ペットが除草剤のついた草を「誤食」飼い主がすぐやるべき3つの対処

気温も上がり雨も多く、雑草がぐんぐん伸びる季節。庭の手入れや家庭菜園のために除草剤や殺虫剤を使っている人もいるでしょう。そんな薬剤をかけたばかりの草を愛犬や愛猫が食べてしまったという相談がときどきあるようです。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤先生が、除草剤等の薬剤を誤飲・誤食した場合に飼い主がどう動くべきか、わかりやすく教えてくれます。

 

犬や猫が「除草剤」を飲んでしまった時の判断

犬や猫が誤って、農薬・殺虫剤・除草剤等を食べてしまう事が、意外と多いのです。
「愛犬が、除草剤のかかった雑草を食べてしまった」
「愛猫が、虫よけ薬剤のカートリッジを舐めた」
という問い合わせがゼロではありません。ご家庭で、どう対応するのが正解なのか?今回はそんなお話をしたいと思います。

1)冷静に状況判断する

一番多いのは飼い主さんが慌てふためいてパニックになってしまう事です。まず、冷静になり。どういった事が起きたのかを把握することが一番の解決への近道になります。

除草剤、殺虫剤等の農薬は登録されているだけで520種以上あります。「どういった物質」を「どれくらいの量」、「どういった方法」で口に入れてしまったのか?経緯も含めてメモで箇条書きにしておく事です。

2)安全で、すごしやすい場所に移動する

体力を消耗させないよう、日陰や空調のある室内など、すごしやすい環境に移動させましょう。体力が落ちると代謝機能(農薬を無毒化する機能)も落ちるます。暑ければ涼しい場所に、寒ければ暖かい場所に移動してください。

3)病院に連絡を

一般家庭向けに市販されている農薬、特に除草剤は水溶性の(水に溶ける)ものが多く、水分を飲ませることで胃に残っている農薬や血中濃度を薄めることができる可能性もあります。ただ、獣医学的な知識なしに無理やり飲ませてはいけません。液体が気管に入り窒息する恐れもありますので。まずは、病院に連絡をし、判断を仰いでください。

 

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ユニクロ柳井社長が、過去に大損害を出した当事者をGU社長にした訳

前回の記事『稲盛和夫が毎夜見た「倒産の夢」。経営者を苦しめる意思決定の原則』で、経営者たちの意思決定の難しさについて紹介したメルマガ『戦略経営の「よもやま話」』の著者、浅井良一さん。浅井さんは今回、意思決定という第一歩を踏み出した先にある「マーケティング」の基礎についておさらいしながら、ファストファッション・ブランド「GU」の事例を交えて詳しく解説しています。 

顧客の現実、欲求、価値からスタート 事件は現場で起きている

映画の『踊る大捜査線』で、本部の指示にブチ切れて「事件は会議室で起きてるんじゃない。“現場”で起きてるんだ」と“現場”にいた青島刑事が叫ぶ名シーンがありますが。“成果”が生れるのは現場における「真実の瞬間」においてで、本部は“顧客欲求”が適えられるように環境を整えることにあります。

前回「意思決定の原則」として「意思決定は常に、可能な限り低いレベル(現場)、行動に近いところで行う必要がある。これが第一の原則である。同時に意思決定は、それによって影響を受ける活動全体を見通せるだけの高いレベルで行う必要がある。これが第二の原則である」と紹介させてもらいました。

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「起業的意思決定」と「戦略的意思決定」は、トップ・マネジメントの専権責務で、これを間違えると未来はなくなるのですが、これは第一歩で「事業の定義は“目標”に具体化しなければならない。そのままでは、いかによくできた定義であっても、優れた洞察、よき意図、よき警告にすぎない。」とドラッカーは教えます。

続けて「“目標”設定においては、中心となるのは“マーケティング”と“イノベーション”である。」なぜなら「顧客が対価を支払うのは、この二つの分野における成果と貢献に対してだからである。」とします。

ところで、ここでいつも戸惑いが起きる「マーケティング」について、この際に横道に逸れるのですが、マネジメントにおいての基本概念であるのできっちり認識できるように再確認しておきたいと思うのです。

いつも“戸惑い”を感じるというのは、それは「マーケティングとは何か」「なぜマーケティングが根幹なのか」ということです。「イノベーション」は「革新」ということで「従来なかったことを行うのだなぁ」と納得するのですが、ではマーケティングと言われて?と思い「それは、市場調査のことだろう」と思ったりするのですが。

心が折れたら思い出そう。「自分はバケツ一杯の明太子から取り出した1粒」という奇跡を

いかなる強い人間であっても、襲われないとは言い切れないネガティブな感情。折れかけた気持ちを立て直すためには、どのような考え方が必要となってくるのでしょうか。そんな状況に陥った際のヒントを提示するのは、建設会社役員、大学講師、セミナー講師、税理士、時間管理コンサルタントと「5つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」石川和男さん。石川さんは5月27日に創刊したメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』で、自信を失った時に有効な「メンタルブロックの外し方」をレクチャーしています。石川さんの御子息が自信を取り戻したというエピソード「明太子1粒の奇跡」とは?

 

「奇跡は起こるから奇跡と言います」という名言

人は、幼い日に心に抱いていた夢をいつ頃、あきらめるのでしょう?

私自身、小学校に上がる前は、何にでもなれると思っていました。プロ野球選手、サッカー選手、医者、パイロット……。それなのに、いつの間にか、それらは実現が不可能な文字通りの「夢」になってしまいました。

いったい、いつ、どうして諦めてしまったのか?

周りから「無理!」と言われ続けて、諦めてしまったのか? 「失敗したら恥ずかしい」と思うようになったのか? 周りに成功者がいなかったのか?

理由はどうあれ、多くの人たちは、年齢を重ねると、いつの間にか、子どもの頃に抱いた夢を諦めてしまいます。

私の好きな言葉に、こんな言葉があります。

奇跡は起こるから奇跡と言います

素晴らしい言葉だと思いませんか!? 誰の言葉だと思いますか? キング牧師? マザーテレサ? スティーブ・ジョブズ? いえいえ、違います。実は、かつて日本テレビ系でやっていた人気ドラマ『家政婦のミタ』(主演:松嶋菜々子、2011年10月期)のなかで、主人公の家政婦、ミタさんが最終回に言ったセリフなんです!

自分で実現の可能性を勝手に低く見積もっていただけ

「奇跡」って、「起こそうなんて無理、できっこない」って、最初から諦めてネガティブに考えたら、絶対に起こりません。でも、考えてみてください。奇跡という言葉は、「あれは奇跡でした!」とか、「あのとき、奇跡が起きたんです!」とか、「奇跡的に助かりました!」って、奇跡が実現したときに使っていますよね! 実現するまでの確率は確かに低かった……。いや、正確には、自分で実現の可能性を勝手に低く見積もっていただけなんです!

あなたが、これからチャレンジすること、挑戦したいことに対して「どうせ無理」というネガティブな感情に襲われたら、こう考えてください。

「いや待てよ、奇跡は起こるもんだ! 起こるから奇跡なんだ!」

たとえば、あなたはライバルが1億人いるなかで、トップでゴールに到着することができますか? 「はあ? そんなの無理だよ」って思うでしょう。でも……。あなたはすでに1度、日本の全人口に匹敵する1億のライバルとの競争に勝ち抜いて1位になったことがあるんです。

たしかに記憶にはないでしょう。なにしろ生まれる前のこと、いや生まれてきたときのことなので。そう、あなたはすでに「奇跡の勝利者」なんです。もし、自信を失っていて奇跡を信じられなかったら、自分はとんでもないサバイバルを勝ち抜いて生まれてきた選ばれた存在だということを思い出してください。そして、自信を持ってください。「自分なんて」というメンタルブロックは外して、自信を持って奇跡を起こしましょう!

 

本田翼が“欲求不満”で我慢の限界。ゲーム三昧のぐうたら生活、恋愛忘れたダメ女ぶりで女優失格?

現在16本ものCMに出演し、大活躍を見せている女優の本田翼(28)。もはやCM業界では無双状態ともいえるが、その一方で近頃は浮いた話が出てこない。私生活ではかなり地味な毎日を過ごしているようで、本田翼の“心の闇”を心配する声が聞こえてくる。

もはや恋愛を拒否?本田翼のぐうたら生活がヤバい

現在、本田は毎週木曜の深夜に放送されている『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS系)にレギュラー出演しているが、5月27日放送の中でぐうたらな生活ぶりを自ら明かした。

本田は「昨日も、自分で引いちゃったんですけど」と前置きしつつ、休日に「朝起きてから夜の1時半までずっとゲームをしていた」と告白。

本田のゲーム好きは有名だが、28歳の女性とは思えないあまりにも自堕落なプライベートに驚いたファンは多かったようだ。

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さらに、恋愛のことについて話が及ぶと、「こちらの生活を邪魔しない人、理解してくれる人がいい」と理想のタイプを述べ、暗に“ゲームの邪魔をしない人”ということを示唆。

食事は「Uber Eatsで適当に頼んで食べたい」、その店選びについても「相談がもう面倒くさい」と語るなど、心の闇深さを露呈した。

あまりに色気のない話に、ネットからは「彼氏がいないこと確定」「ばっさーの発言、これはこれで心配」「欲求不満を通り越して危険なレベル」などの声があがっている。

こだわりが強すぎて“モンスタークライアント”に

かつてはジャニーズアイドル「Hey! Say! JUMP」の八乙女光(30)や俳優の三浦翔平(32)、菅田将暉(28)などとも恋の噂があった本田。

しかし、もはや男性にまったく興味がなくなったしまったのか、その熱い思いはゲームに向いてしまっている。

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本田は今年の夏にリリースされる予定のスマートフォン向けゲーム『にょろっこ』で製作総指揮を担当。企画からキャラクター・ゲームデザイン、サービス方針など、すべてのプロデュースに携わっている。

ゲームはプレイヤーが2人のビジター(天使)と6人のキーパーズ(人間)に分かれて戦う対戦サバイバルアクションとのことだが、本田の強すぎるこだわりが開発に影響。

細かく指示を出すだけでなく、出来上がったものになかなか納得しないことから、1つのキャラクターを作るのに3カ月もかかったという。

当然、誰かが口を挟めるような雰囲気ではなく、制作スケジュールは押し押しとなり、本田は“モンスタークライアント”ぶりを発揮してしまった。

16本ものCM契約を抱えているため、事務所から「恋愛禁止令」が出されているとの話もあり、その欲求不満からゲーム開発に八つ当たりしてしまったのか?

ともあれ、ゲームがおもしろくなっていれば何も問題はない。

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しかし、ゲームの開発会社からは「2021年初夏サービス開始」というあいまいなリリース日程しか発表されておらず、本田のこだわりの強さがさらにスケジュールを遅らせてしまうかもしれない。

文在寅の憂鬱。元検事総長の政界登場で迫る投獄と“死の気配”

以前掲載の「大揺れ韓国。電撃辞任の韓国検事総長が文在寅に投げつけた爆弾」等の記事でもお伝えしたとおり、文政権の不正を徹底的に追求する姿勢が疎まれ、「電撃辞任」という形で検察を去った尹錫悦元検察総長。尹氏にはかねがね2022年に行われる大統領選への出馬が噂されていましたが、ここに来て動きがあったようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、韓国政界の現在地と今後予想される動きについて考察・報告しています。

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パク・クネ大統領を弾劾に処した「特別検事」の一員、いよいよ政治舞台登場か

今回のメインテーマは、元検察総長尹錫悦氏のことだ。パク・クネ大統領を弾劾に処した「特別検事」の一員だった尹錫悦。本メルマガでも2016年12月の#152号「チェ・スンシル(崔順実)ゲート」からはじまり、#153号の「国政壟断(ククチョン・ノンダン)」でこの崔順実が韓国の政治をパク・クネ大統領に代わってやっていた実情を書き、これに鞭をいれるべく特別検事チームが編成され(#154号)、2017年3月にパク・クネ大統領が弾劾に追い込まれた(#158号)一連の流れを報告している。

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特別検事チームの親分は朴という人だったが、この朴さんを支えるメンバーのうちの一人が尹錫悦氏だった。このときは、親分以外では、メンバーの一人でいつも奥さんの手弁当で出勤していた別の人が人気を博していて尹錫悦さんは目立った存在ではなかった(筆者の思惑)。

ところで、このときの実績をかって文在寅が尹錫悦氏を自分の味方だと思い、2019年7月25日に検察総長に任命する。(2021年3月5日まで検察総長)。ここから尹錫悦の戦いがはじまた。タマネギ男と呼ばれる法務長官チョ・グクに対する不正暴きが始まったのだった。あまりに嘘と不正に汚れ切ったチョ・グクを完膚なきまでにたたいた。当然だ。今またこいつは、自叙伝などを出してベストセラーになっているらしい。どこまで面(つら)の皮が厚いのか。想像を絶する。こいつの口からでてくるのは、嘘と方便だけなのに、なんで本が売れるんかい!理解ができない。

その後、法務長官がチュ・ミエに変わり、尹錫悦氏はここでもありとあらゆる嫌がらせを受けた。手足を縛られ、検察がなにもできないような状態にさせられたといっても過言ではない。さらにパク・ボンゲ法務長官に変わったときに、「検察として、わたしの役割はここまでです」として、尹錫悦氏は検察総長を辞めると辞表を提出することになる。このときに尹錫悦氏が言った内容は、「これまでわたしは、検察業務を遂行しながら、政治的中立を守ってきた。しかし現政権は、検察の公正な業務遂行そのものを不可能にした。(検察の枠の)外に出て、これらを正そうと考えている」。

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スピーチのプロが気づいた、物も言葉も「捨てる」という行為が価値を生む事実

自分の言わんとすることがどうも相手に伝わらないと感じる方、それは話し手であるあなたに問題があるのかもしれません。今回のメルマガ『スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」』ではスピーチのプロである森裕喜子さんが、衣類や所持品の断捨離をして判ったという、いらない言葉を捨てる勇気と決断の重要性を紹介。その中で森さんは、「捨てること」は決してネガティブな行為ではなく、余計なことを捨てるからこそ「本当に伝えたいこと」が見えてくると記しています。

 

いらないことばを捨てる覚悟

先月21日の金曜に行ったトークライブの続きというか、拡大版というか、書きたいと思っていたものを、号外にしてお届けしようと思います。

トークライブは毎月1回行っています。時間はいつも、19:30からの30分間。

今回のトークテーマは「ことばをいかに捨てるか」。

「捨てる」

このことばに興味を引かれた方がかなりいらしたようで、ライブ終了後に、「都合で視聴できなかった、残念!」というようなお声もいただきました。

たくさんモノを所有していて、余るほどにある。それでもどんどん増やす。

こんな物質世界では、もう「豊かさ」は実感できない。そんな時代ですよね。

余計なものは要らない、その代わり、本質的な「豊かさ」を知りたい。

自分自身が本当に求めているモノ、情報、考え方、ことば、生き方。

今、これを見極めるときなんだろうなと、感じています。

ダンシャリで6割減

今回の「捨てる」のテーマのきっかけは、GWでした。

休みの日に、衣類や所持品など、ダンシャリをしました。

6割くらい、手放しました。

減らしすぎて、あとで困るかな、とも思いましたが、…全くの逆。

空間が増えて非常に快適! なんていい眺め!

ギッシギシに服が並んでいた場所が、今はスッカスカ。引き出しも、カラカラ。部屋が呼吸し始めた、そんな感じがします。

住人である自分も、心、スッキリ~。

6割減、と書きましたが、そもそもどんどん手放していくほうなので、マックス所持していた頃のモノの量と比較すると、1割くらいしか残っていないと思われます。

いかに「所有していただけで役立てていなかったモノ」を持っていたか。いかに、本当は要らなかったモノたちが多かったのか。そして、なんて浪費していたんだろう。とほほ。

それらを経験し、そして今回、モノを減らして、一つ、大きな発見をしました。

よく雑誌やインテリア写真で「素敵ねえ」という雰囲気がありますよね。いいなあ、あたしもこんな風に暮らしたい。そう思っていた、憧れの空間。

写真やショールームで見ていたときは、結局、高級品や広い立派な住まいでないと実現できない、と思っていました。

でも、ちがうんだ、と今回気づいたのです。

「いいなあ」と思える空間は、高級品が広い場所にあるから、ではなかった。

自分の生活に必要なモノを選び抜き、それらのモノが実生活で生き生きと役目を果たしている。それが写真に収まった姿全体が、一つの絵として素敵なのだ!とわかったのです。

一つ一つがたとえ高級品ではなくても、自分で「そのモノの命を活かすことができている状態」であれば、モノも、場も、輝くのです。

そうだったのか~~~!

なんだか目から鱗。

これ、きっと、今まで散々、言語化されていることで、私自身も読んだり聞いたりしていたことなんでしょうけれども、実際、どうやったらそこに到達できるのか? 今回初めて体験しました。

活きたモノたちと共に暮らす空間がどれほど心地よいか。

とはいっても、まだまだこの体験ははじまったばかりですから、これからもダンシャリで磨いていこうと思ってます。

そして!

このとき、同時に、わかったのです。

「これって、スピーチと同じじゃん!」

 

いきなりステーキ、“肉カット詐欺”疑惑に批判殺到。グラムオーバーでも「切り落とすな」、社長自ら社内報で伝授か

直営店の大量閉鎖や183人の希望退職など、大幅な事業縮小に追い込まれているステーキチェーン「いきなり!ステーキ」にある疑惑が持ち上がった。一瀬邦夫社長が社内報で伝授した肉カット術が、客の希望よりも大きめに切ることを推奨しているようだと波紋を広げている。

「いきステ」社長が注文より多く肉カットするよう指示?

弁護士ドットコムによると、問題になっているのは、5月21日付のペッパーフード社内報(第289号)に掲載された記事で、一瀬社長自らステーキ肉カットのノウハウを詳しく解説している。

ネットでも読むことができるため見てみると、一瀬社長はいきなり肉に包丁を入れるのではなく、“間を取ること”の重要性を力説。

例えば、「200グラムでお願いします」と言われても、希望通りぴったりのサイズになることはまずありえない。そのため、「多少前後する事がございますが、よろしいでしょうか」という言葉をかけるよう推奨している。

ここまでは一瀬社長が言う通りだ。オーダーカットというシステムである以上、このような対応をすることが当然だろう。

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しかし、問題は後半に書かれていた部分。

「カットして肉が、350gになってしまっても、従来のように限りなく300gになる様に切りおとさないでください」とし、「この場合、従来ですと『すみません』と言って300g近くまで切り落としてお客様のご納得をしていただいていました。しかし、計量して350gになってしまったら、先ずはお客様の目を見て、間を取ります。次に『レアがオススメですが、焼き方をお伺いします』と言います」と書かれている。

続けて、「もし、お客様がもう少し減らして下さいと言った場合だけ、少し減らして差し上げます」としているものの、“客からの申し出がない限り切り落とすな”いう風に読み取れる。

300グラムのステーを注文したのに、350グラムの料金を支払うことになり、客側としては腑に落ちないということになりそうだ。

この肉カット技術の解説に悪意があるというわけではなさそうだが、誤解を生んでしまう表現であることは間違いないだろう。

「わざと多めに切ることはない」会社側は否定

いきなり!ステーキを運営するペッパーフードサービスは弁護士ドットコムの取材に対して、「肉には個体差があり、従業員の熟練度にもよるので、グラム数が多くなることはあります」とした上で、「当然、わざと多めに切っているということはありません」と疑惑を否定した。

いきなり!ステーキは「肉マイレージ」をユーザーの意に沿うよう改訂したり、今月1日からモバイルオーダーを導入するなど、現在会社立て直しの真っ只中。

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余計にカットした分を“サービスする”ような方向に持っていけば、「いきステ」ファンはさらに増えるかもしれない。

大阪コロナ失政だけじゃない。維新が関与した大問題に橋下氏ダンマリの謎

先日掲載の「戦犯は『橋下維新』。大阪のコロナ医療崩壊を招いた知事時代の愚策」で、橋下徹氏が府知事時代に断行した「医療力の半減」を大阪の医療崩壊の最大の要因と断言した、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんはメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で今回、その記事に汚い言葉をもって批判を浴びせてきた大阪維新の会所属のある大阪市議に対し、「独立行政法人も公立病院も同様のものと解釈されている」とその誤りを指摘した上で、大阪が東京よりもはるかにコロナの死亡率が高いことについて、まったく責任も感じず、反省もないのかと質問。さらに愛知県知事のリコール不正投票事件に関与しておきながら無視を決め込む維新の姿勢と、公党の責任を追求しないメディアを強く非難しています。

【関連】戦犯は「橋下維新」。大阪のコロナ医療崩壊を招いた知事時代の愚策

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』の2021年6月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

 

橋下維新という日本の闇

前回号では、大阪の医療崩壊は橋下氏から続く維新府政の責任だということを述べました。

【関連】戦犯は「橋下維新」。大阪のコロナ医療崩壊を招いた知事時代の愚策

前回号の要旨は以下の通りです。

2008年に橋下徹氏が知事になってから、大阪府や大阪市は、「行政の無駄を省く」という号令のもと急激に公立病院を減らしました。市立病院を独立法人化したり、府立病院に統合したりして、大幅に病院施設の削減を図りました。総務省の統計によると2007年の大阪府の公立病院には医者と看護師は8,785人いましたが、2019年には数半分以下の4,360人になっているのです。そのために、大阪は日本でもっとも新型コロナ死亡者が多く、人口当たりの死亡率は東京よりもはるかに高く、一時的にはインドよりも死亡率が高いという事態になったのです。

この記事は、ネットニュースにもなり多くの人にリツイートされたのですが、執拗に反論するコメントもありました。その反論コメントの趣旨というのは、「橋下府政の時代、公立病院の職員は減っているが独立行政法人となった病院の職員は増えている」「だからこの記事はデマだ」というようなものでした。この反論は、筆者の趣旨をまったく理解していない的外れのものです。

確かに橋下府政から現在に至るまで、独立行政法人等の病院職員の人数は増えています。が、筆者は、記事の中で公立病院の職員を減らしたことを批判しているのです。公立病院と「独立行政法人の病院」というのは、経営の根本部分がまったく違うのです。公立病院というのは、その名の通り、国や自治体が直接運営しており、経営面に全責任を負っています。だから赤字が出るような採算の取れない医療も行うことができます。

しかし、独立行政法人というのは、基本的に経営はその法人の責任で行います。つまり自分で利益を出さなくては成り立っていかないのです。必然的に、赤字が出るような採算性のない医療は行うことができません。

感染症対策などということは、採算の取れるものではなく、なかなか公立病院以外ではできるものではありません。

また、いざ新型コロナのような深刻な感染症が生じた場合に、公立病院であれば、国や自治体の指示により、その対策を全力で行うことができます。しかし独立行政法人はそもそもが公から独立した存在なのですから、そう簡単に国や自治体のいうことは聞きません。特に新型コロナ患者の受け入れなどは、病院としてはリスクが大きいのです。公立病院のように素直に従うはずはありません。

さらに維新は、赤十字病院や済生会病院など、慈善事業系の病院の補助金も大幅にカットしました。赤十字病院や済生会病院は、その地域の救急医療や感染症医療も担っていました。

大阪では、吉村知事がいくら病院側に呼び掛けても、なかなかコロナ患者の病床などは増えませんでした。「そりゃ、当たり前だろう」という話です。

公立病院の削減は、大阪だけではなく国全体の流れでもありました。大阪の公立病院の独立法人化も、橋下氏以前に計画されたものもあります。しかし、橋下府政によって、その流れが急加速され職員などが激減されたことは間違いのない事実なのです。ほかの自治体が公立病院の削減に慎重になるなかで、橋下氏や維新だけは「削減することは正義」とばかりに激しく方針を進めたのです。

 

なぜ無観客ではダメなのか?東京五輪で納得いかない3つの大疑問

国民の多くが反対しようとも、海外メディアがどれだけ危険性を訴えても、あくまで開催ありきで準備が進む東京五輪。しかしながら開催サイドは、私たちに対して十分な説明を果たしたとは言い難い状況です。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、事ここに至っては建前論など無意味であるため、本音ベースの議論のやり直しを政府や五輪委に対して提案。数多ある疑問の中から特に納得し難い「3つの大疑問」について、その矛盾点や誤謬を指摘しています。

 

政府の五輪・コロナ対策、3の大疑問

五輪・コロナ問題では、本当に日替わりで驚かされたり、腹を立てさせられたり、世論は大きく揺れています。ハッキリしているのは、政府や五輪委には「確固たる見通し」はないということです。

であるならば、この際ですから、「体裁を繕う」だけの建前論はやめて、全て本音ベースで議論をやり直してはどうでしょう?今回は以下の3項目について議論してみたいと思います。

(1)5月31日の報道では、五輪の開催は「無観客」ではなく、観客を入れる方向のようです。これに関して、無観客だとスポンサー枠の入場ができず、また広告効果がないなどスポンサーとの契約違反が発生することが背景にあるようです。児童生徒の「動員」もこれに関係しているのかもしれません。ならば、無観客とした場合に、その経済損失はいくらなのか、そのマイナスを埋める財源はどこなのかをオープンに議論すべきではないでしょうか?

仮に、スポンサー枠の入場をさせないと契約違反だと言っても、スポンサーが取引先を招待するとか、その取引先は招待されて観戦して喜ぶという構図が、この7月に成立するのでしょうか?ヘタをすると、スポンサーのブランドイメージ毀損にもなりかねない中で、主催者側が契約に固執することは、スポンサーにとっても迷惑ではとも考えられます。

パブリックビューイングも同じことです。会場には、スポンサーの広告が掲示されたり、グッズ配布などがされ、それがスポンサーの経済的なメリットとなります。ですが、条件が整わない中での開催強行をすると、そうした広告類もブランドイメージを毀損します。それでも固執することの根拠がわかりません。

(2)選手村では飲酒許可になるようです。欧州の一部など、飲酒と食事が密接に結びついているカルチャー、仲間や家族との会話が飲酒と不可分なカルチャーがあり、ある意味では禁止は難しいと思います。また、選手サイドはワクチン接種済みであれば、本国では室内飲食が自由になっている国も多いわけで、違和感はないと思います。また宿泊先における飲酒の禁止、食事会場における会話の禁止といった措置は、選手サイドから見て非常に抵抗感が強いことが予想されます。問題は、そこを緩めると一般社会と外国人選手との間で、対応が矛盾することになります。

この問題は、外国人選手と国内に「二重基準」を設けることの矛盾というように見えますが、その裏にあるのはワクチンの問題です。7月末の時点では、日本国内、例えば東京都内における一般接種は全く進んでいないと思われます。そんな中で、接種者だけを飲食や旅行、イベントなどで優遇することは不可能です。また、ワクチン忌避者の多い中では差別だとして反発を食うでしょう。

一方で、外国人選手の場合は、早期に接種の受けられた国もありますし、IOCが配布したものを6月1日から接種する場合も含めて、ワクチン接種率は高率になると考えられます。つまり国内外の接種率の差、ワクチンに対する意識の差が問題なのです。この問題が解決するまでは、この種の二重基準と、日本側の一般社会における世論の怒りという問題は解決しません。日本でも接種が進み、同時に接種への理解も進むというのが、開催の必要条件と考えます。

 

スマホキャリアの個性を殺すだけ。SIMロック「原則禁止」の本末転倒

携帯・スマホ料金の値下げや市場の流動化を押し進める総務省は、キャリアが販売する端末について「SIMロック原則禁止」を打ち出しました。これにより乗り換えがしやすくなることは認めつつ、多くの懸念点があると声を上げるのは、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんです。今回の新たなルールは、キャリアが差別化のために工夫し開発する独自機種の意義を薄め、幅広い選択肢がある日本市場の良さをも消す懸念があると訴えています。

 

総務省がSIMロックを10月から原則禁止へ。非回線契約者への端末販売義務化はキャリアの個性を殺すことにはならないか

総務省は5月28日、SIMロックを10月1日から原則禁止する方針を示した。これにより乗り換えを促進し、事業者間の競争を促す狙いだ。確かに、買ってすぐにSIMロックフリーであれば、乗り換えはしやすいかもしれない。しかし、そもそも、乗り換えを前提に端末を買うのであれば、家電量販店で売っているSIMフリースマホでいいのではないか。SIMフリーが前提となると、キャリア間での「端末ラインナップ競争」がなくなるような気がしてならない。

総務省では、非回線契約者でも、キャリアで端末を買えるようにしろ、としている。そのため、覆面調査を行い、実際に非回線契約者でも購入できるかどうかに目を光らせている。しかし、キャリアとすれば、契約ユーザーのためにメーカーと交渉し、調達してきた端末を他キャリアユーザーに使われるのは面白くないのではないか。

本来であれば、回線契約者の顧客満足度を上げるためにオリジナル端末を作ってきたはずなのに、そうした効果が出ないのであれば、キャリア自身、オリジナル端末を作ることから撤退する可能性も出てくるだろう。別にキャリアオリジナル端末まで、非回線契約者に売らせる必要はないのではないか。

各キャリアとも、KDDIであればROG Phone 5など、SIMフリーで個性の強い端末を取り扱うようになってきた。こうした、ネットや家電量販店ですでに売られているような端末であれば、非回線契約者にも売るべきだろう。

一方、今後、仮にINFOBARの新製品が出たときに、非回線契約者に売る義務が必要なのだろうか。INFOBARはauだからこそできた端末であり、auを契約しているという顧客体験を含めての製品なはずだ。これを非回線契約者に仕方なく売り、別回線で使われることが本当にユーザーのためなのかは、じっくり考える必要があるだろう。

総務省は、頭ごなしに料金競争のことしか考えていないが、本来であれば、端末のラインナップも競争のひとつにあるはずだ。また、そうした端末ラインナップを開発し、調達することが、キャリアとしての差別化とも言える。総務省のやり口は、そうした端末でのラインナップ競争を否定するものである。

SIMフリーでどのキャリアでも使えるスマートフォンが登場し、どこでも買えるという選択肢が増える一方で、「ここでしか買えない」という希少価値で勝負するスマホが出てきてもいいはずだ。なんでもかんでも「オープン」という考えは、せっかく世界でも幅広い選択肢の多い日本市場の魅力を損なうことに総務省は気がついていないのだろうか。

 

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