電気グルーヴ、新会社とファンクラブの設立発表。活動再開か?

ミュージシャンの石野卓球とピエール瀧による音楽ユニット「電気グルーヴ」の電気グルーヴofficialサイトが、新会社「macht inc.」の設立と電気グルーヴのオンラインストアオープン、ファンクラブ設立を発表した。オンラインストアは全アイテム受注生産限定で、受注期間は11/18-11/30まで。

電気グルーヴofficialサイト

DENKI GROOVE ONLINE STORE

ファンクラブ設立

新会社設立

発表をめぐっては、メンバーの石野卓球がツイッターで予告するツイートを投稿していた。



同ユニットをめぐっては、メンバーのピエール瀧がコカインを使ったとして麻薬取締法違反の罪に問われた件で、所属事務所との契約を解除されていた。これに対して卓球も「もう事務所は辞める」などとTwitterでつぶやいていたが、新会社やファンクラブの設立、オンラインストアの開店が発表されたことで、ネット上で活動再開に対する期待の声が高まりそうだ。

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source: 電気グルーヴofficialサイト石野卓球Twitter

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新潟女性刺殺事件、指名手配の男を逮捕「イケメンでも殺人犯」

JR新潟駅近くの雑居ビルで15日夜、飲食店店員の石沢結月(ゆづき)さん(20)が刺殺された事件で、新潟県警は18日、殺人容疑で全国に指名手配していた斎藤涼介容疑者(25)を逮捕したと、共同通信毎日新聞NHKニュースが速報で報じた。



NHKニュースによると、11月15日の夜、新潟市中央区の雑居ビルで、飲食店店員の石澤結月さんが男に刃物で刺されて死亡したという。警察は知り合いで、埼玉県上尾市出身の齋藤容疑者が事件に関わったとして殺人の疑いで逮捕状を取り、全国に指名手配して、行方を捜査してたとしている。18日午後、新潟市内で身柄を確保し殺人の疑いで逮捕したという。警察は詳しいいきさつや動機を調べる方針。

この結果を受けて、日本のネット上では「あのイケメン捕まったのか」「女性との関係が知りたい」「新潟から出てなかったのか」など、さまざまな声が投稿されている。

Twitterの反応







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source: 共同通信毎日新聞NHKニュース

image by: 新潟県警

「花より首相」「花より有名人」で趣が皆無だった「桜を見る会」

野党の激しい追求を受けて2020年の会の開催中止が発表された総理大臣主催の「桜を見る会」ですが、政府の思惑どおりの幕引きとはなりそうもありません。そんな中、麻生政権時代に一度出席した「桜を見る会」の経験を語るのは、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんです。小川さんは、「桜を見る会」が「花より首相や有名人」でしかない実態を目の当たりにし、当時抱いた違和感を記しています。なお、4月中旬の新宿御苑散策は、新緑への移ろいを鑑賞するのが良いようです。

私が見た「桜を見る会」

首相主催の「桜を見る会」に野党の矛先が向けられています。

「国の予算を使って首相が毎年4月に開く『桜を見る会』の是非が、国会審議の焦点に浮上した。野党は安倍政権下で右肩上がりとなっている支出や、運用のあり方を問題視。12日に調査チームを発足させ、後半国会で追及を強める。識者にも会の透明性などを疑問視する声があり、政府の説明責任が問われる」(11月12日付朝日新聞)

野党の追及はともかく、「桜を見る会」がどんな様子なのか、私の乏しい体験をお話ししておきましょう。私のところには、第2次安倍政権の1年目まで「桜を見る会」の招待状が内閣官房から送られてきていました。

場所は新宿御苑、招待状によれば70種類もの桜の花が鑑賞できるというのですから、魅力的ではあります。しかし、開催時期がよくないことが少なくありません。4月中旬にかかるようだと、肝心の桜の花が八重桜などを除いて散ってしまっているのです。

それに、土曜日の午前中ということになると、私のような仕事の人間は予定が入っていることもあり、そう簡単に出席できるわけではありません。

そんなこともあり、たった1回だけ麻生太郎首相の時に出席しただけで、あとは欠席の返事を出し続けていました。私のような「功績」のない者が招待されるのは、歴代の首相や内閣官房と仕事してきたからでしょう。

ぱったり招待状が来なくなったのは、内閣官房の側が「招待状を出しても、かえって迷惑かもしれない」と「忖度」した結果だと思います。

そこで「桜を見る会」ですが、野党が取り上げているとおり、ときの首相や側近政治家の後援会が大挙して押しかけています。そして、首相や芸能人、スポーツ選手などとの集合写真に収まるために、その場所に殺到し、押し合いへし合いの状態が生まれます。とても桜を観賞する雰囲気ではありません。

私の時は、「はるか群衆を離れて」(トーマス・ハーディの小説のタイトルです)の心境で、ひとり新宿御苑内を散策してみましたが、こうすると新緑に移ろいつつある新宿御苑を味わえることがわかりました。

このときは、海上自衛隊の横須賀地方総監・河野克俊海将(のちの統合幕僚長)ご夫妻と会っただけで、ほかには知り合いと出会うことはありませんでした。群衆から「離脱」してよかったと思ったものです。

そんな「桜を見る会」です。安倍首相も、会の趣をもう少し違ったものにできないものかと、考えているに違いありません。(小川和久)

image by: 首相官邸ホームページ [CC BY 4.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

「給与泥棒がきた」中国で酷評される日本人駐在員の情けない実態

以前掲載の記事「大丈夫か日本人。中国でバカにされている駐在員たちの耳が痛い話」で、「現地の人から迷惑がられる在中国日本人駐在員」の実態をレポートしてくださった、無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の日本人著者・ジンダオさん。今回は彼ら日本人駐在員が中国人社員から「給料泥棒」と呼ばれている「不名誉な理由」を記しています。

【参考記事】「大丈夫か日本人。中国でバカにされている駐在員たちの耳が痛い話

中国人に給与泥棒と言われる駐在員の給与事情

中国人から愚痴られる耳が痛い日本人ビジネスマンのお話」の記事で「給与泥棒がやってきた」と言う表現がありましたが、各社でそれぞれ異なる部分があるものの、どうして中国人から「給与泥棒がやってきた」と言われるのか?もう少し紐解いてみたいと思います。

仮に給与を30万円もらっている日本人サラリーマンがいたとします。人民元に換算すると1万8,750元(16円/元換算)、ボーナス2回で各2ヶ月支給だと、16ヶ月分でざっくり総額480万円30万元)となります。

会社によって様々ですが中国に赴任した場合に手当として自宅手当や海外手当危険手当などなどの手当がつきます。多分手当として大きいのは「住宅手当」、大手であれば上海だと最低1万元(16万円/月)前後、役職によっては2万元(32万円/月)くらいまでの住宅に住む=住宅手当をもらう事になります。仮に1万元として年間12万元192万円)。

あとは家族手当。中国や海外では幼稚園始め、小中高校と日本人が通う学校の学費は非常に高額のため、家族同伴で赴任すると全額支給や一部支給など行っている企業も多いです。支給がない中国人のスタッフの前で「全額支給なんですよ」と話される、空気が読めない日本人もいたりします。

その他、海外旅行保険を会社負担、日本からの引越し費用負担などもあるようです。

そのため一般的に駐在員の費用は単純に計算しても給与の2倍から3倍かかるそうで、確かに紹介した手当を換算すると少なくとも倍くらい費用が必要になります。仮に住宅手当の12万元を加算しても42万元で1.5倍負担。駐在員に費用がかかることに(※ 実際はもっとかかっていると思いますが)。

上海の日系で働く中国人30歳くらいで月1万元(16万円)の給与とすると、彼らは駐在員の自宅手当前後しか給与をもらっていないのです。営業担当をしている中国人からすると売上から粗利を算出して年間これだけ稼いでいるのに、自分の給与と駐在員にかかっている費用を比較すると愚痴の一つも言いたくなるんだと思います。

しっかり現地と向き合っている日本人もいるものの、何も分からない状態で中国に来て、真剣に中国や中国人に向き合わず数年経ったら結果も出さずに中国を離れる日本人。そんな日本人の現地費用のために、一生懸命に粗利を稼ぐ中国人からすると「堪ったもんじゃない」「給与泥棒がやってきた」と思ってしまう訳です。

中国の場合だと日本人の費用は現地スタッフの2.5倍くらいかかってしまう可能性もあり、コストに対して見合った仕事をしないとアホな日本人」と耳の痛い言葉を言われてしまいかねないのです。

誤解を与えると良くないですが、企業によっては日本人と対等な給与、それ以上の給与を得ている中国人もいますし、今回計算に用いた給与金額はカナリ抑えた形だと思います。そして真剣に中国と向き合って仕事をしている日本人も沢山います。

また駐在員の1年目の費用は日本本部が全負担し2年目から半額、3年目から現地全額負担など赴任期間の長さによって本社や中国側の負担額を変動させ、全額を中国が負担していない企業も居ますので誤解なきように。

なぜ今年の東京モーターショーは来場者の大幅増加に成功したのか

車離れが叫ばれ、回を追うごとに減少していた東京モーターショーの来場者数が、今年は前回開催の2017年と比較して約7割増の大幅アップで、130万人を超えたと話題になっています。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが、東京モーターショーになぜ人が戻ってきたのかを解説。人口減少が確実な日本の中で、モノを売る人たちが学べる点を探り、伝えています。

大変身した東京モーターショーの来場者数が大幅増

売り上げはイマイチ伸びない、新しいお客様が呼び込めない、と、誰しも悩む時期があります。多くの場合、「チラシを変えよう!」「ホームページを作り直そう」「流行りのSNSに力を入れよう」と、手法で改善しようとします。

しかし、こういう施策を変えるだけではうまく行きません。万が一うまくいったとしても、すぐまた元に戻ります。小手先の対応ではダメ。元から変えていかないと、うまくいかず長続きもしません。

今号で紹介するのは「事業コンセプト」です。今年大成功を収めた、東京モーターショーの事例で考えていきましょう。

先日第46回目の東京モーターショーが開催されました。テレビやラジオでの報道や、CMなどを見ていると、「これまでのモーターショーとは違うな」という印象を受けました。

一方で、ここのところ車離れなどとも言われて、世界各地のモーターショーも集客に苦戦しています。東京モーターショーも、1991年には200万人を超えた来場者数が徐々に減り、前回の2017年は来場者77万人となったとのこと。今年は大きく上回る100万人の来場者を目指しての開催、結果は130万人を超えたとの報道でした。

東京モーターショーの今までのイメージは、「大きな会場に最新モデルの自動車や、これから発売される予定の近未来車が、自動車メーカーのブースに置いてあり、キャンペーンガールの方が立っていて、各企業の説明の方々が機能などを説明する」ための場所でした。

それを見に行く人たちは、「自動車好き」な人たち。新しい技術や、車のデザインをいち早く見たい、という気持ちの方々で、イノベーター理論でいうところの、イノベーターやアーリーアダプター(=初期採用者)といった感じです。

共通テストが「難問だ」という生徒は「使われる側」になる運命

「身の丈」発言に批判が殺到し、文科大臣が実施を見送ると発表するまでに発展した共通テスト英語科目での民間試験導入問題。しかし共通テストの抱える課題が実は英語にとどまらないことは、教育関係者は以前から指摘していたと、メルマガ『虚構新聞友の会会報』の発行者で虚構新聞の社主UKさんは言います。こうした問題点よりも、生徒・保護者・教育関係者は、試験制度変更からみえる「国が求める若者像」のシフトを理解し適応する必要がありそうです。

流言蜚語〜大学入学共通テストの話〜

来年度から大学入試センター試験に変わって始まる「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」の英語で、民間試験の導入が延期されることになりました。

▼萩生田文科相 英語試験 抜本的に見直し 5年後実施に向け検討(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012160001000.html

今年度は高校生を受け持っていないこともあって、現場の声が社主の耳には入ってこないのですが、新制度で受験する高校2年生以下はそれに合わせてしかるべき受験対策をして備えていたことでしょうから、学生だけでなく、学校も予備校も今ごろ関係全方面が激怒プンプン丸(※今年の流行語大賞候補)であろうことは想像に難くありません。

▼ババ引かされたのは受験生だ! 英語民間試験 なぜ国は推進した(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191107/k10012167391000.html

ギリギリになっていきなり民間試験の問題点がクローズアップされたのは、ご存知のとおり、萩生田文部科学大臣の「身の丈」発言がきっかけでした。しかし、英語にとどまらず、共通テストについては、教育関係者の間でかなり昔から問題点が指摘され続けていました。導入に向けてこれまで何度もプレテストを行ってきましたが、その度に課題が出続けていたのです。

▼科目別正答率にばらつき 難易度調整に課題も 大学プレテスト結果速報(産経新聞)
https://www.sankei.com/life/news/181227/lif1812270027-n1.html

▼大学入試担当者「難しくて差がつかない」 共通テスト(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASL9R5212L9RUTIL00R.html

辞任ドミノの「次」として萩生田大臣をロックオンしたのか、今ごろになってようやく野党がこの問題を取り上げ出しましたが、教育に携わる者の端くれとして言わせていただけるなら「遅い!」の一言に尽きます。本当に由々しき問題だと思っているのなら、何でもっと早くから指摘しなかったのか。政権への攻撃材料に使えない社会問題はまるで存在しないかのごとき野党の無関心が露呈したようで、残念な気持ちにさせられます。

さて、この件について、あまりご存知ない方のために改めて簡単に説明しておくと、来年度から始まる共通テストの英語では、これまで「リスニング(聞く)」と「リーディング(読む)」を重視した大学入試センター試験を、「聞く」「読む」「話す」「書く」のいわゆる4技能へ拡大することになりました。

ただし、日本人が苦手な「話す」技能を一斉に測るのは、さすがにコストがかかるため、英検やTOEFLなど7種類の民間試験に委託しようとしたわけです。ちなみに当初、会社員にはおなじみのTOEICも入っていましたが、その後参加を取り下げます。

▼実は受験生ファースト? TOEICが大学入学共通テストから撤退した真の理由(AERA)
https://dot.asahi.com/aera/2019070800078.html

そもそも「取引先との会話」とか「ビジネスメール」だとかビジネス英語を使った設問が多いTOEICが入っていること自体いかがなものかと思っていたので、TOEICの参加取り下げは妥当だと思います。しかし、それ以外の民間試験であっても、例えばその1つ「IELTS(アイエルツ)」は、主に英国圏の大学留学資格を得るための資格であって、英検に比べると相当難しいものです。

このように難度に差がある7つの資格試験をひとまとめにして「さあ、どれでもご自由に受けてください」と言われても、受験生は戸惑うばかりです。さらに最大で5倍近く差がある受験料、そして試験会場の地域格差もまた平等性の観点から問題含みでした。そんな中で起きた「身の丈」は、この事情に対する極めて無配慮な発言で、文科大臣直々に学生を突き放すようなことを言ったのだから、そりゃ地方在住や経済力のない家庭の学生が激怒プンプン丸になるのも無理ありません。

さて、英語の件が結局撤回となってしまった今、野党が新たな攻撃材料としているのが国語」です。

国語の新試験では、これまでのマークシート式だけでなく、記述問題も加わるのですが、何しろ50万人分の解答を採点する以上、採点者としてアルバイトを雇わねばなりません。予備校の模試ならともかく、受験生の人生を左右する厳正な採点を未熟なバイトに委ねてよいのか、ということです。

なお、こちらはまだあまり注目されていないようですが、記述問題は国語だけでなく、数学にも導入されます。空欄に入る数字をマークして埋めていく従来のセンター方式だと、ある程度解法の流れが問題文から推測できてしまうので、本当の意味で数学的論理力を測るのなら、記述問題の導入は良い試みと思います。国語と違って解法の数もある程度絞られるので、アルバイトでも採点できるでしょう。

しかし、記述数学の課題は採点ではなくその正答率です。昨年11月に文科省が行ったプレテストでは、正答率が最も高くて10.9%、最も低い問題では3.4%しかなかったのです。センター試験の数学ではどれほど正答率が低い問題でも概ね6〜7%であることから、この3.4%という数字からいかに難問であるかがわかってもらえると思います。

▼大学共通テスト 記述式に課題 数学平均点は30点以下(産経新聞)
https://www.sankei.com/life/news/190404/lif1904040023-n1.html

平均的な受験生の心理を想像すると、記述のような「面倒な問題」は捨てて、マーク部分に時間を重点配分したほうが限られた試験時間の中では得策だと考えたのでしょう。それは至極ごもっとも。受験生の学力と配点によりますが、得点率8割も要らない大半の生徒には、社主も「記述は捨てろ」と指導すると思います。そもそも2次試験で数学の記述を課すような上位校を受ける一部を除いて、大半の学生は入試レベルの数学を書いて解く訓練をろくに受けていないのです。特に文系学生にとっては、数学を記述で解くなど悪夢以外の何物でもありません。

このように英・国・数どれを取っても準備不足と言わざるを得ない現状を知れば「何でこんなに厄介なテストに変えるのか。センター試験のままではいいではないか」と思う人も多いのではないでしょうか。社主もマークシート式特有の問題はあると思いますが、それでも長年かけてノウハウを蓄積してきただけあってセンター試験には良問も多く、利点が欠点に勝ると考えています。

しかし、それでも入試改革を強行しなければならない理由があるのかもしれません。あえてその理由を想像するなら「社会が求める労働者像がこの先大きく転換することを示唆しているようにもみえます。

ITやAIの急激な発達によって、これまで人間にしかできなかった知的労働が今どんどん機械に取って代わられています。産業革命で伝統的な職人が職を失ったように、ITによる効率化で単純な知能労働者も職を奪われる時代になっているのです。セルフレジ然り、自動運転タクシー然り、人間が働ける場所が減りつつあります。そしてそれは同時に「人間にしかできない労働がより知的に高度な洗練されたものへと限られていくことも意味します。

そうなるとこれからの時代、マークシートで高得点を取るような、大量の問題を速く正しく解く=処理能力が高いだけの人材では使い物にならない。それよりも高度な思考力を培わなければならない──。「産業界が要請する労働力を育てるイデオロギー装置」という公教育の性質を考慮すれば、そのように考えた結果が入試に記述問題を導入する契機になったのではないかと推測しています。

しかし、実際問題として記述で得点するのは、楕円を塗りつぶすだけのマークシートのように簡単ではありません。なぜなら論理的思考力というのは、たくさんの知識を下敷きにしてようやく培われるものだからです。現場の者として言わせていただけるなら、学力中位程度の生徒でさえ「主語と述語が一致しない」「話し言葉と書き言葉の区別がついていない」なんていう解答はざら。論理的思考力の前提となる知識以前の、作文の基礎ですら危うい子どもが多いのが現実です。

知識を詰め込む暗記一辺倒はしばしば「暗記ロボットを作るだけ」と批判を呼びますが(そしてそれがあの「ゆとり教育」を生む背景ともなってしまったわけですが)、むしろ暗記だけで十分だった「IT以前」の受験生のほうが、暗記以上のものを求められる今の受験生より幸せだったかもしれません。

ひと昔前なら、文章が書けない生徒でも「一問一答」のような知識問題で何とか得点できたのに、時代が要求する能力が暗記の先にある論理的思考力に移行するとなると、勉強が苦手な子どもたちがこれから直面するであろう苦労を想像するだけで何とも忍びない気分になります。しかし、将来AIに奪われない仕事に就くためには、暗記以上の高度な技能を身に着けなないと生き残れない時代になりつつあるのです。

共通テストの問題点は多々ありますが、たとえ新テストから記述が削除されたとしても、国が筋道立てて記述できる論理的思考力をこれからの若者に求めているのは事実です。ドイツでは失業者の再訓練として、産業ロボットの横に立ち、不具合が起きたときにそれが指示するままに部品を交換するだけの仕事を指導しているそうですが、高度な思考力を持った一部の選ばれし人以外はみな最後は機械のお世話係として生きる道しか残されていないのかもしれません。

何とも生きづらい時代になってしまったものです。

「使う人間」と「使われる人間」の選抜試験に

期せずして共通テストの問題がクローズアップされたので、今回はこの件について、以前から気になっていたことも含めてお届けしました。今回の騒動を通じて、これまで受験生と保護者と教育関係者しか関心を持たなかった共通テストがようやく脚光を浴びることになったのは怪我の功名と言えるかもしれません。これを機に、より洗練された入試制度になることを願うばかりです。サンキュー萩生田。

そして、センター試験以上に難しくなることが確実なこの共通テストは、将来、情報技術を使う人間使われる人間を選別する試験として機能するようになるかもしれません。暗記と処理能力を競ったセンター試験時代の能力選別より更に厳しい競争になる可能性もあります。

繰り返しますが、我々凡人にとって本当に生き難い時代になりました。

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NY渡航10年で新聞社創業。何もない若者がなぜ成功できたのか?

初の著書『武器は走りながら拾え!』も大好評な11月でNY在住20年となった米国の邦字紙『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さん。20年という節目を迎え、自身のメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』で、ニューヨークに渡ったときには、お金もなく英語力もなく、何もないからこそ行動するしかなかったと振り返ります。そして、いまの自分がある理由を「橋を渡り、その橋を壊したから」と表現。「できることをやる」のではなく、「やりたいことを先に掲げて、そこに追いつく」人生でありたいと、まだまだ先を見ているようです。

この街に来てよかったこと

この街で暮らすと、自分で自分の人生を決められるという幸せ、を痛感します。日本だと、努力すること自体を美徳にする風潮がありますが、逆に言えば「努力してもいい」ということ。

日本だと、幸せすぎて、挑戦すること自体に価値を見出す傾向にありますが、突き詰めて言えば「節操なく何度も挑戦していい」って状況でもあると思うのです。

知り合いのIT関連に勤めているインド人に「やっぱりインド人って数学が得意なんだな」と何気なくいうと、彼は「それって、ある意味人種差別だよ」と笑いました。「人種による得意、不得意なんてない。あるとしたら、環境なんだよ」と次のことを説明してくれました。

インドはご存知の通り人口が多く、そのうえカースト制度の名残りもあるので、生まれた時から、父親の職業をそのまま継ぐのが普通だ、とのこと。自分たちが何か新しい職業に挑戦するためには、父親の世代にはなかった業種を選ばなきゃいけない。それが「IT」だった。彼らが土着の呪縛を逃れアメリカンドリームならぬ、いわゆるボンベイドリームを実現するためには、ITのスペシャリストになるしか方法はない。だから、数学を必死で勉強した、と。

そうでなければ、何代も前から続いた皿洗いや、掃除夫になるしかなかった。つまり、IT系であれば、必死に勉強して、努力してもよかった。「努力することが許され」たんです。

彼らのように「帰れる場所がない」ことは大変でもあり、でも、これ以上強いこともありません。彼らは橋を渡ってきたけれど、振り返るとその橋がもうない状態です。覚悟を決めて戦うしかない。

もちろん、今の日本でなかなか彼らと同じような状況になること自体、難しい。カースト制度や内戦がある国と比べられてもピンとこない、と言われると思います。

でも、日本でも「帰れない自分にする」ことは可能です。橋を渡って、その橋を壊しちゃえばいい。手っ取り早く、簡単な方法は、周囲に向かって宣言することです。流行りのインスタでもなんでもいい。「3年以内に、宅建資格を取得します」「来年、カナダに留学します」。「東京オリンピックまでに都内に2号店をオープンします」。「再来月、子供が生まれたら禁煙します」。

宣言しちゃったからには、ヤルしかない。できなかったらカッコ悪い。世間体や周囲の目を気にしなきゃいけない日本ではニューヨークよりも案外、効果的かもしれません。

日本アパレル復活の鍵はインバウンドか。記念服に見る服飾の未来

増加する外国人観光客。その背景に、日本ならではのインスタ映えを狙った「体験型旅行」の存在があるようです。例えば、古い寺院の訪問にとどまらず、「日本でしか着られない服の購入+SNS」という図式が今人気になりつつあるとのこと。メルマガ『j-fashion journal』の著者でファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんは、服が売れる必須条件に「シーンと気分」を挙げ、デザイナーと観光業の強力タッグによる和製アパレルの展望を描いています。

インバウンド向けファッションの可能性

1.職人を見たいというニーズ

日本は製造業立国から観光立国へと転換している。統計分析ではなく、個人的に実感しているのだ。

国内製造業で利益を上げるのは、益々困難になっている。海外からの輸入品との価格競争もあり、高い価格は通らない。なにをやっても儲からない。個人の努力や工夫ではどうにもならない状況である。

一方、全国のあらゆる場所に海外からのインバウンドが押し寄せ、お金を落している。日本で様々な体験をしてサービスを楽しみ、商品を購入している。

職人は製造業だけに専念したいのだが、それでは商品が売れない。商品を見せるだけでは、技術力は伝わらない実演を行い、体験をさせることで、初めてその価値を伝えられる。本人が嫌でも、工房に閉じこもって制作に専念するのは難しい。職人が外に出ることで、職人の価値が認められる。そんな時代になったのである。

2.旅先で買いたい商品

一般的に日本人デザイナーは、日本人の顧客、日本国内の市場を対象としている。しかし、日本国内市場は海外製品との競合が待っている。

しかし、インバウンドはメイドインジャパンの商品を日本国内で購入したいと思っている。従って、中国製品と競合しなくてもいい。

ここで勘違いする人が多い。日本製品が外国人に売れるなら、外国に輸出すればいいのではないか、と考えるのだ。

インバウンドは日本製品をお土産ものとして購入している。生活必需品ではなくて、記念品として購入しているのだ。だから、多少価格が高くても購入するのである。しかし、海外市場で海外の顧客に販売するには、顧客のライフスタイルに合わせなければならない。生活必需品を売らなければならないのだ。

海外旅行先で購入するものと、生活の中で買い物する商品は自ずと異なるのである。

3.マニアックな観光客に向けたお土産品

購入時の気分の違いを理解せずに、商品だけを考えるのは間違っている。同じ商品でも購入するシーンによっては売れるし、シーンが異なれば売れない。買うという行為が重要なのであり、その場で何かを買いたいのである。

購入するシーンや気分を含めて、魅力的なシーン、売り方、サービス、商品を提案しなければないない。それがインバウンド向けのマーケティングであり、インバウンド向けの商品企画である。

例えば、お土産もののTシャツを新たにデザインする。ディープな観光客をターゲットに絞り、そこでしか買えないTシャツを提案する。

盆栽マニアの外国人向けに、盆栽Tシャツを提案する。盆栽の柄だけでなく、盆栽に使われる道具や用語があってもいい。盆栽の基本をテーマにしたコンテンツでもいいし、盆栽に適した樹木の種類でもいい。

忍者の修行に来ている外国人には、忍者の武器や道具。手裏剣の柄や鎖帷子の柄等々。

日本刀マニアには、日本刀の波紋だけをクローズアップした図案が良いかもしれないし、様々な刀工の名前があってもいいだろう。

このように、既存の市場にはないお土産ものを提案することで、観光地の新たなビジネスを支援するのはどうだろうか。

4.インバウンド向けファッションショー

インバウンドの人達が着たいと思う服はどんな服だろうか。

例えば、伝統的なきもの、ゆかた。あるいは、コスプレ。若手デザイナーによるインスタ映えするアバンギャルドなドレス。日本らしい素材や色柄だと思い出に残るかもしれない。逆にデニムも良いかも。

サイズのないようなビッグな服。二人で着る服や三人で着る服。写真に撮って思い出に残る服なら何でもいい。富士山の服でもいいし、忍者の服でもいい。

受注を目的としたファッションショーではなく、あくまでインバウンドに向けた参加型のファッションショー。作品を展示しておいて、ファッションショーに出演したい人を募る。多少のヘア&メイクをしてあげて、写真にも撮る。そこまでやるならば、有料でもいいだろう。

「日本に行ってこんな体験をしたよ。日本人のデザイナーって何て自由なんだろうね」などと思ってもらえればいいし、それをSNSでシェアしていただければ、更に嬉しい。

このノウハウが確立すれば、全国の観光地に作品を回してもいいし、観光資源として購入してもらえるならば、新たなビジネスになるだろう。

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辛酸なめ子が目撃。ヒマラヤ大聖者が起こした「笑顔の奇跡」とは?

メルマガ『ヒマラヤ聖者ヨグマタ相川圭子の「本当の自分に出会う旅」』を発行するヒマラヤ大聖者・ヨグマタ相川圭子さん。先日都内にて開催された、ひとりひとりの多様な悩みに専門家たちが寄り添い共感する新しいWebメディア『by them』主催のイベント「7人の賢者が語る幸せと『心』の最新技術 2019」において、「究極の瞑想マスター・ヒマラヤ大聖者が教える幸福と悟りへの道」というテーマで、特別講演を行いました。今回はその講演の模様を、当日はインタビュアーも務められた漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが徹底レポート。憧れの存在を目の前にし緊張した面持ちの辛酸なめ子さんに、ヒマラヤ大聖者が語りかけた幸せを招くメッセージとは?

辛酸なめ子、憧れのヨグマタ相川圭子さんにインタビュー!

悩み多き世の中、迷える現代人はいつも賢者を探し求めています。そんな賢者たちが一同に介した「7人の賢者が語る幸せと『心』の最新技術 2019」というまぐまぐ主催のイベントが大崎ブライトコアホールにて開催されました。

イベントの最後には、シッダーマスターでヒマラヤ大聖者のヨグマタ相川圭子さんがご登壇。会いにいける聖者として、東京で人々を救う活動をされている先生です。ヨガと瞑想を極めて悟りに至り、作家としても活躍され、国連でスピーチされたり、インド政府に認められ、数々の慈善事業を展開されているという、個人的にも本当に憧れる存在です。

今回、寝る間もないほど忙しいヨグマタさんが講演してくださることになり、畏れ多くもインタビュアーとしてご一緒させていただきました。大聖者のお話を伺うということで、何か失礼があったらカルマを積んでしまいかねないので、いつも以上に緊張して臨みました。

辛酸なめ子も興味津々。瞑想に若返りの効果が?

まず、この講演の日は午前中も講演があったのですが、驚異的な体力について伺ってみると……。

「まあ今にいるってことでね。マインドにいないってことで、心にいると消耗しちゃうんですね。すごく悩んでる時なんかすごく疲れるっていうことがあるかと思うんですけど、ヒマラヤの恩恵っていうのはマインドをコントロールして、できるだけマインドを超えていく、そういう修行なんですよね。だからストレス社会にすごくいいのかなって思っています」

それは現代人として日々痛感しています。私も最近は虫歯やストーカー対策などの悩みで常に疲弊していました。瞑想でおさまっている部分もありますが、わき上がる恐怖心に抗えず、まさにマインドに翻弄されている状況で、これを学びだととらえればいいのですがなかなか難しいです……。

ヨグマタさんはインドでヤギャという燃え盛る火の儀式(護摩焚きの元祖)をされていますが、恐怖を感じないのはマインドにいないから、だとおっしゃいます。私だったら防火服を着たくなる状況です。また、マインドにいないということで、いつも驚かされるのが、ヨグマタさんはいつも原稿を用意せずに講演に臨み、それなのに格言がスラスラと出でくるところが本当に超人的です。「そうですね、自然に湧いてくるっていうか」とヨグマタさんはさらっとおっしゃっていますが、普通の人にはできません。

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さらにマインドを超えることで年齢も超越できるとか。映画『YOGMATA』にもそんなシーンがありました。

「時間がストップすると言うか、時空を超えるって言うのがね。心が時間を刻んでるんですよね。だからできるだけ心を使わないと、時間がストップしているっていうか、あまり年をとらないのかな。ストレスがなくなりますから。皆すごく心を使って悩むとね、たくさんの時間を使ったような気がするんですね」

時間は本当は存在しない、と聞いたことがあります。私たちの心が作っているのでしょうか……。

「そうですね。永遠の時間がない世界に行くっていうのが究極のサマディっていうんですけど、みんな心にいるので、色々考えたり、先のこと心配したり、過去のことにとらわれたりね。そうするとすごくストレスを感じてね。細胞もすごく年をとってしまう。だから今にいると、細胞もストレスを感じないでね、平和で。そうすると歳をとらない感じですね。まあ皆さんも、ヨガの瞑想、ヒマラヤの瞑想をするとそういう風になるんですね」

私も日々老化を感じていて、この話題に興味を持っていたことをヨグマタさんが察してくださったのか、瞑想の効果についてさらに説明してくださいました。

「自分の中っていうのは皆さんすごい混乱しているんですよね。本来、人はどんどんどんどん年をとるとね、みんな老化してね、老けて、頑固になっていくっていう流れで生きていくわけですよ。だからみんな表面的にエステでキレイにしたりとか、あるいはサプリメント飲んだりとか、そういうことをやって、かろうじて若さを取り戻そうとしているんですけれども。ヒマラヤの恩恵ってのは源に還るってことなんですね。源は全てを作り出す大元で、そこからパワーがあって、知恵があって、愛があって、そこから汲み出していくのでね」

その源には、油田のように限りがあるわけではなく、ずっと永久にパワーをわけていただけるようなので、希望を感じます。まず、その大元につながれるように自分の心を純粋にしなければ……。

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女性的には、瞑想には若返り効果があるというのはかなりの訴求力になるのではないでしょうか。ヨグマタさんの周りの方々も皆さん男女問わず年齢を超えている感があります。瞑想を続けることで、10才20才若くなり、大難が小難になって、潜伏している病が癒され、頭が良くなって仕事ができるようになる、と前に講演会でおっしゃっていて、メリットだらけです。

「私たちはすごく純粋ですごくいいエネルギーを持ってるんですよ。だから類は友を呼ぶっていうか、いいエネルギーがいいものを引き寄せるわけね。そういうものが根源にあるんですが、心配とか恐れとか、心の曇りが魂を覆っているんですよね。それを取り除いていくのがヒマラヤ秘教のヒマラヤシッダー瞑想って言うんですけど、修行した聖者につながるので、レーザーのように、色々なストレスが溶けて、本来持っていたいいものが浮かび上がるんです」

とくに聖者から伝授されるサンスクリット語のマントラが原子力のようなエネルギーになって、エネルギーのセンターに響くそうです。神秘的で奥深い世界です。

人は悩んだりすると神社仏閣でお参りして神様仏様に頼ろうとしますが、瞑想したり、生きている聖者に頼るほうが開運しそうです。そう申すと、ヨグマタさんは「神社に行くのもいいとは思うんですけど、大きな木があったりしてね」と、フォローされていて聖者の気遣いを感じました。

酸素のない土の中に座り続ける「公開サマディ」とは?

いつも気さくで優しいヨグマタさんですが、インドで、土の中の小さい空間に埋まる「公開サマディ」を何度も成し遂げた偉大なお方であることは忘れてはなりません。酸素もなくなった空間で三、四日座り続けるというのはどういった状態なのでしょうか。

「アンダーグラウンドサマディっていうのは、真理を証明するためにやったんですね。準備が全部整ってるので、自然に呼吸も止まって、で心臓も止まって。そうしないと、呼吸をしてると、そこに炭酸ガスが充満して死んでしまうので、死んでしまう人もいるので。インドで公開サマディをできるのは、パイロットババジと私の二人です」

庶民的な例えで恐縮ですが、先日マンションの理事会の仕事で、地下のピットという空間に水が貯まっているのをチェックするため、ふたを開けて、地下の小空間をのぞきこんだのですが、これは死ぬな、というのが実感として迫ってきました。それで改めてアンダーグラウンドサマディのすごさに感じ入りました。

「やはり酸素がないので、ちょっとでも濁ってたり、ちょっとでもマインドが働くとね、やっぱり体のシステムが動いてしまいますから。そういう極限の状態だから、なんか恐怖の心が働いたりしたら死んでしまうっていうかね。ちゃんとプロセスを経て清まってないと心が働いちゃうわけですね」

私は今の状態では30分で死ぬ自信があります……。

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映画の中ではサマディ中、宇宙空間に飛び立っていましたが、ヨグマタさんによると「行きたい場所があれば自由に飛んで行けるし、別に欲がなければそのままってことなんですけど」とのことでした。

「ヒマラヤの聖者は命の科学を知っていて、サマディで死を超える体験をしているのでね。で、死を超えるっていうことは、源に帰る。死ぬときは終わりですから、またそこから誕生があるんです。生と死を体験するっていうことなんですね。そうするとそこに真理があり、真理と一体になることで、全ての仕組みが、宇宙の仕組みを体験できる。そのエネルギーをシェアしてるんですね」と、ヨグマタさんはおっしゃいます。

命をかけたパワーをシェアしてくださるとはありがたいです。(ちなみにヨグマタさんは映画を実は未見だったことがあとで発覚。映画の話題を度々振ってカルマを積んでしまったかもしれません)

講演の最後に起こった「聖者の奇跡」

ところで死についてですが、ヨグマタさんの本に「死んだら修行できない」という記述があり、死んだら霊界でヒマだからヨガや瞑想し放題だと思っていたのですが……。そんな疑問を投げかけてみました。

「無知のまま死ぬと何もわからないから、暇もわからないっていうか。だからそのエネルギーのまま死ぬとね、そのエネルギーのクオリティーのとこに行くわけですよ。そうすると肉体が取れて、そのエネルギーのクオリティーだとか、設計図というか、そのいろいろな記憶があるわけですね。で、それとエネルギーと同じものを作り出す力があって、そういうあの苦しい存在のようなものを作り出すと、それの責め苦を遭う。だからいいエネルギーに繋がって清めていくと、それによってこう、生きてるうちに体があると、マントラを唱えて瞑想ができますのでね。体がないと修行ができないので、そのまま固定化されてしまいます」と、ヨグマタさん。

今生ではまだ死んでいないので、あの世の仕組みがわかっていませんでしたが、生きていた時の行いによって、心の状態が固定化されてしまい、とても修行する余裕はないということでしょうか。なかなか想像が難しいですが、思ったより自由がきかなそうです。死後の世界を、休暇の旅行先のように思っていましたが、実際はシビアな環境のようです。生きているうちに善行を積んでなんとか魂のレベルアップをしなければと思いました。ヨグマタさんによると、瞑想することでも世界平和に貢献できるそうです。

「何か偉大なことをしなくちゃならないとかではなくて、自分を清めること、自分から愛を出していくことね、慈愛を出していくこと。セルフィッシュな愛じゃなくて、本当に慈しみの愛っていうのは奥深くにあるんですね。そういうものを出して、平和を出していくと、周りの人の心も癒されて、元気をいただいて、そうすると皆助け合うことになりますので、自然に夫婦仲もよくなったりね、人間関係も良くなって、世界が平和になる。貢献できるんですね。だからヒマラヤのシッダー瞑想っていうのは、最速で深い瞑想を起こしてくれるんです」

なんとか良い波動を出して、少しでも世の中に役に立てるようになりたいと思いを新たにしました。自分の生きている意味に対して自問自答していたのですが、世界平和を大きな目標にしたいです。

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ヨグマタさんは、講演の最後、予定時間を超えて会場のお客さんを励ましていました。「皆さんがすごい素晴らしい人たちなので、さらに本質に近付いて神様に近づいてください」「素晴らしい賢い人になりね、素晴らしい品ある人になって、自分を高めましょう。お仕事に、本質的な生き方をプラスしていただきたいなって思います」

こちら側からお客さんの顔を見ていても表情が癒されて輝いているように見受けられ、まぐまぐの方も空気が変わったと驚いていらっしゃいました。また一つ聖者の奇跡に立ち会うことができました。(文/辛酸なめ子)