これが中国政治だ。日米貿易摩擦の影に見え隠れする隣国の「裏工作」とは?

この10年で24倍に成長した中国経済。この裏には「政治」としての工作活動があったようです。その裏工作について語るのは、作家でユーチューバーの顔も持つ、ねずさんこと小名木善行さん。小名木さんは自身のメルマガ『ねずさんのひとりごとメールマガジン』の中で、中国の「政治」について、そして同じことを日本ができない理由について明かしています。

なぜ日米貿易摩擦は起きたのか

みなさんがもし、70年代の貧しい国の首相だったら、自国を豊かにするためにどうするでしょうか。実際にこれを行った人がいます。それが中国の「鄧小平」です。個人的には大嫌いな政治家ですが、政治家としての手腕は認めざるを得ない人物です。

鄧小平が首相を務めた時代は、政治的復権を願った毛沢東による文化大革命の傷跡の癒えない中国でした。文化大革命は、中学生たちを扇動して、あらゆる中国文化を徹底破壊することで(つまり破壊活動によって)毛沢東が政治的復権を射止めようとした、とんでもない事件です。

この文革によって、あらゆる文化を破壊された中国は、もはや経済的成長どころではない。ほとんど食うや食わずの状況にまで成り下がっていたわけです。

ところが、そんな中国のすぐ横には、日本という豊かな国がありました。その頃の日本は、ちょうど高度経済成長のまっただなかです。先の大戦によって、あらゆる文化が破壊されたはずの日本が、どういうわけか世界の超一流国の仲間入りをしている。日本人の所得は、年々成長し、1億の民みんなが豊かさを享受した生活を送っています。

すくなくとも、終戦の時点では、中国のほうがはるかに豊かであったはずなのに、あらゆるインフラを破壊されていた日本の方が、70年代にはすでに経済的復興どころか成長を果たしている。

そこで鄧小平が選んだ道が「改革開放路線」です。この伏線として、1978年には、日中平和友好条約が締結され、さらに1979年には米国との国交を正式に樹立させました。

そしてここから政治活動が行われました。すでに米国に大きなシェアを築いていた日本企業の製品に対し、ボイコット運動が仕掛けられるのです。火種は1970年代からありました。けれど、日本製品の米国への輸出は、米国民の就労を奪うものではなく、むしろ米国民の楽しさや幸せを築くものであったし、また販売網の確立と修理場の設置のために、米国民にも新たな就労機会、所得機会を与えるものでした。つまり、日米関係は、winwinの関係にあったのです。

ところが1980年代に入ると、米国内である特定の勢力が、米国の経常収支の赤字の拡大と日本の黒字拡大を、問題にし始めました。同じ状況は、西ドイツと米国との間にもあったし、ヨーロッパ諸国との間にもあったことなのに、なぜか日本との貿易だけが政治的に問題視されるようになったのです。

これはつまり裏工作があった、ということです。

この記事の著者・小名木善行さんのメルマガ

スシロー“ペロペロ事件”を誘発しているのは「接客のシステム化」か?

年始からテレビやSNSを大きく騒がせたスシロー「ペロペロ事件」。今回のメルマガ『j-fashion journal』では、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、 この犯人が悪いのは確かだとしたうえで、現代の接客のシステム化について問題提起しています。この事件を引き起こしたのは、このシステム化かもしれないのです。

人とシステムは協業できないのか?

1.スシロー事件に見える「省人化」の課題

大手回転寿司チェーン「スシロー」の事件がテレビやネットで盛り上がっています。若い男性客が唾液をつけた指でレーンを流れるすしを触ったり、醤油ボトルの注ぎ口を舐めたりした動画が拡散しました。その結果、「スシロー」の株価の時価総額が約170億円ほど下がったといいます。こうなると、最早、テロ行為、犯罪行為です。

どんな言い訳をしたにせよ、この犯人が悪いのは確かであり、高額の賠償請求されたとしても仕方ありません。その前提の上で、自動化、省人化について考えてみたいと思います。

まず、現在のスシローは、予約から会計まで、誰とも話をする必要がありません。というより人間と接することもありません。

スマホから予約し、店に到着したら、受け付けタッチパネルでチェックインし、QRコードを受けとります。順番待ちの画面を見ながら、自分の番号が呼ばれたら、座席案内の端末にQRコードを読み込ませると、座席が指定されます。座席ではタブレットで注文し、寿司が流れてきます。食べ終わって寿司の皿を数えるのも、画像認識で自動化しているので、会計もタブレットで確認し、キャッシュレスでも現金でもセルフレジで支払えます。

システムとしては完璧です。接客業務がないのです。

でも、私はせわしなくて落ち着きません。自動で餌が出てくる養鶏場の鶏になった気分です。何も話さず黙々と注文し、届いた寿司を黙々と食べる。そのまま黙々と会計を済ませて店を出る。寿司はまずくはないけど、食事の時間としては味気ないんです。でも、息子の世代は特に気にならないようです。

さて、昔の寿司屋はどうだったでしょう。カウンターに座って、品書きを見て、大将に「今日のお勧めは」「白身は何がいいかな」「つまみに少し切ってよ」などと会話しながら、注文し、食べていたものです。目の前に握ってくれた職人がいるので、自然とリアクションもしますよね。「おいしいね」と言ったり、無言でうなずいたりします。一人で食事をしても、寂しくないんですね。

初期の回転寿司には、レーンの向こうにはやはり職人さんがいたので、注文することもできました。「はい、お待ちどう」と言いながら皿を渡されたりします会計時には、「御勘定」といって、店員を呼んで皿を数えてもらう。最後は、伝票を持って会計しますが、そこでも、「おいしかったよ」とか「ありがとうございます。またお待ちしています」という会話もありました。

人と接する場面があれば、今回のスシローのような事件は起きなかったと思います。

学校や会社の食堂のように、セルフサービスの食堂になると、ほとんど人と接することはなくなります。しかし、そこにいるのは学生や社員だけなので身分が保証されています。ですから、イタズラは起きません。

ある意味で、今回のスシロー事件は、行き過ぎた省人化によって誘発された事件といえるかもしれません。

この記事の著者・坂口昌章さんのメルマガ

コロナ禍で加速か。岡田斗司夫氏が予測する「ホワイト化社会」はあと10年でやってくる

昭和の時代では受け入れられていたものが、今ではすぐにクレームとなってしまう─。メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』著者の吉田さんは、自身の娘との会話の中から現代が傾きはじめている「ホワイト化社会」について思いを綴っています。

岡田斗司夫氏が予測した「ホワイト化社会」が、あと10年もすれば成立してしまうことについて

皮ジャンを着て、ヘッドフォンを付け、水中眼鏡を付けた男が眠りから目を覚まし、冷蔵庫の扉を開き、新聞紙を首から下げ、トマト、コンビーフ、リッツ、魚肉ソーセージに次々とかぶりつき、口で栓を開けた牛乳で喉に流し込む。

知っている人にはすぐにピン!と来るだろう。

そう、「傷だらけの天使」

このオープニングが好きでYouTubeで観ていた。

「傷だらけの天使」は、1974年10月から1975年3月にかけて、1話完結の全26話が日本テレビ系で放送されたTVドラマだ。

音楽が好きだった。元ザ・スパイダースの井上堯之と大野克夫が担当。軽快なタッチのオープニングテーマ曲は、いまだにテレビCMなどで流用されたりもしている。聴くだけでなつかしさがこみ上げてくる。

ドラマの内容は、探偵事務所で働く男二人が、暴力団抗争から捨て子の親探しまで様々な案件に関っていく、そんな中での二人の怒りと挫折を多彩なストーリーと個性的な演技によって描く。そんな内容だ。

また、衣装協力としては、懐かしい「BIGI」 がクレジットされており、ファッションデザイナーの菊池武夫が担当していたから覚えていた。萩原健一演じる木暮修の服やスタイルは、当時の若者に多大な影響を与えた。

別にこのドラマについて書くわけではない。このドラマを観ていた時に今年大学二年生になる娘がこう言ってきた。「キショ」。

“キショ”とは、わかりますかね?簡単に言えば、「気持ち悪い」こんな意味です。決して親に反抗的でもなんでもない娘が開口一番こう言ったので、俄然、興味が出てきた。

「え!?コレ、良くない?お父さんの昭和時代の人気のドラマのオープニング」

「は?全然」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

理由を聞くと、口の中にいろいろ突っ込んで汚らしい。髪の毛がボサボサで不潔・・・・等々。

この強引で乱暴な口に放り込むのが「男らしく・カッコいい」と思っている昭和の男たちがいた。

この変なカッコつけていない自然なヘアースタイルが女々しくなくていい。と思っている昭和の男たちがいた。

確かにそんな基準があって、変に優しくて女々しい男より、香水つけて気障な男より、大事なのは中身であって、外見ではない!!などという基準が確かにあった。

この記事の著者・吉田正幸さんのメルマガ

プーチンは崖っぷちのネズミ状態。戦争が長引くほど有利になる大国の名前

2月24日に開戦1年となってしまうウクライナ戦争。なりふり構わぬ歩兵の突撃を繰り返すロシア軍ですが、「もはや限界も近い」という見方もあるようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、この戦争の最新の戦況を解説するとともに、ロシア国内の政争の影響で境地に追い込まれつつある露軍の現状を紹介。さらに各国の対応や思惑を分析しつつ、世界が現在置かれている状況を考察しています。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

人海戦術も限界に。開戦1年で打つ手をなくしたロシア軍

ロ軍が人海戦術でバフムト包囲作戦を行うも、ウ軍も増援部隊を送り高速M03号線を死守している。ロ軍の攻撃限界が近い。今後の戦況を検討しよう。

ロ軍の大規模攻勢の成果が出ていない。クピャンスク方面、スバトボ・クレミンナの反撃、バフムト包囲、ボハレダラであるが、ウ軍も春の大攻勢要員をウ軍守備隊の増援として、激戦地に投入したことで、ロ軍の進撃スピードが遅いか、ほとんど前進できないでいる。

このロ軍大規模攻勢に、前線に近い場所に航空部隊を集めているので、今後航空機による攻勢が始まる可能性があるが、地上軍の消耗が激しく、効果があるのか疑問である。

兵士の敵前逃亡阻止のため前線後方に地雷を敷くロシア軍

ロ軍・ワグナー軍はザリジネスクを占領し、直角に曲がり、M03高速道路に向けて攻撃しているが、ウ軍は、第30機械化歩兵旅団を投入して、ロ軍の前進を止めた。

一方、ロ軍とワグナー軍も、パラスコビイウカの一部を占領して、M03補給路の切断を試みている。この切断を試みたのが、ロ軍特殊部隊であるが、その攻撃を待ち伏せしていたのが、ウ軍特殊部隊であり、ロ軍特殊部隊を壊滅させた。これにより、高速道M03補給路は今の所、ウ軍の支配下にあり、無事である。

そして、パラスコビイウカにもウ軍は増援部隊を送り、ロ軍の前進を止めていたが、ワグナー軍に市中心部を占領されたようだ。今は市の南側で戦闘が続いている。このまま進まれるとM03号線になり、補給路が危ないので、ウ軍も全力で防衛している。

それでも、ゼレンスキー大統領は、バフムトからの撤退はあり得ないという。このため、ウ軍は全力でバフムト周辺に部隊を集めて、ロ軍の人海戦術の突撃を止めいるが、ワグナー軍の技量はすごい。

それと、ロ軍の人員損耗が激しく、攻撃要員が不足になり、攻撃力が弱まっている。ロ軍も他の戦線から人員を集めているが、損耗の方が早くて、どうしても、前進できなくなってきた。このバフムトにロ軍は、おそらく5万の兵力を集中しているが、それでも足りなくなったようである。どこまで、ここで消耗するのであろうか?

それと、ロ軍は地雷を前線の後方に敷設している。それには二つ理由があって、一つには、反撃された時の勢いを止める為であり、二つにはロ軍兵の敵前逃亡を阻止するためだという。

ウ軍は、バフムトを要塞都市にしているので、ロ軍の正面攻撃では落ちないことで、包囲作戦を行っているが、その包囲作戦もウ軍機甲部隊の守備陣を崩せないようである。

バフムト市東側の工場地帯、住宅地などにもロ軍が侵入して接近戦になって、ロ軍の一部がバフムト市街に侵入したようであるが、そこから前進できない。南側のオプトネから市内に攻めるロ軍も前進できていない。

バフムトの南側のイワニフカにロ軍が攻めてきたが、ここもウ軍機甲部隊が防衛している。T0504主要道の交差点にもロ軍は攻撃してきたが、ここでも、ロ軍の攻撃をウ軍は撃退している。ここもウ軍機甲部隊が守り、ロ軍歩兵部隊が攻撃しているが、突破できないでいる。

しかし、ロ軍も歩兵突撃方法が進化して、中隊20名程度のグループで突撃していたが、現在は5名程度の部隊で分散して、夜間に忍び寄ってくるという。ドローンに見つけられにくくしているようである。

ロ軍も戦術の工夫をしているようであるが、ウ軍もキルレシオを上げるために工夫している。

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強烈な皮肉。石破茂が10年ぶりの国会質問で岸田首相に放った言葉

2月15日、2013年10月以来およそ10年ぶりに国会質問に立った自民党の石破茂氏ですが、その「演説」ばりのスタイルが各メディアで話題となっています。そんな質問を高く評価するのは、ジャーナリストの高野孟さん。高野さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で今回、石破氏の質問内容を詳細に検証しその的確さを称賛するとともに、アメリカにいいように手玉に取られ兵器を爆買いする岸田首相を強く批判しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年2月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

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石破茂の「独演会」。10年ぶりの与党質問で語った防衛論のブレない内容

石破茂は、小泉内閣で防衛庁長官、福田康夫内閣で防衛大臣を務めた自民党きっての防衛政策通で、もちろん防衛力増強大賛成の立場ではあるけれども、岸田内閣のように、中身のある議論の積み重ねもなしにいきなり防衛費倍増を決めてしまうような粗暴なやり方には批判的。その立場から2月15日の衆院予算委員会では10年ぶりに質問に立ち、30分の持ち時間のうち最初の24分間を一方的な持論の独演に充てる形でなかなかツボを押さえた問題提起をおこなった。

やや冗長な部分もあるけれども、あえて石破質問の全文を衆院事務局発表の速報(未定稿)を用いて収録するので、今自民党内や国会でどういうレベルの議論が求められているかをご自分で感取して頂きたいと思う。私なりの受け止め方は以下に記す。その便宜上、番号付きの小見出しは私が勝手に挿入した。

それに対する岸田の答弁は資料としては記載しない。ほとんど意味のあることを言っていないからである。以下の私のコメントの中で引用されることはあるかもしれない。

石破氏が首相に放った「強烈な皮肉」

石破が防衛族でありながらゴリゴリのタカ派でないのは、彼が元々田中派の出身だからである。その田中がハト派とまでは言えないかもしれないが、非タカ派の相対的リベラル派であり、従ってまた一定程度の対米自立派である精神的な基礎は、【1】で石破が言うように、「あの戦争に行ったやつがこの世の中の中心にいる間は日本は大丈夫だ、あの戦争に行ったやつがこの世の中の中心からいなくなったときが怖いんだ」という、身体に染みついた世代感覚である。それは、竹下登はどうだったか分からないが、その後の小沢一郎、橋本龍太郎、小渕恵三、羽田孜、梶山静六らの「七奉行」や細川護煕などに割ときちんと引き継がれ、たぶん石破が最後の方で、茂木敏充となると全然違う。

大平正芳、宮沢喜一、河野洋平、加藤紘一、古賀誠などの宏池会の主流も同じ世代感覚を共有し、それゆえに田中と大平は盟友関係を結び、共に日中復交を成し遂げた。異質だったのは麻生太郎で、2006年に宏池会を出て為公会を立ち上げて以来、安倍晋三に寄り添った。古賀から宏池会の看板を引き継いだ岸田文雄は、当然にもリベラル側とみなされてきたが、意外にも麻生的で、安倍路線の後継者だった。だからここで石破が、私の師は田中角栄だが、貴方の師は大平正芳ではなかったのかというような言い方をしているのは、実は強烈な皮肉だったのかもしれない。

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武田真一アナはきっと潔白。局内不倫、極秘結婚…NHKの暴露話を週刊誌にリークしているのは誰だ?

いま話題の『ニュースウォッチ9』青井実アナ(42)の極秘結婚や、昨年10月の『NHKニュースおはよう日本』阿部渉アナ(55)の局内不倫など、週刊誌を賑わせるNHKの暴露話。これらの内部情報を芸能マスコミにリークしているのは誰なのでしょうか?もし背景に局内での出世争いや怨恨があるとすれば、この2月末でNHKを早期退職し、春から日本テレビ系『スッキリ』後番組のMCに就任するという武田真一アナ(55)との関係は――芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

NHK青井アナとテレ東相内アナが極秘婚!

『週刊文春』最新号が、『ニュースウォッチ9』の青井実アナウンサーが『テレビ東京』の相内優香アナウンサーと極秘結婚していたことを報じています。

日本国中の、アラフォーから上の女性層たちの溜め息が聞こえてきそうなニュースですよね。

青井アナは42歳になったばかりですから、今まで独身だったのが不思議な気もしますが、それでも“みのるんには一生独身でいてもらいたかった…”と寂しがる女性たちの声が私の頭の中で木霊しています。

私が週刊誌記者をやっていた頃、実はこの青井アナの義理の姉…キャンギャルから女優、キャスターとして人気だった山岸舞彩さんの近影を狙った取材をしたことがありました。

2015年に『丸井』創業者を祖父に持ち、不動産・投資ビジネスを手掛ける会社の代表取締役社長と結婚した彼女の、新妻としての甲斐甲斐しい姿を狙った取材でした。

同年10月、『NEWS ZERO』のキャスターを最後に芸能界から引退したばかりの頃でしたから、7年前の冬のことでした。

生活している人間なら当然出るであろうゴミ出しを狙っての張り込みは困難を極めるものでした。

7時半までとか8時までとか、ゴミを出す時間帯は自治体によって異なりますが、常識として当日の朝早く…というのが通常でしょう。

この時間帯の車での張り込みは障害が多かったのを覚えています。

特に道幅が狭い道路でコインパーキングさえ無いような住宅街だったものですから、眠い目をこすりながら不機嫌そうな顔で出社するサラリーマンやOL、学生たちや、少し時間が遅くなれば集団登校したり友達と待ち合わせる小・中学生、自転車に幼稚園や保育園生を乗せたママチャリ等、路駐の私たちは邪魔者以外何者でもなかったでしょう。

“こんな所に停めて…”と平気で鞄を車にぶつける輩や、たたんだサイドミラーぎりぎりに通過するママチャリ等、普通なら“ちょっと待て!”と文句のひとつも言いたくなるところですが、こちらは“大事な使命”を果たす身…簡単にはドアを開けることは許されません。

そんなほろ苦いエピソードを思い出してしまいました。

なぜ漏れた?阿部アナのNHK局内不倫

青井アナの記事を読みながら、そういえば…と、阿部渉アナウンサーの局内不倫騒動を思い出してもいました。

SNS上に“皆、大変な思いをして払っている受信料をホテル代に使ってんじゃね~よ!”というコメントが殺到したあのスキャンダルです。

御相手は阿部アナがMCだった『ごごナマ』のディレクターで、騒動以来阿部アナはペナルティーとしてなのでしょうか、“長期休養”を強いられているようです。まぁ出社しない方が身のためかもしれませんけれど…。

しかし武田真一アナの退局とか阿部アナの不倫、青井アナの極秘結婚とか、局内に密かに『文春』関連に情報をリークしている人物がいるのは確かでしょうね。

昔はこういう人物を称して“ディープ・スロート”と呼んでいたものですが、この人物が単なる愉快犯なのか、身内の情報をリークすることで自らの出世道を開かせる知能犯なのか確かめてみたいものです。

NHK局内は戦々恐々…

少し前からNHK局内では“壁に耳あり…ふざけた噂話もタブーだよ…”と戦々恐々していることは間違いないでしょう。

このことを知り合いの芸能プロダクション幹部に「局内の動きを細かく分析すれば、4月から日本テレビで朝の情報番組を持つ武田アナがリークしているんじゃ…」と振ってみると「さすがにそれは無いよ」と大笑いされてしまいました。

そんな姑息なことをする人物ではない…と。

さらにこの幹部は「青井アナはわからないが、阿部アナの騒動は相手の女性が自らリークしたことも否定できないね、これはあくまでも個人的見解だけど…」と話していました。

不倫生活に疲れたのか、阿部アナに不満があったのかはわかりませんが、だとしたらとんでもない話ですよね。

日本放送協会という特殊法人に勤める団体職員にも、一般社会人のような不平不満や“闇”があることが、立て続けに聞こえてくる局内部の暴露話を裏付けているような気がします。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: NHK ニュース きん5時

正社員にだけ支給する「物価手当」「インフレ手当」が違法である理由

物価高騰で苦労する従業員に「物価手当」や「インフレ手当」を支給する会社が増えているようです。従業員にとってありがたい手当ですが、支給対象が正社員だけだとしたら問題にならないのでしょうか。今回の無料メルマガ『採用から退社まで!正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』では、著者で社会保険労務士の飯田弘和さんが、従業員20名のうち有期雇用労働者3名には手当が支給されなかった事例を紹介し、「同一労働同一賃金」の点から大いに問題があると解説しています。

物価手当やインフレ手当の支給はすべきなのか?

最近の物価高騰に対して、“物価手当”や“インフレ手当”等の支給を考えている会社も多いと思います。これは、従業員の生活を考えての支給でしょうし、従業員にとって喜ばしいことと思います。しかし、このような支給でも、従業員とトラブルになることがあります。

わたしが労働者から受けたご相談を紹介します。こちらの会社は従業員が20名程の会社です。そのうち3名が、1年ごとの有期雇用契約で働いています。相談者は、この3名の中のひとりです。この3名を除く残りの従業員は全員が正社員です。

この会社で、物価高騰に対する“物価手当”を当面の間、毎月支給することになりました。しかし、支給されるのは正社員だけであり、有期雇用労働者の3名は支給対象外とされました。

ここでまず問題になるのが、“同一労働同一賃金”の問題です。正社員と有期雇用労働者との間で“不合理な待遇差”を設けてはならないことになっています。

今回の手当については、物価高騰による生活費への補填という意味合いが大きいでしょう。そうであれば、正社員・有期雇用労働者にかかわりなく物価高騰による影響を受けることに変わりはありませんから、有期雇用労働者にだけ支給しないというのは“不合理な待遇差”と判断されかねません。

また、有期雇用労働者にしてみれば、正社員と差別され、正社員よりも下に扱われた・ぞんざいに扱われたと感じ、プライドが傷付けられ、仕事へのやる気や会社への忠誠心が削がれることになります。ちなみに、こちらの会社では、正社員と有期雇用労働者で、仕事内容に大きな違いはありません。

ご相談にいらした労働者も言っていました。「正社員と金額に差があるのは仕方がないとして、全く支給されないというのは納得いかない」と。

せっかく良かれと思って支給した物価手当が、正社員と有期雇用労働者との軋轢を生み、会社と有期雇用労働者の間にしこりを残すことになりました。

今回ご紹介したのは1つの事例でしかありませんが、御社でも物価手当等の支給を考えているのであれば、この事例を参考にして頂けたらと思います。

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「もしも悪い国が攻めてくるなら原発を廃止せよ」原子力工学の専門家が提言した真意

防衛費の増額を決定している政府自民党は、原子力発電所の運転期間の実質延長も決定。この国が徐々に危険な方向へ向かっていると感じることはないでしょうか。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、著者で評論家の佐高さんが、『原発と日本人』の共著者で原子力工学を専門とする小出裕章氏の「戦争と放射能」と題するレポートを紹介。他国に攻撃される心配がある国に原発があることの危険性を伝えています。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

「悪い国が攻めてくる」なら原発を廃止せよ

田中正造の写真が飾ってある小出裕章の研究室に通って『原発と日本人』(角川oneテーマ21)という共著を出したのは2012年だった。

それから10余年経って、1月20日に『俳句界』で対談した。掲載は先になるが、その前に彼の「戦争と放射能」を読んだ。平和の種をまく会編のニュースレター『平和の種』の101号に載ったものである。

小出は、ロシアのウクライナ侵攻を非難しながら、ロシアがそれに踏み切った理由を2つ挙げる。

1つは、ソ連が崩壊して軍事同盟のワルシャワ条約機構が解体したのに対してNATO(北大西洋条約機構)は生き延びただけでなく、ワルシャワ条約機構に入っていた国々を次々と取り込み、ウクライナまでがNATOに加盟しようとした。

2つ目は、ウクライナで選挙で政党に選ばれた親ロシア政権を、2014年の武力クーデターで倒した親西欧政権が脱ロシア化を進め、ロシア語を使うことを禁じた。

「言語の使用を禁じることは、そこで育ってきた文化そのものをつぶすことで、犯罪と呼ぶべきことである」と小出は怒る。しかし、2つ目の指摘は無理があると、私に友人は言う。原子力の専門家として反原発を貫いてきた小出を私は尊敬するが、この点は間違っているようである。

強権的なヤヌコヴィッチ政権に対する学生や市民の抵抗によって、ヤヌコヴィッチが逃亡し、残された与党と野党が協議して臨時代行政府をつくり、大統領選挙を行った。この時には軍隊も動かなかったので、これを「武力クーデター」と呼ぶのは事実に反するという。

また、大多数のウクライナ国民はロシア語とウクライナ語のバイリンガルで、ロシア語の使用を禁ずることはできないし、大体、ゼレンスキーが人気者となったドラマ「国民の僕」は全編ロシア語だった。

多分、小出も私と同じく、アメリカだけが非難されていないことに不満だったのだろう。笑いが止まらないと思われるアメリカの軍需産業を彼は批判する。

「米国は世界最大の軍事国家で、米国が費やしている軍事費は、世界の軍事大国10傑の2位から10位までを合わせてもまだ届かない。世界の軍需産業の1位から5位までは米国企業であり、100傑までの売り上げの55%は米国軍需産業が占めている」

こう指摘した上で小出は「原発が抱える危険」に触れる。「1つの原発が1年間に核分裂させるウランの量は原瀑に比べれば1000倍以上も多い」が、福島第1原発事故が起きて発せられた「原子力緊急事態宣言」は現在も解除されていない。

小出は「日本では歴代の自民党政権が、悪い国が攻めてくると言って軍備を強化してきたし、軍事費を2倍に増やすだの、米軍の核兵器を共同運用しようなどという主張が出てきた。でも、本当に『悪い国が攻めてくる』ことを心配するなら、何よりもまず原発を廃止すべき」と訴える。

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日本の治安は「悪化」したのか?警察発表の資料を読み解いて判明したこと

不景気な世相に呼応するかのように、暴力的な事件が多発する印象のある昨今。果たして日本の治安はかつてに比して悪くなっているのでしょうか。今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』ではジャーナリストの伊東森さんが、警察庁が公表している資料を紐解きつつその真偽を検証。さらに、極めて理想的と言える日本の警察事情を紹介しています。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

相次ぐ凶悪犯罪 しかし日本の治安は本当に悪化しているか? 世界と比べて少ない日本の警察官の人数 結局は警察機構の「やるやる」詐欺か?

フィリピンから特殊詐欺の指示を出していたとされ4人の日本人から強制送還され、報道が注目を集めている。

これまで特殊詐欺といえば、「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」に代表されるような、言葉巧みに高齢者を騙し、金を奪い取る手口が代表的。しかしここに来て、特殊詐欺グループの手口が極めて凶暴的になった。

その背景について、神奈川新聞の記者であり『ルポ 特殊詐欺』の著者でもある田嶋基氏は、特殊詐欺グループに取り込まれた若い世代の「受け子」や「出し子」たちが、グループのボスや指令役などに多額のノルマを課されて追い詰められた結果だと分析する。

特殊詐欺が一向に減らない理由について、田崎氏は特殊詐欺の一連の流れが、嘘の電話をかける「かけ子」や、被害者から直接現金やキャッシュカードを受け取る「受け子」のように役割が細分化され、その間の連絡にSNSが使われるようになったからであると指摘。

その結果、たとえ受け子が捕まったとしても彼らの上に君臨する指令屋やグループのボスが捕まることは、滅多にないようになったという。

田崎氏は、特殊詐欺を撲滅するためには“厳罰化”が必須であるとする。これまで特殊詐欺は既存の法律の枠組みの中で処理され、詐欺罪や電子計算機使用詐欺罪、窃盗罪などの罪状により“援用”されてきた。

しかし、これでも最長でも10年以下の懲役止まりである。

目次

  • 日本の治安は悪化しているか
  • 長期的な体感治安は改善の方向 
  • 世界と比べて少ない日本の警察官の人数 「治安悪化説」は警察権力の増大を狙うためか?

日本の治安は悪化しているか

日本の治安状況はどうなっているのだろうか。

警察庁は2022年2月3日、犯罪情勢統計(暫定値)と治安に関するアンケートを公表。それによると、2021年の刑法犯罪の認知件数はピーク時の2002年(約285万件)から減少を続け、昨年は2002年の5分の1以下となった。

警察庁は、防犯カメラの普及や市民の防犯意識の向上、あるいはコロナ禍による外出自粛が影響しているとみている。

犯罪の種類別では、殺人が875件(前年比5.8%減)で、強盗は1,138件(前年比18.5%減)。ひったくりなどの街頭犯罪が17万6,308件(前年比11.5%減)、空き巣などの侵入犯罪が4万7325件(前年比14.8%減)と、いずれも減少幅は1割に至る。

つまりは、日本の治安は一切、悪化していない。

しかしながら、警察庁が昨年11月にインターネットを通じて5,000人を対象に行ったアンケート調査によると、「ここ10年で治安は良くなったか」と聞いたところ、「どちらかと言えば」を合わせて64.1%が、「悪くなった」と答えている。

前年の調査では、「(治安が)良くなっていない」「あまり良くなっていない」が合計56.2%だったので、治安の悪化を感じている人は確実に増えてはいる。

2021年には、東京都内で小田急と京王線の電車内で殺傷事件や放火事件が続いた。あるいは同年12月には大阪の北新地のクリニックで放火殺人事件も起き、警察庁の幹部は、

「治安情勢は依然として厳しく、より的確で効率的な治安対策を推進していきたい」(*1)

とする。

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