やってる感バレバレ。岸田首相「4万5千円軽減策」という印象操作

岸田首相が10月28日の記者会見で導入をぶち上げた、1世帯あたり4万5,000円の電気、ガス、ガソリン代負担軽減策。しかしほとんどの世帯は、「満額軽減」の恩恵を受けることが不可能なようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、「4万5,000円軽減策」が画餅でしかない理由を具体的な数字を挙げつつ解説。さらに国民が大きな負担軽減を実感できる「現金給付」や「消費税減税」を、自民党政権が頑なに拒む理由を明かしています。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

 

4万5,000円軽減策は絵に描いた餅

岸田文雄首相は10月28日、「総合経済対策」を閣議決定し、夕方の記者会見で次のように述べました。

「今回の対策は、物価高克服、経済再生実現のための総合経済対策です。物価対策と景気対策を一体として行ない、国民の暮らし、雇用、事業を守るとともに、未来に向けて経済を強くしていきます」

岸田首相の説明によると、事業規模72兆円、財政支出39兆円の大型対策によって、GDPを4.6%押し上げ、消費者物価を1.2%以上引き下げるそうです。そして、物価対策の柱としては、電気、ガス、ガソリン代などの高騰に対し、標準的な家庭で来年1月から9月までに1世帯あたり4万5,000円の負担軽減策を導入すると述べました。そして、ツイッターでも次のツイートをしました。


岸田文雄 @kishida230

 

39兆円の総合経済対策を閣議決定しました。
電気・ガス・ガソリンの負担軽減策で1家庭当たり総額4万5000円の支援。子育て世帯を応援するため10万円相当の子育て支援パッケージ創設。4万4000円の旅行支援などコロナ禍で縮んだ消費を取り戻す。
物価高克服、経済再生実現のための総合経済対策です。

 

午前0:17 2022年10月29日

ここまで聞くと、全国すべての世帯が、電気、ガス、ガソリンの負担軽減策によって、1世帯あたり4万5,000円の支援が受けられると思っちゃいますよね?でも、これは大嘘なのです。岸田首相は会見では「標準的な家庭で」という枕詞(まくらことば)を使いましたし、このツイートに貼られた一覧表にも「家計支援 電気・ガス・ガソリン合計4万5,000円負担軽減」のところに、小さな文字で「標準世帯」と明記されているのです。

で、この「標準世帯」って何?…というわけですが、これは政府が税や社会保障の給付や負担などを計算する上でのモデルケースとする世帯形態で、「夫婦2人と子ども2人の4人家族」のことなのですが、これには「働いているのは夫だけで、妻は専業主婦」という縛りがあるのです。

総務省が「家計調査」で「標準世帯」の調査を始めた1970年代には、このパターンの世帯が最も多かったので、これを「標準世帯」と定めたのです。しかし、夫の賃金が上がらずに物価ばかりが上がり続ける長年の自民党政権の悪政によって、「夫婦共働き」という、この「標準世帯」から外れる世帯が増え続けました。そして、その後は、少子化が進んで子ども2人の世帯が減少し、ひとりっ子世帯や夫婦のみの世帯、そして、結婚しない単身世帯が増加したのです。

2017年の時点で、最多は全世帯の約35%を占める「単身世帯」です。国立社会保障人口問題研究所の試算によると、このまま進むと2040年までに単身世帯が全世帯の4割を超えるそうです。一方、政府が「標準世帯」と定める世帯は、今では上から9番目で全世帯の4.6%しかありません。「夫婦共働きで子ども2人」の世帯も6.8%なので、「夫婦と子ども2人の4人家族」という世帯は、合計しても全世帯の11%ほどしかありません。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

 

元国税が伝授。キャバクラの領収書を会社の経費で落とす裏ワザ

厳しい懐事情をなんとかやり繰りして出向いたキャバクラで、パッと散らしてしまった稼ぎの一部。そんな夜の街に落とした決して安くないお金を、なんとか取り戻す手はないものでしょうか。今回のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』では元国税調査官で作家の大村大次郎さんが、キャバクラ代を会社の経費で落とす方法を伝授。さらに「二次会費用は交際費にできない」という都市伝説の真偽を検証しています。(この記事は音声でもお聞きいただけます。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』の2022年11月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

この記事の著者・大村大次郎さんのメルマガ

 

キャバクラ代を経費で落とす方法

「キャバクラ代を会社の経費で落としたい」

かなりの男性がこういう願望を抱いたことがあるのではないでしょうか?会計の世界では「キャバクラ代なんて経費で落とせるわけない」こういう考えがまかりとおっています。

しかし、しかし、です。キャバクラの領収書であっても、やり方によっては経費で落とすことができるのです。もちろん、ただ無条件で経費に落とせるということではありません。一定の条件を満たさなけ ればなりません。でも、その条件というのも、それほど難しいものでもありません。

キャバクラの領収書を経費で落とすには、いくつか方法があります。

これから数回にわたってそのいくつかの方法を順に紹介していこうと思っています。この「キャバクラの領収書を経費で落とす」ということは究極の経理テクニックといえます。キャバクラの領収書を経費で落とす方法を知れば、「経費とはなんぞや」「会計とはなんぞや」というものがおのずから見えてくるはずです。だから、経営者のみならず、一般のサラリーマンの方も絶対に知っていて損はないのです。

キャバクラの領収書を経費で落とせるのなら、ほかの領収書を経費で落とすことなど簡単、ということになります。つまりキャバクラの領収書を経費で落とすことは、究極の会計術ともいえるのです。これさえ知れば、あなたはもう会計の達人ということになるでしょう。

キャバクラ代を経費で落とすための三つのルート

まず「経費」というものの基本的な考え方をご説明しますね。「事業の経費で落とす」ためには、事業に関連する経費でなければなりません。逆にいえば、事業に関連するものであれば、どんな支出でも経費に計上する ことができるのです。だからキャバクラ代も、事業と関係していれば、経費に計上することができるのです。つまり、キャバクラと事業の業務に関連を持たせることができれば経費にできるのです。

「キャバクラと事業の業務」というと、一見、何の関連性もないように見えます。しかし、やり方によっては、関連付けることができるのです。

その方法として、だいたい三つのルートが考えられます。ただこの「三つのルート」というのは、今、筆者が考えついていることが三つだけ、ということであり、研究次第、工夫次第で、もっと増える可能性もあります。そして三つのルートとは次のとおりです。

  1. 接待の場としてキャバクラを利用する
  2. 商品開発のためにキャバクラを利用する
  3. 研修のためにキャバクラを利用する

一つ目の「接待の場」は、そのままの意味です。つまりは、取引先などの接待にキャバクラを利用するということです。

二つ目の「商品開発」というのは、マーケティングなどを含めて商品開発の調査のためにキャバクラを利用する、ということです。

三つ目の「研修」は、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、社員のスキルアップや、ビジネス知識習得のために、キャバクラを利用するということです。

この記事の著者・大村大次郎さんのメルマガ

 

太田光も後追いか。統一教会「脱会批判キャンペーン」に乗った知識人たち

先日掲載の「かつては統一教会叩きを煽動していた『月刊Hanada』花田紀凱編集長の見事な“改宗”ぶり」でもお伝えしたとおり、あまりの旧統一教会寄りの姿勢が話題となっている『月刊Hanada』ですが、最新号ではそのスタンスをさらに鮮明化させているようです。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、漫画家・小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、『月刊Hanada』12月号に掲載された旧統一教会の「脱会批判キャンペーン」記事を紹介するとともに、あまりにも多い「おかしな点」を指摘。その上で、教団のこうしたキャンペーンに乗せられ彼らの代弁者となってしまう著名人や知識人に対して、批判的な目を向けています。※本稿では著者の意思と歴史的経緯に鑑み、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を「統一協会」と表記しています

【関連】かつては統一教会叩きを煽動していた『月刊Hanada』花田紀凱編集長の見事な“改宗”ぶり

この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ

 

泉美木蘭のトンデモ見聞録:“拉致監禁して脱会強要”これ、統一協会のキャンペーン用語です

『月刊Hanada』が、統一協会擁護へと完全に振り切れた。

2022年12月号では、福田ますみというノンフィクション作家を起用し、「新聞・テレビが報じない“脱会屋”の犯罪」なるルポをスタート。すっかり「統一協会の機関誌」として商売する方向で固めたようだ。

家族による保護を「拉致監禁・監視」と言い換え

このルポは、統一協会に入信したのち、家族に引き戻されて脱会説得を受けたものの、協会に戻ったという信者の「証言」を元に書かれている。

目玉は、後藤徹という信者だ。

1986年、兄と兄嫁が入信したのをきっかけに、後藤氏とその妹も統一協会入り。だが、この時すでに悪質な勧誘や霊感商法は問題となっており、後藤氏の両親は、子どもたちを心配して、脱会を請け負う牧師に相談。数か月後に兄夫婦が脱会、次いで妹も脱会していた。

1人協会に留まった後藤氏は、父親からホテルの一室に呼び出され【監禁された】が、隙をついて逃げ出す。8年後、再び東京都内の実家に帰宅したところを、家族・親族に取り囲まれて、無理やりワゴン車に押し込まれた。その後は、家族の暮らすマンションで【監禁】され、両親と兄夫婦、妹から【24時間監視】される生活を長年送ったという。

【監禁、監視】というのは、あくまでも後藤氏と執筆者が使っている言葉で、家族や説得を請け負った牧師にとっては「保護」である。当時についてこう書かれている。

部屋はマンションの高層階にあり、飛び降りて逃げることもできず、そもそもそうした窓や玄関には防犯錠や南京錠が取り付けられ、開閉できないようになっていた。

 

「(説得を請け負った牧師の)宮村は、合計73回、元信者を引き連れてやってきて、親族を含め、10人ほどが私を取り囲んでずらっと座るんです。

 

宮村は、教義がいかにおかしいかを指摘する。こちらが聞き入れず、『これは監禁だ!』『人権侵害だ!』と言うと、『偉そうなことを言うな』『監禁なんかしていない。家族が保護してるんだ』『ほんとうなら、ぶん殴って半殺しにしてやるところだ』とみなで怒鳴りつける。完全なつるし上げです」

まず、脱会説得のために1人のところへ73回も足を運ぶとは、請け負った牧師の根気強さに脱帽する。それほど大変な作業なのだ。

家族も、一度逃げ出して協会に戻った経緯がある限り、厳重に管理するのは理解できるし、自暴自棄になって窓から飛び降りる危険を考えれば、施錠するのも当然だろう。

このまま協会に戻せば、親類・友人を騙して集金活動したり、悪質な霊感商法や勧誘に手を染め、犯罪者になるかもしれない。ぶん殴ってでも留め置かなければならないという家族の絶対的な覚悟、責任感、そして後藤氏への愛も感じる一節だ。

この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ

 

モスクワ在住歴28年の日本人が明かす、ロシアの「徴兵逃れ」事情

1990年のモスクワ留学以来住み続けたロシアから2018年に帰国した、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さん。なぜ北野さんは28年間在住したモスクワからの、ロシア国籍の夫人と二人の子供を伴う「完全帰国」の道を選んだのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では北野さんが、読者からの質問に答える形でその理由を明らかにするとともに、ロシアの「徴兵・動員逃れ」の実態を紹介しています。

私がモスクワに残っていたら子供は徴兵されていたのか?

今日は、読者Aさんからの質問にお答えします。

【以下、Aさんからの質問メール】

こんにちは。Aと申します。「ロシア経済政治ジャーナル」を毎回、楽しんで読んでいる者です。お聞き致したいことがあります。

 

私への返事、というよりも、皆聞きたいのではないかと思いますので、今度、テーマとして取り上げてくださると嬉しいです。この間の動員令との関係もあり、皆、興味があると思います。あるいは、すでに、どこかで取り上げているのなら、どこにあるのか、教えていただきたいです。よろしくお願い致します。

 

以下が、質問です。

 

どこかで、北野様は、このままではお子さん(方?)が兵役に取られそうなので、思い切って帰ってきた、とお伺い致したことがあります。

 

北野様の奥様はロシアの方なのでしょうか。でも、日本人である北野様のお子さんは、日本の戸籍法の血統主義から言うと、日本人のはずです。それなのに、兵役が課されるのでしょうか。

 

兵役は、国民皆兵だけど、逃れる方法は多々あると聞いたことがあります。賄賂とか、病気を装うとか、学生、特に、特定の分野の学生は免除、あるいは、逆に特定の分野の学生は優遇措置の上、課されるとか、いろいろ、あるはずです。兵役のこともぜひ、取り上げていただきたいです。

 

スノーデンさんなどは、どうなるのでしょうね。奥様はアメリカ人とお聞きしています。ご本人はロシアの国籍を取得したとか。アメリカは、国籍は、生地主義なので、奥様が出国してアメリカで産まない限り、お子さんはロシアの国籍になってしまいますよね。まぁ、当然、出国なさって、ご出産なるはずではありますが。こういったことも、触れていただきたいです。だってスノーデンさんは、アメリカには帰れないでしょうから、お子さんが男の子なら、つまり、兵役に取られますよね。いくらなんでも、ウクライナ戦争は、お子さんのご成人まで続かないでしょうけれど。それとも、スノーデンさんは、ロシアのパスポートを持ち、こっそりと、出国されたのでしょうか。

 

よろしくお願い致します。

いろいろ質問があるので、順番にお答えしていきます。

いしだ壱成(47)に27歳差の新恋人、奇跡の「植毛手術」と特注カツラとは?父・石田純一も祝福

やはり男の人生にとって「髪の毛」は重要な問題なのだろうか? いしだ壱成(47)の絶好調な活躍ぶりをみると、ついそう感じてしまう。かつて、あの武田真治と人気を二分していた「フェミ男」時代も“過去の栄光”、うつ病を発症し生活苦で24歳年下の妻との離婚が報道されたときは「ここまで落ちるものか」と誰もが思っていたに違いない。しかし、今年3月にトルコで植毛手術をして以来「かつてのイケメンぶり」が大復活。映画や舞台への出演オファーが相次ぎ、「1日ホスト」としてホストクラブに出勤するなど、常に話題を振りまいている。そして、ついに27歳下の「新恋人」ができたとまで報じられたのである。「令和の色男」によるバラ色の人生はまだ始まったばかりだ。

YouTubeでは恋人が5人いると告白! 植毛してから人生変わった?

東スポは2日、ハロウィンで賑わう六本木の街を若い女性と歩くいしだを直撃、お相手の女性は乃木坂46齋藤飛鳥似の飲食店勤務の20歳だという。報道によると、いしだの方から口説いて交際に発展したとしている。

その4ヵ月前、いしだのYouTubeチャンネルでは、「ガールフレンドが5人いる」と告白している。33歳の看護師から資産家の美魔女まで、年齢・職業・その関係性まで様々だが、「他に彼女が何人もいる」と言っても、それを納得して交際を申し込んでくるという。

ハゲ散らかしてショボくれた中年親父は、もうそこにはいなかった。六本木で歩いていた20歳の女性との関係性は分からない点が多いのだが、いしだに確実に「第二のモテ期」が到来しているのだけは間違いなさそうだ。

芸能界は毛量と人気が比例するのか?

いしだ壱成の代表作の1つが、1993年に放送されたドラマ「ひとつ屋根の下」(フジテレビ)だ。

兄弟役は江口洋介、福山雅治、山本耕史と、今思えばそうそうたるメンバーだった。この3人は人気も毛量も全く変わらないまま、実に約30年にわたって第一線で活躍し続けている。

かたや、いしだの場合は本人が問題を起こしたこともあるが、髪の毛の減少と比例するようにマスコミの露出が激減していった。

一時は引退状態になり、中国で俳優のオーディションを受けたり、ラーメン屋のアルバイトをして食いつないでいたが、うつ病を発症するとそれもできなくなり、生活保護を受給するほどまでに困窮していたという。

2021年12月に3度目の離婚をすると、翌年3月にプロモーションのため無料でトルコに出向き「植毛手術」を受けたことはご存知の通り。

その手術やその経過の様子は「株式会社薄毛の窓口」の「ハゲリーマンちゃんねる」で現在も公開されている。

この「植毛」が話題になったせいか、いしだに次々と仕事の話が舞い込むようになり、映画「100日後に退職する47歳」主演をはじめ、父・石田純一も出演する映画「散歩屋ケンちゃん」への出演も決まっている。

また、自らのYouTubeチャンネルでも、トルコ植毛手術旅行を企画したり、役に合わせるための特注カツラ作りをするなど、薄毛を逆手にとった内容がおおむね好評のようだ。

いしだは同チャンネルで6月、理想のカツラの形について語り、6種類のカツラを試着した姿を公開。それらを試着する様子を流し、「僕にはロマンスグレーで長髪なんていう日は来ないと思っていました。来ました」と白い歯を見せていた。ハゲをコンプレックスにせず、あえてネタにすることで、少しづつ運が開けてきたのだ。

あまりにも勘違いが過ぎる部下に疲労困憊。すんなり仕事を任せられる方法は?

自己主張の激しい部下への対応に疲れ切ってしまった上司。一体どうすればいいですか?という相談が世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんは自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』で、本来は面接時に採用すべきでなかったとしながらも、その対応方法について詳しく語っています。

この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ

部下があまりに自己主張が激しく、疲弊しました。一度で話が通ることが全くありません

Question

営業企画の仕事をしています。部下の一人が自己主張が激しく、何をしてもらうにも、毎回すごい議論になります。一度で話が通ることは全くありません。納得すれば動いてくれなくはないのですが、枝葉末節にこだわり、自身のメンツにもこだわり、他のメンバーがすぐに納得して動いてくれることも何倍もの時間がかかります。この対応に疲れ切ってしまいました。どうしたらいいでしょうか。

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。大変お疲れ様です。お気持ちよくわかります。

ときどき、そういう勘違い系の人がいますね。本来は、採用面接時に考え方、コミュニケーションスタイル、ポジティブさなどをよく見て、場合によっては採用すべきではなかった人のように思います。

その点は機会があったら人事部にフィードバックするとして、当面の対応は、

1.タスクを書面に書いて渡す
【参考】仕事を的確に指示する「タスクシート」

2.週次あるいは週2回、進捗確認をして助言する

3.業績・成長目標合意書で本人に遠慮なくフィードバックする
【参考】部下を驚くほど育てる業績・成長目標合意書 

4.そのとき、この非生産的なコミュニケーションスタイル、勤務姿勢についても、遠慮なく指摘する

5.普段のコミュニケーションも「意見があれば5分だけ議論する。それを超えたら上司の指示通りに動く」ことを約束させる

というようなアプローチが必要そうです。

要は、本人が勘違いしていて、議論することがいいことだと信じ切っています。ただ、それは結果を出すためによりよい方法を決めるためであり、その人の今のやり方ではない、ということを明確にしたほうがいいです。

多分、入社以来、各部署でお荷物になり、たらい回しにされていたりもします。どの上司も辟易して上のような指摘をせず、甘やかせてきた可能性もあります。

勘違いを直していただくしかないと思います。

真正面から指摘されると、これまでそういうフィードバックをされたことがなかったために、意外に響く場合があります。

真正面からぶつかってみてください。

この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ

image by: Shutterstock.com

なぜ「産前産後休業」の代わりに年次有給休暇を申請する社員がいるのか?

妊娠中の女性労働者については、労働基準法で産前産後は働いてはならないと定められています。その際、従業員は「産前産後休業」を請求することが多いと思いますが、実は「有休」で休む人もいるようです。無料メルマガ『採用から退社まで!正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』の著者である社会保険労務士の飯田弘和さんは、その差についての解説も含め、産前産後休業というものについて詳しく紹介しています。

出産予定の社員が「産前産後休業」ではなく有休取得で休むことは可能なのか?

ある会社さんからのご相談です。

「もうすぐ出産する予定の労働者が、労基法上の産前産後休業を取得せずに、年次有給休暇を取得して休みたいと言ってきました。認めなければならないのでしょうか」

労働基準法では、妊娠中の女性労働者に対しては、出産予定日の6週間前から産後8週間までの間、その女性労働者を働かせてはならないことになっています。ただし、出産前の6週間については、あくまで、その労働者からの休業の請求が必要です。請求がなければ、会社はその労働者を休業させる必要はありません。請求をしなければ、労働者は働き続けることができます。労働者の中には、産前休業を請求せずに、年次有給休暇を取って休む人もいます。このようなことも、当然に認められます。

※ 産前休業中に健康保険から支給される“出産手当金”よりも、年次有給休暇を取得した際の賃金の方が高いのが一般です

※ また、健康保険被保険者でない労働者の場合、産前休業を取っても出産手当金の支給はなく、その間の収入がなくなるので、年次有給休暇で休むことが多いです

出産後8週間については、労働者本人の希望や請求とは関係なく、必ず休業させなければなりません。よって、産後休業中については就労日がないので、年次有給休暇を取得することはできません。ただし、産後6週間を経過した女性労働者が仕事への復帰を請求した場合には、医師が支障がないと認めた業務に就かせることができます。

ところで、ここでいう“出産”とは、“妊娠85日以上の出産”のことをいいます。また、流産や死産であっても、妊娠85日以上であれば出産として扱われます。そのため、流産や死産後は産後休業期間となり、働かせることができません。

細かい注意事項ですが、“産前6週間”の計算は、出産予定日を基準として計算します。出産予定日および実際の出産日は”産前”に含めます。出産が予定日よりも遅れた場合には、出産予定日から実際の出産日までの期間は、産前の休業期間となります。また、産後8週間の計算は、現実の出産日を基準として計算します。よって、実際の産前産後休業は、合計で14週間(産前6週・産後8週)よりも伸びたり短くなったりします。

image by; Shutterstock,com

総務省の聞き方が雑。「非常時事業者間ローミング」の身も蓋もない議論

今年7月のKDDIの大規模通信障害などで、にわかに議論が活発化した緊急時の事業者間ローミングの問題。10月25日の会合に登壇した警察、消防、海保からは「呼び返しが絶対必要」など、硬直した意見が出るのみだったと、旗振り役の総務省の仕切りの悪さを指摘するのは、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんです。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、有識者が示した「新たな緊急通報の仕組みづくり」を大いに議論し、LINEアカウントを利用するなど、今すぐやれることは全てやるべきと訴えています。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

緊急通報ローミング問題、「呼び返し」は必要不可欠か──LINEアカウントなど「緊急通報の新たなあり方」も検討していくべき

総務省は10月25日、「非常時における事業者間ローミング等に関する検討会(第3回)」を開催した。今回は警察庁、消防庁、海上保安庁が登壇し、「呼び返し機能」について突っ込んだ議論が行われた。

緊急通報では、電話がかかってきた場合、通話が切れた時に折り返す「呼び返し機能」が必須となっている。万が一、キャリアのコアネットワークが落ち、ローミング接続となった場合、呼び返し機能が提供できるのか、提供しなくても許されるのかが、今回の検討会のテーマとなっている。

しかし、警察庁、消防庁、海上保安庁とも「ローミング時も呼び返し機能は絶対に必要」という主張となっていた。また、「事業者間ローミングを実現すべき。しかもフル機能で」という要望も上がっていた。

本来であれば、呼び返し機能がなくてもなんとかなるのか、という話なのだが、総務省から「必要か、否か」と聞かれれば、当然、「必要」と答えるわけで、そもそも総務省の聞き方が間違っている。

また警察庁からは「コアネットワークが壊れないような対策をしてほしい」という要望があった。そりゃ、コアネットワークが壊れないのが理想なのは当然なのだが、コアネットワークが落ちた時にどうローミングを実現するかが、この検討会の趣旨であり、議論がかなり噛み合っていない感じもあった。

そんな中、まともだと感じたのが、有識者からの指摘だ。「この検討会で議論するテーマではないかもしれないが、緊急通報の新たな仕組みづくりが必要なのでは」という意見があったのだ。

ぶっちゃけて言えば、この時代、音声通話のみで緊急通報を提供するという考えはそもそも古いのでは無いか。これだけ無料メッセージアプリ「LINE」が普及し、日本でスマートフォンを所有しているほとんどの人が使っているのだから、警察庁、消防庁、海上保安庁がLINE緊急通報メッセージアカウントを作り、LINEで緊急通報を受けるようにすればいい。

本人確認がとれているアカウントのみから緊急通報を受けるようにすれば、いたずらも防止できるし、呼び戻しも問題ないはずだ。ただ、LINEを使うとなると「海外にサーバーがあるぞ!」という指摘も出てきそうで、このあたりがLINEのなんとも残念なところだったりする。LINEが不安なのであれば、LINEに加えて、+メッセージでも緊急通報アカウントを作ればいい。

別の有識者からは「海外では緊急通報を発信できるアプリがあるぞ」とか「日本でも聴覚障害者向けに緊急通報できるアプリがある。それを一般開放すればいいのではないか」という意見もあったが、わざわざ、いつかけるかわからない緊急通報のために、新しいアプリをインストールするなんて面倒なことは誰もしない。ならば、すでにインストールされているアプリを有効活用すればいいのではないか。

事業者ローミングの実現は時間もかかるしお金もかかる。この先、どんな通信障害や大災害が起こるか全く予想できず、運用ルールを決めるのも困難だ。事業者ローミングの準備を進めつつ、警察庁や消防庁、海上保安庁はLINEや+メッセージのアカウントを作ればいいし、キャリアはWi-Fi Callingに対応していくべきだ。

とにかく、関係各所が、今すぐにでもやれることは全てやり、どんな状況が起こっても、一人でも多くの命を救えるように準備していくべきだろう。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

image by:Hadrian/Shutterstock.com

あまりに幼稚。胡錦涛前国家主席「退席劇」への日本メディアの過剰反応

5年に一度の中国共産党の党大会について、胡錦涛前国家主席が退席する場面の考察に時間と紙幅を割いた日本のメディア。あのシーンを人事への抗議と解釈するのは、「習近平は独裁者」との決め付けがあるためでは?と疑問の声をあげるのは、多くの中国関連書籍を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さんです。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、習近平政治や中国共産党のあり方への理解不足が、既成事実かのような「異例の3期目」「胡錦涛派」などのフレーズを生み出していると、問題提起しています。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

年齢制限という基準は本当に存在していたのか?習近平政治を再考する

5年に一度の中国政治の一大イベント、中国共産党第20回全国代表大会(以下、20大もしくは党大会)が閉幕し1週間が過ぎた。この間、日本のメディアにも大会にからむニュースがあふれた。だが残念なことに、一連の報道のなかでフォーカスされたのが、台湾問題と胡錦涛元国家主席の強制退席劇の2つであったことだ。特に後者は、ネットやワイドショーに限らず、ニュース番組でも大きく扱われた。

テレビは映像中心のメディアであり、ああした動画に反応するのは理解できる。しかし一部の新聞までが、まるで少年探偵団のように侃々諤々と謎解きに参戦する様子をみせられると、さすがに悲しくなった。

胡錦涛がああいう形で退席したことは、華々しいお披露目の場にそぐわないハプニングであったことは間違いない。周囲が慌てていることも伝わってくる。しかし巷間言われるような「李克強総理や汪洋全国政治協商会議主席が最高指導部メンバーから外され、胡春華副総理も冷遇されたことへの抗議」という解説には、首を傾げざるを得ない。

すでに『YAHOO』の原稿でも書いたことだが、胡の体調が、もう5、6年以上前から優れず、海南省の中国人民解放軍301医院海南三亜分院で療養していたことは、一部ではよく知られた話だからだ。

胡錦涛の行動が「人事への不満の表明」と結びつきにくい理由もいくつか挙げた。例えば、「(不満があれば)夏の北戴河会議を含め、元党中央総書記にはいくらでも表明の機会があった」ことや、「元総書記や元政治局常務委員ならば引退後も重要決定に意見をする機会はあり、党中央弁公庁からも閲覧書類が回る」ことだ。

元総書記が本気で習に弓を引くとあらば、あの程度で収まるとは考えにくい。また抗議だったとしたら、なぜカメラがきちんと回っているなかでやらないのかも不明だ。

さらに大きな違和感は、そうしたやり方が決定的に中国共産党(共産党、または党)の文化に合わない点だ。共産党の強みは、権力闘争を内部で消化して表に出さないことだ。その認識は改革開放後の党で共有──趙紫陽という例外はあったものの──されてきた。背景には文化大革命で得た苦い経験があるからだ。

つまり胡があの場で抗議することは党員にとって禁じ手であり、賛同も得られにくい。党内で支持される可能性が極めて低いことを権力のど真ん中にいた元総書記がするだろうか。加えて胡の息子・胡海峰(浙江省麗水市党委員会書記)は習指導部下の現役幹部だ。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

102歳のマスターがお出迎え。50年変わらぬ近未来レトロ喫茶店が人気のワケ

「変わらない」ということは簡単なように見えて、実は一番むずかしいことなのかもしれません。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、 50年以上変わらない内装とメニューで人気を保ち続けている大阪の近未来風レトロ喫茶店を紹介しています。

変えない、変わらないことで、ファンに支えられている老舗喫茶店

宇宙大作戦(スタートレック)に登場する宇宙船「エンタープライズ号」内のラウンジをイメージしたような喫茶店が、大阪駅前第一ビルにあります。

その空間は、「宇宙」をテーマにしており、天井から下がるライトは「輝く星」、天井には「クレーター」を思わせるデザインが施されています。

壁の絵は、近未来の都市を描いたもの。

鏡が多く取りつけられ、ミラーハウスのようでもあります。

50年以上前に誕生したこのお店は、大阪市が認定する「生きた建築ミュージアム 大阪セレクション」にも選定されています。

昭和レトロなのですが、近未来レトロという表現の方がしっくりときます。

このお店は、第一ビルが誕生した1970年にオープン。約150坪300席という巨大喫茶店です。

元々は、1947年、戦後の闇市で開店した名曲喫茶でした。

約15坪の小さなお店で、ショパンやモーツァルトなどのクラシック音楽と丁寧に淹れた珈琲が大人気となり、連日大盛況でした。

しかし、1970年に駅前再開発の波に飲み込まれ、第一ビルに入居することに。

その新規オープンの際に、現在の宇宙空間が誕生しました。

当時、アポロ11号が月へ行ったことや大阪万博の話題で持ちきりだった世の中を感じ取り、宇宙をテーマにしたのです。

これが当たり、常連さんで賑わうお店へと発展していったのです。

ただし、順風満帆で現在に至るわけではありません。経営危機もあったようです。

その時、創業者の息子である二代目が、定食などのご飯メニューもやってみようかと、父親である創業者に提案しましたが、即座に却下。

変える必要はない、と断固として主張を曲げず、危機的状況であっても、どっしりと構えることで、お客さまを安心させることを選んだのです。

お客さまは、変化に敏感です。変化を嫌がるお客さまもいます。

変化があると、お店の危機を感じ取ってしまうことも。

そうなると、客離れを起こす可能性があります。

創業者は、長年の経験から、直感的に判断したのだと思います。

その結果、現在までの繁盛を守り続けることができたのです。