幸福の科学・大川隆法総裁(66)、死去。長男の宏洋氏が意味深ツイート「遺産相続戦争が始まるので戦闘力を高めています」

報道各社によると2日、新興宗教団体「幸福の科学」総裁の大川隆法氏が死去したと報じた。66歳だった。教団関係者が大川総裁の死去を認めたという。

報道によれば、関係者の話として、大川隆法氏は2月28日、東京・港区の自宅内で倒れ、病院に搬送されたが2日午前に死亡が確認されたとしている。

これに関連し、大川氏の長男で映画監督・YouTuberの宏洋氏が1日、

「本日以降宏洋がもし急死することがあればそれは他殺です。 犯人は99%大川紫央、咲也加、真輝、裕太、愛理沙あるいはその関係者です。 急に連絡が取れなくなったり、約束の時間になっても現場に現れなかった場合はBar三代目のスタッフまでご連絡よろしくお願いします」

などと、自身の死を予測するツイートを投稿していた。

その後、2日午後に父である大川隆法氏の死去がメディア各社で報じられると、

「報道出ましたね。これで色々喋ってOKだと思うので随時情報出していきます」

と、今後、自身のツイッター上で父親の死や自身の身におきた危険などについて詳細を報告するものと終われる。

最近の大川隆法氏は、かつてネット上でも話題となっていた、有名人の「守護霊(イタコ)インタビュー」を公開しておらず、旧統一教会の報道による影響でインタビュー等を控えていると見られていた。

image by: HAPPY SCIENCE, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

神宮周辺だけで1万本超の樹木伐採か。利権まみれな「緑のタヌキ」小池百合子が東京の緑を破壊する

水と緑の調和が美しく、東京都民の憩いの場として知られる葛西臨海公園。そんな都内有数の公園の緑が大きな危機に瀕していることをご存知でしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、東京都による同公園の「樹木大量伐採・太陽パネル設置」というSDGsに逆行する計画を糾弾。さらに神宮外苑の再開発で発覚した「新事実」を取り上げるとともに、この再開発事業の裏側を暴露しています。

緑のタヌキが緑を破壊。小池都知事の葛西臨海公園「樹木大量伐採&太陽パネル設置計画」の異常

東京五輪の結末によって、小池百合子都政の酷すぎる実体が明らかになってしまいましたが、まだまだ留まるところを知りません。地元住民の大半が「反対」の声を挙げているだけでなく、ネットでも11万人を超える「反対」の署名が集まっているのに、これらの声を完全に無視して小池百合子都知事がGOサインを出した神宮外苑周辺エリアの再開発に続き、今度は江戸川区の「都立葛西臨海公園」で、園内の水族館の建て替えにともない、大量の樹木を伐採するというのです。

東京都の事業計画では、延べ床面積約2万4,000平方メートル、総水量約4,800トンの水槽を始め、カフェなどを併設したオシャレな水族館を5年後の2028年に開園するそうですが、そのために敷地内の樹木を1,400本も伐採し、太陽光パネルをズラリと設置するそうです。太陽光発電といえば、最近では国際政治学者の三浦瑠麗氏の夫の会社が10億円規模の詐欺容疑で家宅捜索を受けましたが、小池都知事も太陽光発電とは深いつながりがあるようです。

小池都知事は、初当選時に公約として掲げていた「待機児童ゼロ」や「満員電車ゼロ」や「電柱ゼロ」などの「7つのゼロ」を、7年経った今も1つも達成していません。「ペット殺処分ゼロ」だけは達成したとドヤ顔で公言しましたが、これは書類上の「殺処分」の定義を変更しただけで、実際には年間に150匹を超える犬猫が殺処分されていたことが判明しました。

89%の反対パブコメも無視して計画を強行する緑のタヌキ

このように、7年前の公約すら1つも達成していないのに、2年前の2021年、小池都知事は突然、都内の新築住宅に太陽光パネル設置を義務化すると言い出し、2022年には都議会で可決されてしまいました。こんなトンデモ法案が可決されて喜ぶのは、すでに斜陽だった太陽光発電の会社だけです。マイナカードも太陽光パネルも、「推進」ならともかく「義務化」というのは異常です。この裏には、一体どんな利権があるのでしょうか?

そして、今回の「都立葛西臨海公園」での樹木伐採&太陽光パネル設置です。ここはあたしも大好きな場所で、これまで何度も訪れていますが、ここでの何よりの楽しみは、いろいろな野鳥たちに会えることです。東京湾に面している上、多くの樹木によって自然環境が守られている敷地には、四季折々の野鳥たちが集まって来るのです。そのため、あたしのようにバードウォッチングを趣味とする人たちにも愛されているのです。

それなのに、1,400本もの樹木伐採だけでもトンデモない話なのに、野鳥たちがもっとも嫌う太陽光パネルを大量に設置するなんてシャレになりませんし、そもそも国の進める「SDGs」にも「カーボンニュートラル」にも逆行しています。パブリックコメントでも89%が「反対」しているのに、それを無視して強行する小池都知事には、開いた口からエクトプラズムが流れ出て幽体離脱しちゃいそうです。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

追い詰められた厚労省。自治体に配布した「ワクチン副反応」関連書類

日本国内だけでも2,000件に迫ろうかという、コロナワクチンの副反応が疑われる死亡例。しかしこれまで厚労省が認定した国の救済制度の対象者は、わずか30名にすぎないのが現実です。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、漫画家・小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、超過死亡者の数がワクチン接種数と正比例で増加している事実を挙げ、ワクチン接種後一定期間内の死者はすべて病理解剖すべきと主張。さらに海外と我が国のワクチン被害に対する「大きすぎる反応の差」を紹介しています。

笑福亭笑瓶さんは無関係なのか。世界的に多発するワクチン接種後の大動脈解離

日本と海外、ワクチン薬害へのアクションの違い

落語家の笑福亭笑瓶が、66歳で亡くなった。死因は急性大動脈解離だという。亡くなる3日前には、テレビ番組の収録後に共演者らと笑顔で写真におさまっていた。私には、ワクチンのせいだろうとしか思えなくなっている。

ワクチン接種後に大動脈解離を起こすケースは、日本だけでなく世界的に多発している。

大動脈解離とは、大動脈の内側の血管が裂けて、そこに血液が流れ込み、血液の通り道がもうひとつできてしまう状態だ。臓器への血流が遮断されたり、薄くなった血管壁が破裂したりすることもあり、突然死することが多い。

海外では、すでに1年前の段階で、血管炎や大動脈破裂などを起こした死者を解剖した結果、血管内皮細胞などにmRNAワクチンによって産生されたスパイクタンパクが確認されたという報告が複数提出されている。

スパイクタンパクが生じていたということは、大動脈の血管細胞そのものが、「巨大なウイルス」とみなされる状態になっていたということだ。

人間には免疫機能があるから、その「巨大なウイルス」に向かって、ナチュラルキラー細胞などが攻撃をしはじめる。日頃は、知らないうちにがん細胞などを攻撃して、体を守ってくれている存在だが、ワクチンを打ったがために、自分の大動脈を攻撃して破壊することになってしまうのだ。

複数の心臓専門医から上がる「最も毒性のあるワクチン」という声

アメリカでは、複数の心臓専門医から、「臨床医学で我々が見た、最も毒性のあるワクチン」「ワクチンのために心臓に悪い影響を与え、心血管系疾患が悪化した」という声が上がっている。

マサチューセッツ工科大学のレツェフ・レヴィ教授は、2021年前半、イスラエルで政府が大規模なワクチンキャンペーンを実施した時期に、イスラエルの若者の「心停止診断」が25%増加したとするデータ分析を紹介。さらに、オーストラリア、スコットランド、イギリスのデータを分析した結果も、「イスラエルのデータを再現している」と指摘。

「この時点で、すべてのワクチン接種が直ちに停止されるべきだ」

「今までに蓄積された証拠は決定的であり、mRNAワクチンは、ワクチン誘発性心筋炎の後遺症として、本当に突然の心停止を引き起こすという懸念を裏付けるものでもある。そして、これは、このワクチンによる薬害メカニズムの1つに過ぎない可能性がある」

と述べている。

この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ

なぜワークマンは「#女子」だけでなく「カラー」までも用意したのか?

高い機能性とコストパフォーマンスが大受けし、女性からの人気をも不動のものとしたワークマン。そんな同社が先日発表した「ワークマンカラー」が話題となっています。この新業態を取り上げているのは、Webメディア『ECのミカタ』元編集長で株式会社「team145」代表取締役の石郷学さん。石郷さんはメルマガ『週刊145マガジン「腹割って話そうぜ!」まぐまぐ!出張版』で今回、「ワークマンカラー」がさまざまなメディアで報道されているような「ファッション業界への本格参入」ではない理由を解説するとともに、その本質を「新しい切り口」の提案であるとしています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊145マガジン「腹割って話そうぜ!」まぐまぐ!出張版』2023年2月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をご登録の上、2月分のバックナンバーをお求め下さい。

“ワークマンカラー”ファッション業界へ本格参入!ではない理由

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ファッションブランドになるわけではない

「ワークマンカラー」と大きく銘打たれ、華やかなショーで始まった新作発表会。ファッションに本格的に進出。そう報道されていますが、違うのです。

どういうことでしょうか。多くのアパレル企業はブランドを提案して、そのブランドごとに新商品を展開して、多くのお客様の関心を惹きますよね。しかし、ワークマンが提案するのは、別に新しいブランドではありません。

提案するのは切り口です。だから、今まで通り、機能服重視の「ワークマン」の商品を出し続けるだけで、実は「何も変わらない」。

「切り口」こそが彼ららしい戦略であり、存在感を示せるだけの差別化があるのです。

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なぜ、新たな切り口が必要なのでしょう。実は「ワークマン」と「ワークマンプラス」では1,000億円が市場規模だと述べています。

それに対して「#ワークマン女子」のそれはその2倍から3倍はあるだろうと同社は語っています。では「2倍から3倍に引き上げるために何が必要か」。その受け皿として「#ワークマン女子」という切り口だけでは「足らない」と考えたからなのです。

能ある鷹は爪を隠す作戦

じゃあ、どうやって不足分を補うのか。そこが切り口なんですよね。

今までワークマンは機能性と安さを売りにしていました。ところが、その姿勢とは裏腹に実際には「#ワークマン女子」の利用者(主に女子)のうち機能を気にして買っている人が半分にも満たないという現実。

これはいつも僕が言っている通り、男性はスペックを重んじる反面、女性は感覚で選ぶからです。そこで彼らは機能性を売りにしつつも、ファッション性を前面に出す事に意味があると考えたのです。

例えば、彼らの商品には背中に二つファスナーがついているカッパがあります。なぜファスナーがついているのか。それは背中にバックを背負って入れられるようにするためです。こんな商品は基本、ファッションを貫くと存在しません。

だから、彼らはその上で原色を使ったクレージー柄と呼ばれるものを取り入れるわけです。その根本は機能性にあるのだけど、デザイン性を前面に打ち出すというわけなんです。

この記事の著者・石郷学さんのメルマガ

製造できても収益は生めず?官製半導体メーカー「ラピダス」の大きな課題

経済産業省が旗振り役となり、日本の名だたる企業8社の出資で昨年11月に設立された次世代半導体メーカー「Rapidus(ラピダス)」。2nm世代プロセス半導体を2027年までに量産する計画ですが、目指すゴールがそこになってはいないかと疑問を呈するのは、Windows95を設計した日本人として知られる世界的エンジニアの中島聡さん。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、日経クロステックに掲載された半導体専門のアナリストによる的確な分析を補足しながら、最も大きな課題と本当に目指すべきゴールがどこにあるかをシビアに指摘しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

私の目に止まった記事:日本の主要企業8社の支援を受けて設立された半導体メーカー「ラピダス」が抱える問題

台湾アナリストが分析するラピダス、「製造できるが採算合わない」 | 日経クロステック

事業として立ち上がるまで数兆円が必要と呼ばれるラピダスに関して、私はここまで「(日本政府が資金を提供し、関係会社からサラリーマンたちが天下りしてくる、という)座組み」の面での懸念を表明して来ましたが、この記事は、半導体専門のアナリスト目線で、ラピダスが抱える課題を的確にしているという興味深い記事です。

要約すると、
● 2027年までに2nm世代プロセス半導体を量産するという計画は、技術的には達成可能だが、歩留まりや生産性を高めて収益性のあるビジネスにするのは困難
● 理由は、経験不足、資金不足、顧客の不在

特に心配なのは、資金です。日本政府はラピダスに700億円を拠出すると発表しましたが、業界トップのTSMCの投資額は、年間4兆円を超えており、量産化に必要とされる資金は数兆円と言われています。巨額の財政赤字を抱え、加速する少子高齢化でますます悪化する国家の財政を考えると、2027年まで日本政府が資金を提供し続けられるとは限りません。

たとえ日本政府の資金援助が2027年まで続いたとしても、資金を提供する日本政府も、ラピダス関係者も、「2027年までに2nm世代プロセス半導体を量産する」ことだけをゴールにしているように見えるのが何よりも心配です。

今の段階から「量産体制を作った後、収益が上がる事業にするには、さらにどのくらいの年月と資金が必要なのか」という議論をしっかりとしておき、「収益が上がる事業にする」ことをゴールにしない限り、「(税金を数兆円投入して)2nm世代プロセス半導体の量産化を達成したのに、赤字の垂れ流しで、事業を継続できない」という最悪の事態にもなりかねません。

(『週刊 Life is beautiful』2023年2月28日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみ下さい。初月無料です)

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

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画期的なPC「レッツノート2in1タイプ」はいかにして誕生したか?佐々木仰氏が明かす“開発秘話”

記者やビジネスマンなどに愛用されているノートパソコンといえば、すぐに思い出すのがパナソニックの「レッツノート」シリーズ。そんなレッツノートに最近「2in1タイプ」というユニークなものが出たことをご存知でしょうか? 画面が360度も回転し、パソコンなのにタブレットのように使えるこの商品の開発秘話を紹介するのは、神戸大学大学院教授で日本マーケティング学会理事の栗木契さん。栗木さんは今回、この画期的なパソコンを開発した佐々木仰氏への取材から見えてきた革新性と、この事例から見える「イノベーション」を起こすことの可能性と手法について紹介しています。

プロフィール栗木契くりきけい
神戸大学大学院経営学研究科教授。1966年、米・フィラデルフィア生まれ。97年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。博士(商学)。2012年より神戸大学大学院経営学研究科教授。専門はマーケティング戦略。著書に『明日は、ビジョンで拓かれる』『マーケティング・リフレーミング』(ともに共編著)、『マーケティング・コンセプトを問い直す』などがある。

オブザベーション(観察法)はイノベーションを、なぜ、どのように促進するか

佐々木仰氏は、「デザイン思考」で知られるIDEOと多くの共同経験があり、現在は株式会社インフィールドデザインを主宰する。佐々木氏は数々の企業の開発プロジェクトをサポートするなかで、オブザベーション(観察法)という手法に手応えを感じている。佐々木氏は、なぜ、どのようにオブザベーションを用いているか。事例を通じてその実践を振り返るなかで,この問題を考えていく。  

レッツノートの2in1タイプの開発事例

パナソニックのレッツノートは、高性能の小型軽量のノートパソコンである。落下による衝撃などのダメージに強く、長時間屋外でも使えるマシンとして、ビジネス・ユースなどを中心に高い評価を得ている。

このレッツノートのラインナップのなかに「2in1タイプ」というユニークなスタイルのノートパソコンがある。2in1タイプは、画面が360度回転し、パソコンでありながらタブレットのようにも使える。

2in1タイプの開発は、どのように行われたか。この開発にあたっては、佐々木氏がユーザー調査からデザイン開発までのプロセスにかかわっていた。

開発チームの当事者意識の弱さが問題ではないか

佐々木氏が、この開発プロジェクトに参加するにあたって抱いていた問題意識は、パナソニックに限らず、日本の大企業では、開発プロジェクトのメンバーの当事者意識が低いということだった(佐々木仰「『ムダ』なことからはじめてみよう:イノベーションはブラブラ歩きから」、『冷凍』第95巻第1107号、2020年)。こうしたメンバーのなかには、開発にかかわる製品やサービスを - 消費財や、個人向けのものであるにもかかわらず - 自分自身は日常的に使っていないという者が少なくなかったりするのである。

そのために、開発にあたって、「今までになかった新機軸を取り入れるように」と指示を受けても、「何からどう手をつけていいかわからない」という問題が生じたりする。そもそも自身で使った経験のない製品やサービスである。開発メンバーが、ユーザーの求めていることを、既存のスペックの範囲を越えて理解することは難しい。何かのはずみで、今までになかった新機軸のアイデアが出ても、その評価を開発メンバーが確信をもって行うことは困難である。佐々木氏は、開発チームの当事者意識の弱さが、企業からユーザーにとって画期的な提案を行う活力を削いでいるのではないかと考えるようになっていった。

オブザベーションという方法

佐々木氏はレッツノートの開発プロジェクトに参加し、「自分ごとの壁」を乗り越えるための取り組みとしてオブザベーションを行うことを提案した。従前より佐々木氏はオブザベーションの活用を重視してきた。

このときに行われたオブザベーションの第1は、ユーザーの利用状況を、観察を通じて知ることだった。モバイルでノートパソコンを使っているビジネスパーソン数人に協力をあおぎ、その実態を知るべく、一定期間の活動を日記形式で記録してもらった。また、開発メンバーがオフィスなどを訪問して、実際の仕事ぶりを観察させてもらうフィールドワークも実施した。こうした観察から開発メンバーは、「ああ、こういうことだったのか」「こんな工夫をしていたのか」といった気づきを得ることができたという。

プーチンの痛恨。ウクライナ侵攻で壊滅的に低下したロシアの影響力

各地での激戦が止まぬ中、2月24日に開戦から1年を迎えたウクライナ戦争。この間、国際社会はどのように変化したのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、軍事侵攻開始から1年を経た現在、各国が置かれている立場と今後の行く末を解説。さらに長期的・歴史的見地から、「最大の負け組」となる国家を予測しています。

ウクライナ侵攻開始1年~世界はどう変わった?

2022年2月24日は、まさに「歴史的大事件」のはじまりでした。ここ1年で世界はどう変わったのかを見てみましょう。

ウクライナの可能性

まず、ウクライナ。突然「世界2位の軍事力を持つ核超大国」から侵略された。これほどの悲劇はありません。昨年夏時点で、1,000万人が国外に脱出したといわれています。

プーチンは昨年9月、ウクライナのルガンスク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ヘルソン州を併合する決定を下しました。哀れウクライナ。クリミアを含め、約2割の領土を奪われてしまいました。

ちなみにウクライナのGDPは2022年度、約30%減少したそうです。まさに「踏んだり蹴ったり」ですが、そんな中にも、よいことはありました。それは、国際社会におけるウクライナの評判が上がったことです。

私は、フィンランド人、ポーランド人、トルコ人などから、「日本はすごい!日露戦争に勝ったから」あるいは、「日本が好き!日露戦争でロシアを打ち負かしてくれたから」と褒められたことがあります。「この人たちは、100年以上前のことを覚えているんだな」と驚きました。

そう、世界一広大な国、地政学でいうハートランド・ロシアと戦うのは、大変なことなのです。今、ウクライナは、それをやっています。

開戦当初、アメリカとイギリスは、ゼレンスキーに「脱出して亡命政権を作れ。サポートするから」と提案しました。しかし、ゼレンスキーは、米英のオファーを断り、キーウに残って戦うことにした。この決断によって、ゼレンスキーは、ウクライナだけでなく世界的英雄になったのです。

今は、世界一悲惨なウクライナですが、戦後は明るい展望が見えます。莫大な額の復興支援と投資が流れ込んでくるでしょう。

ただウクライナはこれまで、「汚職国家」として知られてきました。ゼレンスキーが戦後、汚職撲滅に失敗すれば、せっかくの名声が失われるかもしれません。

閉店予定の老舗「町中華」から味も常連も引き継いだ、大阪王将の“粋”すぎるビジネスモデル

東京のとある「町中華」が閉店しました。常連も多く、地元民に親しまれてきたこの店の味をなんとか引き継ぎたいと手をあげたのは、何と大手中華チェーン店の「大阪王将」でした。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、著者の佐藤きよあきさんが、大手チェーン店でありながら、町中華の味と顧客を引き継いだ「双方に利益をもたらす」驚きのマーケティング手法を分析、紹介しています。 

老舗町中華の味を守る。後継者に名乗り出た「大阪王将」の試みとは?

小さな会社や個人商店などでは、後継者問題がよく話題となります。

子どもには同じような苦労をさせたくないと考える経営者。

自身のやりたいことのために、家業を継ぎたくないと思う子ども。

歴史を刻んだ老舗であっても、後継者がおらず、廃業を決意する事例がたくさんあります。

会社やお店が長年培ってきた技術・商品を絶やしてしまうのは、非常にもったいないこと。

できることなら、誰かに継いでもらいたい、という思いはあります。

しかし、諦めるしかないのが現実です。

町中華と呼ばれる、町の中華料理店でも、その多くが廃業に追い込まれています。

町中華は、地元のソウルフード的な存在なので、急に無くなると、常連さんのショックは大きく、喪失感に苛まれてしまいます。

老舗の味が途絶えるのは寂しいことであり、食の世界にとっても大きな損失です。

新しく中華の料理人として独立を目指す人が、事業継承してくれれば良いのですが、お店の味を受け継ぐことには抵抗があります。

独立する限りは、やはり自分の味で勝負したいと考えるのが普通ですから。

こうしたお店に目をつけた企業があります。

全国に400店以上の中華料理チェーンを展開する「大阪王将」です。

ある時、出店予定の地域で物件を探していたところ、廃業した町中華のお店と出逢いました。

東京都武蔵野市緑町。1958年創業、63年の実績を持つお店「栄楽」。

昭和から続く個人経営の町中華ですが、年齢的なことと後継者もいないことから、オーナーが引退を決意。

惜しまれつつ、幕を下ろしました。

週に3、4日通う人や親子三代で利用するお客さまもいました。

このような地域に根づいたお店に、チェーン店である大阪王将が、なぜ目をつけたのか。

老舗の後にチェーン店が出店することへの抵抗感や店舗の規模などから、大阪王将がそのまま営業することはできません。

ならば、なぜ?

大阪王将には、ひとつの強い思いがありました。

コロナ禍で客足が遠のいた百貨店「起死回生」の一手は、なぜ現代アートが有効なのか?

コロナ禍の影響で客足がすっかり遠のいてしまった業界のひとつに、百貨店・デパートがあります。すでにECサイトが普及している現代において、百貨店はその役割を終えているとされてきましたが、コロナ禍が追い打ちをかけた形となりました。そんな百貨店の新たな集客手法として「アート」が注目を集めていると紹介するのは、メルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』の著者でMBAホルダーの理央 周さん。今回、理央さんが現代アートに注力する百貨店の取り組みと「顧客作り」の 工夫を解説しています。

百貨店はなぜ、アートを扱うのか?集客に必要な“顧客の行く理由”の作り方

ECの台頭からの浸透、コロナ禍による外出の自粛や規制など、ここ10年以上、リアル店舗を持つ小売業にとって、向かい風が吹いていました。

中でも厳しい環境に置かれたのが、「百貨店」、デパートです。

“いろいろなもの”という百貨が、百貨店という名称の由来だそうです。

昭和から平成にかけては、1箇所に多くのカテゴリーの商品があり、そこに行けば「なんでも買える」という便利さが最大の特徴でした。

しかし、ECの普及後は、ネット上でなんでも買うことができるようになり、百貨店の優位性が薄れてきました。

そこで、ネット通販との融合を試みたり、家電量販店のフロアを作ったり、回遊性を高めるために、同じフロアで、婦人服と雑貨と食品を販売したりと、さまざまな企業努力をしています。

そんな中で、日経MJに興味深い記事が載っていました(23年2月112日号)。記事のタイトルは、「百貨店、『デパ・アート』で顧客創る 20~40代に的」。手の届く価格帯の、現代アートに注力することで、この世代の新富裕層にアピールをする、という狙いです。

記事には多くの事例も載っています。

大丸松坂屋は、現代アートに特化したサイト「アートヴィラ」を開設し、アーティストのみでなく、経営者や建築家も作品を出品しています。また、DJや映画イベントを仕込んだりと、販売以外の分野も仕掛けることで、話題性を作っています。

そごう・西武では、作家発掘に力を入れています。池袋店では、20代社員がメイン担当者になり、アート売り場を作り、SNSなどでアーティストを発掘し、渋谷店では、「シブヤスタイル」というイベントを開催、若手作家の登竜門的な存在になっているとのことです。

これら一連の取り組みで興味深いのは、多くが「一点もの」を販売する、という点です。

考えてみると、アートを見た上で買う時には、ギャラリーに行くのが一般的です。

そうなると、テーマも限られているし、ギャラリーオーナーの個性に準じるものが、メインになることもあります。

しかし、百貨店での買い物、となるとセレンディピティ的な、「出会い」を楽しむことができそうです。

また、アーティスト発掘系のイベントや、20代担当者のSNSでの発信による、青田買いに近い、若手作家の作品との出会いは、売れる前のアイドルを贔屓にする、ファンの心理と近いように感じます。

こうなると、顧客は“オシ”の作家ものを、実際に見て、気に入れば買う、というような楽しみ方や買い方を、顧客に提供できるようになります。

この記事の著者・理央 周さんのメルマガ

ノーベル賞・山中伸弥氏が、何かうまくいくと「自分が努力したから」では無いと気づいた“2つのエピソード”

世界的な大発見「iPS細胞」でノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授。彼を後の成功へと導いたのは、子供の頃の「2つの体験」でした。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、山中教授が明かした、「柔道」と「母親」にまつわる2のエピソードを紹介しています。

ノーベル生理学・医学賞、山中伸弥さんが貫く「2つのモットー」

再生医療を可能にするiPS細胞を世界で初めて発見し、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥さん。その山中さんの世界的な研究を成功に導いたものは何だったのでしょうか。お父様とお母様から学んだという仕事と人生の要諦とは。

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私の父親は東大阪で小さな町工場を経営していました。従業員は多い時で20名くらいだったと思います。

もう本当に零細企業でしたから、父親は経営者でありながら、技術者として自らものづくりを手掛けていました。工場のすぐ横に自宅があって、家にいる時でも設計図を描いたり、とにかくずっと働いていたんですね。

そういう父親の働いている姿を見ながら育ちましたので、どうも私にも技術者としての血が流れているように思います。

あと、父親は技術者として人の役に立ちたいという思いを強く抱いていました。私自身もその影響を受けているのでしょう。研究で真理を追究し、人の役に立ちたいという思いは常にあります。

私は子供の頃から病弱で、中学に上がった時も、ガリガリの体型でした。そんなんじゃダメだと父親に言われまして、柔道部に入ったんです。高校を卒業するまでの6年間、一所懸命に取り組みました。

柔道だけに限りませんけれども、普段の練習は実に単調なんですね。毎日2、3時間ほど練習しましたが、とにかく苦しいし、楽しくない。その上、柔道は試合が少ないんです。野球やサッカーはしょっちゅう試合があるから、モチベーションを保ちやすいと思うんですけど、柔道の場合、365日のうち360日は練習で、残りの5日が試合。

試合に勝ち進めばまだいいですけど、負けたらまた半年間はひたすら練習をする。その単調さに負けない精神力、忍耐力はものすごく身につきました。

これはいまの仕事にも生かされています。研究こそまさに単調な毎日で、歓喜の上がる成果は1年に1回どころか、数年に1回しかありません。だから、柔道というスポーツを経験したことは非常によかったと思っています。

もう一つ、私にとって大きかったのは母親の教えです。

高校2年生の時に2段になったのですが、その頃は怪我が多くて、しょっちゅう捻挫や骨折をしていました。ある時、教育実習に来られた柔道3段の大学生の方に稽古をつけてもらったことがありましてね。投げられた時に、私は負けるのが悔しくて受け身をせずに手をついたんです。で、腕をボキッと折ってしまった。

その先生は実習に来たその日に生徒を骨折させたということで、とても慌てられたと思うんです。私が病院で治療を終えて帰宅すると、早速その先生から電話がかかってきて、母親が出ました。

その時、「申し訳ないです」と謝る先生に対して、母親は何と言ったか。「いや、悪いのはうちの息子です。息子がちゃんと受け身をしなかったから骨折したに違いないので、気にしないでください」と。

当時は反抗期で、よく母親と喧嘩していたんですけど、その言葉を聞いて、我が親ながら立派だなと尊敬し直しました(笑)。

それ以来、何か悪いことが起こった時は「身から出たサビ」、つまり自分のせいだと考え、反対にいいことが起こった時は「おかげさま」と思う。この2つを私自身のモットーにしてきました。

うまくいくと自分が努力をしたからだとつい思ってしまうものですが、その割合って実は少ない。周りの人の支えや助けがあって初めて、物事はうまくいくんですね。

(本記事は月刊『致知』2016年10月号 特集「人生の要訣」を一部抜粋・編集したものです)

 

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