ホンマでっか池田教授がパプリカやミニトマトを栽培しながら気づいた「人間の思い込み」

庭やベランダで植物を栽培する人にとって、避けられないのが害虫への対処。無農薬で野菜作りをする場合はなおさらで、CX系「ホンマでっか!?TV」でおなじみ、虫好きとしても知られる池田教授でも駆除しないわけにはいかないようです。今回のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』では、パプリカの栄養価は皮より、中の種やワタの方が高いのかもしれないと考えた理由や、生物は適応度が大きくなるように進化するという学説への疑念など、趣味の野菜作りで、害虫たちと対峙しながら気づいたり考えたことを綴っています。

野菜栽培はやっぱり面白い

今年の夏野菜はミニトマトとパプリカとピーマンとトウガラシだけにして、他の野菜は作らなかった。いろいろな野菜を作るのは面白いのだけれども、コストパフォーマンスという点からは得意な野菜だけを作った方が収量は多い。

5つあるプランターにはミニトマトを植えて、丸いプラ鉢に「鈴なりパプリカ りんりん」と「鈴なりパプリカ らんらん」を1鉢に1つずつ植えた。これはミニパプリカで、りんりんは赤く熟し、らんらんは黄色くなる。この2つは去年成績が良かったので、庭にも2つずつ植えた。

さらに庭にはミニトマトを4つ、ピーマン2つ、タカノツメ2つ、「ガブリエル」という大きくなるパプリカの赤と黄を1つずつ、「香辛子・ハバネロインフィニティ」「姫トウガラシ」「たくさんとれて甘いパプリカ」を1つずつ植えた。園芸品種の名前は、適当に付けるのだろうが、特に、ミニトマトやパプリカの最近の品種名はおちゃらけているのが多いようだ。種苗会社が改良品種に勝手に名前を付けるのだろう。

ミニトマトについては前回書いたので、今回はパプリカ、ピーマン、トウガラシについて書こう。自宅の菜園では、これらの3種はミニトマトに比べて害虫があまり付かないのがうれしい。農薬は全く使わないので、害虫は目視で見つけ次第殺す(ミニトマトの収穫期がほぼ終わる頃付くクロメンガタスズメの幼虫だけは殺さない)。

自宅のミニトマト、パプリカ、ピーマン、トウガラシに付く共通の害虫はオオタバコガ(タバコガかもしれないが区別がつかない)の幼虫である。実(み)に小さな穴が開いているなと思って割ってみると、中の種やワタがすっかり食べられて糞に化けていて、中に丸々と太った幼虫がちゃっかり鎮座している。皮はあまり好みではないようで、外見は小さな穴が開いているのを除けば、正常な実と変わらない。

 

人間は、ピーマンやパプリカは、通常皮だけ食べて中身は食べないが、虫が好むということはきっと種やワタの方が栄養価が高いのだろう。実際調べてみると、ワタにはピラジンという血栓予防効果のある成分が多く含まれ、種にはカリウムが豊富だという。ただ苦いので、生で食べるのには向いてない。

小さい実に入ったオオタバコガの幼虫は暫くすると中身を食いつくし、実から脱出して別の実に潜る。だから、大きい穴と小さい穴が実に開いているものは、割っても、中身は糞だけで、もぬけの殻だ。最初の実を食いつくし次に移る時は無防備で、野鳥に食われる危険があるので、最初からなるべく大きな実を探して潜ればよさそうだが、そういうことはしないようだ。

虫は我々から見ると合理的とは思われない習性を持つものが多い。例えば、今年は10月になってからサンショウにアゲハの若齢幼虫が沢山付いていたが、不思議と葉が沢山ある大きな木よりも、貧弱な若木を好むようだ。10月の半ばに見つけたアゲハの若齢幼虫も貧弱なサンショウに20頭近くも群れていて、木に付いている葉っぱの半分くらいはすでに食われた後だった。

庭の反対側にあるもう少し大きなサンショウの木には全く幼虫がいない。母蝶は卵を産む時に、この木ではどのくらいの幼虫を養えるかといった計算はしないようである。女房は「これじゃ皆餓死してしまうよ」と、せっせと幼虫を大きなサンショウに移植していたが、1週間もしないうちにすべていなくなってしまった。野鳥に見つかって食べられてしまったのかしら。

そんないい加減なことをやっていても種は滅びないのだから、それでいいのだろう。動物の行動はすべて適応的にできているというのは、きっと人間の思い込みだな。オオタバコガの幼虫もガブリエル(大きなパプリカ)に潜り込んだものと、小さなパプリカやミニトマトやトウガラシに潜り込んだものでは親になれる確率が違うので、もしこういった習性に少しでも遺伝的因子が関与しているならば、自然選択の結果徐々に後者は淘汰されていなくなってもよさそうだが、そうならないところを見ると、生物は適応度が大きくなるように進化するという学説は眉唾かもしれない(最近『人生に「意味」なんかいらない』フォレスト出版という題の本の一章を割いてそういう話を書いた。2023年11月20発売)。

この記事の著者・池田清彦さんのメルマガ

全国で多発する「タイヤ脱落」事故。なぜ日本の整備現場から“プロ”たちが消えたのか?

近年頻発している自動車、特に大型車のタイヤ脱落事故。被害者が命を落とす痛ましい事例も多く報じられていますが、その原因はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合さんが、直接耳にしたという「整備現場の声」を紹介。さらに現在日本が見舞われている「現場の技術継承問題」を考察・解説しています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

日本で自動車の「タイヤ脱落事故」が急増中。もう整備現場に“プロ”は必要ないのか?いや、もういないだけ

「現場で技術移転できない、その土壌が崩れてきた」――。こんな話が聞かれるようになったのは、かれこれ10年ほど前です。

「技術を習得するには最低でも3年から5年はかかるのに、入社して1年も経たないで辞めてしまう」
「車に興味ある若者がいない。新人が集まらない」
「現場が高齢化している。人手が足りない」

などなど…。

私は“現場”が好きで、講演会やら取材やらで製造業の会社に行った時には必ず現場=工場を見学させていただきました。現場に立つと、そこに漂う「誠実な空気感」に感動するのです。「ああ、私たちの生活はここで毎日、作業着に身を包み、腹の底から真面目に働く人たちに支えられているのだな」と。

おそらくそんな私の経験と現場への思いが影響したのでしょう。今朝、「タイヤの脱落事故が相次いでいる」とのニュースを聞き、真っ先に頭をよぎったのが「現場の技術継承問題」です。

12月1日、青森県八戸市の八戸自動車道で、走行中の大型トラックから後輪の左側のタイヤ2本が外れて道路脇で作業をしていた32歳の男性会社員にぶつかり男性はその後、死亡し。同じ作業をしていた別の男性も軽いけがをしました。11月30日には、島根県浜田市の国道で走行中の大型トラックのタイヤが外れ、路側帯を歩いていた男性に衝突し男性が負傷。

いずれの事故も、冬用タイヤに交換したあとに起きたそうです。

実はタイヤがはずれる事故は、数年前から増えていました。例えば、国交省のデータでは、2019年度は112件で、前年より31件も増えているのです。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

もはや「宗教ウソメガネ」。統一教会の友好団体トップと同席した岸田文雄の苦しすぎる言い訳

自民党総裁として旧統一教会と党との完全決別を宣言し、自身と旧統一教会については「知る限り関係はない」としてきた岸田首相。しかし朝日新聞が4日に報じたのは、岸田氏が自民党政調会長だった2019年10月に教団関係者と面会していた事実でした。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、朝日新聞の報道に対する「教団関係者とは知らなかった」という首相の弁明を「嘘」として、そう判断せざるを得ない理由を解説。自民党が旧統一教会寄りの政策ばかり連発して来た裏事情を考察しています。

岸田までもがズブズブか。もはや統一教会と離れられない自民党

自民党の最大派閥、「安倍派」の国会議員の多くが、政治資金パーティーの収入の一部を政治資金収支報告書に記載せず、使途が確認できない裏金にしていた問題、シャレにならないですよね。でも、これと同じくらいシャレにならないのが、岸田文雄首相が自民党政調会長だった2019年、旧統一教会の関連団体のトップと党本部で面会していた、という問題です。

岸田政権下の2022年7月に、安倍晋三元首相が旧統一教会を巡る私怨によって殺害されて以来、岸田首相は「自民党は関連団体も含めて旧統一教会とは一切断絶する」と言い、閣僚や自民党の国会議員に点検や説明、関係の見直しを求めて来ました。そして、自身については「知る限り関係はない」と言い続けて来ました。旧統一教会の広島支部の幹部とのツーショット写真が掘り出されても、「支援者から頼まれて写真撮影に応じただけで、教団関係者とは知らなかった」と説明しました。

しかし、今回の朝日新聞の報道では、岸田首相は自民党政調会長だった2019年10月4日、自民党の党本部で、旧統一教会の関連団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」のトップである梶栗正義議長と面会していたというのです。これが事実であれば、岸田首相がこれまで繰り返して来た「旧統一教会との関係はない」という説明は「虚偽」ということになってしまいます。すると岸田首相は、この報道に対して「ギングリッチ氏とは会ったが、大勢の同行者にどなたがいたかは承知していない」と説明したのです。

おいおいおいおいおーーーーい!そんなわきゃねえだろが!…というわけで、この辺の濃すぎる固有名詞の数々について、まずは軽く解説させていただきます。まずは「天宙平和連合(UPF)」ですが、これは「てんちゅうへいわれんごう」と読み、統一教会の創始者である故・文鮮明(ムン・ソンミョン)と現在の総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)が創設した団体です。2021年9月12日に韓国で開催された「希望前進大会」に、安倍首相が統一教会を絶賛するビデオメッセージを送ったことでお馴染みですよね。

その団体の日本支部が「天宙平和連合(UPF)ジャパン」というわけで、そのトップの「梶栗正義(かじくり まさよし)議長」とは、日本統一教会第12代会長の梶栗玄太郎氏の息子です。梶栗正義氏は、「天宙平和連合(UPF)ジャパン」の議長だけでなく、同じく旧統一教会の関連団体である「国際勝共連合」「世界平和連合」「平和大使協議会」「国際ハイウェイ財団」などの会長もつとめています。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

現役精神科医が教える、面倒だけど続けたいことをやりきるワザ

自分が面倒だなと思っていても、良い習慣は続けたいですよね。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、絶対にやりたいことを続けるテクニックを紹介しています。

絶対にやりたいことを続け、やめたいことをやめられる技術

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしですか?

さて、皆さんは良い習慣と良くない習慣、どちらを増やしていきたいですか?

当然ですが、良い方を増やし、良くないものは減らしていきたい方がほとんどでしょう。

これは誰にとっても当然の心理です。

では実際に、良い習慣を増やし、継続していくためにはどうしたら良いのか、今回お話します。

■ 最悪の敵は「面倒くさい」!

本当に良い習慣を継続する上で、一番ダメな思考は「面倒くさい」と感じることです。

つまり重要なのは、この「面倒くさい」を感じないように、最初の1歩をとにかく小さくすることです。

たとえば僕は毎日、懸垂を10回・スクワットを50回やる、というのをルーティンとして決めています。

ところが、やるまでが本当に面倒と感じてしまいます。

そのため懸垂を始めるときに必ず「1回でも良い」と常に決めています。

10回する、というのはあくまで結果論と考えます。

そのため、面倒だと思ったときには

「今日は1回で終わったとしても良いから、やってみよう!」

と自分で気持ちをなだめます。

そして懸垂を1回やると

「せっかく始めたんだし…」

と感じて、そのまま10回できてしまうことがほとんどです。

実は、1回から10回に回数を重ねるのは、そんなにハードルが高くないんです。

ただ最初の1回が本当に面倒くさいため

「じゃあ、今日はもう1回で良いからやろう」

「まぁ、1回だったらね…」

「え、お前1回もやんないの?」

と自問自答をしてみます。

そして本当に1回だけとなると、絶対できます。

それをまず、自分をおだててやってみましょう。

スクワットも同様に、面倒くさくても1回だけなら絶対にできます。

そして1回やり始めると、1回と50回の差は意外とありません。

そして目標の50回まで、続けることができます。

僕はこれを毎日繰り返しています。

他にも、毎日英語の勉強を30分やると決めた場合、30分は面倒に感じる方が多いでしょう。

よって

「10秒で良いから英語を読もう」と始めます。

そして10秒見だすと、もうちょっと続けよう、という気分になってきます。

30分は長いと感じる方は、元々の設定を5分にしても良いです。

10秒でスタートして、そこから行けるところまで続けてみましょう。

ただスタートするまでは

「本当に10秒で良いから…」と自分自身をおだててやるのがポイントです。

そして良い習慣を小さく始めるというのを心がけてみてください。

ドイツ在住の日本人がオススメする「私が好きなクラシック曲」3選

古くから世界中の人々に親しまれているクラシック音楽。その本場ヨーロッパに暮らす人はどんな音楽を好んでいるのでしょうか? 今回のメルマガ『Namaka Yetのグーテンモルゲン』では、著者で長くドイツに暮らす日本人著者が、オススメするドイツ系クラシック曲3曲を紹介しています。

私の好きなクラシック曲3曲

いつもご愛読ありがとうございます。

今回は少し趣向を変えて、自分の好きな曲を紹介していこうと思います。

過去何度か書いてきましたが、改めてまとめておくのも悪くないですね。

1位:リムスキーコルサコフ作曲『シェエラザード』

高校生の時から一度たりともその座を明け渡すことのない、自分の中では絶対王者です。

アラビアンナイト中のシェエラザード王女が語るおとぎ話を、完璧に音楽で再現しています。

シェエラザード王女の優しい語り口、王子の粗暴な姿、船が難破するシーン。一つ一つがまるですぐそこにあるように表現されていて、起きていても夢を見ているような、そんな作品です。

作曲家のリムスキーコルサコフは、ロシア五人組の一人。何かと西ヨーロッパの向けの作風で有名になった彼よりも、もっとロシアらしい音楽を作りたいとするメンバーで、まさかのほぼ全員がアマチュアでした。リムスキーコルサコフも元軍人ながら、オーケストレーションに特に秀で、管弦楽の魔術師(フランスのラヴェルもこの別名)という二つ名があります。

2位ブラームス作曲『交響曲第1番』

自分が実演した中で、最も偉大だと感じる曲です。名曲は演奏中に作曲家の情熱や気持ちが伝わってくるというのが持論なんですが、この曲はその名曲たちの中でも、一番作曲家のパワーを感じます。

ベートーベンが作った9曲の交響曲はその完成度の高さ故に、その後の作曲家達に大きな影響を与えました。同じようなことをやっても勝てないと悟ったリストやベルリオーズは、交響詩(表題音楽)を作りました。ショパンやパガニーニ、シューベルト等は一つの楽器や歌の可能性に注目し、それらの演奏技術や表現を大きく進歩させました。チャイコフスキーやドボルザークなど、西ヨーロッパ的なものとは別のロシアやチェコのような田舎のメロディに注目した人たちもいます。

そんな中で、ブラームスはベートーベンとの真っ向勝負を選びました。20年という長い年月をかけ、完成させた交響曲がこの1番ハ短調交響曲です。ハ短調というのはベートーベンの最高傑作、5番交響曲(運命)と同じ調で、まさに人生の集大成といえる名曲です。僕は何回も演奏しましたが、毎回、毎練習その完成度に心打たれます。

3位バッハ作曲『バイオリンのための無伴奏パルティータ2番』

このメルマガで最も登場している曲ですが、バイオリンの最高傑作だと常々言い続けています。

特に終曲のシャコンヌは、いつまでも弾いていたいと思える曲ですね。一本のバイオリンでオルガンや合唱のような響きを持たせるというコンセプトなんですが、本当にそれが実現できている曲で、自分で弾いていてまるで教会でオルガンの演奏に接しているような、そんな感覚になります。

一つの音が展開されてどこまでも大きくなっていき、そしてその響きを紡ぎだしているのが自分であることに気づくという、得も言われぬ感覚を味わうことができます。まるで自分が世界の中心にいて、全て自分がコントロールしているような感覚です。これぞ芸術というイメージの曲ですね。

今のところはこんな感じですね。

自分としては、どうしてもドイツ系の音楽がハマるんですよね。

今回もご購読ありがとうございました。

この記事の著者・Taku Yamaneさんのメルマガ

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長野で有名な「牛乳パン」がソウルフードになった胸熱エピソードを知っていますか?

あなたは「牛乳パン」を知っていますか? 長野のソウルフードとして有名ですが、大きな企業も売り出したことで全国的に有名になりましたよね。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんが、なぜ、この牛乳パンが長野全体で広まったのかがよくわかる、開発者の思いについて語っています。

長野のソウルフード「牛乳パン」は、開発者がみんなに作り方を教えたことで広まった

「牛乳パン」をご存知でしょうか。

四角いふわふわな生地の間に、なめらかなバタークリームを挟んだものです。

ヤマザキやパスコといったメーカーからも販売されていますが、そのルーツは長野県にあります。

長野では、20店舗以上のパン屋さんで販売されている、地元のソウルフードでもあります。

誕生したのは、昭和30年頃の伊那市。現在は閉店してしまった「若増製パン」。

このパン屋さんに、ある日の早朝、ひとりの女性が現れます。

パンを買い求めに来たのですが、時間が早過ぎて、パンはまだ焼けていませんでした。

応対したパン職人は断ったのですが、「どんなパンでもいいので、売ってください」と、食い下がる女性。

何か事情があると察した職人は、前日パン粉用に焼いておいたパンに、手元にあったジャムを塗って差し出したところ、喜んで帰って行きました。

そして、次の日も。

今度は、ジャムがなかったので、製菓用のバタークリームを挟んで、渡しました。

バタークリームが美味しかったようで、さらに次の日もやって来ました。

この女性は、近くのダム建設現場で賄いの仕事をしている人で、そこで働く日雇いの人夫たちのために、買いに来ていたのです。

これを見ていたパン屋さんの社長が、「これは売れるぞ!」と確信し、「牛乳パン」と命名し、商品化しました。

パン生地とクリームの色が白かったことと、当時、牛乳は美味しく栄養価の高い高級品だったことから、その名を借りて、牛乳パンとしました。

発売当初は牛乳は入っていませんでしたが、牛乳のイメージでどんどん人気が出ました。

いまなら問題となるところですが、時代的にご愛嬌で済んでいたようです。

後に牛乳を使うようになりましたが。

探偵の「調査」はどんな場合にバレるのか?現役探偵がコッソリ明かす実態とは

浮気調査や人探しなど、ドラマなどでもよく登場する探偵ですが、実際の話「探偵の調査ってバレないの?」という疑問がわきますよね。メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんは、探偵の調査がバレる場合、その「原因」について明かしています。

探偵の調査がバレる原因

探偵の調査ってバレたりしないの?」

よく聞かれる質問です。

※業界では、調査がバレることを「発覚する」と言います。

もちろん、プロなので「ほぼ」発覚することはありません。

しかし、相手も探偵も人間なので絶対とは言えない。

では、どのような時に発覚するのか?

そもそも発覚するのは何が原因なのか?

これらを考えてみたいと思います。

結論から言うと

  1. クライアントと対象者の関係性や状況(50%)
  2. 調査時の状況(50%)

この2つに集約されます。僕たちはこれらの足し算で、ざっくりと対象者との距離を決めています。

例えば、クライアントと対象者の間で「探偵を雇ったことを言ってしまった」などの状況がある場合は、10%ぐらいの感覚。

そして調査時の状況が、張り込み現場がその土地の人しか出入りが無い、閑静な住宅街であれば、これも低めの20%ぐらい。

これらを足すと、30%にしかなりません。

ということは、調査員と対象者の距離はかなり遠めです。

そして、20%を切ると、発覚可能性大なので調査はほぼ不可能ということになります。

基本的に、関係性が普通で、調査時の状況もいわゆる張り込みやすい、尾行しやすい、という状況であれば40%と40%で80%ぐらいのイメージです。

状況は刻一刻と変化していくので、多く調査時間を使えば使うほど、状況のパーセンテージは下がっていきます。

こういった状況を、調査員の技術でいかにパーセンテージを下げないか、というのが基本なのです。

鋭い方は気づかれたと思いますが、調査には「クライアントと対象者の関係性」がとても重要になってくるのです。

そして、それはクライアントと探偵間で話し合い、コントロールすることができます。

「旦那さんには、今後はこういう態度でいてください」
「奥さんにはこの言葉は言わないでください」などですね。

調査時の状況だけは、外的要因なのでコントロールが効かないのです。

そう、調査を発覚させずに上手くやり遂げるには、実はクライアントと対象者の関係性をコントロールするための「クライアントと探偵の関係性」が、1段上で重要なのです。

いかに調査時の状況が悪く、10%程度でも関係性のパーセンテージを上げ、技術力のある探偵がカバーすれば、発覚リスクは避けることができます。

まとめると、発覚の原因で多いのは調査時の状況などの外的要因よりも、クライアントと探偵の関係性が悪い時ということになります!

意外でしたでしょうか?

本日は少しニッチすぎる話で、むしろ現役探偵が読むと面白いぐらい振り切ってしまったかもしれません(笑)

探偵に必要なスキルというのは、調査のスキルと同じぐらいに「コミュニケーション能力」も必要ということですね。

それを探偵1人でやるのは骨が折れるので、そこを社内である程度分けている会社は、良い探偵会社と言えると思います!

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

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働きすぎだろ!と心配の声も。俳優・松下洸平ハードスケジュールの裏で噂される「事務所との約束」

今やドラマに映画にCMにと引っ張りだこの俳優、松下洸平。ハードスケジュールをこなす松下の裏には、事務所との「約束」があるのでは?と語るのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。はたして芸能記者たちが噂する、松下と事務所の「約束」とは何なのでしょうか?

超多忙の松下洸平は「第2の菅田将暉パターン」になるのか

結構いい歳なんだな…とプロフィールを見て正直思いました。

今、30歳代半ばの役者で間違いなく大人気なのは松下洸平(36)でしょう。

“売れている時に大きく売る!”はショー・ビジネスの鉄則ですが、ここまで露骨な露出も珍しいです。

今年の仕事ぶりを振り返ってみても、天海祐希と十分に演じ合った4月期の『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』に始まり、7月期は『最高の教師 1年後、私は生徒に▮された』では松岡茉優の夫を、そして現在オンエア中の『いちばんすきな花』が終われば、来年から大河ドラマ『光る君へ』の出演が控えています。

大河に出演中の来年は、何月期かはわかりませんが民放の連続ドラマのオファーもあるようですから正に休みなし! 開いた口が塞がりませんよね。

連ドラにクールまたぎで休み無しというのも凄いことですが、松下はこれに加え舞台、配信ドラマ、映画…そしてエンターテインメント界で初めて芽生えた歌手という活動も続けています。

私の印象に強く残っているのは昨年夏の『FNS歌謡祭』でしたか、徳永英明と『壊れかけのRadio』をコラボした何分間かのシーン…あの完璧にハモり切った充実感と達成感、疲労感に照れ笑いを浮かべた松下の表情は今でも記憶に焼き付いています。

また、全ての活動において準備期間が必要なわけで、現場のマネージャーたちの間でも「一体どうなっているのか…」とその多忙ぶりに心配の声も上がっているほどです。

台詞はいつ覚えるのか、役作りや所作の準備、発声練習など1日24時間では足りないほどのスケジュールに、現場では松下の台詞や出演シーンに多少手心を加えたりする様々な工夫が検討されてもいるようです。

それでも出演をお願いしたい…とされている松下の存在は、今欠かせない役者なのでしょう。

ただ松下も人間です…当り前ですが…。

この尋常じゃない働きぶりに、芸能記者たちの間からは様々な噂が伝え漏れてきています。

深田恭子、電撃破局で「大胆ヌード」披露に現実味。大富豪の元婚約者を怒らせた40代演出家「男物Tシャツ事件」で深キョン“一生独身”を決意か?

女優の深田恭子(41)が「結婚目前」と伝えられていた実業家の杉本宏之氏(46)と破局していたことが6日、スポニチのスクープで明らかになった。年内にもゴールインとも噂されていた二人の破談の裏には、「はじこい」の呼び名でヒットした2019年の深田主演ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS)に携わった40代演出家が関係しているという。個人資産100億円とも言われる富豪との結婚目前に報じられた「電撃破局」。21年に適応障害で芸能活動を休止していた時も深田を支えていた杉本氏だが、報道から見えてくるのは演出家の「悪意」と、深田の「軽率さ」だ。

適応障害の深田を支えた個人資産100億円の大富豪

スポニチが2019年1月に報じたことで発覚した深田と杉本氏の交際。その二人の破局をスクープしたのも、皮肉なことにスポニチだった。同紙の取材に対して杉本氏は「お別れしたのは事実です」と深田との関係解消を認めるも、「それ以上はすみません。彼女の幸せを願っています」と、破局に至った理由は口にしなかったという。深田の所属事務所も、「プライベートは本人に任せています」と答えるのみだったと報じられている。

深田といえば2021年に適応障害で芸能活動を休止した時のことが記憶に新しいが、その際に献身的に支えたのが、個人資産100億円ともいわれる杉本氏だった。深田の実家をたびたび訪れるなど、結婚前提での交際が続いていた二人。先月2日の深田の誕生日には彼女の指に婚約指輪が光っていたというが、一体何が起きたのだろうか。

深キョンの部屋に「Tシャツ忘れ」の悪意

スポニチが伝えたところによると、『初めて恋をした日に読む話』(TBS)で深田の信頼を得、さらに彼女の連ドラ復帰作『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(同)の制作にも携わった40代の演出家が大きく関わっているという。映像制作会社のスタッフで深田より年上の彼は明るい人柄で上司や仕事相手の覚えもめでたく、都内の隠れ家風バーで深田と仲睦まじくグラスを傾ける姿も目撃されているというから穏やかではない。

さらに、である。今年10月と11月、件の演出家が杉本氏の出張中に深田の部屋を一人で訪れていたことも発覚。それだけでなく、彼女の部屋にTシャツを忘れた演出家が、「Tシャツ大丈夫?」というLINEを深田に送っていたこともわかっている。そこに悪意はなかったのか。


にわかに浮上する深キョン「大胆ヌード」披露説

このような事態に見舞われた深田に浮上しているのが、「大富豪」杉本氏との過去と「Tシャツ忘れ」演出家との決別を宣言する「大胆ヌード」披露だ。

深田の親族が代表を務める資産管理会社は、かねてより杉本氏が経営する不動産投資会社「シーラテクノロジーズ」の株式を保有していると伝えられる。シーラ社は今年4月に米ナスダックに新規上場。深田サイドの保有株数は明らかになっていないが、大株主であった場合、売却してしまえば「億万長者生活」は保証される。何もヌードになる必要はない、と思われるのだが…。

深田はお金のために脱ぐのではなく、過去との決別、そして自分をこんな目に遭わせた演出家への「当てつけ」と、“一生独身宣言”の意味も込めヌードになるのでは、と話すのは、元テレビ関係者だ。

「深田さんといえばかつては共演者キラーとして、ジャニタレやイケメン俳優、果てはお笑いタレントさんとも浮き名を流してきた、まさに剛の者。そんな彼女がようやく掴みかけた“大富豪の妻”の座を逃したことで、『もう結婚はやめた!』とヌードになることは十分ありうる話だと思うんです」

そしてこうも話す。

「仮に破局の原因が“Tシャツ忘れ”の演出家だとしたら洒落にならないですね。深田さんはホリプロの看板女優さんですし…、この演出家はよっぽどの怖いもの知らずなのか、それともバカなのか。いずれにしても彼の今後も心配になってしまいます」

3年ぶりにドラマ復帰も果たし、公私共に順調と思われた深田恭子。思わぬ形で足元をすくわれたが、そもそも杉本氏の出張中にタワマンへ男を連れ込み、相手に“Tシャツ置き忘れ”を許すなど、深田の「軽率」な行動もネットでは批判されている。そして今回の報道で一番恐ろしいのは、演出家が深田に「Tシャツ大丈夫?」とLINEしたことが表立って伝えられていることではないだろうか。かようなダメンズとは一刻も早く縁を切り、文字通り「裸一貫」でイチから女優として勝負してほしいと願うばかりだ。

現役医師が解説。インフルエンザ罹患時に「使ってもいい解熱剤」はコレだけ

全国的に流行が見られ、12月1日の厚労相の発表では、47都道府県の半数の地域で定点当たり患者報告数が30人を超える「警報」レベルとなっているインフルエンザ。インフルエンザといえば高熱がつきものですが、解熱剤の服用に当たっては細心の注意が必要なようです。今回のメルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』では現役医師の江部康二先生が、インフルエンザ罹患時に使用していい解熱剤を紹介するとともに、それ以外の解熱剤を使用した際に起こりうる症状について解説しています。

インフルエンザと解熱剤その1:アセトアミノフェンは安全

2023年は夏から、インフルエンザは流行っていて、今も、流行が続いています。

インフルエンザに罹患した患者さんで高熱がでれば、私も解熱剤を処方することがあります。

インフルエンザと解熱剤に関して、皆さんに是非知っておいて欲しいことがあります。

それは「インフルエンザ罹患のとき、使ってもいい解熱剤はアセトアミノフェンだけ」ということです。

商品名はカロナール、コカール、アンヒバ、アセトアミノフェンなどです。

それ以外の、ロキソニン、ボルタレン、ポンタール、インダシン、アスピリン等の一般的なNSAIDS(非ステロイド系抗炎症薬)は、脳症のリスクがあるので全て使用してはいけません。

脳炎と脳症の違い

病理学的には、脳炎(encepahlitis)とは、ウィルスが直接脳に侵入、脳細胞に感染して増殖し炎症を起こすもので、脳神経細胞がウィルスによって直接破壊されます。

実は、インフルエンザウィルス自体による脳細胞の直接障害はあり得ないので「インフルエンザ脳炎」という病気はありません。

脳症(encephalopathy)は、脳の中にウィルスが存在しないのに脳が腫脹します。

インフルエンザウィルス感染により、まれに脳症が生じますが、原因は不明とされています。

何らかの原因により高サイトカイン血症などが引き起こされて、脳に浮腫などの障害をひき起こします。

すなわち、病理学的には「インフルエンザ脳炎」は存在せず、「インフルエンザ脳症」が存在するということになります。

インフルエンザウィルスは血中に入れない

現時点では、インフルエンザウィルスはA型もB型も新型も血中に入れないとされています。

従って、インフルエンザウィルスが脳に直接感染することはないのです。

インフルエンザウィルスは、上気道・下気道・肺と消化管以外には感染できません。

マスコミでインフルエンザ脳炎とかインフルエンザ脳症と言っているのは、正確には「インフルエンザ関連脳症」という病名が一番適切です。

麻疹ウィルスやヘルペスウィルスは血中に入れる

麻疹ウィルスは血中に入れるので、脳にも感染して、まれではありますが、麻疹脳炎を生じ得ます。

ウイルス感染性脳炎としては単純ヘルペス脳炎が最も多いです。

日本脳炎ウィルスや狂犬病ウィルスも、脳炎を起こします。

インフルエンザ脳症とサイトカインストーム

インフルエンザ脳症の鍵となる現象は、サイトカインストームと呼ばれる免疫系の異常反応です。

免疫細胞の活性化や機能抑制には、サイトカインと総称される生理活性蛋白質が重要な役割を担っています。

サイトカインは免疫系のバランスの乱れなどによってその制御がうまくいかなくなると、サイトカインストーム(※)と呼ばれるサイトカインの過剰な産生状態を引き起こし、ひどい場合には致死的な状態に陥ります。

全身の細胞から通常量をはるかに超えるサイトカインが放出され、体内を嵐のように駆け巡ります。

この過剰なサイトカインストームにより、インフルエンザ関連脳症が生じると考えられています。

サイトカインストームが起こる原因は、今のところ不明です。

しかし解熱剤がサイトカインストームに悪影響を与えている可能性が示唆されています。

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