中国の「一帯一路」が元凶。カンボジアで人身売買被害に遭う台湾人続出の衝撃

台湾からカンボジアに渡った若者を中心とする300人以上が人身売買被害に遭い、帰国できないでいるとして、台湾社会を震撼させています。何が起きているのか、メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』著者で、台湾出身の評論家・黄文雄さんが複数の報道を元に衝撃の実態を伝えています。黄さんは帰国を困難にしている理由の一つとして、「一帯一路」により開発され治外法権のようになっている地区に連れ去られていることをあげ、中国の杜撰さが悪の巣窟化を助長していると批判しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年8月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】台湾人の被害が続々!他国を犯罪の巣窟化する「一帯一路」の実態

台湾社会に衝撃が広がるカンボジアの“人身売買”、現場は「警察も手を出せぬマフィアの”治外法権”エリア」…日本に被害拡大の可能性は? | ABEMA TIMES

今、台湾社会は、ある事件を起こしている大きな犯罪組織の話題でもちきりとなり、台湾人は戦々恐々としています。事件の概要はこうです。以下、報道を一部引用します。

「無経験で高収入。ビザ申請も代わりに行いますし、飛行機代もタダ。空港までは迎えに参ります」「英語スキルは不要。タイピングができればOK」。そんな甘い言葉でカンボジアやタイなどの東南アジアの国々へ誘い寄せられ、詐欺行為への加担を強要されるといった被害が台湾や香港などで相次いでいる。

台湾内政部や香港政府の発表を総合すると、手口はこうだ。まずネット上に「海外で働きませんか」という趣旨の広告を掲載する。英語力や特別な経験は一切必要なく、しかも高収入だと謳う。興味を持って連絡すると、ビザ申請や滞在場所の確保なども代行してくれ、飛行機代もタダだという。しかしいざ現地に着いてみればパスポートを取り上げられ、詐欺行為に従事させられる。

 

台湾内政部によると、まず詐欺の手法を教え込まれ、「台湾訛りで電話をしたり、メッセージを送ったりして、友人や知り合いを東南アジアに誘い寄せる」ことなどを強要されるという。現地では劣悪な環境に置かれ、暴力や性的暴行を受けることもあるという。

「無経験で高収入」実は東南アジアへの人身売買。台湾や香港を震撼させた詐欺の実態とは | ハフポスト WORLD

台湾は日本以上の学歴社会であり、学歴が低いと初任給も低くなるのが現状です。そんな、社会構造からはみ出した若者たちを狙って、犯罪組織は甘言を弄してカンボジアに誘います。報道によれば、「『まだ370人前後がカンボジアにいる』。台湾内政部(内務省)の徐国勇・部長は8月21日、台湾メディアに対しこう明かした」とのこと。

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統一教会に10億円も献金し続けた女性の子供が「自殺未遂」した理由

安倍元首相が銃殺された事件が引き金となり、旧統一教会と政治家の関係がメディアで大きな話題になり続けています。そんな中、注目されているのが「宗教二世」と呼ばれる問題です。メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、新宗教を取材し、信者の子どもたちについて詳しく調査した内容を紹介しています。

【一日一冊】カルトの子─心を盗まれた家族

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カルトの子─心を盗まれた家族

米本和広 著/文藝春秋

オウム真理教、エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会)、統一教会、幸福会ヤマギシ会といった新宗教を取材する中で、著者が出会った信者の子どもたちがどうなっているのか、教えてくれる内容となっています。

この本のプロローグでは、30年間、統一教会の信者として高額な印鑑や壺を売ってきた人が出てきます。これまで10億円は献金したという。59歳になって、組織の間違いに気づき、退会したというのです。さらに恐ろしいのは、59歳元信者の娘は精神的に不安定で、職場でのちょっとしたミスで自殺未遂をしたというのです。

著者が思い出したのは、ヤマギシ会という集団農場で育った女性です。彼女は18歳でヤマギシ会を去ったのですが、アルバイトをしながら、夜に飲み屋で男と知り合い、交際しては、すぐに男を替えるという生活を送っていたということです。

人を幸せにするはずの新宗教の信者の子どもがこのようなことになっているのは、何か間違っているのではないか、というのが著者の思いなのです。

(統一協会の)「神の子」は自殺未遂を図り、ヤマギシ会の子は夜な夜な男を替える、これはいったいどういうことなのか(p12)

無意識で使っているけど意外と難しい「とか」という日本語の正しい使い方

私たちが普段なにげなく使っている、「とか」という日本語。この言葉を真剣に考えてみると、意外とあいまいで難しいものなんだそうです。今回のメルマガ『前田安正の「マジ文アカデミー」』では、朝日新聞の校閲センター長を長く務め、文章・ことばから見る新たなコンサルティングを展開する著者の前田さんが、「とか」の意味と役割について詳しく語っています。

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あいまいな言い方「とか」あるわけで…

「先輩、アイスとか食べます?」

と言ったときの「とか」って何だろう。

「とか」は、物事を並べて紹介するときに使う助詞です。しかしこの場合、列挙する具体的なものは明示されていません。

シチュエーションによっても解釈は違ってくるような気がします。たとえば、

A:食事の後のデザートを選ぶとき
B:仲間うちでアイスクリームの話をしていて、先輩に話を振ったとき

Aの場合なら、二つほど解釈の仕方がありそうです。

1)「先輩、アイスを食べますか?」
2)「先輩、何かアイスのような冷たいスイーツを食べますか?」

1のように断定的に言えばいいところを「アイスとか」という聞き方で、婉曲的に表現しているように見えます。先輩に気を使っているとも言えます。

「先輩、アイスなどはいかがですか」

という言い回しに近いかもしれません。

2は並列して伝えることを暗にぼやかしているように思えます。

冷たいスイーツの代表として「アイス」を言ったもので、それ以外の何かであってもいいのです。先輩が食べたいと思うものがあれば聞いておこうという姿勢です。

Bの状況だと1、2の解釈とは異なるかもしれません。

アイスクリーム談議に加わっている先輩に対して、

「アイスクリームなんて食べそうもないけれど」

という予想外の思いが「とか」に込められているようにも思えます。

もう少し、見ていきます。

断定をさける「とか」の役割

1)店先にはキャベツ・キュウリ・ナスが並んでいる。
2)店先にはキャベツとキュウリとナスが並んでいる。
3)店先にはキャベツやキュウリやナスが並んでいる。
4)店先にはキャベツとかキュウリとかナスが並んでいる。

1は中黒(・)でつないでいます。単純に野菜を並べたもので、ここには特に書き手の意図は見えません。ここに書かれている以外に、野菜が店先に並んでいるようには読めません。

2はむしろ、店頭に並んでいる野菜はこれだけです、というやや強めの主張があるように思えます。

3は、他にもいくつかの野菜が並んでいるが、キャベツやキュウリやナスがその代表として書かれているように理解できます。

4になると、2の「と」より断定的な印象が和らぎます。3に近い印象がありますが、4は店先に並んでいることに大きな関心がないようにも読めてしまいます。印象がグッと薄くなるのです。

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なぜ、サッカーの日本人選手たちはドイツで挑戦したがるのか?

サッカー強豪国として世界的に有名な国、ドイツ。国際大会で好成績をあげ続ける強さの秘密はどこにあるのでしょうか? 日本人選手たちの「出世の場」でもあるドイツサッカーについて、メルマガ『Taku Yamaneのイェーデン・ターク』の著者で長くドイツに暮らすTaku Yamaneさんが 詳しく解説しています。

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ドイツと日本「サッカーの違い」

いつもご愛読ありがとうございます。

今日は久々にドイツと日本の文化の違いをお話しましょう。

ドイツと言えばサッカー強豪国。この冬行われるワールドカップでも優勝候補です。

サッカー強豪国にはそれぞれの国のスタイルがあり、スペインはパスを繋ぐ美しいサッカー、ブラジル等の南米勢は華麗な個人技や勝ちに拘ったちょっとダーティーなプレー。イングランドはキック&ラッシュと言われる激しい攻防、イタリアはカテナチオ(閂をかける)と呼ばれる堅守などがあります。

で、ドイツは何かというと「ゲルマン魂」と呼ばれる勝負強さです。今でこそ世界トップクラスの選手をたくさん輩出するようになったドイツですが、それほど多くない時期もありました。それでも国際大会ではずっと好成績を上げ続けています。

そんなドイツではここ10年、日本人選手の出世の場として非常に注目されています。イングランドプレミアリーグ、スペインのリーガ・エスパニョーラ、イタリアのセリエA、フランスのリーグアンと並んで欧州5大リーグと呼ばれるドイツのブンデスリーガには、日本人がたくさんいます。日本人が多い理由はいろいろありますが、サッカー面で言えば、「日本人のようなプレースタイルの選手が少ない」というのが一番だと思います。

ドイツは勝負強い国です。言ってしまえば勝てばそれで良いということです。なので、パスが美しいとかドリブルが華麗だとかそういうのはあまり評価されず、単純に得点数やスピード、フィジカルが重視されます。酒場でサッカーを見ていても、ボールを奪ったらすぐに「走れ走れ!」と親父共が叫ぶのが聞こえます。要は「早くゴールに迫れ」ということです。

ところが、日本人選手はそうではありません。Jリーグなどを見ていても、丁寧にボールを繋ぐ意識が高いです。比較的ゆっくりとプレーし、危険なスライディングやタックルも少ないです。ファンの価値観としても、ガツガツした選手より、エレガントな選手を好む傾向があります。そうなると、自然とそういうパスや技術に秀でた選手が多くなり、試合中もゆったりとしたプレーをするようになります。

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京セラ稲盛和夫名誉会長が死去。日本電産の永守会長が語る「夜10時の秘話」とは

稲盛和夫氏が老衰で死去、90歳

京セラの創業者で、経営破綻したJAL再生の立役者でもあった稲盛和夫名誉会長が今月24日、京都市内の自宅で老衰のため死去しました。90歳でした。

稲盛氏は1955年、鹿児島県立大学を卒業後、京都の碍子製造会社「松風工業」に就職。そこでファインセラミックスの将来性に気づき、1959年に「京都セラミック」を創業、一代で世界的な企業「京セラ」に成長させるなど、日本を代表するカリスマ経営者として知られています。

稲盛氏の経営哲学は多くの経営者やサラリーマンに愛されましたが、日本電産を一代で1兆円企業へと育て上げた永守重信氏にとってもそれは同じでした。1980年代に2人が語り合った夢を、無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』よりご紹介します。

「稲盛さんは半端じゃない」永守重信氏

──永守さんは稲盛和夫さんと同じ京都で創業し、精密小型モーターのメーカーだった日本電産を一代で1兆円企業に育て上げられました。今年で76歳(当時)になられるそうですが、いまなおバイタリティーに溢れていますね。

永守 「まだ現役バリバリですから(笑)。きょうは稲盛さんについてお話ができるというので、非常に光栄に思っています。

──そもそもの出会いはどういうものでしたか

永守 1973年の日本電産の創業から10年くらい経った頃だったと思います。もう亡くなられましたけれど牧さんとおっしゃる京都銀行の常務さんが『永守さん、これから会社を大きくしたいと思うなら、京都セラミック(当時)の稲盛さんと一度、会っておいたほうがいいですよ』と一席設けてくださいましてね。稲盛さんとは同じ申年で、年齢は稲盛さんが一回り上なんです」

──すると、永守さんが39歳前後、稲盛さんは51歳前後の頃ですね

永守 「ええ。当時、京セラは創業20年を越えて大いに驀進していた時で、まさに『京セラ、ここにあり』という感じでした。稲盛さんも経営者として脂が乗り切っていて、話に非常に勢いがありましたね。

実際、稲盛さんは猛烈に働いておられ、これが成長する企業のトップのあり方だということを身を以て教えられたんです。

会食が終わったのが夜の10時くらいだったでしょうか。私は当然、それから家に戻らずに会社に帰るわけですけれど、稲盛さんも会社に帰られると聞いて、『やはり、この人は半端ではないな』と思いました。そんな経営者にそれまであまり会ったことはなかったし、印象は大変強烈でした。その時の勢いのある姿はいまでも目に焼きついています」

──同じ経営者として強く意識するようになったのですね。

永守 「その日から目標が一段も二段も上がりました。京セラという会社と稲盛さんという人物を追い求めるのが私の目標になりました。もちろん、最初から同じことはできませんから、まずは真似るところから始めたんです」(『致知』2021年4月号特集「稲盛和夫に学ぶ人間学」より)

統一教会問題で注目。神様仏様が聞いて呆れる「宗教とカネ」驚きの実態

自民党との深い繋がりが明らかになった旧統一教会をはじめ、豊富な資金力を誇る組織が目立つ「新宗教」と呼ばれる宗教団体。なぜ彼らはえげつないほどのカネを貯め込んだり「運用」することが可能なのでしょうか。今回のメルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』では、著者で投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹兵輔さんが、宗教団体が税法上でどれだけ優遇されているかを紹介。知られざる「宗教とカネ」の実態を白日の下に晒しています。

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宗教とカネ。所詮は金集めが中心の宗教団体、宗教法人のオイシイ税制優遇制度

みなさま、こんにちは!

「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。

今回のテーマは、「宗教とカネ」についてです。

現在、霊感商法や献金献身で悪名高かった旧統一教会と自民党との関係がズブズブだったことが、盛んに暴露され続けています。

反社会的活動が目に余った旧統一教会や、その関連団体の国際勝共連合などの主張の偏よりや違和感は、かねて一般にも周知の事柄だったゆえに、そうした団体との関係性をもっていた議員の見識が大いに問われているのです。

まったく、旧統一教会などと関係のあった自民党議員たちの往生際の悪い釈明や、岸田文雄自民党総裁の優柔不断な対応ぶりには目を覆いたくなるばかりです。

こんなカルト教団にまで選挙を応援してもらい、ジェンダー平等などの人権政策や憲法改正案にまで影響を受けていた疑いが濃厚なのですから、非常に情けない限りの与党・自民党や一部野党の体たらくなのでした。

「カネ」がなければ回らないのが「宗教団体」という組織!

マルクスは「宗教はアヘン」と断じ、否定的に見ていたことが知られます。

また、さまざまな宗教の歴史的変遷から、「宗教は人類の災いのもと」と断じる人も少なくないことでしょう。

「カネを貢いでくれる信者の奪い合いや、教義の違いが招く他宗排斥が争いを生み、口では平和や愛やらを唱えながらも、異教徒に対しては憎しみを燃やし、互いに潰し合いになるのが宗教の宿命」と否定的に思っている人も数多くいることでしょう。

それでも、この世に悩めるものがいる限り、世界中に宗教は存在し続けることになる──とも思えます。

さて、日本では一般的な既存の伝統宗教とは異なる、明治以降に生まれた成立時期の新しい宗教団体は「新宗教」と呼ばれます。

むろん、韓国で生まれ、日本でも足場を築いた旧統一教会も、そうした「新宗教」に括られます。

こうした「新宗教」の特徴は、その多くが独自の教義を唱える教祖を有し、「現世利益」を謳い、信者は生きているうちに幸福になれる──と説くものが少なくないのです。

いっぽうで、歴史ある伝統宗教のほうは、末端における神社仏閣が廃れていく状況が近年顕著なのに対し、数多ある「新宗教」はそれなりの組織を維持しているようにも窺えます。

なぜなのでしょうか。

理由は、伝統宗教と比べて、「新宗教」はカネ集めが上手いからといえるでしょう。

「カネ集め」がうまく回っているからこそ、立派な施設もつくれ、その権威による「信者集め」や「カネ集め」のシステムも両輪で機能させられます。

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「核の脅し」も通じず。プーチンは戦争資源の欠乏間近で敗戦が確定へ

西側諸国から大量の武器供与を受け勢いづくウクライナに対して、兵員不足が指摘されるロシア。両軍の攻防は現在膠着状態にあると言われますが、開戦から半年を超えたこの紛争は、今後どのような展開を見せるのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、最新の戦況を振り返りつつ、ロシアの勝利がなくなったと分析。さらにロシアの敗戦前提で構成される世界秩序においては、中国の立ち位置が問題になるとの見立てを記しています。

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ロ軍の戦争資源欠乏を待つ

ウクライナ戦争はウ軍がロシア後方の補給基地、空軍基地を叩き、ロ軍の戦争資源が枯渇してきた。しかし、ウ軍は当分、総反撃しないという。今後を検討しよう。

ロシアがウクライナに2月24日から侵攻してから半年が経過した。そして、ウクライナ独立記念日は8月24日であった。

ウクライナでの戦闘では、引き続き、ウ軍はクリミア半島やヘルソン州、ザポリージャ州のロ軍の弾薬庫や兵站拠点、司令部、空軍基地などを撃破して、ロ軍の攻撃力を大幅に減少しているが、この数日は、ロ軍攻撃が一段と減少してきている。

クリミア半島の57mm対空機関砲「S-60」が昼夜ともに、迎撃のために57×348SR弾が発射されている。UAVを頻繁にウ軍はクリミアに飛ばしているようだ。

そして、シリアに配備していたS-300防空システムをクリミアに移転させたようである。このようにクリミアの防空体制が整い、簡単には攻撃できなくなったようである。

しかし、それでも対空ミサイルで対処せずに、対空機関砲を撃つような状態である。安いUAVなので、対空ミサイルを使用しないのかもしれない。

このため、ウ軍もクリミアでは、パルチザン活動を中心に攻撃をするようである。

ロ軍は、戦争資源が枯渇してきたので、バクムットやドンバス方面に優秀部隊を集めて、一点突破を志向していた。それがピスキーであり、ウ軍は、持ち堪えられなくて撤退したが、ロ軍の攻撃が止まったので、ウ軍がピスキーの奪還に動き、市の西側に前進した。

バクムットでは、ソルダー攻撃のスペツナズの消耗が大きく、交代としてカディロフツィを投入したが、真偽不明ながら、そこでスペツナズとカディロフツィが、血みどろの銃撃戦を繰り広げたようだ。このため、ロシア連邦軍参謀本部情報総局GRUの高官が呼ばれたようだ。

ということは、ここに展開していた部隊は、GRUのスペツナズであり、チェチェン部隊を軽蔑していたが、これと交代ではプライドを大きく傷ついたのであろう。

そのためがどうか、ソルダーでもロ軍は前進できないでいる。

ポスロフスキーには傭兵ワグナーを投入した、こちらも前進できていない。最優秀部隊でも損耗が激しく、戦争資源が尽きてきているようだ。

ウ軍の主力部隊がいる南部ヘルソン州では、ドニエプル川西岸地域に展開するロ軍は補給が細っているが、それでもロ軍は多数の戦車とTOS-1の猛攻でブラホダトネを攻撃占領した。ウ軍は一度奪還したが、再度奪われたことになる。

ドニエプル川西岸でもロ軍戦車隊を集中して、攻撃してくるようであり、ロ軍も意地を見せている。ここのロ軍は東部に展開していたロ軍メインの戦車中心のBTGであり、ウ軍も気を付ける必要がある。

しかし、ヘルソン州の西端のオレクサンドリフカは、ウ軍が抑えたようであり、ロ軍はこの街を空爆している。この方面でウ軍は情報統制しているのでよくわからないが、ロ軍の動きから見える。

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ホンマでっか池田教授が生物学視点で断罪。後進国ニッポンの古い「婚姻制度」

トランスジェンダーで男性から女性に性別変更した人が、自身の子どもの認知を求めた裁判で、東京高裁が科学的にはまったく不合理な判決を下し議論を呼んでいます。今回のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』でCX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみ生物学者の池田清彦教授は、生物学的には多様性の一つで当たり前のトランスジェンダーを「性同一性障害」として、障害者扱いする関連法案の名称そのものも含め、問題の原因が性や性別に関する日本の法律の時代遅れにあると指摘。性を変更したい人に対してほとんど虐待に近い難題を押し付けていることについても問題提起しています。

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後進国日本の婚姻制度

男性から女性に性別変更した人が、凍結していた自分の精子でパートナーの女性との間にもうけた子を、自分の法的な子として認めてほしいと訴えた裁判で、2022年8月19日、東京高裁は不可解な判決を出した。この人はパートナーとの間に2人の子がおり、長女は性別変更する前に生まれた子で、次女は性別変更した後で生まれた子である。

自分の公的な子として認知するように訴えた1審の東京家裁で、長女も次女も法的な子として認められなかったので上告していたのだ。東京家裁の判決理由は「女性に性別変更したため法律上の父とはならず、出産していないから法律上の母にもならない」というものだった。

生物学的なすなわち正しい親子関係は遺伝子の垂直伝播によって決まり、法律によって決まるわけではない。今回の東京高裁は、東京家裁の判決を覆し、長女については法的な親子関係は認めたが、次女については認められないとした。

長女が生まれたときは男性だったので公的な親子関係として認めるが、次女が生まれたときは女性だったので公的な親子関係として認めないという理屈だろうが、性別変更したからと言って、この人が生物学的に男性から女性に変わったということではないのだ。そもそも、性や性別に関する日本の法律は世界水準から見てどうしようもなく時代遅れで、早急に法律を変える必要があるが、マイノリティの権利よりも自分たちの金儲けの方が大事な政治家たちは、法律を変えるつもりはないらしい。

LGBTの権利を擁護すべきという意見が強くなってきた背景にあるのは、LGBTは個々人に備わった個性であって、異常でも病気でも障害でもなく多様性の一つだという生物学的な認識にある。確かにLGBTはマイノリティであるが、マイノリティが障害であれば、平均値から極度にずれた人は障害者ということになる。オリンピックで金メダルを取る人は運動障害者であり、東大にトップで合格する人は脳障害者だ。これらの人が障害者でないならば、LGBTも障害者ではない。

かつては、人は男と女にはっきりと分かれていて、中間的な存在は異常だと思い込みたかった人が多かったという事情もあったのだろう。最近出版した拙著『バカの災厄』にも書いたけれど、多くの人は細かい差異を無視して同一性を捏造したがる。それで、すべての人は男と女という同一性に回収されて、それ以外の同一性は存在しないと信じれば、そこからはみ出るものは何であれ異常ということになる。日本の法律はそういう信憑の上に成立しているので、生物学的な事実を完全に無視している。

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安倍晋三元首相の死を招いたか?祖父・岸信介が二股“両岸”と呼ばれた理由

統一教会とのただならぬ関係を疑った犯人に撃たれ亡くなったた安倍晋三元首相。教団との縁を紡いだのは祖父の岸信介元首相だったと伝えられています。この岸信介という人物について、「思想や理想、宗教をあてにはしないが利用する」と手厳しく評するのは、評論家の佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、対極に位置する政治家として石橋湛山元首相をあげながら、“両岸”と呼ばれた岸元首相の政治姿勢を紹介しています。

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二股の“両岸”岸信介

安倍晋三の祖父の岸信介が孫の統一教会との縁の出発点である。岸について、私が快哉を叫んだエピソードがある。

岸が首相の時だったかはわからないが、岸恵子が岸が開いたパーティーに招かれてそれを断ったという。そのことを先輩の高峰秀子に話したら、高峰はさらっと、「岸は岸でも向こう岸だものね」と言ったとか。

私は2人の女優に拍手を送ったが、岸信介は基本的には「向こう岸」でも“両岸”と呼ばれていたことを私は学生時代からの友人の岸井成格に教えられた。

『毎日新聞』の主筆も経験した岸井は、2006年に出した私との対談『政治原論』(毎日新聞社)で、岸が社会党(右派)から出ようとしたこともあると言い、その後をこう続けている。
「革新官僚のつながりで言うと三輪寿壮という東大新人会出身の政治家が社会党にいて、これが東大時代、岸の無二の親友なんだよ。うちのおやじ(岸井の父親も東大新人会)なんかも、三輪とはものすごく親しかった。三輪の葬儀で弔辞を述べたのは、確か自民党幹事長時代の岸だよ。彼らの中では、保革の人脈はけっこう入り乱れていたんだ」

しかし、岸と対極の位置に立つ石橋湛山は「思想」を利用できるものとは考えなかった。私は『湛山除名』(岩波現代文庫)を書く時に、岸にも触れた。

作家の伊藤整が「岸信介氏における人間の研究」(『中央公論』1960年8月号)で、国会で岸を観察した印象を書いている。

「その人物の物腰は、私が保守系の政治家にしばしば見ていた人間とは異質のものであった。また社会運動や演説や入獄などの体験などで鍛えられた左派の政治家とも違うものであった。つまりその男には、私たち文士とか学者とか、一般に知識階級人と言われている人間に近いものがあった」

私はこの指摘には全面的には賛成しないが、「人格、信念、思想、理想、宗教などというもののどれをもあてにしない人間」で「知識階級人のいやらしいタイプの1つ」という岸評には同意する。「あてにしない」けれども利用してきた統一教会というカルト宗教を憎む者に孫が撃たれてしまったのである。

ただ、同じ知識階級人でも湛山のように「人格、信念、思想、理想、宗教などというもの」に重きを置く人間も、少ないけれども存在する。そして、湛山やその同志の松村謙三は政治家という公職を私有して息子や孫に後を継がせるようなことはしなかった。

岸について城山三郎は「右翼に腿をさされたくらいで失神して……」と冷笑したことがある。刺した方の荒牧退助は後年、その時のことをこう述懐している。
「殺すつもりだったら殺していたよ。最初から殺すつもりはなかった」

岸は失神して失禁したのだったかもしれない。

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