カジノ法案可決で世界大手が日本に食指。韓国から手を引く企業も

世界の大手娯楽産業企業が、日本の動向に注目している。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備を推進する法案、いわゆる「カジノ法案」が12月2日、衆院内閣委員会で採決されたためだ。なかには、日本でのカジノ展開を視野に、他国で途中まで進んだプロジェクトへの投資を引き上げ、今後は日本での展開に意欲を見せる企業もある。

カジノ大手が日本に食指

フォーブスによると、カジノ大手のゲンティン・シンガポールが、韓国の済州島で開発中の総合リゾート、リゾーツ・ワールド・チェジュに保有する株式(50%)を4億2000万ドルで売却することに合意した。今後は、同社がシンガポールに展開するリゾーツ・ワールド・セントーサや日本に注力していくようだ。同社のKT・リム会長はCNBCに対し、日本の総合リゾート型カジノはシンガポールを手本にしていることから、日本での展開は競合より同社が有利だと考えており、同社にとってもまた、シンガポールより大規模となる日本の市場が魅力的だと語った。

ブルームバーグによるとハードロックカフェ(カジノが併設されたホテルなどを経営)は、日本でカジノが合法化された場合はライセンス取得を考えており、現在は提携相手となる日本企業や組織を探しているという。同社は売上の半分をカジノ事業から上げている。

ラスベガスに本社を構えるMGMリゾーツ・インターナショナルは、日本でカジノが合法化された場合、不動産投資信託(REIT)方式で5000億円から1兆円を投じ総合リゾートを展開する意向であることをロイターに明らかにした。同社のジェームス・ムーレンCEOはロイターとのインタビューで、「複数の優良企業が興味を示すだろう」と語り、日本市場に期待が高いことを示唆したという。

アジアの既存カジノ市場に暗雲?

ゲンティンが資金を引き上げた済州島では、通常韓国への入国にビザが必要となる中国人観光客にビザが免除されている(一方、韓国人のカジノ入場は1ヶ所を除き制限されている)。そのため、済州島のカジノは中国人客を主なターゲットとしてきたわけだが、フォーブスによると、ここのところの中国経済成長の鈍化や、中国政府による富裕層を対象とした汚職取り締まりの強化に伴い、中国人客が激減している。かといって地元の韓国人客は見込めないため、済州島でカジノ・リゾートが供給過多になっている状況なのだ。マカオやシンガポールなど、中国人観光客を相手に成長してきたカジノ・リゾートはどこも同じような影響を受けているという。

さらに、投資情報誌バロンズによると、マカオ政府は先ごろ、12万パタカ(約170万円)以上の現金や小切手などの持ち込みや持ち出しには申告を必要とする法案を提出したという。資金洗浄を封じ込めることが狙いだ。

日本が魅力的なワケ

こうしたことから、マカオや韓国済州島でのカジノ・リゾート展開に不安が広がるなか、世界第3位の経済大国である日本でのカジノ合法化は魅力的に映るようだ。投資仲介事業を行うCLSAのアナリストがブルームバーグに語ったところによると、日本でカジノが合法化された場合、市場全体で100億~400億ドルの収益が見込まれ、昨年の収益が300億ドルだったマカオを上回る可能性があるという。ブルームバーグによると、ハードロックカフェのハミッシュ・ドッズCEOは、日本への観光ブームに加え、どこにでもパチンコがある現状をみると、国内からのカジノ需要も大きだろうと予想しているという。

課題は山積

マカオの英字新聞マカオ・デイリー・タイムズ(澳門每日時報)は、日本のカジノ業に対する懐疑的な見方を示したリアンダ・リー氏(カジノ事業コンサルティング会社パートナー)の寄稿を掲載した。それによると、日本の世論調査では大部分がカジノ解禁に反対しているため、自民党が国民を説得できるまでには長い時間がかかるだろうとしている。また、ギャンブルの良い面・悪い面についての議論や、複合リゾートのコンセプト作りや規制の整備、国民のアクセスの可否、ギャンブル依存症、資金洗浄、組織犯罪といった問題点など、協議しなければいけない課題は山積だと指摘する。今回可決を目指しているのは実施法案ではなくその前段階の推進法案であることなどから(推進法成立後、詳細を詰める実施法が制定される)、すべてがスムーズに進んだとしても2023年より早く成立することは考えられないという。

カジノ解禁となれば確かに日本経済は潤うかもしれない。しかし日本経済と同様に日本国民を守ることが果たしてできるのか。リー氏が指摘したような諸問題に政府はどう取り組んでいくのか、注目していきたい。

(松丸さとみ)

image by: Shutterstock

 

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記事提供:ニュースフィア

 

その「ひと手間」がコーヒーを旨くする。なのにダイドーの手間ときたら……

どうせなら時間と手間をかけた方を選びたい。

ダイドーの「うまみブレンド」を目の前に、そう思いました。

料理でも、家具でも、車でも。工程をカットして効率化したものよりも、ひと手間加えたモノの方を選びたい。こういった思いは、職人気質な日本人にとっては共通意識なのではないでしょうか。事実、そのひと手間がよりいっそうの魅力を引き出すこともなるのです。たとえば、1杯のコーヒーを入れる時だって、ひと手間かけるだけでうま味が変わってきます。

こんな風に。

 

 

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動画ではダイドーの「うまみブレンド」を作り出す?マシーンが登場。なにやら手間のかかった仕掛けが満載でワクワクしますね。

 

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コーヒーの果実をイメージした赤い実がマシーンの中に投入されます。

 

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実がエレベーターで上へと運ばれていき、長いスロープを下ります。

 

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コップの裏をピョンピョンと跳ね渡り、

 

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専用のマシンで焙煎。

 

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再びエレベーターで上に運ばれていきます。

 

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実が次々にコーヒーミルの中に落とし込まれます。

 

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見事に挽かれたコーヒーがドリップの上にザバー。そして……

 

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ドリッパーごと抽出機へと送られていきます。いよいよクライマックス。コーヒーの抽出が始まるのです。

 

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そして出来上がったのが「うまみブレンド」

 

おしまい。

いやー待て待て。ひと手間どころか、ふた手間、三手間、四、五……って、これは手間の方向性が違う!

もちろん!こちらはイメージ。実際の商品製造方法とは異なります。でも、実際の「うまみブレンド」だって長年の研究を重ね、真の意味で手間がかかったコーヒーなのです。

うまみブレンドは「ブレンド」への手間がすごい

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たとえば、ブレンドへの手間。

コーヒー豆は、産地、品種、精選方法によって味覚特徴がさまざまなのはご存じですよね。ダイドーブレンドではそれぞれの産地の味覚特徴をブレンドすることで、味覚に奥行きを出しています。さらに「うまみブレンド」では、缶コーヒーでは珍しい『とある発見』も加えられているのです。

「焙煎」にもこだわりがあります。ダイドーは通常のコーヒーでは行わないような浅煎り〜深煎りまでの幅広い焼き分けを行う上に、さらにその焙煎違いの豆をそれぞれブレンド。これだけでも途方に暮れるような手間がかかっていますが、さらに通常1種類だけ使用することが多い焙煎機を複数組み合わせることで、さらなるおいしさを引き出そうとこだわっています。まさにコーヒー作りのプロたちがこれほどの「見えない手間」をかけてるんです。

この手間は何のため? もちろん美味しさの追求のため。

ダイドーブレンドは、豆の選定、焙煎、ブレンド、抽出。すべての工程でひと手間かけてコーヒーの美味しさを求めているのです。

特許技術で「果肉」への手間もすごい

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コーヒーはコーヒー豆で作るもの。うまみブレンドではその常識を覆しました。なんと、「コーヒーチェリー」と呼ばれる果肉・果皮部分まで使用。「うまみ」を引き出す要素としてブレンドに加えたのです。

コーヒーチェリーの赤く熟した果肉は甘みを持ち、酸味と華やかな香りが特徴です。生産地によってはこの果肉や果皮部分も美味しく活用されているのですが……知ってました? これ、ごく一部にしか知られていない、お宝素材なんですね! 缶コーヒーでこのコーヒーチェリーを採用したのが「うまみブレンド」なんです。

しかも、うまみブレンドのコーヒーチェリーは、はじめからコーヒーを果実まるごと摂取するために栽培されているのです。収穫に至っても、ひとつひとつ手摘みで収穫。まるでフルーツのような手間をかけています。

そのコーヒーチェリーは、うまみを引き出すために非水洗式で精選し焙煎・配合。先に紹介したこだわりの焙煎技術を利用して、手間を掛けてコクと華やかさ、ほのかな甘味を引き出すブレンドを行なっています。

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そうして幾手間もかけて誕生したのが、この「うまみブレンド」。

全ての工程でひと手間。合計すると何手間かわからないほどの手間をかけて、おいしさの最大化にこだわったコーヒーです。

ダイドーは体験イベントにも手間をかけていた

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12月3日と4日、東京渋谷ではうまみブレンド「UMAMIFACTORY」体験イベントが行なわれました。こちらには動画に登場したミニチュア装置が設置され、実際に参加者が装置を体験することができるのです。

「おお〜!」

と、装置の動きに思わず感嘆の声が上がります。これを作り上げるまで、屋外に設営するまで、どれだけの手間がかかったのでしょうか。努力の方向性こそ違うものの、そのできの良さに素直に感動します。でも、これは違う手間。

本来の目的は参加者に配布された「うまみブレンド」無料サンプリングです。

なるほど、うまみってコレかぁ!

コーヒー豆の果肉まで使った新たなコーヒーの「うまみ」、それを引き出すためのブレンド。ダイドーが何重にも重ね、追求したその手間をぜひ味わってみてください。

だから言ったんです。選ぶなら時間と手間をかけた方にしたいと。

ちなみに、ツイッターでハッシュタグ「#うまみ飲んでみた」では、参加者の生の声を知ることができますよ。

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また、公式ページではうまみブレンドが当たるキャンペーンが展開中です。うまみブレンドが気になった方はのぞいてみては?

取材・文/小暮ひさのり

PR:ダイドー・うまみブレンド

プーチンの狙いは?シベリア鉄道の「北海道延伸」がもたらすもの

プーチン大統領の訪日を前に、ロシアの日本に対する冷遇ぶりが問題視されていますが、その原因のひとつに「両国の求めるものの相違」があるとも言われています。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんは、この突破口となり得るのが「シベリア鉄道」だと指摘。シベリア鉄道を北海道まで延伸するという案も出ているとのことなのですが、これは日本にとって「新たな脅威」とはならないのでしょうか?

シベリア鉄道が北海道まで伸びてくる?

プーチン大統領の訪日が近づいています。日本は島を求め、ロシアは経済協力を求め。なかなか簡単ではありません。

しかし、ロシアは、「日本には、尖閣ばかりか沖縄の領有権もない!」と宣言している対中国でとても大事

反日統一共同戦線を呼びかける中国

個人の関係、企業間の関係でもそうですが、利害の対立はいつでもあります。「仲良くする理由」をしっかり認識し、忍耐強く進んでいくことが大事です。

日本には、「食い逃げ論」があります。つまり、「ロシアは経済支援だけ受けて、島を返す気はないのではないか?」。これは、別の言葉で、「日本はロシアのプロジェクトでは儲からない。慈善事業のようなものだ」と言っている。

ロシアだけでなく日本も儲かる案件であれば、双方メリットがあるので、「食い逃げとは言いません。そして、そのような案件を、まずは一つでも二つでも立ち上げ、育てていくことが大事です。たとえば、こんな話があります。産経ニュース10月3日付から。

シベリア鉄道の北海道延伸を要望 ロシアが大陸横断鉄道構想 経済協力を日本に求める

 

政府が検討している対露経済協力について、ロシア側がシベリア鉄道を延伸し、サハリンから北海道までをつなぐ大陸横断鉄道の建設を求めていることが2日、分かった。ロシアは要望の「目玉」として、日露の物流のみならず観光など人的交流の活発化を期待。

 

一方、日本側もロシアの生活の質向上や、資源収入に頼る産業の多角化につながる協力策の原案をまとめており、ロシア側要望への対応を精査している。

え~~~、「シベリア鉄道と北海道が繋がるのですか??? もう少し具体的な話を。

シベリア鉄道の延伸は、アジア大陸からサハリン(樺太)間の間宮海峡(約7キロ)と、サハリンから北海道・稚内間の宗谷海峡(約42キロ)に橋またはトンネルを建設する構想だ。

 

実現すれば、日本からロシアの首都モスクワを経て欧州を陸路で結ぶ新たなルートを構築でき、プーチン大統領もかつて「シベリア鉄道を日本の貨物で満載することにつながる」と期待感を示したという。

サハリンと稚内に、橋あるいはトンネルを建設するかもしれない。

初めて聞くと驚愕ですが、技術的には可能なので、後は「双方にメリットがあるのか?」という話になります。

併せて、モスクワの東約800キロにあるカザンからウラジオストクまでのシベリア鉄道高速化構想も浮上している。シベリア鉄道の輸送期間短縮でロシア国内の経済活性化に貢献するほか日本企業の商機拡大にもつながる。将来の現地生産をにらみ、車両や信号システム、レールなど日本の技術をパッケージで売り込む構想で、既に一部の関連企業は事業性の検討を始めたとみられる。
(同上)

これ、プーチンに、「投資するから日本企業優遇して下さいよ」お願いすればいいですね。プーチン、「日本政府高官は、会うたび一言目から『島返せ!』と言いやがる!」とあきれている。しかし、双方儲かる話なら喜んで話を進めることでしょう。

駐車違反の罰金を払わないと、自分の車で公道を走れなくなる理由

うっかりと言えども駐車違反をしてしまったら、しっかり払わなければならないのが反則金。でも、これを払い忘れたり放置しておいたらどうなってしまうんでしょうか。無料メルマガ『駐車監視員が教える駐禁ルール』の著者で元カリスマ駐車監視員・松木和哉さんが、そんな読者からの質問に回答しています。

駐禁を放置していたら…

【読者様からの質問】

駐車違反を放置していると車検に通らなくなるのは本当ですか?

【松木和哉の回答】

はい、本当です

駐車違反の反則金を放置すると、車検証上の所有者に「弁明通知書と仮納付書」が送られて来ます。約14日の期限内に納付をしないと「放置違反金納付命令書」が送付されます。これを放置すると督促状が送付され、この時点で車検拒否の扱いになります。

車検拒否の扱いになってしまうと、検査に合格しても放置違反金を納付したこと、または徴収されたことを証する書面を提示しないと車検証が交付されません。車検証が交付されない、つまりその車で公道を走る事が出来なくなります。

現在、指定工場(民間車検場)では駐車違反の反則金未納をオンライン照会できるため、検査実施前にチェックする事が出来ます。

指定工場では照会を義務づけられていますので、照会に関する委任状にサインをした記憶がある人もいるはずです(違反記録の照会は個人情報に関わるため)。

車検前にわかるため、反則金未納がある場合は検査日を延期するなど処置が出来ます。そのため車検が無効になることはありませんが、車検拒否の措置が解除されるまである程度の日数は必要です。

車検有効期間の終了日までに余裕がないと車検切れになり車が使えなくなってしまいます。

駐車違反をしないのが一番ですが、もし違反をしてしまったら速やかに反則金を支払いましょう。

image by: TK Kurikawa / Shutterstock.com

居酒屋のランチとコムデギャルソン。売れる仕組みの意外な共通点

みなさんは「LTV」というマーケティング用語をご存知ですか? 顧客があるサービスや企業に対して支払った総額を表す用語だそうですが、これが中小規模のビジネスを拡大させるうえで非常に重要だと、カリスマ・メンズバイヤーで人気メルマガ著者でもあるMBさんは語ります。それは一体なぜなのか? まぐまぐの新サービス「mine」で公開中のMBさんの記事で、誰もが知る「コムデギャルソン」のビジネスモデルを居酒屋のランチに例えるなど、わかりやすく解説します。

「コムデギャルソン」が世界的なブランドであるワケ

ビジネスをクリエートする「ギャルソン」

LTV」という言葉を知っていますか?

マーケティング用語であるこの言葉はLifeTimeValueの略称であり「顧客生涯価値」と訳されることが多いです。

簡単に言うとLTVとは顧客があるサービスや企業に対して支払った総額のことを指します。極めて基本的なマーケティング用語ですからご存知の方も多いでしょう。「顧客が一生で支払う価値」が「LTV」です。「リピート率」ともちょっと近いのですがこの考え方は中小規模のビジネスを拡大させる上で非常に重要です。

前回までの話の通りですが、20代後半の私はファッションで生涯生きていくことを決め、今までに蓄積されたファッションに関する情報をサービス化させる「KnowerMag」というサイトを作ることを考えました。その際に着目したのが「販売員」だったというのも前回までの通り。8年以上も「販売員」を続けた私ですが、振り返ってみると実は「販売員」はごくごく基本的でシンプルな構造だったが故に、ビジネスについての着想を山ほど頂戴した「MBのアイデアソース」となったのです。

まず販売員というのは当たり前ですが特定のお店に所属させられます。基本的にはそこでどれだけの売上をあげたかが評価の指標となるのですが、ここで当たり前ですが「縛り」が生まれます。それは客層や客数の限界値です。通販であれば距離が関係ありません。全国津々浦々どころか海外までもリーチできるため客数に限界がありません。またユニクロやH&Mなど老若男女あらゆる人に対応できるシンプル・ベーシックブランドであれば客層の限界も存在しません。しかし多くのショップスタッフ、販売員はこのどちらにも「限界」が存在します。

例えば私が最初に所属したお店は「3万円以上の超本格アメカジデニム」や「5万円以上のワークコート」などを扱う極めてマニアックなブランド集積型メンズセレクトショップでした。あなたの周りの男性陣で「ジーンズに3万円払える」という人がどのくらいいるでしょう?客層はかなり限られますね。またお店は田舎新潟の古町という区画にありました。新潟市の人口はおよそ80万人。その中で対象となる人は男性、年齢は20〜40代、古町まで行くことの出来る人・・・などと考えるとその市場規模はかなり限定されます。場所に依存するリアル店舗だけに客数には限界が存在するのです。

元男装アイドルの作家が教える、本当は面白い「哲学」の魅力

「哲学」という学問に対して、あなたはどんなイメージを持っていますか?「難しそう」「役に立つの?」そんなイメージをお持ちの方も少なくないのかもしれません。まぐまぐの新サービス「mine」で無料公開中の、「哲学ナビゲーター」原田まりるさんの記事によると、哲学とは頭をつかう難しいものでは無いようです。原田さんは、自身が人生のどん底の時期を哲学によって救われたという経験を明かしながら、哲学の魅力について分かりやすく紹介しています。

原田まりるのやわらか哲学・第1回

はじめまして。哲学ナビゲーターの原田まりるです。

まずは皆様にご挨拶がてら自己紹介をさせていただきます。

私は哲学ナビゲーターとして「哲学の入門書」を書いています。先日もダイヤモンド社より「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」という哲学のエンタメ小説を発売いたしました。

といっても完全にタイトルが一昔前のラノベ的です。このタイトルからイメージしていただける通り、全く難しい本ではありません。

ニヒルな女子高生がある日たまたまニーチェに出会い、哲学を教わる!という内容の、京都を舞台にした青春小説です。

「小難しい概念論を、これはまた難しい言葉で論じる」のがなんとなーく、みなさんの頭の中にある「哲学」のイメージだと思うのですが、本来「哲学書」はとっても面白い内容が書かれた本なんです。

哲学は「変人の妄想を論理的に説明したもの」?

哲学者にはもちろんアカデミックエリートもいますが、ニート、社会不適合者、自分ルールでしか生きれない変人、変態的性癖をもったやつ……などの変わり者も多く存在します。

そんな「ガチの変わり者」が「一生を使って考え抜いたひらめき・妄想を論理的に説明したもの」が哲学だったりするわけです。

また哲学は、「科学と文芸の中間」であるとも言えます。

科学者にも、文豪に大きな影響をあたえているのですが、そういった意味だけではなく「実証と妄想の中間」の学問としても捉えることができるのです。

例えば、相対性理論はアインシュタインが発見しなくてもこの世に存在していた理論かもしれないけど、文芸の「火花」って又吉さんがいなかったらこの世に存在することがなかった「空想の世界」ですよね。

哲学もこの又吉さんの例と似たようなことが言えて、そもそも存在していた法則を発見したというよりは、その哲学者がいなかったら存在しえなかった概念・思想でほぼ形成されている学問ともいえます。

また「哲学」と一言いっても論じられているジャンルはたくさんあります。ざっくりいうならば

「ここにコップが存在するってどういうこと?時間の概念ってなに?」というのが科学よりの哲学。

「自分はなぜ生きているのだろう、自分ってなんだろう?」というのが文芸よりの哲学

みなさんはどちらに興味がありますか?

私はぶっちゃけ前者には全く興味がありません!笑 

正直、どうでもいいです。知識として知ることは面白いかもしれないけど、どこかで自分の人生にそんな関係ないと思ってしまいます。圧倒的に後者のことに興味がある。

つまり「文芸よりの哲学」に興味があるのです。

銀座の街を、90年前と現在の写真で比較してわかったこと。

銀座といえば、子どもにも大人にも、男性にとっても女性にとっても、今も昔も変わることなく魅力的な街。江戸・明治からの流れを汲む「粋でモダンな街」であり、昼間は「ファッションとカルチャーの街」、夜には「洗練されたオトナの街」に様変わりし、そして外国人観光客には「世界のGINZA」として知られるなど、誰もがワクワクする「日本一の街」と言っていいでしょう。そんな様々な顔を持つ銀座の街ですが、昔と今ではどれほど変わったのでしょうか? 古くは戦前から残された古い写真と現在の写真を見比べて、銀座の街が人を惹き付ける秘密を探ってみたいと思います。

銀座の交差点

古い写真は大正の終わりから昭和初期頃のもの。銀座四丁目にある服部時計店(現・和光)の時計台から松屋銀座方面を撮影したものと思われます。火事と喧嘩は江戸の華といいますが、火事対策のため、銀座はいち早く煉瓦を核にしたビルディングが立ち並ぶ街になりました。その後、関東大震災、第二次世界大戦と壊滅的な被害を受けるたび、銀座は蘇り、時代を常にリードする商業地として栄えてきました。銀座には100年以上続く老舗も多く存在しますが、常に新しいものを取り入れながら発展してきたともいえます。

銀座のビル

1925年にしてモダンな建物が見える銀座の街並み。昭和に入ると和光や松屋銀座などルネッサンス様式のビルが建ち並ぶ銀座通りには、まるで異国にいるような錯覚を覚えたそうです。現在は、ファサードに特徴のあるビルが多いこの地区。クリスチャンディオールの入る中央ビル、アップルストアが入るサヱグサ本館ビル、ブルガリが入る第一三共銀座ビルなどのようなガラスで覆った白っぽいファサード、透かし彫りのようなGINZA PLACEのファサード、東急プラザ銀座の切子のようなファサードなど建築を見ているだけでも楽しい銀座です。

銀座のモダンガール

古い写真は、昭和初期の銀座で撮られたモダンガール、略して「モガ」。当時、西洋文化の影響を受けた若者たちが新しい風俗や流行を積極的に取り入れ、断髪・洋装などのスタイルの女性たちはモガと呼ばれていました。それにしても戦前の女性たちがこんなにオシャレしていたなんて驚きですね。銀座は今も昔も、流行やファッションの最先端を発信する街でもあるんです。

銀座の人々

昭和初期の百貨店で買い物をしている客の様子。写真に映るのはカンカン帽を被った紳士たち。夏のカンカン帽、冬の山高帽や中折れ帽と、帽子(ハット)は銀座の紳士の必須アイテムだったのです。まだまだ和装の方も多い時代。銀座の街にはすでに洋装の紳士、淑女がたくさん闊歩していたわけです。今ももちろんですが、銀座はファッションに敏感な人々が集まる街。洋風な外観の建物が立ち並ぶなか、銀座のファッションは洋でも和でもなく、銀座という独自性を作り上げ、現在に至ります。

銀座のバス

大正から昭和にかけて、銀座には百貨店が相次いでオープンし、激しいサービス競争が始まります。そのひとつは顧客のための無料送迎バスの運行。この写真は松屋が運行したボンネットバス。バスのデザインも、バスガールの制服もかなりモダンで素敵です。現在この送迎サービスは行われていませんが、銀座観光のはとバスやアジアからの観光客を乗せたにぎやかな大型バスなど、様々な車両を見かけることができます。

銀座のクルマ(タクシー)

昭和の初期、百貨店間の競争で知られていたひとつに無料配送サービスがあります。写真の車がまさにそれ。車種は日本に進出したばかりの外国車フォードだったそうです。まだ日産やトヨタが黎明期にあり、自動車は珍しかった時代、この車で遠くは日光や小田原にまで無料配送したとのこと。驚きです。銀座を走る姿より、地方のほうが人々へのインパクトは大きかったに違いありません。現在の銀座も、黒塗りのハイヤーや高級車がよく似合う場所であるのは変わりません。

銀座の屋上ゴルフ

今も昔も、銀座の街のど真ん中になんとゴルフ練習場があるんです。それが百貨店の屋上。上の写真は昭和初期、松屋銀座の屋上のもの。羽織袴の支配人が練習する様子を、幹部社員らが見守るといったところでしょうか。または銀座周辺の会社の重役たちが集い、ここで大きな商談がまとまったのかもしれません。現在も松屋銀座の屋上には、ゴルフ練習場があります。誰でも利用できるので、天気の良い日に屋上でゴルフを楽しんでみてはいかがでしょう。

銀座の航空写真

縦横に等間隔に道路が通るすっきりした銀座の町割は、まだ整備されていない江戸に入府した徳川家康の指示により作られたものだそうです。航空写真で見ると、現在もその町割に沿って街が形成されていることがわかります。そんな歴史を大切にする銀座は、1997(平成9)年まで高さ31メートルを越える建物を建設することができませんでした。松屋銀座、和光、三越旧館の建物は、まさにその高さに該当します。大通りに面していれば、56メートルの高さまで建てられるようになりましたが、景観を守るため、52メートルを越える高さに屋上広告を出すことはできません。だから意匠を凝らした美しい銀座の屋外広告は、ビルの壁面に表現されるものが多いのかもしれませんね。

銀座の電車

古い写真は、路面電車廃止前日の1967(昭和42)年12月8日の様子だそう。現在の交通量からすると驚いてしまいますが、それまではあの銀座通りをのんびり路面電車が走っていたわけです。多くのお客様を運んでくれた路面電車を、松屋の従業員が感謝の気持ちを込めて見送っているところでしょうか。現在は銀座線をはじめ、日比谷線、丸ノ内線、浅草線、有楽町線とさまざまな地下鉄の駅があり、とても便利な街。でもやっぱり、路面電車の走る風景には惹かれますね。

 

実は見た目は変わっても90年以上銀座にあり続けるものがあった

銀座の今昔物語、いかがだったでしょうか? 長い歴史の中で幾多のアップグレードを経ながらも、「らしさ」を失わない銀座。日本一の街に見合うものだけが淘汰され、ホンモノだけが生き残っているからこそ、今も昔も人々を魅了するのではないでしょうか?

そんな進化と変貌を遂げる銀座の中でも、90年以上も変わらずに存在し続けるものがあります。

それが1925年(大正14年)に銀座3丁目に開業した松屋銀座(当時は松屋呉服店の銀座本店)です。建物の外観は変われども、時代時代の銀座「らしさ」を継承しながら、日本一の街を見守ってきました。

 

松屋銀座のビルは、銀座の街がライトを灯る夕暮れ時、光で美しく発光し始めます。松屋のビルは、耐震工事とリニューアルを重ね、2006(平成18)年、外壁にLEDを埋め込んで全面改修を終えました。ハイブランドの入るビル群とも融和する現代的な容貌となりましたが、内面は1925(大正14)年のオープン時の堅牢を保っています。そして最先端の情報とデザイン(ファッション)を発信しているにも関わらず、マインドはあくまで柔らかく、常に街や周囲との調和を考えているように見受けられます。見た目は変わっても変わらないもの。それは調和することで突出する存在となった松屋銀座と、さまざまなものを受容し、変化し続ける銀座のことなのかもしれません。

そして松屋はまもなく創業150周年

銀座の地で90年を迎えた松屋銀座ですが、創業自体は1869(明治2)年、横浜石川町の鶴屋呉服店でした。1890(明治23)年に神田鍛冶屋町の今川橋松屋呉服店を買収して東京へ進出し、そして1925(大正14)年5月1日、現在の場所に銀座営業所を開業。まもなく創業150年を迎えます。長い伝統と都会的な洗練さを継承し、常に新しさを生み出しながら、銀座の街と一体化してきた松屋銀座。今後銀座に足を運んだ際は、まさに日本人の娯楽と消費を見守ってきた松屋銀座に「歴史の目撃者」として訪ねてみては?

 

PR:松屋銀座

中国の財政赤字が拡大。地方の隠れ債務がこの数年で天文学的数字に

先日掲載の記事「中国政府の壮大な実験。1億人『強制』移動計画で農民たちが暴徒化」でもご紹介したように、中国経済の逼迫した様子がさまざまなメディアで報じられています。無料メルマガ『石平(せきへい)のチャイナウォッチ』の著者・石平さんは、「中国の地方政府の債務が天文学的な数字にまで膨らんでおり、中央政府にも助けてもらえない今、現地の日系企業も強引な増税のターゲットになりかねない」と伝えています。

天文学的な地方債務 中央政府は責任と処理丸投げ、民間企業が「搾り」のターゲット

先月14日、中国国務院は地方政府債務リスク応急処置案を公布した。処置案の中身は後述するが、「債務リスク」「応急処置」といった尋常でない言葉が並んでいること自体、中央政府が抱える危機感の表れである。地方政府が抱える債務はどれほどのものか。

今年3月7日、当時の財政相、楼継偉氏が認めたところでは、2015年末、地方政府の債務残高は16兆元約280兆円)に上ったという。同じ年、中央政府を含めた全国の政府財政収入が15.4兆元であったから、地方政府債務の大きさがよく分かる。

もちろん、上述の「債務16兆元」というのは単に各地方政府が直接に借金した負債であって、それ以外に、たとえば地方政府が担保となっている「融資平台投資会社)」などの負債も実質上政府の債務となっている。

こうした「隠れ債務」を計算に入れると、中国の各地方政府の抱える債務は、すでに、中央政府ですら把握しきれないほどの天文学的な数字になっていることが推測できよう。

名古屋流ビジネスが成功する秘訣は「売ろうとしない」こと

世界のトヨタをはじめ、カゴメやコメダ珈琲など、名古屋系企業には「堅実」というイメージがあります。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者で、名古屋市出身のMBAホルダー・理央周さんによると、名古屋流ビジネスの特徴は、一度でも常連となった客を徹底的に大切にするところにあると指摘。ところ構わずポスティングや折り込みなどでチラシをまくのは、かえって非効率だと、名古屋流商法の真髄を語っています。

蓬莱軒に学ぶ名古屋流商法の強さ

東京や大阪の経営者に、「名古屋のビジネスは堅調ですよね。どこにその秘密があるのですか?」と聞かれることが多くある。トヨタ自動車や名古屋鉄道グループなど、伝統的な大企業だけでなく、地道に成長を続ける、また伝統を守っている中小企業も多いため、このような質問をいただくのであろう。

名古屋市熱田区にある、ひつまぶしの老舗あつた蓬莱軒」さん。明治6年創業140年の老舗の5代目女将から学ばせていただいたのは、「当たり前のことを当たり前にやってきただけ」「いい人材に恵まれた。人は宝です」という素晴らしいひとこと。

顧客サービスについて話が及ぶと、一番に「美味しいものを食べていただくこと」そして、「笑顔で帰っていただくこと」とのこと。名古屋で蓬莱軒と言えば、誰でも知っているのはもちろん、ひつまぶしの代名詞。広告などもほとんど打たずクチコミで広まって、ここまできているのは「美味しいから」にほかならない。

心に響いた言葉は「美味しかったら必ず人から人に伝わります」という一言。飲食店に行くのは「大事な人と美味しいものを楽しく食べに行くのだ」ということを再度思い起こさせてくれた。ひつまぶしは世の中に多いけれど、やはり蓬莱軒さんを一番に思いおこすのは、「この味」だからである。流行っている有名店になるには理由がある、ということを学ばせていただくことができた。

売ろうとするから売れない〜あつた蓬莱軒に学ぶ顧客価値の創造

私の自宅には、毎日多くの「チラシ」がポスティングされる。ポストがいっぱいになってしまう日もあるくらいだ。

「土地をお売りになりませんか?」

「利回りのいい金融商品がありますよ」

しかし、私は土地を売るつもりもリスクの高い金融商品を買うつもりも「今は」ない。なので、大半のチラシはリサイクルボックスに直行である。

しかし、同じように毎日届く新聞や、友人からの手紙、銀行の残高証明書などは、当たり前のようにリビングに持ち帰る。

この違いは何か? それは、中身が私にとって有益かどうか」に尽きる。ヒトは8割のモノは要らないのだ。だから「売ろうとする情報は不要である、と考えるべきである。

蓬莱軒から学べることをまとめると、

  • 独自の味を守り続けることこそが、お客様が感じる最大の価値になる
  • 美味しいものを提供という自社の「事業コンセプト」から外れないこと
  • お客様に毎日相対している従業員こそ宝である

これらが相まって、一番に思い起こすことができる店になり、ひいては、事業の目的である「利益」を上げられるのだ。