大野智「結婚秒読み」で嵐の活動再開は絶望的。新恋人発覚でジャニーズ退所濃厚、芸能活動に終止符か

昨年末でグループ活動を休止し、現在は芸能活動から距離を置いている嵐の大野智(40)に新恋人ができていたことがわかった。女性自身が報じた。相手の女性は30歳前後とみられ、結婚を視野に入れた交際ではとささやかれている。活動再開が望まれる嵐だが、大野の真剣交際を受け、その願いは絶望的になったといえそうだ。

大野智に「新恋人発覚」報道

活動休止前のラストライブを最後に表舞台から姿を消していた大野だが、約4カ月ぶりに思わぬ形でその近況が明らかになった。

記事によると、大野は4月上旬に新恋人と京都旅行へ出掛け、顔なじみの旅館を訪れたという。

実はこの旅館、大野にとっては思い出がたくさん詰まった場所。大野はjr.時代に1997年からの約2年間、舞台出演のために京都に滞在していたことがあり、数カ月間をこの旅館で過ごしていた。

その時、舞台に出演していた東山紀之(54)が大野の歌と踊りを絶賛。大野の実力が認められるきっかけとなった。

大野がこの京都旅行で訪れた場所はファンの間では聖地とされていて、新恋人をそこへ連れて行ったことはかなり“本気の恋”だとみられている。

かつて出演した番組の中で、大野は「40歳で結婚したい」と発言しており、もしかしたら活動中止中の電撃結婚もあるかもしれない。

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嵐の活動再開は“ほぼ絶望的”か

大野に新恋人ができたことはファンとして賛否がわかれるところだが、多くの人たちが気にしているのは嵐の今後の活動についてだろう。

活動休止後からわずか4カ月あまりで、二宮には第一子が誕生し、大野にも新恋人の存在が明らかになった。嵐としてグループ活動をしていた時には考えられなかったことだ。

いわば、メンバーたちは嵐の時にはできなかったことを一気にやり始めたといえる。

ジャニーズ事情に詳しい週刊誌の記者は次のように語る。

「現在はメンバーがソロ活動をしていますが、嵐という縛りがなくなったことで、それぞれが自由にやっているという印象です。二宮さんがパパになるなどありえないことでしたからね。個人で勝負しなければならない大変さはありますが、居心地は良いと言えるのではないでしょうか」

しかし、言い方を変えれば、嵐として活動を再開するには環境が変わりすぎてしまった。たった4カ月程度でこれだけ変化が怒れば、今後はもっと変わっていくだろう。

「“職業的嵐”になることはできるかもしれませんが、すでに嵐の活動再開は現実的ではなくなってきてしまっています。特に難色を示しそうなのが二宮さんと大野さんでしょう。松本さんは状況と条件次第、櫻井さんと相葉さんは活動再開派だとみられているようです」(前出・芸能記者)

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活動再開は1~2年以内であればやや早すぎる、かといって3~5年後となれば、もはやメンバーがどんな状態でいるのかわからない。

多くの人たちが待ち望んでいる嵐の活動再開は、現実的には難しいものとなってしまったようだ。

メット無しでOKの街も。電動キックボードのシェアサービスは成功するか?

日本の街に、新しい「乗り物文化」は根付くのでしょうか。今回のメルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』ではMBAホルダーの理央 周さんが、4月よりスタートする電動キックボードのシェアリングサービスを紹介。その成功の可能性をプロの視線で分析・考察しています。

なぜ電動キックボードの「シェアリングサービス」がいま始まったのか?

電動のキックボードのシェアリングサービスが、4月から国内で始まります。

キックボードとは車輪付きの板に、電動式のモーターがついているもので、その板に乗って移動するものです。蹴って走るキックスクーターにモーターがついているので、電動式キックスケーターとも呼ばれています。

大雑把にいうと、スケートボードの先に伸びたハンドルがついていて、ハンドルで操作しながら、地面を蹴って走る、キックスケーターに、電動式のモーターがついて、楽に走れる、というものです。ちなみに、座れるサドルがついているものは、電動スクーターと分類されています。

一見、このキックスケーターは場所も取らないし、横幅も広くないので、狭い道も楽々行けそうですし、運転も楽そうなので、街乗りや、ちょっとした買い物には便利そうです。

しかし、警察庁交通局のホームページによると、「原動機が内燃機関(エンジン)でなく、電動機であっても、原動機付自転車に当たる」ので、公道を走る場合には、原動機付き自転車、いわゆる原付と同じ扱いになるので、その基準を満たしていなければなりません。装備としては、バックミラーや方向指示器が必要ですし、所有するには、自賠責保険に加入しなければなりません。もちろん軽自動車税も必要です。

また、実際に乗るには原付の免許が必要ですし、もちろん歩道を走ることはできません。そして、運転する時にはヘルメットを着用しなければなりません。このような装備なしで乗ろうとすると、公道はもちろん、公園などの公共の場所で乗ることはできず、乗ることができる場所は私有地くらいになってしまいます。なので、気軽に買ってちょっと乗ろうか、という意味においては、電動アシスト自転車とはちょっと訳が違うのです。

しかし、この4月から警視庁が一部の地域で、ヘルメットなしでも乗れることを認可するため、ループ、EXx(エックス ともに東京)、mobby ride(モビー・ライド、福岡)、はしごメーカーの長谷川工業(大阪市)の4社が、東京都渋谷区や千葉県柏市などで、サービスを始めることになりました。

もともと、電動キックボードは消費者向けに販売をされています。単なるキックボードと違って、やはり原動機がついているので、注意点もあり、販売サイトには多くの購入のヒントが書かれています。初心者にはハンドブレーキがついているものがいいそうですし、夜走るにはライトが明るいものがいい、といった具合です。

また、電気が動力なので、充電をしなければなりません。なので、充電にかかる時間や、フル充電した時の持続時間に気をつけてください、という注意点です。EVを買う時に注意するような点まで気にかけないといけない、ということになります。これは、買う意欲のある人たちにとって、潜在的に不安に思っていることになるので、所有しようと購入に踏み切る「バリア」になります。

また、価格帯は1万円台から始まり、20万円以上の本格的なものまである中で、5、6万円くらいの商品が主流です。ということは、価格の面でも、スケートボードや、普通のキックボードとは違って、電動アシスト付き自転車より少し低めの価格です。こうなと、購入するときに考える要素が多くなる、高関与商品に分類されます。

これらの要素を考えると、ヘルメット着用不要で、維持費や置く場所などの負担を考えた場合、短い距離であれば、歩いたり、電動アシスト式自転車、原付バイクや自動車よりも、電動キックボードのシェアリングにしたい、と考える人も多くなるでしょう。

お客様は、商品からお客様が得る「便益」だけではなく、お客様が支払う、体験時の「犠牲」も考えます。今回の電動キックボードのシェアリングサービスでは、便利さ、という便益だけではなく、所有する面倒さ、支払うべき固定的な保険料などといった、お客様が妥協しなければならない犠牲を削り取っているのです。

韓国ワクチンが大混乱。自慢の「K注射器」異物混入で接種に暗雲

新型コロナワクチンの接種率が世界最低レベルにある日本。しかしお隣韓国では、ワクチン接種の根幹を揺るがすと言っても過言ではない大きな問題が起きてしまったようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、「K-防疫の輝かしい成果」として鳴り物入り導入された韓国製の注射器から異物が発見され、大規模な回収騒ぎに発展したというニュースを紹介しています。

ほどほどのところで認め合おうよ

K-防疫の輝かしい成果として文政府が鳴り物入りで宣伝していた「K注射器」から異物が発見され今韓国は大騒ぎとなっている。注射器から異物が見つかったという通報は今年2月末から全国各地で21件寄せられている。このうち19件は、一つの業者が作った注射器で、全国に約120万個が配布され、すでに50万個が使われている。まだ使用されていない注射器70万本の回収を急いでいる現状だ。

文政府が「K注射器」として広報したのは、「最小残余型(LowDeadSpace=LDS)注射器」とされるもので、この「LDS注射器」は、残留しているワクチンを最小化するために、ピストンと針の間に空間がほとんどないように製作された特殊注射器である。この注射器を使えばコロナ19ワクチン1本当たりの接種人数を1、2人増やすことができるため、文政府はこれを「K注射器」と呼び、防疫の成果として大々的に広報してきた。今のところ、この精度で注射器を作れるのは、韓国だけのようだ(筆者の認識)。この注射器から異物が見つかったのだから、大変だ。異物のほか、一部の注射器は目盛りが消えていたり不正確だったとも伝えられている。

異物が発見された注射器を作ったA社は今まで300万個を生産し、120万個を全国に供給している。ソウル市19万9,200個、京畿道16万6,000個、釜山市12万5,100個、慶尚南道12万3,300個、慶尚北道10万3,400個、全羅南道9万3,200個、全羅北道7万1,200個、済州1万5,200個など、全国の予防接種センターや保健所、接種機関に配布された。上述のようにこのうち50万個はすでに使用されており、政府は残りの70万個を対象に使用中止措置を取った後、回収に取り掛かっているわけだ。疾病管理庁は今年7月末までに、A社から2,750万本、S社から1,250万本のLDS注射器合計4,000万本を受注・契約している(今後これがどう変化するかも注目だ)。

保健当局は、注射器から発見された異物の有害性や被害可能性を究明しているところで、食品医薬品安全処の関係者は「今までLDS注射器による被害事例は報告されていない」とし、「現在、異物の正確な成分と原因などを調査している。今後はLDS注射器の品質管理のために生産企業の現場指導および製品に対する技術支援を継続していく」と言っている。

チョ・ミョンヒ「国民の力」議員は、「不足したコロナ19ワクチン確保数量が足りないことをもみ消そうと広報に熱を上げていたK注射器において相当の問題が発見されたが、最初の通報から20日も過ぎてから回収措置に取り組んだのは、あまりにも遅すぎる対応」とし、「政府は注射器異物による国民の異常反応や被害事例があるか徹底的に調査して直ちに措置する必要がある」と強調した。

この国が、ワーッと熱くなって騒ぐ体質は、昔から有名だ。「K注射器」で騒いでいたときは、「ほほーっ、こんなものが韓国でも作れるのか」と筆者は結構感心して見ていた。すごいじゃないかと。でも調子に乗りすぎないほうがいいんじゃないのと、文在寅の、鬼の首を取ったような発表の態度に一抹の不安を感じていたら、やっぱりというか、こんな事態が発生してしまった。何事も、ほどほどにしておくべきなのだ。

ネットショプではダメ。買い物難民が本当に求めているものは何か?

大きな社会問題のひとつとなって久しい、買い物難民の増加。リアル店舗の減少が大きな原因として挙げられていますが、ネットスーパーはその解決策たり得ないようです。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、彼らの多くを占める高齢者が本当に求めているものを分析するとともに、真の買い物難民問題の解決法を考察しています。

買い物難民が本当に求めているのは、「ネットスーパー」ではない

日本全国の過疎地や高度成長期のニュータウンでは、徐々に買い物をする場所がなくなり、買い物難民が増加しています。

社会問題となっていることから、ネットスーパーや移動販売の復活など、さまざまな取り組みが行われています。これにより、まだまだ充分ではありませんが、少しずつ不便さは解消の方向に進んではいます。

しかし私は、これらの取り組みは、本当の意味での問題解決にはならないと捉えています。

確かに、不便さは解消されるでしょうが、それだけが買い物難民の抱える問題ではありません。買い物難民には、場所柄、高齢者が多くいます。高齢者が求めているのは、“不便なくものを手に入れること”ではなく、“買い物をする場所”なのです。買い物をする楽しさを味わいたいのです。

歳を取って、遠出することもできなくなった高齢者は、“たかが買い物”を非常に喜ぶのです。さまざまな商品を自分で見てまわり、手に取り、選びたいのです。

そして、そこで出会った知人と話がしたいのです。お店が社交場となるのです。それが、高齢者の願いです。本当に求めていることなのです。ネットスーパーや移動販売も必要なのですが、たまには買い物に出掛けたいのです。

元気で長生きしてもらうためには、ささやかな楽しみが欠かせません。買い物に連れて行ってあげる取り組みが必要なのではないでしょうか。

一部では実施されていることですが、スーパーと行政が共同で、送迎バスを運行している地域があります。週に何度か、数カ所の乗り場を巡回しているのです。このバスは無料となっていますが、有料でも構わないと思います。

ときどき買い物に行けることは、高齢者を笑顔にするのです。

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ペットの体調も整える?獣医師がオススメする「ブラッシング」健康法

犬や猫を飼っているご家庭であれば一度は経験のある「ブラッシング」ですが、抜け毛の除去や毛並みをそろえる以外にも役立つことをご存知でしょうか? メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』著者で獣医師の佐藤貴紀先生は今回、ブラッシングするだけでペットの健康管理もできてしまう、「ブラッシング健康法」を紹介しています。

ご家庭で簡単にできる「ブラッシング健康法」とは?

ブラッシングは、飼い主さんが身体をさわるので健康チェックになる他、体調を整えると言う健康方法の1つでもあるのです。

今回は「ブラッシング健康法」についてご説明して行きましょう。

1)ブラッシングはなぜ必要?その頻度は?

ブラッシングは、毛並みを整えるだけのものと思っていると思いますが、実は違います。「体調を管理する」と言う役割があるのです。

お散歩したときについたホコリや花粉。家の中でついたノミやダニなど、蓄積すると皮膚炎の原因の可能性があるものをブラッシングによって取り除くことができます。

また、他の毛とからまって隠れている抜け毛を除去することもあります。

皮膚の周りを覆う毛が多いと、熱がたまってしまい、体温の調節をすることができない犬や猫にとってさらに体内に熱が篭る原因になりますが、無駄な毛をブラッシングで除去することで空気が通るようになり、新陳代謝が上がるとも言われています。

毎日1日1回のブラッシングを習慣づけることで、健康につながります。

毎日は時間をとれないと言う方は、最低でも週に2、3回はブラッシングをするようにしましょう。時間は10~20分程度でしょうかね。

2)健康ブラッシング方法

犬や猫の皮膚は人間よりも薄くて傷つきやすいです。

うまくブラシが通らないからと言って、力任せにせず、特に、骨の出っ張りなどがある場所などは、より優しく丁寧にブラッシングするようにしましょう。

使うブラシはこの3つ。

  1. ピンブラシ
  2. スリッカーブラシ
  3. コーム

まずはピンブラシで簡単に毛流れを整えます。毛並みに沿って、上から下へとかしましょう。

続いて、スリッカーブラシを使って抜け毛を取り除きます。全体をスリッカーブラシでとかしたら、コームで表面の毛並みを整えて下さい。

まとめ

ブラッシングは健康管理やスキンシップをとるためにも、とても大切な時間です。最初は嫌がると思いますが、回数を増やすなど慣らしていって下さい。

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竹中平蔵が東京五輪で“中抜き大儲け”。丸川大臣「守秘義務」の大嘘、人件費名目で国民の税金を食い物

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が企業に業務委託する際の人件費単価について、丸川珠代五輪担当相は19日の衆院決算行政監視委員会で、「守秘義務で見せてもらえない資料がある」と述べ、担当閣僚でさえ詳細を把握できていない実態が明らかになった。毎日新聞が報じた。膨大な税金が投入されているオリンピックで不透明な人件費の動きは今後大きな問題となりそうだ。

東京五輪の人件費問題に丸川大臣「守秘義務」

衆院決算行政監視委員会で質問に立った立憲民主党の斉木武志氏は独自に入手した資料に基づき丸川氏を追求。

人材派遣会社のホームページで、「ディレクター」と呼ばれる職種が日当1万2000円程度で募集されている一方、委託先への支払いの算出根拠となる人件費単価が最大20万円に上ると指摘した。

そのうえで、斉木氏は「95%も中抜きして業者に渡すのは放漫だ」などと丸川氏に迫った。

丸川氏は「守秘義務で見せてもらえない資料がある」と述べ、「国民に歓迎される五輪でないといけないので、組織委には透明性を高めるための説明を尽くしてもらいたい」と答えた。

組織委員会の人件費単価を巡って、毎日新聞は日当以外に諸手当や賞与相当額などを含め1日最高30万円のケースがあると、組織委の内部資料を基に報じている。

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人材会社「95%中抜き」に竹中平蔵の影

担当大臣でさえ把握できていない東京オリンピック・パラリンピックにまつわる人件費。

大会を開催するにあたり、さまざまな業務に従事する人材が必要となるが、組織委員会はそれを企業に業務委託している。

斉木氏は具体的な企業名を明らかにしなかったが、五輪スタッフの募集や研修に携わっているのは人材派遣会社の「パソナ」だとされ、これまでにも多くの不可解な契約が結ばれている。

日刊ゲンダイによると、2017年5月30日に実施された五輪ボランティアの研修業務では、A社が100万円、B社が770万円で応札したが、落札したパソナは8万3000円とあり得ない金額を提示。最初からパソナがありきの出来レースにみえる。

そんなパソナグループの会長を務めるのは竹中平蔵氏。菅内閣の成長戦略会議メンバーでもあり、自民党議員との交流も盛んなだけに、今回の人件費中抜き問題の闇は深い。

オリンピック開催を3カ月後に控え、金銭を巡って多くの問題があることが浮き彫りとなった。

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Twitterの反応

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シティ・ポップの空を翔ける“一羽の鳥” 〜作曲家・滝沢洋一が北野武らに遺した名曲と音楽活動の全貌を家族やミュージシャン仲間たちが証言。その知られざる生い立ちと偉大な功績の数々

70〜80年代にかけて、「シティ・ポップ」の名曲を数多く生み出した一人の作曲家、シンガー・ソングライターがいました。そのアーティストの名は、滝沢洋一(たきざわ・よういち)。コーラス・グループ「ハイ・ファイ・セット」に名曲『メモランダム』を提供したことで知られる彼の生い立ちは、長い間ベールに包まれたままでした。今年で没後15年を迎える滝沢洋一が歌手や女優、アイドルらに遺した数多くの名曲をはじめ、その音楽活動と生い立ちの全貌を、ご遺族やミュージシャン仲間たちへの取材によって得た証言を元に辿ります。そこから見えてきたものは、「シティ・ポップ」ブームの影の立役者による偉大な功績の数々でした。 ※2021年12月に中文版(繁体字)を公開

プロローグ〜空前の世界的「シティ・ポップ」ブーム。海外から日本へ注がれる“熱い視線”

いま、海外の音楽ファンたちの間で、日本の「シティ・ポップ」が大ブームとなっている。70〜80年代に日本で発表された「海外のカルチャーに憧れを抱き、都会やリゾートでのライフスタイルを求める若者文化を背景にして生まれた和製ポップス」は「シティ・ポップ」という共通言語で呼ばれ、その音楽性は高く評価されている。

それまでオリジナルのアナログ盤かCDを「日本国内で」手に入れなければ聴くことの出来なかった、これら「シティ・ポップ」と呼ばれる楽曲群は近年、ネットやスマホの普及で日常的に視聴されるようになった動画投稿サイト「YouTube」のレコメンド機能が海外リスナーたちへ次々と表示した「おすすめ動画」によって“発掘”された。

そんな「シティ・ポップ」と呼ばれる楽曲も、当初は海外の好事家たちの間でのみ聴かれていたが、最近になって職人技光るスタジオミュージシャンたちの演奏能力の高さと、洋楽に追いつけ追い越せとばかりに、きめ細やかに紡がれたアレンジやミックスのクオリティーが評価され、数年前より海外リスナーたちが「シティ・ポップ」のアナログ盤を買い求めるために来日し、渋谷・新宿のレコード店をハシゴするという一大ブームを巻き起こすまでに至った。

また、歌手の松原みき(2004年に他界)のデビュー曲にしてシティ・ポップの名曲として名高い『真夜中のドア~stay with me』(1979)が、2020年12月に世界92か国のApple MusicのJ-Popランキング入りを果たし、音楽サイトのみならず、一般のニュースサイトや新聞各紙でも取り上げられて話題となったことは記憶に新しい。

● 松原みき「真夜中のドア~stay with me」なぜ今話題に? 世界のシティ・ポップ・ファンに愛されたアンセム<コラム>(billboard Japan)

現在、山下達郎、竹内まりや、大貫妙子、角松敏生、吉田美奈子、松下誠らのソウルフルで洗練された楽曲を収録する当時のオリジナルアナログ盤が入手困難になっている現象は、そんな「シティ・ポップ」ブームの“氷山の一角”である。

この世界的なブームによって、日本人が過去の自国の楽曲に関心を持ち、かつ「欧米に対して胸を張って」耳を傾けることができる時代が到来したことで、近年は埋もれた名曲や作曲家、ミュージシャンたちにも光があてられるようになった。

本稿は、そんな空前の世界的「シティ・ポップ」ブームの中を空高く翔ける“一羽の鳥”の物語である。

37年ぶりに日の目を見た一枚のアルバム

2015年7月29日、ある一枚のCDアルバムが日本のタワーレコードとソニーミュージックショップ(オンライン)で限定発売された。

そのアルバムの名は、『レオニズの彼方に』。レオニズとは、毎年11月頃に出現する「しし座流星群」のことである。

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オリジナルのLPレコードが発売されたのは1978年10月5日。しかし、37年間で一度もCD化されず、日本のポピュラー音楽史の中では半ば忘れられた存在だった。販売先であるタワーレコードの「商品紹介」を以下に引用しよう。

「ユーミンを世に送り出した村井邦彦のALFA 製作の東芝/EXPRESSから発売されながらヒットせず、全曲をあの佐藤 博がアレンジしていることやその希少性からシティ・ポップス・ファンから再評価著しい逸品。(中略)そんな名曲を豊かに彩るのはアレンジの佐藤 博 (Key) 、村上秀一(ds)、林 立夫(ds)、青山 純(ds)、鈴木 茂(g)、松木恒秀(g)、松原正樹(g)、鳥山雄司(g)、松岡直也(p)、高水健司(b)、伊藤広規(b)など確かな腕を持つ一流ミュージシャン達。」

ここまで豪華なミュージシャンの参加を実現できたのは、このアルバムを製作したアルファレコードの創始者で、名曲「翼をください」の作曲で知られる音楽家・村井邦彦氏による「鶴の一声」があったことは想像に難くない。それほど才能を認められていたアーティストだったということだろう。

そんな幻の作品に光をあてたのが、シティ・ポップの名曲を独自の視点で選曲したガイド本「ライトメロウ」シリーズや復刻CDなどを企画・監修し、このアルバムの初CD化を実現させた音楽ライターの金澤寿和(かなざわ・としかず)氏だ。

金澤氏はCD化の苦労をこう振り返る。

「このアルバムを紹介したのは、私が企画・監修したディスクガイド『ライトメロウ和モノ 669』(2004)の中で、「職人による知られざる奇跡の名盤その3」と銘打ったのが最初でした。

「その1」と「その2」は比較的早くCD化できましたが、『レオニズの彼方に』は10年以上を費やしました。

業界内の評価は高かったのに、それだけ無名だったんです。CD化が決まった時は感激しました」(金澤寿和氏)

そんな奇跡の名盤、『レオニズの彼方に』を生み出した人物こそ、本稿の主役であり作曲家シンガー・ソングライター滝沢洋一(たきざわ・よういち)である。

誰も知らなかった、シティ・ポップ幻の名盤『レオニズの彼方に』

滝沢洋一は70年代から80年代にかけて、洋楽の影響を受けたハイクオリティーな名曲を数多く発表したアーティストだった。

元「赤い鳥」のメンバー3人で結成されたコーラスグループ、ハイ・ファイ・セットに「メモランダム」(作詞:なかにし礼)という曲を提供した作曲家、と言えばピンと来る人もいるのではないだろうか。

先ほど、「だった」と過去形で書いたのは、彼がすでに鬼籍に入っているためである。滝沢は、本稿公開のちょうど15年前の2006年4月20日、まだ56歳の若さで逝去した。

滝沢の生涯唯一のソロアルバムとなった『レオニズの彼方に』は、2015年にタワレコ限定でCDが発売されるや、日本の音楽ファンの間で「隠れた名盤」「奇跡の一枚」と高く評価され、オリジナルのLPレコードは現在も数万円という高値で取引されている。タワレコ店員のレコメンドを借りるならば「捨て曲が見当たらない」、まさに奇跡の「シティ・ポップ」アルバムだ。

このアルバムは現在、各種音楽配信サービスで「サブスプリクション解禁」となっており、スポティファイ(Spotify)のアプリをインストールしていれば、世界中どこからでも無料で聴くことができる。まずは、1978年当時の感覚では早すぎた美しいメロディと、参加ミュージシャンたちのスリリングな演奏の数々をお聴きいただきたい。金澤氏が10年以上をかけてCD化に奔走した努力は、同アルバムの全世界配信という形で実を結んだ。

滝沢の「クセのないヴォーカル」は、聴けば聴くほど「クセになる」のだから不思議だ。この楽曲センスと演奏クオリティーに対して、初めて聴いた音楽ファンからの評価は極めて高い。

しかし、ここで一つの疑問が湧く。ここまで高評価を受けながら、今まであまり注目されてこなかった「タキザワ・ヨウイチ」とは、一体どんなアーティストだったのだろうか?

没後15年という節目を迎えた今、ベールに包まれていた「シティ・ポップ」ブームの影の立役者「滝沢洋一」の音楽活動の全貌と、多くの歌手やタレント、女優らに提供された名曲の数々を、音楽関係者やミュージシャン仲間、ご遺族からの証言をもとに辿ってみたい。そこには私たちが知り得なかった、日本の「シティ・ポップ史における偉大な功績がいくつも隠されていた。

NYタイムズも言い出した五輪延期・中止。訪米に浮かれる菅政権の末路

4月19日、記者団の質問に対して「9月までに国内すべての対象者にファイザー社のワクチンを供給できる目処が立った」と答えた菅首相ですが、世界は日本を「コロナ封じ込め失敗国」とみなしているようです。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、東京五輪の中止もしくは延期を訴える海外メディアの記事内容を引きつつ、菅政権に対して世界が「政治的指導力の欠如」との評価を下している事実を紹介。その上で、日本がなしうる世界への貢献について私見を記しています。

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年4月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

不要不急の外遊なんかしている場合じゃないでしょう、菅さん!――『NYタイムズ』も言い出した東京五輪延期・中止論

国民に対して「不要不急の外出」の自粛を要求している最中に、その国内の深刻化するコロナ禍を後に自分が「不要不急の外遊」に出かけるというのは、いかにも辻褄が合わないのではないですか、菅義偉首相。

本誌が前々から指摘してきたように、4月にリバウンド、5月から6月に第4波が盛り上がって7月にピークか?という多くの信頼すべき専門家の予測はその通りとなり、余り信頼すべきでない専門家である尾身茂=政府分科会会長でさえも「第4波と言って差し支えない」と公言している。さらに15日には自民党の二階俊博幹事長がTV番組の収録で「感染拡大が収まらない場合は中止も選択肢」と、この人にしては珍しく正しいことを言って波紋を呼んだ。

この瀬戸際の状況では、総理大臣はその最前線に留まって指揮をとる姿を国民に晒し、何としても第4波を抑え込んで五輪を実現するのだという確固たる姿勢を示さなければならないはずなのに、そこを外して、訪米で成果を挙げればコロナ対策での躓きをカバーして支持率を上げられるかもしれないと思うところに、政局戦術はあるが政治戦略は不在の菅の限界が表れている。

希望的観測だけでは五輪は開催に漕ぎ着けない?

ところが、これも本誌が前々から言うように、菅の政治判断はいつでも「希望的観測」最優先である。

1.五輪までは3度目の「緊急事態宣言」は絶対に出さないようにしたい〔という大前提に立って〕。

2.とはいえリバウンドがありうるので、その場合は「まん延防止等重点措置」という、緊急事態宣言よりはちょっと緩めなのかという印象を与える言葉の綾だけに頼って、実質はほとんど同じ「外出自粛と店舗時短」だけで何とか乗り越えられないか。

3.聖火リレーも、始めてしまえばだんだんお祭り気分が盛り上がり、聖火リレーが始まっているのに今更五輪の延期・中止はありえないという国民の意識が高まるだろう。

4.その辺りでちょっと目先を変えるジャブで、訪米をセットする。バイデン米大統領と世界で最初に対面した他国の指導者であり、それほど菅は米国に重視されている大物なのだということを、対内的にアピールしたい。

5.以上が全部希望通りに転がれば、東京五輪は実現し、その“成功”を背景に9月解散・10月総選挙、そこそこの勝利で菅政権は継続……。

という、すべてが最も楽観的な方に針が振れた場合の見通しに基づいて、シナリオが組み立てられている。

 

無視された少女の心。母との同居を拒む娘に裁判所が出した無情な勧告

「こども庁」の設立は、気持ちを蔑ろにされている子供たちを救うことに繋がるのでしょうか。今回のメルマガ『伝説の探偵』では著者で現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、両親が離婚した際、父との同居を望む自身の希望が受け入れられず、強い憤りを抱える少女のエピソードを紹介。記事中に阿部さんは、子供の気持ちや言葉を丁寧に聞き取ろうとしない司法への違和感を記すとともに、「大人社会は子供たちに責任を果たしていると言えるのか」という疑問を投げかけています。

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】
テレビや雑誌でも活躍する現役探偵が、いじめ問題をテーマにライブ配信を行います。メルマガでは、いじめなどの社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータの公開、実際に行った解決法などを配信中。いじめ問題についてより深く一緒に考えていきましょう。

テーマ:いじめ問題の現状と記事では書けないより深い内情、Q&A
日時:2021/4/28(水)19:00~

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父と暮らしたい。母親との同居を拒んだ父子家庭の子の願い

現在、小学生高学年のAさんは、父親と暮らしている。いわゆるひとり親家庭で暮らしているのだが、裁判所は母親と暮らすようにという審判を下している。しかし、Aさんは父親と暮らしたいと母親の住む家に行くのを拒んでいるのだ。

私はこの家庭に一体何があったのかをAさんを中心に話を聞いた。

Aさんが父親と暮らす理由

一緒に暮らすAさんの父親によれば、今思えば2013年から2015年ごろからAさんの母は離婚計画を立てて動いていたのではないかと確信できることが多数あったそうだ。

2013年には一度連れ去りがあり、母子は友人宅に居候をしたそうだが、一旦子を連れて戻ったかと思ったら子だけを残して外泊を繰り返すなどして友人宅からも追い出され、やむなく帰宅したそうだ。

2015年には、本格的に家出をして、養育費を請求しに来たとのことであった。しかし、連れ去られたAさんと面会したところで、父親はAさんから「助けてほしい」と言われた。そこで、「パパと暮らしたいのか?」と聞くと「うん」と強く答え、母親の元に帰るのを強く拒絶したため、そのまま父親の元で暮らすことになったのだ。

この当時は、まだ離婚手続きはしていないため、母親とは時々会う程度でいわゆる別居状態となった。ただ、その後の審判では母親と暮らすようにという決定が出ているが、父子はこれを無視した。その結果、審判から2年経ったある日、強制執行が行われることになった。

 

大村知事リコール不正署名で押された「指印」に滲む主唱者の本気度

大村秀章愛知県知事のリコール運動での不正署名に用いられた「指印」を事務局幹部が自ら押したことを認めたと、16日の東京新聞がスクープ。2月の記事では、約10万8千もの「“ニセ”の指印」が限られた複数の人物によって押されていたことが伝えられていました。メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』著者でジャーナリストの内田誠さんは、「指印」の記述がある新聞記事を通覧。どれもが犯罪、警察がらみであることから胡散臭さを嗅ぎ取り、不正署名事件に関しては、リコール運動主唱者の怨念のような「意志」を感じ取っています。

大村知事に対するリコール運動で行われていた不正署名の問題を新聞はどう報じてきたか?

きょうは《東京》から。1面のスクープ記事は、愛知県の大村知事に対するリコール運動で行われていた不正署名の問題。事務局幹部が自分で「指印」を押していたというもの。そこで、「指印」で検索すると、2017年以来、10件にヒットしました。うち4件は版が違うだけで全く同じ記事なので、実質7件。これらを対象にします。まずは1面記事の見出しと【セブンNEWS】第7項目の再掲から。

事務局幹部「自ら指印」
愛知不正署名 「事務局長が指示」

愛知県の大村知事のリコール運動を巡る不正署名事件で、リコール活動団体の事務局幹部だった山田豪常滑市議は「偽造署名に深く関与した」ことを認めた。東京新聞。田中孝博事務局長の指示で大量の署名簿に自ら指印を押したことを明らかに。

以下、記事概略の補足。《東京》の取材に答えた山田氏は、責任を取って常滑市議を辞職した。山田氏は田中孝博事務局長と共に運動の中心メンバーで、活動方針の決定に関わり、街頭でも署名を呼び掛けたりしていた人物。既に、地方自治法違反容疑で捜査中の愛知県警から任意で事情聴取を受けているという。山田氏は「私自身がやったことを世間にさらして、真相究明に向き合いたい」と話し、「県民のリコール活動を台無しにしてしまい、深くお詫び申し上げたい」とも。

●uttiiの眼

取材者としてみても、あるいは警察の立場から観ても、山田氏は真相解明の端緒として最も適切な人物だろう。既に全面的に“白状”に及んでいるようだから、この次には田中孝博事務局長の不正への関わり方が明らかになるだろうし、その先に、運動の主唱者と言っていい河村名古屋市長や整形外科医の高須氏の不正への関与の有無が明らかになってくるだろう。

しかし、「県民のリコール活動を台無しにしてしまい、深くお詫び申し上げたい」という山田氏の発言には違和感を覚える。80%超ものインチキ署名を書き連ねてもリコール発議に遠く及ばなかったことを考えれば、今回の「リコール運動」に愛知県有権者の支持はほとんど得られなかったとみるべきだろう。無謀なリコール運動を仕掛けたこと自体を反省する気にはならないのだろうか。