このままでは倒産ドミノ。いま「経済のコロナ禍」を防ぐ“徳政令”が必要だ

新型コロナの影響で大きな痛手を被った観光業や飲食業からは倒産や閉店の話が聞こえてくるものの、政府の手厚い支援もあり、倒産件数そのものは少ない水準で推移しています。しかし、無利子の融資であれ、最大5年の返済猶予期間が過ぎたときには倒産が激増し、巻き添えとなる事業者も増えることが予想されています。今回のメルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』では、著者で小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さんが、立憲民主党が提出した「コロナ債務減免法案」の内容を紹介。この「令和の徳政令」を与野党協議して成立させるべきと訴えています。

 

令和の徳政令/「経済のコロナ禍」を未然に防ぐ

「石川さん、Mホテルが倒産しました!」。秘書からの連絡で、遠い親戚筋にあたる帯広市のホテルが倒産したことを知った。十勝は、サッカーやマラソンなど大学生や社会人の多くのチームが夏や冬に合宿を行うが、コロナ禍で合宿や大会が激減したのが影響したと思われる。また、このホテルは料金が安く、町内会や各種行事に使う団体が多かったのだが、これもコロナで激減したのも要因だろう。本当に残念である。

観光業や飲食業など多くの店舗が閉店や倒産に追い込まれている。自助努力だけでは限界がある。コロナが明けたとしても3年間で借りた債務の返済が待っている。多くの事業者はコロナ特別融資を受けて経営を継続してきたが、その融資残高はコロナ禍前と比較し30兆円以上増額している。融資総額は55兆円も増えているのが実態だ。

参院選のごあいさつ回りで商工会にうかがうと、この話になる。「このままだと債務返済で倒産するところが出てくるよ。なんとかしないと」。

立憲民主党はコロナ債務減免法案を提出した。法案の中身は新型コロナウイルスで影響を受けた中小事業者に対する債務減免などだ。法案の主な内容は、
(1)債務自体を減らすこと
(2)合理的なものに関しては経営者責任を問わないこと
(3)債務を減免した分については政府が金融機関で補てんすること
などだ。

現時点では返済猶予期間中(最大5年)の事業者が多く、返済負担の問題は表面化していない。だが、今後、返済時期を迎えた際には、全国で倒産、廃業、従業員の解雇などが激増することが予想される。

コロナ融資を受けていない事業者の経営にも大きな打撃が生じ、国民経済全体に深刻な影響が生じるものとなる。先が見える経営をしてもらうためにも与野党が協議して成立させるべきである。

 

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ウクライナ情勢の理解に不可欠。「アゾフ大隊」と紛争を煽った米国務次官の正体

先日掲載の「プーチンは本当に侵略者なのか?米国こそがウクライナ紛争の責任を問われる理由」で、ウクライナで現在進行中の事態を引き起こした責任は米国に求められるべきという見解を示した、ジャーナリストの高野孟さん。そんな高野さんは、ウクライナ情勢の諸々を見誤らないためには「血縁を含む人脈関係」の理解も不可欠とも指摘します。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では高野さんが、ウクライナの準軍事組織アゾフ大隊と、アメリカのヌーランド国務次官それぞれについて詳しく解説。西側マスコミが伝えたがらない各々の背後関係を明らかにしています。

【関連】プーチンは本当に侵略者なのか?米国こそがウクライナ紛争の責任を問われる理由

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2022年4月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

ウクライナ情勢を理解するための頭の体操/現象に振り回されずに実体・構造を析出しよう

普通、物事の認識は「現象から本質へ」と進むとされるが、そこには落とし穴があって、主張したい本質を最初から設定しておいてそれに都合のいい現象だけを掻き集めて立証した風を装うということがしばしば起こりうる。今で言えば、プーチンが悪魔であるという“本質”を際立たせるためにウクライナ市民がむごたらしく殺された映像をこれでもかと並べるといったことである。

これに引っかからないためには、現象論からいきなり本質論に舞い上がってしまうことを避け、その間に実体論の領域をできるだけ広く設営することである。実体論とは、例えば諸現象の束がどれほどの量をなしていて、それと相反する別の諸現象の束があるとすればその両者が生み出すベクトルはどちらを向いているのか、といったことである。現象をバラバラで感じるままに受け取るのでなく、それらが織りなすその問題の実体・構造を炙り出して、そこからゆっくりと本質論のレベルに向かうのである。

 

楽天・三木谷会長が創立25周年レセプションで語った「通信業界への不満」

創業25周年レセプションを終えた三木谷浩史楽天会長が記者会見に臨み、通信事業での展望などを語りました。ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんはこの会見で、規制だらけの通信業界で、いま不満に感じていることを直撃。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、三木谷氏があげたルーラル(町村部)エリアにおける「インフラシェアリングへの配慮」について解説。三木谷氏が、今回のレセプションでも見えた政治家との太いパイプを生かしたのか、既にその不満を解消する動きが出てきていると伝えています。

 

三木谷楽天会長に通信業界での規制に対する不満を聞いてみた──「インフラシェアリングへの配慮があってもいいのでは」

4月14日、楽天グループの創立25周年レセプションを取材してきた。終了後、三木谷浩史会長による記者会見が開催された。三木谷会長は現在、楽天グループ全体を見ているものの、楽天市場や金融関連は別の幹部に権限委譲しており、三木谷会長自身はモバイル事業に注力しているとのことだった。

せっかくなので「この25年間、インターネットを中心に企業活動をしてきたが、ネットの世界は自由に動き回れたと思う。一方で通信業界は規制だらけといえる。いま、不満を感じている通信における規制はなにか」という質問をぶつけてみた。

ワンストップではないMNP制度については、15日にケータイWatchで公開されたコラムを参照していただくとして、それとは別に三木谷会長はルーラルエリアについて苦言を呈していた。

「都市部を除く、人口が密集していない場所については、国民から見ると、四重の投資になっている(筆者注:4キャリアがそれぞれ別々に基地局を建設している)。協力体制をしっかりやることで、全体的なコストがダウンして、それがユーザーに反映されるのではないか。これに関しては海外では政府が指導しているが、そういった考えは日本にはない。そこはちょっと残念かなと。4社の競争でもそういった配慮があってもいいかなと思う」(三木谷会長)。

要は日本も政府主導でインフラシェアリングを推進していくべきだというのだ。ただ、インフラシェアリングに関しては、2022年3月29日に総務省から出された「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」において「5Gの整備」として、「補助金の要件によってインフラシェアリングを推進」とあり、複数事業者による共同設備の場合、国庫補助率のかさあげ(補助率1/2から2/3)、補助対象者にインフラシェアリング事業者を追加、基地局のインフラシェアリングを可能とする技術の開発を2022年までに実施(複数事業者の送信機をひとつの無線装置に集約する技術)、携帯電話事業者とインフラシェアリング事業者との間におけるルール整備に向け2022年度中にガイドラインを改正するなど準備が着々と進みつつある。

この計画が出る直前、NTTドコモは同社が保有する通信鉄塔、最大6002基を最大1062億円でJTOWERに譲渡し、NTTドコモがJTOWERから同鉄塔を借り受ける契約を交わしている。もちろん、JTOWERの所有となる鉄塔は他キャリアも利用可能になる見込みだ。実に話がうまくまとまっている感が否めない。

楽天グループの創立25周年レセプションには、岸田文雄内閣総理大臣が挨拶に訪れ、安倍晋三元首相、菅義偉前首相もビデオメッセージを寄せるなど、三木谷会長と政治の太いパイプを感じさせた。楽天モバイルはインフラシェアリングとプラチナバンドを武器に、結構早いタイミングで、そこそこ使える人口カバー率を実現してしまうのかも知れない。

 

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プーチンならやりかねない。負けの生き恥より核投下を選ぶ独裁者の愚

何の罪もないウクライナ国民の命を、情け容赦なく奪い続けるプーチン大統領。彼はまた核兵器の使用についても躊躇いはないようです。今回のメルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、俄然現実味を増したと伝えられるプーチン大統領が戦術核を使う可能性を検討。さらにその標的となる場所を予測した、モスクワ国際関係大学元教授の見解を紹介しています。

プーチンは核を使うか?

ウクライナのゼレンスキー大統領は、「プーチンが核兵器を使う可能性」に言及しています。毎日新聞4月16日。

ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、首都キーウ(キエフ)の大統領府で米CNNの単独インタビューに応じた。ロシアが戦術核兵器を使用する可能性について「世界のすべての国」が備えるべきだとの認識を示した。

「戦術的核兵器」とは、何でしょうか?ウィキを見ると、

戦術核兵器(せんじゅつかくへいき)は、戦場単位で通常兵器の延長線上での使用を想定した核兵器である。戦略核兵器や戦域核兵器(中距離核兵器)に対して射距離が短い。米ソ間の核軍縮協定などでは射距離500km以下のものが戦術核兵器であると定義されている。

私の認識では、「戦闘に勝つために使われる小型核」。プーチンが戦術核を使う可能性については、CIA長官も言及しています。

ロシアが戦術核兵器を使う可能性については、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が14日に「軽視できない」と言及した。ゼレンスキー氏はこの点について聞かれ、「私だけでなく、全世界が懸念する必要がある。本当の情報ではないかもしれないが、真実である可能性もあるからだ」と語った。
(同上)

これ、どうなのでしょうか?ゼレンスキーとバーンズ長官は、情報戦の一環で、プーチンを「悪魔化したい」だけなのでしょうか?

実をいうと、【プーチン自身】も核兵器使用について警告しています。毎日新聞2月8日。

緊迫するウクライナ情勢を巡り、ロシアのプーチン大統領とフランスのマクロン大統領が7日、モスクワで会談した。緊張緩和に向けた対話の継続では一致したが、ロシアが求める北大西洋条約機構(NATO)不拡大などの主要問題では隔たりが大きく、プーチン氏はロシアとNATOの核戦争になれば「勝者はいない」と言及し、露側の要求を認めるよう迫った。

この発言は、2月7日です。2月24日に戦争がはじまった。プーチンは、核攻撃をちらつかせながら、「ロシアの要求を受け入れろ!」とマクロン大統領を脅迫していました。そして、戦争開始3日目の2月27日、プーチンは、「核抑止力部隊を厳戒態勢に」するよう命令した。テレ朝ニュース、2月28日。

ロシアのプーチン大統領は国防相らに対して核抑止力部隊を厳戒態勢に移行するよう命じました。

このように、プーチンは「核兵器」にしばしば言及しています。もちろん、プーチンも、「核兵器を使いたい」とは思っていないでしょう。彼は、世界中で「現代のヒトラー」(プトラー)と呼ばれ、「永遠の悪名」を歴史に残してしまいました。

もし、核を使えば、「ヒトラーをはるかに超える極悪人」として、永遠に人々の記憶に残るでしょう。それでも、「ウクライナとの戦争に負ける」という「生き恥」をさらすより、「核を使っても勝利する道」を選ぶかもしれません(実際は、勝利できないはずですが)。

ちなみに、ロシアのプロパガンディストたちは開戦前、「3日で片がつく」といった発言を繰り返していました。

  • お笑い芸人のゼレンスキーは逃亡し、政権は崩壊
  • ロシアの傀儡政権が樹立される
  • 傀儡大統領は、クリミアは、ロシア領と認める。ルガンスク、ドネツクの独立を認めるNATO非加盟を約束する。非軍事化を約束する

とまあ、こんな楽観的シナリオを描いていたのです。

ちなみに、プーチンは、FSB第5局の情報にもとづいて、楽観シナリオを描いた。誤情報を流し、プーチンに大恥をかかせた第5局は、150人が粛清されたそうです。読売新聞オンライン4月12日。

12日付の英紙ザ・タイムズによると、ウクライナ侵攻の難航を受けて、ロシア情報機関「連邦保安局(FSB)」に所属する職員約150人が追放された。侵攻前に「虚偽の情報」を大統領府に提供した責任を問われたという。

東北で就職したい企業ナンバーワン。アイリスオーヤマ躍進の秘密

東北では就職したい企業ナンバーワンである「アイリスオーヤマ」。その躍進と人気の秘密はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『週刊145マガジン「腹割って話そうぜ!」まぐまぐ!出張版』では、Webメディア『ECのミカタ』元編集長で株式会社「team145」代表取締役石郷学さんが、アイリスオーヤマの通販について担当者に取材、その戦略を分析しています。

 

アイリスオーヤマ東北の雄である所以 通販の躍進

・メーカーの立場と通販をうまく使い分け

アイリスオーヤマは東北の雄。実は東北では就職したい企業ナンバーワンだったりします。名実ともに躍進していて、業務が全体で統率が取れているなあと実感させられます。

取材のきっかけは先日「au PAY マーケット」が開催する「ベストショップアワード」総合賞でトップ10に「アイリスプラザau PAY マーケット店」と「暮らし健康ネット館」の2つ入っていたから。それで話を聞いたら納得だったというわけです。

答えてくれたのは、アイリスプラザの三浦さんと暮らし健康ネット館の吹越さんです。アイリスオーヤマというと、とかく家電から日用品まで幅広く扱うメーカーとして、存在感を示しています。

でもコロナ禍以降においては着実に通販でもその存在感を見せているんです。2つの店舗の違いですが、うまく棲み分けしているんですよね。

まず「アイリスプラザ」は「アイリスオーヤマ」というブランド名を活かした公式ショップとしての役割を担っています。

ここではCMに起用している吉沢亮さんなどの写真を全面に出して、販売上での戦略と連動させています。つまりメーカーとしての信用がお店のリピーターに繋がっていくわけです。

一方で、「暮らし健康ネット館」においては仕入れ商品も扱い、NBを取り入れながら、こちらは幅の広さを打ち出しています。

日用品などを中心に価格訴求で勝負し、日常的に買い求めやすいスタイルです。暮らしに即したものを複数、買ってもらうことを意図し、最近のヒット商品としてマスクなどを挙げていました。

とはいえ、僕個人として「値頃感」を打ち出すやり方は、他でも扱っている商品でもあるしそこで価格競争をするのは、疲弊するのではないでしょうかって話したんです。

それを踏まえて、リピーターを念頭に置かれた戦略ですよね?と。するとまさにその通りで、「次回、購入した時に利用できる」クーポンの発行などを行って、自然と次回の購入に繋がるようにしています。

・新規獲得と継続のバランス

それでは根本的に、新規獲得をどう行っているかというと「5の付く日」など月二回ほど用意して、そこで獲得しているようで、当然安くしています。

でもこれは売上のヤマを作るための施策であり、漫然と同価格で商品を売り続けても、お客様も買い時が見えづらいですからね。

お店も同じく、新規獲得の勝負時が見えづらいので、「お得な日」で売上のヤマを作れば、そこで得られた新規顧客を「いかに継続するか」という「KPI」の指標が出てきます。まさにそこで先ほどの継続施策に繋げて、効果検証を繰り返しているんですよね。

 

SNS疲れするのは“女子力が高い”人。人気カウンセラーが断言する理由とは

いまや現代人にとって必須とも思われるSNS。なにかしらでつながっている人も多いと思いますが、いつでもコミュニケーションが取れる便利な一方で、“重い”と感じることがありませんか?そこで今回ご紹介するメルマガ『根本裕幸のメルマガ&動画で学ぶ、めっちゃ使えるココロの法則』では、人気カウンセラーがSNS疲れについて解説します。

 

質問~SNSを楽しめる人、SNSが重たくなる人とは?~

根本さん、こんにちは。いつも為になるブログやメルマガありがとうございます!

慢性的な問題になるんですけど、私はSNSで知り合いと繋がるのが苦手です。私が投稿したことに対して、いいねだったり、コメントをくれるのは嬉しいのですが、返事を書くのが面倒だなと思ってしまいます。ちょっとプレッシャーを感じてしまうというか。だから、できれば知り合いゼロの環境でSNSで楽しみたいというのが本音です。

それまでは、友達と離れしまった寂しさもあり、SNSに投稿することが好きでしたし、コメントをもらえば嬉々として返信し、友達の投稿にも必ず反応するようにしていました。反応してあげないと可哀想という思いもあったり、「コメントしてあげたんだから、私が投稿した時も反応してよね」というコントロールもあったんだと思います。

自分が心を開いている人から反応してもらえない(無視される)のが怖い、ネガティブなことは言われないと分かってる環境でも、人からの反応が怖くて、すごくドキドキしてしまいます。自分が期待していたよりも反応が薄かったらショック、みんなにとっての私ってこんなもんなんだなとガッカリしたくない気持ちもあります。

私は中学生の時に、仲が良かった子から裏切られるということが2年連続で起こってしまい、それ以来人間不信になり、ご多分に漏れず、親密感の恐れもあります。

長年優等生キャラを演じてきて、今年に入ってついに強制終了がかかってしまったので、今はゆっくり自分と向き合っているところなのですが、どうも人をコントロールしたい気持ちが出てきてしまいます。

はじめの趣旨と話がずれてしまいましたが、どうやってコントロールしたい気持ちを解消していったらいいでしょうか。根本さんのご意見を教えていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (ちこさん)

 

すべての食堂のお手本。沖縄のとある大衆食堂が地元に愛されるワケ

沖縄県民で知らない人はいないと言われるほどの大衆食堂があります。創業は昭和49年ですが、いまだに多くの人から愛され続けている名店だそうです。今回は、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中でそのお店をピックアップ。その人気の秘密を語っています。

チキンナゲット定食? 観光客をも引き寄せる、沖縄大衆食堂の魅力

沖縄県那覇市に、昭和49年創業の大衆食堂があります。沖縄県民で知らない人はいないと言われるほどの人気店。

9:30~23:00の長時間営業の間には、お店の前にある沖縄大学の学生や周辺のサラリーマンがたくさんやって来ます。

地元のおばあたちが作るメニューは、約80種類。毎日来る人が多いので、飽きさせないように、メニューが多くなったのです。

メニューには、沖縄の郷土料理が並ぶので、県外(内地)の人から見れば、驚きとワクワク感があります。地元の人が食べる日常食を体験できるので、観光客も多くなっているのです。

「ヘチマ定食」「中味いりちゃー定食」「麩ちゃんぷる定食」「ゆし豆腐定食」「やんばるそば定食」など。

その中でも、ちょっと異質なものが目に留まります。

「チキンナゲット定食」。

チキンナゲットとマカロニサラダ、山盛りポテトフライ、ソーセージ、沖縄そば(小)、ご飯がセットになっています。

これは、沖縄県民でさえ、驚くものです。ナゲットでご飯を食べることが想像し難いからです。

しかし、これは沖縄県民の食の好みを知っているからこそ、生まれたものです。

沖縄県民は、鶏肉好きです。フライドチキンやチキンナゲットをイベントの度に食べます。生活に欠かせない料理になっているのです。

このお店では、ふと食べたくなった時に、そこにあるメニューなのです。

長年に渡る営業で、地元の食を知り尽くし、お客さまが欲する料理を揃えていった結果が、80種類のメニューとなったのです。

吉野家、子会社のはなまるうどんでも不適切表現。「女子ぶっかけ」「男子おいなり」で反省ゼロ、役員解任も火に油

早稲田大学で行われた講座で、マーケティング施策について「生娘をシャブ漬けに戦略」などと発言した、大手牛丼チェーン「吉野家」の取締役常務・伊東正明氏が解任されたことがわかった。吉野家ホールディングスが19日午前に発表した。しかし、吉野家の子会社である「はなまるうどん」でも性的表現を匂わせるキャンペーンを行っていたことが発覚し、炎上騒動は収まりそうにない。

子会社の「はまるうどんでも」お下劣なコピー

ネットで話題となっているのは、はなまるうどんが2013年に行った「誰が一番綺麗にうどんをすすれるか」を競う「スリリングカップ」というキャンペーン。

「女子ぶっかけ部門」「男子おいなりさん部門」「かまたま部門」など、明らかに性的表現を匂わす言葉を用い、低俗なキャッチコピーを打ち出していた。

これは案の定、すぐに消費者からクレームがついて名称は変更された。あまりにも低俗な手法だったため、わざとクレームを誘導して、注目を集める「炎上商法」ではないかと勘ぐるむきもあったが、誰もが知る有名うどんチェーンでそんな姑息な手段を使う必要はない。

下品なコピーが社内でストップがかかることなく、そのままリリースされる企業体質は当時から問題視されていたが、まさか親会社である吉野家でも似たようなことが起きるとは誰も想像していなかっただろう。

そうした差別表現や下品な発想を楽しむ風土がグループ内にあると思われてしまっても仕方がない。

現在、吉野家はタレントの藤田ニコル(24)をイメージキャラクターにして、牛丼だけでなく親子丼や定食に注力して若い女性を客層に加える取り組みが進められている。そんな中、役員自らの不用意な発言で台無しにしてしまうとはあまりにも情けない。

はなまるうどんの件から10年経っても、その企業風土は改善されることがなかったと言わざるえない。

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蔑まれたのは女性だけじゃない。男性蔑視発言も

「生娘シャブ漬け戦略」だけが取り沙汰されている伊東氏だが、講座の中では男性客に対しても「家に居場所のいない人が何度でも来店する」と、利益の源泉である男性顧客を中傷する発言もしていたという。

ビジネスインサイダーにおける女性受講者のインタビューによると、授業には早稲田大学教授をはじめ他の講師陣や運営スタッフも同席していたが、その場で注意をする人はいなかったという。

伊東氏はマーケティング分野で日本最高峰と呼ばれるP&G社で「ジョイ」「アリエール」をトップシェアに引き上げた立役者。2018年に独立後、マーケティング塾を主催しながら、吉野家に常務取締役として引き抜かれた、マーケティング分野では超一流の人物だ。

日経クロストレンドの2021年のインタビューでは「顧客とは数字ではない。顧客を分析することよりも、ユーザーの声に耳を傾けることが大切」という主旨の発言をしている。自身が語ったように顧客の声を聞いていたら、このような失言はなかったはず。

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今回は受講生がすぐに大学の運営サイドに報告したことで発覚したが、誰も声をあげなければそのままスルーされていた可能性が高い。大きな代償を払うことになった吉野家だが、企業体質を根本から変える良いきっかけにするしかなさそうだ。

デジタル人民元が、対プーチン露の金融制裁“抜け穴”説は本当なのか?

中国が通貨覇権を目論み繰り出し、今や2億人以上がウォレットアプリを利用しているとも言われるデジタル人民元。そんなデジタル通貨が、ロシアへの経済制裁の抜け穴になりうるとされ議論を呼んでいます。果たしてそのような可能性はあるのでしょうか。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、著者で多くの中国関連書籍を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さんが、タイムスパンを短期・長期に分け、デジタル人民元が抜け穴として機能するのか否かについて考察。さらにこのデジタル通貨の未来についての予測も試みています。

 

「中国『デジタル人民元』は、対ロシア経済制裁の『抜け穴』になる」は本当か?

ウクライナ戦争の停戦は遠のいたのか。

中国メディアの多くは、ロシア軍によるウクライナ侵攻直後から「アメリカ・北大西洋条約機構(NATO)の目的は、戦いの長期化」と予測していた。ゆえに停戦が具体化した3月29日の協議直後から、米・NATOがにわかに攻撃型兵器の支援に踏み切ったのを受け、「やっぱり」と大見出しで報じた。

アメリカの支援は侵攻後50日間で計25億ドル(3,125億円)に達した。ウクライナ国防予算の約40%に匹敵する莫大な額で、間接的にウクライナの戦いを支えている構図が透けて見えるのだ。

当然、ロシアは敏感に反応し、兵器供与への正式な抗議として外交文書「デマルシェ」を米国務省に送付した。同時にキーウへの攻勢を再び強めようとしている。

戦争が泥沼化へと向かうことへの世界の苛立ちは、ロシアへの経済制裁の有効性への疑問や、これに参加しない中国へも向けられている。そして対ロ制裁の要、金融制裁の抜け道として中国が進めるデジタル人民元にもその矛先は向けられ始めた。

デジタル人民元は対ロ金融制裁の「抜け穴」なのだろうか。

結論を急げば答えは「Yes」であり「No」だ。そう言わざるを得ないのは、短期的には「否」で長期的には「是」だからだ。

例えば、対ロ制裁の切り札である国際銀行間通信協会(SWIFT=金融機関の国境を跨いだ取引のメッセージ通信を提供する国際的ネットワーク)からの排除は、一時的にルーブルの価値を大幅に損ねた。だが現状、ルーブルの価値は侵攻前の水準に戻っている。つまり制裁の不発を思わせるが、それは世界がロシア産天然ガスなどエネルギーに依存──とくに欧州が──していることが前提であり、対ロ貿易の決済をルーブルで行うとプーチン大統領が宣言したことが影響したと考えられる。エネルギーが不可欠であれば決済方法は多種ある。

アメリカの金融制裁にはさらに広範で強力な「二次制裁」もあるとされるが、プーチン大統領が「困るのは買い手」と発言したように、かえって買い手が決済方法を模索することになる可能性は排除できない。

いずれにせよここにデジタル人民元が抜け穴の役割を果たしたという話は寡聞だ。

一方でデジタル人民元が将来的な制裁の抜け穴となるかもしれないとの指摘はアメリカ国内からも聞かれる。

例えば、元米国防次官補のアディティ・クマール氏は「デジタル人民元とドル── 脅かされる米ドルの覇権」(『フォーリン・アフェアーズ』2020年7月号)のなかで「デジタル通貨は、現行システムを回避するスケーラブル(計測可能)なクロスボーダーメカニズムを提供できるため、米ドル取引とアメリカによる金融監督を回避するという目標の実現に貢献できる」と記している。

重要なことはこの抜け穴が実現するのか否かだ。そしてそれはアメリカ次第なのだ。

 

ウクライナ紛争でも証明か。戦争は「英国が味方に付いた方が勝つ」という不敗神話

圧倒的な軍事力を誇るロシアを相手に、一歩も引かぬ抗戦姿勢で驚異的な戦果を上げるウクライナ。そんなウクライナをアメリカとともに強力に援護するイギリスには、現在まで継続している「味方についた国は負けない」という神話があるといいます。この不敗神話を取り上げているのは、立命館大学政策科学部教授で政治学者の上久保誠人さん。上久保さんは今回、その事例として日露戦争を挙げイギリスが果たした役割を紹介するとともに、日本が今後、イギリスと同盟関係を結ぶべき「神話」の存在以外の理由を解説しています。

プロフィール:上久保誠人(かみくぼ・まさと)
立命館大学政策科学部教授。1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

「戦争は英国が味方についた方が勝つ」という不敗神話

ウクライナとロシアの停戦協議が停滞している。ロシア軍による民間人虐殺疑惑が明らかになったことで、ウクライナ側が態度を硬化させた。ウクライナ側は、ロシアが併合した南部クリミアについて「15年かけて協議する」との方針を撤回し、「ウクライナの領土の一体性」について一歩も譲歩しない姿勢に戻った。それをロシア側は、「最も重要な部分が抜け落ちている」と拒否した。停戦協定は、先行きがみえなくなった。

ウクライナ軍の想像を超える奮戦が続き、紛争が長期化・泥沼化した背景には、米国、英国などを中心とするNATO軍のウクライナに対する支援がある。対戦車ミサイル「ジャベリン」、トルコ製のドローン「バイラクタルTB2」、歩兵が肩に担いで撃てる地対空ミサイル「スティンガー」などの、NATO軍からウクライナ軍に提供された兵器が威力を発揮している。重要なことは、これらの兵器が、戦争が始まってから提供されたものではないことだ。すでに開戦前にウクライナが保有し、ロシア軍を待ち構えていたのだ。

特に、米英は昨年11月頃から、ロシアのウクライナへの大規模侵攻の懸念を訴え続けていた。確かに、ロシア軍約17万人がウクライナとの国境沿いに終結していた。だが、ウクライナのオレクシー・レズニコウ国防相が「侵攻が迫っている兆候はない」と発言するなど、誰も本当にロシア軍がウクライナに侵攻するとは考えていなかった時だった。ところが、ジョー・バイデン米大統領やボリス・ジョンソン英首相は、まるで戦争を煽るかのように、ロシア軍の危険性を指摘し続けていた。

昨年12月、米誌ワシントン・ポストは、情報機関の文書の内容として、ロシアがウクライナ侵攻を計画中と報じた。そして、ウクライナ国境に集結したロシア軍の規模や侵攻ルートを指摘した。驚くべきは、実際に侵攻が始まった時の規模・侵攻ルートを正確に当てていたことだ。

そして、戦闘が始まると、ウクライナ軍は、ロシア軍の経路、車列の規模、先端の位置などを把握して市街地でロシア軍を待ち伏せし、対戦車ミサイルやドローンで攻撃した。ロシア軍は多数の死者を出してしまった。ウクライナ軍の背後には、米英の情報機関の支援があると指摘されている。

要するに、米英は、プーチン政権・ロシア軍の意思決定をリアルタイムに近い形で把握している。それが、ウクライナの想像を超えた大善戦をもたらし、ロシアを「進むも地獄、引くも地獄」の泥沼の戦争に引き込んだということだ。