シュレッダーハサミは海苔千切り専用だった?裏のニーズを探せ

「いらないスカーフをおばあちゃんが風呂敷として再利用していた」―。よく見かける日常風景ですが、ここに大きなビジネスのヒントが隠されているようです。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さんが、売れない商品も「別の用途」「別の場所」など、ちょっと視点を変えればたちまち大ヒットとなる可能性を秘めているとし、「裏ニーズ」の探り方についてレクチャーしています。

裏のニーズを掴む

みなさんよくご存知のように時代の変化と共にあらゆる商品が進化、変化していきました。最も代表的なものといえば、携帯電話。重たい電話機をショルダーバックのように肩から下げていた時代から年々小型化していき機能やデザインも進化していきました。そして、携帯電話をいつの間にか「ケータイ」と呼ぶようになり「電話」という言葉が語尾に付かなくなりました。

電話にとらわれなくなったことから、メール、現在ではSNSをメインにそもそもの通信手段までもが大きく変化しスマホ時代に突入。様々なアプリが開発され市場は、携帯電話の時代から大きく様変わりました。

他にも市場が変化した例であるのが、歯磨き粉。歯磨き粉は、昔は虫歯予防としての役割が主でしたが近年では歯周病予防知覚過敏対策ホワイトニング口臭予防などニーズの多様化によりバリエーションも増え、オーラルケア市場として拡大し確立されるようになりました。これが従来の歯磨き粉は虫歯予防の為、という考えのままだったら商品の進化、歯磨き粉というイチ商品からオーラルケアという発展はなかったかも知れません。

油断してたらお腹がポッコリ! なぜ「贅肉」は腹からつくのか?

「最近、おなかまわりだけ贅肉がついてきた」という方はいませんか?

「贅肉」とは、一般的に余剰な皮下脂肪組織を指します。

それではこの贅肉、「おなかまわりだけにつく」ということはあるのでしょうか?

そもそも、贅肉とはどこからつくものなのでしょう?

今回は、この贅肉の、キーワードとなる脂肪について、詳しくご説明いたいしましょう。

ぽっこりおなか、その正体は?

ぽっこりおなかの正体、それは内臓脂肪もしくは皮下脂肪です。

どちらの脂肪も、食べものを原料に肝臓で合成された「中性脂肪」が、血液中や身体の至るところに「脂肪細胞」として蓄えられたものです。

脂肪細胞は、身体の中にどのような形で存在するかによって名前や役割が異なります。肝臓などの内臓周りに脂肪がついた場合を「内臓脂肪」、太ももや二の腕、お腹周りの指でつまめる部分など皮膚の下の場合を「皮下脂肪」といいます。

おなかだけ出てきた場合は「内臓脂肪」

内臓脂肪は、食事で摂取したエネルギーが過剰になった場合に脂肪として蓄えられます。

内臓脂肪が増えると、糖尿病や脂質異常症、高血圧症などの生活習慣病を悪化させることが明らかになっています。「メタボリックシンドローム=内臓脂肪肥満」という言葉が聞かれるように、健康にも大きな影響を与えるため要注意です。

内臓脂肪型の肥満はお腹周りに脂肪がつくため、お腹がでっぱったような体型が特徴です。「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。

おなか以外の部分にあまり変化がみられないのに、おなかだけが出てきた方は、おそらくこのタイプです。

内臓脂肪は内臓の周りにつくため、身体の外から触れて確認することはできません。

一見やせているように見える人にも、内臓脂肪が多くついていることがあります。ホルモンの影響で男性の方がつきやすく、また、加齢とともにつきやすいともいわれています。

何だか落としにくそうに思われるかもしれませんが、内臓脂肪は「つきやすく・落ちやすい」ので、食習慣を改善し運動を心がけることによって比較的簡単に減らすことができます。

おしりや太ももが目立っている場合は「皮下脂肪」

おもにお腹周りやお尻、二の腕、太ももなどにつきやすくなります。

皮下脂肪型の肥満は、とくに下半身につきやすいことが特徴で、見た目の様子から「洋ナシ型肥満」とも呼ばれます。

皮下脂肪は一般的に女性に多いといわれています。これは、妊娠・出産をするためのホルモンが影響しているためです。「皮下脂肪なんていらない!」と思う方が大多数だと思いますが、皮下脂肪は皮膚の下に蓄積され、身体を外部の衝撃から守る役目、体温を保温する役目、栄養を蓄える役目、などを持つある意味必要な脂肪です。

皮下脂肪は必要なものなので、一度つくと落ちにくいともいわれます。

身体がエネルギーを必要とするとき、まずは血液の中や筋肉に貯蓄されている糖がエネルギーとして使われます。それでも足りなくなったときに体脂肪が分解されます。

体脂肪の中でも、まずは内臓脂肪が使われ、その後でやっと皮下脂肪の順番が回ってきます。そのため、皮下脂肪は減らしにくいのです。

じゃあ脂肪はどこからつくの?

脂肪がどこからつくのか、ということが気になる人は多いと思います。

しかし、これに対する明確な答えはまだ出ていないようです。そのため、脂肪は〇〇からつく、とははっきりとはいえないのです。

ただし、お伝えしてきたように、脂肪のつきやすさには、ホルモンや加齢が関係していて、内臓脂肪には、男性につきやすく、また、加齢とともに男女ともつきやすいという特徴があります。

一方、皮下脂肪には女性につきやすいという特徴があります。そのため、自分の年齢や性別を踏まえた上で、脂肪がついている場所を観察してみることで、脂肪の種類に合わせた対策が講じやすくなります。

気になる脂肪にあわせた対策

身体に溜まっていく脂肪は、貯蓄になぞらえて、内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金にたとえられます。内臓脂肪は普通預金のようにすぐたまり、生活を少し見直すと比較的簡単に減らすことができます。

一方、定期預金のように使う頻度が少ない皮下脂肪は、増えても簡単には減らないものです。

どちらを落とすにも、基本的な食事と運動の見直しは欠かせません。内臓脂肪が気になる場合は、まず食べ過ぎ・飲み過ぎの生活を改善するだけでも、一定の効果が得られるでしょう。

一方、皮下脂肪を減らすためには、食事や運動の見直しに加えて、ウォーキングやランニングといった脂肪燃焼効果の高い有酸素運動が効果的です。

執筆:吉村 佑奈(助産師・保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ

 

<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
助産師・保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当 

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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【関連リンク】

世界では当たり前。日本も英語を「公用語」にするべき理由

無料メルマガ『山久瀬洋二 えいごism』では、英語のエキスパートの山久瀬さんが、海外のメディアで報じられたニュースなどをタイムリーに解説します。

公用語とは一体なんなのか?

今週のテーマは、「英語がアメリカの公用語ではないという事実から学ぶこととは」です。

【海外ニュース】

President Trump embraced a proposal on Wednesday to slash legal immigration to the United States in half within a decade by sharply curtailing the ability of American citizens and legal residents to bring family members into the country.

 

訳:トランプ大統領は、向こう10年の間にアメリカの市民権、あるいは永住権を持った人々が家族を国外から呼び寄せることを厳しく制限し、合法的な移民の数を現在の半分に減らすべきだと考え方を支持すると水曜日に表明した。 (New York Timesより)

【ニュース解説】

先週の水曜日、トランプ大統領がアメリカは受け入れる移民の数を半分に削減するべきだと語ったことは、社会に大きな波紋を広げました。大統領は、移民は英語ができて、経済的にもアメリカ社会に貢献できる人材に絞り込むべきだと語ったのです。

この英語の能力についての議論を考えるときそもそも公用語とは何なのかというテーマを見つめなければなりません。

公用語は、それぞれの国や地域で公に使用される言語を意味しています。この公用語という概念を理解するには、「国語」と「公用語」との違いをしっかりと考えることも必要です。日本では日本語が公用語で、かつ国語でもあります。ですから、公の文書などには日本語が使用されます。そして、日本語は日本文化、日本の歴史を投影させる日本人とは切っても切り離せない言語です。

しかし、このことと日本では日本語だけが公用語でいいのかという議論とを同じテーブルの上で語ることは危険なのです。日本文化を象徴する言語としての日本語は国語です。

しかし、世界の人々が日本で利便性をもって生活するためには、日本語だけが公用語では様々な不便に見舞われるということを知っておきたいのです

 

ここで、トランプ大統領の移民政策の見直しについての発言を、もう一度考え、大統領の発言を冷静に分析すると、彼自身が国語と公用語の二つの概念の違いを理解していないのではという疑念をもってしまうのです。

実は、アメリカ合衆国には、国家レベルでの公用語の規定はありません。しかも、アメリカ国内では32の州が英語を公用語と規定しているに過ぎないのです。

カリフォルニア州を例にとります。カリフォルニア州にはスペイン語を話す中南米からの移民が多く生活しています。従って、選挙公報や確定申告などの公の書類には、英語の他にスペイン語の表記もあります。

他の州でも同様なサービスを提供している事例が多くみられます。

「左右」「四月一日」「八月一日」…この苗字、読めますか?

日本語を学ぶ外国人の数は年々増加していますが、彼らを悩ますもののひとつに「日本人の苗字の多さ」があるそうです。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、著者で日本語教師の経験を持つ須田將昭さんがそんな事情に触れつつ、日本人でも読めないような珍しい苗字も紹介しています。

日本語を学ぶのは難しい?

私の前職は日本語教師。外国人に日本語を教える仕事です。

日本語は、文字の面では漢字、平仮名、片仮名があって複雑です。欧米圏出身の方にとっては、形をしっかり認識することすら大変なものです。その点、中国・台湾出身の人達は漢字に慣れていますので、まだハードルが低くなります。

ただ、そういうアジア圏の人達にとっても頭を悩ます問題があります。それは、日本人の苗字の種類の多さです。

佐藤、鈴木が日本で一、二位を争う苗字だといっても、1クラス40人の中で30人をこの二つで占めるということはありません。せいぜい二つ合わせて4、5人いれば多い方でしょう。

それ以外にクラスの中で同じ苗字の人がいるというのは、特殊な場合を除いて(地域的に偏りがあるなど)なかなかないものです。

同じ漢字を使う中国では、「」「の二つで14~15%を占めるようです(「王」さんは人口でいえば約9,000万人以上います…すごい)。

日本人でも、異業種交流会のような場で一度に十数人の人と会うと、なじみの無い苗字の方がいるのはよくある話です。これが日本語を勉強し始めたばかりの外国人にしてみたら、どれだけ大変なことか…。

名前を覚えないと失礼だ…とは思っても、種類がありすぎて、初めて聞く苗字ばかり…という状況では、相手の顔と名前と職業その他の情報を一度に覚えるのは困難きわまりないことになります。

男だって若く見られたい! 今日から始める簡単アンチエイジング

最近巷で話題の「アンチエイジング」いわゆる老化対策ですが、これは何も女性に限ったことではありません。とは言え、男性だとなかなかそういった情報を知る機会がありませんよね。今回のメルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』では、整形やエステを使わず、男性でも気軽に始められるアンチエイジングのポイントを3つご紹介します。

「アンチエイジング」っていうけど、一体何をすればいい?

Question

shitumon

最近、老化を感じるようになりました。

これを機会にアンチエイジングを意識してみようと思うのですが、何から始めたらいいのかが分かりません

どんなサプリメントを飲めばいいのか、どんな食生活がいいのか、今更ですが加齢に抗ってみようと思うのでアドバイスをお願いいたします。

(48歳、男性)

桑原塾長の回答

アンチエイジングは人類にとっての永遠のテーマかもしれませんね。

死は避けることが出来ませんが、老化に抗うという行為は科学の進化と共にかなり効果を発揮してきているように思います。

実際、今は還暦という言葉に少し違和感を覚えるような気すらしてきます。

60歳はおじいちゃんという年齢ではなくなったのでしょう。

私なりのアンチエイジングのポイントは3つあると考えています。

一つは抗酸化です。

活性酸素の弊害は漠然としてかつ広範囲ために、いまだに一般的にはそこへの意識はあまり高いと言えません。

しかし、これこそが、生き物が生まれた以上は必ず死ぬという宿命に例外をもたせないために組み込まれたプログラムのように思うのです。

酸素を使わないと人は決して生きて行けませんが、酸素を使うと必ず活性酸素が作られてしまうのですから。

その活性酸素を除去する酵素は20歳から減り始めますから、まさに20歳まではひたすら成長していき、そこから徐々に老化がスタートするという仕組みが組み込まれているわけです。

抗酸化に関しては、ビタミンA、C、Eを始め、αリポ酸アスタキサンチンのようなカロテノイドが効果的です。

非常にざっくりとした言い方をするならば、日常の中に緑黄色野菜を取り入れることです。

それが難しい場合には、サプリメントの活用も非常に合理的だと思います。

中国のステルス戦闘機が超絶進化。軍事評論家「米露に近い戦闘力だ」

中国初のステルス機が登場してからわずか6年、ついに中国人民解放軍は国際水準に極めて近い戦闘機の開発に成功したようです。メルマガ『NEWSを疑え!』では著者で軍事アナリストの小川和久さんが、様々な欠点が指摘されていた初代機「J-20」に次ぐ「J-31」のカタログデータ等を紹介しその着実な歩みを指摘。さらに米軍のステルス戦闘機が備えているNCW(ネットワーク中心の戦い)の能力を中国が手にする可能性についても考察しています。

中国のステルス戦闘機の進化ぶり

7月30日の内モンゴル自治区での中国人民解放軍創建90周年の軍事パレードにJ-20戦闘機の編隊が登場したのを見て、中国の軍事力の近代化について色々と思い出しました。J-20は今年の3月9日に実戦配備されたばかりです。

カタログ・データ的に言うとJ-20戦闘機は次のような諸元・性能とされています。

  • 全長:20.3m
  • 全幅:13.88m
  • 最大離陸重量:36.3t
  • 最大速度:マッハ2.2
  • 航続距離:5,500km

大きさから言うと、全長18.92m、全幅13.56m、最大離陸重量38t、最大速度マッハ2.42、航続距離3,000kmという米国のF-22より少しだけ大きい印象です。

最大速度だけでなく、爆弾やミサイルの搭載量などもF-22に引けをとらないレベルにあるようです。

しかし、それはあくまでもカタログ・データのお話。本当に第5世代のステルス戦闘機としての要件を満たしているかと言えば、外見を見ただけで、そうではないことがわかるのです。

まず、コックピットのやや後方に配置されたカナード翼(前翼)。

カナード翼は、カナードと主翼という2つのデルタ翼を接近した場所に取り付けることから「クローズカップルド・デルタ」と呼ばれたりします。カナードとデルタ翼を組み合わせると高い短距離離着陸能力と旋回能力が得られるというメリットがあります。

クローズカップルド・デルタは、サーブ・グリペン、ユーロファイター(タイフーン)、ラファールなどヨーロッパ製の戦闘機に見られる形式で、中国でもJ-10戦闘機が採用しています。

このカナード翼によってJ-20も空戦性能を向上させる狙いがあるのですが、それは同時にエンジン出力の不足を露呈している面もあるのです。

J-20の全備重量36トンという機体に一定水準以上の空戦能力を備えさせようとすれば、かなり強力なエンジンを必要とするのは明らかです。

トヨタに未来はあるのか? EV車への完全シフトに出遅れたウラ事情

EV(電気自動車)への完全シフトを踏み切れないトヨタ自動車に未来はあるのか? そんな鋭い質問が、世界的プログラマー・中島聡さんの発行するメルマガ『週刊 Life is beautiful』に寄せられました。この難しい質問に対して、自動運転車を所有し日米の自動車業界にも明るい中島さんが詳しく解説しています。

トヨタに未来はあるか? 中島聡に寄せられた質問

今週は、こんな質問がありました。

トヨタ自動車の未来についての質問です。

Q. 先日、トヨタ自動車とマツダ自動車が資本提携を結び、将来的にはEVの共同生産も開始するといった情報が出ておりました。トヨタ自動車としてはイノベーションのジレンマでなかなかEVへの完全シフトに踏み切れない事情もあると思うのですが、今のままだと世界のEVの潮流に完全に取り残されてしまうリスクもあるのと思います。トヨタ自動車がこのまま中途半端なEVシフトしか対応しなかった場合、トヨタはどのようになっていくと思いますか?また、もしも、EVに本腰を入れて取り組んだ場合、大胆なリストラや関係会社をドラスティックに切っていくようなこともやっていかなければならないと思うのですが、そんなことトヨタにはできるでしょうか?

タイムリーな質問、ありがとうございます。

EVへのシフトは、もはや時間の問題でしかないと私は見ていますが、そのスピードに関しては、各国政府の政策、消費者マインドの変化、石油価格、既存の自動車メーカーの対応、Tesla Model 3 の成功、リチウムイオン電池の生産量と値段、中国を中心とした新規参入、など様々なパラメータがあるため、予測するのは簡単ではありません。

いずれにせよ、シフトは一夜で起こるわけではないし、全ての車両タイプで起こるわけではないので、たとえトヨタ自動車が中途半端な EV シフトをしなくとも、それが2~3年以内に売上や利益に直接的な大きな影響を与えるとは思いません。直接影響を受けるとしても、Tesla Model 3 と米国で直接競合する車種(小型の高級セダン)だけだと思います。

もちろん、中長期的にはトヨタ自動車自身も EV シフトをせざるを得ませんが、そこで一番のネックになるのがディーラーネットワークだと思います。ディーラーは、今や車両の販売価格と卸値の差で儲けるのではなく、販売後のサービスや部品で儲けるビジネスになっているため、メンテナンスがほぼ不要な EV 車を売るインセンティブが全く働かないのです。かといって、彼らのマージンを増やしていては、Tesla などのライバルとの価格競争に負けてしまいます。

EV だけ直売」のようなことが出来れば良いのですが現在のディーラーとの契約ではそれは無理だと思います。

ディーラーとの契約をかいくぐる「ウルトラC」として、今回提携を発表したマツダと EV 専門の新会社を作り、そこはディーラーを通さずに直売をするということも可能なように思えますが、それをディーラーたちが黙って見ているとも思えないので、痛みを伴う改革になることは確実です。

中国式スパルタ教育に非難殺到。米国で過熱する「英才教育」反対論

日本の「受験ありき」の詰め込み教育については、国内でも賛否が分かれるなど度々話題になりますが、世界では子供の教育についてどのような動きがあるのでしょうか? メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の著者で米在住・東大卒の作家である冷泉彰彦さんは、日本と中国の例を出して、子どもを一流大学に入れることに命を賭ける教育ママに苦言を呈しています。

東大理三ママとタイガーママ

お子さん4人を東京大学の理科三類に合格させたという母親が、インタビューに応じて次のような「教育方針」を語っていました。

  • 遊びは非日常化して、勉強を日常化する。
  • 孤立感を感じさせない。
  • 楽しく勉強に導入できるようにする。
  • テストなどで成功体験を持たせる。
  • 間違えた点は徹底的に理解させる。
  • 学習法を効率化する。
  • 恋愛は禁止。
  • ストレスはスポーツで発散させる。

典型的な「入試合格が手段ではなく目的」という悪しき教育方針ですが、この中では特に最初の「遊びは非日常にして勉強を日常化」というのが、かなり気に入りません。前思春期が特にそうですが、子供同士の遊びというのが徹底的に日常となる中で、自発的なモチベーションや、提案と受諾などのコミュニケーション、つまり人間としてのコミュニケーション・スキルの原型が培われるわけですが、その点を軽視し過ぎということがあります。

それから、思春期以降もそうですが、勉強というのは非日常の高揚感と共に進めていって欲しいものです。天体の回転にしても、代数学から無限という概念を経て微積分へ向かう旅路にしても、啄木や牧水の五七五七七にしても、日常とは全く違う世界との接触として学んで欲しいのです。このお母さんは、その意味で、乳幼児をしつけるメソッドで中等教育までは乗り切れると信じていたようで、実際にそれで成功してしまったわけですから、日本の中等教育も大学入試も本当に「甘い」と言わざるを得ません。

大量の夏休みの宿題がいつまでたっても無くならない大人の事情

夏休みといえば思い切りレジャーを楽しみたいところですが、お子さんの「宿題」の存在に憂鬱な気分にさせられる方も多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役小学校教諭の松尾英明さんが、夏休みに大量の宿題が出される理由、そして「夏休みの宿題の存在意義」についても踏み込んだ考えを記しています。

夏休みの宿題と働き方改革

そもそも、夏休みの宿題に法的な位置づけはない。法的には、一つも出さなくても何ら問題ない。

しかし、現実にはかなりの量が出る。なぜなのか。諸々あるが、表の理由は子どものため」(学力の保証、生活習慣の形成云々)。本来、これしかない。

しかし裏の理由は、「大人の都合前例」という縛りである。そんな下らない理由ならやめてしまえと思うが、そう簡単にはいかない。ずっと続いていることを自分の代でやめるというのは、相当気合いがいるのである。下手なことをして「学力が下がったのは夏休みの宿題をなくしたせいだ」などと言われるかもしれない。

という訳で、夏休みの宿題は日本の学校文化として脈々と続いているわけである。

そして多くの場合、実際に夏休みの宿題のカギを握るのはである。夏休みの自由研究を子どもの自力だけで解決していくのはかなり困難である。また、声かけもチェックもなしに、子どもが毎日ドリルをやれるかというのもある。

内心では夏休みの宿題を面倒と思っている親は相当数いる。正確には「全くないのも不安だけど、あんまりあるのは面倒」という感じである(ちなみにこの不安感も「前例」から来るものである。その効果測定はされていない)。