【書評】なぜ中国に民主主義は根付かないのか。人気予備校講師が解説

今の世の中、世界各国の出来事をほぼタイムラグ無しで知ることができるのはありがたいことですが、その背景を理解していなければ、毎日報道される膨大な量のニュースもただの「死に情報」に過ぎません。無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、私たち社会人が日々触れているニュースが格段にわかりやすくなる「世界史」についての書籍が紹介されています。

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ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ』茂木誠・著 SBクリエイティブ

こんにちは、土井英司です。

高校時代、教頭先生が「社会人になってから一番役に立つ勉強は何だと思う?」とクラスの生徒たちに質問しました。

教頭先生の担当科目が「公民」だったことから、生徒はみんな「公民」と答えたのですが(笑)、答えは、「世界史」だったのです。

現在のように、世の中のしくみや流れが大きく変わってくると、大きな動き権力者の意図を読まないことには、次が見えません。

そこで役立つのが、「世界史」なのです。

本日ご紹介する1冊は、駿台予備学校世界史科講師の茂木誠さんが、世界史をわかりやすくまとめた1冊。

社会人が日々のニュースを正しく読めるように、その背景にある歴史、政治、宗教の問題を、丁寧に解説しています。

「なぜロシアと中国には民主主義が根づかないのか?」
「プーチンはなぜロシアで人気があるのか?」
「IS(イスラム国)は何と戦っているのか?」
「日本はなぜユダヤ人を助けたのか?」
「小泉政権時代、日中関係が急速に悪化したわけは?」

見出しがじつに秀逸で、かつ謎解きは背景にある歴史を紐解かないとできないようになっています。

黒字に返り咲き。マクドナルド復活の鍵は「お客のスマイル」だった

消費期限切れ肉使用や異物混入問題で消費者の信頼を失い、一気に業績が悪化した日本マクドナルドですが、ここに来て回復傾向を見せつつあるようです。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』の著者・佐藤昌司さんは、マクドナルドが問題から逃げず、顧客の立場に立って接客や店舗環境を徹底的に改善したことが業績に反映されつつあると分析しています。

マクドナルドの業績が回復している理由

日本マクドナルドホールディングスは、5月度の既存店売上高は前年同月比21.3%増と発表しました。客数は7.0%増客単価は13.3%増となっています。

2016年の1~5月の既存店売上高の対前年比は全月で二桁の増加を見せています。客数と客単価も全てでプラスとなっています。

同社で発生した消費期限切れ肉使用や異物混入などの問題以前の水準には及ばないものの、業績が回復傾向を示していることには間違いはありません。直近の16年1-3月期(第1四半期)の純損益は1億7,600万円の赤字であるものの、営業損益は1億5,100万円の黒字となりました。16年1-3月期は7四半期ぶりに営業黒字に転換することになりました。

まだまだ同社に対して拒否反応を示す消費者は少なくはありませんが、徐々にではあるものの、状況は改善しつつあることが業績から判断することができます。新商品の投入や店舗改装などを積極的に進めていることが功を奏しているようです。

店舗環境の悪化が指摘されていた

同社における昨今の業績不振の最大の理由は、消費期限切れ肉使用問題と異物混入問題にあります。一方で、その二つの問題以外にも不振の理由があることが指摘されていました。それは、接客サービス品質の低下や店内清掃状況の悪化、店内客のマナーの悪さなどです。笑顔がない、ゴミが散らかっている、騒ぐ客がいても店員は注意しない、などです。ひとくくりに「店舗環境の悪化」が指摘されていました。

店舗環境の悪化に関して同社は、客が意見や感想を寄せることができるスマホアプリKODO」を15年4月に導入し、顧客の声を集めて店舗環境の改善に努めることにしました。KODOで2分程度のアンケートに答えると、無料クーポンがもらえる仕組みです。同社は店内にKODOを告知するシールなどの販促物を大々的に投入しました。

KODOでの投稿の累計が、16年2月13日に、200万件を超えたと同社は発表しました。顧客から寄せられた意見や感想から、店舗環境の改善に努めてきたようです。たとえば、清掃を強化するために、従業員が仕事に入る際に、裏口から直接厨房に入るのではなく、客席を必ず通るようにし、ゴミがないかを確認しながら入るように導線を変更したようです。たとえば、荷物を置くスペースがないというコメントから、荷物かごを用意することにしたようです。

尖閣に中国、ロシア軍艦が同時に出現。日本は何を試されてるのか?

先日、中国とロシアの軍艦が尖閣諸島周辺の接続水域に侵入した問題で、外務省はすぐさま中国側に厳重抗議をする一方、ロシアに対しては抗議を行いませんでした。そもそも、なぜロシアは一見何のメリットも無いように感じられるこのような行動を取ったのでしょうか。そして日本政府の対応は正しかったのでしょうか。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんが、複雑な日米中ロ関係をわかりやすく解説してくださっています。

中国、ロシア軍艦が尖閣接続水域に。何が起こっているのか?

皆さんご存知のように、ロシア軍艦と中国軍艦が8~9日、相次いで尖閣諸島周辺の接続水域に入りました。今回は、この問題について考えてみましょう。

中国は、「戦略的」行動

まず、中国について考えてみましょう。中国の動きには、一貫性があります。1968年、国連の調査で、尖閣周辺に石油資源があると発表された。1970年代はじめ、中国は、突然「尖閣はわが国固有の領土」と主張しはじめた。しかし、中国は当時、経済発展のために日本の協力を必要としていた。それで、大きな問題にはなりませんでした。

08年、リーマンショックから「100年に1度の大不況」が起こります。これで中国は、「アメリカは沈んだわが国はもっと自由に行動できる!と確信します。10年9月、「尖閣中国漁船衝突事件」勃発。明らかに中国が悪いにもかかわらず、彼らは「逆ギレ」。レアアースの禁輸など、過酷な制裁を日本に課し、世界を驚かせました。この頃から中国は、「尖閣はわが国固有の領土であり、『核心的利益』である!』と世界中で公言するようになっていきます。2012年9月、日本政府、尖閣を「国有化」。これで日中関係は、「戦後最悪」になってしまいます。

2012年11月、中国は、ロシアと韓国に、「反日統一共同戦線」構築を呼びかけた。この戦略の骨子は、

  • 中国、ロシア、韓国で、「反日統一共同戦線」をつくる
  • 中国、ロシア、韓国で、日本の領土要求を断念させる(日本には、尖閣ばかりか、「沖縄」の領有権もない!)
  • 「アメリカ」も「反日統一共同戦線」にひきいれる

(必読、完全証拠はこちら。→●反日統一共同戦線を呼びかける中国

これ以降、中国は、領海侵犯領空侵犯を常態化させ、2013年11月には尖閣も含む防空識別圏を設定し、その行動を、徐々に徐々に、エスカレートさせている。彼らの言動には一貫性があるので、「戦略的行動」と見るべきなのです。目標は、当然「尖閣を奪うこと」。そして、日本が譲歩すれば、中国自身が宣言しているように「沖縄」も安心できなくなります。

中国は、まず言葉で宣言し、行動でも言葉のとおりに動いている。にもかかわらず、「いまの時代に尖閣侵略なんてありませんよ、あんた」というのは、究極の「平和ボケ」(あるいは買収されている)です。中国軍艦が接続水域に入ったこと。彼らの行動には一貫性があるので、正直驚くに値しません。

幸福感や失望感は「遺伝子」で決まる―米医科大の30万人調査

幸せになるために仕事や勉強を頑張っているのに、その「幸福度」が生まれ持った遺伝子に左右されているとしたら―。そんな、少々ショッキングな研究結果が先ごろ権威ある科学誌に発表されました。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』に詳しく紹介されています。

幸せと感じるのも遺伝子の一作用

私たち人間は、幸せを求めて日々の生活を送っています。ところが、幸福感や失望感は遺伝子で決まることが、30万人調査で明らかになったそうです。

これは、科学誌ネイチャー・ジェネティクス誌に先ごろ掲載された論文に記載されているものです。

論文タイトル:Genetic variants associated with subjective well-being, depressive symptoms, and neuroticism identified through genome-wide analyses
科学誌名:Nature Genetics (2016) doi:10.1038/ng.3552, Published online 18 April 2016
著者:Aysu Okbay 他

研究はベイラー医科大学付属テキサス小児病院が中心となって、17か国から190人を超える研究者が参加し、ゲノムデータを分析したものです。それによりますと、主観的幸福に三つの遺伝的バリアント(多様性)が同定されました。

ちなみに、この主観的幸福とは私たちが自分の生活の質に関して持つ思考や感情のことで、心理学においても「幸福感」の中心的要素であると定義されているものだそうです。

また今回の調査では、うつや神経症的傾向との関連があるバリアントも特定されています。

調査は「最新の統計解析手法を用いてメタ解析を実施」したもので、「主観的幸福のほか、抑うつ症状と関連のあるバリアントが出現する二つの遺伝子と、神経症的傾向とかかわる11の遺伝子を特定した」とされています。

しかし、幸福感がすべて遺伝子に支配されているというわけでなく、「遺伝的特徴は心理的特徴に影響を及ぼすひとつの要素にすぎない。」とされています。そして、この「心理的特徴には、環境が遺伝的特徴と同程度の影響度を有し、さらに環境と遺伝的特徴もお互いに影響しあっている」と述べられています。

今後は、環境と遺伝的影響がどのように相互作用しているかを明らかにすることが重要とされています。そして将来的には、人によって異なる思考傾向がなぜ現れるかが明らかになるそうです。

要は、「幸せと感じるのも遺伝子の作用だけれど、それには環境が大きく関係しています」という訳で、まずは常識的な答えかと…。

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日本の住所はワケがわからない?不規則な番地に困惑する海外出身者

Only in Japan――。グローバル化時代を迎えて日本だけでしか通用しない常識が徐々に減ってきているように見えるが、独特な「住所表記」は、まだまだ来日する外国人を混乱させているようだ。世界では、欧米式の「〇〇ストリート〇〇番」といった道路名+建物番号式が一般的。数少ない日本式だった韓国も2014年から一斉に欧米式に改めており、日本のような住居表示はいまや世界で日本だけだと言っていいだろう。外国人観光客が急増するなか、ネット上では、この住所表記をめぐる話題が、英文サイトを中心に数多く取り上げられている。

日本の住所は「意味不明」

特異な日本の住所システムについては、2000年代後半くらいからネット上で語られ始めたようだ。最新のものは、車や交通関係の話題を取り上げるオピニオンサイト『JALOPNIK』に投稿された在日外国人女性ライターによる今年5月23日付の投稿だ。筆者のキャット・キャラハンさんは、「日本に来て最初に気づくことの一つは、ほとんどの通りに名前がなく、建物番号に秩序がないことだ」と記す。そして、それを「doozy(酷い)」「Insanely confusing(めちゃくちゃ分かりにくい)」と、最大限にネガティブに表現。「有名な観光地を目指すのならあまり問題にならないが、この地で運転するつもりなら大きな問題になる」としている。

同記事は、郵便番号に続く最初の「都道府県」からして、アメリカの「州」のように統一されていない点を嘆く。そして、ある埼玉県内の住所を例に出し、「日本語に堪能だとしても、何を意味しているのか初見では全く分からない」と書く。キャラハンさんがそのなかでも最も意味不明だとするのは、「番地」だ。外国人視点では、番地は具体的な「位置」を示すわけではなく、登記上の「あいまいな区域」でしかないものに映るようだ。「番」、「号」も、欧米式の「建物番号」のように、位置に従って秩序だっているわけではないとしている。

また、市町村とは別に、例えば「大井町」のように「町」「村」がつく地名があることや「区」があったりなかったりするのに加え、京都の「上ル・下ル・東入ル・西入ル」、地方に見られる丁目に代わる「イロハ」「甲乙丙」など、ただでさえ分かりにくい住所表記に地域のよってバリエーションがあることも、外国人の間で大きな混乱を招いているようだ。日本人である私自身も常々分かりにくさを感じているが、これらのほかに漢字の読み方で混乱することがある。5年前に地方に引っ越したのだが、例えば交差点名の「新井上(あらいうえ)」をずっと「しんいのうえ」だと思っていて、地元の人とミスコミュニケーションが発生するというようなことが非常に多い。

アメリカ人と日本人が道を訪ねるとどうなる?

「物事を多面的に捉えるのが大好き」だという米ミュージシャン・作家のデレク・シバーズさんは、そうした思考実験の「最もクールな題材の一つ」として、「日本の住所」を取り上げている。

シバーズさんはまず、アメリカ人の常識に則った例え話を出す。「シカゴの通りに立っていて、日本人に『このブロックの名前は?』と聞かれたと想像してほしい。アメリカ人は質問の意味がよく分からないまま、『ここはエリー・ストリートです。ワバッシュ・アベニューとラッシュ・ストリートの間です』と答えるだろう」。しかし、日本人にはこれが通じない。「違います。通りではない」と、地図上の通りに囲まれた空間を指し、「このブロックの名前は何ですか」と聞くだろうと…。

反対の例題はこうだ。アメリカ人が東京の街角で通行人に「この通りの名前は何ですか?」と聞く。すると、親切な日本人はこう答える。「ここは5番地です。向こうが8番地です」。アメリカ人は地図の道路の部分を指して問い直す。「そうではなくて、この通りの名前を聞いているんです」。そして、シバーズさんは太字でこう強調する。「日本では、ほとんどの通りに名前がないのだ!ブロックに数字がついている!通りはブロックとブロックの間にある単なる空白地帯なのだ。納得!?」

韓国では2014年に欧米式に改正

では、日本式の住所システムに何かアドバンテージはあるのだろうか?日本在住歴が長いIT技術者のスチュワート・ウッドワードさんが、情報交換サイト『Quora』で答えている。「通り名方式では、明快な法則に従って論理的に目的地にたどり着くことができる。しかし、まずは、目的の通りがどこにあるのかを見つけ出さなければならない。日本の住居表示の場合は、おおまかな地域にはたどり着きやすいが、目的地を見つけるためにその中を歩きまわらねばならない」

日本が今のような表記になった理由には、諸説ある。「欧米の都市は都市計画に基づいて形成されているが、日本の都市は自然発生的にできたから」という見方が一般的だろうか。ウッドワードさんは、「私が聞いたベストアンサーは、西洋の人々は道路沿いに家を建てたのに対し、日本人は空き地に家を建てたから、というものだ」と書いている。

同様の都市形成が進み、近代のインフラ整備では日本の影響が強い韓国でも、日本式に近い住所システムが取られていた。「いた」と過去形なのは、2014年に全国一斉に住所改革が行われ、通り名方式に改められたからだ。従来システムに慣れた一部の人たちからは「かえって分かりにくくなった」という声も出ているようだが、世界標準に合わせると同時に日本の植民地支配の名残をなくす政策の一環でもあったという。世界の「日本の住所」に対する視線は、どちらかと言えば冷たい。本家日本はそれでも、この“特異な伝統”を守り続けるべきだろうか?

(内村浩介)

 

記事提供:ニュースフィア

【ADHD】落ち着きがない子は、仕事中毒な大人になる ー最新研究

日本でも人口の3%を占めると言われている注意欠陥・多動性障害、通称ADHD。近年、日本では子どもの発達障害としての認知度はある程度あるものの、大人のADHDについては、まだそれほど広く知られていません。そんな中、ADHDの人はワーカホリックになりやすいという研究結果が、今月、ノルウェーで発表されました。

日本の人口の3%を占めるといわれるADHDとは?

みなさんはADHDという言葉を聞いた事はありますか?

ADHDは日本語で「注意欠如・多動性障害」と呼ばれ、不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)、衝動性(順番を待てない・考える前に実行してしまう)などの3つの要素がみられる発達障害とされています。

このような行動から、従来、子ども特有の症状とされ大人になるとともに改善されていくものと考えられてきました

しかし、近年、「大人のADHD」に関しても、徐々に認知度が高まりつつあります。

大人のADHDの割合は人口の約2.5%

子どもの時からADHDの症状を持ち続ける人が半数以上いるとされています。

大人の場合は、複数の仕事をこなす事ができない、〆切を守れないなどの行動から、責任感が足りない、仕事ができない人、など、まわりの人から悪印象を受けてしまうケースもあり、ある意味、子どもよりも厳しい状況に身を置いている人が少なからずいます。

ADHDであると自認していない場合は、自分の能力が低いと考え、鬱病などを併発してしまうことも。

ADHDにはワーカホリックとの深い関係性があった?

Live Science誌は今月2日、「ADHDの人は、ワーカホリックである割合が通常の人に比べて高い」という研究結果について掲載しました。

ワーカホリックとは、家庭や健康などの私生活を犠牲にしてまで、仕事に打ち込む「仕事中毒」のこと。

今回、ノルウェーのベルゲン大学で行われた研究では、16,426人の大人を対象に調査を実施。

すると、ワーカホリックである人の33%にADHDの症状があり、対して、ワーカホリックでない人の中ではADHDの割合が13%に留まったとのこと。

研究者は、ADHDであるがゆえに、仕事が効率よくこなせず結果的に長く働くことになってしまう、または、ADHDの症状のひとつである衝動性により、プロジェクトやタスクを余計に請け負ってしまうなど、何かしらの関連性があるものと見ています。

現在はADHDに対する投薬治療なども行われていますが、はっきりとした原因もまだわかっておらず、研究がすすめられている段階です。

ADHDの人はアイディアに優れ行動力があり好きな事だと類い稀な集中力を見せるとも言われています。

実際に、起業家、ハリウッドスター、日本の芸能人の中にも、自身がADHDであると打ち明けている人たちがいます。

けれども、能力を発揮するためには、自分がADHDとうまく付き合う方法を学び、まわりの人たちによる認知と理解が必要です。

もし、まだご存知でなかった方は、ぜひ頭の片隅にADHDについての知識を置いて生活してみてくださいね。

image by: Shutterstock

source by Live Science/ ADHD.co.jp

文/長塚香織

ここに来て急浮上した、トランプでもヒラリーでもない第三の立候補者

トランプVSヒラリーの一騎打ちになる可能性が高いとされていたアメリカ大統領選ですが、ここに来て、第三党で元ニューメキシコ州知事のゲーリー・ジョンソン氏の支持率が急上昇しています。かつてアメリカ大統領選を賑わせたロス・ペロー氏のように台風の目となることはできるのでしょうか? 無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』に、嶌さんによる詳細な分析が記されています。

第三党も出てきたアメリカ大統領選、第二のペロー旋風なるか

本日はアメリカの大統領選についてふれたい。トランプ氏がかなり優位と言われているが、第二のペロー旋風が吹いている。かつてロス・ペロー氏がアメリカ合衆国改進党から大統領選に独立候補として出馬し、20%近く票を獲得したことがあった。

そういう意味でいうと、今回リバタリアン党から元ニューメキシコ州知事のゲーリー・ジョンソン氏が候補として登場。この人がロス・ペロー氏のような働きをするかは定かではないが、共和党のエリートたちはトランプ氏に対して少し困惑しているところもあり、大統領選は混乱した状況にある。

ジョンソン氏はどこまで善戦できるのか!?

5月18日にFOXニュースが発表した世論調査(The Fox News Poll / 3ページ4の投票意向の問)によると支持率はトランプ氏42%)、クリントン氏39%)、そして第三党のジョンソン氏10%)が2桁の支持を獲得。

かつてのペロー氏が出てきた時と似ているようなところもあり、いったい大統領選はどうなっていくのかと皆やきもきしているというようにもみえる。トランプ氏、クリントン氏とも盤石ではなく、嫌悪を示す人もいるので、そこをどれだけジョンソン氏がすくっていけるのかがカギとなっている。

嘘か真か?国際宇宙ステーションがUFOの姿を激写した可能性

国際宇宙ステーション「ISS」がUFOの姿を捉えた!

・・・と、主張する集団が現れた。

Secure Team 10」と名乗るこの集団によると、ISSから24時間配信されているライブカメラの映像に、UFOらしき光る物体が映っていたというのだ。

こちらがその光る物体である。

画像出典:Mirror

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チームのメンバー、テイラー・グロックナーさんによると光っていることが、UFOであることのなによりの証拠であるという。

宇宙は酸素がないので「火」が燃えることは出来ない。したがって物体の光はなんらかの科学技術に由来する現象の可能性が高いというのだ。

画像出典:Mirror

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「あの物体は深宇宙からやってきたに違いありません。我々は幸運にもISSのカメラを通して、それが通過する様子を見ることができたのです」とテイラーさん。

Secure Team 10は、これからもUFOの真実を追求し続けていくそうだ。

(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:Mirror/Amazing International Space Station footage shows ‘fireball-like UFO streaking through space’
参照・画像出典:YouTube(secureteam10)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

記事提供:ViRATES

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なぜ最近の本屋はつまらない本ばかり置くようになってしまったのか?

世界的エンジニアでメルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者である中島聡さんが6月1日に出版した「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」がアマゾンの書籍部門で総合一位を獲得しました。中島さんはメルマガの中で、今回の書籍の成功の裏に、従来の出版社とは全く違う「編集エージェント」と称する「プロの編集の力」があったことを明かし、さらに著書を出版して痛感した日本の出版業界が抱える大きな問題点について言及しています。

今回の出版に関して

Facebook で告知をしましたが、6月1日に『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』という本を文響社から出版しました。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

ブログを使ったソーシャル・マーケティングが非常に効果的に働き、二日目にはアマゾンのビジネス書部門で一位、三日目にはアマゾンのすべての書籍で一位、という結果になりました。書店での売り上げも良いようで、すぐに1万部の重版が決まりました。

唯一の誤算は、アマゾンでの売り上げがあまりにも良かったため、三日目で品切れとなってしまい、四日目以降は順位が下がってしまっていることです(文響社がすぐに動いてくれたようで、現在は「在庫あり」に戻りました)。私のブログに貼ったアマゾンへのリンクから売れた数が499冊なので、たぶんそれだけで在庫が尽きてしまったのでしょう。考えてみると、初版が1万1千部なので、その5%近くを仕入れてくれたアマゾンに感謝しなければいけないぐらいです。

ちなみに、今回の成功は、偶然の産物でも、私のブログの力でもなく、プロの編集者の力によって作り出されたものなのです。
その編集者の名前は乙丸さんといいますが、彼は、文響社の人ではなく、「編集集団 WawW! Publishing」という書籍の企画と編集を(出版社からは)独立した立場で行う、新しいビジネスモデルの会社の経営者です。

全く新しい形なので、その職業に名前がないのですが、私はあえて「編集エージェント」と呼んでいます。出版業界では、エージェントと言えば、作者と出版社の間に立ってロイヤリティの交渉をしてくれる人のことですが、「編集エージェント」はさらに一歩踏み込み、企画から編集の仕事まで出版社に変わってやってしまう人のことです。

特に重要なのは、本の企画をやってしまう部分です。今回のケースでは、私が以前に書いたブログの記事(「時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し,締め切りが近づいたら流す」という働き方)が本のネタになると考えた乙丸氏が私にコンタクトし、どんな本にしたいか、どうやって売りたいかを提案して来ました。最初は半信半疑でしたが、今の出版業界の問題点(後述)などを熱く語る乙丸しに説得されてしまいました。

次は、一緒に本の企画書を作り、乙丸氏がそれを出版社に持って行って、今度は出版社(このケースでは文響社)を説得する、というプロセスを経ました。 どの出版社にアプローチすべきかも、乙丸氏の判断です。本の執筆に関しても、乙丸氏が大きく絡んでいます。乙丸氏が全体の構成、話の流れなどを決めたところに、私が中身を吹き込んで行く、という形をとりました。それも、質疑応答形式でエピソードなど引き出す形で行ったため、一人で書く時よりは、ずっと中身の濃いものになっています。

さらに、タイトル、副題、表紙デザインなども文響社と協力して決めてくれており、実質的には乙丸氏が監督・演出で、私が脚本と主演の映画のように、二人の共同作品になっています。
さらに発売後には、本のどの部分を引用したブログをどのタイミングで書くべきか、などの事細かな指示が飛んで来ており、それが(瞬間風速ながら)アマゾンでの総合一位に結びついています。

【しつけ問題】親の「お尻ペンペン」が子どもに有効だった明解な理由

最近発生した北海道の男児置き去り騒動は大きな話題を呼び、子どもの「しつけ」のあり方に日本国内はおろか世界中からも注目が集まりました。メルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』の著者である中部大学の武田教授は、かつて欧米諸国が「世界で一番子どもを大切にする国」と驚いた江戸時代の子育て論こそが「ベスト」であると明言。それらをぶち壊しにした現代の教育関係者の不勉強を指摘しています。

かつて日本は世界のどこよりも子供を大切にした国だった

世界の中で、日本ほど子供を大切にしていた国はありませんでした。明治のはじめに日本を訪れた「貝塚」で有名なモースは次のように書いています。

「世界中で日本ほど、子供が心やさしくに取り扱われ、子供のために深い注意を払われる国はない。楽しそうにほほえみを浮かべるさまから判断すると、子供達は朝から晩まで幸せの様子である」

日本の鎖国がとけて江戸末期から明治の初めに日本を訪れたヨーロッパ人やアメリカ人が一様に驚いたことがありますが、その一つが「日本の子供が明るくて元気で、親はとても子供を大切にしている」という印象でした。

当時、イギリスでは「子供はしつけなければならない」と考えられていましたので、子供が悪いことをすると、家では縛り上げて木に吊しておくというようなことが普通に行われていましたし、学校では先生がムチを持っているのが普通でした。

それはヨーロッパやアメリカでは「子供、性悪説」だったからです。もともとキリスト教文化には「原罪」という意識があって、人間はもともと悪い性質を持っている、だから「働かされる」ので、本来は遊んで暮らしても良いのだと考えています。これに対して日本は「人間は本来、素晴らしい。そして勤労は美徳だ」と正反対の思想でした。

その結果、昔から日本人は「子供、性善説」で、子供を「自分の子供」ではなく「神の子」と思っていたのです。つまり親は子供の方が大人の自分より偉いと感じていたので、「神の子」として扱い、子供をシツケたりしない、できない、子供は自然に学び、自分より偉くなるということでした。

子供は子供同士で遊んだり学んだりしていて、モースが言うように「朝から晩まで幸せの様子」だったのです。