中国経済界の明と暗。国産ジェット就航と20%超の若者の失業率問題

中国の製造業の躍進のニュースが止まりません。5月28日、中国の国産ジェット旅客機「C919」が商業飛行を開始。すでに、受注数も1000機を超えているそうです。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学の富坂教授が、このニュースについて各国メディアが伝えた「転換点」や「西側への依存度を減らす」などの意味を解説。脚光を浴びる出来事の裏で、若者の失業率が20%を超えていて、中国国民が決して将来を楽観していない現状も伝えています。

EVに続いて国産ジェット、豪華客船と貨物列車、リニア。若年層の失業率問題と同時進行で進む技術の躍進

中国の景気動向には、世界から常に熱い視線が注がれている。国際通貨基金(IMF)の予測によれば、今年のアジア地域の経済成長は4.6%。世界経済への寄与度は70%にも達するとされ、なかでも中国の寄与度はその半分前後ともいわれるのだから当然だろう。

中国の景気は悪いのか良いのか。シンガポールのテレビCNA(6月2日)は、民間のPMIとサービス業の伸びを並べ、「まだら模様」と表現した。実際、見る角度によって評価が分かれるのは自然な話だ。不動産業界を覆う曇天は相変わらずですっきりしない。失業率にも課題は残る。なかでも若年層の失業率の高さは深刻だ。

5月の後半には中国国内の多くの経済誌が若者の失業率について特集を組んだ。20.4%という高い水準が問題視されるのは当然だが、社会へのプレッシャーという意味では公務員の志望者数の高まりにそれが如実に表れていた。公務員の志望者は10年前に比べて約倍増するほどの勢いだ。若者の多くが安定を求めていて、その背後には先行き不透明感があることを物語っていた。

米中対立もその一つの要因だ。主要先進国(G7)広島サミットでは、デカップリングで先進国がまとまるのは回避され、グローバル・サウスが対中包囲網に加わることもなかった。それが中国にとって大きな安心材料となったことは先週の原稿でも触れた。ただし、バイデン政権はそれでも対中貿易を実質的に制限する新ワシントンコンセンサスを打ち出し、中国の先端産業の発展阻止に相変わらず躍起である。不安な要素は尽きないというわけだ。

だが、そんな中国にも明るいニュースがないわけではない。それどころか、むしろ製造業の分野では、技術面でのブレークスルーが継ぎ目なく脚光を浴びた。

フランスのテレビ「F2」(5月29日)は、中国国産旅客機C919が5月28日に商業飛行を始めたというニュースを大々的に扱った。番組キャスターは冒頭、「コンコルドの最後の商業飛行は20年前でしたが、今日、中国が国産旅客機の商業飛行を開始しました。世界の航空業界にとって、これは大きな転換点となるでしょう」という解説を加えた。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

松本人志や明石家さんまには無い。希代の芸人・上岡龍太郎がくれた「異質の面白さ」

人気絶頂だった2000年、58歳の若さで芸能界を引退し隠居生活を送っていた上岡龍太郎さん。そんな上岡さんの訃報が2日に伝えられて以来、各界から追悼の声が続々と上がっています。関西に生まれ幼い頃から上岡さんの出演番組を観て育ったという京都大学大学院教授の藤井聡さんは今回、メルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』で、上岡さんの芸風を分析。さらに彼が芸能界引退を決意した理由を推察しています。

(この記事はメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』2023年6月7日配信分の一部抜粋です)

追悼・上岡龍太郎 ~上岡の前に上岡無し、上岡の後に上岡無し

芸人・上岡龍太郎が、肺癌と間質性肺炎による肺不全のため他界されました。享年81。5月19日には亡くなっていたそうですが、その訃報は6月2日に報じられました。

この訃報を初めて耳にしたとき、まるで遠い親戚のおじさんが亡くなったような驚きと悲しみを感じました。おそらく、当方と同じ、関西の50前後の者は皆、同じような気持ちになったのではないかと思います。

(いつもこれまでこう呼んできましたから、敬称略でこのように表現いたしますが)上岡龍太郎は、僕らが子供の頃から、テレビをつければ必ずでていた芸人でした。

素人の若い男どもが“かぐや姫”を獲得するために戦う「ラブアタック!」(1975~1984、毎週日曜)、素人の新婚夫婦5組を、誰が誰とペアかを分からないように出演させ、様々な質問を通して誰が誰とペアかを回答者のタレント達に言い当てさせる「花の新婚!カンピューター作戦」(1978~1991、毎週日曜日)、横山ノックと共にゲストとトークをする「ノックは無用!」(1975~1997年、毎週土曜日)等の上岡龍太郎が司会する番組は、週末になれば朝から晩までテレビを見ていた小学校、中学校の頃にはいつも見ていましたから、上岡龍太郎は極めて身近な存在だったわけです。

その内、大学生になってくると、「探偵!ナイトスクープ」(1988~)や「鶴瓶上岡パペポTV」(1987~1998)等、当時の関西の大学生達が皆見る人気番組で毎週、上岡龍太郎を見るようになっていきます。

親戚のおじさんは親戚のおじさんとして子供の頃からずっといるもので、その人がどんな人であろうがそこにいるのが当たり前のものだということで、そのおじさんとして付き合っていくものですが、我々にとって、上岡龍太郎もそういう人だったのでした。物心が付いた時にはもう既に、いつもテレビで毎週毎週、何度も何度もいろんな場面で顔を見るおじさんだったのです。

このおじさん、どうやら昔は「パンパカパーン、パンパンパン、パンパカパーン、今週のハイライト」なる台詞回しで一世を風靡した漫画トリオなる大人気漫才トリオの一人として、横山パンチとして横山ノック・横山フックと一緒に漫才をやっていたようですが、それも昔の話で、僕らが知るおじさんとしての上岡龍太郎は、とにかく口が達者で、文字通り立て板に水のようにしゃべりまくるおじさんでした。

言っていることは至って当たり前のことで、関西の芸人が皆「アホ」や「ぼけ」を全面に出し、「わて、難しいこと、よぉ分かりまへんねん」という低姿勢の態度を基本とするタイプの芸人ばかりの中で、その知性があるかのように、かつ、軽く周りを小馬鹿にしたような斜に構えてしゃべりまくる姿は、よくよく考えれば一種異様な存在でした。

しかも、そういう周りを小馬鹿にしたような態度なのに、決して鼻につかない愛嬌とかわいらしさを秘めたおじさんで、いつまでも話を聞いていられる、そんな芸風のできるおじさんだったのです。

この記事の著者・藤井聡さんのメルマガ

「自分たちは迷惑な存在」日本の子どもを萎縮させる大人たちの大問題

厚生労働省は昨年1年間に生まれた子どもの数が、統計開始以来初めて80万人を下回り、77万747人だったと発表。これまでにもさまざまな子育て支援策が取られてきましたが、少子化に歯止めはかかっていません。今回のメルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』で、マレーシアに11年以上滞在する文筆家で編集者の、のもときょうこさんは、日本に蔓延する「ある意識」が子どもを萎縮させているとする証言を紹介。その意識を持って大人になると、次世代を作ることに積極的になれないと指摘し、手当てや子育て環境などとは別の、対策し難い問題点を浮き彫りにしています。

日本の子どもは自分のことを「迷惑な存在」だと思っているらしい

日本で電車に乗ったり、商業施設に行くと、目立つのが、家族連れが少ないことです。土日や休日にはいるにはいるのですが、大抵母子(か父子)が多く、どこみても「家族づればかり」の東南アジアとはちと異なります。

そして、「静かにしてね」「他の人の迷惑にならないようにね」と諭している姿を見かけます。あー私も子育て中はこうだった……と、懐かしく思い出しました。が、子どもをガミガミ怒りすぎたことは、あんまりよくなかったと反省しています。

「迷惑をかけない」が至上命令になるとどうなるか?

「公共の場所に、親子の存在は迷惑」意識があるんではないか、と思っていたら、実際にNHKの調査に出ているようなんです。
日本の子どもは、自分のことを「迷惑な存在」だと思っている…? 1万4000の「子どもの声」から見えたこと(現代ビジネス編集部) | 現代ビジネス

全国の10代、20代から集まった1万4000の声をじっくりと読んで印象的だったのは、子どもたちが『自分は親や大人に迷惑をかけてしまっている』、あるいは『迷惑をかけてはいけない』という意識を強烈に抱いているように見えることでした。

そりゃそうなるな……、と思うのです。親にずっと「迷惑かけるな」と言われてきて、そもそも、子どもは迷惑をかける存在ですから。

少子化の中、肩身が狭い親子の姿が見えてくるようですが、政府が子どもを奨励する一方で、子どもが「自分は迷惑な存在だ」と思いつつ大きくなると、自己効力感(自分はできる、という気持ち)が下がり、いろいろと問題が出てしまいます。さらに、「子ども=迷惑な存在」と思ったら次世代を作ることに積極的にはなれないでしょう。

これは、海外在住者には今ひとつ見えない現実かなと思いました。マレーシアでも少子化は進んでいると言われますが、モールもレストランも、どこもほぼ家族づれがいっぱい。「迷惑かける、なにそれ?」状態です。

だからか、マレーシアに来た日本の親からは(特に幼児を抱えた親)、「子育てが楽になりました!」と聞きます。社会にもう少し、余裕があるのです。外遊びする環境とか、公共サービスとかは日本の方が整っているんです。が、圧倒的に違うのがソフト面、というか、人々の思考だと思います。

この記事の著者・のもときょうこさんのメルマガ

ついに20%超え。中国「若年失業率」悪化が対岸の火事では済まない理由

都市部における若年層失業率が、ついに過去最悪の20%を超えた中国。このニュースを国内外のメディアが大きく伝えていますが、日本にとってそれは「対岸の火事」で済む話ではないようです。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、中国の失業率悪化が他人事ではない理由を解説。さらに我が国を現在の危機的状況から救うため、今すぐにでも実施すべき具体策を提示しています。

中国、若者の失業率が衝撃的な高さを海外メディアはどう報じているのか?

中国で若者の失業率が衝撃的な高さになっています。

2023年5月27日の英誌エコノミストの記事を紹介しましょう。

中国は驚くべき統計の国である。しかし、5月16日に発表された公式の数値は、やはり際立っていた。中国の都市部の16歳から24歳までの若者の失業率が、4月に5人に1人を超えたのだ。

 

中国は若者の数が不足している。出生率を上げようとはしているが成功していない。その状況での若者の失業は不可解であり、驚きでもある。

 

全体の失業率が低下しているにもかかわらず、若者の失業率は急上昇しているのである。

 

そして、今後数カ月でさらに上昇する可能性が高い。今年、大学を卒業する学生は過去最高の1,160万人で、2019年から約40%増加した。

 

失業した若者の数(今年1~3月で約630万人)は、中国の都市部の労働人口4億8,600万人に比べれば少ないものである。

 

しかし、大学生が感じる不安や失望がソーシャルメディアを通じて広まることは、社会全体の信頼に影響を与える可能性がある。

解説

中国の若者の就職難は1年前でも空前の水準と言われていました。それがさらに悪化しているのです。

コロナが終わって全体の失業率が下がっているにもかかわらずです。さらに奇妙な事に低学歴の若者の方が職が見つかる可能性が高いそうです。

教育内容と社会の需要にミスマッチがあるのでしょう。

就職できない若者はソーシャルメディアを使って批判をする可能性がありますから政府も必死です。

中国政府は、地方政府に予算が許す限り多くの新卒者を採用するよう促しています。

対外的には強面の側面がある中国ですが、内部的にはこのような社会不安を抱えていることは知っておくべきです。

この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ

依頼人と付き合ったりするの?世間が誤解する「探偵」のリアル

テレビや映画で主人公のキャラクターとして描かれることも多い「探偵」という仕事。それもあり、世間が抱くイメージと実態には乖離があるそう。メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、「探偵ってここが誤解されている!」を解説します。

探偵についての誤解!

今回は、依頼者さんや周囲の知人と話す際に感じる、「探偵ってここが誤解されている!」というポイントをリスト化してみようと思います!

1.「探偵って、強くないとなれないでしょ?なんか格闘技やってるの?」

【探偵は、戦わない】

探偵モノのドラマや映画では、必ずと言っていいほど対象者と殴り合います。でも、よく考えてみてください!対象者とはなにか?

対象者とは、多くが依頼者から「この人の動きや情報を“バレずに”収集してください」とお願いされている対象人物のことです。そう、探偵は第一前提、対象者に存在をバラしてはいけないのです。

殴ったら駄目ですね。絶対バレますもんね。

仮に対象者と対峙することになった場合は、「逃げる」という行動をとるのが正解。相手にこちらが何者かを判断される前に姿を消すことが絶対に重要なんです。探偵は、戦いません。

2.「探偵って24時間いつでも対象者がラブホテルに行ったら急行しなきゃいけないんでしょ?」

【その時スケジュールが“空いてたら”行きます!】

お客さんが1人~3人ぐらいしかいないときは、なるべく24時間いつでも行くような体制になると思いますが、多くの探偵事務所は常に少なくても6人、多ければ1人で10人以上のお客さんを同時に抱えます。

全員にその対応していたら、ビジネスではなくなってしまいます。だいたいの探偵事務所は、「調査の予約」をお客さんにとってもらってそのスケジュールで動くのです。

そもそも同時にお客さんを抱えていない事務所は、おそらく商売として成り立っていません…。

ホテルにいる→調査員のスケジュールがたまたま空いてる→急行!というイメージですね。

3.「依頼者さんと付き合ったりすることもあるんでしょ?」

【残念ながら、ありません…】

自分が一番辛いときに、しっかりと話を聞いてくれる異性の探偵さん。
優しい言葉をかけてくれるし、頼もしく見える…。

調査が終わった後に、声をかけられる探偵は多いでしょう。しかし、所詮は「自分の話を聞いてくれる異性」というだけのポジションです。

僕はいつも声をかけられると、「今は話を聞いてくれる異性というものに錯覚しているだけだと思うので、1年後にまだ気持ちがあれば、またその時にお声がけください。その時はクライアントとしてではなく、1人の女性として対応させて頂きます。」と答えます。

探偵をやって13年。あれ?まだ1度もその後連絡きてない…。もう1年以上経った人ばかりなんですけど…。

こんなものです(笑)。

以上、よく聞かれることを元に書いてみました。

中でも1番の「探偵は戦えなければいけない」という誤解は結構みなさん持っていると思います。すごく聞かれるんですよね。

3番目のは誤解というよりは、そんなこともあるんでしょ?というぐらいですが、よく聞かれます。上のケースは僕がモテてないだけですが(笑)、真面目な話、当たり前ですが、多くの探偵は依頼者さんを異性としてみることはないです。そのあたりの倫理観がないと、長く探偵を続けることは無理でしょうね。

書いてて楽しかったので、また定期的に書いてみます(笑)。

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

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「マイナンバーカード」をめぐるトラブルが多発。AIを過信する政府「万全の対策」

全国で多発する「マイナンバーカード」をめぐるトラブル。これを受けて岸田首相は、河野太郎デジタル相に対して「データやシステムの再点検を行うよう」指示しました。メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』の著者で健康社会学者の河合薫さんは、「ヒューマンエラーを0にすることはできない」ことを前提に、過去に“人”がきっかけで起きたあわや一大事となった事例を紹介。マイナンバーカードをめぐる政府の対策は「AIを過信し過ぎでは?」としています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

「マイナンバーカード」をめぐるトラブルが全国で多発。人為的ミスか自己責任か?

「マイナンバーカード」をめぐトラブル、全国で多発しています。

一体化した健康保険証に他人情報登録されたり、国から給付金などを受け取れ「公金受取口座」マイナンバーに登録されたり。

いずれトラブルも「人為的なミス=ヒューマンエラー」とことですし、「ログアウトしてなかった」こと原因ようです、なんといってもデジタル後進国。「本当に大丈夫な?」と心配になります。

一方で、どんな優秀なシステムでも、そこに「人」限りヒューマンエラーをゼロにす不可能です。

2011年9月、那覇発羽田行き全日空140便、浜松市南方約43キロ約1万2500メートル上空で、背面飛行に近い格好まま30秒間で1900メートル急降下していたという、衝撃的な”インシデント”発生しました

原因ヒューマンエラーです。

トイレから戻ってきた機長(当時64)ために、副操縦士(当時38)着席したまま操縦室ドアを開けようとした際、解錠スイッチでなく、方向舵調整スイッチを誤って操作してしまったもでした。

あと10秒落下し続けたら、飛行機空中分解した可能性もあった大惨事原因「スイッチ押し間違え」と信じたいです、悲しいかな、こ「人」です。

重大な事故7割から8割ヒューマンエラーによで、1つ大事故背景に、29軽微な事故、さらに300ニアミス潜んでいとされています。

いわゆ「ハインリッヒ法則」です。

法則を導き出したハーバート・ウィリアム・ハインリッヒによと「大事故予兆とな300件もニアミスを把握し、それ起きた状況分析を徹底すれば、大事故98%予防でき」としました。

100%でなく98%。こ2%こそ、そこに「人」りゼロにできない「人」曖昧性です。

一方で、「人」環境で変わ動物であり、ヒューマンエラーも例外でありません。

・残業多い現場で十分に休み取れていない
・時間的切迫度高い
・息抜けない作業多い
・チーム内で互いに助け合う関係性を持てない
・トップやリーダー安全に対す認識低い

といった仕事特性や組織風土ミスを誘発してしまいます。

ヒューマンエラー必ずしも個人資質問題でないです。

例えば2005年、関西国際空港で閉鎖中誘導路に、外国航空会貨物便誤進入す事件立て続けに2回発生しました。いずれも大きな事故につならず、ヒヤリハットで終わったです、大惨事につなりかねないミスだけに対策取られことになりました。

事前に、各航空会社に閉鎖中誘導路情報を流し、航空管制塔でも再度閉鎖情報を伝えという「情報伝達を徹底」したです。

ところ後、さらに2件誤進入発生します。

「閉鎖中誘導路こと分かっていた、標識なかったで、ど誘導路なか分かりづらかった」こと、ミス起きた原因と特定。そこで次な対策として、カラーコーンを置いたり標識を作ったりと、物理的に誤進入を防ぐ対策取られました。

「これで大丈夫だろう」──。誰もそう信じたそうです。

 

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

『Uber Eats』配達員が路上暴行で逮捕。本当にいた「バカ配達員」の衝撃事件

5月23日、神奈川県川崎市の車道で暴行事件が発生し、『Uber Eats』配達員の細川将司容疑者(30)が逮捕された。細川容疑者は同日午後、川崎市の道路上で軽トラックを運転していた男性の頭に暴行を加え怪我をさせた疑いが持たれており、調べに対し容疑を認めている。なお、この事件は容疑者が被害男性に殴る蹴るを繰り返す動画がSNSで拡散されたことで話題になった。

ウーバーイーツは利用者も多いが、以前から「配達員の態度」に苦言を呈する人々がいた。実際に、何かしらの被害に遭ったというユーザーも少なくない。そこで今回は「本当にあったヤバすぎるウーバー配達員」を紹介したいと思う。

コミュニケーションがとれない配達員

数年前は週に3回ほどのペースでウーバーを利用していたという30代の男性。だが、「あること」がきっかけで一切使わなくなったと話す。

「ラーメンを頼んだ時のことです。配達員が持ってきた商品は、セパレートの容器がラップごと外れていて、汁が漏れていた。なので、それを指摘すると〈はっ?〉みたいな顔をされて、でも何も言ってこない。僕が〈漏れてるんで交換できますか?〉と聞き続けると、この配達員があり得ない行動を取ったんです」

なんと、男性から無言で商品をかっさらい、そのまま帰ろうとしたらしい。しかも、マンションの共用廊下に「唾」を吐きかけて……。

「さすがに呼び止めましたけど、相手からまともな反応がないんですよ。〈お前何やってんだ?〉と聞いても〈はぁ……〉みたいな。ちょっと寒気がしたのを覚えてます。結局、僕が〈唾を吐くことは犯罪だから警察に電話する〉と脅すと〈いや、すみませんでした。申し訳ございません〉とやっと反応が。結論から言うと警察沙汰にはせず、商品も諦めて返金対応で済ませました」

男性は「大ごとにしたくないし、そもそもウーバーを信頼しすぎていた」と振り返る。

「当時、世間や職場でウーバーブームだったこともあって、乗せられ過ぎていたのかな?と。よく考えると商品も手数料も高いですし、あんな配達に〈手数料を払うのがバカらしいこと〉に気が付きました。あれ以来、一度も利用していませんし、今後も使う予定はないです」

女性の部屋を凝視する配達員

今でも週に1回ペースで利用するという20代女性も、配達員ごとに「当たり外れ」が激しいと言う。

「配達もスムーズで速くて愛想もバッチリと、良い配達員もいます。一方、極端に愛想が悪かったり、受け渡しの時に部屋を凝視されることも。〈置き配にすればいいじゃん〉と言われそうだけど、以前に置き配をお願いしたら商品がぐちゃぐちゃになっていたことがあったんです。地面に〈投げ置きしたの?〉ってくらいひどい状況もありました。丁寧な方はお客が食べるということを想像して置いてくれるけど、そうじゃない配達員もいますよね。不満はありつつも便利すぎて利用は止められないんですが……」

その他、自宅近くの公園に〈たむろする〉配達員がゴミをそのままにする、配達員が禁煙スペースで喫煙している……といったクレームの声も聞くことができた。

なぜ、老後に輝く人生を送るために55歳から準備が必要なのか?

仕事をリタイアしてからの第二の人生を、みなさんはどう過ごそうと考えていますか?今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、定年を迎える10年前である55歳からやっていくべき「人生設計」のアドバイスをたっぷり詰めた一冊です。

ベストセラー最新刊⇒『55歳から やりたいことを全部やる!時間術』

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55歳から やりたいことを全部やる!時間術

臼井由妃・著 日経BP 日本経済新聞出版

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、シリーズ累計17万部を突破した、『やりたいことを全部やる!時間術』の最新刊。

【参考】『やりたいことを全部やる!時間術

臼井さんの時間術には、土井も30代の頃、大変お世話になり、おかげでメールのやりとりが超効率的になりました。

また、「1週間を金曜日から始める」というコンセプトも斬新で、仕事のスケジューリングが根本から変わった記憶があります。

本日ご紹介する新刊は、多くの人が転機を迎える「55歳」をターゲットに、人生設計と時間術、人間関係、および学び直しのヒントを述べた一冊です。

・仕事時間は60歳で5時間、70歳で3時間
・毎日30分「ムダ」を排除する
・コスパやタイパよりも「タイム・バリュー」を考える
・仕事や家庭以外の「第3のつながり」をつくる
・「3カ月」で取得できる資格を目指す
・「転職サイト」をチェックする
・「副業で稼ぐお金」は3段階で考える
・「道楽ビジネス」を見つける

会社との縁が切れるのが65歳とすれば、55歳は、その10年前の準備開始のタイミング。

ここで一度人生設計をやり直す、良い機会になると思います。

著者自身が、かつて経営者として年商23億円のビジネスを率いていながら、その後、著者に転身。著者累計170万部を突破している臼井さんだけに、内容には説得力があります。

年を取るごとに労働時間を減らしていく考え方や、第3のつながりを作ること、道楽ビジネスあたりは、ぜひやってみようと思いました。

ひとつの定説にこだわらない「水平思考」で見えてくる日本人の起源

垂直思考と水平思考という考え方があるのをご存知でしょうか。垂直思考は深く掘り下げるもの、それに対し水平思考は多様な視点から幅広く考えるものです。今回、作家でユーチューバーの顔も持つ、ねずさんこと小名木善行さんは自身のメルマガ『ねずさんのひとりごとメールマガジン』の中で、この水平思考を利用して、「日本人はどこから来たのか」という疑問に迫ります。

日本人はどこから来たのか

随分前に流行った言葉に「水平思考」というものがあります。

もともとは、イタリアの医師のエドワード・デボノが昭和42年に提唱して世界的に広まった「Lateral thinking」を和訳した言葉で、直訳すれば「横方向への思考展開」とでもなるのでしょうけれど、これが「水平思考」という訳語で日本でも広く普及したわけです。

おもしろいのは、デボノが思考方式を、垂直思考と水平思考に分けたことです。

垂直思考というのは、従来からある分析学的思考のことで、これは論理を深めるためには大変有効な方式です。けれど、その反面、斬新な発想が生まれにくい。

そこで、ひとつの物事を、深く掘り下げるのではなく、むしろ多様な視点から幅広く考えてみる。すると、これまでまったく見つけられなかった新しい穴が発見される、というのが水平思考の考え方です。

たとえば、これまで言われた来たことに、「日本人はどこから来たのか」という疑問があります。

たとえば、アフリカの中央部にいたミトコンドリア・イブがもとになり、そこから世界に人類が広がったのだ、という説があります。

ところがこの説は、昭和62年にカリフォルニア大学バークレー校のレベッカ・キャンとアラン・ウィルソンらが提唱したのですが、サンプルは、わずか147人の現代人でしかありません。

さらにここで解析された結論は、ミトコンドリア・イブが生存したのは、16万年±4年というものです。つまり、ミトコンドリア・イブが存在した時代は、いまから12万年前から20万年前あたり、というものにすぎません(ちょっと調べれば、すぐにわかることです)。

ところがこの説が、世界地図上に「人類の発生と移動図」のような形で掲載されると、なぜかアフリカ中央部に発生したミトコンドリア・イブは、いまから「20万年前の女性」とされてしまいました。

そしてこの図では、日本列島に人が「やってきた」のは、3~4万年前、と書かれるようになったわけです。

さらにこの図から、もともとあった日本文明渡来説、つまり日本文明は中華文明の派生であり、中国が親、半島が兄で、日本にはその親と兄が文明を授けてあげたのだ…という説(この説ももともとは英国の歴史学者であるトインビー博士の著書が発端で、その説自体をトインビー博士が後に、日本文明は中華文明の派生ではなく、まったく独自に進化した中華文明とは別なものと修正しています)と結びつき、なぜか結果として、「日本人は、どこかから渡来してきたのだ」という説が、宣伝され、定着していったわけです。

そして日本人の起源などを語るときには、そうしてできた仮説の範囲内でしか、考えることも、研究発表することも、なぜか許されないという、おかしな環境ができあがっていったわけです。

この記事の著者・小名木善行さんのメルマガ

次は6月10日?衛星打ち上げに失敗した北朝鮮が今後「通達しない」と叫んだワケ

北朝鮮が5月31日に偵察衛星を打ち上げたことに関して、国連が緊急会合を開催しました。それに対して北朝鮮は怒り心頭。その理由とは?今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では宮塚コリア研究所副代表の宮塚寿美子さんが、その北朝鮮の怒りの内容と今後の打ち上げへの予想を語っています。

偵察衛星打ち上げ失敗 10日に2度目の予告なし発射か?

北朝鮮の朝鮮中央通信は、2023年6月4日に金与正(キム・ヨジョン)党副部長の談話を発表した。金副部長は、北朝鮮が5月31日に北西部の平安北道東倉里の発射場から偵察衛星である「衛星運搬ロケット千里馬1」の打ち上げを巡り国連安全保障理事会が緊急会合を開催したことについて「非常に不快だ」と批判した。

北朝鮮は、去る5月30日に英国のロンドンにある国際海事機関(IMO)本部に、「衛星の打ち上げに関して、日本時間の5月31日午前0時から6月11日午前0時までの間とし、残骸などの落下予想地点として3か所の座標を示した」と、日本の海上保安庁に伝えたとしていた。

IMOの加盟国が衛星の打ち上げを本部に知らせる義務はない。しかし、IMO総会決議に基づく世界航行警報業務(WWNWS)では、所属区域の調整国に知らせることになっている。韓国と北朝鮮を含む区域の調整国は日本が担っており、加盟国は海外射撃訓練、海上訓練、船舶沈没、暗礁発見などの緊急事項を日本に知らせなければならない。北朝鮮がこのように事前にIMOに衛星の打ち上げを通知したのは2016年以降で初めてのことである。

今回の金副部長は、北朝鮮としては手順を踏んだはずなのに、国連が批判することは筋違いだということを強調したいのであろう。

さらに、朝鮮中央通信は、「国際問題評論家キム・ミョンチョル」の名前で「今後、国際海事機関は我々が進めることになる衛星打ち上げの期間と運搬体の落下地点について自力で調べて対策を講じなければならないだろう」という寄稿も報道している。

つまり、今後は、通告なしの打ち上げを示唆したのである。

結局、今回の発射は失敗したとされるが、北朝鮮はこの事を国内向けには公表していない。その理由として、今回の予告にもあった6月10日も再び偵察衛星を発射し、成功したら大々的に公開するのかもしれない。

(宮塚コリア研究所副代表・國學院大學栃木短期大學兼任講師 宮塚寿美子)

この記事の著者・宮塚利雄さんのメルマガ

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