ディズニーシーに行って気づいた。「また来てください」では足りないということを

何度も何度も足を運びたくなるディズニーリゾート。それにはキャストたちのホスピタリティが貢献していることは言うまでもありません。今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、ご自身がディズニーシーで感じた接客の極意を語っています。

ディズニーシーで感じた「遠慮なく伝える」ということ

かなりの私事ですが、昨日4歳になった息子を連れてディズニーシーへ行ってきました。

連休中日ということで、えらい人手ではありましたが、相変わらず素晴らしき夢の国でした。

ディズニーシーには、キャラクターグリーティングというものがありまして、そこではミッキーやミニーやドナルドといった人気キャラと一緒に写真が撮れます。

息子はなぜか知りませんが異様なほどミニーちゃんが好きみたいで、1度息子と妻とで並んで撮影した後に、「もう1回行きたい」と言い出しました。

妻もえらく気に入ったみたいで、今度は僕も一緒に並んで撮影に行くことに。

いざ自分たちの番になると、ミニーはもちろんしゃべれませんが、周りにサポートのスタッフ(キャスト)さんがたくさんいました。

まず最初に言われたのが、「お帰りなさいかな~」です。

少し前に息子が来たことを覚えてくれていたお姉さんが、こう声をかけてくれました。

さらに「今度はメンバーがひとり増えましたね」と僕が増えたことも言及していました。

「あの人数ですごいな…」と僕はびっくりしていたのですが、ミニーとの撮影を楽しんだ後にお姉さんはこう言っていました。

「3回目も待ってますよ」

うん、本当にすごい。

ディズニーに慣れている人はどうか知りませんが、僕みたいなタイプからすると、2回並んでいる時点で、「何回も行くのはちょっとな」みたいな気持ちがどこかにあります。

人の目を無駄に気にしてしまうので、「なんか悪いな」とか、「なんか恥ずかしいな」という気持ちがどこかに生まれるのです。

でもディズニーリゾートでは、そんなことを気にさせない工夫がたくさん存在しています。

なので僕もあまり気にしなくなりますが、「3回目も待ってますよ」という言葉にはまたもう一度行きたくさせられました。

ついに出る!任天堂が「ゼルダの伝説」実写映画化を電撃発表でネット上はお祭り状態。あふれる期待と不安の声「名作の予感」「ポリコレ大丈夫?」「ディスクシステム懐かしい」盛り上がるキャスティングと作風予測

出る、出る、出る、出る、ついに出た…といったところだろうか。ゲーム大手の任天堂は8日午前7時、人気アクションアドベンチャーゲームシリーズ『ゼルダの伝説』を実写映画化すると発表した。公開時期やキャスティングなどは未定だという。映画の制作は任天堂とArad Productions Inc.で、監督は「メイズ・ランナー」シリーズで知られるウェス・ボール氏が務めるとしている。しかも、映画制作費の50%以上を任天堂が出資し、全世界配給と共同出資をソニー・ピクチャーズが行なうという気合いの入ったもの。ネット上は、早くも新旧ファンたちによる期待と不安の声であふれかえっているようだ。

全世界で1億3,000万本以上を売り上げる伝説的ゲーム

「ゼルダの伝説」シリーズは、1986年の初代『ゼルダの伝説』の発売以来世界中のゲームユーザーから熱い支持を得ている、任天堂のアクションアドベンチャーゲーム(もしくはアクションRPG)。プレイヤーの分身である主人公のリンクが、強敵からお姫様のゼルダを助けるという物語だ。

初代『ゼルダの伝説』が、宮本茂、手塚卓志、中郷俊彦、近藤浩治各氏などのわずか数人により、「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」の登場と同時に発売される「ローンチソフト」として開発されたことも、今や語り草となっている。

最新作は2023年5月12日に発売されたNintendo Switchの『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』。現在までに30種類以上のシリーズ作品がリリースされ、今年の時点で世界累計売上本数が1億3,000万本を超える大人気ゲームだ。

アラフィフ世代にとっては上記の通り、初代『ゼルダの伝説』が「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」の第1作であったことが昨日のことのように思い出されるのではないか。

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image by: Evan-Amos, Public domain, via Wikimedia Commons

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image by: Poirier273 at English Wikipedia, CC BY-SA 2.5, via Wikimedia Commons

当時の子供たちにとって、始めてのフロッピーディスク体験が「ディスクシステム」だった。

「ゼルダの生みの親」宮本茂氏も自らX(旧Twitter)に投稿

今回の実写映画化発表では、任天堂代表取締役フェローで初代『ゼルダの伝説』開発者である宮本茂氏と、マーベル・スタジオの設立者兼元CEOであるArad Productions Inc.代表のアヴィ・アラッド氏が、共同でプロデューサーを担当することが明らかになっている。この発表に伴い宮本氏は、「今回Aviさんに共同プロデューサーをお願いし、任天堂自ら制作に深く関与して正式に開発をスタートしました。完成まで時間がかかりますが、楽しみにお待ちください」とコメント。監督は人気作「メイズ・ランナー」シリーズでメガホンを取ってきたウェス・ボールが務めるという。


早くもネット上で飛び交う期待の声と盛り上がるキャスティング予想

「ゼルダ実写化」という大ニュースを受け、ネット上は早くも期待と不安の声が入り交じる状態となっている。

迷路に閉じ込められた若者たちの不条理を描く「メイズ・ランナー」シリーズを手掛けたウェス・ボール氏の監督就任には肯定的な意見が多く、ゲームの世界観がどこまで再現されるのかに注目するファンも多数。宮本茂氏と任天堂が作品に直接関わる「本気度」への期待感も高いようだ。キャスティング予想も話題となっており、早くも俳優の名前をあげるネットユーザーたちの投稿で盛り上がりを見せている。

「ポリコレの餌食」による世界観の破壊を懸念する声も

一方、昨今の映画業界で重視される「ポリコレ」(ポリティカルコレクトネス:人種、性別、国籍、宗教、年齢、障がいなどを理由とした差別的な表現を正すという考え方)の影響で、作品世界が大きく変えられてしまうのではないかという不安を綴った投稿も多く見られる。「世界観の破壊」を危惧する声だ。しかしこのような懸念に対しては、任天堂やソニー・ピクチャーズがここまで深く関わっていることを考えれば、「安心しても大丈夫なのでは」という見方も示されている。

「ゼルダの伝説」と聞いてアラフォー世代が思い浮かべるのは、スチャダラパーが歌う『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のCMソングではないだろうか。このダンス動画のような、楽しくワクワク感のある実写映画を期待したい。実写化ゼルダの伝説、出る、出る、出る、出る、ついに出る。

過食性障害(むちゃ食い障害)に「薬物療法」は有効なのか?海外の研究結果は…

どうしても食べ過ぎてしまう人は「過食性障害」という病気の可能性があります。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、この過食性障害(むちゃ食い障害)の治療法について調べた海外の論文を紹介し、認知行動療法のほかに、薬物療法の有効性について紹介しています。

過食性障害に対する治療の有効性

今回は、成人の過食性障害(むちゃ食い障害)について調べた複数の研究を分析した結果(メタ・アナリシス)をご紹介します。

Binge-Eating Disorder in Adults
A Systematic Review and Meta-analysis
https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M15-2455?articleid=2531704
成人の過食性障害

9本の対照群を置いた心理療法の試験、25本の偽薬を対照群とした薬剤か、薬剤と組み合わせた試験が、分析に含まれました。

結果として、以下の内容が示されました。

  • 治療者が介入した認知行動療法+リスデキサンフェタミン+抗うつ薬の組み合わせでは、むちゃ食いの頻度が減少し、症状のない期間が延長していました。
  • リスデキサンフェタミン+抗うつ薬ではむちゃ食いに関連したとらわれと強迫性が軽減していました。
  • 抗うつ薬ではうつ症状が軽減していました。
  • リスデキサンフェタミンでは頭痛、消化器症状、睡眠障害が偽薬よりも多く生じていました。

要約:『過食性障害(むちゃ食い障害)の症状には認知行動療法、リスデキサンフェタミンと抗うつ薬を含んだ薬物療法が有効である』

実際の臨床では、効果が実感できない場合も多いのですが、抗うつ薬などの薬物療法も、心理療法と組み合わせると有効であることが考えられました。

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一億総「ハァ?」状態。経済オンチ岸田文雄は“支持率低下の原因”さえ理解していない

共同通信とJNNが行った世論調査で、それぞれ28.3%、29.1%という過去最低の支持率を記録した岸田政権。国民の信頼を完全に失ってしまった岸田首相ですが、この先政権はどのような道をたどることになるのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野さんが、「首相は支持率下落の理由を理解できず、ここから政権の崩壊が始まる」と断言。さらに「首相の経済に対する基礎的な知識不足」を事ここに至った原因として上げるとともに、現政権が講じるべきだった対策を解説しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年11月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

人気取りのつもりが命取りに。経済自体を理解できない悪手連発の岸田

岸田文彦首相は先の所信表明演説で「経済、経済、経済」と芝居がかった連呼を発し、どこぞの新聞社の計測ではそれを含めて29回その言葉を吐いたのだそうだが(私は数えていない)、残念ながら、彼が一番分かっていないのは「経済」そのものである。だから、せっかく苦心惨憺して練り上げたつもりの「供給力の強化」と「国民への還元」を両輪とした総合経済対策が、自民党内からも批判が出るほど評判が悪く、おそらく来週末から再来週にかけて発表される各社世論調査でさらに支持率の下落を招くであろうことが、彼自身、キョトンとしてしまうくらい理解できないに違いない。ここからこの政権の崩壊が始まっていく。

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石油ビジネス優先。アラブ諸国に見殺しにされるハマスとパレスチナ人の不幸

イスラエルからの激しい攻撃にさらされているパレスチナのガザ地区。現地では10分に1人の子供が命を落としていると伝わりますが、イスラエルにその手を緩めるつもりは毛頭ないようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、同国ネタニヤフ政権の最終目的と、アラブ諸国の今後の動きを解説。さらに国際機関の無力化が進む中にあって、いかにして集団的安全保障体制を構築してゆくべきかを考察しています。

アラブでパレスチナ人をジェノサイドする、欧州でジェノサイドに遭ったユダヤ人

イス軍はガザを南北に分断した。中部から侵攻したイス軍は海岸線まで到達した。このため、ガザ市内を包囲したことになる。しかし、イス軍も350名以上が戦死している。

ハマスもトンネルを利用して反撃をしているが、ガラント国防相はトンネルを解体する有効な方法があるとして、ハマス殲滅を徹底的に行うという。

ハマス軍事部門報道官は、このイス軍のトンネル攻撃により人質60人以上が死亡。瓦礫の下に23人の死体が埋まっていると発表した。真偽のほどはわからない。

それ以上に世界が反発するのが、イス軍が、ジャバリア難民キャンプへの爆撃を3日も実行し、400人以上の死者を出していることだ。

そして、ガザ包囲後、イス軍はガザを攻撃して、ガザ市民の死者が増え続け、食料や水は枯渇し、医療も崩壊している。

ネタニヤフ政権は、「ガザ全住民をシナイ半島に排除」という政策文書を作成して、そのシナリオを実行するようである。ガザ住民を難民化することになる。

このため、米政府内および議会からイス軍による民間人に対する攻撃に厳しい声が上がっている。レイヒー法により、米政府は重大な人権侵害をした外国軍への軍事支援を禁じられているので、支援はできないことになる。

これを受けて、ブリンケン国務長官がイスラエルに飛んで「人道的停戦」をネタニヤフ首相に要求しているが、「人質解放が含まれないハマスとの人道的停戦を拒否するとブリンケン国務長官に伝えた」と述べた。

日本の上川外相も「人道目的の一時的な戦闘の休止」をイスラエルに求めたが、ブリンケン国務長官と同じように無視されている。

このため、イスラエルの国際社会での孤立化が鮮明となっている。

イスラエルは、ロシアの敵対的な発言で、シリア空爆の際のロシアへの事前警告をやめると発表した。ロシアも敵に回した。このため、ロシアのワグナー軍がミサイルなどを持ち、ヒズボラを支援するようである。とうとう、ロシアも入ってきた。ウクライナと停戦して、イスラエルとの戦いに向ける可能性も出ている。

シリアに展開するイラン系民兵組織もレバノンに入って、ヒズボラを支援するようである。

イエメンのフーシ派は、10月31日に宣戦布告し、ボリビアは断交し、チリとコロンビア、ホンジュラス、ヨルダン、トルコは大使を召喚した。エジプトは、ガザ地域との国境線に戦車と装甲車を配備した。

このフーシ派をけん制するために、米空母アイゼンハワーはスエズ運河を渡り、東地中海から紅海に入った。

この状況で、トルコのエルドアン大統領も、イスラエルを支援する米国を非難している。イスラエルとは険悪な関係になっている。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

完全に閉ざされた中国「民主化」の道。李克強は誰に殺されたのか?

10月27日、上海のホテルで急死した李克強元首相。エリートと言われ続けた李氏の68歳という若さでの突然の死に、中国ではさまざまな「噂」が飛び交っているようです。今回のメルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』ではジャーナリスト・作家として活躍中の宇田川敬介さんが、そうした多々ある噂の一部を紹介。さらに語られている内容もさることながら、こうした現象が起きてしまう背景に注目することこそが重要だとしています。

李克強は暗殺されたのか?

さて今回は「李克強は暗殺されたのか」ということをお話ししたいと思います。

普段ならば、他の陰謀を行う内容を行っていると思います。

しかし今回はあえてここで行うようにしたいと思います。

10月27日に、上海において今年の3月まで中華人民共和国の国務院総理をしていた李克強が亡くなったという知らせが来ました。

まず亡くなったということから、そののちに中国の国内で言われているネット上の「噂」を見てみましょう。

もちろんここに書くのは「噂」の範囲でしかありません。

私はここに書いた内容の真相はすべて現地に問い合わせて聞いていますが、その内容に関してはここでは出すことはやめておきましょう。

それよりもこのような「噂」が出てしまうということの現象を見てみたほうが良いのかもしれません。

  • 李克強は習近平と政治的な確執がありその確執によって今年の3月に政治の表舞台から去ることになった。
  • 習近平が独裁するために、李克強の後継者とみられる胡春華が完全に外されてしまった。そのことを李克強はかなり失意であった。
  • 李克強がいることで、習近平は自分の独裁が進まず、反対派が増えてゆくということになるので、李克強は、2か月前くらい(つまり8月前後)から完全に幽閉されていた。そのことによって今年の北戴河会議にも李克強は、出席できなかった。
  • 李克強は、上海のホテルに軟禁されており、その間面会などもあまりできなかった。
  • 李克強は、10月26日に薬を盛られまたは何ものかにプールに入っているときに暗殺された。
  • 李克強は、すぐに処置すれば回復したにも関わらず、手を出すなと習近平に命令されたホテルの人々や救急救命士は、わざと死ぬのを待っていた。
  • 李克強の次は、胡春華が狙われているが、その次は胡錦涛であろう。
  • 李克強の死によって、習近平の独裁が進み、民主化の道は完全に閉ざされた。
  • 李克強がいたことで習近平は、台湾への軍事侵攻を行わないでしたが、これで誰にも構わず台湾進攻ができるようになった。
  • 李克強が死んだことで米中戦争は手は第三次世界大戦が近い。

あえてもう一度言いますが、これはあくまでも「噂」でしかありません。

この中には、中国の「百度」などの内容も含まれていますが、私が検索して見える内容ばかりですので、かなり目に付く場合が少なくないということになるでしょう。

つまり、もっとひどいものもあるし、真実も少なくないということになります。

この記事の著者・宇田川敬介さんのメルマガ

「青春を返せ裁判」での驚愕証言。オウムと変わらない“統一教会の危険度”

1980年代後半から2000年代前半にかけて、統一教会の元信者が強引な勧誘や教化行為によって信教の自由を侵されたなどとして、相次いで教団を提訴した一連の裁判は「青春を返せ裁判」と呼ばれました。その裁判記録をまとめた書籍『青春を奪った統一協会』を紹介するのは、メルマガ『佐高信の筆刀両断』著者で評論家の佐高信さん。「教祖に命令されれば人殺しもやったと思う」などの衝撃的な証言を引き、オウム真理教とまったく変わらないと旧統一教会を断罪。信者が内部に入り込んでいる自民党への厳しい言葉も付け加えています。

青春を返せ裁判

2000年に『週刊宝石』(光文社)で青春を返せ裁判(東京)原告団、弁護団編著『青春を奪った統一協会』(緑風出版)の書評をしたことがある。

そのころ私は東京工大新入生歓迎会で続けて4、5年講演をしていた。あなた方は受験戦争の勝者かもしれないが、ということは、一番批判力をなくしていることだと強調して、新入生より多い感じの親に苦い顔をされていた。

何よりも疑うことからスタートせよ、と力説したのは、入口でもらった『工業大学新聞』に「原理研に御注意!!」と書いてあったからでもある。原理研は正式名称を「全国大学連合原理研究会」といい、統一協会の下部組織で、毎年、新入生が入って来る時になると、勧誘活動が活発になる。とりわけ東大、東工大、早稲田等で盛んだった。

大学内における原理研のメンバー獲得の典型的な手口は、アンケートを口実に住所、氏名、電話番号などを聞き出し、原理とは名乗らずに「ビデオセンター」に誘い込み、さらに修練会に参加させる。当時はオウム真理教の蔭に隠れた感じになっていたが、オウム信者と同じく、スナオでマジメな学生こそが吸い込まれていく。

この本は、それと闘った人たちの裁判記録で、その裁判は「青春を返せ裁判」と名づけられた。

神体験で文鮮明のロボットになった人たちは、たとえば「人を殺せ」という指示があったらどうするのかと尋ねられると、こう答える。「文鮮明の指示だから、地上天国実現のためとか、原理的な意義とか位置づけをされたら、自分も葛藤はあったとしても、それを押し殺してやっていたと思います」

文鮮明はメシヤなのだから、人を殺せと言うはずはないと思わないかとの問いには、「むしろ、地上天国実現のためであるならば、それに反対する者は、イコール、サタンですから、そういうことはあり得るんじゃないかと思います」という答が返ってきて、その指示で殺されるサタンの人の立場はどうなるのかと突っ込むと、「結局、地上天国実現のために、メシヤの行く手を阻むようなことであったならば、生きているよりも、霊界に送り届けたほうがその人の救いになるというような教えですから」と、唖然とする信仰理論になる。

つまり、オウム真理教とまったく変わらないのである。「ポアせよ」と命じた麻原彰晃はすなわち文鮮明だと言っても過言でない。

この統一協会と自民党は一体化している。平野貞夫は「統一協会と一緒に自民党を解散させろ」と叫んでいたが、自民党の外に統一協会があるのではない。秘書が入り込んだり、議員が信者だったりしていることから見ても、自民党の中、つまり内部に統一協会があるのである。平野の言うように、自民党を解散させなければ統一教会も解散させられないかもしれない。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

image by: Sun Myung Moon, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

蜷川実花に“撮り直し”を要求、ドタキャン未遂も。6年前に起きた「満島ひかり事件」の呆れた中身

53歳の若さで亡くなったチベットの監督がグランプリを受賞して幕を閉じた『東京国際映画祭』ですが、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、この映画祭で6年前に起きた「満島ひかり事件」を思い出したそうです。大御所カメラマンや大女優たちも巻き込んだ“ある騒動”の真相とは?

東京国際映画祭で思い出す満島ひかり事件と、外国人関係者No.1推しの三吉彩花

今年の『東京国際映画祭』は、2021年1月に公開された『羊飼いと風船』(邦題『気球』)が話題になったチベットの映像作家、ペマ・ツェテン監督の『雪豹』がグランプリに輝き幕を閉じました。

チベット映画の先駆者として、チベットの新人映画監督育成にも力を注いだツェテン氏でしたが、今年5月に53歳の若さで他界、グランプリ受賞も空の上から眺めることになってしまいました。

どこの国の映画祭でも、華やかに盛り上がるのはレッドカーペットを歩く役者たちでしょう。

10月23日に『東京ミッドタウン日比谷』で行われたレッドカーペットも、役者を目の前で、肉眼で見る事ができる数少ないチャンスということもあり、やはり大騒ぎでした。

役者にとってもレッドカーペットの上を、1度は着飾って歩いてみたいというのは夢の1つだと思いますから、その“晴れ舞台”を大事にしていると思われます。

今年の目玉は『正欲』の新垣結衣と、『らんまん』好評からの『ゴジラ-1.0』の浜辺美波でした。

『日比谷ステップ広場』に陣取ったグラビア・カメラマンに話を聞くと、人前に出ないガッキーと、好感度最高潮の浜辺の2人が狙いだと教えてくれました。

この日のガッキーは珍しく全身黒のパンツスーツで、肩から足元まで流れるようなビジューラインが豪華でした。ギャラリーからは「脚、ながっ!」という声が盛んに漏れていました。

一方の浜辺はレースとリボン使いが印象的な黒のシースルードレスで、女性ファンたちからは『らんまん』の役名である「すえちゃ~ん!」なんて掛け声も聞かれました。

会場で外国人映画関係者に話を聞いてみると「レッドカーペットを歩いた日本人女優の中で、いちばん魅力的だったのは三吉彩花…」と何人かが口にしていました。

胸元がV字にざっくり開いた黒のマーメイドラインのドレスに真っ赤なルージュの三吉が、妖艶に、そしてエレガンスに映ったようですね。

「すぐにでも出演交渉してみたいと思わせる女優だね」とも。

『東京国際映画祭』と聞いて私がすぐに思い出すのは、6年前の満島ひかりの騒動です。

横浜で男性刺され死亡もタイ人容疑者に“同情の声”続々「日本人が悪い」現場で何が? 一方、十徳ナイフ所持するだけで「有罪」判決に賛否も

タイ料理店が軒を連ねることから「タイタウン」と呼ばれている横浜市中区の繁華街で11月2日夜、日本人男性3人が刺され、うち1人が死亡する殺傷事件が発生した。警察は飲食店従業員でタイ国籍の男を逮捕。当初は「日本人グループとタイ人のグループによるトラブル」とだけ報じられていたが、事件の様子を撮影した動画が拡散するにつれ、逮捕されたタイ国籍の容疑者に同情の声が集まるようになった。さらに日本人被害者たちに対しては、「日本人として情けない」「自業自得」との厳しい批判が飛び交う事態に。事件当夜、いったい何が起きていたのだろうか。

日本人グループの「自転車倒し」で発生したトラブル

事件が起きたのは11月2日の夜7時半過ぎ。複数の報道によると、横浜市中区若葉町の通称「タイタウン」で、数名の日本人がタイ料理店前に置かれていた自転車を倒したことをきっかけに、タイ人店員たちとのトラブルに発展。激しいもみ合いの末に日本人3名がタイ人の一人に刃物で刺され病院に搬送されたが、このうちの1名が死亡、2名も重軽傷を負った。

この事件で神奈川県警伊勢佐木署は、タイ国籍で飲食店従業員のクワンキサロート・ルンロー容疑者を殺人の疑いで逮捕。調べに対してルンロー容疑者は、「お店の厨房にいたので何もわかりません」と容疑を否定している。

なお、被害者の身元等の情報は現時点(11月7日12時現在)まで一切報道されていない。

拡散した「真実」が撮影された動画

上述の通り被害者に関する情報が不思議なほど流れてこないこの事件だが、以下のような動画は当初からメディアで報じられている。

事件の様子を視聴者が撮影したという動画を見る限り、数的優位を笠に日本人グループが一方的に暴力を振るい、そんな彼らをタイ人がなんとか止めようと試みていたことは明らかだ。

「日本人の恥」「自業自得」。SNSで飛び交う被害者への厳しい非難の声

この動画が拡散するや、ネット上には「日本人の恥」「これ日本人自業自得じゃん」「悪いのは全て日本人」「タイ人は不起訴処分の無罪放免で」といった、刺された日本人を非難し、タイ国籍の容疑者を同情する声が多数投稿された。

事情はどうあれ、刃物で他人を刺すという行為は許されるものではない。しかしながら、動画のような度を越した暴行を止めるためには、容疑者が刃物を手にするより他に方法がなかったこともまた事実だ。

容疑者の母国・タイではどう報じられたか

この事件、容疑者の母国タイでは「ヤクザの嫌がらせが原因」と報じられているという。以下のサイトに詳しいが、ここでも抜粋してお届けする。

【横浜タイタウン殺人事件】タイでは「仲間を助けるためヤクザに反撃」と報道、暴力被害に遭ったタイ料理店従業員の投稿も紹介

同サイトによると、タイのメディアは横浜の事件で日本人グループから暴行を受けたタイ人従業員の「彼らはヤクザで『タイ人が大嫌い、周辺のタイ料理レストランはすべて閉店しろ』などと暴言を吐き、暴力行為を行った」という内容のSNSへの投稿を紹介。「ヤクザに正義の鉄槌を下す」とセンセーショナルに伝えるメディアもあるという。

十徳ナイフを所持していただけで「有罪」の無茶苦茶な判決理由

一方、事件があった11月2日、ある報道がネット上で大きな注目を集めた。NHKが伝えた、外出中に十徳ナイフを所持していただけで「有罪」判決を受けた男性を追った記事だ。その判決理由が「あまりにも無茶苦茶だ」と話題になっているのだ。

件の裁判所の判断は以下のとおりだ。

▼4、5年は仕事のためには使っておらず、日常生活で使っていても外出先ではなく自宅だった。

 

▼万が一、災害にあった際「こういう事態になったらこう使おう」などといった、具体的な想定をしておらず、災害の備えとしてナイフを携帯していたとはいえない。

 

▼地域防災マップに持ち出し用品の1つとして掲げているのは、災害時に道具の調達が難しい場合に、炊事などで使うことを想定していると考えられ、災害に備えて常時携帯することを推奨しているものではない。

その上でNHKのサイトでは、「『多機能な便利グッズだが、漠然とした目的で携帯することは犯罪を未然に防ぐための法の趣旨からみて相当とは言えない』などとして『正当な理由』にあたらないと結論づけた」と解説している。

十徳ナイフは違法・合法?わかれる司法判断

“正当防衛”であってもナイフを使えば逮捕、護身のために「十徳ナイフ」を所持しているだけで有罪。はたして日本の司法は信頼に値するのだろうか? 今回逮捕されたタイ国籍の男性には、どうか「冷静な判決」が出ることを祈るしかない。

現場教員が「狂っている」とまで言う教育施策のビルド&ビルド

教育現場を助けるためにさまざまな施策を練る文科省。しかし、それが現場で歓迎されないのはなぜなのでしょうか。メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者で現役小学校教師の松尾英明さんは、つくり出すのではなく、なくしてくれ、減らしてくれ、と語っています。

つくるよりなくそう。増やすより減らそう

前回10月29日発行のメルマガに「善魔」について記事を書いた。

● 「よかれと思って」が児童を傷つける。学校が、悪魔ならぬ“善魔”になる瞬間

そしてちょうど昨日、11月4日付の産経新聞の社説に「善魔」についての記事が載っていたらしい。

有難いことに、メルマガ読者でもある友人が教えてくれて知った次第である。

やはり遠藤周作氏の造語ということでほぼ間違いなさそうである。

この新聞記事では、政府の様々な施策を「善魔」として批判している。

記事中では、以下のニーチェの言葉を引用している。

「悪意のように見える不遜な善意もある」

そう、悪意のように「見える」のである。

しかし、それは紛れもなく善意である。

善意だが、相手にとっては迷惑。

善意なのに実質悪という、哀しいすれ違いである。

例えるなら、もう食べ過ぎて吐きそうなのに「美味しいから」と料理を追加注文されているような状態である。

さて、教育施策にもこれはいえる。

絶対、現場教員を苦しめようと思っているはずがない。

しかしながら、常に減らさず積み上げ方式の各施策は、結果的に苦しいことになりがちである。

今の教育現場が本当に助かる、やって欲しい方向性はただ一つなのである。

それが、「今までやっていましたが、やめます」という決定である。

「ノー残業デー推奨」「勤務実態調査」などは、本来その方向性をもっているはずなのである。

しかしながら、現場で今一つ歓迎されないのはなぜか。