地方都市の再生は「ジモトが価値を感じないもの」から始めよ

人気コンサルの永江一石さんが、さまざまな質問に答えてくれる人気メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回の質問は、九州のとある地方都市の再生について。B級グルメ、ゆるキャラ、ふるさと納税など、衰退した街がメディアなどで注目されて一気に復活を遂げたケースはいくつもありますが、果たして永江さんのおすすめする方法とは?

地方都市再生のアイデア

Question
shitumon (1)

地元の中心市街地再開発についての相談です。

地方都市ではよくある状況だと思いますが、大まかには以下のとおりです。

  • 人口は約15万人、人口密度は1平方キロメートルあたり約250人、九州圏内の地方都市です。
  • 中心市街地に昔あった百貨店は撤退して、今は広大な更地になっています。
  • 周りの商店街は、シャッター街になって久しいです。
  • 中心市街地は国道沿いにありますが、交通量はあるものの、人通りは殆どありません。普段の買い物は郊外のショッピングセンターや量販店、もう少し買い物したいときは、市外の県庁所在地やネットが主です。
  • 近くに居酒屋や飲み屋等の飲食街やホテル等の宿泊施設は一通りあります。
  • 海には面しておらず、山や川などの自然環境、肉や農作物、焼酎等の名産はありますが、わざわざ県外から足を運ぶほどの観光資産はありません。

この中心市街地の更地やシャッター街の再開発について、地元の商工会を中心に検討を進めているところです。例えば、近くに住む人が買い物できるようにスーパーを作ろう、ホテルを作ろう等と、既に、地域にある施設と重なる候補が挙がっていて、非常に危うい流れです。

恐らく、税金も投入されて、地元ゼネコン等は新しい建物を作れるので歓迎されるのでしょうがそれも一過性の需要に過ぎませんし、既存の施設と被れば、結局は潰し合いになるのが目に見えています。

これだけ交通網が発達して、また、ネットも普及している時代に、ただの小売等では全く勝負にならないと思いますので、ここにしかない体験が得られて、地元民だけでなく、近隣県や遠方から人が訪れたくなるような仕掛けが必要なのではという、漠然としたイメージは抱いていますが、なかなか考えがまとまりません。

このメルマガの主旨とは異なるようにも思いますが、非常に端的、かつ明晰な考えを持たれている御方だと感じていますので、恐れ入りますが、お尋ねします。永江様の考える地方都市の街づくりのアイデアについて教えてください。よろしくお願い致します。

永江一石さんの回答

地方都市の街づくりについては、その土地に住んでいる人にとってはあまり価値を感じないものでも全国的に見たら実は魅力的だという商材を探した方がいいと思います。

例えば先日ブログでも書きましたが、ふるさと納税のクラウドファンディングで福岡県大牟田市のアイデアは素晴らしいものでした。

百年前の炭鉱電車なんて、興味がない人にとってはゴミでしかありません。ですが、電車好きのマニアにとっては垂涎ものなんです。しかも枕木に自分の名前が入れば必ず実物を見に行くでしょうし、ソーシャルに投稿して喜んで拡散すること間違いなしです。

先日、ある雑誌で「地方再生コンサルタントに騙されるな」と特集が組まれていました。地方復興を望む自治体に対し、いわゆるエセコンサルタントが「特産品や自然環境を売り出しましょう」などと判を押したように助言するのですが、実際やってみると全く話題にならずお金だけ取られてしまうというひどい事例でした。「山や川の自然環境」や「肉や農産物」などは、日本中どこの田舎に行ってもあるんです。もっと発想を変えて、今まで思いもよらなかったような画期的なアイデアが必要です。

例えば、ふるさと納税でよくある地域の特産品を売り出すのなら、先ほどの炭鉱の化石を送ったっていいと思うんです。私も子供の頃は学校のストーブが石炭で、葉っぱの化石を探して遊んでいました。化石を送ってくれるなら夏休みの宿題にまでなっちゃいます。

また、化石が出てくる場所があるなら、今の小学生はそういう体験がなかなかできないので、夏休みに一週間ぐらいツアーを組んで家族で体験旅行に来たいというニーズもあるかもしれません。自治体にとっても一見さんより毎年来てくれるリピーターの方が嬉しいでしょう。

加えて例えば木造の小学校の復元とか結構あると思いますよ。実際に廃校になった小学校をホテルに改装し、成功している事例もあります。

B級グルメやゆるキャラなど他県の成功事例を真似るより、そこにしかない宝を発掘した方がよっぽどくると思います。

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nagae永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ
著者:永江 一石
商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。
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マニュアル対応の英語は不要。訪日外国人への本当のおもてなしとは?

日本に来る訪日外国人の数は増加をたどっていますが、その動向に合わせて様々な場所で英語力の強化が求められています。メルマガ『エアライン直伝 接客の悩みをスッキリ解決する方法』の著者が元国際線客室乗務員の経験から、よくあるマニュアル的な接客ではなく外国人にとって本当に必要なものを伝えていくことの大切さを説明しています。

訪日外国人の数が増え、接客も英語対応へ

どんどん増え続ける訪日外国人の数

官公庁の調査によると、外国人が訪日前に期待したこと、訪日後次回したいことのトップは、「日本食を食べること」となっています。

しかしながら、外国人は言葉が通じないことに不自由を感じて英語が話せる人がいるレストランなどに集まりがちになるという現状があります。

こういった外国人の需要にこたえようと、レストランなどの飲食店では英語メニューの表記にしたり従業員の英語力に注力するところも増えてきました

訪日外国人の恩恵にあずかって利益を上げたい、と言うところは多いはずです。

接客英語に関する本も出ていますが、本当の意味で外国人に喜ばれ、人気となるお店を目指すのであれば、マニュアル的な接客用語だけ話して満足してはいけません

もちろん英語力が高いことに越したことはありませんが、お客さまが困らないように、楽しんでいただけるように、ということを前提に英語を話すことをより意識するべきです。

極端な話をすると、「ご注文は」「こちらが〇〇です」といった表現は接客で必須のように思うかもしれませんが、実際は話さなくても動作やジェスチャーで伝えることができます。

そういったマニュアル英語ではなく、外国人にとってわかりづらい部分の説明にポイントを置くと外国人が安心して食事ができるようになります。

この香辛料はこの料理に使ってください」「ラーメンだけじゃなく餃子も注文すると楽しめるよ」など、その店にあるメニューの選び方や食べ方などについて、単語だけでもいいので伝えることのほうが喜ばれます

たとえば日本人にとっては当たりまえの醤油ですが、外国人にとっては全く初めての体験なのでソースのようにどっぷりかけてしまう、というようなことが起きてしまったりするわけです。

私たち日本人も、海外のレストランで「この香辛料はなんだ?」とわからずに食事を終えてしまった経験ってありませんか?

客室乗務員時代、飛行機の食事の一品としてざるそばが提供されていた時、日本人はトレーにセットされている麺つゆをかけて食べますが、外国人は説明がないと食べ方がわからずに「つゆなしのざるそば」を食べてしまっていた、という経験を思い出しました。

文化的な嗜好の違いもあるでしょうが、せっかく日本食を体験するのなら、一番おいしい状態で召し上がっていただきたいですよね。

そのようなただのマニュアル的な会話ではなく、外国人の方にとって安心できる喜ばれる会話こそが外国人には求められるものではないでしょうか

単に注文をきく”、”食事を運ぶ”、だけではなく、お客さまがいちばん快適な状態で楽しめる状態を提供することが選ばれる理由になるはずです。

こういった心から相手を想った英語を使うことが日本のおもてなしかもしれませんね。

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エアライン直伝 接客の悩みをスッキリ解決する方法

元大手航空会社の国際線客室乗務員、CAの教育担当をしたインストラクターの目線から、今すぐできる接客の秘訣をお伝えします!
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親の不安は子どもにうつる!? 保育園に早く慣らす方法

春からお子さんが新たに保育園に通いだすという方も多いかと思います。入園して最初に苦労するのが「慣らし保育」ですが、無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』によると、子どもが泣き叫んだりするのは「親の不安」が伝染しているから、とのことなんだそうです。そのメカニズム、そして解消法も記してしてくださっています。

親の不安は子にうつる

子どもが初めて保育園に通い始める時、新しい環境に慣れるために「慣らし保育あるいは慣れ保育」という期間をとりますよね。はじめは親と一緒に午前中のみ、徐々に時間を延ばして、そして1人だけでも過ごせるように…と、新しい環境に馴染んでいくプロセスを取ります。

我が家では、(1)息子入園、(2)転居時の息子転園&(3)娘入園、(4)その後の娘転園と、4回の慣らし保育を経験しましたが、幸い、4回ともほとんど手間取らずスンナリ慣れてくれました。ですが、周囲を見るととても苦労している親子もありました。

苦労するケースで非常に多いのが、「親が子どもを連れてきて、おそるおそる出発しようとしてそっと振り返ると、子どもは必ず泣き出してしがみつく」という展開。もちろん、「子どもが新しい環境に慣れる早さ」を決める要素で一番大きいのは、子ども本人や家庭ごとの「個人差」です。

しかしそれでも、親の態度によって子どもが影響を受けるという要素も、確実に存在します。端的に言ってしまえば、「親の不安が子どもにうつる」ということが、しばしば起きているのです。「不安がうつる」という表現が馴染みにくければ、「親が不安がっていれば子どもが安心できるわけはない」と言い換えてもよいでしょう。

「親の不安がうつっている!」と如実によくわかるのは、親がいなくなった5分後にはケロッとして遊んでいる子どもを見た時です。子ども本人は最初から平気だったのに、親が不安を注ぎ込んでいたんだ! と痛感します。

うまく行かないケースの親の気持ちは、

● 大丈夫かな? →今日も厳しいだろうな~ →やっぱりダメだった

と移り変わっているのだと思います。

反対に、スンナリと慣らし保育をクリアするケースでは、親の気持ちは、全く逆の動きを取るものです。

● 不安はあるだろうな~ →でもまあ、何とかなるだろう →ほら、大丈夫だ

この場合、不安ではなく「楽観が子どもに伝染していると言うこともできるかも知れませんね。

この「伝染」は、意図的に起こすことも可能です。親が不安な気持ちを選び、不安な態度・行動を選べば、子どもには不安を伝染させることができますし、親が楽観的な気持ちを選び、楽観的な態度・行動を選べば、子どもには楽観を伝染させることができます。

今後、転居、入園・転園、入学など、新しい環境に慣れる場面が出てきた時、ぜひこの「親の気持ちが子どもにうつる」を心に留めて、子どもが安心して新しい環境に慣れることができるよう、サポートしてあげてくださいね。

真田一族の夢の跡。40枚の写真で綴る隠れた名城・上田城の物語

視聴率も好調なNHK大河ドラマ「真田丸」。3月20日放送回では上田城で大変なことが起きてしまいましたが…。無料メルマガ『写真で見る日本の歴史』では、TEAM ナワバリングの「真田丸『第11話』解説。上田城は御殿ではなく軍事施設だった!?」でも詳しく解説されているその上田城や真田神社などを40枚もの写真とともに紹介しています。

上田城 Ueda-jo Castle

2016年のキーパーソンとなりそうな真田信繁(幸村)ゆかりのお城。そして、徳川の大軍を二度も退けた上田合戦の舞台。現在も残るお城の中でもこれほどの大きな合戦を二度も経験し、なおかつ二度とも籠城側が勝利したというお城はあまりないのではないでしょうか。

この上田合戦の舞台となった上田城は、一見、石垣も少なく土塁中心だし、本丸の形状もほぼ方形でそれほど堅固には見えません。徳川の大軍を破ったとは到底思えないのです。もちろん、守備側の知略等も功奏したのでしょうが、その秘訣は何だったのか。実際には城下町を含めた町全体が巧妙な縄張りだったらしいですし、実際行ってみると土塁の高さはなかなかのものです。

ただ、やはり関ヶ原合戦に遅参した徳川秀忠同様、一見、「天守閣もない小城」とたかをくくってしまいそうな感じがどうしてもしてしまいます。

 

上田城

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上田城は天正11年(1583)に真田昌幸が築城しました。二度にわたって徳川の大軍を退けた名城です。関ヶ原の合戦直後に一旦破却されましたが、その後に仙石氏が入封して上田城を再建、宝永3年(1626)に松平氏(藤井松平氏)が領主になり明治維新を迎えました。写真は仙石氏時代に造られて西櫓。上田城でもっとも古い櫓の一つです。

 

西櫓

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西櫓は上田城の本丸隅櫓のひとつ。現存する3つの櫓のひとつです。昭和34年(1959)に長野県宝に指定されました。壁の下部に下見板張りは施されていて、寒冷地によく見られる仕様です。入母屋造二層二階のシンプルな建物、桁行五間、梁間四間。壁は白漆喰塗籠大壁。

 

南櫓

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南櫓は東虎口櫓門、北櫓と棟続きになっていて、平成6年(1994)に復元された城門とともに上田城の顔になっています。

 

流転の浅間大溶岩

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案内文によると天明3年(1783)の浅間山大噴火によって、東御市の山腹まで押し出され、そこから水害でさらに東部自動車学校付近まで流されてきた溶岩とあります。平成14年にこの地に据え置かれた巨石です。

 

南櫓下石垣

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かつて尼ヶ淵とよばれた千曲川(信濃川)がながれていた付近から南櫓を見上げたアングルです。現在では尼ヶ淵なる川はありません。自然の要害だったことがわかります。この高い絶壁に石垣が築かれたわけですが、あまりの高さに三段に分ける必要があったものと考えられます。

 

南櫓下石垣下段

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下段石垣。色がカラフルです。

 

南櫓下石垣中段

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中段石垣は長雨によって一部崩落していたことから、近年に修復工事を施しました。石が葺かれていないところがあるのは、もとから崖が張り出していて、石垣がなかった部分で、モルタルで修復されています。

 

南櫓下石垣上段

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上段石垣は西櫓の櫓台になっている部分です。

接客のプロが自然に使っている、「肯定」から入るコミュニケーション術

たとえ自分が間違っていてたとしても「それは違います!」と言下に否定されたら、誰でも良い気はしないですよね。では、接客の場でお客様に伝えたいことがある際にはどのように言えばいいのでしょうか。メルマガ『エアライン直伝 接客の悩みをスッキリ解決する方法』に、元CAの著者をも驚かせたホテルマンの見事な言い回しが紹介されています。

すっと入ってくる会話

先日テレビのバラエティ番組で、あるホテルが紹介されたのですが、対応がさすが! と思うホテルマンがでていました。

ホテルにきたお客さまに一番聞かれる質問はなにか? みたいなクイズがあり、バラエティ番組の出演者がボケながら答えて、ホテルマンがイエスかノーか伝える、といった番組でした。

出演者がクイズに対して大きくボケて答えて、正解を外しまくるというのがお決まりの展開だったんですが、それにたいしてのホテルマンの対応がさすがでした。

出演者「えーっと~、空調のつかいかた~!」(ありえない答え)大ボケ!

ホテルマン「たしかに、そのようなお客様いらっしゃいます。実際にわたくしもお会いしたことがございます。ただ頻繁にはないことなので、不正解です」

と、何度ボケた答えをいわれても、このようにかえしていました。

なにが「さすが!」なのかわかりますか? 素晴らしいのは、相手の言ったことを否定せずに伝えていることです。

出演者は大ボケで答えるので、普通ならすぐに「ちがいます! 不正解です」と答えがちなところを「確かに…」とごく少数ではあるけれどもそのようなお客様がいることを伝えたうえで、今回は正解にはあてはまらない、ということを伝えています。

相手の言ったことを否定せずに、肯定的に受け止める。そのうえで伝えなければならないことはしっかりと伝える。このような相手への答え方は接客の場面でも、大いに使える場面がたくさんあります。

例えば、

お客さま「女の子用のプレゼントだからピンクがいいかなぁとおもって」

販売員「そうですね、ピンクは女の子に人気の色ですよね。ピンク色も人気なんですが〇歳くらいだと、こちらのお色も人気ですよ。何歳くらいのお子様ですか?」

お客さま「えっと、たしか〇歳だっけなぁ。じゃぁこれもよさそうね」

というように、最初に相手の言ったことを肯定しつつ人気の色をすすめるような会話の流れにすると、お客さまが言ったことを否定せずに、伝えたいことを伝えられます。いったん肯定して受け止めることで、相手はそのあと他のことを伝えられても、自然とすんなり受け入れられる態勢になります。

もし自分がいったことを、相手にすぐに否定されるような言い方をされたら、いい気分ではいられないですよね。

ぜひ、いろんな場面で「相手の意見を肯定して受け止める。そのうえで伝えたいことを話す」ということを試してみてくださいね。相手を嫌な気分にさせずにすんなりと受け入れられるはずですよ。

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飲食店で「イラッ」とさせられた時には2つの対処法がある

お店側から不快な気分にさせられれば、誰でも苦情のひとつも言いたくなるもの。けれども実際に口に出してしまうと、それこそこちらに何の非もないのに店員には嫌な顔をされ、他のお客さんにはジロジロ見られ…こんな時、一体どうしたらいいのでしょうか? 無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんが、自分も相手も嫌な気持ちにならない「正しいクレームの入れ方」をレクチャーしてくださいます。

お店にイラッとさせられたらどうすべきか

尊大になるつもりはないんだけど、

  • いくらなんでもこのサービスはヒドいんじゃないの?
  • この値段でこれなわけ?
  • 最初の話と全然違うじゃん
  • いい加減待たせすぎじゃないの?
  • この味はガマン出来ないなあ

と言いたくなる場面もありますよね。明らかに売り手側に非があって、それに対する不平不満が生じてしまった時にはどう対処したら運勢に悪影響が出ないのかというケースですね。

昨今ではアルバイトが店舗従業員の主力というビジネスモデルがほとんどですから、お客の方がガマンさせられることってそんなに珍しく無いんですよね。そんな場合にはどうしたら良いのかというと、これは状況のふたつのケースに分類します。

ひとつは、あなたが、そのお店やサービスを初めて利用した時で、もう利用する可能性が低いというのであれば、そのお店の中ではグッと堪えて、お店の外に出てから感情を発露させましょう。要するに店を一歩出てから、「もうこの店には絶対に来ぇへんからな!」と悪態をつけば良いのです。相手に聞こえないところで言う分にはエネルギーのやりとりは発生しませんから。テメェこのやろ、と面と向かって言ってしまったら、売り言葉に買い言葉的に相手もイラッとしますけど、いないところでならその心配はありません。飲食店などで期待値を大幅に下回るものを提供された時に家人は、「こんなマズいところ、もう絶対来ないからね!」とお店を出てから叫びますから(笑)。

もうひとつのケースでは、何度も通っていて、たまたま今日はイラッとする対応をされた、というのであれば、これはその状況をガマンしてグッと飲み込むのではなく、お店のエライ人を呼んで冷静に評価を伝えましょう。こことここ、これが理由で不愉快になったんだよね、次回はちゃんと直しておくように、と伝えればおしまいです。

セミナーの2次会で頻繁に使うお店がいくつかあるんですが、ここでいつもよりサービスの質や、料理の質が落ちているのに気付いたら、帰り際、会計の後にマネージャーを呼んで、かくかくしかじかだからこれじゃダメよ、と伝えます。ここで重要なことは、感情的に話さないということ。評論家として評価をするようなつもりで、具体的に彼らの至らなかった部分を指摘してあげるのです。

次回そこが直っていれば良し、そうでなければそれでサヨウナラですね、ということがお店側に伝われば良いのです。これなら大人の会話ですから、感情的にネガティブなエネルギーが生まれることはありません。

このふたつを意識して使い分けると運勢をコントロール出来ると思いますよ。

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次の消費税増税で日本経済完全終了。なぜ引き上げが「最悪」なのか?

先日開かれた有識者会議で、ノーベル経済学賞受賞経験のあるジョセフ・スティグリッツ氏が、安倍総理に「消費税を今引き上げるべきではない」との助言をしたことが話題となっています。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんはこれを「大変ありがたいこと」として、自身が「消費税引き上げ」に反対する理由について述べています。

消費税を上げるな!ノーベル賞学者スティグリッツ氏の賢明なアドバイス

ノーベル賞学者のスティグリッツ先生が、安倍総理に大変ありがたい進言をしてくださいました。

増税延期を首相に進言 ノーベル賞学者スティグリッツ氏

朝日新聞デジタル 3月16日(水)13時22分配信

 

政府は16日、世界経済について有識者と意見交換する「国際金融経済分析会合」の初会合を首相官邸で開いた。

 

講師役のノーベル経済学賞受賞者、ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授は会合で、「消費税は総需要を増加させるものではないので、引き上げるのは今のタイミングは適切ではない」と述べ、2017年4月の消費税率10%への引き上げを延期すべきだという考えを示した。

すばらしい! そして、ありがたい(なぜそうなのかは、後で説明します)!

会合後のスティグリッツ氏の説明によると、同氏は会合で世界経済の見通しについて「15年は世界金融危機以降、最悪の年になった。16年は15年よりもさらに弱くなるだろう」と指摘。

 

そのうえで「金融政策は限界に来ている。G7では、需要を刺激するような各国間の調整策について議論して欲しい」として、各国で協調して財政出動をするべきだという考えを示した。

(同上)

確かに、「異次元緩和」をし、「マイナス金利」もし、「この後どうするの?」ということですね。

スティグリッツ教授は、「財政出動」を勧められたそうです。同感です。

会合は5回程度の予定で、17日には、デール・ジョルゲンソン米ハーバード大教授と元日銀副総裁で日本経済研究センター理事長の岩田一政氏を、22日には、ノーベル賞経済学者のポール・クルーグマン米ニューヨーク市立大教授をそれぞれ招く。

(同上)

はっきりはわかりませんが、世界中の誰もが「中国の景気急減速で、世界的危機が近づいている」ことを知っている中、「消費税をあげなさい!」と進言する教授はいないでしょう。安倍総理は、是非賢い有識者の皆さんのアドバイスを聞き、「天下の愚策」(=消費税再引き上げをストップしていただきたいと思います。

逆転判決。認知症の老人が徘徊で起こしたJR事故、家族に賠償責任なし

愛知県大府市のJR共和駅構内で、91歳の認知症老人が列車にはねられて死亡した事故。JR東海が家族に対して電車の遅延損害金など約720万円の損害賠償を求めていた裁判で、最高裁は家族への損害賠償責任を認めないという判決を下したことが大きな話題となりました。「ホンマでっか!? TV」でもおなじみの池田清彦先生はメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』で、今回の最高裁判決を評価しつつ、JR東海を始めとする鉄道会社の対応を一刀両断に批判しています。

認知症の老人が起こしたJR事故の最高裁判決について

認知症で徘徊中の91歳の男性が、列車にはねられて死亡した事故をめぐって、JR東海が家族に720万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁は家族に賠償責任はないとの判決を下した。首肯できる判断だと思う。

この事故は2007年12月7日に愛知県の東海道本線共和駅で、無施錠のホーム側フェンスを通り抜けて線路に下りた男性が列車にはねられ死亡したもので、この影響で東海道本線の上下線20本に約2時間の遅れが発生した。JR東海は振替輸送等に719万7740円がかかったとして、家族に賠償を求めて提訴し、賠償責任はないと主張する家族と争っていた。

JR東海の賠償訴訟の根拠となったのは民法714条で「1.前2条の規定により責任無能力者(民法上責任能力のない者)がその責任を負わない場合において、その責任無能力者を監督する法定の義務を負うものは、その責任無能力者が第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。但し、監督義務者がその責任を怠らなかったとき、又はその義務を怠らなくても損害が生ずべきであったときは、この限りではない。2.監督義務者に代わって責任無能力者を監督する者も、前項の責任を負う」と定めている。

元々、この規定は、たとえば、小学生が石を投げて、第三者の家の窓ガラスを割ってしまった時に、親が賠償するべきだといった事態を想定していたもので、それとても、多少とも子どもの行動に起因するすべての事故に関して、親の責任を認めているものではない。有名な判例としては、11歳の小学生が校庭の端にあったサッカーゴールに向かってサッカーボールを蹴ったところ、ボールがフェンスを越えて道路に転がって行き、 ちょうどそこへ、85歳の男性が自動二輪を運転してさしかかり、ボールを避けようとして転倒し、その後、認知症に陥り最終的に嚥下障害で死亡した事故で、男性の権利義務継承者が親に賠償を請求したが、最高裁は賠償責任を認めなかったものがある。

親は、子どもの監督義務者であるのは当然だが、その場合であっても、状況によっては賠償責任はないのである。校庭に設置されたサッカーボールに向かってボールを蹴るのは当たり前で、それで事故が起こるとすれば、親の責任というよりもむしろ学校の責任であろう。 JR東海の事件では、事故を起こした91歳の男性と同居していた当時85歳の要介護1の妻と、当時、横浜市に住みながら介護にかかわってきた長男に、JR東海は賠償を求めたが、最高裁はそもそもどちらも監督義務者に当たらないとして、JR東海の請求を退けたのだ。

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中国の言論統制を笑えない、日本の政治圧力と報道自由度ランキング

今、世界中で国への不満に起因するデモが多発しており、これらの抗議に対して各国政府による情報統制、言論弾圧が問題視されています。この政府・与党による報道への介入は、決して対岸の火事などではなく、日本でも起こり始めている問題です。 無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では、世界の言論弾圧の事例を紹介。これからの時代を生きる私たちにとっての「報道の自由」について考える必要性を記しています。 

政治と報道の自由 

このところの世界の動きとしてはブラジルや中国でデモがあり、それぞれ国に対する不満が爆発している。一方でトルコではデモが起こっている中で政府が情報を統制しようという動きが出てきた。政府が不安定なためデモを抑えつけるだけでなく、それに影響を与えるマスコミをとにかく抑えようという動きも出てきた。 

当局による言論弾圧の潮流

特にトルコは大統領に批判的な最大部数を誇る日刊紙「ザマン」と通信社(ジハン通信社)を当局の管理下に置いた。両社とも大統領と対立するイスラム指導者の影響下にあると言われ、「これは当局による言論弾圧だ」と批判が高まり、その批判はヨーロッパにおいても同様に高まっている。トルコの国民はこれに激怒し、抗議行動が起り、国はそれに対して催涙ガスや放水で弾圧している。この新聞の系列紙(トゥデイズ・ザマン紙)では「トルコの報道の自由にとって恥ずべき日」と報じた。 

一報、中国でも言論統制が浮上し、次の5か年計画の中でメディアの方針を決定。習近平氏の「党・政府が管轄するメディアは宣伝の陣地である。党の一族だと思え」という発言からも、中国も国民の不満が高まっていて抑えようという動きが出ているように感じる。このところ中国ではデモは相当の覚悟がないと実施できないにも関わらず、国への不満が大きいようでデモも起り始めているのだが、メディアを抑え込めばそれらも抑制できると思っているのだろうか。 

日本の報道自由度は過去最低

報道の自由ということにおいて日本にとってあまり嬉しくないニュースが昨年秋に発表された。国境なき記者団が発表している 「報道の自由度ランキング(World Press Freedom Index)」。これは2002年から開始された調査で、世界180ヵ国と地域のメディアの独立性、多様性、透明性、法規制などの面から客観的な計算式により数値化された指標に基づいたランキング。要するにメディアの独立性、透明性、自由度がどれだけ高いのかという指標だ。 

日本は民主党政権時代の2010年11位だったが、昨年のランキングは過去最低の61位に下落。2010年は震災前で震災後原発の状況などが正しく伝わっていないと報道を巡る問題が、さまざま言われたことも大きな影響があるのだと思われる。