『魁!!男塾』詐欺被害のウラ。なぜ宮下あきらは儲け話でなくフェラーリに釣られた?

時価3300万円相当の高級外車フェラーリをだまし取ったとして20日、自称会社員東本哲次容疑者(56)が逮捕されたが、被害に遭ったのは人気漫画「魁!!男塾」の作者・宮下あきらさん(66)だったと共同通信が報じた。なぜ宮下さんはフェラーリ詐欺に遭ってしまったのか?

芸能人も被害に遭うフェラーリ詐欺

そもそもフェラーリ詐欺とは何なのか?朝日新聞によると、宮下さんは「フェラーリの売却を東本容疑者が持ちかけ、宮下さんが車を預けたところ売却金の一部しか入金されず、宮下さんが2015年11月に告訴していた」という。

つまり、売却しようとしていたフェラーリをだまし取られてしまったということになる。

実は宮下さんと同じような被害に遭う人は多くいて、芸能人では過去にバルセロナオリンピックの体操銀メダリスト・池谷幸雄さん(49)もフェラーリを持ち逃げされている。

当時親しい関係にあったマイケル富岡さん(54)に紹介してもらったディーラーにフェラーリの売却を頼んだところ、その後は音信不通に。1200万円もの大金をだまし取られてしまったという。

フェラーリの購入を持ち掛けてだます

フェラーリ詐欺には別のパターンもある。宮下さんや池谷さんは、フェラーリを売却する際に被害に遭ってしまったケースだが、フェラーリを購入しようとして詐欺被害に巻き込まれることも多くあるようだ。

これまでにあった事件だと、「限定版のフェラーリを買うことができる」「世界に〇〇台しかないフェラーリの特別者が購入できる」などと、持ちかけてくるパターンだ。

特別な人しか手に入れることができないという優越感からか、売却パターンとは被害額も桁違い。過去には1億円や2億5000万円もの大金をだまし取られる詐欺事件が発生している。

なぜ、このようなフェラーリをめぐる詐欺事件が頻繁に起きてしまうのか?そこには、高級車フェラーリならではの理由がある。

中国が恐れるドル経済圏からの永久追放。1.1兆ドル凍結で共産党消滅も?

香港への国家安全維持法導入により中国が払う代償は、予想以上に大きなものとなりそうです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、米国が定めた香港自治法により中国がドル基軸体制から締め出される可能性を示唆。その事態が現実となった日には、「中国は死を迎えるしかない」と断言しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年8月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】ドル経済圏から追放される中国の焦り

焦点:「鉄のカーテン」再びか、ドル圏から締め出し恐れる中国

新型コロナ以後、アメリカは中国通信大手のファーウェイや監視カメラメーカーのハイクビジョンなど、中国企業を国際市場からの締め出す動きを加速させ、さらには動画投稿のTikTokやメッセージ交換のウィーチャットなど中国製アプリを使用禁止する方針を打ち出し、中国への攻撃を強めています。

そして、今度は、基軸通貨ドルを中心とする国際通貨システムから中国が締め出される可能性が高まりつつあります。

ロイターの記事によれば、「中国がドル決済の枠組みから遮断されたり、米政府が中国の膨大なドル建て資産の一部を凍結ないし差し押さえたりするような最悪シナリオが、中国の当局者やエコノミストの間でここ数カ月、公然と論じられるという異例の光景が見られるようになった」といいます。

アメリカは7月14日、香港自治法を成立させました。これは、中国が香港に国家安全維持法を強制的に施行したことを受けたもので、香港の自由や自治を侵害した個人や団体に対して、ドル資産凍結などの制裁を課すことができるというものです。そして、その個人や団体と取引がある金融機関も、アメリカの制裁対象になります。

米、ドルで中国締め付け 香港巡り8つの金融制裁検討

いうまでもなく、国家安全維持法の施行にかかわったのは中国共産党の幹部たちであり、とくにアメリカ共和党は制裁対象として、中国共産党・最高指導部の韓正副首相(香港担当)らを視野に入れているとされています。

こうした中国共産党幹部らを制裁対象に指定した場合、彼らと取引している銀行も、アメリカから制裁対象とみなされるということです。中国共産党の最高幹部が指定されたら、ほとんどの中国の銀行がアウトになるのは必然でしょう。たとえば、彼らの給与振り込みを扱っている銀行などが制裁対象になるわけです。

香港自治法で定められている具体的な制裁手法としては、

  1. 米銀による融資の禁止
  2. 外貨取引の禁止
  3. 貿易決済の禁止
  4. 米国内の資産凍結
  5. 米国からの投融資の制限
  6. 米国からの物品輸出の制限

などの8項目です。つまり、制裁対象に指定された中国の人物や団体も、それらと取引する中国の銀行も、アメリカでの資産が凍結され、さらにはドル決済が一切できなくなるということです。

6億人の貧困層を抱え台湾に侵攻する中国にV字経済回復は可能なのか?

新型コロナウイルスの感染拡大をいち早く封じ込め、経済活動を再開させた中国は、4-6月期のGDPがプラス3.2%と成長に転じました。しかし、中国経済の展望は決して楽観できるものではなく、「V字回復はできない」と厳しい見方を示すのは、エコノミストとして40年の経験をもつメルマガ『マンさんの経済あらかると』著者の斎藤満さんです。斎藤さんは長江流域で続く大雨や15日の予定が先延ばしになった米中貿易協議に加え、台湾の香港化だけは断固阻もうとする米国の動きなど、数々の理由を上げています。

中国がV字回復できないわけ

2Qは一見V字回復だが

中国で昨年12月に新型コロナウイルスの感染が確認されてから、1月に感染が急拡大。1月下旬には海外旅行の禁止から武漢などの都市封鎖へと、感染抑止のために強硬策がとられました。この結果、1-3月の中国のGDP(国内総生産)は前年比6.8%のマイナス成長と、昨年10-12月期の6.0%成長から急落しました。

3月には早くも経済を再開したため、3月以降生産は前年比プラスに転じ、4-6月のGDPは前年比3.2%成長となりました。前期比にすれば2桁の急成長で、中国経済にはV字回復との評価が高まりました。もっとも、国家統計局のPMI(購買担当者景気指数)などからみると、わずかに50を超えた程度で、前期比2桁成長には多くの疑義があります。

さらに、その後中国経済をめぐっては様々な制約が重なり、ここからのV字回復期待を大きく後退させるものとなっています。具体的な制約を以下に紹介します。

長江周辺での豪雨災害

まずは自然災害です。日本でも7月は全国的に豪雨災害が発生しましたが、中国でも長江(揚子江)周辺地域で長期間豪雨に見舞われ、ダムの氾濫、洪水も含めて、流域では広く浸水被害が出て、犠牲者も多くなりました。揚子江沿いの省では、6月後半から7月いっぱい、この豪雨災害で経済活動が大きな制約を受けました。

これで家を失った人、仕事を失った人が少なくなく、もともと地方労働者の賃金が安く、李克強首相が指摘した「6億人の貧困層」の多くがこの犠牲になっています。7月の個人消費(小売り)が伸びなかった背景に、こうした事情もうかがわれます。

8.15米中閣僚会議

明8月15日には、5月以来の米中閣僚会議が予定されています。米国からはライトハイザーUSTR代表が、中国からは劉鶴副首相が参加し、ビデオ会議の形でなされる模様です。主題は今年1月に合意した「第一段階合意」のチェックとなります。

中国は米国からの輸入を、2017年の1300億ドルを基準に、ここから21年までの2年間に2000億ドル上乗せすることになりました。単純に考えても年間1000億ドルずつ乗せる計算となります。2000億ドルのうち、工業製品が777億ドル、大豆などの農産物が320億ドル、エネルギーが524億ドル、などとなっています。農産物は2年間で800億ドル(20年は365億ドル)輸入することになります。

もし昭和天皇の玉音放送が1日遅れていたら日本はどんな国になったか?

今年、終戦から75年という節目を迎えた日本。あの日以来「不戦の誓い」を守り続けている我が国ですが、玉音放送があと1日でも遅れていたら、現在のこの国の姿はなかったかもしれないという事実をご存知でしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、「君側の奸」と呼ばれながらも日本を終戦に導いた鈴木貫太郎内閣の足跡を、巧緻な筆致で記しています。

8月15日の意味を今一度かみしめたい

国際法上でいうなら、日本と、ソ連を除く連合国との終戦が成立したのは、サンフランシスコ講和条約が発効した1952年4月28日のことである。

一方、米国が「対日戦勝記念日」としているのは、重光葵外相が戦艦ミズーリ号で降伏文書に署名した1945年9月2日だ。

そして、日本では昭和天皇の玉音放送が流れた1945年8月15日を「終戦の日」とし、今年で75回目の記念日を迎えた。

ベトナム反戦運動、大学紛争の時代を駆け抜けた「戦争を知らない子供たち」はもはや老人になり、その子や孫たちにとって「戦争を知らない」というフレーズに、とりたてて意味はないだろう。

しかし戦争のない平和な時代がいつまで続くかはわからない。世界の国々にはいつの間にか独裁的な指導者がのさばり、自国エゴを正当化したり、批判的な人物を抹殺したり、民族や人種への偏見を煽ったりしている。国家レベルの疑心暗鬼が広がり、大国は軍事力増強に余念がない。

いつも人は危険と隣り合わせだ。コロナにうち震えている間にも、南海トラフ地震や、富士山大噴火の起きる刻限が迫ってきていることは歴史が物語っている。福島第一原発事故だって、もっと運が悪ければ、首都・東京を死の灰で覆っていたかもしれない。

日本は75年前、やっとのことで、平和への切符を手に入れただけである。あたりまえの命、当然の平和だと思ったら大間違いだ。

もしあの日、陸軍の中堅将校らのクーデターが成功し、玉音放送の録音盤が保管場所だった宮内庁から奪われたとしたら、戦争はさらに長引き、本土決戦で多くの人々が命を失い、それを継ぐ新しい命も生まれなかっただろう。

玉音放送にまつわる話は、映画『日本のいちばん長い日』や、原作者である半藤一利氏の同名のノンフィクションなどでよく知られているが、玉音放送を録音した当事者によって、終戦直前の政府と軍部の葛藤が克明に描かれた著作があるのは、意外に知られていない。

終戦時の鈴木貫太郎内閣で情報担当大臣(情報局総裁)だった下村宏の『終戦秘史』である。

下村情報局総裁は玉音放送の録音を終えた後、宮城(皇居)から出ようとしたとき、陸軍の将校たちによって二重橋畔の衛兵所に監禁された。その間、将校らは玉音放送の録音盤を入手すべく、宮城内を血眼になって探し回ったものの、日本放送協会の職員や侍従らの機転によって阻止された。

下村氏は1945年4月7日、枢密院議長だった鈴木貫太郎の内閣が発足すると同時に国務大臣となった。日本放送協会会長が前職である。

サイパン失陥で辞職した東條英機首相の次が小磯國昭首相。そのあとを受けた鈴木貫太郎首相の使命は、終戦という難事を成し遂げることだった。軍部の強硬派から「君側の奸」と呼ばれた昭和天皇の重臣グループの1人が、鈴木貫太郎だ。

すでに日本の連合艦隊はフィリピン沖でほぼ全滅し、硫黄島の戦いにも敗れ、米英は沖縄に上陸して戦闘を始めていた。和平の必要性は明らかだった。だが、それを言い出すには勇気を要した。陸軍は本土決戦を想定して「本土決戦完遂基本要綱」を作成していたのである。

しかも、和平の仲介を、日ソ中立条約の相手国というだけでソ連に頼むという見当外れな計画に政府はこだわっていた。その年の2月には、チャーチル、ルーズベルト、スターリンのヤルタ会談で、ソ連がドイツの降伏後3ヶ月以内に対日参戦することまで話し合われていたというのに、悲しいかな、大和魂を鼓舞するばかりで情報分析力に乏しい軍部には世界の動きが見えなかった。

科学者が解説。細菌だらけの手作り弁当を食べても大丈夫なワケ

連日「危険な暑さ」が続く中、熱中症とともに注意を払いたいのが食中毒。その予防法のひとつとして食品の消費期限確認の徹底が上げられますが、そもそも消費期限切れの食品の中ではどのような変化が起きているのでしょうか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、「食品と微生物の切っても切れない関係」を解説しています。

消費期限切れの食品の中で起きていること

賞味期限と消費期限は何がどう違う?科学者に聞いてみた結果」では、消費期限と賞味期限の違いについて触れました。

その中で、細菌の話が出てきたので、そうした細菌がどういうことをしているのか…つまり、期限を過ぎた食品の中で何が起きているのかを簡単にお話しておきましょう。

まず、ほとんどの食品中には必ずなんらかの細菌や真菌類(カビや酵母の仲間)がいます。

微生物というとザックリしすぎているのですが、生物学的な分類ではなく、食品の安全性の面からすると、病原性細菌と非病原性細菌に分かれます。

この2つの区分は重要で、病原性細菌というのは、細菌自体が体内に入ることで体内で増殖したり、人間にとって危険な成分を生産する細菌のことです。

O-157やO-111といった「病原性」大腸菌のニュースは、毎年1、2回は話題になるのでご存じの通り。

そして、「病原性がある」ということは、「非病原性もある」ということです。また細菌はノロウイルスに汚染された生牡蠣などの中毒といった話もあります。

たまに勘違いしている人もいますが、ノロウイルスが原因なので、生牡蠣の食中毒は鮮度によりません。ノロっていたら当たるので、生食をする場合は必ず生食用のものにすること。加熱用の牡蠣はちゃんと火を通して食べましょう。

さておき、逆に「非病原性」の大腸菌だと、例えば手作りのお弁当などがそれにあたります。

いやいや、ちゃんとよく洗った手で、頑張って衛生面にも気をつけて作ってるし…と、そう思うかもしれませんが、朝作って、昼食べる頃には、信じられないほど細菌が増殖しています。しかし大半が大丈夫なのは、それが病原性菌ではないからなのです。

食品にいる微生物の大半は加熱殺菌することで死にます。中には生産した毒素は消えないもの等様々ですが、多くの菌は食品の表面にいるので、普通は火を通すことで安全に食べることができるわけです。

昔は現在のような冷蔵技術がありませんから、肉や魚は干したり、塩漬けにしたりと保存方法を工夫したわけです。こうした保存技術のキモは、細菌の活動を抑えるという点にあります。

水分が無ければほとんどの細菌は活動できませんし、塩が高濃度であれば通常の細菌は細胞膜から水を奪われ死んでしまいます。しかし、当然それも永久ではなく、いずれはその環境に適した菌が活動し、腐敗を始めることがあります。

ただ、基本的に無毒の菌であっても、それが分解しまくった生鮮食品は、分解物が増えるとやはり美味しさという点ではマイナスになります。なので少し悪い感じがしたけど食べても大丈夫だった…ということはそこに非病原性菌がウェーイしていたといえるわけです。

もちろん逆に良い菌もいます。いわゆる発酵食品の類いがそうで、漬け物には膨大な数の乳酸菌の仲間が入り込んでおり、それらは腸内で消化吸収を促進するほか、メタンガスなどを好んで作る細菌の働きを押さえ込んだりします。

いずれにしても微生物と食品は切っても切れない関係にあります。

よからぬ菌の活動を抑えるためにも、消費者が多少の無茶(開封後箸でつっついたものをそのまま冷蔵庫に戻すなど)しても大丈夫なように「保存料という添加物」が使われているわけです。

保存料が入ってない、無添加だからと食品を選ぶと、その食品は封を切ったあと傷むスピードが速い可能性が高いとも言えます。

食品添加物、特に酸化防止剤や防腐剤の類いは無闇矢鱈に、無意味に添加しているわけではなく、食品を安全に提供するために使われているということを改めて記憶の片隅に置いておいてほしいところです。

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なぜ食品添加物が使われるのか?

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方向性さえ決めればOK。正反対の意見が会社組織を成長させる理由

新しい事業やサービスなど、「何かを始めよう」となった際にかならず出てくるのが、後ろ向きな意見。常に変化を求められる企業にとってはマイナスとしか思えないこのような意見ですが、十分に耳を傾けることで組織の成長に繋げることも可能とするのは、人気コンサルタントの中久保浩平さんです。中久保さんは自身の無料メルマガ『ビジネス真実践』で今回、その方法をレクチャーしています。

水と油

戦後、高度成長期、バブル期、リーマンショック、災害そして、withコロナ…。時代の流れ、変化と共に商売、ビジネスをしていくうえで、組織から技術、サービスのあり方など含め、全てにおいて進化(変化)してくことはとっても重要なことです。

たとえば創業100年という老舗の企業や店舗で「この伝統を後世へ引き継ぐ」というような場合でも昔のやり方をただそのまま継続して商売をやっている、というだけでなく昔からやっていることを現代にアレンジしたり、昔のまま残す所は残し、削るところは削るなどその時々、時代と共に商売は続いています。

時代の移り変わりは早く感じますが、そうした時間軸を蔑ろにしたまま「なんの進化も無い」「デジタル化は難しいかもなぁ」などとしていたら、いずれ衰退していきます。時代、時間と共に進化や変化していくからこそ会社やお店は成長するし、そこで働く人もまた成長していくのです。

とはいいつつ、「現状維持ができればそれでOK」という人もいれば、「常に成長を目指す」という人もいますし、「成長していくことは大切だと分かっていても中々行動に移せない」という人もいます。この3者、かみあうことはありません。

たとえば「新しく何かはじめよう!」というような時、「今まで別に必要なかったんだから特に力を入れてやる必要も無いよね」という人と、「今まで無かったことだから、ワクワクするよね」というような人ととでは、180度、逆を向いているわけですからかみあうはずもないのです。だからといって、別にどちらが良い悪いということではありません。どちらが正しくて間違っているということではないのです。

ですが「何かをはじめよう!」という建設的なミーティングや会議で、こうした考え方や意見が全く異なるタイプの人が入り混じると大抵上手く行きません。最初から向いている方向が違うので、議論をいくら交わしてもすれ違うままで互いに嫌な思いをするか、話がウヤムヤになるだけです。水と油のようなものです。もし「会議やミーティングでかみあわないなぁ~」なんて違和感を覚えていれば、大抵の原因はそこにあります。

そうした場合はトップから1方向を確実に伝えておかなくてはなりません。軸を持ち、みなが同じ方向を向けるようにすることが何より大切です。たとえば「うちは拡大路線でいく」というのであれば、その方向へ向ける人達だけでまずは小規模のコミュニティ・チームを形成します。その際に現状維持で満足という人達の意見にも十分に耳を傾けることです。これが極めて重要です。なぜなら、違った視点からの意見をもらえ、計画・実行の際のリスクマネジメントに繋げられるからです。いざ新機軸として打ち出し、社内全体へ共有する時にとても役立ちます。そうすることで、会社組織、社員みんなにとっての成長に繋げていくことが出来ます。

  • 自社のスタッフの何割が進化や成長を望んでいるか?
  • それとも現状維持で満足しているか?

というようなことを見極めて、それぞれの意見や意志を尊重しつつも1つの方向を示し、向いている方向がみな同じになる、ということが、経営や事業運営にはとても大切なこと。根本的に意識や考え方が違っていても方向性さえ1つであれば、両者の意見は非常に貴重なものになります。水と油であっても建設的であれば全く問題ありません。

■今日のまとめ

「みなが1つの方向を向けば違った意見や考え方でも共に進化できる」

  • 自社(あるいは部署やプロジェクト)のこれからの方向性を書き出す
  • 書き出した事をみんなで確認し、そこへ向かうための意見を出し合う

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加速するポスト安倍争い。「菅義偉政権」誕生で投資すべき業界とは?

安倍晋三首相の健康状態についてさまざまな憶測が流れる中、すでに自民党内では「ポスト安倍」選びが進んでいるようです。次の日本のリーダーは誰になるのかによって、日本経済の行く末が大きく変わると語るのは、国際金融コンサルタントで投資家の菅下清廣さん。菅下さんは自身のメルマガ『経済の千里眼 菅下清廣の“波動から見る未来予測”』の中で、予想されるポスト安倍候補を3人あげつつ、もし「菅義偉政権」が誕生した場合に大きく動くであろう業界について、大胆な予測を立てています。

政局!ポスト安倍の行方

いよいよ日本の政界も、ポスト安倍にむかって動き出している! それを裏づけるような2つの記事を、以下ご紹介します。

まず、2020年8月1日の毎日新聞「時の在りか」、見出しは「もう菅政権になっている」。菅義偉官房長官の笑顔の写真入り記事です。その写真のキャプションには「“安倍晋三首相が月刊誌でポスト安倍の有力候補の一人”と発言」の文字。

記者会見で質問され、笑顔を見せる菅義偉官房長官と紹介されている。その中身をちょっと、ご紹介すると、政府のカジを切り、旗を掲げるのは菅義偉官房長官である。

「前面に出てきましたね」と政府高官に水を向けたら、「もう菅政権になってるよ」
さらりと返されぎょっとした。
(中略)
ぎょっとしたのは、以前と評価が一変していたからだ。

「菅さんは剛腕だけど、首相にしてはいけない、抱負経綸(ほうふけいりん)がないから、と言ってたじゃないですか」そうただすと、真顔で答えた。

「だったら、他にいますか」
「とにかく政府を動かせなきゃ始まらない。菅さんは安倍さんよりバランス感覚もいい。昨年の訪米で外交デビューも済んでいる」

ちなみに、「ポスト安倍」候補の自民党石破茂元幹事長や岸田文雄政調会長はまるで人気がない。

「無理でしょう。務まらない。」

官僚本位の「菅政権待望論」には素直にうなずけないが、官僚が仕事を通じて知る政治家評もあなどりがたい。……末期である。

以上、伊藤智永という専門記者の署名入りコラムです。

この記事の内容は、「霞ヶ関の高級官僚たちからは、すでに『菅政権待望論』が出てきている。まさに安倍政権は末期的症状」だということです。

そして、もうひとつの記事も「ポスト安倍」を占うには興味深い内容です。

同じく2020年8月1日の読売新聞「語る コロナと政治」、見出しが「一律10万円 元気届けた…自民党幹事長 二階俊博氏」。ご存知、辣腕を振るう、二階幹事長のインタビュー記事ですが、その中で、“菅氏を評価”という小見出しがあり、

「今国民は誰も衆院解散なんか望んでいない。新型コロナ対応などをしっかりやってもらいたいという希望の方が多い。謙虚にその期待にどう応えていくかということに最善の努力を尽すべきではないか」

と述べています。実は菅官房長官も公の席で、ほぼまったく同じ内容の発言をしているのです。

菅、二階両氏とも、解散総選挙の決定は首相の特権事項と知り尽くしている立場ですが、この秋の解散総選挙を明確に否定しています。これだけ堂々と安倍首相に選挙をするなと主張しているのは、安倍、麻生(財務大臣)ラインのパワーが低下している証明でもあります。

永田町政界情報を多少でも知っている人なら、お分かりと思いますが、安倍首相の盟友・麻生財務大臣は再三再四、安倍首相に今秋の解散総選挙を提言しているのです。

この安倍、麻生ラインはポスト安倍の有力候補として、岸田文雄政調会長を推してきたいきさつがあり、それを拒否する菅、二階ラインとの暗闘が続いているとも言えます。

「幸せ」は曖昧。まず追求すべき「不幸にならない」最低条件とは

「幸せって何だっけ?」との問いに、調味料1つあることと歌い上げるCMが流行ったことがありました。その歌詞に「そのくらいのものだよね」と思った人もいれば「そんなちっちゃなものじゃない」と思った人もいるでしょう。「幸せ」の定義は難しく人それぞれ。メルマガ『j-fashion journal』の著者でファッションビジネルコンサルタントの坂口昌章さんは、幸せの前に不幸にならないための最低条件を提示。そこから一つの結論を導きます。

幸せになれる暮らしと仕事

幸せの前に不幸にならないこと。嫌なことはやらない。嫌な人とは付き合わない。命令されること、強制されることはやらない。好きなこと、面白いことだけで生活を維持する。それが不幸ではない最低条件だ。不幸ではない生活を淡々と過ごすのも幸せにつながる。お金があれば使うが、なければ使わなければいい。幸せとは生活の維持を超えるところにある。

1.幸せって何?不幸って何?

恋人同士で「幸せになろうね」と言う場合、「結婚したら幸せになれる」という思い込みがあるように感じる。しかし、実際に結婚してみると、そこは幸せのゴールではなく、生活のスタートなのだ。同様に、幸せの条件と考えていたものが、満たされても、幸せになれるとは限らない。

例えば、「お金があれば幸せになれる」と考える。欲しいものは何でも買えるし、美味しいものも食べられるし、行きたい場所に旅行にも行ける。「欲しいものが何でも買える」ほどのお金を手にしたことはないが、「今、欲しいものは何か」と問われても、すぐには思いつかない。車が古くなったので、新車に代えたいとは思うが、古い車でも特に不便はない。そもそも、私は「車は走ればいい」と思う方なので、ろくに洗車もしない。

もちろん、美味しいものを食べたいとは思う。たまに食べる本マグロの大トロは美味しい。でも、鰹でも鰯でも美味しいものは美味しい。食べれば美味しいと思うが、食べられなくても不幸だとは思わない。

蕎麦も美味いし、お酒も美味い。それほど美味しくなくても、まぁ、それなりに満足する。もちろん、銘酒は美味いが、安酒しかない店では、安酒もしみじみと美味い。旅行に行けば行ったで楽しいが、それなりに疲れる。ゆったりと一人で散歩するのも結構楽しい。どちらが楽しいかと言われると、どちらも楽しいと思う。

幸せに対しては曖昧だが、不幸については明確なイメージがある。何かを強制されるのは嫌だ。押しつけられたり、命令されるのが嫌だ。楽しいことでも、命令されれば嫌になる。嫌なことをやらされるのは、即ち不幸である。やりたくないことをやらされる。自分のペースではなく、決められた時間通りに行動しなければならなくなる。それも嫌だ。

嫌な人と会話したり、食事をしなければならない、というのも嫌だ。そう考えると、お金がないから不幸だというわけではない。むしろ、行動や思考を制限されること。自由を束縛されることが不幸であると感じる。

2.マズローの欲求5段階説と幸せ

マズローの欲求5段階説の順に欲求が満たされれば幸せになれるのだろうか。最初に必要なのは「生理的欲求」だ。具体的には、呼吸、食事、水、排泄、睡眠、性、恒常性維持など。これは、健康が維持できていれば、問題ない。2番目が、「安全欲求」。身の安全、雇用の安定、健康、財産、資源確保など。これは、生活の維持ができれば問題なさそうだ。

3番目が「社会的欲求」。友情、愛情、家族、社会。社会に所属していることが実感できること。家族をつくり、どこかに所属するという満足感を得たいというのだが、これはシングル社会の現在ではどうなのだろう。配偶者や子供を強く望む人にとっては、それが幸せの条件になるかもしれないが、それが満たされたからといって、幸せになれるというものでもない。

【書評】元中国人が息子に実践。「正しい日本人」に育てる教育法とは?

日本人は我が子に対して「素晴らしい人になってほしい」とは願うかもしれませんが、「素晴らしい日本人になってほしい」と願う日本人は少ないのではないでしょうか。しかし、日本に帰化した中国人の方が我が子に「正しい日本人になってほしい」と学ばせたものは、私たちが振り返るべきものなのかもしれません。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんがレビューしているのは、そんな元中国人の評論家・石平さんが「我が子を日本人にするための教育法」を綴った一冊です。

偏屈BOOK案内:石平『日本の心をつくった12人 わが子に教えたい武士道精神』

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日本の心をつくった12人 わが子に教えたい武士道精神

石平 著/PHP研究所

「わが子に教えたい武士道精神」として、石平が選んだ〈日本の心をつくった〉12人の武士とは源義経、北条時頼と時宗、楠木正成、徳川家康、徳川吉宗、松平定信、大塩平八郎、武市半平太、大久保利通、東郷平八郎、西郷南洲である。このなかで、わたしがわりと詳しく知っているのは源義経、徳川家康、西郷隆盛、大久保利通、東郷平八郎くらいである。日本人としてまことに遺憾……。

石平は生まれこそ中国四川省成都だが、2007年に日本に帰化した〈日本生まれの日本人より日本を愛する〉みごとな日本人である。長男が生まれてから、礼儀と常識を身につけさせるための躾や、色々な情操教育を始めた。小学校に入学してからは音楽や絵画の塾に通わせたり、論語の言葉や百人一首を暗記させたりした。知識の教育は学校に任せるが、人間教育は両親がやろうと決めた。

「一人の日本人として生まれて来た以上、一人の正真正銘の日本人として、日本の精神をきちんと受け継いだ素晴らしい日本人として育てていかなければならないと思っている」とは、今どきの日本人が失った精神である。わたしだって、何十年も前に息子が、娘が、生まれたとき、正しい日本人として育てるぞと決意した。というのは嘘で、成長期にもそういう教育をしたことはなかった。

「将来のわが子を、少しでも日本的な美しい心を受け継ぐような人間として育てていくことが何よりも大事である」と考える石平は、教材を日本史から選んだ。日本の長い歴史の中にある、先人たちの生き方と行いにおいて輝いた日本人の心の美学。それらがすべて、わが子の精神教育のための恰好のテキストとなる。なかでも武士道精神こそが、日本の心と美学の集大成であると見抜く。

「居酒屋は若者がいて危険」と定食屋で酒盛りする老人たちの実態

新型コロナウイルスの感染防止のため、さまざまな対策が求められている飲食店。しかし、いくら事業者が気を砕こうとも、利用者の自覚が足らなければその効果は期待できないと言っても過言ではありません。そんな飲食店は今、どのような状況となっているのでしょうか。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者の廣田信子さんが、定食屋とファミリーレストランで遭遇したグループの振る舞いを紹介するとともに、店側が客に対して「ルール遵守の徹底」を求めるべきとの見方を記しています。

感染防止徹底とはお客にきちんと注意ができること

こんにちは!廣田信子です。

自主申告の「感染防止徹底宣言ステッカー」があるお店で、本当に感染防止が徹底されているのか…が、議論になっています。感染防止策は、それぞれの店舗がいろいろ工夫し、入り口に貼ったり、ホームぺージで公開していますが…それを本当に徹底するのは難しいことです。

私は、もう半年、居酒屋のようなお酒を提供するお店には行っていないので、こういった飲食店の状況は、テレビやネットで見るか、知り合いの話を聞いているだけなので、どの程度、徹底されているかは想像するだけですが…さすがに、仕事が少しづつ動き出し、外出の機会も増え、定食屋さんやファミレスには、ひとり又は2人で行くようになりました。そこでの出来事です。

ある定食屋さんでは、夕方6時、あまり人は入っておらず、テーブルを空けて座ってひとり、2人で静かに食事をしていて、これなら安心と思い入ったのですが…すぐに高齢者のグループの方が4人来られて、にぎやかに席に着きます。で、大きな声で店員の方を呼んで、イレギュラーな注文をしています。ほとんどが定食メニューなのですが、つまみにするのに、それを全部ご飯なしの単品にするように。一応、ビールはメニューにあるので、ビールの銘柄や、他のお酒はないか聞いています。かなり離れた席の私のところにも聞こえる大きな声です。店員の方は名札からベトナムの方のようで、マスク越しのイレギュラーな注文が聞き取りにくいようで何度も聞き直しています。

そうしたら、後から仲間が3人来て合流。本来なら空けているべき、すぐ隣のテーブルに着き、7人が密に座って会話をしています。何かの会合の帰りのようで、幹事役の方が、居酒屋は若いのがいて危ないから、こういう定食屋で飲む方が安全でいいんだよ…と自慢げに話ししています。料理とビールが運ばれてくると、みんなマスクを外して、食べて、飲んで、さらに話が盛り上がっています。高齢になると耳が聞こえにくくなる傾向があるので、どうしても話す声は大きくなります。その雰囲気はまるで居酒屋です。

感染防止対策でマニュアルが一応あっても、まとまった人数が来られれば、密な形でテーブル席が埋まります。入り口の注意書きには、食事をするときは静かに…食事が終わったら、マスクをして小さな声で会話を…と書いてありますが、そのマスクなし大声のグループを店員の方が注意する気配はありません。もし、あの7人の中に感染している方がいたら、間違いなく、クラスター発生です。私は、時間調整で、少しゆっくりしたかったですが、食事が終わったら、すぐ席を立ちました。その後、そのお店には行く気になれません。

また別の日のファミレスでのランチでは…私は、ピークを避けて午後2時過ぎに行きましたが、店内はいくつかのママ友グループが、話に花を咲かせ、にぎやかな笑い声が響いています。もう、食事はすんでいて、食後のおしゃべりが盛り上がっています。席についているときも、ドリンクバーにドリンクを取りに行く時も、ほとんどの人がマスクはしていません。コロナ以前の日常のような風景です。

やはり、入り口には、食べる時以外はマスクをして会話は小さな声で…と書かれていますが、マスクなしで長時間盛り上がっているママ友グループに、店員さんが注意をする様子はありません。

高齢の方のグループも、ママ友グループも、その中に感染者がいる確率は極めて低いでしょうし、きっと、ずっと自粛していて、久しぶりに集まれて話が弾んでいるのでしょう。そんなときぐらい水を差さずに、思いっきり話をさせてあげたい…とも思いますが、そういう気のゆるみを、新型コロナウィルスは見逃してくれません。店が自ら決めた感染防止対策が守られていないのに、お客に注意(守るようにお願い)をすることができなければ、とても感染防止対策が徹底しているとは言えません。