歴史上、日本に大きな影響を与えた2つの国「唐」と「アメリカ」の共通点

外国に学び、良いものを柔軟に受け入れ、ときには独自の工夫を加えて我が物としていくのは日本人の特長で、その最たるものとして明治維新では、世界が驚く速さで近代国家の体裁を整えてしまいました。メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんは、そんな日本の歴史上で、特定の国の影響を大きく受けた時代が2度あると指摘。戦後のアメリカと奈良から平安時代にかけての唐を上げ、1300年ほども離れた2ヵ国には複数の共通点があると、日本人の民族性も絡めて歴史を紐解いています。

唐とアメリカと日本のこと

日本に最も影響を与えた国を今、歴史上に求めるなら、奈良から平安初期の中国・唐と戦後のアメリカであろう。明治維新も外国の影響を受けること大ではあるが、何処か特定の国と言うよりは近代の波そのものに飲まれたといった感じで、取り立てて一国の影響を強く感じるということはない。

さて、先に挙げた二例だが面白い符合がある。それはともに敗戦後ということである。唐の場合は白村江の戦い(663年)、アメリカは言うまでもなく太平洋戦争である。これもまた不思議な符合だがともに戦前の戦力分析から見てほぼ負けが決まっているような戦いであった。そこに何となく「絶対に勝てる筈がない。やっぱりぼろ負けした。勝った国は全てが正しいに決まっている。だから大いに学ぶべし」といった日本民族の通時的悲喜劇性が垣間見られるようで滑稽半分・哀切半分の複雑な気持ちになる。ただ一つだけ確かなことは、当時の唐、当時のアメリカを学ぶことは即ち世界を学ぶことと同義であったということである。

まず、移民の国であるアメリカが世界の縮図的になることは分かり易い。ことに20世紀はヨーロッパが二つの大戦の主戦場となったために戦禍を逃れた多くの英知が結果としてアメリカに集まることとなった。そういう訳で、太平洋戦争後のアメリカの各分野における潜在能力は戦勝国の中でも群を抜いていた。

時代はこれより1300年ほど遡る。唐の都長安では既に人口は100万を超えていた。堂々の政令指定都市クラスである。今、現代地図をめくってこの長安つまり西安を見ると、随分と西方に寄っているような感じがする。確かに黄河中流域を中原とする帝国以前の地理感覚から見れば渭水両岸は西方となろう。しかし始皇帝による統一事業が成ってからはこの地(秦代は咸陽)が帝都となり、それと同時に中原の概念は面的に拡大することとなった。しかも秦は西に興り東進して来た国である。それが九都八遷して咸陽に落ち着いた訳である。西にあるのは自分達が歩んできた道である。この意において、咸陽のちの長安は西に開いた都なのである。それに対し東方は潼関、函谷関、武関によって堅く守られており、寧ろ閉ざされていると言っていい。

この西に開いた地に代々の帝都が置かれたため、シルクロード最大のターミナルとしての国際都市・長安が生まれたのである。因みに日本が白村江で戦ったのは、オアシス都市を西へ西へと進んで最大版図を築いた三代高宗の時の唐である。勝てる訳がないのである。

のち武韋の禍を経て玄宗が即位し、歴史に言うところの開元の治の頃には、長安はアッバース朝イスラム帝国の円城都市バグダードと並ぶユーラシア屈指の国際都市となっていた。その宗教多様性だけをとってみても、仏教、儒教、道教は言うに及ばず、ネストリウス派キリスト教、ゾロアスター教、マニ教の寺院までもあった。中華という思想は既に、前隋唐時代にギリシャのヘレネス意識に見られるような排他的思想とは違う、包摂的なものへとそのあり方を変容させていたのである。

変わらない日本の政治と政治家に“ファッションの力”が効くワケ

今秋には必ずやってくる衆議院議員総選挙。コロナ対応での菅政権のドタバタを見ていても、野党に政権を任せようというムードにはならず、政治そのものの手詰まり感だけが漂ってはいないでしょうか。本来、政治はもっと面白くカッコイイものであるはずと、ファッションやデザインの手法でアプローチすることを提案するのは、メルマガ『j-fashion journal』著者で、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さん。ユニフォームやシンボルマークを採用するなど、政党や政治家がコンセプトを「見える化」するだけでも政治への関心度が格段に上がると、持論を展開しています。

ファッションで政治は変わるか?

1.政治理念の見える化

最も変わらないものこそ、ファッションの力で変革しよう。たとえば、日本の政治は変わらない。野党が与党になっても、与党の役割を演じるだけだ。野党は、次々と新党を結成し、分裂したり、統合したり。本当に何をやっているのか分からないし、そもそも彼らのビジョンやコンセプトを感じることができない。最早、国民は明確な政策を既存政党に期待しなくなっている。

もし、政党がその政策を服装に反映してくれれば、より分かりやすくなるだろう。例えば、大企業を背景にしているのであれば、上質なスーツを着用する。労働者を背景にする政党は、必ずデニムを着用する。ITなど先端的な企業を背景にする政党は、クリエイティブなデザイナーズブランドでキメる。服装と政党のイメージが一致すれば、国会中継も分かりやすくなる。

あるいは、各政党にユニフォーム着用を義務付けるのはどうだろう。各政党が、政党と契約するデザイナーを毎年選ぶイベントがあれば、政治とファッションの距離は縮まる。政党のマニフェストとブランドコンセプトは似ている。それをビジュアルに表現するかしないかの違いだけだ。

現在のマニフェストの問題点は、読まないと何も分からないということだ。読まなくても、その政策のイメージが伝わるようにして欲しい。政見放送ではなく、各政党が短い番組を作るように義務づけるのはどうだろうか。例えば、各政党は10分の番組を作り、それを政見放送と共に流す。あるいは、YouTubeに番組をアップしてもいい。それだけで、政治への関心が高まるはずである。

2.服装の統一とガバナンス

人間は、自由を求める欲求と、集団に所属したいという欲求を併せ持っている。集団への所属欲求の満足には、ユニフォームが有効だ。集団が同じ格好をすることで、視覚的に一体感を感じることができるし、集団の中に自分が溶け込んでいるようなイメージを持てる。あまりに画一的なユニフォームは全体主義の印象を与えるが、政党毎に服装コードを決めて、緩やかな連帯を主張するのは悪くないだろう。

1983年、ドイツの「緑の党」議員、28名は背広を着用せず、カジュアルな服装のまま、手には花束や枯れ木を持ってドイツ議会に登院した。枯れ木は「酸性雨問題」を、花束は「環境=緑」を象徴していた。この事例は、国民にとって非常に分かりやすい主張だと思う。ある意味で、政策が「見える化」している。

日本のメディアがちっとも報じない米国の闇「タイトル42」とは何か?

アメリカで不法移民を追い返すために利用されている、「タイトル42」という公衆衛生法の条項をご存知でしょうか。昨年、大統領職にあったトランプ氏が突如導入した際には各方面から「非人道的」と批判を浴びたのですが、人道主義を掲げるバイデン氏が政権を取った今も変わらず運用が続けられています。その理由はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、バイデン大統領がタイトル42の廃止に踏み切れないウラ事情をリークしています。

 

 

タイトル42が廃止される時

「タイトル42」といってピンとこない人が多いでしょう。

これからますます米国で論争されるであろう言葉です。日本で報道されるかどうかは分かりませんが…。

このメルマガ6月20日号でも米国テキサス州知事が、トランプの壁を完成させると発表した事を伝えました。急増する不法移民への対策を政府がしてくれないので、州が独自にやると宣言したのです。壁は物理的な障壁ですが、タイトル42は法制面からの不法移民の流入を防ぐやや強引なものです。

7月3日英誌エコノミストがこのタイトル42について大きく取り上げています。

タイトル42、国境の混乱

 

国境を封鎖したトランプ時代の公衆衛生法上の命令がまもなく解除されるかもしれない

説明しましょう。

タイトル42は、77年前に制定された公衆衛生法の条項です。

伝染病を持つ可能性のある国の人のアメリカ入国を阻止することができるというものです。相当に古い法律なのですが、この法律を理由にトランプは2020年3月から不法移民を追い返すように指示していたのです。

以前は不法移民が国境で捕まっても、その場で難民申請することによって米国側に釈放される事があったのです(キャッチアンドリリース制度)。

彼らが難民申請の審査を受けに裁判所に出頭することはほぼなく、そのまま米国内に隠れてしまいます。このタイトル42は、その難民申請すら許さずにその場でコロナを理由に追い返してしまうのです。トランプらしい強引な手法です。

実際、2020年3月から今年の5月までに、タイトル42に基づいて国境警備隊が行った追放は84万5,000件にものぼります。

移民擁護団体や人権団体は「タイトル42は違法であり、非人道的であり、公衆衛生によって正当化されるものではない」と非難しています。「バイデン政権が就任初日にタイトル42を廃止することを期待していた」とも語っています。

しかしながら、バイデンはタイトル42を廃止していません。

なぜでしょう?

 

 

戸田恵梨香は“超ドSな女”確定。ドMな松坂桃李は悶絶歓喜で夜の相性も抜群?ファンにも暴言を吐く裏の顔とは

女優の戸田恵梨香(32)が7日からスタートするドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)に出演。永野芽郁(21)とともにダブル主演を務める。その番宣のため、現在戸田はさまざまな番組に出ているが、共演者たちとトークを繰り広げる中、戸田の思わぬ本性があらわになった。どうやら戸田が“超ド級のSキャラ”であることがバレてしまったようだ。

戸田恵梨香がドS発言連発で隠された本性あらわに

ドラマは講談社『モーニング』で連載中の人気漫画が原作で、ワケありの元エース刑事・藤聖子(戸田)と、突然ペアを組むことになったひよっこ警察官の川合麻依(永野)の日常と本音が描かれていく。

1日に放送された『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の企画『グルメチキンレース ゴチになります!』にVIPチャレンジャーとして登場した戸田。

戸田といえば、スリムな体形が特徴的だが、そんな見た目とは裏腹にかなりの大食漢であるエピソードを披露。ドラマの撮影中でも、休憩時間になるとひとりで焼肉を食べに行くことなどを明かした。

しかし、ネットがザワついたのはレギュラー出演者であるお笑いコンビ・千鳥のノブ(41)に対する発言。

その場で器具を使って体感トレーニングをすることになったノブが、苦悶の表情を浮かべながらチャレンジすると、戸田は「30分はノブさんが苦しんでいるところを見ていられると思います」とコメント。ノブが苦しんでいる顔をもっと見たいというドS発言をした。

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それだけではない。NHK連続ドラマ『スカーレット』で共演し、親交のある俳優の松下洸平(34)に対しても迫ったのだ。

現在、クビレースで最下位をひた走る松下に「ちゃんと全部払ってる?」と質問。松下が「払ってます」と答えると、「でも、ビリになるところは見てみたいなって。生で」と、こちらも松下が苦しむ様子を見たいというドSコメント。

まさかのドS発言連発にファンは騒然。「戸田恵梨香のドSぶりがたまらない」「マジの目をして言っているからおもしろい」など、戸田の発言に喜ぶ視聴者が多かったようだ。

過去にはファンに「バカども」「ドMたち」発言

実は戸田恵梨香、これまでにもたびたびその“ドSな本性”を見せる場面があった。

戸田の代表作のひとつでもあるドラマ『SPEC(スペック)~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』の劇場版が公開された2012年、ヒット祈願イベントに登場した戸田。

集まった約1,000人のファンは、三角布をつけたボサボサ頭という、劇中で戸田が演じている主人公・当麻紗綾のコスプレ姿で駆けつけていた。芸能事情に詳しい週刊誌の記者は次のように語る。

「この光景を目にした戸田さんはあまりに嬉しくなってしまったのか、『バカども、ドMたちが集まりましたね』となかなかのドS発言をしたといいます。そんな戸田さんの言葉にファンが大喜びするという不思議な構図でしたが、みんな嬉しそうに受け止めたようです」

会場を盛り上げるためか、はたまたつい出てしまった本性なのかは不明だが、イベントは大いに盛り上がったという。

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その見た目からは想像もできない超ドSな一面を見せる戸田恵梨香。あふれ出るドS魂は隠しきれないようで、ある芸能界の重鎮からもその本性を指摘されていた。

楽しく生きるカギは“変態性”? 天才Kindle作家が勧める個性の磨き方は

スマホ1台あれば誰でも世界に向けて発信できる時代になりましたが、「何を発信していいかわからない」「人が面白がってくれるような個性がない」と諦めてしまう人がいます。そんな人を力強くサポートするのは、250冊以上の電子書籍をプロデュースし、現在は自らがKindle作家として発信を続ける末吉宏臣さんです。今回のメルマガ『Kindle作家・末吉宏臣の「自分らしい発信で生きていく!」』で末吉さんは、人に言えない趣味や密かに興味を持っていることに蓋をせず、複数同時並行でマニアックに追求することが個性になると後押ししています。

 

ミニコーチング:あなたの変態性は?

あなたには、人に言えない趣味はありますか?密かに興味を持っていることはあるでしょうか?これからは、オリジナリティの時代です。今までは「みんなと一緒」がいいとされてきました。しかし、これからは違います。「みんなと違う」が楽しく生きていく鍵なのです。

変態性などと言うから拒否反応が出る人もいるかもしれませんが、要は「好きなこと」です。決して突飛なことである必要はありません。釣りにハマる人もいれば、漫画やアニメ、ファッションや音楽、スピリチュアルなこと、特定の国や時代になぜか心惹かれるという人もいるでしょう。

なぜ変態性と書いたかというと、過激な言葉で関心をひきたかった…からではありません。好きなことに自ら蓋をしている人が少なくないからです。好きなことと書いただけでは、「そんなの知ってますよ。散々言われてきましたからね」となってしまいかねません。

私のセミナー参加者にこんな人がいました。大学を決めるとき、母親から「あなたにはセンスがないから芸術系の大学なんて無理よ」と言われて諦めたそうです。そこから20年以上、本当は大好きだった絵とファッションを封印してきたことにいま気づきました、と悲しそうに告白してくれました。それからファッションにお金をかけて、絵を描き始めてからというもの、彼女はずいぶんと華やかに魅力的になっています。

好きなことをマニアックに追求してください。しかも、複数同時並行的に。その偏愛のかけ算が、あなたのオリジナリティになるからです。落合陽一さんも著書『これからの世界をつくる仲間たちへ』の中で、まるまる1章分を割いて『「天才」ではない、「変態」だ』と書かれています。

変態性を追求していると、どこからともなく仲間が現れます。「やってます」とか「好きです」と公表しなくとも滲み出るもののようです。人間って直感的な生き物ですから、どこからか匂いを嗅ぎつけるのでしょう(笑)。どんな自分にも制限をかけず、「こんな自分もいるんだ」と面白がってみてくださいね。

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習近平、“人身売買まがい”の陰謀が波紋。サッカー中国代表は帰化選手だらけ、何でもアリの戦略に世界中から批判殺到

2022年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の組み合わせ抽選会が1日に行われ、日本はオーストラリア、サウジアラビアなどと同じB組に入った。宿敵とされる韓国とは別れた形となったが、不気味なのは同じ組に入った中国の存在。なぜなら、中国はW杯出場に向けてなりふりかまわない戦略を取っており、国籍変更乱発で帰化選手だらけになっているからだ。

中国サッカー代表が推し進める“帰化戦略”

7大会連続7度目の出場を目指す日本。2次予選までは圧倒的な強さを見せてきたが、最終予選となればそうはいかない。オーストラリア、サウジアラビアあたりが最大の敵となりそうだが、オーストラリアには2009年以降負けておらず、サウジアラビアにも9勝4敗1分と相性は悪くない。

そんな中、意外な強敵となりそうなのが中国だ。

過去を遡れば中国に対して敗戦続きの時期もあったが、ここ23年間は負けておらず、力の差は歴然としている。海外組が多くなった日本は今やアジア1強ともいわれるほど、敵なしの状態となっている。

一方、サッカー後進国でもある中国は近年チャイナマネーを武器に多くの有名選手を国内リーグに招聘していて、かなりの勢いでレベルアップをはかっている。

そんな中国が今、W杯出場に向けて外国出身の選手の国籍変更を乱発。“帰化戦略”が波紋を広げているという。

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スタメン全員が帰化選手になる可能性も?

つい先日帰化が認められたのは、ブラジル出身のFW、アラン・カルデック。ブラジルの名門サンパウロやパルメイラスでゴールを量産してきた点取り屋で、身長188センチを誇る大型ストライカー。2016年7月から中国リーグに参加し、過去5シーズンで58ゴールと15アシストを記録している。

他にもブラジル人選手が3人おり、艾克森という中国名を持つFWエウケソンは過去にブラジル代表にも召集されたことがある実力者。今や中国の絶対的エースとなっている。

フェルナンジーニョ、アランといった選手もブラジル出身。さらにイングランド出身で元エバートンのDFティアス・ブラウニング、元アーセナルのMFニコ・イェナリスも代表に選出されている。

それだけではない。

W杯2次予選では5人だった帰化選手が、最終予選では最大10人まで増える可能性がある。先に紹介したカウデック以外に3人ほどの選手が代表招集に準備を進めているといわれている。

中でも注目されているのがMFのリカルド・グラールで、2014年にブラジル代表として1試合出場した経験を持っている。

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スタメンの選手がほぼ帰化選手になってしまうことも考えられる中国。なりふりかまわない戦略に世界中から非難の声が殺到している。

三菱電機30年以上「偽装」のナゼ。不正に手を染める日本の大企業たち

大手電機メーカーの三菱電機は、鉄道用の空調やブレーキ関連の装置に関する性能検査で「偽装」があったことを認め、2日に杉山武史社長が記者会見し、この責任をとって辞任する意向を明らかにしました。今回明るみになった三菱電機の「検査偽装」ですが、過去にも大手企業による同様の偽装が問題となりました。社長が辞任に追い込まれた偽装はなぜ起きたのか。メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』著者でジャーナリストの内田誠さんは、過去の新聞記事から「性能検査」「偽装」というキーワードで検索し、以前から起きていた同様の問題と、今回の問題との接点を探りながら、日本の大企業による偽装の原因を追及しています。

今回は三菱電機で発覚。日本企業が「性能検査で偽装」に手を染めた過去

【ラインナップ】

◆各紙の1面トップの見出しから……。

《朝日》…三菱電機 性能検査で偽装
《読売》…五輪合宿 コロナ対策強化
《毎日》…三菱電機 不正検査35年超
《東京》…「接種加速」一転失速

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「集団免疫」いつになったら
《読売》…株主提案 多様化
《毎日》…自由都市・香港 消えた
《東京》…拙速導入 背景に予算難

*《東京》の解説面は気象庁の「線状降水帯情報」について。

【ディレクション】

きょうは《朝日》から。三菱電機の「性能検査」で偽装があったとの記事、《朝日》と《毎日》がトップで載せています。「性能検査」と「偽装」で《朝日》のデータベースを検索すると、サイト内に8件がヒットしました。

【フォーカス・イン】

まずは、《朝日》1面トップ記事の見出しから。

三菱電機 性能検査で偽装
鉄道用空調 30年以上か
JRや私鉄 全国に納入
不適切と認め「安全問題ない」

三菱電機が鉄道車両用の空調設備を出荷する際、架空のデータを使って検査が適正に実施されたように偽装していたことが判明。30年以上続けられていた疑い。朝日新聞。三菱電機は不適切な検査の事実を認めた上で、「安全性に問題はない」と。

同社は、鉄道の空調分野では国内シェアがトップクラス。海外展開もしている会社。納入先はJR、私鉄の他、東京メトロなど地下鉄も。

検査は「冷暖房の性能」「消費電力」「防水」「耐電圧性能」などで行うことになっており、異常な高熱や発火、延焼などが起こらないようにするのが目的だったが、架空の検査データを検査成績書に記し、適正な検査を行ったかのように偽装していた。

今回、80年代から続いていた不正が社内で発覚。長崎製作所で納入先顧客が指定した検査を行わないまま出荷し続けていたという。同社は製品出荷を停止。経産省や納入先の各鉄道会社に説明を始めているが、29日の株主総会では説明しなかった。

大阪を「子供が育てられない都市」にした橋下維新の大失政、これが“ファクト”だ

先日掲載の「驚くほどの人口減。『橋下維新』が破壊した大阪から逃げ出す人々」では、大阪の人口を減少に転じさせた橋下徹氏の「失政」を暴いた、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは今回のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、同記事に維新支持者と思しき方々から寄せられた「反論」を、データを提示し完全論破。その上で、医療や教育などの行政サービスを大幅に低下させた「橋下維新」を強く批判しています。

【関連】驚くほどの人口減。「橋下維新」が破壊した大阪から逃げ出す人々
【関連】戦犯は「橋下維新」。大阪のコロナ医療崩壊を招いた知事時代の愚策
【関連】大阪コロナ失政だけじゃない。維新が関与した大問題に橋下氏ダンマリの謎

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』の2021年7月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

 

今の大阪では子供を産めない!

前回、筆者は大阪は東京に次ぐ経済圏なのに、橋下氏が知事になって以降、人口が減っているということを述べました。この記事はネットニュースで配信されたくさんの方にリツィートされました。

【関連】驚くほどの人口減。「橋下維新」が破壊した大阪から逃げ出す人々

が、維新の会の支持者と思しき方々から猛烈な反発も受けました。「こいつのいうことはデマだ」とのことです。そしてご丁寧にも、この記事の発信元のまぐまぐにまで抗議が寄せられました。私としてもこれは捨ておくことができません。

なので、今回、この10年で大阪は本当に人口が減っているのか?どういう人たちがどういう形で減っているのか?をデータで明らかにしたいと思います。

筆者が前回述べたのは次のようなことでした。

  • 橋下氏が知事について以来「10年の間」大阪は人口が減り続けていること
  • それは東京、愛知、福岡などには見られない現象であること
  • 大阪は橋下府政以降、急激に高齢化しており、これもほかの大都市には見られないこと
  • 若年層が大量に大阪から脱出していることが考えられること

これに対して、維新の支持者さんたちの反論の根拠は次の
ようなことです。

  • 2020年は大阪府は人口が増えている
  • 大阪の人口減は少子高齢化によるものだった

しかし、2020年だけを切り取ってこの10年の流れを無視するのは意味がありません。筆者は橋下氏が知事になって以降の十数年の話をしているのです。特に2020年は、新型コロナにより人の流れが停滞していており、人口動態が通常とは異常な数値になっていました。この年だけ切り取るのは、ナンセンスです。

また少子高齢化は東京も愛知も福岡も同じであり、それでもこの三都市はこの10年間、人口が増え続けてきたのです。大阪だけが人口減となり高齢化が加速しているのは、ほかの3都市に比べて若者が流出しているのは間違いないことなのです。

大阪府が2020年に増加した人口というのは、4,000人足らずです。しかし、橋下府政以降の十数年で、大阪府では4万人もの人口が減っているのです。

また大阪府は、この十数年の間、毎年、数万人単位で外国人が増加しています。2020年も、もし外国人の増加がなければ人口は減少しているのです。そして東京、大阪、愛知、福岡の4大都府県において、2010年以降、日本人の人口が減っているのは大阪だけなのです。

2010年から2019年までの「日本人」の増減

 

東京都 +60万人

愛知県  +8万人

福岡県  +1万人

大阪府  -9万人

このように、2010年から2019年まで、大阪では日本人が9万人も減っているのです。大阪は日本人にとって「住みにくい大都市」になっているのです。

ちなみに橋下府政以前は、大阪府でも日本人の人口は増加していました。「日本人が大きく減る」という大阪の人口動態は、橋下府政以降のことなのです。

 

軍事アナリストが首をかしげた日本の水際対策と政治の機能不全

3週間後に迫った五輪開幕に向け、いよいよ本格化した各国選手団の入国。7月1日に来日した166人については、全員新形コロナウイルス陰性が確認されたとのことですが、日本の「水際対策」は機能しているのでしょうか。今回のメルマガ『NEWSを疑え!』では軍事アナリストの小川和久さんが、その有効性を「政治」が自ら検証する必要があると指摘。さらにメディアに対しても、視聴者や読者の立場で水際対策の実態についてチェックするのが務めだとし、具体的な検証法を提案しています。

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嗚呼!日本の水際対策

6月28日、菅義偉首相は羽田空港の感染防止対策などを視察しました。首相は、「今後、オリンピック・パラリンピックの選手や関係者の入国が本格化してくる。選手は、入国前に2回、入国後は毎日検査し、関係者も外出先を限定して、国民とは接触できないような厳格なルールを適用する」と、徹底した対策を指示したとされています。

そのニュースを見ながら、日本の政治は機能しているのだろうかと考え込まざるを得ませんでした。

入国に関する水際対策ということでいえば、例えば、6月24日号の編集後記で紹介したマンハッタン在住の友人から寄せられたケースがあります。

「2回のファイザー社のワクチン接種を済ませて6月初めに日本に帰国した友人から、日本という国は、接種を済ませて、感染率も落ち着いている米国から帰国した国民のことをまるで犯罪者のように扱う理性も科学的データも通じない国だから、今の時期は帰国しないほうがいいと言われました(笑)。相当に不快な思いをさせられたようです」

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これについては帰国したばかりのカリフォルニア在住の知人からも同様の指摘がありました。

「まさしく!マンハッタンのご友人のおっしゃる通りです。私の入国時の投稿にも書いてありますが、入国の関所を何度も通過しないと入国出来ません。どれだけ無駄があり、どれだけ人件費がかかり、どれだけ紙印刷が必要なのかと日本のデジタル化の遅れにもに呆れてしまいました。私が住んでいるカリフォルニア州もワクチン接種が7割終わり日常を取り戻している中、日本入国時にはワクチン接種済みは無関係です。複数のアプリも1つにまとめられるのにと思います。入国後の14日間、まるで悪人扱いです(アメリカで犯罪者が足にGPS付けるのと同じですね)。とにかく酷すぎる水際対策です」

日本入国について、この知人は以下の5つの関門を通過したそうです。

  1. アメリカで陰性証明
  2. 羽田で抗体検査
  3. 指定の宿泊所で3日間待機
  4. 3日後、新たに抗体検査。結果が陰性だったので帰宅
  5. 14日間の残りを自宅待機

しかし、少なくとも1.から5.までのステップが水際対策として有効なのか、どのくらいすり抜けられているのか、追跡は徹底しているのか、入国者に与える不快感はどの程度のものか。ウガンダ選手団のケースを見ての通り、民間業者に委託した業務を役所がチェックできていないようなので、政治が自ら検証してみる必要があると思います。

副大臣、政務官、いや政党のプロジェクトチームでも構いません。入国者の目で検証するのは国民への責務だと思います。

メディアもチェックしてみたらどうでしょうか。政治がアテにならないのなら、自ら読者の立場で検証するのは務めだと思います。何人かが別々の国から入国し、克明なレポートにしてみると問題点が浮き彫りになり、政府も襟を正さざるを得ないはずです。(小川和久)

image by: 首相官邸

アラブ諸国はイスラエル死守の「捨て駒」か。もう一つの“包囲網”イラン情勢の裏側

前回の「イラン“対米強硬派”大統領誕生で「イスラエルの先制核攻撃」が懸念される理由」で、新しいイラン大統領に選ばれた「対米強硬派」のイブラヒム・ライシ氏が国際情勢に与える影響について詳しく解説した、 メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で元国連紛争調停官の島田久仁彦さん。今回、島田さんは、イランとイスラエルを巡る中東の緊張状態について、マスコミでは報じられない裏側について、独自の情報網を駆使・分析した見解を明かしています。

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中国だけじゃない。もう一つの”包囲網”イラン情勢と国際情勢の裏側

国際情勢ですが、今週もいろいろな動きがありました。

一つ目は、【2021年7月1日に、中国共産党結党100周年を迎えた中国の動向】です。

目立ったところは、習近平国家主席が公言した【台湾統一は歴史的責務】ということでしょうか。One Chinaに向けた動きを加速するのではないかとの憶測を呼んでいます。

そしてそれは、統一の乱れが見える中国包囲網や、それに反して結束を確認した中ロの関係など多角的にいろいろな推測が出来てしまいます。

また情報筋によると、アメリカ政府と軍は、様々なシナリオに基づいた台湾防衛のための『対中国即応プラン』を完成させたとのこと。それは恐れられている通称グアムキラー(弾道ミサイル)への対処も含むとのこと。

もう少ししっかりと情報を集め、分析して、またお伝えできればと思います。

二つ目は、【厳しさを増すイラン情勢と瀬戸際外交の行方】についてです。

ライシ氏が次の大統領に選出されたことを受け、イランを取り巻く環境に変化が表れてきています。

米バイデン政権によるイラン系の武装勢力(シリアとイラクで活動)への空爆が再開されました。

しばらく様子見となっており、かつイスラエルによるパレスチナへの攻撃で敵対関係に戻るのではないかと思われたアラブ諸国との関係も、反イランで再度、手を結ぶ動きが出てきました。

そしてイラン国内も……。

今週の【国際情勢の裏側】のコーナーは、【厳しさを増すイラン情勢-もう一つの包囲網とその行方】と題してお話しします。

国際情勢の裏側:厳しさを増すイラン情勢- もう一つの包囲網とその行方

対米強硬派で、次の最高指導者とも目されているイブラヒム・ライシ氏が9月から大統領に就任することを受けて、イランをめぐる国際情勢、特にアラビア半島周辺の情勢に変化が見え始めました。

まず、イラン核合意の展望がより見えづらくなったと思われます。一応、ライシ氏自身も、対米強硬派という顔を持ちつつ、対話の可能性は否定していません。

しかし、あくまでも『対話を行い、核合意の遵守体制に戻るためには、On Our Terms (我々の条件に従えば)という厳しい条件付きであることを忘れてはいけません。

ロウハニ大統領およびザリーフ外相の下、On our termsは何度も用いられてきた交渉条件ではありますが、水面下で核合意の締約国と非公式な対話を繰り返し、何とか突破口を見出そうとしていたのがロウハニ大統領の体制で、核合意からの一方的な離脱をぶち上げたトランプ前政権とも落としどころを探っていました。

しかし、次のライシ政権においては、現最高指導者ハメネイ師の意向と、アメリカ主導の対イラン制裁の下、困窮度を極める経済状況への国民の怒りといら立ち、そして革命防衛隊からの突き上げなどもあり、交渉のためのもち札は一気に限られることが明白だと考えます。

そしてすでにライシ体制への移行を示すかのように、国際社会への挑戦ともとれる動きに出ています。

その一例が先日発表されたIAEAの査察期間の終了・期間延長の拒否に加え、査察で収集されたデータの持ち出しや機材の返却を拒む姿勢に打ち出しています。IAEAはもちろん抗議していますが、イラン当局は聞く耳を持たないようです。

しかし、これもまた額面通りに受け取ることのできないイランによる“瀬戸際外交”の一環であると考えられます。

なぜか?