が多種多様であるし、季節によっても、資材の消耗度合いが、ニーズによってバラバラなのだそうです。

なので、今までは常に需要を先取りして、棚の商品を入れ替えなければ、使われない不良在庫が山積みされて、そのまま放置されかねない、ということになり、効率が悪かったのだそうで、この会社を始め、多くの工具卸は二の足を踏んでいたそうです。

さらに、この会社は227万種類の商品を扱っていて、スパナ1本から納品するきめ細かさを売りにしていたため、逆に、依頼が来てから見積もりを出す時に、多大な手間と時間がかかっていたそうなのです。

そこに、AIの技術を使って、これらを予測して、販売予測を立てて、受注をしていくことで、お客さんの工場で品物が切れる欠品も減らし、受注率を27%もあげたとのことです。

顧客の立場から見た場合

これは、お客さんであるメーカーの方は、発注作業をしなくても、常に在庫がある状態になるので、「納期ゼロ」ということになります。また、担当者の方も、いちいち電話やファックスなどで、発注をする手間が省けますし、必要な製品の「頼み忘れ」、ということもなくなるというわけです。

この仕組み、何かに似ていますよね。富山の置き薬の仕組みですよね。私が子供の頃などは、四角い引き出し付きの赤い箱があって、そこに、風邪薬とか、熱さましの頓服や正露丸など、よく使う薬が入れてあって、薬売りのおじさんが、毎月のようにきてくれて、使った分だけ入れてくれる、というあれです。

このように、先に品物を置いておいて、使った分だけ後で支払ってもらえばいいですよ、という考え方を、「先用後利」、先に使ってもらって、後で利益をいただく、と呼んだりします。作るための費用が先に必要になって、自社にお金が入ってくるので、キャッシュフローを考えると、一般的には、いいとは言われません。

しかし、お客様のためになるなら、ということと、なにより自分で買いに行かなくてもいい、という便利さがお客様のメリットになるのです。オフィスにお菓子が置いてある、「オフィスグリコ」「百円グリコ」も同じ考え方ですよね。これを、トラスコ中山はITを使って企業向けに仕組みを作ったのです。

飛行機のパイロットに学べ。予定を立てる際はトラブルを想定せよ

きちんと計画を立て仕事に取り掛かっているつもりなのに、なぜか予定通りに進まないという方、もしかしたらそもそもの「予定の立て方」に問題があるのかもしれません。今回の無料メルマガ『西谷圭一の一文無しから人生大逆転させた思考法!』では著者の西谷圭一さんが、自身の小型飛行機操縦経験を例に取り、予定を組む際に「トラブルを想定すること」を勧めています。

どうにも予定通りに作業が進まないって人は

飛行機って墜落することを前提に飛んでるってこと知ってますか?まぁ、墜落すること前提って言い方はないか。言うなら想定だねw パイロットって常に墜落を想定して備えをしてるんですよ。飛行機にとっては最悪の事態を想定して備えをしてるってコトです。

飛行機って基本的にアクティブセーフティな考え方なんです。もちろん設計段階ではパッシブセーフティが元になっていますけどね。

おいらが操縦する小型飛行機のエンジンでは、点火系統も燃料系統も2重になってるんですよ。メイン系統がダメになればサブ系統が使えるってことですね。で、飛んでるときは常にメイン系統をモニタしつつ、いつでもサブ系統に切り替えられるように備えている訳です。

それに加え、もし飛行中に何らかのトラブルが発生したときに、安全に速やかに不時着できるように不時着場所を考えていたりするのです。トラブルが起こってから不時着場所を探すのではなく、飛行中常に不時着できる場所を頭に入れて飛んでいる訳です。この場所でこの高度ならアノ場所に不時着できるなって考えてるのw トラブルが発生した場合に慌てなくて済むようにですな。

パイロットライセンス取得のために訓練を受けるようになってから、おいらの中にはこの「トラブルを想定しておく」が定着したんですよね。例えばクルマを運転していても「ここでタイヤがバーストしたなら…」と、最悪の状況を想定してトラブルが起きても慌てないで済むようにしてる訳です。

毎日のネット作業でも同じなんですよねルーティンワークをしていようとも新しい作業をしていようとも、ここでトラブルが起こったらどうするかってことを想定して作業をする。メルマガの原稿を書きながら「ここで停電が起きたら」と、常にトラブルを想定してバックアップを取っているんですよねw

だから、おいらの作業スケジュールの組み方は、トラブルが起こることも想定してスケジュールを組むんですよね。トラブルなく予定通りに進めば完成時間は早くなる。トラブルが起きても予定時間内に作業が終わるように。

どうにも予定通りに作業が進まないって人は、トラブルを想定して予定を組んでみるといいですよ。備えあれば憂いなしってコトですな。

まぁ、酒を呑むときは想定外に呑んでしまうことが多いですが…w

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どんなに好かれない人でも劇的に「好かれる人」に変われる裏ワザ

好意を寄せる異性や嫌われたくない相手に良い印象を与えるには、「おへそ」を意識するのが重要なようです。今回の無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では著者で現役精神科医のゆうきゆうさんが、「医者に対する印象調査」の結果をもとに、他人に好かれる裏ワザをレクチャーしています。

「ヘソ」を使えばデートの成功率が倍になる

こんにちは、ゆうきゆうです。

恋愛でも、ビジネスでもすごく好かれる人・なぜか好かれない人という差がありますね。この差は何によって生まれるのでしょうか。

今回は、どんな好かれない人でも、劇的に「好かれる人」に変える方法についてお話します。

劇的に「好かれる人」に変える方法とは

有能な医者・無能な医者・様々なタイプの医者を対象に、印象に関する調査が行われました。具体的には、医者たちがどの患者に・どういう風に接し、そして患者たちにどんな医者だと判断されたか、という点が調べられました。

すると、一つの法則が見えてきました。

患者に体を向けて、患者のことをしっかり見ている医者ほど「有能だ」と判断されることが多かったのです。反対に、医者が体を患者さんの方に向けず、顔も見てもいないような場合は「無能な医者だ」とみなされることが多かったのです。

当然ですが、医者の能力は普通「知識がどれだけあるか」や「経験値がどれだけあるか」などで判断されるはずでしょう。

しかし患者たちにとって、それらの情報はあまり関係ありませんでした。

この法則に従って考えると、薬の扱いや手術がうまく、病気を一瞬で治せる医者だったとしても、患者の方を向いていなければ「この医者は無能だ」と判断されてしまいます。

逆に、失敗ばかりしてるような医者でも、患者さんの方を向いて話す人でしたら「この先生は有能だ!」と判断するでしょう。

人間は簡単なところで印象が左右されてしまう、ということが分かる調査ですね。

茨城のバスケチームが大企業の後ろ盾無しで業績をアップできた訳

現在47のチームがしのぎを削る、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)。そんな中にあって、競技経験のないとある男性がチームの代表者として抜群の業績を上げていることをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが、茨城ロボッツを率いる山谷拓志氏にスポットライトを当て、その成功の秘訣を探っています。

なぜ栃木ブレックスは優勝できたのか

JリーグやBリーグには優秀な人材が目立ちます。新興のIT企業やベンチャー企業がサポートしているチームが多いためでしょうか。

そして、チームの代表が率先してその運営方法を外に向けて発信します。その内容が、経営やマーケティングの参考になることが多いです。

今回は、その事例を紹介します。

山谷拓志氏のこと

茨城ロボッツをご存知でしょうか。いえ、ロボット製作会社ではありません。バスケットボールリーグB2に所属するチームの名前です。代表者は山谷拓志(やまやたかし)氏。この方のお話をオンラインセミナーでお聞きしました。大変すばらしいお話でしたので、少しご紹介します。

山谷氏は現在50歳で、元アメリカンフットボール日本代表というスポーツマンです。アメフト社会人リーグでは2度の優勝を経験しています。

そんな山谷氏ですが、2007年にバスケットリーグの栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)を立ち上げ、その代表となりました。栃木ブレックスといえば、あの田臥勇太選手がいるチームです。

山谷氏は栃木県の出身でもありませんし、バスケットボールの経験もありません。仕事の関係で知り合った方から、社長就任を依頼されたとのこと。依頼する方も引き受ける方も勇気がありますね。

そして、山谷氏は代表就任後、何と3年目で栃木ブレックスをリーグ優勝に導きました。しかも3年連続で黒字を出したのです。すごいですね。

その後、山谷氏はBリーグの専務理事に就任し、リーグの仕事に専念しました。そして、2014年に再び新たなバスケットボールチームの代表となったのです。それが茨城ロボッツ(前つくばロボッツ)。

茨城ロボッツのこと

実は、この茨城ロボッツの業績がすごいです。2013年創立のこのチームは、2015年の収益が8,200万円、平均入場者数762人という状態でした。ところが、2019年には収益5.4億円、平均入場者数2,108人にまで増えたのです。ものすごい増え方です。この間のチームの努力には驚くしかありません。

しかも、茨城ロボッツは他の多くのBリーグチームのように、大きな企業の後ろ盾がついていません。他のチームでは、トヨタ、三菱、アイシン、日立、パナソニックなどといったそうそうたる企業がサポートしています。そのようなチームには、資金力もマーケティング力もかないません。それなのに、茨城ロボッツは立派な成績を残しています。

しかも、今では水戸のまちづくりにも力を入れているのです。その一つとして、水戸市の中心に「M-SPO」という施設を立ち上げました。これはアリーナ、スタジオ、カフェを備えた施設で、多くの人がスポーツやレッスンや勉強の場として活用しています。もうすぐ結婚式場にもする予定だそうです。

なぜ、そんなことが出来てしまうのでしょうか。その秘密を知りたいとは思いませんか。今回の山谷氏の話を聞いて、その秘訣が分かりました。そして、その秘訣はあなたのお店にも当てはまることです。

それは、山谷氏の物事に対する考え方にありました。物事を、「変えられるもの」と「変えられないもの」に分けて考えるということです。簡単に説明しましょう。

ファッションのプロが断言。コロナ禍で日本のアパレル企業は半減する

新型コロナ感染の再拡大が進み「第3波」の声も聞こえてくる昨今ですが、私たちの生活の中で大きく変わったのが、ファッションに対する考え方です。ホームステイが当たり前となった今、通販で服を買う人が増え、百貨店などの実店舗へ出向く機会が大きく減っています。メルマガ『j-fashion journal』の著者で、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんは、コロナ禍以降、「日本のアパレル企業は半減する」と断言。その根拠と問題点、そしてアパレル業界の未来について持論を展開しています。

日本のアパレル企業は半減する

1.慢性的供給過剰とオーバーストア

どんなにコロナ禍がひどくても、必ず終息するはずだ。終息した時に、アパレル製品の需要が供給を上回れば、アパレル消費は回復するだろう。しかし、アパレル製品は慢性的な供給過剰である。多分、1970年代から供給過剰だったと思う。

個人的に考えても、アパレルのショップは多すぎる。あらゆる百貨店、ファッションビル、ショッピングセンターにアパレルショップがあふれている。多分、ショップ数が半分になっても消費者は困らないだろう。この実感があるから、アパレル企業が半減すると考えているのだ。

実は、アパレル業界は常にスクラップ&ビルドの連続だった。小資本で独立できるので、起業も容易であり、その反面、倒産も多い。ビジネストレンドや流通構造が変化する度に、淘汰が繰り返されてきたのである。

その中でも、百貨店と百貨店アパレルは相互に依存しながら、比較的安定していた。しかし、コロナで3カ月近く百貨店が休業したことで、致命的なダメージを受けた。

多くの生活者は3カ月も百貨店が閉まっていても、何の不自由も感じなかっただろう。また、3カ月の間、百貨店も百貨店アパレルも何の動きも、情報発信もなかった。

その間、アマゾンなどのネット通販やデリバリーサービスを利用する人が増えた。成長する企業は変化に対応し、衰退する企業は変化に対応しないものだ。

考えてみれば、アパレル製品の消費は、季節の変わり目に新製品を購入するという生活のリズムがあったと思う。そのリズムが途切れ、人々は家に閉じ籠もり、断捨離に励んだのである。

最早、生活者の意識が変わってしまった。そして、アパレル製品の需要も大きく減退したと言っていいだろう。

迷走の恐ろしさ。「Go To」はブレーキの踏み方を知らぬ運転手状態

新型コロナウイルス感染症の再々拡大を受け、対策分科会は政府に「Go To」キャンペーンの見直しを提言。「Go To」継続を強調していた政府も感染状況に応じた対象除外や一時停止を求めるなど方針を転換しました。この迷走について、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんは、どんな時にブレーキを踏むか決めていないか、ブレーキの踏み方すら知らないから起こることと、車の運転に譬えてその恐ろしさを説きます。日本国という車をコントロールする人たちに、危険信号や非常時の出口は見えているのでしょうか?

出口のこと

アクセルとブレーキを同時に踏み込めばブレーキが優先される。以前にも言った通りである。これは車というものが安全重視の設計思想に基づいて作られているからである。
●参考:「アクセルとブレーキの踏み間違い?首相官邸の迷走は危険運転状態」

一方、車を運転する側であるドライバーの基本と言えば、アクセルを踏んでいる間はブレーキを常に意識し、ブレーキを踏み込んでいる時は次の再加速に備えアクセルを意識するということであろう。こうしたドライバーの意識そのものが運転時の認知・判断・操作に要する総時間を短縮させ、なるべく路上に危険な状況をつくり出さないようにすることに寄与している。つまり、危機回避は常に一歩先を想定することから始まる、ということである。

加えてもう一つ大事なのがそのやり方である。アクセルはどんな緊急時でも絞り出すようにジワッと踏み込まなければならない。タイヤのグリップを感じながら確実に、である。これを出鱈目に踏み込むとホイルスピンやアンダーステアの原因となり事故を起こすことになるかもしれない。

一方ブレーキは緊急時にはガツンと踏むことである。ペダルを底着かせるつもりで思い切りよく、である。あとはABSを信じるだけである。目の前に子供が飛び出して来たまさにその時、呑気に加減をしている場合ではなかろう。緊急時制動性能は衝突安全性能とともに自動車メーカーが心血を注いで開発しているところでもある。この時のための準備なのである。

仮に緊急時にドライバーがブレーキの踏み方を知らなかったとしたらどうだろう。そもそもブレーキシステムそのものが無かったらどうだろう。どちらも考えたくないほどに恐ろしい仮定である。

実のところ、今の「Go To」はそれではないか、と思うのである。始めたはいいが(始め方もこれまた決して良くはなかったが)、いざ見直すとなると「いつ、どのようにして」がさっぱり見えてこない。決めていなかったからだ。こんな無責任な施策があろうか。大体ワーストシナリオを想定しない指導者にベストシナリオを望む資格などあろう筈がない。

「いいことをしているんだから悪い結果を招く筈がない」まさかこんなふうな甘えたことを考えるほどに能天気ではなかったと信じたいが「まあ、いい感じに進むだろう」程度には軽薄だったかもしれない。実際、緊急時における止め方が前もってシミュレートされていたとは到底思えないざまである。

【書評】SNSに蔓延する「正義中毒者」はどうして生まれるのか?

「他人のことが許せない」という人は世の中に多くいますが、ツイッターやフェイスブックなどのSNSでも、すぐに「正義」を振りかざして炎上させる「正義中毒」は後を絶ちません。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが取り上げているのは、「自分は絶対に正しい」と信じて他人の言動を許せなくなってしまうメカニズムを脳科学者が解き明かしている一冊です。

偏屈BOOK案内:中野信子『人は、なぜ他人を許せないのか』

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人は、なぜ他人を許せないのか

中野信子 著/アスコム

著者は脳科学者、医学博士、認知科学者、45歳、美人、表紙に堂々登場。奥付の対向ページのに著者紹介で、大変な学歴に加え「科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある」「テレビコメンテーターとしても活躍中」だそうです。「サイコパス」っての読んだ記憶がある。

なぜ人が人を許せなくなってしまうのか、脳科学の観点から考察する。いきなり結論。そもそも人間の脳は、誰かと対立することが自然であり、対立するようにできている。自分と他人とを比較して、優秀だとか愚かだとか考えても、自らの基準を無理にあてはめているだけに過ぎない。したがって、誰かをバカだとか、頭が良いなどと定義すること自体、無意味。肩の力を抜きなさい。

長い時間をかけて徐々に人を許せなくなる事例もある。愛し合って結婚したはずの夫婦が、「性格の不一致」を理由に離婚していく。そもそも性格が完全に一致する人間など、絶対に存在しない。脳科学的には、実は惹かれる理由も「互いが不一致だから」こそなのである。合わないことこそが楽しかったはずだ。

それなのに、結婚すると不一致を憎むようになってしまうのは「皮肉にも、恋人だった頃より互いの距離感が近くなってしまうことが、かなり有力な理由と考えられます。遠くから見ているときは、不一致が尊敬や愛情の対象なのに、近寄ってみると、急に目を背けたくなるような部分があったことに気づいてしまうから」である。夫のリタイア後に、互いに見逃していた不一致が浮上する。

一芸に秀でた天才たちにも、さまざまな短所や問題点が隠れていて、観衆とある程度の距離があって、見せたいところだけを見せているから、天才に見えていただけだといえる。この関係性は富士山のありようとよく似ている。遠くからみると美麗そのものだが、実際に登ってみると、多すぎる登山客、ごみの散乱など、あまり見たくなかった光景が広がっている。

誰が「安倍前首相を逮捕せよ」の大号令をかけたのか?黒幕候補4つ

安倍晋三前首相が主催した「桜を見る会」前日に安倍氏の後援会が開いた前夜祭を巡って、東京地検特捜部が安倍氏の公設第1秘書らから任意で事情を聴いたことが判明し、永田町周辺では「安倍逮捕か?」と、にわかに騒がしくなっている。計800万円超の補填が安倍前首相が指示したのか否かに注目が集まっているが、そもそも今回の急展開のきっかけとなった証拠を誰がリークしたのだろうか? 国会で厳しい追及を受けたにも関わらず重く閉じたままだったはずの「桜ゲート」を開いた「黒幕」の正体を追った。

【関連】あと何秒?安倍前首相「逮捕秒読み」で特捜部の本気度に注目集まる

黒幕その1:裏切りの菅義偉による「安倍切り」か?

「モリカケ問題」から「桜を見る会」まで、女房役として安倍前首相を擁護し続けていた前官房長官の菅義偉首相だが、実は安倍氏とは「不仲説」が囁かれている。その決定打となったのが「河井夫妻」と「IR問題」だろう。

昨夏の参院選の広島県選挙区で、岸田文雄元外相の息がかかった溝手顕正候補にあてて、河井克行元法相の妻・河井案里を送り込んだ菅氏だったが、河井氏側に自民党本部から1.5億円もの選挙運動資金が投入されたことが明るみになり、大規模な買収がおこなわれた疑惑が浮上。安倍氏も案里氏の応援に駆けつけていたが、その後この選挙が「河井夫妻選挙違反事件」に発展すると、克行氏を無理やり入閣させたのも案里氏を推したのも菅氏だとばかりに、河井夫妻の件からは距離を置いていた。

また、IR問題をめぐっては、菅氏のお膝元・横浜市へのカジノ誘致も取り沙汰され、法整備の部分でも随分と肩入れをしてきたが、秋元議員による汚職事件で10年ぶりの現職国会議員逮捕の事態となり、IRを推し進めてきた菅氏の周囲は「四面楚歌」とも言える状態だった。

数々の「疑惑」に対してさんざん擁護してもらっておきながら、菅氏の身内のために力を貸さなかった安倍氏への恨みは、この頃からマグマのように溜まり始めていたのかもしれない。

本来、安倍氏の汚職は「元女房役である菅首相にもダメージが及ぶ」と考えるのが常識だ。しかし、今回論点になっているのは河井夫妻でもIRでもなく、安倍氏の後援会による「桜を見る会」前夜祭。菅氏にとっては、ギリギリのダメージコントロールが効く案件とも解釈できるだろう。

新型コロナ「第3波」によるGoTo見直しや感染者急増などの困難に直面する菅政権にとって、肉を切らせて骨を断つ「安倍切り」で支持率の急回復を狙っている可能性も否定はできない。

メルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』の著者でジャーナリストの山岡俊介氏は、ツイッターに「今回の捜査は菅首相の安倍切り。だから菅首相にも支障が出る河井夫婦1・5億円には手を付けず。それで検察のメンツも立ち、菅の支持率も高まる。菅首相の非情さ? 公設第一秘書逮捕で安倍は連座で失職かその前に辞職が落しどころ」との持論を投稿している。