すしを素手で握るのは不衛生?NYの手袋義務化に、すし職人たちが反発

ニューヨーク市の衛生局が、「完全に過熱しない食品を扱う際に素手で触らない」という衛生基準を飲食店に対し導入。これにより、使い捨て手袋の着用がすし店で始まった。ところが手袋を拒否したすし職人のすし店が営業停止となり、これをきっかけに、「素手で握ってこそすし」、「手袋=衛生的なのか」と言った批判が噴出し論争に発展している。

手で握るのは訳がある

 今回手袋着用を拒否し営業停止となったのは、多くのファンを持つすしシェフ、デビッド・ブーハダナ氏の「スシ・ドージョー」だ。ブーハダナ氏は10代ですし職人となり、日本のすし店でも修行をした本格派。『Business Journals』 によれば、同氏だけでなく、「すし作りの伝統に反する」手袋の着用を拒否する職人は多いという。しかし、ニューヨークではレストランの衛生状態をA、B、Cの順で評価しており、素手ですしを握ればマイナス7ポイント。13ポイントを失うと、A評価を受けられず、経営的にも好ましくないという。この点から、しぶしぶ手袋をする職人もいるようだ。

大のすし好きで、有名店「スシ・ヤスダ」のオーナーの1人であるスコット・ローゼンバーグ氏は、ニューヨーク・デイリー・ニュース(NYDN)に寄稿し、素手ですしを握るべき理由を説明する。職人は、直接魚に触れることでその鮮度を確認し、油の乗りを感じ、その魚に合った最良の切り方、客への出し方を見極める。シャリに加える微妙な力加減も、素手でなくては決められない。また、シャリとネタが合わさったときのちょうどいい温度も、職人の手の感覚が決めるのだと同氏は言い切る。

 さらに衛生面においては、手袋使用はむしろ不衛生だと同氏は主張する。例えば、手袋をしてサンドイッチを作った店員がそのまま現金を受け取り、濡れたエプロンに触れ、汚れた引出しを開け閉めすることもあり、結果的により危険な相互汚染につながる。また、長時間手袋をしていると、内側の湿度が上がって微生物が蔓延することにもなる。破れた手袋の隙間から、また手袋を外す際に菌が移る確率が高まるという研究もあるとのことだ。こういったリスクを減らすため、手袋をちょくちょく取り替えるのも手だが、何百枚もの手袋が無駄になると同氏は指摘。それに比べ、すし職人には、まめに手を洗い、酢を入れた水で何度も手を殺菌するという徹底した手順があると述べている。

正しい知識が必要

すしがアメリカ人にとって比較的新しい食べ物であることもあり、手袋以外にも、すしに対する衛生基準は総じて厳しいようだ。ニューヨーク市では、カリフォルニア州などで冷凍生食用マグロの食中毒が起きたのをきっかけに、サルモネラ菌の繁殖を抑えるため、すし店にマグロの冷凍を昨年から義務付けている。これに対し『Food Safety Magazine』に記事を寄せた「エド・スシ・エクスプレス」のシンシア・ラベル・トゥン氏は、マグロの食中毒の原因は、インドネシアの加工元が汚れた水を使用したためだろうと推測。冷凍しても菌の繁殖が抑えられるだけで、菌が死ぬわけではないと説明する。同氏は、すしを食べて死んだアメリカ人はほとんどいないとし、冷凍、生に関わらず、適切な処理がされた魚を使う限り、すしは安全だという認識を示した。

すし飯に対しても、室温で2時間以上置くとバクテリアが増えるとし、廃棄を求める自治体もあるという。これに対しても、pH値が適切になるよう酢飯を調合すれば、食中毒の危険はないとトゥン氏は主張。多くの人々がすしを食べるようになった今、安全性に関し正しい知識が必要だと述べている。

ロサンゼルスでは手袋撤回

ロサンゼルス・タイムズ紙(LAT)によれば、2014年1月にカリフォルニア州でもレストランの従業員に手袋の使用が義務づけられたが、レストラン業界から手を洗う方が効果的、手袋のコストや環境への負荷が問題だという批判があり、同年6月に撤回された。

リトル東京の「スシ・ゲン」では、手袋をはめて握ったすしが不評で、苦情の電話が相次いだらしい。店側はこれで職人たちもハッピーになれるとLATに安堵の気持ちを語った。すしはやはり、手で握ってこそ本物。ニューヨークでも、ぜひ規則の見直しを期待したいところだ。

(山川真智子)

 

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特別対談Part2 高城剛×石田衣良「大手出版社は思考が役人と同じ」

世界を股にかけ、幅広いメディアで活躍中の高城剛さん。最近ではノマド的生活をしていることでも注目を集め、その経験を書いた本も出版されています。そして、ベストセラー作家として多くの小説やコラムを発表し続けている石田衣良さん。近いようで遠い世界にいるお二人が、自身の視点で日本の出版業界の先行きについて語り尽くしたスペシャルトークのPart2です。お二人の有料メルマガをご購読いただいている読者限定で公開している対談を、特別に一部だけお見せします。かつて出版業界と同じ局面を迎えていた洋服業界は生き残りを賭けてどのような手段をとったのか? そして高城剛さんの考える打開策とは…?

特別対談Part1 高城剛×石田衣良「これからの出版はライブと同じ」

出版のカタストロフィは近いうちに必ずおとずれる

高城:まず、僕は新参者の作家です。だから、既存の出版業界から嫌われようが他にはできない新しい挑戦をもっとしたいし、同時にデジタル化とは逆の方向にも力を入れたいと思っているだけなんです。

石田:正直言って出版の世界は、本に代わる新しい柱が作れないという話で、みんな思考が止まるんですよね。「作家はライブとかないし、大変だよね」というところで、みんなが止まって、何も動かないのが現実なので。でも、昔はありましたよね。文藝春秋の「文化講演会」みたいに作家を何人か呼んで、日本中を巡るんですよ。で「今、東京では、何があるんだ」ということを話していたんですが、それかもしれないなぁ。

高城:ただ、渋谷公会堂の時も、大きい出版社に話を持って行ったら「何か事故が起こったらどうするんだ」って言われて。講演会で事故は起きないって(笑)。

石田:刺されない限りね(笑)。そこら辺に関しては、今の出版業界の頭の硬さというか、動きの悪さもありますよね。必ずネガティブなことを言って、前例がないと言って潰そうとするんだよね。

高城経営陣の問題のような気が、僕はしますけどね。よく「電子書籍の話を聞かせてくれ」と言われて、大きい出版社に行くと、はじめは電子書籍の担当部長が出てきて、その後は担当役員、担当常務と、どんどん位が上がって行くんですよ。それで最後に社長にお会いすると「何だ、あなたの決断の問題じゃん」というところに行き着きます。経営が新しいことをジャッジメントできない。

石田:これまで本は、基本的に刷って問屋に卸せば、あとは何もしなくても売れていたんですよね。それで「何もしないのはいいことだ」って、頭に染み付いているんですよ。思考役人と一緒で、実際には動けないんです。だから、たぶん別の人間が決定できるポジションに来るか、この状態が持ちこたえられないくらいのカタストロフィが来るまでは、何も変わらない気がしますよ。

高城:カタストロフィは、遠くないうちに間違いなく来ますよ。

石田:そうなんだよなぁ。だけど、いわゆる紙の世界で、そのことを考えて先に動いている人ってほとんどいないですよ。電子系の担当の人って、窓際でもうこの人ダメだなって人ばっかりじゃないですか。エースがまわってこないので……それが厳しいんだよなー。

高城:雑誌が広告収入依存してきてしまったというのもあるでしょうね。出版社の人間も目線が広告代理店みたいになってますからね。あと、タレント主義。とにかく、リスクを少なくするためにどうするかと考えいて……新しいことはできないですよ。

【海外の反応】安定の斜め上を行くNIPPON式ロボットに世界は?

産業用ロボット市場でシェア1位を誇るニッポン。ロボットが接客する「変なホテル」に、自然対話型の美女ロボット「ERICA」など、どこかクールジャパン的なものを売りにした独自のロボット開発を加速している。さらにはソフトバンクのPepperが「性行為」禁止規約を発表し、開発だけではなくロボットに対する倫理観も提唱し始めた。経済産業省によると、現在の日本国内のロボット産業市場は約1.5兆円(2015年)で、2035年には9.7兆円までに伸びると予想。ますます加速する日本のロボット産業を世界はどう見ているのかを考察した。

ホテルの受付の恐竜ロボットに「ゾッ!」

2015年に長崎県佐世保市のハウステンボスにオープンした「変なホテル」。

「究極の生産性」を追求したこのホテルは、チェックインからチェックアウトまでロボットが対応するという名前の通り、奇妙さが売りのホテルだ。このホテルについて海外メディア各社が大々的に取り上げている

英ガーディアンでは「日本のロボットホテル:受付には恐竜、ルームサービスにはマシーンが対応」と題し、「物騒な外見の恐竜が英語で接客し、日本語対応の女性型ロボットが瞬きしながらお出迎え」する人件費削減のためにロボットが接客する奇妙な有人ホテル、と紹介。

また英デイリー・メールでは、「不完全なホテル?」と紹介し、「5つ星ホテルでは通常最高の料理と接客を提供することが彼らのプライドであるが、日本では違うようだ」とし、「荷物運びも部屋の掃除もすべて人型ロボットが対応する。そして受付の笑顔も」と、少々皮肉まじりの紹介

英テレグラフも「このホテルのアイデアはよくできている」と論じた一方、「多くの旅行者が腑に落ちていないということを考慮するべきだ。(なぜなら)リアルな人間にとってかわるものがないから」と論じている。

しかし、「日本はロボット産業においてトップクラスに入り、日本政府はロボットを経済成長戦略の大きな柱として拡大している」(英ガーディアン)と高く評価する見方もあり、今後のニッポン式ロボットへの注目度は高いようだ。

 

一家に一台、美女ロボットの時代が到来!?

自分自身を完コピしたロボットや、タレントのマツコ・デラックスに瓜二つのロボット「マツコロイド」を開発したことで有名になったロボット開発の第一人者の石黒浩教授が、共同研究として最新作の自然対話型のロボットERICA」を2015年夏に発表。世界のメディアでも話題を呼んだ。

英BBCのサイトでも、石黒教授のもとを訪れ、取材を敢行。

人工知能が組み込まれた「ERICA」と実際に会話した英語圏のリポーターが、ERICAに日本語が変だと笑われて当惑する様子をレポートしている。

英ガーディアンにおいては、「すべての家庭にERICAがいるという状況はもう少し時間がかかりそうだが、ここ数年で日本は日常生活においてロボットの恐るべき受容を実証してきた」とこれまでの功績を高く評価。

ガーディアンが予測するように、近い将来この166cmの美女ロボットが家庭に一台という日がやってくるかもしれない

ベッキー騒動から学ぶ、ミスブランディングをリカバーする方法

ここ最近、タレントのベッキーと「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音の不倫疑惑がワイドショーを賑わせています。真相は不明ですが、川谷が既婚者だったこともあり、世間はベッキーに冷たい視線を向けているようです。メルマガ『幸せなセレブになる恋愛成功変身術!』では、今回の騒動を例に出して「過去に不倫した女性が、結婚に向けて逆転する秘策」を伝授。心当たりのある方は読むベッキー!?

ベッキーは今後どうすればいいのか

今回は「ミスブランディングをリカバーする方法」についてお伝えいたします。

不倫歴最悪のミスブランディングです。男性陣は不倫歴のある女子に対して、「結婚制度を守らないオンナ」と見なします。

結婚しても「どうせ浮気するから真面目には付き合えない。まあ遊びだったらいいけど…」という最低の扱いを受けるハメになります(;_q)

では、不倫歴を知られている女子は結婚を諦めておひとり様で生きていくしかないのでしょうか?

…いえ。まだあきらめる必要はありません! この絶体絶命のピンチからでも巻き返すことのできるのが恋愛成功変身術の凄さです。

これ以上のイメージダウンを避けるには、オーバーなまでに反省してみせることです。

「私はもう、結婚する資格が無い女なんです…」

というくらい、しおらしい態度を見せましょう。

要するにこの場面では、同情を集めるしかないのです。「へりくだる」テクニックの応用です。下手に弁明すればするほど逆効果になります。

「たかが不倫で、そこまで卑屈になる必要は無いじゃん(-_-)」

そう思うタイプの人は、ハッキリ言って結婚に向きませんw

結婚生活とは、窮屈なものです。そんなものに縛られず自由に生きたほうがいいでしょう。

しかしあなたが、自分の人生を結婚制度に守ってもらいたいのであれば、あなた自身も結婚のルールを保守する必要があります。

ベッキーの件で、不倫に対する世間の目がどれだけ厳しいものなのか、改めて実感した人も多いはずです。「たかが不倫では済まされないのです。

なお、略奪婚の成功率1%もありません。狙って実現できることではないのです。現にベッキーも無理でしたよね?

ベッキーはけっこう女王セルフが高いので、恋愛は肉食スタイルになりがちです。それが、川谷が既婚者だと知っても引き返せず突き進んでしまった原因のひとつでしょう。

読者の中には今現在、不倫進行中の方もいるでしょう。あなたが進む先に未来はありません。若さの浪費です。ただちに全てを終わらせて、独身者同士の健全な恋愛の道に戻ってください!

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大学教授も認めた威力。唐辛子のカプサイシンで肌年齢が10歳若返る

唐辛子の辛み成分「カプサイシン」がダイエットに有効であることは、すでに広く知られていることですが、最近の研究で美肌作りにも「カプサイシン」が一役買うのではないかと注目を集めています。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で詳しく見ていきましょう。

冬の肌荒れにトウガラシを

今年は暖冬であまり寒さを感じませんが、それでも今からが寒さの本番です。

寒さにはトウガラシがたくさん入ったキムチ鍋がおいしいですが、お肌の手入れにもトウガラシが有効というお話です。

唐辛子の辛み成分「カプサイシン」を薄めて皮膚に塗ると、肌の弾力性が増し、シミやそばかすが減少するそうです。これは名古屋市立大大学院の岡嶋研二教授らが明らかにしたものです。

研究では、まずマウスを用いた実験を行いました。マウスの皮膚にカプサイシン0.01%を含むクリームを塗ったところ、インスリン様成長因子IGF-1の増加を促す、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ぺブチド)という物質が、神経末端から放出されることがわかりました。このIGF-1は細胞を活性化し、肌の老化を防ぐ働きを持つことが知られています。

そこで次に、このクリームを健康な女性17人に1週間、毎日1回顔に塗ってもらったところ、肌が引き締まり、しわやたるみも減ったそうです。研究チームの換算では、肌年齢が10歳若返ったことになるのだそうです。

ところで、唐辛子ダイエットを行っている人も多くいらっしゃいます。「カプサイシンが脂肪をメラメラ燃やす」というイメージから人気だそうですが、カプサイシンが直接脂肪をエネルギーに変えているわけではありません。

カプサイシンの辛味成分が神経を刺激して、エネルギー代謝を活性化するホルモンを分泌させ、体脂肪が分解しやすい状態とさせるもので、岡嶋先生の研究結果に通じるものです。

なお、トウガラシ成分をそのまま皮膚に塗ったりすると、皮膚がただれたり、炎症が起こったります。因幡の白兎(いなばのしろウサギ)になりますので、ご注意を!

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こまめに耳掃除をしているのに…。突然耳の中がかゆくなるのはナゼ?

綿棒や耳かきで耳の中の汚れを取り出す耳掃除。耳掃除が好きな人は多く、なかには1日に1回以上掃除しなければ気が済まない人もいるようです。頻繁に耳掃除をしているにも関わらず、急に耳の中がかゆくてたまらなくなった経験はありませんか?いったいなぜかゆくなるのでしょうか?

間違った耳掃除の仕方をしている

いらないものと思われがちな耳垢ですが、耳垢には「殺菌作用」と「皮膚を保護する」という2つの役割があります。そのため、耳垢がなくなりすぎると耳のなかが危険にさらされた状態になってしまいます。耳かきの頻度は3か月に1回が適切です。

また、耳垢は自然に外に剥がれ落ちていくため、奥の方まで掃除をする必要はありません。綿棒や耳かきを奥までいれて掃除をすると、鼓膜を傷つけることになり、耳鳴りや難聴の原因になります。決して耳の奥までガリガリと掻きだしてはいけません。耳掃除は耳の中の手前1センチ程度にとどめておきましょう。

耳かきを毎日のようにしたり、間違った方法での耳かきを続けたりすると突然耳の中がかゆくなります。そして「かゆいから…」と、耳掃除をしてしまう負のスパイラルに陥るのです。

花粉症などのアレルギーによるもの

花粉症の人やアレルギーの人、アトピーの人なども耳の中が突然かゆくなることがあるでしょう。特に花粉症は、目や鼻だけでなく耳にあらわれることもあります。鼻、喉、耳の3か所は体内でつながっています。鼻や口から侵入した花粉は、耳の奥にたどりつくことがあり、花粉症になると喉の奥がイガイガするのと同じように耳の奥がかゆくなります。

また、乾いた耳垢が耳の中で動くとかゆみを感じることがあります。乾燥肌の人は冬になると耳がかゆくなることもあるでしょう。綿棒を使って保湿をしたり、やさしくこすったりして対応しましょう。

イヤホンや耳栓の使用によるもの

通常、耳の中は空気を接しているため、湿度があまり高くありません。そのため、イヤホンや耳栓を長時間使用していると耳の中の湿度が高くなり、カビが生えるのに好都合な環境になってしまいます。耳の中のカビが増えると、耳の中の皮膚が刺激されてかゆみや痛みが出てくることがあります。これを「耳カビ」と言いますが、放っておくとカビはどんどん増殖し、耳から耳ダレという液体が出てきてしまうこともあります。耳鼻科で診断を受け、適切な薬を処方してもらいましょう。また、イヤホンや耳栓をこまめに掃除して清潔な状態にしておくことも大切です。

監修:岡本良平(医師)

 

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ドラゴン桜の指南役が明かす、子供が何でも話したくなる親になる方法

子どもが学校の愚痴を話し始めたらあなたはどう返しますか?『親力で決まる子供の将来』の著者で、ドラゴン桜の指南役としても知られる教育評論家の親野智可等さんが、親に必要な「話を聞く姿勢」について教えてくださいました。「共感」がもつ驚きの効能とは?

子どもの話を共感的に聞くと信頼されるようになる

子どもの話を聞くとき、大人の態度には正論型と共感型という2つのタイプがあります。

たとえば、子どもが「今日、学校で先生に叱られてむかついちゃった」と話したとします。そのとき「そんなことを言っちゃダメでしょ。そういうときはちゃんと謝らなくちゃ」と返すひとは正論型です。

「えっ、どうしたの?」「だって騒いだのは私だけじゃないのに私だけ叱るんだもの」「そうなんだ、それはイヤだよね」と返すひとは共感型です。

子どもは正論型の大人には話をしなくなります。「このひとに言ってもムダ。叱られるだけ損」と思うからです。

共感型の大人には腹を割って本音を話すようになります。「このひとならわかってくれる」と思えるからです。

もちろん、共感だけでは済ませられなくて、何かしらのアドバイスや指導をしたほうがいい場合もあります。そういうときも、たっぷり共感しながら聞いてあげた後にした方がいいでしょう。

自分の気持ちがわかってもらえたと思える状態になっていれば、相手の話も素直に聞けるようになるからです。

子どもにとって信頼できる大人とは、自分のことがわかってくれるひと、つまり共感してくれる人です。このことがわかっている親や先生は子どもに好かれて信頼されるようになります。

そして、無理に命令しなくても子どもは素直にそのひとの言うことを聞くようになります。また、そのひとの周りには自然に子どもが寄ってくるようになります。

初出『Smile1』(学研エデュケーショナル)

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危機を迎えた日本の百貨店アパレル。打開のカギは中国が握っている

今、日本の大手アパレルである「百貨店アパレル」が危機を迎えています。ファストファッションと呼ばれる安価な小売店舗が主流になり、低迷を続けているのがその理由です。ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが自身のメルマガ『j-fashion journal』で、日本の大手アパレル産業が生き残るための方策について論じています。

日本大手アパレルの危機

日本で「大手アパレル」と呼ばれたのは、百貨店アパレルである。アパレル業界においては、百貨店の比重がそれだけ高かったということだ。

百貨店の売上は低迷を続けている。そして、百貨店アパレルも低迷している。

百貨店の売上が低下するにつれ、百貨店アパレルはSPA化を進めた。駅ビルやファッションビルSCモールに直営店を展開するようになったのである。

SPAの成長モデルは、店舗の拡大である。店舗を拡大すれば、売上は伸びる。しかし、気がつけば不採算店が増え、店舗は成長エンジンから負債へと変化していった。

おそらくこの問題は、数年前から始まっていたのだろう。しかし、店舗を縮小することは、信用失墜に直結する。そのため、ギリギリまで店舗を維持していたのだ。

その我慢の限界が来たのが2015年だった。大手アパレルは次々と店舗縮小、ブランド縮小を発表したのである。

最早、一般の人々にとって「大手アパレル」は、ユニクロや無印良品、しまむら等の大型小売店を展開する小売企業を連想させるに違いない。そういう意味では、既に「大手アパレル」という概念そのものが消失していると言えるだろう。

中国大手アパレルの危機

日本とは状況が異なるものの、中国の大手アパレルも苦戦している。「世界の工場」と呼ばれた中国だが、人件費の高騰と共に、国際競争力を失っていると同時に、中国市場が成熟し、安価な大量生産商品よりも、高感度の商品のニーズが高まっている。

かつての大手アパレルは、品質の良い大量生産商品を販売することで利益を上げてきた。ヨーロッパでサンプルを購入し、それをピーし、大量生産大量販売することがビジネスモデルだったのである。

中国80年代生まれ以降の世代は、インターネットにより世界中の情報を入手している。情報の質と量は先進国に住む若者と違いはない。海外旅行にも出掛けているし、世界最高水準の商品、デザイン、サービスに触れているのだ。

一時期は、韓流ブームにより、韓国商品、韓国ブランドが注目されたが、最近では日本への興味がより高まっている

韓国の製品は装飾的なデザインが多く、中国市場の人気も高かったのだが、表面的なデザインはどの企業も真似できる。そのため、
韓国製品をコピーすると、同質化による価格競争に陥るのである。

一方の日本製品は、デザインはシンプルだが、テキスタイルやパターン、縫製等の技術が優れている。そのため、簡単にコピーすることが難しいのだが、その分、差別化が可能なのだ。

そんな中国大手アパレルの一部は、日本のノウハウを導入することで、問題の打開を図ろうとしている。

意味がないから意味がある。ビジネスの成功に雑談力が欠かせないワケ

周囲の人と日々とりとめもなく交わしているどうでもいい話。内容は天気、テレビ、昨日食べたものなどさまざまですが、これら「雑談」を苦手、あるいは無意味だと思っている方は多いと思います。しかし、無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』の著者である谷原誠さんはちょっと異なる見解をお持ちのようです。弁護士から見た「雑談」の意義とは?

無駄なことでしょうか?

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

雑談が苦手な人の中には、「意味がないことを人に話すのが好きではない」という性格の人がいます。

実は、私もこのタイプです。

職業柄か、裁判の陳述のように、結論に向けて論理を構築して話すのが癖になっていて、方向性が定まっていない話、とりとめのない話、自分のプライベートな話等をするのは基本的に好きではありません。何か思いついても、「こんな話、相手にとって何の意味もない。話すのをやめよう」となってしまうのです。

私もそのタイプだけに、仕事の相手と意味のないことを話したくない、仕事であるからには何か意味のあること、将来のビジネスにつながるようなことを話さなくては意義が感じられないという気持ちはよくわかります。

しかし、そのような考えをしている限り、「雑談の時に何を話したらよいかわからない」という悩みは絶対に解消しません。というのも、広辞苑で「雑談」を引くと「さまざまの談話。とりとめのない会話」とあるように、そもそも、定義上、雑談には意味がないからです。

雑談の鉄板ネタである天気の話を例にとります。

「今日は天気がいいですね」
「最近すっかり寒くなりましたね」

といった言葉は、わざわざ言わなくても、外に出ればわかることであって、何の役にも立たない、意味のない言葉と言って良いでしょう。

では、私は、日常、雑談を全くしないか、というと、そんなことはありません。毎日雑談をしています。それには理由があります

ヒラリー・クリントンの大統領選に影を落とす「5つの不安材料」

アメリカ大統領選挙の最有力候補との呼び声が高いヒラリー・クリントン氏。彼女は米国初の女性大統領に選出されるのか、また彼女が現在抱えていると言われている大きな問題点とは何か、メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者・高城剛さんが私見たっぷりに語っています。

大切な場面で必ず失敗するジンクス

今週は、2016年米国大統領選に立候補中、もっともその地位に近いと言われているヒラリー・クリントンの今後につきまして、私見たっぷりにお話ししたいと思います。

今週、米国民主党から2016年米国大統領選に立候補中諸氏テレビ・ディベートが行われました。

参加者は、ヒラリー・クリントン、バーニー・サンダースなどの民主党有力候補が勢ぞろいしたのですが、真面目な討議が繰り広げられ(当たり前ですが)、共和党候補ドナルド・トランプのような「見世物がないため、テレビ的にはまったく面白くありませんでした。

確かにヒラリー・クリントンは圧倒的な人気を誇り、現在もっとも次期大統領に近い人物に間違いありませんが、今回は「大切な場面で必ず失敗する」と言われるジンクスを破れるのか

それが、最大の焦点になりそうです。

懸念される健康上の問題

その失敗するであろうと予測されるのは、副大統領候補選びにあります。

米国大統領選は単独で行うのではなく、長いあいだ選挙戦を共に走る「ランニングメイト」と呼ばれる副大統領候補が必要となります。

現在、ヒラリーの最大の懸念は年齢にあります。

もし、大統領になれたとしても69歳という年齢はどうすることもできず、二期務めるとなると77歳ということもなってしまい、健康上の問題がすでに懸念されています。

このような年齢は日本の政治家ではまったく珍しいことではありませんが、現大統領であるバラク・オバマが大統領に就任したのが47歳で、かのJ・Fケネディは43歳で就任していたことを考えると、ヒラリーの69歳はかなり高齢ということになります。

ですので、今後一番大切な時に少しでも健康上に問題があるように見えれば、支持率は急降下し、「大切な場面で必ず失敗する」とまた言われてしまうのは間違いありません。

わずか37歳のエリート副大統領候補

そこで、「ランニングメイト」である副大統領候補は、若い30代の議員から選ぶのではないか、と実しやかに噂されています。

その人物のひとりは、マサチューセッツ選出の下院議員セス・モールトン37歳です。

セス・モールトンは、ハーバード大学で物理学を修めたのち、士官としてイラク戦争に着任。

再び大学に戻ろうとした矢先、現CIA長官から直々のスカウトを受け、再び戦場へ。

その後、マサチューセッツから下院議員に立候補して当選した民主党のエリート議員です。

このモールトンに注目が集まっているのは、その年齢にあります。

20-30代女性に不評。打つ手はあるのか

米国大統領になるには40歳という年齢制限がありますが、副大統領は36歳でも就任可能であり、それゆえ、現在37歳であるモールトンに白羽の矢がたつのではないか、と言われているのです。

また、現在のヒラリー賛同者を分析すると、20-30代女性に不評なことが伺えます。

ということは、20-30代女性に人気がある人物を、どうしても副大統領候補に選ばねばなりません。

どちらにしろ、ヒラリーが「若い力」を求めているのは間違いないことになります。

ライバルが得たプーチンという強い味方

今週行われた別のディベートでは、ドナルド・トランプがヒラリーに暴言を吐くいつものパフォーマンスが行われましたが、注目は、トランプに意外な応援団が現れたことにあります。

その人物はロシアのプーチン大統領で、ロイターによれば、プーチン大統領は「トランプ氏の対ロ関係深化の発言を歓迎」し、それにたいしてトランプは「名誉なこと。米ロが協力しテロ根絶を」と、呼応しています。

こう考えると、もし、ヒラリーが大統領に就任すれば、ロシアにたいして強い態度で臨み、同時に米国の中東戦略は強化されることになり、世界の状況はますます悪化するものとみられます。

リベラル・ホークの異名を持ちながら、ことごとく外交に失敗した「史上最悪の国務大臣」と呼ばれたヒラリー・クリントンの外交戦略は、世界を二分化するだけではなく、世界を大混乱に陥れる可能性が実績から読み取れます。

政治、経済、社会問題と緊迫が続く世界の中心は、まだまだ米国で、その次期大統領によって、大きく世界は変わりゆくのは間違いありません。

これから数ヶ月間、米国大統領選にさらなる注視が必要です。

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