【書評】なぜ、世界の中で日本だけ「石油枯渇」に怯えているのか

人は誰しも、さまざまな物事について先入観を持ってしまっています。先入観とはすでに固定された概念であるため、それを覆すのはなかなか大変なこと。しかし、そんな先入観を持ち、物事を見てしまったがために失敗してしまった、そんな経験を持っている人は多いかもしれません。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんがレビューしているのは、メルマガ『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』でもおなじみ、武田邦彦教授が「日本のマスコミが先入観を増長させている」と主張する一冊です。

偏屈BOOK案内:武田邦彦『先入観はウソをつく 常識や定説を疑い柔軟な発想を生む方法』

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先入観はウソをつく

武田邦彦 著/SBクリエイティブ

先入観とは何か。辞書で引くと「前もって抱いている固定的な観念。それによって自由な思考が妨げられる場合にいう」とある。先入観は子どもより大人の方が多くなる。歳をとるにつれて頭が固くなるといわれている。大人は先入観が先に動いて失敗することは、日常生活においてしばしば見受けられる。

「やがて地球上の資源が枯渇する」と騒いでいる国は、世界中で日本しかない。石油を商売にしている会社は、「あと40年しか持たない」と言い張っている。石油原価を高い水準で保つために、いかなる場合においてもそう言う。1970年代前半に起きた石油ショックのとき、マスコミや専門家、とくに石油会社の関係者はしきりに「石油はあと40年で寿命が尽きる」と言って国民を脅した。

それから40年後の2010年にも「石油はあと40年で寿命が尽きる」と言って、また国民を脅した。「石油は無限にある」とは絶対に言わない。なぜ原油価格の変動が激しいのかといえば、世論操作して値段を上下させ、結果として利益を得ているからだ。これは商売で儲けるための基本からすれば当然のことである。

マスコミが「石油はやがて枯渇する」というから、煽動された国民は間違った行動に走る。第一次石油ショック時のトイレットペーパー、ティッシュペーパー買い占め騒動が起きたのは「服従の理論」が支配している国・日本ならでは。「石油はやがて枯渇する」というのは、オイルマネーで儲かっている人たちの口車にのせられているだけに過ぎない。石油はなくならない。それが真実だ。

武田教授は医者ではないが、科学者として統計的なデータを分析した上で、現在の医療における間違いを指摘する。それは混乱を極める血圧の正常値についてである。血圧の基準値は時代とともに変化している。たとえば2016年7月時点の人の数値を現在の基準でみると、ほとんどの人が高血圧だとされてしまう。

高血圧はすぐに治療をしなければならない病気かといえば、実はそうではない。20代と70代では数値が違って当然だ。若い頃は血管が柔軟で血管壁もきれいだから血液が流れやすく、血圧の数値は低い。男性より女性の方が血管が細く、血液の流れる量も少ないので、血圧の数値は低くなるため、男性よりも血圧が低めに設定されている。年齢が加わるにつれて、血管は固くなっていく。

心臓は圧力を上げて血液を流そうと試みる。血管が損傷するのを承知で無理に血圧を上げるのではなく、年齢が上がるとおのずと血圧を上げざるを得ない。これこそが、中高年以降の高血圧の原因の一つと考えられる。にもかかわらず、「高血圧は悪」という構図ができ上がっている。月一回通院する病院では、必ず血圧を計測されるが、問題ナシと言われ続けている。異常な老人だろうか。

血圧と塩分の摂取量について。減塩の傾向を教授は間違っていると断言する。「食塩を摂ると血圧が上がる」という間違った情報を医者が信じ、錯覚してしまったのか、それは科学の基本的な訓練を受けていないからだ。武田邦彦さんの本は、真実が書かれていると信じるが、どうしてもっとメジャーな出版社から大々的に出ないのか、そこには医学界の陰謀がwww(以下はまた)。

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock.com

いくつ気づいた?『半沢直樹』がお茶の間を凍り付かせた怪奇現象の数々

堺雅人主演の連続ドラマ『半沢直樹』(TBS系)が絶好調です。第1話の平均世帯視聴率22.0%、2話22.1%、3話では過去最高となる23・2%をマーク。再び大きなムーブメントを起こしています。7年ぶりの続編となる今作もわかりやすい単純明快なストーリーは健在で、それに加え、香川照之や実のいとこである市川猿之助の過剰な顔芸が、視聴者の心をギュッと掴んでいるようです。

この「怪奇現象」に気づけば、あなたも『半沢直樹』上級者

その一方で、SNSでは「ありえない」「ツッコミどころ満載」との声も…。そう、実はドラマを観ていると、「あれ?」「それおかしくない?」「心霊現象かな?」というようなシーンがチラホラ出てくるのです。

そこで今回は、これまでに放送されたドラマの中から、現実ではありえない“怪奇現象”のようなシーンをピックアップ。敢えて、ドラマにツッコミを入れていきます。これを知っておけば、オンタイムではストーリーを、録画ではツッコミシーンをと、『半沢直樹』を2度楽しむことができますよ!

『半沢直樹』第3話はかなりヤバイ!どんな怪奇現象が?

SNS上で特にツッコミどころが多いとされているのが、2日放送された第3話。簡単にあらすじを紹介すると…

親会社・東京中央銀行と全面戦争へと突入した半沢(堺雅人)は、瀬名(尾上松也)に「逆買収」を提案。そんなある日、突然、セントラル証券に証券取引等監視委員会が立ち入り検査にやってきて、黒崎駿一(片岡愛之助)が半沢の目の前に現れる。パソコンからゴミ箱の中まで徹底的に検査を進める黒崎は、ついにクラウド上の隠しファイルに迫ろうとしていた。これが見つかれば全てが水の泡と化す。半沢から連絡を受けた瀬名は、すぐさまデータを消去しようと試みるが…(TBSから引用)

まとめると、半沢率いるセントラル証券と黒崎率いる証券取引等監視委員会が、逆買収の証拠となるデータファイルをめぐって攻防するという内容。ここにいくつもの“ありえない”シーンが登場したのです。

『半沢直樹』怪奇現象① じわじわと上がり続ける株価

スパイラルとフォックスが手を組み、急に偽スティーブ・ジョブズみたいな人物が出てきたと思ったら、スパイラル社の株が一気に上昇。おもしろいようにグングンと伸びていき…しかし、ネットからは「普通ならストップ高!」とツッコミが。他にも、「そんなキレイなローソクありえない」「あれだけジワジワ上昇するなら誰でも儲かる」などの声が上がっていました。

松尾貴史さんが安倍官邸の「暴力行為」に抗議。多くのファンから賛同集まる

タレントで俳優の松尾貴史さんが、安倍官邸のあまりにナチュラルすぎる「暴力行為」に噛みついた。

松尾さんは6日、自身のツイッターを更新。広島市原爆死没者慰霊式に参列した安倍首相が広島市内でおこなった記者会見場で、追加質問をしようとした朝日新聞記者の腕を首相官邸報道室の職員が掴んだとする報道について、「記者の腕を掴むなどあの周辺にとっては軽微な事なのでしょうか」と、今回の記者への対応に疑問を投げかけるツイートを投稿した。

この松尾さんのツイートに対し、フォロワーからは「どうせなら首相の腕を掴んで欲しい」や「刑事事件だ」といった賛同ツイートが多く寄せられている。松尾さんは、安倍首相の北海道での街頭演説(2019年7月)において、ヤジを飛ばした男女が警察に排除された際のニュースを紹介。自分たちに都合の悪い人々は強制的に排除することも躊躇しない首相周辺の乱暴な姿勢に驚いているようだ。

菅官房長官は「掴んでいないと聞いている」

朝日新聞の報道によると6日、同会見で朝日新聞の記者が安倍首相への質問を続けている最中、司会役だった広島市職員が会見終了を宣言。たった16分間の会見が強制終了し、安倍首相は会見場を後にした。

この際、首相官邸報道室の男性職員が「だめだよもう。終わり、終わり」と制止しながら記者の右腕を掴んだとしている。これに対して朝日新聞は報道室に対して抗議したという。

これに関して菅官房長官は7日の記者会見で、「掴んでいないと聞いている」としており、双方の意見は食い違ったまま。結局、体に触れた事実はあったのかどうかについては明らかにしなかった。

美人アナリストも驚く好業績!キャンドゥはコロナ禍で何を売った?

新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの企業がダメージを受けました。一方で、業績をアップさせた企業もあります。その中で、株式アナリストとして個別銘柄・市況の分析を行う馬渕磨理子さんが注目したのは、100円ショップの『キャンドゥ』。株価も上昇しているといいます。コロナ禍の中で、キャンドゥが取った戦略、そしてどんな商品が売れたのでしょうか? 馬渕さんが解説していきます。

プロフィール:馬渕 磨理子(まぶち・まりこ)
京都大学公共政策大学院、修士過程を修了。フィスコ企業リサーチレポーターとして、個別銘柄の分析を行う。認定テクニカルアナリスト(CMTA®)。全国各地で登壇、日経CNBC出演、プレジデント、SPA!など多数メディア掲載の実績を持つ。また、ベンチャー企業でマーケティング・未上場企業のアナリスト業務を担当するパラレルキャリア。大学時代は国際政治学を専攻し、ミス同志社を受賞。
Twitter https://twitter.com/marikomabuchi

100円ショップ『キャンドゥ』の4倍返し

新型コロナウイルスの感染拡大により、マスクやウェットティッシュなどの衛生商品は品不足となりましたが、そこで需要を獲得したのが100円ショップです。中でも、キャンドゥの株価はコロナ以前よりも高くなっています。

3月の底値1411円から、直近の高値2569円まで(1158円幅)上昇。コロナ以前の下落幅でみると、2月10日の1684円からの下落→3月13日の底値1411円(273円幅)の下落となっていますので、コロナ禍の中で、『4.2倍返し』となっているのです。

また、キャンドゥは7月13日に業績上方修正を出しています。2020年11月期の売上高を前期比4.2%増の737億5000万円→743億円へ、営業利益を同22.4%増の12億円→14億6000万円へ、純利益を同29%増の2億3000万円→4億2000万円へ上方修正しました。

純利益はもともと2億3000万円の29%減を見込んでいた従来の予想から一転して、増益見通しとなっている点も好感材料となっています。コロナショックによるダメージを受けている企業が多いなかで、上方修正を出すことができる、キャンドゥの強みを見ていきましょう。

「ピンチをチャンス」に変え、売上高を伸ばす

既存店売上高の推移を見てみると、20年2月(109.6%)、3月(98.8%)、4月(105.2%)、5月(113.0%)となっています。3月は100%を割り込む時期もありましたが、4月、5月は前年同月比を上回りました。

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(決算説明資料より)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、緊急事態宣言が発令された期間内において、外出や県を跨いだ移動の自粛による大都市店舗の売上減少や、テナントとして入る商業施設の休業や営業時間の短縮、新規出店時期の延期などの減少要因も当然あったようです。

しかし、そのタイミングで需要が高まった、衛生関連商品等の販売を強化するとともに、生活必需品の継続供給に努めた結果、業績計画をやや上回る結果で推移しています。

まさに、「ピンチをチャンス」に変えることができたのです。

利益面でも、一部の商業施設が休業したことによって、本来発生するはずだった、水道光熱費や賃料などの固定費が減少したことなどから、販売費及び一般管理費は想定を下回り、営業利益、経常利益並びに親会社株主に帰属する四半期純利益について当初予想を上回りました。

同志が語る李登輝氏の素顔と日本愛。私たちは反日勢力と中国にどう対峙すべきか?

「台湾民主化の父」と言われ親日家として日本でも広く知られていた、台湾初の民選総統である李登輝元総統が7月30日に97歳で逝去されました。日本でもテレビやネットで速報が流され、ニュース番組でも大きく取り上げられましたが、その偉大なる功績が充分に伝えられていないのも事実です。李登輝氏と縁の深い台湾出身の評論家・黄文雄さんはメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』の中で、李登輝氏とともに台湾の民主化を勝ち取るために戦った日々を回想しながら、黄文雄さんしか知り得ない李登輝氏の本当の素顔と信念について綴っています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年8月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

誰よりも台湾を知る論客が語る、李登輝元総統の素顔と日本への愛

李登輝のおかげで台湾に帰れた

李登輝元総統は、2020年7月30日夜にご逝去されました。97歳でした。日本でも新聞やテレビなどで速報されました。

しかし、実際にご逝去される前から、ネットでは様々な憶測やフェイクニュースが出回っていたので、正式な報道が出た後も私はしばらく信じられませんでした。そこで、「李登輝友の会」事務局に確認したところ、「友の会」も台湾側に確認したとのことでした。蔡英文総統は、7月31日、正式に以下のような追悼のコメントを発表しました。

『私達が心から敬愛する李登輝元総統がご逝去されました。李元総統は台湾の人々とともに歴史的挑戦を幾度も乗り越えてきました。台湾に民主自由を残し、今後も私達を勇気づけてくれることでしょう。李元総統の遺志を継ぎ「台湾に生まれた幸福」を追求し続けます。』

(出典:台湾・蔡英文総統「李元総統の遺志を継ぎ『台湾に生まれた幸福』を追求し続けます」

「李登輝友の会」は、李登輝元総統の精神を受け継ぎ日台共栄を目指して2002年に設立されました。毎年行われている定例会は、今年はコロナの影響で中止になりましたが、理事会は行われていました。その中で、李登輝元総統に万が一のことがあった場合の会の存続についても事前に議論しました。

はっきりとした結論はまだ出ていませんが、私は「李登輝精神記念会」として存続することを望んでいます。私も数十年来、台湾事情について深く関わってきた一人です。今回のメルマガでは、万感の思いで追悼の意を込めて、李登輝元総統との思い出をつらつらと書きたいと思います。

私は、「何かの縁」で一人の言論人として、半世紀以上も筆を執ってきました。しかし、そこに至るまでは大変な道のりでした。日本に渡ってきてからは、反政府分子のブラックリストに載せられ台湾に帰ることも許されず、アルバイトでその日暮らしの日々を長年送っていたのです。アルバイトはいろいろやりました。

1964年、早大在学中の私が最初にしたアルバイトは、産経新聞の書庫での仕事でした。ちょうど東京オリンピックの年でもありました。アルバイトで徳間書店の『週刊アサヒ芸能』へのお使いもあったので、それが縁でこの雑誌は80年代まで愛読していました。

1992年、李登輝氏が台湾の総統になって以後、ブラックリストが解除されました。台湾独立運動を支持し、日本で言論活動をしていた私は、李登輝元総統のおかげで、29年ぶりに台湾へ帰ることができたのです。

李登輝元総統の桃園にあるご自宅に初めてお伺いした時は、今は亡き杏林大学の教授であった伊藤潔氏も一緒でした。それ以後、私はしばしば李登輝元総統の台北にある別荘を訪れたものでした。

私の友人「伊藤潔」は、帰化した後の日本名で、台湾名は劉明修といいました。彼と私は、共に日本で台湾独立運動を支持していた同志です。『李登輝伝』(文芸春秋)という著書もあります。伊藤氏について詳しくは以下のページをご覧ください。この文章を書いたのは、同じく日本で台湾独立運動を支持していた宗像隆幸氏であり、彼も故人となってしまいました。

● 【何たる悲劇!】劉明修(伊藤潔)博士病死、続いて次男交通事故死

李登輝元総統はたびたび来日していました。奥の細道への旅もしました。私は、氏の日本での活動を通じて、反日日本人の勢力がいかに大きいかを知りました。中国の意向を忖度し、中国の顔色を窺っているのは、外務省のチャイナスクールや媚中派の政治家など政治の中枢にいる人々とマスコミだけかと思ったら、大学内や企業内などどこにでもいるのです。

その草の根ネットワークの広さに驚いたものでした。かつて私は、自民党の有力幹部に、李登輝氏の訪日は可能かどうか聞いたことがありました。彼は、「それは否定できない」と答えました。つまり、彼は少なくとも媚中派ではなかったということです。

障害者を自殺に追い込む「マンション自治会」の闇。他人事ではない悲劇の教訓

マンションの理事や自治会の班長などは、輪番制をとっているところが多くあります。しかし、自分自身や家族の病気などを理由に辞退せざるを得ない場合、そのプライバシーの部分を含む理由を説明することは容易ではありません。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では、著者でマンション管理士の廣田信子さんが、ある男性が自治会の班長の辞退理由を説明しなければならないことを苦に自殺したという報道を紹介。また、同じようなケースで無事に解決したという事例も併せて紹介しています。

知られたくないプライバシーまで公表しないと役員辞退ができない?

こんにちは!廣田信子です。

先日、ちょっとショックを受けた報道がありました。

知的障害や精神障害のある男性(当時36歳)が自殺したのは、自治会の班長選びをめぐり、障害者であることや、自分にできない作業などを記す文書の作成を強要されたのが原因だとして、男性の両親が自治会と当時の自治会長ら2人に計2,500万円の損害賠償を求めて提訴し、裁判が始まったというニュースです。第1回口頭弁論では、被告側は請求棄却を求め、争う方針を示し、男性が文書を作成した事実は争わないとしながらも、「強要はなかった」などと反論しています。

訴状などによると、男性は市営住宅で障害年金などを受給しながら1人暮らしをしていました。昨年11月中旬、市営住宅の同じフロアの住民の中から、くじ引きで自治会の次期班長を選ぶと知り、自治会側に「精神の病気で班長ができない」と伝えましたが、当時の班長から「特別扱いはできない」と告げられました。それで、困った男性は行政に相談し、後日、自治会の会長、班長と地域の社会福祉協議会の関係者の計4人で面談しました。

その際、障害があることや、お金の計算ができないこと等を列挙した文書の作成を約2時間にわたって強要されました。そして、班長決めの集まりを開く際には、この文書を他の住民に見せると言われたといいます。

男性はその翌日、自宅で自殺したのです。

原告側は、他人に知られたくない障害の有無や内容について文書を書かせたことはプライバシー権や人格権の侵害にあたり、自殺との因果関係も認められると訴えています。

一方、被告側は、文書を作成させたのは、班長の選出から外れることについて、(他の住民に)対面で説明してもらうよりも負担が少ないと考えた…などと主張しています。

自殺直前、男性は「根ほり葉ほり障害のことを聞かれた」「さらし者だ」と兄に語り、ひどく落ち込んでいたといいます。兄によると、男性はもともとおとなしい性格で、10年ほど前に統合失調症と診断され、近くに住む家族以外の人と接したり話したりすることを極端に苦手としていました。自己紹介もできない弟が、人に言いたくない「障害がある」ということを進んで書けるわけがない。周囲による無理強いがあった可能性を高い…と。

男性は自治会の班長決めに関し、自治体や担当のケースワーカーに相談し、それで、紹介を受けた地域の社会福祉協議会の関係者が自治会会長らとの面談に同席したのです。それなのに、社協関係者は、その場で、何も言わなかったのでしょうか。さらに、その翌日に男性が自殺したのに、こうした経緯は社協から市へほとんど報告されていなかったのです。

私は、かなりショックを受けました。まだ、こんなことが行われているのか…と。自治会が果たすべき機能とまったく逆のことが行われているのです。

自分には障害があって班長の仕事は無理だと思った男性が、事前に自治会に申し出ても認められず(それを申し出るだけでも勇気がいったでしょう)、行政に相談し、社協の担当者が同席したにも関わらず、こんなことになったのが痛ましくてなりません。周りに知られたくない事実を自治会側が用意した配慮のない文章にさせられ、周りに知らせると言われ、どれほど、つらかったか…と。

作詞家も驚き。生きづらさを抱える人たちの「詩」はなぜ心に響くのか?

精神疾患などと闘い苦しみ、社会に生きづらさを感じている当事者や周囲で関わる人たちから募集した「第二回ココロの詩」の優秀賞3作品が選定され、歌曲化が決まったようです。主催者の引地達也さんが、自身のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』で各作品を紹介。それぞれが映し出すリアルな情景を詩と歌で味わってほしいと綴っています。

ココロの詩が映す「定型社会」とそれぞれの「生きる」情景

2019年12月から2020年5月まで募集した第二回ココロの詩大募集(主催・ケアステージHUG実行委員会、共催・一般財団法人福祉教育支援協会・ケアメディア推進プロジェクト・エイフォースエンタテイメント・歌の手帖社)は、応募作品のすべてを作詞家や作曲家らで構成する審査委員会で検討し、その結果3作品を優秀賞として歌曲作品化することを決定した。

さらに前回の第一回ココロの詩の中からも優秀作品として2作品を再選定し「復活当選」させ、全5作品を1枚のCDに盛り込むオムニバズ作品とすることを発表した。それぞれの「生きづらさ」から出発した作品だが、そのつらさの中にある心持やそこから見える風景、幸せと孤独が当事者目線から繰り広げられるリアリティ色の濃い作品集になるのではないかと思う。

詩の募集資格は「国籍・年齢不問。障がいや疾患の当事者をはじめ障がいや疾患にかかわる方、何らかの原因で社会に生きづらさを感じている方」。当事者が圧倒的に多いが支援者や家族の思いが綴られた作品も見られた。

主催者の私は、応募されたココロの詩はどれも切実でリアリティに溢れて、文字だけを見れば、すべてが優秀賞であり、どこかで詩作品として発表したいものばかりで、この詩の世界にどっぷり浸るとき、インクルーシブもダイバーシティもすべて情的な世界観の中で包摂されてしまうような錯覚に陥ってしまうから、詩の持つインパクトは強い。

今回の入賞作はそれを歌とメロディで彩られていくわけで、5作品の今後の「成長」が楽しみである。その5作品は「もういちど もういっかい」米山莉永さん(静岡県)、「うつむく人」広田ろいさん(長野県)、「シアワセ」新木紀江さん(東京都)が今回の入賞分で、「生きる」新木紀江さん(東京都)、「Everlasting Journey」TechpanCreateさん(千葉県)が昨年度応募の中からの復活である。

米山さんの「もういちど もういっかい」には「今度は間違えないから 今度は正しくなるから こんどこそ こんどこそ もういちど ただ抱きしめてほしい」とのフレーズがある。当初、私は「正しくなる」に、正しいという型にはめこもうとするその「見えない力」を奨励するかのイメージを与えてしまうのではないかとの危惧があった。

しかし、それこそが定型社会とそれに生きづらさを抱える人を二分する「定型的な見方」であることに気づいた。作者はその正しさというものに悩まされつつも、何とか「間違えないこと 正しくなること」で自分を鼓舞し続け、愛する人に抱きしめてほしいと願う切実な「ココロ」の様相を表現したのである。

メイクやマスク以前の問題。コロナ禍の「Zoom会議」失敗の原因とは?

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今までリモート会議やテレワークを導入していなかった企業の多くが、対応を余儀なくされています。しかし、不慣れなオンライン会議を「うまく進めるのは難しい」という意見をネットなどでよく見かけますよね。そこで、今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では、著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが、自身が体験した「上手くいかなかった会議」の例をもとに、「うまくいく」進行方法について語っています。

今どき「オンライン会議」は当たり前。でも…

コロナの影響で、外出を自粛しています。仕事もテレワークがほとんどです。会議もオンラインが多くなっています。

このオンラインも良いことばかりではありません。リアルと同じようにはいかないこともあるからです。

「オンライン会議」を有意義にするために知るべきこと

あなたは会議を開催する立場になることも多いでしょう。その会議がなかなかうまく進まないという経験もあるのではないでしょうか。

会議がうまく進行しないのには、いくつかの理由があります。例えば、

1.議題が参加者に伝わっていない
2.司会進行者が明確でない
3.事前準備が十分にされていない
4.話が横道にそれる
5.参加者の発言機会が少ない
6.使用機材の操作が分かっていない

といったことですね。

先日、ある全国組織のオンライン(Zoom)会議に参加しました。参加者は全国から30名ほどです。オンラインは便利ですね。今までなら、全国の参加者が一同に集まって行いますので日時・場所の設定や経費負担が大変でした。ところが、オンラインならば参加者の移動が必要ないので旅費も時間もかかりません。これなら、頻繁に会議が開けそうです。

そんな便利なオンライン会議ですが、今回の会議は残念ながら、「会議の進行がうまくいかない理由」のいくつかにピッタリとはまってしまいました。どんな理由で進行がうまく行かなかったのか、その模様を再現してみましょう。

まず、「議題が参加者に伝わっていない」については大丈夫でした。参加メンバーには、事前に4つの議題がメールで伝わっていました。

・現状の主な活動状況
・前回の議事の確認
・今後の内部活動に関する報告、検討、承認審議
・今後の外部活動に関する報告、検討、承認審議

です。内部、外部活動には、それぞれ具体的な議題が列記してあります。これらについて話し合われるだろうということが分かる内容です。

さて、会議が始まる10分前には続々とメンバーがZoomに参加。開始の時間まで、親しいメンバー同士の挨拶やよもやま話がかわされます。ちょっとしたアイスブレークタイムです。

また文科省か。官僚が主張する「オンライン授業で全て解決できる」の盲点

新型コロナウイルスの影響で、注目が集まるようになった学校の「オンライン授業」。文科省は、このオンライン授業に「希望を持って進めていこう」と推進しているようですが、そこに待ったをかけるのが無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者で、現役小学校教師の松尾英明さん。松尾さんは、オンライン授業で現在の学校教育の問題を解決することは難しいとして、その理由を記しています。

「一人一台タブレット」だけで日本の未来は作れない

次の記事に、共感した。

「オンライン授業が教育現場を救う」という文科省の幻想  前屋毅

もうこれを紹介して読んでもらうだけでもお腹いっぱいになる気がするが、自分の見解も入れる。

前屋氏が言っていることは、私の実感と完全に一致している。私はオンライン、それも双方向授業を何度かやって、そこへの実感がある。

現実の対面で実現できていないことは、オンラインでは到底実現できない。普通に学級経営ができないのであれば、そこで本来実現されるはずの力は、オンラインでは実現できない。当然のことである。

この原則は、あらゆることにいえる。

〇〇があれば、できるのに。

これを言ったら、100%できない。いや、本当はやる気がない、あるいはやりたくないのだと考えて間違いない。

一番わかりやすいのが「お金があったら○〇するのに」である。

そんなことない。大抵の場合、お金の問題は何とかなるのだが、そんなに実現したくない、あるいはする気がないのである。

1人1台タブレット端末がいき渡ったら、本人の興味に沿った個別学習が実現する。学力が向上できる。生き生きとした授業が実現する。

そんな訳ない。1人1台タブレット端末に対応した新たな方法が必要になるだけである。それよりも「簡単」な普通の対面授業ができないのであれば、結果は期待できない。

絶対に勘違いしてはならないのは、今何かがうまくいってないのは、何かの不足や環境のせいではない、という事実である。

自分がうまくいかない時、周りのせいにしたくなる時、いつも自分に問いかけることがある。

「それは、尊敬する○○さんがやっても、日本一の人がやっても、無理か、同じ結果か」

できるに決まっている。○○さんには、歴史上の人物を入れてもいい。そうすると、既に実現しているだけに、言い訳はきかなくなる。

要は、自分次第なのである。色々理由をつけて逃げたくなるが、自分次第なのである。例えば四肢が不自由であっても、自分にできないことを成し遂げる人がいるという厳然たる事実から、逃げることはできない。

GIGAスクール構想自体は、大変結構である。しかしながら、それは現在の学校教育の抱える本質的な問題を解決するには至らない。

何が今の本質的な問題か。これを、教育に携わる全ての人間がそれぞれに考え、答えをもつことが肝要である。

科学者がオススメする市販の「虫除け」はこれ。嫌なカユみにサヨナラ

夏本番の今、少しでも外出するだけで蚊などの害虫に刺されてしまうこと、よくありますよね。そんな時に頼りになるのが『虫除け』ですが、薬局で販売されている物も種類が多く、一体どれを買うのが良いのでしょうか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、著者で科学者のくられさんが、シチュエーション別に「オススメの市販虫除け」をご紹介しています。

消費者庁も怒る「虫除け」詐欺。本当に効くのはどれか?

虫。自分は飼育しているくらいですが、ダメな人はとことんダメなのが虫です。

というわけで、シチュエーションなども踏まえて、今回はオススメの虫除けを紹介していこうと思います。だいたい大事なのは成分だったりするんですが、それを踏まえた上で、具体的な商品を挙げてみましょう。

似たような名前でも成分が違うことはあり得るので、似たようなのだから、同じメーカーのだから…ではなく、裏書きなんかに書かれている有効成分をちゃんと確認した上でどうぞ。

○ ムヒの虫よけムシペールα
○ キンチョー お肌の虫よけ プレシャワーDF ミスト

ちょっとだけ虫の居るところに出かけるとか、ちょっとキャンプやBBQを…といったかんじでカジュアルな用途で出かける際にオススメなのがこの2つ。

「ムシペール」はディート系の古典的ながら、持ちが良くて、落としやすい…とバランス的に個人的にオススメです。キンチョーの「プレシャワーシリーズ」は新しい虫除け成分であるイカリジンを使っており、カジュアル向けにはこちらもオススメです。

○ フマキラー 天使のスキンベープ プレミアム

2015年に日本で認可された虫除け成分で、ディートよりも刺激性が低く虫除け効果も比較的高い成分にイカリジンというものがあります。

イカリジンは蚊、ブヨ、ダニ、と一般的な不快害虫除けには十分な効果をもっており、ディートは高濃度だと繊維を溶かすことがありますがそんなこともなく、臭いもなく非常に使いやすい虫除け成分です。

フマキラー「天使のスキンベープ プレミアム」はそんなイカリジンを最大量配合している商品なので選んでみました。

ただしイカリジンはヒルに効果が無い他、吸血しないハエのたぐいにも効果が無いので、山奥とかにいく場合は使えないこともあることは知っておくとよいでしょう。