大量の「日本人パスポート情報」が中国にすぐ盗まれてしまう我が国のあまりにも杜撰な危機管理体制

11月24日、勤務先の東京都パスポートセンターから個人情報を盗んだとして、中国籍の女性が逮捕された事件をご存知でしょうか。調べによると女性は、2,000人近い日本人の情報を持ち出していたと報じられています。この一件を取り上げているのは、台湾出身の評論家・黄文雄さん。黄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で今回、日本人のスパイに対する危機感のなさを指摘するとともに、早急なスパイ防止法の導入を強く求めています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年11月29日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

パスポートセンターで働く中国籍女性が個人情報を大量持ち出し。中国スパイに対する日本の異常な危機感のなさ

パスポート申請個人情報など約1920人分持ち出し 中国籍女性を窃盗の疑いで書類送検

東京都のパスポートセンターで働いていた中国籍の女性が、今年3月、1,920人分の個人情報を盗んだという疑いで書類送検されました。この女性は、東京都から窓口業務を委託されていた派遣会社の契約社員だったそうです。

都の調査では、パスポートを申請した人や関係者の氏名や住所、さらには戸籍謄本や在留カードなどがコピーされていたケースがあったとのことです。それにしても、パスポートというかなり高度な個人情報を扱う部署に他国の、しかも中国人を使用していたというのは、あまりにもずさんと言わざるをえません。

中国では、2017年6月に「国家情報法」という法律が施行され、中国の国内外の組織や市民による工作活動への協力が規定されました。国外での中国人に有事での動員を義務付けた「国防動員法」とならんで、他国で中国人に工作活動への協力を求めるという、極めて危険な法律です。

中国、国家情報法を施行 国内外の組織・個人対象

東京都がこの中国の法律を知らないはずはありません。これこそ情報の扱いがいかにずさんかを示す事例だと思いますが、マイナンバーカードにおける情報の扱いに大騒ぎしていた人たちが、今回の件では静かなのが不思議です。犯人が中国人だったから「忖度」しているのでしょうか。

外務省はこの事件を受けて、パスポートの発給を行う窓口の担当者を日本国籍を持つ人に限定するよう求めたということですが、かなり今更ながら感がありますし、窓口業務以外ならいいのでしょうか?

ニュースでは、持ち出された個人情報が第三者に漏洩された事実は確認されていないとしていますが、そもそもの動機は何だったのか、ニュースでは明らかにされていません。また、中国のスパイに情報が渡っていたとして、それを日本の公安は見抜けるのでしょうか?

また、今回は発覚したからいいものの、発覚しなかったケースもあるのではないかと思われます。これまで外国人(中国人)が窓口に立っていたケースはどのくらいあるのか、たまたま今回がレアケースだったのか、それとも常態化していたのか、そのあたりも明らかにしてほしいところです。

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

信者たちの“心の源泉”だったカリスマ「池田大作」の死で創価学会と公明党の弱体化は加速する

11月18日に発表された、池田大作創価学会名誉会長の訃報。国内最大の新興宗教団体の実質的指導者にして稀代のカリスマの死は、創価学会及び公明党にどのような影響を及ぼすのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、池田氏が実権を握る以前は「病人と貧乏人の宗教」と呼ばれた創価学会が、資金集めを活発化するに至った経緯と目的を解説。さらに今後の学会と公明党については、「組織的弱体化は避けられない」と予測しています。

日本支配を目論んだ池田大作名誉会長が逝去。創価学会と公明党に未来はあるか

公明党の創立者である創価学会名誉会長、池田大作氏が95歳で亡くなった。各界の要所に学会員を送り込む「総体革命」で日本を支配しようともくろんだ稀代のカリスマが、死という冷厳な摂理によって大自然のもとに還ったのだ。

この一報を伝えたのは、創価学会が11月18日午後3時、公式チャンネルで配信した「池田大作先生が逝去」と題する動画である。画面には、学会の原田稔会長と、池田氏の長男で主任副会長、池田博正氏の二人が並んで座っていた。

まず、池田博正氏が「母は皆さんに伝えてほしいとのことで」と、池田氏の妻、香峯子氏が語っていた内容を読み上げた。

「…10年以上前に、この後は妙法に説かれる不老不死のままに永遠に指揮を執ると語りつつ、幸い全てを託してバトンタッチできましたので安祥としていました…」

そして、原田会長がこう続けた。

「ただいま、池田主任副会長から突然の訃報を伺い、大変に驚くとともに深い悲しみをおさえることができません」

この映像が波紋を広げている。池田氏の長男が、「永遠に指揮を執る」と語っていた父の逝去を伝え、それを受けて現在の創価学会トップが「池田主任副会長から突然の訃報を伺い」と粛然として語っているのだ。「全てをバトンタッチできた」とは、学会の後継者という観点からみて、何を示唆しているのだろうか。

今年4月27日、NHKニュースは、池田名誉会長がG7に向け、ウクライナ戦争の早期停戦への努力を求めるメッセージを発表したと報じた。池田名誉会長は2010年5月を最後に表舞台から姿を消しており、重病説や死亡説すら囁かれていた。このため国会では「長年、公の場に姿を現していない人物の提言を報じるのであれば、映像を含めた本人の肉声を報じるべき」(浜田聡参院議員)と疑念の声が上がっていた。

それでも、学会員にとって、池田氏が心のよりどころであることに変わりはなく、このニュースは、名誉会長の健在を示すものと受けとめられたであろう。だが、それから7か月も経たないうちに、創価学会はとうとう池田大作という巨星を失ってしまった。

今の学会本部は、東大卒の原田会長を中心に実務派のエリートで固められた集団指導体制だ。トップは原田会長、ナンバー2は長谷川重夫理事長で、ともに御年82歳。その下に池田博正氏ら8人の主任副会長が配置されている。いわば官僚的組織といっていい。

池田名誉会長の姿や声に接することができなくなってからも組織がまとまっていたのは「池田先生に喜んでもらいたい」という強い思いが学会員たちの胸に存在したからである。公明党の選挙における学会員の活発な集票エネルギーはそこから生まれてきたといえるだろう。

この記事の著者・新恭さんのメルマガ

なぜ空売りの天才は「2024年の株価暴落」に賭けるのか?バーリ氏が狙う半導体株バブルの盲点…千載一遇の買い場いつ来る

「世紀の空売り」で知られる著名投資家のマイケル・バーリ氏が、巷の“逆神”呼ばわりにも懲りず、半導体セクターの株価下落にベットした。予想をことごとく外す“曲がり屋”か、それとも本物の天才か。

「世紀の空売り」マイケル・バーリ氏が“曲がり屋”に?

2008年のサブプライムバブル崩壊で莫大な利益を叩き出し、映画『マネー・ショート』のモデルにもなった著名投資家マイケル・バーリ氏が、ネット上で“嘲笑”されている。

バーリ氏が率いる資産運用会社「サイオン・アセット・マネジメント」は今年の夏、米S&P500指数とナスダック100指数の下落に賭ける16億ドル(約2300億円)相当の巨額プットオプション(株価急落で大きな利益になる)を取得していたと報道され話題に。

しかしその間も、バーリ氏の思惑と裏腹にアメリカ株式市場は堅調に推移。9~10月にかけて金利高止まりや地政学的リスクへの懸念から下落する場面もあったが長くは続かず、空売り王は遂にショートポジションを解消するハメになった。

同氏の苦境は近年マスコミで盛んに報じられ、国内SNSでも「曲がり屋」「逆神」などと揶揄する声が増えている。中には「バーリくんもコツコツとインデックス積立投資をしたほうがよいですよ?」と“アドバイス”する個人投資家まで現れるありさまだ。

バーリ氏の一発逆転?半導体株の暴落に賭ける

それでもバーリ氏は、株式市場への悲観的な見方を撤回したわけではない。11月になって、今度は半導体セクターの株価急落が大きな利益を生むプットオプションを4700万ドル(約70億円)相当、購入していることが報じられた。

サブプライムローンバブル崩壊に賭けた15年前、バーリ氏にとって住宅価格下落や証券化商品の不良債権化は「確定した未来」だった。だが、彼の投資戦略はほとんど誰にも理解されず、出資者から資金引き上げの圧力もあり、得られるはずの莫大な利益の一部を取りこぼした。

バーリ氏に言わせれば、近い将来の半導体株暴落もまた必然ということなのだろうか?

足元をみると、1日に発表されたWSTS(世界半導体市場統計)は、昨夏から前年同月比マイナスが続いていた出荷統計がプラスに転じ、2021年のピークには及ばずながら復調傾向にある。

また、21日に発表された米半導体大手エヌビディア<NVDA>の第3四半期決算も、売上高が前年同期比206%増など好調。ただし、第4四半期の人工知能(AI)向け半導体売上予想は加熱する投資家らの期待に及ばず、チャイナリスクや高値への警戒感から株価は冴えない。

米金利が高止まりする中で強弱感が拮抗する半導体セクターだが、仮に今後、プットオプションを大量保有するバーリ氏が「ボロ儲け」するとすれば、そのときの株式市場は悲観に包まれ、優良企業の株が業績や財務状況に関係なく投げ売られ、ボラティリティ(価格変動率)が極端に高まるパニック商状まで想定しておく必要がありそうだ。

「コロナ禍初期の急落とそこからのV字回復で、いまや誰も株価下落を怖がらなくなったと感じませんか?米国株インデックス投資の優位性なんて、ほぼ神話化していますからね。『誰が靴磨きなのか』の点でバーリ氏の見立ては魅力的なんです」(元国内大手証券アナリスト)

いまの株式市場は「過度の楽観」に支配されていると警戒して、現金比率を高める大口投資家が少しずつ増えているのは事実だという。

ただ、その一方で「バーリ氏のような弱気筋が全員白旗を上げて敗北を認めないかぎり、相場は大天井をつけないという意地悪な法則もあるんですけどね(笑)」(前同)とも。今回の相場で間違っているのは誰なのか、その答えは来年早々にも明らかになる。

2024年の投資シナリオ~「相場の未来予測」の元祖はどう見る?

著名投資家が警鐘を鳴らす暴落シナリオ。もしバーリ氏の目論見どおり米国株が急落する場面があれば、日本経済や東京株式市場も影響はまぬがれない。

ただしその一方で、新NISA制度がスタートする本邦個人投資家にとっては「大相場前のラストチャンス。個別株もバーゲンセールで千載一遇の買い場になるかもしれません」(前同)との指摘も。

そんな今のタイミングにぜひチェックしておきたいのが、国内屈指の株式アナリスト「高山緑星」こと前池英樹氏の切れ味鋭い相場観だ。

前池英樹氏の相場解説を配信
現れた株価大変動の予兆とは?
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「高山緑星」こと前池英樹氏の未来予測

「高山緑星」こと前池英樹氏は、過去にリーマン・ショックやコロナ・ショックの大底、アベノミクス大相場の初動などマーケットの大転換点を次々に的中させたことで“株式相場の伝説”との呼び名もある「相場の未来予測」のスペシャリスト。

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人口動態や複雑系科学の知見を取り入れた「未来予測チャート」による超長期分析は、一部プロ筋の投資家からも支持を受けており、最近では2020年12月段階で「日経平均株価は2024年にも史上最高値を更新し4万円台へ。2035年に10万円台、2070年には100万円台も視野」との世間から見れば大胆な予測を公表し市場の注目を集めた。

また、この彼の相場予測のシナリオは、かなり以前からチャートとして書き記されているということで、その点にも驚きを隠せない。(1998年に2036年までの未来予測を完了済み)

日経平均株価はその後、大局では前池氏の予測に沿って推移しているが、実は同氏は全体相場のみならず、個別テーマ株の分析においても高く評価されている。

2023年はバリュー株が台頭する年となったため苦戦する場面もあったが、それでも、年始からのChatGPTのブームに伴うAI関連の相場、半導体関連の復活相場、秋のバイオ関連の上昇、といったホットな材料を先回りでフォローし大幅高銘柄を予見していたことは記憶に新しい。

今年後半から来年にかけて、米で金融引き締めやインフレ・金利上昇リスクが改めて意識された場合、直近で大相場を演じたAI・半導体などハイテク銘柄や不動産銘柄には強い逆風が吹く可能性もありそうだ。

そのようなボラタイルな局面で、「高山緑星」こと前池英樹氏はどのようなセクターや個別銘柄に着目するのか?投資界のレジェンドの「次の一手」に、金融市場の注目が集まっている。

前池英樹氏の最新未来予測
AI・半導体バブルの帰結点
日米金融政策の盲点とは――

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Source:新生ジャパン投資
image by : Rawpixel.com /shutterstock.com

ひろゆき氏の圧勝。“矛盾”を論破された杉田水脈議員の反論「反安倍団体だから謝罪したくなかった」にネット上で広がる失笑と疑問の声

2チャンネル元管理人で実業家のひろゆき氏がX(旧Twitter)で、韓国やアイヌ民族への差別発言を繰り返している杉田水脈衆院議員の矛盾を「論破」したことがネット上で話題となっている。ひろゆき氏の投稿に反応した杉田議員が「反論」をポストしたのだが、その内容があまりにも「ネトウヨそのもの」だとして失笑を買っているのだ。2016年にはブログやフェイスブックに、「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」等と書き込み、大阪と札幌の両法務局から人権侵犯の認定を受けている杉田議員。衆院議員きっての「差別王」は、「論破王」ひろゆき氏の鋭いツッコミにタジタジのようだ。

あまりにもネトウヨに過ぎる杉田議員の「釈明」

ひろゆき氏が疑問を投げかけたのは、岸田首相と杉田議員の発言の食い違い。杉田議員の総務政務官更迭の理由ともなった、人権侵犯の認定を受けた投稿をめぐり、首相は27日の衆院予算委員会で「杉田氏本人が謝罪した上で取り消した」としたが、杉田議員は10月に出演した保守系月刊誌のユーチューブ番組で、「謝罪するくらいなら辞める」と、総務政務官“辞任”の理由を語っていた。これらの発言についてひろゆき氏が、「嘘つきはどっちなんですか?」とXに投稿したのだ。

これに杉田議員が「どっちも嘘では無いです」と反応。自身は「国会の場で謝罪した」と反論した。

その上で杉田議員は「(続き)」として、直接謝罪を求めてきたアイヌ関係団体が、「安倍政治を許さない」「国葬反対」といった主張を掲げていた「反安倍集団」だったため、「謝罪したくなかったという事です」とポスト。極めてネトウヨに過ぎる釈明を行ったという流れだ。


「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」

杉田議員が謝罪を求められた差別的な書き込みついて今一度確認しておこう。問題となったのは、2016年に杉田議員が行ったブログやフェイスブックへの書き込み。自身が出席した国連女性差別撤廃委員会をめぐり、「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」という差別的な文言を投稿したのだ。当然ながらこれが大問題となり、杉田議員は総務政務官を辞任。実質上の更迭であることは言うまでもない。

しかし杉田議員が心を改めた様子は一切なく、上述した保守系月刊誌のユーチューブ番組ではアイヌ文化関連事業について「公金チューチュー」と揶揄。さらに今月23日にはXに、法務局から人権侵犯の認定を受けた発言を正当化するかのような投稿をポストしている。

与党からも批判の声が上がる始末

かような杉田議員の差別発言には、野党からはもちろんのこと、与党からも批判の声が上がっている。時事ドットコムニュースによれば、公明党の高木陽介政調会長が記者会見で、「人権侵害と認定されている場合、問題に真摯に向き合ってほしい」と苦言を呈したという。

当の杉田議員はメディアからの記者会見開催を求める声に、「報道する時は切り取り」「わざと酷い表情の写真を使う」として、この先も会見要望には応じない姿勢を明らかにしている。


ネット上にはひろゆき氏称賛と杉田議員の発言に疑問を呈する声が

今回のひろゆき氏の論破について、ネット上には「よくぞ、バカな杉田水脈を指摘してくれた」「杉田みたいなゴミはどんどん追及して欲しい」とひろゆき氏を称賛する声が上がるとともに、「何度でも言います杉田水脈はアイヌ民族の皆様を差別しています」「杉田水脈は、アイヌ民族を揶揄して嫌がらせ。差別と言えるでしょう」といった杉田議員の差別発言に対する批判が数多く投稿されている。

ひろゆき氏にツッコミを入れられ「ネトウヨ返し」、会見も開かず逃げ続けながらエセ保守系のユーチューブには出演して差別発言を繰り返している杉田議員。税金で高い給料を保証されている彼女の行いこそが「公金チューチュー」ではないのか。

アルコール依存症の「薬物療法」で有効な方法はあるのか?海外の研究結果は

世界中で問題となっている「アルコール依存症」の問題。自助グループへの参加が最も有効であることが知られていますが、では「薬物療法」で有効な方法はあるのでしょうか? 今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、海外の研究で「比較的有効」であるとの結果が出た薬物療法の方法を伝えています。

アルコール依存症に対する薬物療法で比較的有効な方法は何か?

アルコール使用障害(アルコール依存症)に対する薬物療法の効果は限定的と言われており、併存する精神状態の悪化に対して薬物療法が行われる場合にも、自助グループへの参加等、非薬物療法の併用がすすめられます。

今回は、アルコール使用障害に対する、薬物療法で比較的有効な方法は何かを調べた分析結果(メタ・アナリシス)をご紹介します。

Pharmacotherapy for Alcohol Use Disorder
A Systematic Review and Meta-Analysis
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2811435
アルコール使用障害に対する薬物療法(システマティック・レビューとメタ・アナリシス)

アルコール使用障害に対する薬物療法を内容として含んだ118の臨床試験(20,976人の参加者)が分析に含まれました。

結果として、以下の内容が示されました。

  • アルコール使用障害に対して、比較的有効だったのはアカンプロサート(商品名:レグテクト)とナルトレキソン50mg/日(内服)でした。
  • ナルトレキソン5mg/日(内服)は偽薬と比較して重度の飲酒に戻りにくく、注射剤の同薬は治療期間内の過剰な飲酒日を減少させていました。
  • 副作用としては、アカンプロサートで消化器症状(下痢が中心)、ナルトレキソンで嘔吐の報告が多くなっていました。

要約:『アルコール使用障害に対する薬物療法としてはアカンプロサートとナルトレキソンが有効である可能性がある』

アルコール使用障害に関しては、自助グループへの参加が最もすすめられる点は変わりませんが、飲酒欲求を軽減する選択肢として薬物療法も検討されるべきかもしれません。

image by: Shutterstock.com 

亭主を疎かにする妻たちへ。瀬戸内寂聴さんが伝えた「一期一会」の考え方

2021年に亡くなった作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん。彼女の人気は亡き今も変わることはありません。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、寂聴さんが生前語った「一期一会」についてのインタビューを紹介しています。

瀬戸内寂聴が一生貫いた人生哲学「一期一会」

『夏の終り』や現代語訳『源氏物語』などを著した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん。

その一生を貫いた人生哲学とはいったいどんなものだったのでしょうか。

『致知』1989年10月号特集「旅と人生」に掲載された記事をご紹介します。

「一期一会」 瀬戸内寂聴(作家)

人を愛することは本当に喜びだけど、喜びの何倍か苦しみですものね。

その意味では、いまが一番自由。

自分の心から解き放たれたって感じで。

私は出家してから一瞬も、後悔したことはないです。しまったと思ったことない。

他のことじゃ、年がら年中、しまったと思うことはありますが、出家したことに対しては一度もない。これは本当に有り難いことですね。

出家したって、腹の立つことも不合理なことも起こります。

そのときに、昔だったら、いちいち、カーッとしてた。

いまはね

「これは仏がいま、私にこういうふうにする方がいいと思うから与えてくれてるんだ」

というふうに思えるんです。

そうすると楽ですよ、とても。

なぜ、幕末の佐宗一斎が残した『言志四録』は現代でも“指導者のバイブル”になるのか?

現在の東京大学にあたる昌平黌。そこで儒学を教えていた教師である佐宗一斎という学者がいます。無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』の著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんは、この佐宗一斎が残した書物が指導者のためのバイブルとなるとしてその内容を綴っています。

幕末の儒学教師、佐宗一斎の『言志四録』から人生を学ぶ

1.言志四録とは

佐宗一斎をご存知でしょうか。

江戸幕末期に、現在なら東京大学に当たる、昌平黌の儒学教師です。

門下生は6千人を超える、人気学者でした。

佐藤一斎に影響を受けた有名人はたくさんいます。

たとえば、勝海舟、西郷隆盛。坂本竜馬、佐久間象山、山田方谷、河合継之助、横井小楠、渡辺崋山、吉田松陰といったところです。

その佐藤一斎が書いた本に「言志四録」があります。

人としてのあり方、学問の仕方、政治のありかた、仕事の心得といったことについて、書かれた書物です。

今では、指導者のためのバイブルとも言われています。

言志四録は、「言志録」246条、「言志後録」255条、「言志晩録」292条、「言志耋(てつ)録」292条、からなるもので、全部で1133条です。

「言志」とは、「志を述べる」という意味で、

論語から来ていると言われています。

さて、現在ウクライナとロシア、イスラエルとハマスで戦争が起こり、世の中が乱れて大変な状況です。

どうして、こんなことになってしまっているのでしょう。

宗教によるものでしょうか。

それとも、政治によるものでしょうか。

私は、この戦争を引き起こしているのは、人間の欲によるものだと思っています。

つまり、人としてのあり方に問題があるのではないかと考えているのです。

古典や歴史書の多くは、そのことを教えてくれます。

そこで、今回は日本の古典、「言志四録」から幾つかの言葉を選んで、教えてもらうことにしました。

中には、ご存知の言葉があるかもしれません。

2.欲と人との接し方

まずは、人としての生き方やあり方について書かれた条を取り上げます。

●人は欲無きこと能(あた)わず。欲はよく悪を為す。

欲は果たして何の用ぞや。

唯だ聖人はその欲を善処に用いるのみ。

この言葉の意味は、人間は誰も無欲になることはできない。

だが、この欲が悪をする。

はたして欲は何の役にたつのか。

聖人はみな、欲の本来の意味を十分に理解して、良い方面に利用したのである、ということです。

つまり、欲には善い欲と悪い欲があり、善い欲を用いて、人間や社会を発展させよ、と言っています。

ロシア、イスラエル、ハマスに必要なのは、善い欲ですね。

二つ目の条を紹介します。

●春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら粛(つつし)む。

意味は、春風の暖かさをもって人に接し、秋霜の厳しさをもって自らを慎む、ということです。

言志四録の中でも、有名な言葉です。

こんな人になりたいですね。

難しいのは、「自ら粛む」ということではないでしょうか。

次も、人の生き方の言葉が続きます。

漫画とあなどるなかれ。メンタルマネジメントを学ぶ最適な一冊『メンタル強め美女白川さん』

メンタルマネジメントを学ぶうえで読むべきものは自己啓発書だけではありません。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者土井英司さんは、シリーズ累計70万部を突破した大人気漫画の最新刊をとりあげ、メンタルマネジメントの極意を説いていると驚いています。

【大人気漫画に学ぶ、メンタルマネジメント】⇒『メンタル強め美女白川さん5』

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メンタル強め美女白川さん 5

獅子・著 KADOKAWA

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、シリーズ累計70万部を突破した、底抜けに明るいポジティブ漫画、『メンタル強め美女白川さん』の第5巻。

1巻から読んでいる方はお気づきかもしれませんが、この人気漫画、最近自己啓発書化してきて、名台詞が連発しているんです。

特にこの第5巻は、メンタルマネジメントの極意を説いたもので、仕事がつらい、人間関係がつらい人にとっては、効果てきめんの一冊です。

とにかく明るいキラキラ系女子の白川さんが、同僚たちの悩みに、思わぬ切り口から解決策を示す。

目をキラキラさせながら話す、そのメンタル強めな発言に、悩みがあっという間に吹っ飛んでしまう、恐ろしい漫画です。

「でもね、気付いちゃったんです 終業後に仕事のことで悩んでも残業代は出ないなって」

「頑張るのは元気になってからが一番!」

「本当の強さって『誰にも負けない』ってことじゃなくて 誰かに負けたとしても『自分のことが好き』って言えることだと思う」

過去に嫌なことがあった人、職場の人間関係で躓いている人、仕事で頑張り過ぎちゃう人……。あらゆる人に向けてメンタルマネジメントのコツが示されており、ハッと気づきを与えられます。

これはもはや漫画を超えた自己開発書ですね。

日本で報じられぬプーチンの「北方領土」観光地化。年間9万人近いロシア人が押し寄せている現状

ロシアによる不法占拠が続く北方領土。そんな我が国固有の領土の「返還」は、叶わぬ夢に終わりそうです。安全保障や危機管理に詳しいアッズーリさんは今回、北方領土支配の既成事実化を進めるロシア政府のさまざまな手口を紹介。さらにこの先、「北方領土はロシア領」とする国際的意見が広がる可能性を懸念しています。

ウクライナ戦争からもうすぐ2年。これまでになく遠くなる北方領土

筆者はこの秋、仕事仲間の誘いを受け、根室と知床半島を訪問した。特に、知床半島の羅臼側からは北方四島で最も人口が多い国後島が目の前に映る。北海道側から国後島まで最も短いところだと16キロほどしかなく、船ですぐに行けるところだ。しかし、そこには“超えられない分断”があり、以前に筆者が知床半島を訪れた時よりも、その分断は明らかに大きくなっているように感じた。

来年2月で、ロシアがウクライナに侵攻してから2年となる。侵攻直後から、日本はロシアの侵略を強く非難し、欧米と足並みを揃える形で経済制裁を強化し、日露関係は冷戦後最悪なレベルにまで冷え込むこととなった。ロシアに進出していた日本企業も相次いでロシア市場から撤退し、その冷え込みは2年が経つ今日でも続いている。そして、それによって日本外交の悲願である北方領土の返還は夢のまた夢となり、ウクライナ侵攻によって最短16キロほどの間を大きな壁が遮ることとなった。米国や中国、ロシアなど大国間対立が激化する中、北方領土は民主主義と権威主義の最前線にあると言えよう。

北方領土は地理的には北海道の目の前に位置しているが、政治的には日本にとってこれまでになく遠いものになっている。そして、プーチン大統領はそれを利用する形で、北方領土の経済的、軍事的な既成事実化を積み重ねている。

国民の北方領土訪問を促進し「ロシア化」押し進めるプーチン

最近、モスクワなどではシベリアやロシア極東の観光や自然をアピールする催しが積極的に開かれている。ウクライナ侵攻により、欧米諸国を中心にロシアへの経済制裁が強化されるなか、海外旅行するロシア人の数は大きく減少傾向にあるが、プーチン大統領はそれを上手く利用した。すなわち、海外旅行は難しいが国内旅行はどうですか?と国民にロシア極東地域の国内旅行を強く推奨し、その中で国民の北方領土訪問を促進し、北方領土のロシア化をいっそう押し進めているのだ。

たとえば、ロシア観光当局は国後島や択捉島の温泉や海岸、山々の魅力を積極的にアピールし、北方領土とサハリンを結ぶフライトを増便するなどし、現地を訪れるロシア人の数は近年増加傾向にある。国後島や択捉島には豪華なホテルや温泉施設も建設されるなど観光化が進み、2021年には8万3,000人、去年には8万8,000人あまりのロシア人が北方領土を訪問し、今後も増加するとみられる。

また、今後は中国との共闘関係も利用し、北方領土の開拓をいっそう強化すべく、中国企業を積極的に誘致し、中国人の北方領土観光も現実味を帯びてくる可能性があろう。

岸田政権を葬るか?元明石市長・泉房穂氏が訴える「救民内閣創設」への期待感

打ち出す政策すべてが国民の不興を買い、低支持率に沈む岸田政権。しかしながら野党サイドからは、政権交代を目指す積極的な動きが感じられないのが現状です。我が国の政治にはこの先も、有権者の声が反映されることはないのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野さんが、「岸田政権を葬る力」がどこから湧き上がってくるかを考察。有力候補として、元明石市長・泉房穂氏の名を挙げています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年11月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

自民党内からか、野党の側からか、既存の政界枠組の外からなのか。岸田政権を葬る力と設計図の出どころ

岸田政権の命脈はほとんど尽きようとしている。岸田文雄首相にとってせめてもの救いは、自民党内に積極的に「岸田下ろし」を仕掛けて取って代わろうとする派閥指導者が不在であり、党外を見ても今すぐにでも総選挙に持ち込んで政権交代を実現しようとする野党勢力が不在だということである。この政権がまだ続いているのは、岸田の強さの現れではなく、野党も含めた政界全体の無気力状態の裏返しに過ぎない。

あまりに低すぎる内閣支持率の要因

内閣支持率の下落が余りにも酷い。

■【NHK11/13】29%:前月比7ポ減で内閣発足以来最低、というより2012年12月の第2次安倍政権発足以降、21年8月の菅義偉内閣と並ぶ最低水準。不支持は52%で前月比8ポ増。
■【読売11/19】24%:前月比10ポ減で内閣発足以来最低。不支持は62%で前月比13ポ増。
■【毎日11/20】21%:前月比4ポ減で、菅直人政権末期の11年8月以来の低さ。不支持は74%で、前月比6ポ増、麻生内閣時代の09年2月の73%に次ぐ高さ。
■【朝日11/21】25%:前月比4ポ減で、2012年12月以来11年間で最低。不支持は65%で前月比5ポ増。
■【日経11/26】30%:前月比3ポ減で、2012年12月以来最低。不支持は62%で、前月比3ポ増。

参院自民党のドンと言われた故・青木幹雄のいわゆる「青木の法則」、すなわち「内閣支持率+自民党支持率の合計が50%を切ると政権はどん詰まり」に照らせば、NHK66.7%ではまだまだ安泰だが、読売で52%、毎日で45%、朝日で52%と、既にギリギリの線に近づいている。

その大きな要因としては、経済政策の根本がどこにあるのか定まらず、最初に唱えた「新しい資本主義」はとっくに行方不明であるのに加えて、アベノミクスの「デフレ脱却」策をまだ続けるのか、円高を主因とする「物価高緩和」策に転じるのか、正反対の方向性を整理して説明することができないという痴呆状態に嵌まり込んでいることがある。

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