セブンイレブンが「おでんは9月に最も売れる」と気づいた理由

かつては冬場にしか売られていなかったコンビニのおでん。しかしセブンイレブンを業界一に育て上げた鈴木敏文氏の「常識を疑う戦術」で、今では夏でもおでんは売られ、9月に一番の売上を記録するほどとなりました。TV番組への出演、監修なども行う店舗経営コンサルタント・佐藤昌司さんが発行する無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』では、「逆転の発想」がサービスの差別化を図る上でいかに大切かについて解説されています。

9月におでんが売れる理由と逆転の発想法

商品・サービスの差別化を図る手法に「逆転するという技法があります。経営学者のフィリップ・コトラーが提唱した「ラテラル・マーケティング」における6つの技法のうちの1つです。市場や商品・サービスにおいて、逆転の発想を行うことで新たな価値を生み出すことができます。

「逆転する」という技法を用いるには、世の中の常識を疑う必要があります。当たり前とされていることの中に答えを見つけることができます。

おでんは9月に最も売れる

例えば、「おでん」が分かりやすい事例でしょう。セブンイレブンはおでんを夏に売るという「逆転する」という技法を使って差別化を図ることに成功しました。かつて、おでんは寒い時に食べるものという世の中の常識がありました。今では当たり前となっていますが、かつては夏におでんを食べるという考えは非常識であり、そもそも、そのような考えを思い浮かべた人は殆どいませんでした。

しかし、セブンイレブンの鈴木敏文氏はその世の中の常識を疑い、おでんは暑い夏の日でも売れるのではないかと考えました。

そこで、セブンイレブンは夏におでんを売り始めました。それまでは、気温が低下した冬になってから販売を開始するのが常識だったので、夏に販売するというのは当時では常識破りの考え方だったのです。しかし、意外にも夏でもおでんは飛ぶように売れました。残暑の暑さが色濃く残る9月が最も売れるのです。これは、常識を疑わないと出てこない発想といえます。

日本の借金は900兆円、という「大ウソ」を作り出した3つのトリック

消費税増税に関するニュースが連日報道されていますが、どのマスコミも「日本は借金大国であり、このままでは経済が破綻してしまう」という前提で話を進めています。しかし、メルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』で武田教授は、「日本の巨額赤字は大ウソ」と断言。その話が作られたキッカケはNHKによる故意の誤報であり、それに追従したマスコミによって作られた幻想だとして、その責任を指摘しています。

「日本は巨額の赤字を抱えている」は大ウソ。誤解が生まれた3つのトリック

NHKが大誤報をした後、「どんなに事実が違っても、皆が言うことを報道する」というテレビ・新聞の誤報の結果、日本では「日本国は巨大な赤字を背負っている。このままにしておいたら子供たちに大きなツケを回すことになる。消費税を最終的には20%近くまであげなければならない」という大きな幻想が生まれました。この話は3つのトリックから構成されています。

第一のトリックは、「日本国は巨大な赤字を背負っている」というウソです。「日本国」という場合は「国」ですから、外国との間の貸し借りのことを言いますが、日本は世界でもっとも大きな「黒字国」で、その黒字幅は300兆円にもなります。従って「赤字」ではなく「黒字」の間違いですが、これは「政府の赤字国の赤字とNHKが故意に間違って表現したことから起こったものです。

第二のトリックは、「日本政府の赤字」と言い換えてもNHKが報道した「全体で約900兆円。国民一人あたり約800万円の赤字」ではなく、「借金だけを計算すると900兆円ほどになるが、750兆円ほどの資産があるので、差し引き150兆円程度の赤字というのが正しいのです。NHKが計算した数字の中には日銀が持っている270兆円ほどの国債(すぐ換金できる)も入っていないのですから、話になりません。この計算は最近、経済評論家や週刊誌などでも取り上げられるようになりました。

第三のトリックは「消費税を上げると税収が減る」ということです。消費税はバブルの最後のころ、つまり1989年に初めて導入されて0%が3%になりました。当時の消費金額からいって国の税収は4兆円ほど増える予定でしたが、毎年の税収傾向は変わらず、かえって消費税が消費を抑制して2年後にはあのバブル崩壊をもたらして日本経済はどん底に落ちます。

原爆をめぐる日米の意識のずれ…米誌は戦争責任を認めない日本を批判

オバマ大統領の広島訪問が決定したが、アメリカでは安倍首相の真珠湾訪問を求める声が出ている。そもそも第二次大戦について、日米の認識はいまだに食い違っており、その溝は埋められてこなかった。日本の責任を明らかにしたうえで、真珠湾訪問をという声もある一方、相互訪問により日米が互いに過去と向き合うことで、未来志向の「物語」を作ることができると言う米識者の意見もある。

日米にある、それぞれの原爆の「物語」

コロンビア大学の日本近代史研究者、キャロル・グラック氏は、ウェブ誌『Slate』のインタビューで、日米の原爆の「物語」は異なっているという指摘をしている。アメリカの物語が「原爆は戦争を終わらせ、アメリカ人の命を救った」であるのに対し、日本では「原爆が世界平和のためのミッションを日本に与えた」なのだと説明し、両国の原爆の「物語」はこれまで全く変化してこなかったと述べている。

グラック氏は、アメリカにとっては、原爆の物語は1945年で終わっており、1995年に退役軍人からの圧力で、スミソニアン博物館のエノラゲイ展で原爆被害を説明することが取り消された事件が示すように、軍拡競争や放射能被害の事実は認められなかったと述べる。結局日本は広島以前を無視し、アメリカは長崎以後を無視しており、それぞれが物語を縮めてしまったというのが、同氏の見方だ。

広島の慰霊碑に書かれた「過ちは繰返しませぬから」が意味するのは原爆なのか戦争なのかという議論に対し、実はどちらも意味すると述べる同氏は、悪いのは戦争を起こしたほうなのか、原爆を落としたほうなのかという責任論を超え、「核戦争は間違っている。我々は二度とそれを見たくない」という象徴的な意思表示が、オバマ氏広島訪問の中心であることを示唆している。

戦争責任を認めない日本への批判

フォーブス誌に寄稿した知日派ジャーナリスト、ジョン・ボイド氏は、オバマ大統領の広島訪問を肯定的に見ているが、それで終わりにすべきではなく、日米の相互訪問の形を取り、安倍首相も真珠湾を訪れるべきだと述べる。

2013年に安倍首相が靖国神社を訪問したことに否定的なボイド氏は、慰霊の気持ちは日本の英霊だけではなく、真珠湾攻撃の犠牲者にも向けられるべきだと断じる。同氏は、毎年行われる広島・長崎での式典で、両市の市長は死者や苦しみ、核兵器廃絶の必要性に触れ平和の宣言をするものの、この惨事をもたらしたものについての言及は聞いたことがないと述べ、戦争を始めた日本の責任に言及し、戦争を長引かせたのは日本のリーダー達だったと認めないことには、広島・長崎は犠牲者の祭典になりかねないと主張する。同氏は、オバマ大統領の広島訪問が歓迎されるなら、なぜ悲劇が起こったかを大統領が指摘することも歓迎されるだろうとし、そうなれば安倍首相の相互訪問も歓迎されるだろうと述べている(フォーブス誌)。

相互訪問は日米の未来に向けての第一歩

タフツ大学、フレッチャー・スクールのアシスタント・ディレクター、ザック・プリスタップ氏も、フォーリン・アフェア誌において、原爆投下や日本の戦争責任に関しては、日米それぞれ受け入れ難い部分があることを指摘し、できるだけ一方に偏することのない物語を、両者で作り上げることが大切だとする。そのためにも今年の真珠湾攻撃75周年を記念する式典に、安倍首相が出席するべきと述べる。

同氏は、安倍首相の靖国参拝や河野談話検証は物議を醸したが、韓国との慰安婦問題合意など、首相は第二次大戦のレガシーに対し、最近はより融和的な姿勢をみせていると述べる。この機運をもって首相が真珠湾を訪れれば、日米関係の新たな章の始まりを強調するメッセージを送るだろうオバマ大統領の広島訪問に、歴史的な文脈を与える機会になると同氏は考える。大統領の訪問の流れを受け、首相は長崎・広島は単独で生じたのではないと伝えることができ、日本の嫌な過去を強く認識していることも示すだろうというのだ。さらに、日本が歴史を修正することよりも、平和への貢献により尽力するという姿勢を世界にアピールするのに役立ち、日本の「積極的平和主義」という安全保障上の活性化に対する、近隣諸国の理解も得やすくなると見ている。

最終的に、日米両首脳の相互訪問は、日米同盟を感情的に強化するとプリスタップ氏は指摘する。中国や北朝鮮に、二人が肩を並べて苦難に立ち向かうという力強いメッセージとなるばかりでなく、お互いが共有する嫌な過去にともに向き合うことで、歴史問題で混乱し麻痺する東アジアにとってのお手本ともなり得ると述べている。

日本のメディアは、安倍首相の真珠湾訪問は検討されていないという菅官房長官のコメントを報じているが、日米関係の未来のための相互訪問は、一考に値するかもしれない。

(山川真智子)

 

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人間も顔が命? 第一印象で女性に嫌われる顔が判明―英国大学が発表

「やっぱりね…」という声が聞こえてきそうですが、20代の男女が恋人を選ぶ基準にしているのは「顔」、だそうです。しかし、女性と男性で魅力的に感じるもの、見ている場所が違うそうですよ。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で詳しく紹介しています。

恋人選びは顔

今日は、「恋人選びは第一印象がとても大切」という話題です。

男女交際について調べた研究によると、予想どおり「恋人選びは顔」だそうですが、男性と女性とでは異性の選択はまったく逆なことも明らかになったそうです。

これはDurham大学心理学部Lynda Boothroyd博士らが人類学誌『Evolution and Human Behavio』に報告したものです。

● Facial correlates of sociosexuality

研究では、20代の異性の顔写真を見てもらい、魅力的に感じるかどうか、またセックスにどのような態度が予想されるかなど判断してもらいました。その結果、72%の人が相手の顔を見ただけで、容易に見分けることができると考えていることがわかりました。

そして男性の場合は、セックスにオープンで短期間の性関係を希望する女性をより魅力的と捕らえていたそうです。

一方、女性側は、不誠実そうな男性を嫌い、あまりに男性的な感じを受ける人を敬遠する傾向が強いことがわかりました。おもしろいことに、その判断材料としては、角張った顎長い鼻小さな目を持つ男性に対してそのような印象を受けるようです。

以前にも、異性を評価するときに、顔と体のどちらを主に判断材料とするかの研究が行われています。その報告(Animal Behaviou)では、異性の顔だけ、体だけ、全体を見せる、という3パターンについて、最も強い印象を覚えるかを調べました。

すると、男女ともに顔から受ける印象は強いのですが、特に女性が男性を見るときには、顔からの第一印象を強く意識していることがわかりました。逆に、男性側からでは女性の体形や全体から受ける印象を重要視する傾向が強いそうです。

異性関係に限らず、第一印象は大事です。特に顔の表情が重要そうなので、明るく好印象を与えるようになさっては。

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「売名だった」片山さつき氏、舛添都知事との『結婚と離婚』に答える

自民党参議院議員の片山さつきさん(57)が27年前に離婚した元夫である舛添要一東京都知事(67)との結婚、離婚について5月17日発売の週刊誌『FLASH』誌上で答えた。

片山さんは記事の一部を自身のTwitterにも掲載したうえで、「去年亡くなった父が今回の顛末を見たら何というかなと思います」と言葉を添えている。

結婚当時の片山さんは27歳、舛添都知事は10歳年上。2人はお見合い結婚だったが、舛添氏について「利用できる人はなんでも利用する人」「彼にとって他人は、利用する、あるいは寄生する対象でしかない」「私との結婚も、大蔵省の女性キャリアという肩書を利用したかっただけ」であったと振り返る。

結婚生活において、片山さんは手取り20万円ほどの月給から5〜10万円を家に入れることを強要された。片山さんが仕事で遅くなると激昂され、周りの物を投げつけられたという。

別居を決めた片山さんは、父親に家財道具を取りに行ってもらったが、私物には上から踏みつけたとしか思えない跡があったという。

片山さんが離婚を決意したのは結婚からわずか3ヶ月。そのとき、舛添氏には愛人がいて、妊娠中であることもわかっていた。だが、舛添氏は離婚調停には応じず、離婚が成立したのは2年3ヶ月後だった。

片山さんは最後に、現在の舛添都知事について「品性、品格のある政治など、この人には無理。それでも、都知事に居座るでしょうね。ここで辞めたら、もう後がないから。引き際とか考える人じゃないんですよ」と語っている。

関連:片山さつきTwitter

関連:光文社/FLASH最新号

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記事提供:ViRATES

 

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最も歓迎された外国人 ーインドネシア独立に命を捧げた日本人たち

1600年代から300年以上もオランダの植民地であったインドネシア。その後日本の軍政支配下に置かれたことはご存知のとおりですが、日本軍はインドネシアの独立に大いに貢献したといいます。無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』では、後に彼の国で要人となった2人のインドネシア人の証言を引きつつ、日本の軍政の実態を明らかにしています。

インドネシア独立を担った人々が語る日本人との心の交流

大東亜戦争というものは、本来なら私たちインドネシア人が、独立のために戦うべき戦争だったと思います。もしあの時私たちに軍事力があったなら、私たちが植民地主義者と戦ったでしょう。大東亜戦争はそういう戦いだったんです。

1950年8月に成立したインドネシア共和国の首相モハマッドナチールはこう語る。

もう1人、日本軍の設立した青年道場で軍事訓練を受け、義勇軍設立と幹部教育に尽力し、独立戦争中は情報面の責任者として活躍したズルキフリルビスの言葉を聞こう。

オランダに再植民地化をあきらめさせる中心となったのは義勇軍出身者でした。日本がインドネシアにもたらしたもの中で、最も素晴らしかったことは訓練ですが、それがインドネシアの独立にとって最も重要な要素となったのです。…もし義勇軍がなかったならば、インドネシアの独立は南米のスリナム共和国のように長期間かかっていたかもしれません。スリナム共和国は、オランダから独立するのにインドネシアの独立からさらに30年もかかりましたから。

インドネシアが独立の夜明けを迎えるのに、日本軍は大きな役割を果たした。それがどのようなものだったのか、この2人の証言を聞いてみよう。

日本軍にびっくり

ルビスは大東亜戦争開戦時はジャワ島中部のジョグジャカルタの高校生だった。当時のほとんどの家庭は子供を学校に通わせる余裕はなかったが、裕福な旧家に生まれたルビスは限られた例外の1人だった。

1942年3月、突然、日本軍がジャワ島に攻めてきました。町が急にあわただしくなってきました。

 

それまでオランダ植民地政庁はインドネシア人にとって絶対的な力を持っておりましたから、たとえ日本軍が攻めてきたとしても微動だにしないものだと思われていました。しかし、ジョグジャカルタがあわただしくなって数日もしないうちにオランダ植民地政庁は日本軍に降伏してしまいました。ジョグジャカルタでは戦闘もなく、あまりにも簡単にオランダが降伏したので、私たちはびっくりしてしまいました。

 

インドネシア総督のチャルダは逮捕され、町にいたオランダ人たちもどこかに逃亡した。

 

それまでインドネシアを支配していたオランダ人がいなくなり、インドネシア人ははじめて自由というものを感じました。大人も子供も訳もなくオランダが敗れたことを喜び、興奮し、やがて日本軍が町や村へ来ると大歓迎しました。インドネシアでこれほど歓迎された外国人は、これまでなかったでしょう。

 

ところが、ジョグジャカルタにやってきた日本軍を見ると、どの日本人も私たちと同じように小柄で、同じ色の肌をしているので、さらにびっくりしました。

【書評】リッツ・カールトンが世界最高峰のサービスを提供できる理由

世界最高峰とも言われるホスピタリティを誇るホテル「ザ・リッツ・カールトン」。そのサービスの裏には、他のビジネスにもすぐに応用できる「あるマインド」がありました。無料メルマガ『幸せを呼ぶ!クレーム対応術』では、ザ・リッツ・カールトン元日本支社長が綴った1冊の本を読み解きつつ、その秘密を明らかにしています。 

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リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』 高野登・著 かんき出版

今回も、お客さま対応、クレーム対応をおこなううえでどの本が参考にできるのか、書評をお伝えします。ご紹介するのは、『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』です。著者は高野登さん。ちょっと長いですが、略歴です。

1953年、長野県戸隠生まれ。プリンス・ホテル・スクール(現日本ホテルスクール)第1期生。

 

卒業後、ニューヨークに渡る。ホテルキタノ、NYスタットラー・ヒルトンなどを経て、1982年、目標のNNYプラザホテルに勤務。その後、LAボナベンチャー、SFフェアモントホテルなどでマネジメントを経験し、1990年にザ・リッツ・カールトン・サンフランシスコの開業に携わった後、リッツ・カールトンLAオフィスに転勤。その間、マリナ・デル・レイ、ハンティントン、シドニーの開業をサポートし、同時に日本支社を立ち上げる。

 

1993年にホノルルオフィスを開設した後、翌94年、日本支社長として転勤。リッツ・カールトンの日本における営業・マーケティング活動をしながら、ザ・リッツ・カールトン大阪の開業準備に参画。

とのことで、一貫してホテル畑を歩み、世界最高峰のサービスと名高い、ザ・リッツ・カールトンの日本支社長にまでのぼりつめた人物です。

その後は、

2009年に退社し、長野市の市長選挙に出馬するも651票差で敗退。2010年、人とホスピタリティ研究所を設立、現在に至る。

とのことですが、上梓された著作は累計で50万部。お江戸百年塾という塾の主宰もされているようですね。

お江戸百年塾

東大が世界12位は順当なのか? 研究者から賞される大学ランキング

イギリスの「タイムズ・ハイアー・エデュケーション (Times Higher Education)」 が発表したWorld Reputation Rankings 2016で、日本の東京大学が第12位にランクインしました。日本では名門大学といえば、真っ先に挙げられるのが東大ですが、この世界的な順位結果をどう見るべきなのでしょうか。

研究者から賞される大学ランキングトップ20

世界大学評判ランキング (World Reputation Rankings) は、イギリスのタイムズが高等教育専門週刊誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション (Times Higher Education) 」で毎年5月に発表している大学ランキングです。

このランキングは、世界中10,000人以上の優秀な研究者を対象にした大学評判調査に基づいており、彼らの回答した自身の研究・教育分野においてベストだと思う大学 (15校まで) の集計結果によるものです。(以下参照:World Reputation Rankings) 

World Reputation Rankings 2016 トップ20

1位 ハーバード大学(アメリカ)

2位 マサチューセッツ工科大学(アメリカ)

3位 スタンフォード大学(アメリカ)

4位 ケンブリッジ大学(イギリス)

5位 オクスフォード大学(イギリス)

6位 カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)

7位 プリンストン大学(アメリカ)

8位 エール大学(アメリカ)

9位 コロンビア大学(アメリカ)

10位 カリフォルニア工科大学(アメリカ)

11位 シカゴ大学(アメリカ)

12位 東京大学(日本)

13位 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(アメリカ)

14位 ミシガン大学(アメリカ)

15位 インペリアル・カレッジ・ロンドン(イギリス)

16位 ペンシルベニア大学(アメリカ)

17位 コーネル大学(アメリカ)

18位 清華大学(中国)

19位 チューリッヒ工科大学(スイス)

20位 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(イギリス)

アジアの大学が急成長

毎年アングロサクソン系の大学が上位を占めるこのランキングですが、ここにきてアジア各国の大学がその順位を大きく伸ばしています。

昨年の10大学から18大学へとそのランキング入りの数を急増させたアジアの大学のなかでも、第12位にランクインし、アジアのトップとなった東京大学

次いでアジアからは昨年より8位アップした中国の清華大学 (第18位)11位アップの同国の北京大学 (第21位) という順位結果となっています。

日本、中国ともに昨年は100位以内に2大学のみをランク入りさせるにとどまった昨年に比べ、今年はそれぞれ5大学ずつランクインさせており、アジアの大学の躍進ぶりがうかがえます。

ちなみに韓国と香港は、それぞれソウル大学校と香港大学が同順で45位にランクイン、昨年の51₋60位圏内から揃ってランクアップです。

一方でヨーロッパ諸国はその順位を落としています

イギリスは10大学をランク入りさせ、例年通りアメリカに次いで2番目に多くの上位大学数を誇りますが、うちブリストル大学とダラム大学は100位圏外、ランクインした10大学中7大学がわずかにその順位を下げています。

他にもドイツやオランダの各大学もその順位の低下が目立ち、デンマークやフィンランドに関しては、昨年1大学づつランクインさせていたものの、今年はゼロという結果に。この違いはどこにあるのでしょうか。

ヨーロッパ諸国に比べて近年著しいアジアの大学の躍進ぶり

その勢いの理由を「大学システムの急伸と、アジアの大学の知名度向上の結果」と語るのは、キングス・カレッジ・ロンドンのポール・ブラックモア教授。

何年もの間、優位を占めてきたアングロサクソン系大学は、その地位を維持できなくなってきている」そうです。

また、香港の嶺南大学の副学長であり、比較政策が専門の莫家豪教授は、「研究能力の向上や国際ジャーナルへの採択に注力する大学同様、その地域の多くの研究機関による高等教育への多額出資が大きく影響している」と語ります。

「アジアの各教育機関が、経済や社会が変動するなかで、研究や知識移転、イノベーションやテクノロジーがいかに重要かという事実に気付いた今、この傾向はしばらく続くだろう」と莫教授は予測しています。

まさに逆転の発想。パイロット「消せるボールペン」ができるまで

みなさんの中に「イノベーションなんて大企業のための言葉でしょ、中小企業には縁がないよ」なんて思っている方はいませんか? メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者でコンサルタントの理央 周(めぐる)さんは、中小企業こそ自由な発想で爆発的なヒット商品を生み出せる環境にある、と断言します。今回はパイロットインキのヒット商品、こすると消えるボールペン「フリクション」に焦点をあてて、「発想の転換方法」について解説しています。

パイロット フリクションペンから学ぶ

以前、経営者会の例会で、株式会社パイロットコーポレーション常務取締役、パイロットインキ株式会社取締役会長・中筋憲一氏の講演を聞く機会をいただいた。

フリクションの便利さ

テーマは、『イノベーションが切り拓く新しい市場 ~消せるボールペンができるまで~』書いてからも消すことができるボールペン、「フリクションペン」のこと。

僕自身、お話をお聞きしてからフリクションペンのファンになった。というのも、原稿の執筆時に編集者とのやり取りの中での、修正(校正といいます)に使うとかなり便利なのだ。

原稿を一旦書き、編集者に渡し、編集者のアイディアが入って、また返ってくる、というやりとりなのだが、推敲の途中で、「やっぱりニュアンスが違うな」と、何度も思い返すことが多い。

そんな時に、赤字でいったん書いたものを消すことができるのは、かなりの便利さなのだ。

僕の周りでも、愛用している方々は多いが、特に女性の方、デザインや広告系の仕事をしている、クリエイティブな感度が高い方々が多く使っている印象がある。

そのFRIXIONシリーズのボールペンの開発秘話をお聞きしたのだが、一番共感したのは、逆転の発想

氏がおっしゃった、

「それまでのボールペンは、インクは絶対消えてはいけないものだった。つまり変化しないものを追求していたが、逆に変化する消せるものを開発しようと考えた

という点。

イノベーションは、優れた画期的な発想から始まる

しかしこの発想は思考が停止すると出てこない。

思考停止が起こる理由は、

  • 固定観念 や
  • 過去の成功体験

によっておこる。

ボク自身、イノベーションを扱った3冊目「ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている」にも書いた通り、なかなかこれらの「呪縛」からは逃れられないのだ。

その点、中筋氏をはじめとするパイロットインキさんは、ペンというシンプルなプロダクトに、以前からある「消せない工夫」の逆張りをすることができた。

この意識を持つことはそうそうできるものではない。

「ベッキー騒動」とは一体なんだったのか、心理学から考える

ゲス不倫問題で一時はTVから姿を消したタレントのベッキーさん。

金スマに出演しSMAPの中居さんに心境を告白して話題になっています。

ベッキーさんの告白の内容にも、TV復帰にもさまざまな意見があるようですが、今後も復帰のうわさが出るたびに物議をかもすことは間違いなさそうです。

しかし、この春のドラマ事情を見るとなんと4本も不倫をテーマにしたドラマ…。

しかも、不倫に翻弄される女性心理を描いたドラマというよりは積極的に自分らしい不倫を生きる女性を描いたドラマが多いようです。まるでゲス不倫騒動に刺激されたかのようです。

ベッキーさんは「不倫はNG!」をきっかけに釈明会見を開くことになりました。その後のTV視聴者とスポンサーを侮る「友達で押し通す予定」というLINE騒動も、「不倫はNG!」がなければ起こり得なかったものです。

TVの視聴者はベッキーさんの不倫を戒めながら、不倫の物語を愉しんでいる…なんとも不思議な現象です。この現象の背景には何があるのでしょうか。

心理学から考えるベッキー騒動の背景

心理学で考えるとベッキーさんへの激しい批判の背景は「裏切り者探索モジュール」と「ベィビー・フェイス効果」で説明できます。

ベッキーさんは不倫とLINE上の世の中を侮る態度で「純粋で天使のような優等生」という人々の好感度を裏切りました。人の脳には「裏切り者探索モジュール」と呼ばれるものがあります。この働きで、私たちは本能的にいち早く裏切り者を発見して懲罰を与えようとします。

さらにこのモジュールの働きで、裏切り者への懲罰を「気持ちいい!」とも感じます。

「目には目を」ではありませんが、裏切りが大きいほど懲罰も大きくなります。ベッキーさんは長く幅広く活躍していたので、それだけ裏切りが大きく感じられたのでしょう。

裏切りをさらに大きく感じさせたポイントが「ベィビー・フェイス効果」です。ベィビー・フェイス効果とは赤ちゃん顔、つまり「丸顔」「大きな目」「小さな鼻」「広い額」「短いあご」「透き通るような肌」の人は「純粋」と錯覚して愛しみたくなることです。

ベッキーさんの鼻は高いですが幅が狭く、全体の印象としては「the・赤ちゃん顔」です。あまり報じられていませんが、これまでのベッキーさん人気の背景にこの効果があったことは明らかです。もちろん巧みなトークやバラエティ的な勘の良さも併せ持っていたので長く活躍できました。

しかし、類まれな容姿がもたらす純粋なイメージを上手に使えたことも長く愛された理由の一つでしょう。

ただ、成人女性のベィビー・フェイス効果には、一部の女性からは「本当に天使のように純粋なの?」と疑われて反感を買うという「諸刃の剣」のようなところもあります。これまでも「女性が嫌いな女性タレント」で上位でしたね。

今回の騒動で「やっぱり天使じゃなかった!」となり、愛でていた支持層も「裏切られた」となりました。裏切り者探索モジュールの標的となってTVから姿を消してしまいました。

ベッキー騒動はマクドナルド騒動と同じ!?

結局のところ、今回のベッキーさん騒動は「赤ちゃん顔を上手に活かしたビジネスモデル」が根本から崩壊しただけなのです。しかし、その崩壊に裏切り者探索モジュールの発動が伴ったので人々が情緒的に巻き込まれて大騒ぎになったのでしょう。

イメージとしては過去に起きた『マクドナルドの食の安全イメージへの裏切り事件』や、『ヒューザーのマンション耐震性能偽装という裏切り事件』などと同じ構造です。 

ベッキーさんは、マクドナルドやヒューザーと違って、赤ちゃん顔以外にもたくさんの魅力や才能をお持ちです。違うビジネスモデルを構築して、第二の人生を歩めるといいですね。

執筆: 杉山 崇(神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授)

<執筆者プロフィール>

杉山 崇(すぎやま たかし)

神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。心理相談センター所長、教育支援センター副所長。臨床心理士、一級キャリアコンサルティング技能士、公益社団法人日本心理学会代議員。
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