お店の理念を毎朝全員で唱和したら売り上げがアップした本当の話

店舗経営を支えるため日夜奔走する飲食店コンサルタントの中西敏弘さんは、売上アップなど具体的な取り組み支援の前に必ずあることを実践するそうです。今回中西さんは自身の無料メルマガ『飲食店経営塾』でその「あること」を明かすとともに、驚きの効用についても記しています。

理念・クレドを現場に浸透させる一番の方法とは? 

僕がご支援先でコンサルティングを開始する際には、必ず、方針書を作成し会社のあり方を明確にしてもらいます。そして、この「あり方」を皆に浸透させながら、様々な取り組み(売上を上げるための行動、学びなど)をやってもらうようにしています。

その中で、一番最初にどこの会社にも課すことが、「理念・クレドの暗記毎日の朝礼での唱和」です。

「理念はあっても、店でなかなか浸透しない」という悩みを抱えられている経営者さんは多いですが、それは理念に触れさせる機会が少ないことが一番の問題

また、理念が浸透している状態というのは、「理念を理解し、店舗で各自が理念に基づいた行動できている状態」なのですが、まず、理念を覚えていないと普段理念に基づく行動などできるはずがありません

実は、「理念の暗記」と「朝礼での唱和」を多くの会社で義務付けてもらうのですが、この行動で“不思議な結果がでたことがあります。

その会社は、店舗が3店舗ありました。同じように、「理念の暗記」と「朝礼での唱和」を課題にしました。A店は、3日以内に社員スタッフ全員(5人ぐらい)が理念を暗記(理念とクレドをともに暗記してもらったので、A4一枚、約300字ぐらいの量がありましたが…)し、そして、朝礼の唱和もしっかりとやり始めました。B店は、なかなか暗記ができず、暗記するまでに約1ヶ月ぐらいかかり、その後、ようやく朝礼も始めました。C店は、「そんなこと別にやらなくても…」「そんな面倒な事やりたくない…」とは言いませんが、誰も暗記しようとせず、朝礼も実施することはありませんでした。

すると、3ヶ月後、変化がでました。A店は特に新しい取り組みをやり始めたわけではないのですが急に売上が上がり始めたのです。B店は何も変化ありませんC店は、社員スタッフが退職を望み、その後、もう一人もその3ケ月後、退職することになりました。もちろん、売上は上がるはずがありません(これは僕がご支援先に入ると、よく起こる現象です)。

この3店の変化に僕はすごくびっくりしました。A店は本当に何も新しい取り組みをしていないのに売上が向上したことは僕にとっても不思議な体験でした。

想像するに、その会社の理念・クレドには、お客様に対する姿勢や仕事の考え方商品に対する姿勢などが記載されているのですが、これを毎日唱和することによって、無意識にお客様視点での行動や商品に対する姿勢などが、浸透していったことが、店の質を徐々にあげそれがお客様満足度に繋がり売上アップに至ったのではないかと。

この件以来、どのご支援先に行っても、この体験談を話すとともに、基本的には「理念の暗記」と「毎日の朝礼での唱和」をするようにお願いしていますが、これを確実に実行している会社は確実に売上が上がっています(たまに、これをやって頂けない会社があるのですが、結果は…です)。

店のスタッフにとっては、暗記したり、唱和したりすることは、本当に面倒な事、嫌な事だと思います。こんなことより、「もっと売上が上がる対策を教えてくれよ」という声が、たまに聞こえてきますが、基本的な会社の考え、仕事の考え、お客様に対しての考えを理解せず、“上辺だけ行動しても一時は売上が上がっても持続することは難しいでしょう。

なぜなら、「心がこもっていないこと」がお客様に伝わるからではないでしょうか?

理念やクレドの大切さを最も認識しているのは、経営者さんでしょう。しかし、店のスタッフの反発を招くのを嫌い暗記させたり唱和させたりすることを嫌がる方もいらっしゃいます。

でも、永続的に店の売上をアップさせ、会社を成長させたいのであれば、会社の軸となる「考え」を皆で共有していないと、きっと、売上が上がったとしても一時的でしょうし、チームワームを保つのも難しいでしょう。

理念・クレドの浸透で悩んでいる方は、まずは、このアナログ的な暗記」「唱和から始めてみてはいかがでしょうか?

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【書評】「断捨離すべきナンバーワンは夫」という妻にかける言葉

「断捨離」という言葉を考案し、商標登録している女性をご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、そんな著者が夫婦関係について綴った一冊をレビューしています。

偏屈BOOK案内:やましたひでこ『断捨離したいナンバーワン、それは夫です』

51q5XIRvTYL「断捨離したいナンバーワン、それは夫です」
やましたひでこ 著/悟空出版

面妖なタイトルである。「断捨離したいナンバーワン、それは夫です」と「」がついているのは、わたし著者が言っているんじゃありませんよ第三者の言葉を用いているんですよというアリバイであろう。著者はヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離なる言葉を個人の登録商標としており、無断使用はできない。日用語になった言葉には権利者がいたのだ。

「断捨離したいナンバーワン、それは夫です」と言う妻が多いという。「誤解しないでください。断捨離とは、自分と、モノ・コト・ヒトの関係性を問い直すものであり、人を捨てようとすることではありません」と著者は書くが、私だってすぐ、この新語は、必ず夫婦関係で使われると解釈していた。著者ははじめから、結婚の制度と夫婦のかたちを続編にと、視野に入れていたはずだ。

「ところが残念なことに、私が世に問うた断捨離は、ひとり歩きを始め、私が伝えたいカタチでなく広まっていることがあります」って、よく言うよ。「さあ、不満を抱え、我慢を重ねる“妻と夫との関係こそ断捨離の対象です」と喜々として「はじめに」を結ぶ。また煽りたてるぞという

夫婦という重い荷物に疲れていませんか?制度に縛られない結婚のカタチ、自分の居場所を創る人・なくす人、断捨離で考えるこれからの夫婦のカタチ、今から始める夫婦関係の最適化、という章立て。なにを煽るのか、だいたい想像はつく。「断捨離に共感を得た妻たちをさらに理論武装させるだろう。

大事なところはゴシックで、というよくある安易さ。「お互いの価値観もピッタリ一致した夫婦であったとしても、それが将来に至るまで続くことはありえないでしょう」「繰り返しておきます。『結婚=同居=夫婦』という思い込みが、夫婦のあり方を窮屈に閉塞させていくのです」。キタ~ 予想通りだ。

著者に持ち込まれる相談は、惨憺たる家のありようと、そこで展開する夫婦の問題がセットになっている。「モノとの関係が良好でないのは、その住空間に『良好でない妻と夫の関係が横たわっている』という事実があり」「『家の中が整う』という結果が表面上は出せたとしても、そのじつ、波乱含みの妻と夫の、相手への不満はヘドロとして堆積していることには変わりがないのです」

著者がつくづく思うことは「幸せな結婚はある けれど、幸せな結婚生活は少ない」だという。「断捨離とは関係性の問い直し 断捨離とはモノとの関係性の入れ替え」といわれてもなあ。「左脳で論理的に考えるのではなく、右脳で自分の心が欲しているかどうかを基準にするほうがいい」といわれてもなあ。

結婚40年、60代になった著者と夫。夫ジュンちゃんが「もったいない派」であったら、間違いなく我慢も辛抱もできなかったはずだという。夫は石川県に、著者は東京に住み、さいきん二人で那覇に引っ越し、3拠点を有するお金持ち。いまの生活、人生がいっぱいの「快」に満たされた幸せな人だと思う。それにしても、断捨離という使い勝手のいい言葉にはかなりの悪意が含まれると感じるのはわたしだけか。

編集長 柴田忠男

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ビジネスの現場で「目的・目標・ゴール」のうち一番大切なのは?

ビジネスの現場で「目的・目標・ゴール」といったワードは頻繁に使われますが、それぞれの言葉の持つ意味合いとその効用は全く違うといいます。今回無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では、著者の石丸智信さんがそれぞれの違いを解説するとともに、ものごとをやりきるための考え方やコツを紹介しています。

目的、目標、ゴールを分けてみよう

以前、若手リーダーを対象とした研修を聴講する機会がありました。その研修の中で、「目的・目標・ゴールというテーマを取り上げてそのそれぞれの違いについての講義がありました。

改めて、「目的と目標、ゴールの違いは、何ですか?」と問われても、すぐには答えられないのではないでしょうか。

本号では、聴講した研修で学んだ内容を踏まえて、目的と目標とゴールの違いについて考察していきたいと思います。

まず、以下の例題の各項目を「目的」「目標」「ゴール」に振り分けてみましょう

  1. 脚力を10パーセント強化する
  2. 今月、合計100キロを走りこむ
  3. 10キロのタイムを3ヶ月で後3分短縮する
  4. 今年の最終レースで優勝する
  5. 自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことのすばらしさを伝えたい
  6. 次のオリンピックで金メダルを取る

ここで、研修の中での講義では、目的目標ゴールの定義については、以下のように定義づけられていました。

  • 目的とは、成し遂げようと目指す事柄の真の動機
  • 目標とは、目的を実現するために設けた目当て
  • ゴールとは、目的のための最終的な目印(=目標の最終到達点)

では、この定義を踏まえて、上記の6項目を振り分けてみましょう。

  • 目的…(5)
  • ゴール…(4)(6)
  • 目標…(1)(2)(3)

それぞれに振り分けた各項目を文章化してみます。

目的

 

私は自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことのすばらしさを伝えたい。

 

ゴール

 

そのために、次のオリンピックで金メダルに挑戦します。だから毎日努力して、今年の最終レースで優勝します。

 

目標

 

そのために、10キロのタイムをあと3ヶ月であと3分短縮し、今月、合計500キロ走りこみ、脚力を10パーセント強化します。

というような文章を作りました。

目的とは、何のために、その物事をやるかということです。そして、目標は、最終的な結果であり、ゴールに向かうためのいわば中期目標になります。つまり、最初に目的動機)」がありそれを実現するためのプロセスの方向付けが目標であり最終的な結果がゴールとなるのでしょうね。

私たちは、目標とゴールについては、よく考える傾向にあるように思います。そして、自分または相手を評価する時にも、目標やゴールを見て、達成したか、しなかったなどと評価することが多いように思います。

しかし、今回聴講した研修の講師も「本来は目的こそが一番大切なもの」と講義されていました。やはり、目標やゴールに掲げた物事を何のためにやるのかという目的動機を明確にすることがとても大切になると思います。

この目的(動機)を明確にするとともに、強い想いがあればあるほどその目標やゴールに掲げた物事に対するモチベーションが高まります。ですから、目標やゴールから考えたとしても、一度、「何のためにその物事をやるのか」と、目的を考えてみることも大切になるのではないでしょうか。

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寝起きが一番効く。「信念のつぶやき」を聞き続けると起きること

揺るがない信念を持ち続け行動することは、成功のための1つの重要な要素。その信念を「口にする」だけで育てることができるとするのは、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさん。佐藤さんは今回の記事に、その具体的な方法を記してくださっています。

信念を強くする方法とは

私が強い信念を持って、人生を生きているのかと問われたら、全くそのようなことはなくて、どちらかというと、フラフラと流されることが多かったように思います。ですから今日のネタは、私の実体験ということではなく、多くの成功者ならびに歴史に名を残した人たちの生き様から私が解釈したことを描いています。

信念とは、固く信じて動じないことと辞書には書いてあるのですが、信じているだけでは現実は変わらないんですね。信じる対象が宗教ならば、それでも良いと思うんですが、信念によって人生を変えたいというのであればここからもう一歩踏み込んだアクションが必要になるんです。

つまり、その信念を持ちつつ行動をするということです。信念と行動がセットになっていなければ、物事をやり遂げることは出来ません。信念と行動がセットになった状態を信念の強さというのです。信念を持ち続けて行動するから、成し遂げられる、やり遂げられるわけですよ。

ここまでは、多くの自伝、評伝を読んで理解出来たんですが、問題はそんな揺るがない信念をどうやって持つかなんですよね。ところがこれ、最初から備わっているものではないんです。どちらかというと、自分で育てて築きあげるものなんです。

信念が弱い人というのは、信念を強くさせるプロセスを理解していないか、実践していないかのどちらかなんです。今回はここを解説します。

信念を強くさせることが出来ればほとんどのことはやり遂げられますし、そうなったら当たり前ですが人生なんていくらでも激変させられるわけですよ。

私は人間の歴史が好きでして、今までも多くの人の伝記やら自伝の類を読んできました。そこで分かったのが、

 ● 信念は言語による繰り返しによって強化される

ということでした。

もともと信念は言語で作られている(語ることが出来る)概念なんですが、これを何度も何度も自分の中で繰り返すと、その回数分だけ強くなるんですね。つまり強い信念を持とうと決意するというのは間違ったやり方でして、決意なんてしなくても良いからとにかく毎日何度もその信念を言葉にして発話するんです。

例えば、「自分はウソはつかないぞ」と決めたなら、毎日毎日、ことあるごとに、

 ● 私はウソはつかないのだ!

と独り言を呟けば良いんです。それを1年、2年と続けているうちにその想いが定着、固定化され、あなたの行動がこの想いで染められて来ます。それが信念と行動がセットになった状態なんです。

ポイントは口に出した数なんです。ただそれだけ。最初は本気じゃなくても、これを毎日毎日言っていたら、知らぬ間にこの想いが信念になってしまうんです。人間ってどれだけ言葉の奴隷状態で生きているんだってことですよ。

これを実践するためには、あなたが信念にしたい考えが、いつでもどこでも言語として取り出せるようにする必要があるんです。たとえば、スマホの待ち受け画面にこの言葉を表示させる。パソコンのデスクトップに置いておく。

その中で最も効果的なのがこの言葉を朝の目覚めに使うことです。例えば、このアプリ。

録音アラーム~声が送れる目覚ましアプリ~

これを使ってあなたの信念を音声にして録音し、この声が目覚ましになるようにセットするんです。起きる寸前って顕在意識と潜在意識の両方が立ち上がっていますからこの時に入って来た音声って両方に届いてしまうんですよね。この声を自分にとって大事な人に録音してもらうと、メチャメチャ効くんですよね。

時計に録音機能が付いたのが良ければ、

セイコー クロック 目覚まし時計 アナログ 録音再生機能つき

がオススメです。ちなみにこれ、音声メモとして外出時に先に帰宅する人へのメッセージを録音する、なんて使い方もあります。

ちなみにこれ、あなたの願望をこれを使って録音して、毎朝聞くだけで、願望が信念になってしまいますから。願望が信念になるということはそれが叶ってしまうということですよ。

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元タレント坂口杏里容疑者を逮捕。SNSは「またか」「なんて日だ」

元タレントの坂口杏里容疑者(28)が元交際相手の男性の自宅マンションに侵入したとして、警視庁に逮捕されたと、TBS系ニュースネットワークJNNと、毎日新聞日刊スポーツなどが速報で伝えた。坂口杏里こと本名・野沢瑞恵容疑者は28日午前11時半ごろ、邸宅侵入の疑いで逮捕されたという。

JNNによると、捜査関係者の話として、坂口容疑者は27日午前8時30分頃から同9時15分頃までの間、東京・中野区にある元交際相手のホストの男性(30代)の自宅マンション内に侵入した疑いが持たれているという。坂口容疑者は男性と一緒にタクシーに乗っていたが、帰宅する男性を追いかけてマンション内に侵入したとし、調べに対し「納得できない」と供述しているという。

日刊スポーツによると、坂口容疑者は2017年4月にも、同じ男性から現金を脅し取ろうとしたとして恐喝未遂容疑で逮捕され、その後不起訴処分になっているという。坂口容疑者は27日に自身のインスタグラムを更新、「元カレにタクシー代返してと言って部屋の前まで行ったらドアに指を挟まれました」と、男性との間でトラブルがあったことを報告していた。「私が悪いと言われたのですがタクシー代返して頂くことは何も悪くないので、とりあえず痛かったのと血まみれにされてしまいました」などとつづっていたという。坂口容疑者は、2013年に亡くなった女優の故・坂口良子さん(57歳沒)の娘。ネット上では、「やっぱり」「またか」といった驚きと呆れ声のツイートが多数投稿されている。

Twitter上の反応








※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: JNN毎日新聞日刊スポーツ

image by: 坂口杏里 (@anchun333) | Twitter

騒いでいるのは日韓だけ。GSOMIA破棄が米国で報じられない理由

韓国のGSOMIA破棄を巡り、日本では「アメリカが失望」「トランプ氏激怒」等々、米国の反応が逐一報道されますが、当のアメリカではほとんど皆無と言っていいほど報じられていないそうです。一体なぜなのでしょうか。米国在住の作家・冷泉彰彦さんが自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で詳しく解説するとともに、日韓両国に対立沈静化の努力を呼びかけています。

日韓関係、期待できないアメリカの仲裁

韓国が日本との間で締結している軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の破棄(韓国側の言い方では「終了(?)」)を発表した問題ですが、日本からの報道を見てみますと、アメリカが反発したということが大きく報じらているようです。

例えば、韓国は「アメリカに事前に連絡した」としている一方で、アメリカの側は「失望」を表明したとして、ポンペイオ国務長官のディサポインテッド」というセリフが、かなりの頻度であちこちのチャンネルで報じられているようです。

中には、トランプ大統領が韓国を非難したとか文大統領を批判したというニュースもあり、全くの事実無根ではないのかもしれませんが、日本ではかなり派手に「アメリカは怒っている」ということが強調されている感じです。

ですが、実はこの問題については、アメリカでは実際にはほとんど反応が出ておりません。NYタイムスなどは「各国の地域ニュース」の延長で、前後関係を含めた解説記事を掲載しています。まあ、詳しいと言えば詳しい内容ですが、それ以外にはメディアでの扱いはほとんどありません

日本の地上波にあたる三大ネットワークではほぼゼロ。24時間ニュースを流しているCNNなどのケーブル・ニュース局については、さすがに全部をモニターはできませんが、基本的にゼロだと思います。

とにかく、アメリカの世論とメディアというのは米中貿易摩擦と株安のことで頭が一杯という中で、日韓の問題には全く関心が向いていません。このことは、トランプ政権とその支持者だけでなく、野党民主党の側も同じです。現在予備選が進行中の民主党の現状は、極めて内向きであり、医療保険改革と温暖化、そして人種や移民の問題の議論が中心であり、アジア情勢に関する議論は皆無といった状況です。

そもそも、今回の大統領選では軍事外交は全く争点になりそうもありません。例えば、トランプ政権の「同盟軽視」とか「同盟国のリーダーより独裁者たちと意気投合」といった姿勢は、確かに反対派からは批判されています。ですが、トランプに対する「アンチ」だからと言って「冷戦的な同盟関係」や「アメリカが世界の警察官的な仕切りをやる」といった「以前のアメリカに戻す政策というのは現在の若者たちには極めて不評です。

例えば、軍産複合体を嫌って、チェイニー的あるいはブッシュ的なものを嫌うというのは、民主党左派の姿勢としてよく分かります、でも、現在の30代以下の「ミレニアル世代」の場合は、チェイニーやブッシュと同じようにオバマやヒラリーの路線も嫌っているのです。

ヒラリーが「航行の自由を掲げて中国の南シナ海進出に文句を言った」とか、オバマが「ブッシュ路線の変更を嫌って、アフガンやイラクへの派兵を続けた」というのは、当時を知る人間からは理解できるのですが、当時のことを知らない若い人々からは、「悪しき軍国主義のアメリカであると断罪されてしまっています。

そんな「内向きのアメリカ」という文脈からは、北朝鮮情勢、あるいは日韓関係に関する関心というのはほとんど生まれてこない、それが良くも悪くも現状であると言えます。

では、そうしたアメリカの若い世代は、日本や韓国には関心がないのかというと決してそうではありません

まず、日本に関しては相変わらずブームが続いています。アニメや漫画、食文化に関する関心は拡大こそすれ、勢いが衰える兆候はありません。ですから、ミレニアル世代の中で「1週間ぐらいの海外旅行に行きたい」という場合は、日本が自動的に第一希望になってくる感じです。

一方で、韓国については日本ほどではありませんが、K-POPの人気は爆発的であり、普通のアメリカ人の若者の間でも熱狂的なファンがたくさんいます。日本ほどではありませんが、電子製品、電化製品、自動車などの製造国だということは知られており、基本的に好感を持って受け止められています

そんな中で、日本と韓国に関して「ミーハーな興味」しかない人々にとっては、つまり外部から見ればこの2つの国というのは、「瓜二つの存在に見えるのです。そんな中で、一部のニュースなどで日韓が内輪揉め>しているという報道に接しますと、これは非常に不可解で不自然な印象になります。

大阪も横浜も大人気。カップヌードルミュージアムに人が集まる訳

インスタントラーメンの生みの親、安藤百福氏とその妻の悲喜こもごもを描いたNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』人気で、一時は売り切れるほどの人気を集めたチキンラーメン。そんな百福氏創業の地に建つ「カップヌードルミュージアム 大阪池田」が人気を集めています。フリー・エディター&ライターでビジネス分野のジャーナリストとして活躍中の長浜淳之介さんは今回、その人気の秘訣を探るとともに、チキンラーメンを全面に押し出した池田市の地域おこしの取り組みを紹介しています。

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)、『バカ売れ法則大全』(SBクリエイティブ、行列研究所名儀)など。

カップヌードルミュージアムの人気の秘訣と波及効果

インスタントラーメンやカップ麺を発明した日清食品創業者安藤百福翁の創業地大阪府池田市にあるカップヌードルミュージアム 大阪池田の集客が好調だ。

百福翁の妻、安藤仁子氏をモデルとした、ヒロイン・立花福子の生涯を描いたNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく昨年10月から今年3月まで放映された効果で、2018年度(17年4月~3月)は過去最高の91万人を集客。前年の77万人から18%もの大幅な集客増となった。

「まんぷく」放映が終わってからも勢いは衰えず、現在も前年の1.5倍近い集客を保っているという。

横浜市中区みなとみらい新港地区にある「カップヌードルミュージアム 横浜の入場者数も4月に累計800万人を突破。昨年5月に700万人を達成して以来、1年経たないうちに100万人を集客した。16年7月に500万人を突破しており、年間100万人近くを集める人気の企業ミュージアムとなっている。

好調の要因として、両館で昨年9月26日より「チキンラーメンの女房 安藤仁子展」を開催している効果も大きい。「安藤仁子展」は好評につき、大阪池田は来年1月13日まで、横浜は1月6日までの延長が決まった。2度目の延長で、8月31日の終了予定がさらに4ヶ月超延びた

「カップヌードルミュージアム」の地元、池田市ではチキンラーメンを使ったまちおこしを行っており、阪急電鉄宝塚本線の池田駅と石橋駅の駅前を中心に市内約50店の飲食店で、チキンラーメンを活用した創作メニューを提供していて、「ミュージアム帰りに寄って行く観光客で波及効果が結構ある」(池田市役所空港・観光課)と、「まんぷく」効果による商店街活性化に手ごたえを感じている。

「カップヌードルミュージアム」の人気の秘訣と、波及効果を調べてみた。

「カップヌードルミュージアム 大阪池田」は、1999年に「インスタントラーメン発明記念館」としてオープン。2017年に現在の名称に改称した。ただし、正式名称は「安藤百福発明記念館」で「カップヌードルミュージアム」は愛称である。入館料無料の施設であるがアトラクション利用料が発生する。

内容を少しずつバージョンアップさせ、2回の拡張を経て、現在の展示となっている。

運営は日清食品ホールディングスが出資する、公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団。

「チキンラーメン」に始まるインスタントラーメンの歴史を俯瞰する商品を展示したタイムトンネル「インスタント・ラーメントンネル」、安藤百福翁の軌跡とチキンラーメンやカップヌードルの発明をパネルや動画で解説するコーナー、インスタントラーメンに関するクイズを楽しみながら解ける「マジカルテーブル」などが常設されており、これだけでも興味深い内容だ。

安藤百福翁がチキンラーメンの開発に没頭した、質素な研究小屋が再現されていることに象徴されるように、発明・発見、ベンチャースピリットの大切さを伝える姿勢が、全ての展示に貫かれている。

これも日本の責任か?韓国が政治家の不正を徹底的に糾弾する理由

日本の比ではないと言われる、韓国政界の次期大臣候補などに対する聴聞会の執拗な身辺調査。先日掲載の「韓国は国内問題でも大揺れ。大臣候補のエリートが犯した『不正』」で紹介したヂョ・グク氏に対しても、大小問わず膨大な不正が「発掘」され続けています。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴31年の日本人著者が、こうしたスパルタ調査と日韓の歴史との関係性について考察しています。

不正をあばくパワー

韓国は国内問題でも大揺れ。大臣候補のエリートが犯した『不正』」ではヂョ・グクという人物の不正のせいで、「No安部」、不買運動が下火(というよりトーンダウン)になっていると書いた。ヂョ・グク氏は娘の不正報道はフェイクだと言っている。だからはやく聴聞会(チョンムンフェ)を開いてほしいと。そこで己の家庭の無実を公明正大に述べるのだと。

この人がどうなろうと筆者のかかわるところは何もないが、はたして野党らの徹底した追及の手から逃れられるのか。書いている筆者が心配になってくるほどだ。
なぜか。人の不正を暴くことにおいてはこちらの人はこれ以上やれないほどの徹底さがあるため。

日本はどうだろうか。なんとか大臣の任命のときに、国会で一人一人聴聞会ってやるんだろうか(筆者の記憶では、やってないはずだけれど)。この部分、日本と韓国と大きくちがう点だ。

韓国の場合、青瓦台からある候補があがると、野党らはその人物について徹底的に調査にはいる。前回書いたようになんとか大臣だけじゃなくて、検察庁長官などもこの聴聞会の対象である。聴聞会に呼ばれると、あることないこと、全て暴かれるので、韓国では、長官になれる人はいない、といったジョークがときどきささやかれるほど。あの徹底した調査に遭ったら、不正や誤魔化しなどのホコリが出てこない人間は一人もいないだろうと思われるからだ。

おもな不正は、前回書いたような、自分の子どもたちを論文の著者リストに入れることなどからはじまって、土地の不正買収(情報を前もって不正に知って買いしめる)、マンションの不正購入学歴詐称論文改竄や論文の捏造、などなど。
その他、筆者も知らないことがたくさんあって、筆者の頭で理解しているだけのことをいちおう例としてあげたのがこれらだ。

日本の大臣たちも、こうした不正のない人間はいないと思う。誰だってたたけばほこりは出てくるのが相場だ。しかし、日本では一応たたくことはあるけれど、韓国みたいに徹底していないから、任命されたら、野党らの「ちぇっ」というくらいの反応はありながらも、大体はその通りにことが運んでいくのではないだろうか

一方、こちら韓国。一人の人間を俎上に載せて調査に入ると、それはものすごいシビアでスパルタ。徹底的。本人も知らないような不正が出てきたりもするくらいだ。この、徹底的に調べ上げるという態度はどこから来るのだろうか。その源泉が他の国とちがうのは、おそらく、密偵や親日派暴きなどにその淵源があると筆者は考えている。

密偵とは何か。韓国で使われるこの単語は、日帝時代(1910年から1945年までの日本の植民地時代)に遡る。韓国の地に土足で入ってきた日本が、やり放題のことをした時代。その時代に、日本の側のスパイとなって、独立運動を主導するような人物たちの情報を秘密裏に日本に教えていた人間(韓国人)のことである。もちろん、日本が大金をはたいて飼いならしていた連中である。日本からの独立運動をした人たちは数千、数万、数十万という数字だと思うが、おもだった人間は、数百といった単位だったのではないだろうか。

今年は韓国が日本に主権を奪われて、上海のほうに臨時政府を樹立してちょうど100年目にあたるので、テレビでも毎日「独立の義士」たちの話が1分から5分くらいの絵として流されている。コマーシャルのないKBSで1日に数回の割合で、独立の義士の話が流れている。ここに出てくる人は、今年末までの1年間に数十人という単位になると思われる。

こういった人々(独立の義士ほとんどが日本警察憲兵によって捉えられ獄死を遂げるのが一般的だった。もちろん、最後まで(というのは1945年8月15日までということ)捕まらずに生き延びた人もいる。が、大部分の独立の義士たちは捕まっている。密偵ゆえのことであろう。側近として仕える部下の中に必ずといってよいほど、密偵がうごめいていたそうである。

また親日派(チンイルパ)。これも日帝時代に、日本のやることに賛同して協力的で協調的な行動をとった人たちだ。日本から見ればもちろん「いい人」になるわけだけれど、韓国から見ればおぞましい人となるわけだ。

夏休み明けの不安を払拭するため親ができるサポートと2つの心がけ

長い夏休みももうすぐ終わり、子どもによっては、新学期への不安が高まっている時期です。子どもの不安をやわらげ、前向きな気持ちにさせるには、親のサポートが欠かせません。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者で家庭教育のプロの柳川由紀さんが、親ができるサポート法を伝え、休みの残り期間と新学期直後に心がけておきたい2つのことをアドバイスします。

夏休み明けの不安を払拭!

Question

shitumon

夏休みも残り10日を切り、娘がだんだんそわそわしてきました。仲の良かった友人が転校していき、娘は2学期のスタートが心細いようです。女子同志特有の仲間意識があるため、なじめるか心配です。(小5女子のお母様より)

柳川さんからの回答

2学期への準備としてはちょうど良い時期です。娘さんの心細さを払拭できるよう親としてのサポート法をお伝えします。

1.担任へ伝えておく

仲の良かった子が転校していき、遊び友だちがいなくなることは、本人にとってはとても不安です。担任もそれなりに気を遣って下さると思いますが、親としても2学期スタートの時点で、担任へ一言伝えておきましょう。

2.これまでの子どもの頑張りを認める

1学期や、夏休みを振り返って、少しでも成長したポイントを大いに認めてあげましょう。例えば、逆上がりができるようになった、泳げる距離が伸びた、或いは伸びなくても、泳ぎのフォームが綺麗になった、など何でも良いのです。

もちろん、学習面の成長でもOK。百マス計算の記録が伸びた、漢字を覚えたなど、探せばたくさんあるはずです。子どもは子どもなりに、2学期を顔張ろうと思っているものです。その気持ちや高揚感を大切にしながら、前向きに認めましょう。

3.できていることから挑戦へ

できていること、できるようになったことを周囲が認めると、子どもは自分の成長を自覚します。「自分は頑張ってできるようになった」という自信が、次への挑戦に繋がります。

そこで、子どもの挑戦や夢を語りながら2学期の目標を立てましょう。例えば、体育祭の個人競技で入賞する、合唱コンクールで優勝する、書道で金賞をとる、授業中必ず一度は発表するなど何でも良いのです。

その際、注意することは、子どもが主体的に「●●を頑張る」と自分から言い出すように会話を進めることです。

夏休みの締め、学期スタートに心がけること

夏休みの締め、2学期スタートに当たって、親として心がけてほしいことが2つあります。1つは、子どもの「苦手箇所の把握」です。夏休みの宿題帳を見直すと、子どもの苦手箇所がわかります。

例えば、敬語の使い方や「竹取物語」などの古文が苦手だったり、算数の少数の掛け算、割り算が苦手だったりするかもしれません。

苦手なまま2学期になるとますますわからなくなり、その科目自体を嫌いになりかねません。夏休み中に苦手意識をなくせるように、ピンポイントで集中学習しておきましょう。

2つ目は、友だち関係の問題の把握です。クラス内の人間関係は、子どもの元気のバロメータとも言えます。1学期は様子を見ていることもあって、遠慮がありますが、2学期になるとトラブルが表面化する場合もあります。

いじめや喧嘩が起きたり、「先生との相性が良くない」などと訴える子どもも出てきます。子どものそうした訴えや小さな変化には、間をおかず、すぐに対応しましょう。問題の芽は小さいうちの方が担任も対応しやすいものです。

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